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「プラザ合意」 とタイ通貨当局の外国為替政策

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「プラザ合意」 とタイ通貨当局の外国為替政策
「プ ラザ 合 意」 と タ イ通 貨 当局 の 外 国為 替政 策75
「プ ラ ザ 合 意 」 と タ イ 通 貨 当 局 の 外 国 為 替 政 策
1.は
勝
崎
山
じめ に
中 央 銀 行 総 裁 会 議(東
2.「 プ ラ ザ 合 意 」 と 主 要 国 の 外 国 為 替 相 場
「第40回
京 会 議)」(85年6月),
世 界 銀 行 ・IMF総
会(ソ
ウル会
(1)「 プ ラ ザ 合 意 」 の 背 景
議)」(85年10月)等
の 一 連 の 国際 経 済 会議
(2)「 プ ラ ザ 合 意 」 の 目的 と 内 容
と の 関 連 で,そ れ が 目的 とす る と こ ろ を 理 解
(3)「 プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の 主 要 国 の 外 国 為
す べ き で あ ろ う 。85年
の一 連 の 国 際 経 済 会
議 で 検 討 され た 問 題 は,① 国 際 通 貨 制 度 問 題,
替相場
3。 「プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の タ イ 外 国 為 替 相 場
② 国 際 流 動 性 問 題,③
開 発 途 上 国 の 輸 出競 争
(1)タ
イの外 国為 替相 場制 度
力 の 強 化 並 び に 国 際 経 済 全 体 の 拡 大,④
(2)タ
イ ・バ ー ツ ・レー トと主 要 通 貨 の 外
債 務 問 題 の 解 決 等 で あ る 。 これ ら の 問 題 の う
ち,幾
国為替 相場
4.タ
5.結
イ通 貨 当局 の 主 要 外 国 為 替 政 策
累積
っ か は,「 プ ラ ザ 合 意 」 に 於 け る 「為
替 レー トの 是 正 」 と 「協 調 介 入 」,「ボ ン経 済
び
宣 言 」 に み られ る 諸 提 案,「 ソ ウ ル 会 議 」 で
発 表 され た 「ベ ー カ ー提 案 」 等 と 具 体 策 が 示
1.は
じめ に
され た 。
「プ ラ ザ 合 意 」 と は,1985年9月22日
に
ニ ュー ヨ ー ク の プ ラ ザ ・ホ テ ル で 開 催 さ れ た
「フ ラ ン ス ・西 独 ・日本 ・英 国 及 び 米 国 の 大
蔵 大 臣 及 び 中 央 銀 行 総 裁 会 議 」(G5蔵
中 央 銀 行 総 裁 会 議)で
相 ・
発 表 され た 合 意 事 項 を
指 し て い る 。 「プ ラ ザ 合 意 」 は,80年
代後半
以 降 の 国 際 経 済 に 極 め て 大 き な 影 響 を 与 え,
「プ ラ ザ 合 意 」 以 前 と は 異 な る様 相 の 国 際 経
り の 中 で,85年
以 降 の 国際 経 済 に最 も強 い
影 響 を 与 え た の が,「 為 替 レー トの 是 正 」 と
「協 調 介 入 」 で あ る 。
本 論 で は,「 プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の 外 国 為 替
相 場 の 調 整 を 整 理 しな が ら,国 際 経 済 の新 た
な状 況 を 理 解 し,ま た,タ
イ を 事 例 に,タ
イ
外 国 為 替 相 場 の 推 移 と タ イ経 済 と 密 接 な 関 係
を持 っ 主 要 国通 貨 レー トと タ イ ・バ ー ツ ・レー
済 を 形 成 し て きた 。
「プ ラ ザ 合 意 」 は,85年
こ う した 新 しい 国 際 経 済 秩 序 の 枠 組 み づ く
に 開 催 さ れ た 「ボ
ン ・サ ミ ッ ト」(85年5月),「10ヶ
国蔵相 ・
トと の 推 移,並
び に,タ
イ通 貨 当 局 が 「プ ラ
ザ合 意 」 以 降 の外 国為 替 相 場 の 変 化 に 対 して,
76
ど の 様 な外 国為 替 政 策 を 行 な って き た か を み
G5各
国 の80-83年
間 の 実 質 経 済 成 長 率 は,
る こ と に よ っ て,「 プ ラ ザ 合 意 」 後 の 国 際 経
70年 代 後 半 の 年 平 均 成 長 率 に 比 べ,大
済 に対 す る タイ通 貨 当局 の対 応 を述 べ てみ た
停 滞 し て い る(表1)。
い。
のEC諸
国 は1%台
特 に,仏
き く
・英 ・西 独
も し くは マ イ ナ ス成 長 を
示 して お り,経 済 の 著 しい 停 滞 が 目立 っ 。 米
2「
プラザ 合意」 と主 要 国の外 国
国 に っ い て も,80年
為替 相場
80年 代 前 半 に2度
(1)「 プ ラ ザ 合 意 」 の 背 景
国 際 経 済 は,60年
を 経 た の ち,70年
代の高度経済成長時 代
代 に は,高
度経済成長 時
一〇.3%,82年
一2.1%と
の マ イナ ス成 長 を 記録 し
た 。 ま た,G5諸
国 の失 業 率 をみ て も(表2),
米 国 は82,83年
と9%台
年 以 降10∼12%の
の 様 に,80年
に 達 し,英 国 は81
失 業 率 を 示 して い る 。 こ
以 降 と70年 代 後 半 の 年 平 均 失
代 に 発 生 した ス タ グ フ レー シ ョン と 原 油 ・原
業 率 を 比 較 す る と,日 本 を 除 く各 国 で 大 巾 に
材 料 価 格 の 大 巾 値 上 げ に よ っ て 発 生 した ス タ
悪 化 した 。
グ フ レ ー シ ョ ン の 「複 合 ス タ グ フ レー シ ョ
以 上 の 様 な80年
代 初 期 に み られ る 米 国 の
くユラ
ン」,79年
の 第2次
石 油 危 機 以 降 の 激 しい 世
界 同 時 不 況 に 直 面 した 。
高 金 利 と 世 界 同時 不 況 を 原 因 と して,発 展 途
上 国 の 累 積 債 務 の 急 増,米
「プ ラ ザ 合 意 」 が 締 結 さ れ た 背 景 に は,こ
護 主 義 の 台 頭,貿
国 を 中 心 と した 保
易 不均 衡 の拡 人が 大 き な問
う した 世 界 同 時 不 況 に よ る 国 際 経 済 の 低 迷,
題 と な った 。 こ の 様 な状 況 を 背 景 と して,前
特 に,米 国経 済 の低 迷 と大 き く関 係 して い る。
述 した85年
70年 代 の ス タ グ フ レー シ ョ ン下 で は,日
本 ・西 独 は,イ
月 のG5蔵
ン フ レ懸 念 か ら引 き締 め 政 策
を採 用 した 。 一 方,米
国 は,国
の 一 連 の 国 際 経 済 会 議,85年9
相 ・中 央 銀 行 総 裁 会 議 が 開 催 され
た。
際 収 支 が72
年 以 降 に 赤 字 傾 向 を示 し始 め た た め,ド
ル価
(2)「 プ ラ ザ 合 意 」 の 目的 と 内 容
(2)
値 は 次 第 に下 落 し,米
ドル と 日 ・西 独 通 貨 価
値 と の格 差 が 拡 大 し始 め た 。 こ の様 な ドル 安,
日 ・西 独 通 貨 高 を 是 正 す る た め,米
年 以 降 に,①
国 は79
マ ネ ー ・サ プ ラ イ の抑 制,②
府 予 算 の 削 減,賃
金 ・物 価 統 制,直
政
接 信用 規
1.目
的 と内容
「プ ラ ザ 合 意 」 は,84年
以 降 の 国際経 済 が
回 復 す る 兆 しを 見 せ は じめ,先 進 国 間 の 政 策
協 調 に 有 効 性 が 増 大 した こ と も反 映 して い る。
しか し,直 接 的 に は,特
に 日米 間 の 経 済 不 均
制 等 の 引 き締 め 政 策 を採 用 した 。 こ う した 経
衡 増 大 を 是 正 す る 必 要 性 に 迫 られ た も の で あ
済 政 策 は,図1で
