SAS/IntrNet Release1.x から Release8.x への移行ガイド Windows版
by user
Comments
Transcript
SAS/IntrNet Release1.x から Release8.x への移行ガイド Windows版
SAS/IntrNet Release1.x から Release 8.x への移行ガイド への移行ガイド Windows版 版 目次 1 はじめに ................................................................ ................................................................................................ ................................................................................................ ........................................................................ ........................................ 1 2 既存のサービスをアップグレードするには ................................................................ .................................................................................... .................................................... 2 3 既存のプログラムを実行する ................................................................ ................................................................................................ ......................................................................... ......................................... 4 4 複数のバージョンのSAS 複数のバージョンのSASシステムを使用する SASシステムを使用する ................................................................ .................................................................................. .................................................. 5 5 その他 ................................................................ ................................................................................................ ................................................................................................ ............................................................................ ............................................ 6 1 はじめに この文書では、SAS/IntrNet リリース1.xで作成したアプリケーションを、SAS/IntrNet リリース8.xに移行す る手順を記載しています。 バージョン8のアプリケーションディスパッチャは、以前のバージョンと非常に異なっていますが、以前のバ ージョンのために開発されていたほとんどのプログラムが、バージョン8で変更を加えることなく実行すること ができます。しかし、アプリケーションディスパッチャの設定や管理においては、かなりの変更点があります。 以下の文章では、既存のバージョンからのアップグレード時における考慮点について記載しています。 MIG.SAS/IntrNet V8ewin 18OCT01 1 2 既存のサービスをアップグレードするには 既存のアプリケーションディスパッチャサービスは、SAS/IntrNetバージョン8にアップグレードすることも、 SAS/IntrNetバージョン1(SASシステムバージョン6対応)でそのまま使用することもできます。 既存のサービスをバージョン8にする場合は、次のステップに沿って作業を進めてください。SASコマンドお よびSASステートメントがバージョン8では異なっていることに注意してください。 SAS/IntrNetバージョン1でのコマンドライン・オプションあるいはステートメントを用いてSAS/IntrNetバージ ョン8を起動した場合、予測不可能なエラーが出る可能性がありますので、そのように起動しないでくださ い。 SAS/IntrNetバージョン1のサービスをそのまま使われる場合は、「4 複数のバージョンのSASシステムを 使用する」をご参照ください。 2.1 設定ユーティリィティ(inetcfg)を用いて、既存のサービスと同じ名前でバージョン8用のサービスを作成しま す。このユーティリィティは、カスタマイズがされていない標準的なサービス設定内容を作成しますので、使 用される内容に合わせてカスタマイズしてください。 2.2 バージョン6のpermdata.sas ファイル中で指定されたLIBNAMEまたはFILENAMEステートメントは、inetcfgユ ーティリィティによって作成されたappstart.sasファイル中では、対応するALLOCATE LIBRARY または ALLOCATE FILEステートメントに変換します。また、appstart.sasファイル中のDATALIBSステートメントにも ライブラリ参照を加える必要があります。これにより、アプリケーションサーバーによって実行されるすべて の要求で使用することが可能となります。 2.3 既存のsrvauto.sasファイル中で指定されたLIBNAMEまたはFILENAMEステートメントは、inetcfgユーティリィ ティによって作成されたappstart.sasファイル中では、対応するALLOCATE LIBRARY またはALLOCATE FILEステートメントに変換します。また、appstart.sasファイル中のPROGLIBSステートメントにもライブラリ参 照を加える必要があります。これにより、アプリケーションサーバーによって実行されるプログラムがライブラ リ参照やファイル参照によって実行することが可能となります。 srvauto.sas の 中 の LIBNAME ス テ ー ト メ ン ト は 、 実 行 さ れる SASカタ ログ・エントリを含んでいる場合、 ALLOCATE LIBRARYステートメントに変換しなければなりません。また、実行される.sasファイルを含んでい る場合、LIBNAMEステートメントはALLOCATE FILEステートメントに変換しなければなりません。 