る 。 「プ ラ ザ 合 意 」 以 前 の 日米 経 済 関 係 は,
長 期 金 利,名
示 され て い る よ う に,名
目
目短 期 金 利 を 次 第 に 上 昇 させ,
い わ ゆ る 「高 金 利 時 代 」 を も た らせ た 。
また,80年
代 前 半 のG5諸
国 の経 済 状 況
を 実 質 経 済 成 長 率 と失 業 率 に っ い て み る と,
特 に,米
国議 会 で 対 日感 情 の 悪 化 が 増 大 し始
め た 。 こ の様 な 貿 易 不 均 衡 問 題 は 為 替 レー ト
の 修 正 を 通 して 是 正 す る必 要 が あ る と 考 え ら
れ た 。 これ が 後 述 す る 「為 替 レー トの 是 正 」
「プ ラザ 合意 」 と タイ通 貨 当 局 の外 国 為 替政 策
図1主
要 国 の金 利動 向
矧 5
① 名 目長期 金 利
(%,②
名 目短期 金 利
20.0
0
4
1
\
1
ア メ リカ
i5.0
5
0
轄
4κ
ハ
..,/\
㌍ ・i-㌧
0
7
5.0
5
3
11
11T87980818283e465
(備 考)1.日
{鵠nie198。818283848586!A`)
本 銀 行1経
2,名
日
(出 所)『
済 統 計 月 報 」,IMF"lnternationalFinancialStatistics"等
目長 期 金 利
による
名 目短 期 金 利
債最長期物 複利
日
ア メ リ カ:国
本:国
債30年
ア メ リ カ:TB3ヶ
西 ドイ ツ:公
債 の平 均 流 通 利 回 り
エ コ ノ ミ ス ト』p.100毎
物
ー ル レー ト無 条 件 物
西 ドイ ツ:コ
日新 聞 社,1986年8月27日
表1G5諸
本:コ
月物
ー ル レ ー ト3ヶ
月物
号
国 の 実 質 経 済 成 長 率
(%)
国
名
76-80年
平均 成長 率
80
一〇
$3
84
85
.1
3.7
6.8
3.4
82
81
一2
.3
2.5
5.1
4.9
4.0
3.2
3.0
5.1
4.9
フ ラ ンス
3.3
1.1
0.3
1.6
0.5
1.3
1.9
西 ドイ ツ
3.5
1.8
一〇 .1
一1 .0
1.3
3.3
1.9
イギ リス
1.5
2.3
2.5
2.1
3.6
ア メ リカ
3.7
日
本
(出 所)『
ア メ リカ経 済 白 書 』
版,p.332)よ
一2
一1
.6
1985年 版,1991年
.3
版(日
本 評 論 社)の
表109(85年
版,p.272)及
び,表110(91年
り作 成 。
表2G5諸
国 の 失 業 率
(o>
国
名
・:1年
平 均失 業率
80
81
82
83
84
85
ア メ リカ
6.8
7.1
7.6
9.7
9.6
7.5
7.2
日
2.ユ
2.0
2.2
2.4
2.7
2.8
2.6
フ ラ ンス
5.5
6.4
7.6
8.3
8.5
10.0
10.4
西 ドイ ツ
3.2
2.8
4.0
5.6
7.1
7.2
イ ギ リス
6.2
7.0
10.5
11.3
11.8
11.2
(出 所)『
本
ア メ リ カ 経 済 白 書 』1991年
版
表108(p.334)よ
り作 成 。
・
11.8
・
77
78
と 「協 調 介 入 」 で あ り,「 プ ラ ザ 合 意 」 の 最
為 替 相 場 の 水 準 を ど こ に 定 め,そ
も 基 本 的 な合 意 事 項 で あ る。
的 に維 持 す る か で あ る。 即 ち,「 適 正 為 替 レー
「プ ラ ザ 合 意 」 の 内 容 全 般 に っ い て は,85
年5月
して,安 定
ト」 と そ れ を 維 持 し安 定 的 に す る た め の 「協
に 開 催 され た 「ボ ン ・サ ミ ッ ト」 の 基
調 介 入 」 の 問 題 で あ る。 「プ ラ ザ 合 意 」 の 共
(3}
本 路 線 を確 認 し,「 ソ ウ ル 会 議 」 で,更
に広
同 声 明 文 の 中 で は,「 … … フ ァ ン ダ メ ン タ ル
範 囲 に 討 議 す る 上 で の 中 間 的 な位 地 を 占 め て
ズ の 現 状 及 び 見 通 しの 変 化 を 考 慮 す る と,主
い る。
要 非 ドル 通 貨 の 対 米 ドル ・レー トの あ る程 度
「ボ ン経 済 宣 言 」 で 述 べ られ て い る 基 本 路
(4)
一 層 の 秩 序 あ る 上 昇 が 望 ま しい … …(略)…
以 降 に 回 復 しっ っ あ る 世
・
そ うす る こ と が 有 用 で あ る と き に は ,こ れ
界 経 済 を維 持 し なが ら,各 国 に お い て 個 々に,
を 促 進 す る よ う よ り密 接 に 協 力 す る用 意 が あ
又,協 力 し なが ら,① 雇 用 機 会 の 増 大,②
る。」 と の 表 現 で,「 適 正 為 替 レー ト」 の 設 定
線 の 要 点 は,84年
(6)
社
会 的 不 公 平 の 削 減,③ 経 済 不 均 衡 の 是 正,④
と 「協 調 介 入 」 の 必 要 性 を 述 べ て い る 。 た だ
保 護 主 義 の 防 止,⑤
し,こ こで 言 及 して い る 「適 正 為 替 レー ト」
国際 通貨 制 度 の安 定等 の
共 通 目標 に 対 応 す る と い う も の で あ る 。
と は,固 定 的 な 中 心 レー トを 設 定 す る と い う
以 上 の 基 本 路 線 を 再 確 認 し な が ら,「 プ ラ
ザ 合 意 」 で は,次
の2種 類 の 合 意 事 項 が な さ
れ て い る 。 第1に,G5間
で の 合 意 事 項 で,
① イ ン フ レな き 国 内成 長 と市 場 開 放,②
主 義 圧 力 へ の 抵 抗,③
入 機 会 の 増 人,④
意 味 と は 全 く異 な る。
保護
開 発途 上 国へ の市 場 参
累 積 債 務 問 題 に 対 す る 「ボ
ン経 済 宣 言 」 の 再 確 認,⑤
「持 続 的 イ ン フ レ
更 に,「 プ ラ ザ 合 意 」 以 降 に 行 な わ れ た
「適 正 為 替 レー ト」 の設 定 と そ の た め の 「協
調 介 入 」 は,変 動 為 替 相 場 制 史 上 で 著 しい 特
異 性 を 示 して い る。 即 ち,IMF体
の 変 動 為 替 相 場 制 で は,原
制崩 壊 後
則的 には外 国為 替
市 場 で の外 国為替 需 給 の一致 点 で均 衡価 格 が
な き成 長 」 達 成 の た め の 政 策 協 調 の 強 化,⑥
成 立 す る 建 て 前 に な っ て お り,為 替 相 場 が 過
対 外 イ ンバ ラ ンス 改 善 の た め の為 替 調 整
度 に 変 動 す る一 時 的 な乱 高 下 に 対 して の み
即
ち,為 替 相 場 を 基 本 的 経 済 条 件 に 適 応 さ せ る
こ と等 で あ る 。 第2に,G5各
国 の経済 政 策
パ ッケ ー ジ を 策 定 し,G5問
で の政 策協 調 を
「協 調 介 入 」 が 行 な わ れ て き た 。
しか し,「 プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の 外 国 為 替 相
場 は 次 の3点
で 従 来 とは 著 し く対 照 的 で あ
(7)
促 進 す る た め,各
国 の 経 済 状 況 に 応 じた マ ク
ロ経 済 政 策 を採 用 す る こ と を取 り決 め て い
る 。 第1に,米
ドル 高 是 正 の た め の 米 国 の 積
極 的 な介 入,第2に,G5各
国の強 力 な協調
(5)
介 入,第3に,従
る 。
来 の 為 替 相 場 の 一 時 的 な是
正 か ら,人 為 的 な 対 米 ドル 適 正 レー トを 実 現
2.「 適 正 為 替 レー ト」 と 「協 調 介 入 」
「プ ラ ザ 合 意 」 の 基 本 事 項 の 為 替 レー トの
変 更 に っ い て,各
国間 の 為 替 相 場 の 是 正 を 行
な う場 合 に 問 題 と な る の は,各
国通貨 当局が
す る こ と を 介 入 の 目的 と して い る こ と で あ る 。
以 上 の 様 に 「プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の 外 国為 替
相 場 は,望 ま しい と考 え られ る 「適 正 為 替 レー
ト」 を 設 定 し,そ の た め に は 強 力 な 「協 調 介
「プラザ 合 意 」 と タイ通貨 当局 の外 国為 替政 策79
入 」 を 行 な い,そ れ に よ っ て 是 正 され た 外 国
ン ドの 各 レ ー トは80年7月
為 替 相 場 に よ って 国 際 経 済 の 均 衡 を 実 現 しよ
ドル ・ レ ー トは82年10月
以 降,カ
ナ ダ ・
以 降 か ら85年1
月 頃 に か け て 低 下 傾 向 を 示 して い る 。
う と す る と こ ろ に従 来 と大 き な 相 異 が あ る 。
「プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の 主 要 国 通 貨 の レ ー ト
(3)「 プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の 主 要 国 の 外 国
の 推 移 を み る と,日
為 替相 場
本 円,ド
イ ツ ・マ ル ク,
ス イ ス ・フ ラ ン(88年1月
傾 向 を 示 し て い る)の
本 章 の 最 後 に,「 プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の 主 要
以降は幾分低下
各 レ ー トは,米
ドル ・
国 の 外 国 為 替 相 場 の 推 移 を述 べ る。 図2は,
レー トと は 対 照 的 に 上 昇 傾 向 を 示 し て い る 。
先 進 主 要7ヶ
そ の 他 の 英 ポ ン ド,カ
国 の 実 効 為 替 相 場 の推 移 を 示 し
た も の で あ る 。 図2か
ら,75年
フ ラ ン の 各 レー トは,30ポ
央 か ら90年
末 まで の 全 般 的 傾 向 を 「プ ラ ザ 合 意 」 前 後 の
2っ に 分 け て,そ
変 動 幅 で 推 移 して お り,米
月 か ら85年2月
1つ
ドル ・ レー トは80年7
年9月
央 か ら85
年 前 半 に わ た る米 国 の 高 金 利 政 策,特
の 特 徴 は,日
ドル}日
以 降 か ら90年
初 の85年9月
月 間 の レ ー トの 変 動 幅 は,日
米 ドル 高 を 示 して い る。 日本 円 ・ レー トは,
急 上 昇,米
75年 央 か ら82年10月
る 。86年9月
ドル ・ レ ー トの 急 下 落 を 示 し て い
以 降 の 各 年 間 の 変 動 幅 は,「 プ
ラ ザ 合 意 」 直 後 の1年
る が,82年10月
示 し,「 プ ラ ザ 合 意 」 直 後 の1年
に 上 昇 傾 向 を示 して い る。 日本 円,米
レー トと は 対 照 的 に,イ
図2
ドル ・
タ リア ・リラ,英
一86年9
本 円 ・ レー トの
イ ン ト強 の 範 囲 の 相 当大 き な変 動 を 示 して い
以 降 米 ドル ・ レー トと 同 様
間 と86
末 ま で の 年 間 の レー ト
目長 期 金 利 が 高 水 準 で あ った こ とを 反 映 して,
頃 ま で,100∼150ポ
本 円 ・ レー
ま で の 最 初 の1年
変 動 幅 を み る と,最
に,名
イ ン ト弱 以 内 の
米 独 の 各 レ ー トを,85年
9月 か ら86年9月
にか け て継 続 的 な上 昇 傾 向
を 示 して い る 。 こ の 傾 向 は,80年
ラ ンス ・
トと 比 較 す る と 変 動 幅 が 著 し く 小 さ い 。 も う
の 特 徴 を み る と,「 プ ラ ザ
合 意 」 以 前 で は,米
ナ ダ ・ ドル,フ
間 よ り小 さ な 変 動 幅 を
米 ドル ・ レー トの 下 方 修 正,日
間で大 巾な
本 円 ・レー ト
の 上 方 修 正 が 行 な わ れ た か が わ か る。
ポ
主要 通 貨 の 実効 為 替 相場
日納
(IMF,1975年=100)
ノ、ノ \
瓜
・イτ マ ン^ノ/一
グ・
i.'一
\
一 、ヨ
'-一
ゾ"\
騰;塾
二
亡 た
ノ罵
ドイ ツ9マ ル ク
日
・》へ
へ
」
一へ_
ノ君 垢;ン
辱
「}
へ
米 ドル八 へ
yr
円
望競 謬 瀬 響《 ミ三
磯霧 ζr=
イ タ リ
。リ ラ
英 ポ ン
、L一』_.は
山_L.1山._一
山 ム山 、
。属 」d、 山_一
997了辱196<
」一
ド
▼
遺山L.1...1.」41山
ム」一
(出 所)『
」皿
砒L.1__1_.1一
東 京 銀 行 月 報 』1991年4月
一
・-u曲
号,p.50
80
system)へ
3.「 プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の タ イ外 国
為替 相場
(1)タ
と 変 更 した 。 こ の 方 式 は,タ
イ・
バ ー ツ ・レー トを 毎 日決 定 す る と い う方 法 で
あ る が,事 実 上 は 米 ドル の 比 重 が 高 か った こ
と か ら,毎
イの外 国為替 相 場制 度
日の 米 ドル 相 場 を 中 心 に 決 定 され
る こ と に な った。 この 様 な タ イ ・バ ー ツ ・レー
本項 では,1960年
代以降 のタイ外 国為替
トの 決 定 方 法 は タ イ ・バ ー ツ ・ レー トを安 定
制度の変遷 と現行の外 国為替相場の決定方法
的 な も の に した が,外
を述べ る。
易 に し,為 替 投 機 を 増 大 し,ま た,相
タイの外国為 替制度 は63年 か ら現行 の外
国為替相場決定方法が採用 されるまでに大 き
国為 替 相 場 の 予 測 を 容
場 の決
定 が 毎 日の 為 替 需 給 に よ って 超 短 期 的 に決 定
され,タ
イ経済 の 国際 競争 力 が反 映 され て な
(8)
く4っ の 期 間 に 区 分 さ れ る 。
第1期
間 は1963-78年
い こ と等 の 欠 点 が あ った 。
間 で あ る。 タ イの
外 国 為 替 相 場 制 度 は,1968年10月
にIMF
第3期
間 は1981-84年
間で あ る。 上述 の欠
点 が 表 面 化 した こ とか ら,「 デ ェイ リー ・フ ィ
体 制 の も と で 金 本 位 制 度 を 採 用 した 。 こ の 時
ク シ ン グ ・シ ス テ ム 」 は,1981年7月15日
の 金 平 価 は1バ
に 廃 止 さ れ,1米
ー ツ を0.042745グ
1米 ドル を20.80バ
ラ ム と し,
ー ツとす る固定為 替 相 場
ドル を23バ
ー ツ とす る 固
定 為 替 相 場 制 度 が 採 用 さ れ る こ と に な った 。
制 度 が 採 用 され た 。 こ の 固 定 為 替 相 場 制 度 の
こ の 固 定 為 替 相 場 制 度 は,84年
も とで は,1971年
期 まで 維 持 され た が,以 下 に 述 べ る 国 際 経 済
ま で は 非 常 に 安 定 した 外
の 第3四
国 為 替 相 場 を 維 持 した が,71年8月
のニク
'ノン ・シ ョ ッ ク に よ るIMF体
制 崩壊 以 降 の
及 び 国 内 経 済 の 諸 要 因 に よ って,タ
国 際 通 貨 制 度 の 動 揺 を 受 け て,米
際 経 済 面 で は,国
ドル に リ ン
ク さ れ て い た タ イ ・バ ー ツ ・ レー トも 影 響 を
半
イの 国 際
収 支 を 悪 化 させ る こ と に な った 。 第1に,国
際 競 争 の 激 化 ・保 護 主 義 ・
バ ー ツ 高 に よ って,タ
イの輸 出競 争 力が低 下
した こ と,第2に,国
内 経 済 面 で は,タ
(9)