例えば、srvauto.sasファイルに次のような記載がある場合。 LIBNAME MYLIB ‘C:¥webapp¥mypgms’; C:¥webapp¥mypgms ディレクトリにSASのカタログおよび .sasファイルの両方が含まれている場合、 appstart.sasファイルには次のステートメントを記述する必要があります。 ALLOCATE LIBRARY MYLIB 'C:\webapp\mypgms'; MIG.SAS/IntrNet V8ewin 18OCT01 2 ALLOCATE FILE MYLIB 'C:\webapp\mypgms'; PROGLIBS MYLIB; 2.4 srvauto.sasファイル中のLIBNAMEとFILENAMEのステートメント以外のステートメントは、init プログラムとし て移行します。このinit プログラムの詳細については、次のURL のREQUESTステートメントを参照してくださ い。 http://www.sas.com/rnd/web/intrnet/dispatch/appreq.html 2.5 もし、reset.sasファイルを修正しているならば、バージョン8のアプリケーションサーバー用のinitプログラムを 作成する必要があるかもしれません。reset.sasからinitプログラムに任意の修正済のコードを移行させてくだ さい。このinit プログラムの詳細については、次のURL のREQUESTステートメントを参照してください。 http://www.sas.com/rnd/web/intrnet/dispatch/appreq.html 2.6 Webサーバー上のbroker.cfgファイル中のサービス定義をチェックしてください。必要な変更が加えられてい るか、バージョン8のテンプレートbroker.cfgと比較してください。ソケットサービスの場合は、原則として変更 は必要ありません。起動サービスの場合は設定値についてかなりの変更点があります。詳細な情報につい ては、テンプレートファイルを熟読してください。 MIG.SAS/IntrNet V8ewin 18OCT01 3 3 既存のプログラムを実行する 既存のバージョン6のプログラムは多くの場合、修正することなくバージョン8のアプリケーションサーバー 上で実行できます。 ・既存のプログラムライブラリやファイルは、修正することなくバージョン8のアプリケーションサーバー上で 読み込むことが可能です。 注意: 注意: バージョン6のライブラリはバージョン8によって読むことはできますが、書き込むことはできません。もしバ ージョン8でカタログの変更を行う場合は、PROC ージョン8でカタログの変更を行う場合は、PROC COPYプロシジャ、 COPYプロシジャ、PROC プロシジャ、PROC CPORT/CIMPORTプロシジャ CPORT/CIMPORTプロシジャ あるいはエクスプローラー・インターフェイスを使用して、カタログをバージョン8形式に変換しなければなり あるいはエクスプローラー・インターフェイスを使用して、カタログをバージョン8形式に変換しなければなり ません。ただし、一旦カタログをバージョン8形式に変換すると、バージョン6システムからこのカタログに はアクセスできなくなりますのでご注意ください。 ・バージョン6のSCLプログラムは、ブラウザからのリクエスト間でSCLリストの中において状態を保存するこ とができました。SCLリストは処理が終了した後もサーバーに残り、以後のリクエストによってアクセスするこ とができました。この方法はバージョン8では推奨されません。なぜなら、SCLリストはサーバーがシャットダ ウンする、あるいは明示的なプログラム・コードによる場合以外は初期化されないためです。また、SCLリス トはサーバー中のすべてのプログラムにアクセス・コントロールなしで共有され、サービス中の多数のサー バー間で共有することができませんでした。 バージョン8アプリケーションサーバーはもはやこの実行を許可しません。プログラムが終了した時点にお いて、SCLプログラムによって作成されたどんなSCLリストも削除されます。SCLリストは、savelist 機能によ って明示的にカタログかファイルに保存することができます。また、fillist 機能で取り出すこともできます。こ のセッションの機能は、複数の要求をまたぐSCLリストの維持に便利な方法です。リストはカタログにセッシ ョン内でのSAVEライブラリに保存することも、同じセッション内で以後のリクエストによって取り出すこともで きます。 MIG.SAS/IntrNet V8ewin 18OCT01 4 4 複数のバージョンのSAS 複数のバージョンのSASシステムを使用する SASシステムを使用する バージョン8のアプリケーションディスパッチャは、バージョン6のアプリケーションサーバーと互換性を持ち ます。しかし、バージョン8のアプリケーションサーバーを使用するために、Web サーバー上にバージョン8 のCGI ツールをインストールする必要があります。 ・バージョン8のアプリケーションブローカーは、以前のバージョンのアプリケーションサーバーと通信するこ とができます。broker.cfgファイル中のサービス定義に、ServiceCompatability: 1.0 の指定を追加する必要 があります。詳細は、次のURL をご参照ください。 http://www.sas.com/rnd/web/intrnet/dispatch/bconfig.html ・ロード・マネージャーは、バージョン8のアプリケーションサーバーのみをサポートします。 ・プール・サービスは、バージョン8のアプリケーションサーバーをサポートします。 ・もし、バージョン6および8の両方のアプリケーションサーバーでSCLプログラムを実行する場合は、バー ジョン6上でSCL プログラムをコンパイルする必要があります。尚、アプリケーションサーバーのプログラム を含んだカタログをバージョン8形式に変換した場合は、バージョン6のアプリケーションサーバーからはア クセスできなくなります。 MIG.SAS/IntrNet V8ewin 18OCT01 5 5 その他 SASインスティチュートジャパンは、製品出荷後に発見された不具合に対する修正モジュールやマニュアルに記 載されていない最新の情報等を次のサービスにより提供しています。 WWW (World Wide Web) WWWブラウザを用いて、SASインスティチュートジャパンのホームページ (http://www.sas.com/japan/)に (http://www.sas.com/japan/) アクセスし、[テクニカルサポート] → [FTPサービス] → [FTPサービス---サーバに接続] → [maint/] を 選択して最新の修正モジュールを入手することができます。 また、[テクニカルサポート] → [SAS FAQ]、[プロダクト情報トピックス]などを選択して最新情報等をご覧い ただけます。 MIG.SAS/IntrNet V8ewin 18OCT01 6 SAS/IntrNet Release1.x からRelease8.x への移行ガイド Windows版 2001年10月16日 初版第1刷発行 発行元 株式会社SASインスティチュートジャパン 〒104-0054 東京都中央区勝どき1-13-1 イヌイビル・カチドキ8F 電話 03(3533)3760 本書の内容に関する技術的なお問い合わせは下記までお願い致します。 SASテクニカルサポート TEL: :03 (3533) 3877 FAX: :03 (3533) 3781