受 けた。
第2期
間 は1978-81年
間 で あ る 。IMF体
済 の 回 復,利
子 率 低 下,生
イ経
産 ・投 資 ・消 費 の
制 崩壊 に伴 う国際通 貨制 度 の混 乱 を背 景 と し
増 大 に よ っ て,輸 入 が 急 増 した こ と で あ る 。
て,1978年3月8日
こ の 様 に,83,84年
に,そ
れ まで 金 と 米 ド
と対 外 ポ ジ シ ョンは悪
ル に 固 定 され て い た 外 国 為 替 相 場 制 度 を バ ス
化 し,タ イ ・バ ー ツ ・ レー トの変 更 が 必 要 に
ケ ッ ト方 式 に 変 更 し た 。 こ の バ ス ケ ッ ト方 式
な った。
は,タ
イ と密 接 な 経 済 関 係 を 持 っ 主 要 国 通 貨
レー トと タ イ ・バ ー ツ ・ レ ー トと を 経 済 的 重
要 性 に 対 応 し た 比 重 を 決 め て タ イ ・バ ー ツ ・
レー トを 決 定 す る と い う も の で あ る 。 更 に,
78年11月
に は,従
来 の 方 式 を 「デ ェ イ リ ー ・
フ ィ ク シ ン グ ・ シ ス テ ム 」(dailyfixing
第4期
間 は1984年
以 降 で あ る 。1984年11
月 に,タ イ 通 貨 当 局 は 管 理 フ ロー ト制 度 を 採
用 した 。 新 しい 外 国 為 替 相 場 決 定 方 法 は,複
数 通 貨 レー トの バ ス ケ ッ ト方 式 を 採 用 した 。
新 バ ス ケ ッ ト方 式 は,タ
通 貨 で あ る 米 ドル,英
イの 主要 貿易相 手 国
ポ ン ド,ド イ ツ ・マ ル
「プ ラザ 合 意」 と タイ通 貨 当 局 の外 国 為替 政 策81
ク,日 本 円,香 港 ドル,シ
ン ガ ポ ー ル ・ ドル
(売 り 相 場)に
っ い て,9月23,24日
の通 貨 で 構 成 され て い る。 新 バ ス ケ ッ ト方 式
場 は,20日
で 決 定 され た レー トに 基 づ い て,タ
.00→26.45と80サ
の相
の 相 場 と 比 較 す る と,27.25→27
(12)
イ中央銀
行 は商業 銀行 との間 で 無制 限 に為替 売 買 に応
じて い る。 ま た,毎 朝,為
替平 衡基 金 は通 貨
タ ン,3%上
昇 して い る 。
「プ ラ ザ 合 意 」 直 後 の タ イ 外 国 為 替 市 場 は,
23日 対 米 ドル ・ レー トが27.00バ
ー ツ と55サ
ー ツか ら
バ ス ケ ッ トや 他 の 諸 要 因 を 検 討 し て,為 替 平
24日 の26.45バ
タ ン,2,1%の
上
衡 基 金 と商 業 銀 行 間 の 対 米 ドル 売 相 場 を 公 表
昇 と 敏 感 に 反 応 した が,26日
し て お り,同 時 に,商 業 銀 行 は 商 業 銀 行 の 対
は5サ
顧 客 売 買相場 の上下 限 を遵 守す る ことが義 務
る 。 これ は,「 プ ラ ザ 合 意 」 前 後 の 外 国 為 替
以 降 の変 動 幅
タ ン程 度 の 小 巾 な 変 動 幅 で 推 移 して い
(ia>
市 場 の 変 動 に対 して,タ
付 け られ て い る 。
更 に,1985年12月3日
に は,新
バ スケ ッ
トに 占 め る 米 ドル の 比 重 を 従 来 の50%か
ら
イ外 国為替 市 場 は極
め て 安 定 的 に推 移 した こ と を 示 して い る 。 そ
の 理 由 は,タ
イ中央銀 行 の為替 平 衡基 金 が相
くエ1)
90%へ
当 強 力 な 為 替 変 動 抑 制 策 を 採 った も の とみ ら
と 大 巾 に 引 き 上 げ られ た 。
れ る 。 タ イ ・バ ー ツ ・ レー トの 新 バ ス ケ ッ ト
(2)タ
イ ・バ ー ツ ・ レー トと 主 要 通 貨 の
方 式 で,「 プ ラ ザ 合 意 」 直 後 の レー トを 算 出
外 国為替 相 場
す る と,約2倍
1.「 プ ラ ザ 合 意 」 直 後 の タ イ ・バ ー ツ ・
の タ イ ・バ ー ツ ・レー トの 切
り上 げ が 必 要 で あ る と 言 わ れ る が,タ
イ通貨
当 局 は タ イ ・バ ー ツ ・ レー トの 人 巾 な変 動 の
レー トの 反 応
先 進 主 要 国 は 「プ ラ ザ 合 意 」 直 後 の 短 期 間
回 避 と,タ
イ ・バ ー ツ ・レー トを 安 め に 維 持
(13)
に,外
国 為 替 市 場 で 協 調 介 入 を 行 な い,各
国
為 替 レ ー トの 是 正 を 行 な っ た 。 そ の た め,
「プ ラ ザ 合 意 」 前 後 の 外 国 為 替 相 場 は 大 き く
す る 政 策 を採 用 した と 考 え られ る。 第2に,
米 ドル の 銀 行 間 取 引 高 に っ い て 次 の 反 応 が み
られ る。 直 物 及 び 先 物 取 引 高 の推 移 をみ る と,
変 動 した 。 タ イ ・バ ー ツ ・ レー トの バ ス ケ ッ
「プ ラ ザ 合 意 」 直 後 の9月23日
ト方 式 は 米 ドル ・ レー トの 比 重 が 高 い の で,
応 は み られ な い 。 しか し,24日
米 ドル ・レー トが 大 巾 に 変 動 す れ ば,タ
イ ・
引 高 が 前 日比 約4倍
バ ー ツ ・レー トは そ の 影 響 を 強 く受 け る こ と
高 を 示 し,ま た26日
に な る 。 しか し,こ れ に対 して,タ
約4倍
イ外 国為
の2,090万
の1,400万
ま で 強 い反
に,先
物取
米 ドル の 取 引
の 直 物 取 引 高 は 前 日比
米 ドル の取 引 高 を 示 し多 少
プ
の 反 応 が 現 わ れ た 。 こ れ は,「 プ ラ ザ 合 意 」
前後
直 後 の主 要 先進 国 の外 国為替 相場 に対す る一
の 米 ドル 対 タ イ ・バ ー ツ ・ レー トの 直 物 相 場
時 的 な 先 行 き 不 安 を 示 した も の と 言 え よ う 。
替 市 場 は 以 下 の 反 応 を 示 した 。 表3は,「
ラ ザ 合 意 」 が 締 結 さ れ た85年9月22日
(14)
及 び 銀 行 間 の 米 ドル 直 物,先
た も の で あ る 。 表3で
物 取 引高 を示 し
は,「 プ ラ ザ 合 意 」 直
後 の 米 ドル ・ レー トの 変 動 に 対 して,次 の2
つ の 反 応 が み られ る 。 第1に,直
物為 替 相場
次 に,タ
イ ・バ ー ツ ・ レー トの バ ス ケ ッ ト
国 通 貨 レ ー ト(表4)と
トに つ い て,そ
マ ル ク,日
タ イ ・バ ー ツ ・ レー
の な か の 英 ポ ン ド,ド
本 円,マ
イツ ・
レー シ ア ・ リ ン ギ,シ
ン
82
表3
直 物 為 替 相 場 及 び 銀 行 間 の 米 ドル取 引 高
(バ ー ツ, 100万 米 ドル)
対 米 ドル の タ イ
買
9 月16日
17
18
19
20
23
24
25
26
27
30
10月
相
場
。バ ー ツ
27.21
27.29
27.21
26.96
26.41
26.45
26.33
26.33
26.28
7
8
9
10
111
場
銀 行 間 の 米
直 物 取 引
米
ドル
1
26.35
26.31
26.31
26.27
26.42
2.7
5.0
6.3
n.a
2.5
2.0
n.a
n.a
n.a
n.a
n.a
n.a
n.a
n.a
2.9
10.0
5.35
2.5
びTable2よ
主 要 国 為 替 レ ー ト(タ
ドイ ツ
マ ル ク
2.35
4.0
5.1
6.0
1.o
3.0
14.0
2.8
7.9
26.41
26.59
26.59
26.56
英ポン ド
ル 取 引 高
先 物 取 引
4.5
1.3
6.5
20.9
5.0
10.3
(出 所)BangkokBankMonthlyReview,Novemberl985,p.508Tablel及
表4
ド
11.9
14.0
7.!
7.9
4.0
26.37
26.32
26.31
26.27
26.27
26.23
26.38
26.43
26.55
26.55
26.52
3
4
ト
27.32
27.25
27.25
27.33
27.25
27.00
26.45
26.49
26.37
27.21
1日
相
売
27.28
2
・ レ ー
日本 円
り作 成 。
イ ・バ ー ツ ・ レ ー ト)
ス イ ス
マ レ ーシア
フ ラ ン
リ ン ギ
シ ン ガポ ー
ル ・ ドル
ll.04ao
9.9795
10.9169
3.2149
10.1416
10.1487
11.1563
3.0334
ホ ンコン
ドル
1983
23.0500
35.0757
'Isll
1984
23.6892
31.6500_
8.3455
9.7300
9.9948
1985
1986
27.2094
35.2673
9.3146
11.5027
11.2219
11.0072
12.4243
3.5029
26.3491
38.7173
12.2023
15.7794
14.8074
10.2607
12.1622
3.3858
1987
25.7859
42.2934
14.3850
17.9300
17.0023
10.2794
12.3046
3.3161
1988
25.3440
45.1918
14.4840
19.8740
17.4603
9.7239
12.6577
3.2692
1989
25.7517
42.3001
13.7429
18.7509
15.8390
9.5484
13.273ユ
3.3105
1990
25.6360
45.7644
15.9121
17.8028
18.5961
9.5159
14.2299
3.3000
1月
25.2736
48.8955
16.7705
18.9186
19.9636
9.3479
14.5752
3.2504
2月
25.1647
49.6436
17.0857
19.3595
20.0345
9.3731
14.7438
3.2376
3月
25.4971
46.7270
15.9473
18.4987
9.3423
25.6240
44.9151
15.0849
17.8584
9.3509
14.6134
14.5533
3.2816
4月
18.9372
18.7090
5月
25.6810
44.4393
14.9936
18.6290
17.7320
9.3501
14.6045
3.3096
6月
25.8020
42.6840
14.5153
18.4959
16.9496
9.3181
14.5998
3.3462
7月
25.7942
42.4992
14.4148
18.7273
16.6706
9.2891
14.7658
3.3324
8月
25.7562
43.4185
14.7885
18.8536
16.9982
9.2985
14.9933
3.3264
1991
(出 所)BangkokBankMonthlyReview,September1991,p。370
ForwardPremiumandMajorExchangeRatesよ
り作 成 。
3.2968
「プラ ザ合 意 」 と タイ通 貨 当局 の外 国為 替 政 策83
ガ ポ ー ル ・ ドル の 各 レー トの 「プ ラ ザ 合 意 」
以 降 の 日米 両 国 の 外 国 為 替 相 場 の 変 動 は 非 常
直 後 の9月
に 激 し い(詳
か ら11月
ま で の タ イ ・バ ー ツ ・
細 は1-2-(3)で
既 述)。 図3,
(15)
レー
ト(月
平 均)は,対
英 ポ ン ド ・ レ ー トは
36.8576->37.6174→37.7016,ド
ク
・ レー
イ ツ ・マ ル
当 り)レ
3527→12.8662,マ
ー
・ リ ン ギ ・ レー
トは10.8687→10,0125→10.0932,シ
ル ・ ドル ・ レー
ン ガポ ー
プ ラ ザ 合 意 」 直 後3ヶ
ドル ・ レ ー トと の 間 に 以 下 の 推 移 を 示
米 ドル ・ レ ー トは,85年1
米 ドル27.2094バ
ー ツ か ら,88年
バ ー ツ へ と 約3年
に わ た っ て タ イ ・バ ー ツ ・
レ ー トが 上 昇 し,1バ
トは12.1076→12.3971→12.4138
へ と それ ぞ れ 推 移 して い る 。 これ らの 各 レー
トを み る と,「
円,米
イ ・バ ー ツ ・ レ ー トと 日 本
向 を み る と,対
トは11.4062→12.
レー シ ア
び 表4は,タ
し て い る 。 「プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の 全 般 的 な 傾
ト は9.5087→10.0125→10.0932,
日 本 円(100円
4及
月 間 の
ー ツ87サ
の バ ー ツ 高 に な っ た 。88年
で は,タ
の25.3440
タ ン,7.4%
か ら91年8月
イ ・バ ー ツ ・ レー トは1バ
ま
ー ツ以 内
バ ン コ ク外 国 為 替 市 場 の反 応 は 比 較 的 に 小 巾
の 穏 や か な 変 動 幅 で 推 移 して い る 。 日本 円 ・
な 変 動 を示 して い る 。
レ ー トに っ い て み る と,85年
11.5027バ
2.対
の19.8740バ
米 と 密 接 な経 済 関 係 を 維 持
37サ
タ ン,42.1%安
に な っ た 。88年
当 り
ー ツへ
と タ イ ・バ ー ツ ・ レ ー トは 下 落 し,8バ
米 ドル と対 日本 円 ・レー トの 推 移
タ イ は 従 来,日
ー ツ か ら88年
の100円
ーッ
か ら90
して い る。 タ イ と 日米 と の 貿 易 関係 を み る と,
年 に か け て,タ
イ ・バ ー ツ ・ レ ー トは11.6
対 米 輸 出 が 対 日輸 出 を 上 回 り,反 対 に,対
%上
か ら91年3月
日
輸 入 が 対 米 輸 入 を 大 き く上 回 っ て い る
(85-89年
間)。 日米 両 国 を 合 計 した 輸 出 入
昇 し,90年
に か け て再 び
下 落 して い る。
以 上 の 様 に,タ
イ ・バ ー ツ ・ レ ー トと 米 ド
額 の タ イ の 総 輸 出 入 に 占 め る 割 合 は,85年
ル ・ レ ー ト及 び 日 本 円 ・ レー トと の 関 係 を み
の 輸 出 額33.1%,輸
る と,タ
の 輸 出 額38.7%,輸
入 額37.8%か
ら,89年
入 額41.6%へ
とそ れ ぞ
イ ・バ ー ツ ・ レ ー トと 日 本 円 ・ レ ー
トの 変 動 幅 は 非 常 に 大 き くか っ 不 安 定 で あ る 。
(16>
れ 約5%上
こ れ ら の 推 移 に 対 して,タ
昇 して い る 。
こ の 様 に 密 接 な 貿 易 関 係 は,貿 易 収 支 勘 定
を 通 して,タ
イ外 国 為 替 相 場 に影 響 を 及 ぼ す
一 要 因 と な る 。 また,日
米 両 国 の 通 貨 レー ト
の 変 動 は タ イ 経 済 に 強 い 影 響 を 与 え る。 しか
し,「 プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の 日米 両 国 通 貨 レー
トの 大 巾 な 変 動 は,タ
イ経 済 や タ イ外 国為 替
市 場 に 大 き な混 乱 は も た ら さ な か っ た 。 そ れ
は,外 国 為 替 相 場 の 側 面 か ら以 下 の 説 明 が で
き る だ ろ う。
図3で
示 さ れ て い る よ う に,「 プ ラ ザ 合 意 」
イ ・バ ー ツ ・ レー
トの 実 効 為 替 レ ー トが 比 較 的 安 定 的 に 推 移 し
て い る 理 由 は,85年12月3日
に,タ
イ ・バ ー
ツ ・ レ ー トの バ ス ケ ッ ト方 式 の 米 ドル ・ レー
トの 比 重 を50%か
ら90%に
引 き上 げ た こ と
に よ る 。 タ イ ・バ ー ツ ・ レー トと 米 ドル ・ レ ー
トの 安 定 性 が タ イ ・バ ー ツ 実 効 為 替 レー トに
反 映 さ れ て い るか らで あ る。
84
図3タ
イ ・バ ー ツ の 対 日 本 円 ・レ ー ト
(100円
バー ツ
図5ASEAN・NIES通
貨 の 為 替 レー ト
(85年1∼3月=100)
対 ドル レー ト
単 位)
20
15
γ ノ ガボ ー ル
10
1マ
レ ー ンア
㌦ フ`り
∼
ビン
インド参シア
838485868788899090/12345678
一a5暫
一」
一
肥 階一 一
一 一 ε7隔一 」
一一G8f-L一89%
対 円 レー ト
図4タ
イ ・バ ー ツ の 対 米 ドル ・ レ ー ト
辱
、
「 騰1一
バ ーツ
一
一…
go
、
go
25
慈
(出所)BangkokBankMonthlyReview,Vo1.32,September
1991.p.370よ
り作 成
ω
←
9
20
15
lll:員176y:llll旧lllllll
L一
838485868788899191/12345678
(出 所)図3に
3.ア
一.醐__」L_67Ψ_」
p.72,国
ジ ア主要 国の 外国 為替 相場 変 化 と
び ア ジ アNIESの
対米
ドル 及 び 対 日 本 円 ・ レ ー トの 推 移 を 示 し た も
は 他 の ア ジ ア 主 要 国 に 比 較 し て,下
ト と の 関 係 も,「
N,ア
と,台
た 。 ま た,こ
期 以 降),シ
し_闘
曾
国 ウ ォ ン ・ レー ト
ン ガ ポ ー ル ・ ドル ・
落 幅 が小
国 通 貨 は 対 米 ドル ・ レー トに
対 し て 切 り 上 げ られ て お り,対
の で あ る 。 「プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の 変 化 を み る
(87年1-3月
聞噌._」
際 評 論 社,平 成2年2月15日
さ い 。 こ の3ヶ
タ イ経済 に与 えた影 響
湾 ドル ・ レ ー ト,韓
一
(出 所)『 国 際 経 済 』(LAINTERNATIONAL)
同 じ
図5は,ASEAN及
劇__」
日 本 円 ・ レー
プ ラ ザ 合 意 」 以 降 にASEA
ジ アNIES国
の3ヶ
の 中 で も強 い通 貨 と な っ
国 通 貨 と タ イ ・バ ー ツ ・
レ ー ト と の 関 係 を 考 え る と,米
ドル ・ レ ー ト
レー トの 対 米 ドル ・ レ ー トが 上 昇 傾 向 を 示 し
の 下 落 は,米
て い る 。 こ の3ヶ
い る タ イ ・バ ー ツ ・ レ ー トは 同 様 に 下 落 す る
国 通 貨 の 対 日 本 円 ・ レー ト
ドル ・ レ ー トと 強 く結 び っ い て
「プラザ 合 意 」 と タ イ通貨 当局 の外 国為 替 政 策85
か ら,こ
れ ら3ヶ
国 通 貨 に 対 して は タ イ ・バ ー
下 落 は,タ
イ 製 品 の 競 争 力 を 高 め,そ れ らの
(i9)
ツ安 に な る 。
一方
,マ
市 場 へ の 輸 出 増 大 に っ な が っ た 。 イ ン ドネ シ
レ ー シ ア ・ リ ン ギ ・ レー ト,フ
ィ
ア ・ル ピ ー ・ レー トは,86年4月
か ら12月
リ ピ ン ・ペ ソ ・ レー ト,イ ン ドネ シ ア ・ル ピー ・
か け て 対 米 ドル ・ レー トが 大 巾 に 下 落 し て い
レ ー トと タ イ ・バ ー ツ ・ レー トと の 相 対 的 関
る 。 タ イ ・バ ー ツ ・ レ ー トと の 相 対 関 係 は,
係 は,タ
86年
イ ・バ ー ツ 高 と な っ た 。
台 湾 ドル ・ レ ー ト,韓
国 ウ ォ ン ・ レ ー トの
間 を 通 じ て,バ
は,タ
ン コク外 国為 替 市場 で
イ ・バ ー ツ 高,イ
ン ドネ シ ア ・ル ピ ー
(20)
上 昇,即
ち,そ
れ ら 通 貨 の 切 り 上 げ は,「
プ
安 の 傾 向 を示 して い る 。 両 国 の 貿 易 関 係 を み
貨
る と,イ
ン ドネ シ ア か ら の 輸 入 が,86年0.9
切 り 上 げ に 伴 う輸 出 競 争 力 の 低 下 を 回 避 す る
%減(対
前 年 比),87年74.0%増(同),88
た め に 生 産 拠 点 を 海 外 に 移 転 す る な どの 直 接
年176.1%増(同),89年58.2%増(同)と
投 資 を 増 加 さ せ て い る 。 台 湾 は,87,88年
拡 人 して い る。
ラ ザ 合 意 」 以 降 の 日 本 の 場 合 と 同 様 に,通
(21)
に 合 計23億6,000万
に,フ
ドル の 直 接 投 資 を,主
ィ リ ピ ン,タ
て お り,韓
イ,マ
国 は,「
4.タ
イ通 貨当 局の主 要外 国為替 政策
レー シ ア に 行 な っ
プ ラザ 合 意」 以降 に直 接
投 資 額 を 大 巾 に 増 加 さ せ,68-89年
間 に10
従 来 の タ イ の 外 国為 替 政 策 は,タ
イ通 貨 当
(171
億5,900万
ドル の 直 接 投 資 を 行 な っ た 。 台 湾 ・
韓 国 ・シ ン ガ ポ ー ル の タ イ へ の 直 接 投 資 動 向
(直 接 投 資 額,申
88年
請 ベ ー ス)を
時 点 で み る と,台
バ ー ツ(対
億7,900万
ピー ク 時 の
バ ー ツ(同59.7%増),シ
て,タ
国 か ら36
ンガ ポ ー
イ 通 貨 当 局 は,タ
イ ・バ ー ツ ・ レー ト
を 他 国 通 貨 レー トに対 して,極 力 低 く設 定 し
て,輸
湾 か ら542億8,700万
前 年 比270.8%増),韓
局 が 強 力 に外 国為 替相 場 を 管 理 す る こと に よ っ
出 産 業 を 育 成 し国 際 競 争 力 を 強 化 す る
政 策 を 採 用 して き た 。
一方
,タ
イな どの ア ジア諸 国 の外 国為替 政
ル か ら169億5,400万
バ ー ツ(同230.6%増)
策 を み る と,80年
と な っ て い る 。88以
降 は 申請 ベ ー ス で は 減
制 の漸 次撤 廃や 国 際資 本管 理 の緩 和 が着 実 に
少 傾 向 を 示 して い る。 そ の理 由 は バ ン コ ク を
進 展 して い る。 ア ジ ア 主 要 国 の事 例 をみ る と,
中 心 と す る 工 業 地 域 及 び 周 辺 の 地 価 ・賃 金 の
タ イ は 国際 資 本 流 出 に は規 制 は残 って い た が,
上 昇 と イ ン フ ラ ス トラ ク チ ャ ー の 限 界 に 直 面
国 際 資 本 流 入 に っ い て は,規 制 の 撤 廃 が 相 当
し,各
国 通 貨 レー トの 相 対 的 な 優 位 性 が 弱 ま
進 展 して い る。 イ ン ドネ シ ア 及 び シ ン ガポ ー
り,タ
イ 以 外 の 他 のASEAN諸
ル は 資 本 移 動 規 制 は 実 質 的 に は撤 廃 され,マ
国へ直 接投 資
代 前 半 ま で に 外 国為 替 規
(18)
レー シ ア で は 国 内 資 本 の 国 際 的 資 本 移 動 以 外
が シ フ トさ れ た か ら で あ る 。
タイ とア ジア主 要 国 との貿 易 関係 を タ イ ・
は実 質的 には規制 を受 け ない。 韓 国 は資本 移
バ ー ツ ・ レー トと そ れ ら 各 国 通 貨 レ ー トと の
動 管 理 は 行 な わ れ て い た が,80年
関 係 で み る と,韓
居 住 者 に よ る海 外 投 資 や 直 接 投 資 は 自 由化 措
国 ウ ォ ン ・ レー ト,台
湾 ド
(22)
ル ・ レー トに 対 す る タ イ ・バ ー ツ ・ レ ー トの
置 が 採 用 さ れ 始 め て い る。
代 後 半 に,
86
タ イ の 外 国 為 替 政 策 は,「 プ ラ ザ 合 意 」 以
降,特
に,87,88年
以 降 に タ イ通 貨 当局 の
は,シ テ ィ ・バ ン ク の バ ン コ ク支 店 の 開 設 が
許 可 さ れ た 。 外 国 銀 行 の 支 店 開 設 が 認 可 され
外 国 為 替 政 策 が 大 き く変 化 し,規 制 の 緩 和 も
た の は7年 振 り の こ とで,タ
し くは 撤 廃 と い う方 向 に 進 展 して い る。
外 取 引 管 理 規 制 を 漸 次 緩 和 す る 姿 勢 を示 した
外 国 為 替 管 理 政 策 は 単 に外 国 為 替 相 場 の 変
動 を 抑 制 す る だ け で は な く,大 別 し て次 の3
っ の 方 法 が あ る 。 第1に,外
貨 管 理 と対 外 取
イ通 貨 当局 が 対
も の と 言 え る。
また,対 外 公 的 債 務 問 題 と の 関 連 で み る と,
政 府 の 債 務 状 況 に っ い て84年
と85年
引 管 理 で あ る 。 外 貨 管 理 に は,「 外 貨 集 中 制 」
す る と,民
の様 に,居 住 者 の 外 貨 保 有 を 原 則 的 に 禁 止 し,
6,900万
外 貨 を 通 貨 当 局 に集 中 す る 方 法 や,一
と減 少 して い るの に 対 して,外
定 限度
を比 較
間 部 門 か ら の 純 借 入 は,358億
バ ー ツ か ら315億8,800万
バ ー ツへ
国 か らの 借 入
につ い て の み 外 貨 保 有 を 認 め る と い う 方 法 が
は,-7億1,500万
あ る。 対 外 取 引 管 理 に は,外
万 バ ー ツへ と激 増 して い る 。 こ う した 対 外 債
行 の 許 認 可 制,外
国為 替取 扱 い銀
国 銀 行 の 業 務 管 理,外
国為
バ ー ツか ら141億9,000
務 の 軽 減 の た め の 措 置 が10月
末 に行 なわ れ
替 銀 行 の 貿 易 金 融 の 管 理 等 の 方 法 が あ る。 第
た 。 そ の 内 容 は,① 対 外 債 務 返 済 比 率 上 限 を
2に,貿
9%か
易 金 融 に 対 す る 諸 政 策 が あ る。 これ
に は,輸 出前 貸 制 度,外
国 為 替 資 金 貸 付 制 度,
ら11%に
引 き 上 げ る。 ②86年 会 計 年
度 の 対 外 借 入 限 度 枠 を10億
ドル とす る 。 ③
外 国為 替 手 形 買 取 制 度,期 限 付 資 金 貸 付 制 度,
対 外 債 務 法 で は 認 め られ て い な い 大 蔵 省 の 借
輸 入 資 金 貸 付 制 度 等 が あ るが,こ
入 実 行 済 債 務 の リフ ァ イ ナ ン ス を 認 め る 等 で
れ らは限定
(29)
され た 外 貨 を 効 果 的 に 使 う政 策 で あ る。 第3
に,短 期 資 金 移 動 を抑 制 す る こ と に よ っ て,
あ る。
86,87年
と タ イ国 内金 融 市 場 は過 剰 流 動
投 機 を 規 制 す る こ と で あ る。 これ に は,為 替
性 問 題 に 直 面 した 。 タ イ の 商 業 銀 行30行
持 高 を ス ク ウ ェア にす る よ う 誘 導 す る政 策 や
預 貸 率 を み る と,84年96.5%,85年94.6%,
為 替 の 先 物 取 引 に っ い て,実 需 原 則 を 厳 し く
86年87.2%,87年87,5%と
の
低 下 し,過 剰 流
(23)
課 して,投 機 機 会 を 阻 ぐ と い う 方 法 が あ る 。
動 性 が 増 加 し て い る こ とを 示 して い る。 過 剰
以 上3点
流 動 性 が 発 生 した 原 因 は,タ
の 他 に,金 利 及 び 税 率 操 作 等 を 通 し
イ ・バ ー ツ金 利
て 外 国 為 替 相 場 を 調 整 す る と い う緩 や か な 管
が 米 ドル 金 利 よ り も 高 め に 設 定 され た こ と,
理 方 法 等 も あ る。
ま た,国
内 経 済 の 不 況 に よ っ て,余 剰 資 金 が
(25)
次 に,「 プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の タ イ 通 貨 当 局
の 主 要 な外 国 為 替 政 策 を 述 べ る が,こ
こで 述
べ る外 国為 替 政 策 は,前 述 した 大 要3つ
国 為 替 管 理 政 策 が 原 則 的 に,又 は,そ
の外
れぞ れ
動 性 問 題 と外 国為 替 調 整 と の 関 連 に 対 して,
タ イ 通 貨 当 局 が 行 な っ た 政 策 は,い わ ゆ る 外
国為 替 特 高 規 制 で あ る銀 行 の外 国為 替 ポ ジ シ ョ
ン(ネ
を 政 策 的 応 用 を した 形 で 行 なわ れ て い る。
まず は じめ に,外 国 銀 行 の 支 店 開 設 は こ れ
ま で 厳 し く規 制 さ れ て い た が,85年10月
金 融 資 産 に 向 か った こ とが あ る 。 こ の過 剰 流
に
ッ ト)を 資 本 金 の20%又
ドル か ら資 本 金 の40%又
は500万
は1,000万
米
米 ドル
へ と 増 加 す る 暫 定 的 増 加 枠 を 中 止 した こ と が
「プ ラザ 合 意 」 と タ イ通 貨 当局 の外 国為 替政 策87
あ る。 こ の 措 置 は過 剰 流 動 性 を 更 に増 加 させ
ヨー ク市 場 の終 値 か ら東 京 外 国為 替 市 場 のオ ー
た が,そ れ を 吸 収 す る た め に,次 の3つ
プ ニ ン グ ・ レー トに変 更 した 。 第2に,タ
置 が 採 られ た 。 第1に,債
の措
権 再 購 入市 場
(bondrepurchasemarket)を
通 して の 過
イ
中 央 銀 行 は 外 国 投 資 を 促 進 す る た め に,7月
に は,商 業 銀 行 の 外 国 為 替 の 販 売,外
国人投
業 銀行 と タイ中
資 家 又 は 合 法 的 な外 国 資 金 の 借 入 者 の振 替 可
央 銀 行 の資金 との協 調 融資 を促 進す る こと に
能 な 非 居 住 者 バ ー ツ勘 定 へ の タ イ ・バ ー ツ の
よ っ て,輸
移 転 等 を 認 可 した 。 この 措 置 に よ って,元 本 ・
剰 流 動 性 の 吸 収 。 第2に,商
出前 貸 信 用 シ ス テ ム を 再 構 築 す る
こ と,第3に,87年5月
に,タ
は 初 め て,中 央 銀 行 債 を20億
イ中 央 銀 行
バ ー ツ 発 行 し,
商 業 銀 行 に 対 して のみ 販 売 さ れ た こ と等 で あ
利 子 ・外 国 資 金 に 関 係 す るそ の 他 の 費 用,配
当等 の 返 済 が タ イ 中 央 銀 行 の 事 前 承 認 な しに
行 なわ れ る こ とに な った 。 第3に,タ
イ ・バ ー
(26)
る。 こ の 過 剰 流 動 性 問 題 は87年
に は解 消 さ
ツ の 国 際 化 を 促 す た め に,商 業 銀 行 は タ イ ・
バ ー ツ を 輸 入 代 金,又
れた。
88年 以 降 に な る と,タ
は,一 定 の 輸 出商 品 に
イ通 貨 当 局 は 外 国
対 す る運 賃 ・保 険 ・補 償 等 の 貿 易 に 関 係 す る
為替 の諸規 制 の撤廃 や対 外 取引 の 自由化 に 向
他 の 費 用 支 払 のた め に振 替 可 能 な非居 住 者 バ ー
け て 積 極 的 な政 策 を 採 用 し て い る 。 タ イ 中 央
ツ勘 定 に 移 転 す る こ と を 要 求 す る権 利 を 与 え
銀 行 は商業 銀 行 の対外 取 引 を更 に 自由化す る
られ た 。 第4に,タ
た め に,2月
して,タ
に は,商 業 銀 行 の外 国 資 産 に 対
イ の金融 の 国際化 に対応
イ 中央 銀 行 は 以 下 の 外 国 為 替 管 理 規
す る 諸 規 制 を 緩 和 した 。 ま た,商 業 銀 行 の 海
制 の 緩 和 策 を 打 ち 出 して い る 。 ① 個 人 が タ イ
外 支 店 の 資 産 を 国 内 リス ク ア セ ッ トに 合 算 す
国 内 外 に 持 ち 出す タ イ ・バ ー ツ の 最 高 額 を1
る こ と も許 可 さ れ た 。5月
万 バ ー ツ に 引 き 上 げ,② 送 金 為 替 に よ る最 高
に は,タ
イ ・ユ ー
ロ ・フ ァ ン ドが ロ ン ドン市 場 で 公 開 さ れ て い
額 は1度
る 。87年 末 に は,外
行 が 自 由 に 個hの 顧 客 に売 買 で き る外 国通 貨
た め に,三 菱,長
ク(加),ク
資導入を一層促進す る
期 信 用 銀 行,ロ
イア ルバ ン
レ ジ ッ ト ・ リオ ネ ー ズ(仏)等
に2,500バ
の 最 高 額 を1,000米
ル(売
ー ツ に 増 大 し,③ 商 業 銀
ドル(買
い)と500米
ド
り)に 増 加 し,最 後 に,商 業 銀 行 が 国
の外 国銀 行 支 店 開 設 に 向 け て の 交 渉 を 開 始 し,
外 在住 家 族 に販売 で きる外 国通貨 の最 高額 を
外 国 銀 行 支 店 設 置 に 対 す る規 制 の 緩 和 に 動 き
年 間5,000米
ドル ま で 引 き上 げ た 等 で あ る 。
(27)
そ の 他 に,商 業 銀 行 の 外 国為 替 業 務 の 自 由 化
始 めた。
89年 は,こ
れ ま で に み られ な い 数 多 く の
に関 す る措 置 が 数 多 く採 用 され た 。
(28}
管 理 及 び 規 制 緩 和 措 置 が み られ る 。 主 な も の
と し て,第1に,為
替 平 衡 基 金 は2月
に,タ
90年 に 注 目 さ れ る 外 国 為 替 政 策 は,5月
21日 に 発 表 され たIMF協
定8条
国へ の移
(29)
イ ・バ ー ツ ・ レ ー トを 国 際 金 融 の 発 展 と 密 接
に リ ン ク す る た め に,英
ポ ン ド,ド
行 と一 層 の 自 由化 措 置 で あ る 。
国際 通 貨 基 金 協 定(IMF協
イ ツ ・マ
定)第8条
で
(30)
ル ク,日
本 円 の 主 要3通
貨 の ク ロ ス ・ レー ト
算 定 方 法 を 改 訂 した 。 レー ト基 準 を 従 来 の ニ ュー
は,IMF加
で,そ
盟 国 の一般 的義 務 を定 め た条項
の 主 な 内 容 は,第1に,経
常的 支払 に
88
対 す る制 限 を 回避 す る こ と で,経 常 的 国 際 取
タイ国際金融の今後 の展望 に対 して,タ イ
引 に 対 す る支 払 及 び 資 金 移 動 に制 限 を 課 す こ
通貨当局は以下の短期的展望 と中長期的展望
とが 禁 じ られ て い る 。 第2に,差
を 示 して い る 。
(31)
置 を 回 避 す る こ とで,差
別 的通 貨措
別 的 取 極 も し く は複
短 期 的 展 望 に っ い て,ビ
ジ ッ ト ・ス ピニ ッ
トタ イ 中 央 銀 行 副 総 裁 が90年6月7日
数 通 貨 措 置 の 撤 廃 を 求 め て い る。 第3に,外
に行
貨 保 有 残 高 の 交 換 可 能 性 に 関 す る こ とで,I
な っ た 講 演 の 中 で,次 の 点 を 指 摘 して い る。
MF加
第1に,商
盟 国間 で の通 貨 買入れ の要 請 が あ った
場 合 に,特 殊 な場 合 を 除 い て,そ
の要 請 に応
ず る義 務 を 課 す こ と で あ る。IMF協
条 を 受 け 入 れ る こ と は,自
定 第8
由 な国際 資本 取 引
業 銀 行 の外 国 通 貨 取 引 に対 す る権
限 を タ イ 中 央 銀 行 か ら大 巾 に 委 譲 され る 必 要
性 。 第2に,全
て の商 品 及 び サ ー ビス の輸 入
に っ い て,商 業 銀 行 に 外 国 為 替 取 引 に 対 す る
及 び 外 国為 替 取 引 を 認 め る こ とで あ り,国 際
権 限 の 委 譲 。 第3に,資
金 融 に於 け る タ イ の 地 位 が 今 後 更 に 向 上 す る
化 。 た だ し,国 内 資 金 か ら発 生 した 資 金 の 流
も の と 思 わ れ る。 更 に,IMF協
出 は 当 分 の 間 抑 制 され る。 第4に,私
受 入 れ と 同 時 に,タ
定 第8条
の
金 移 動 の一層 の 自由
企業 及
イ中央 銀 行 は金融 的 国際
び そ れ に関 係 す る 者 に よ って 保 有 され る外 国
的 支 払 に一 層 の 流 動 性 と効 率 性 を も た らす た
通 貨 管 理 の 効 率 性 を 増 大 す る た め に,通 貨 当
め に,次
局 の 海 外 居 住 の そ れ らの 人hに
の様 な外 国為 替管 理 の部 分的 緩和 措
よ る外 国 為 替
置 を 発 表 した 。 ① 商 業 銀 行 の 国 際 貿 易 に 関 係
勘 定 及 び タ イ ・バ ー ツ 勘 定 の 開 設 の 促 進 。 第
す る 外 国 為 替 取 引 の 許 認 可 制 の 廃 止,②
5に,更
外貨
の 国 外 持 出 し及 び 送 金 の 最 高 額 の 引 き 上 げ,
③ 外 貨 借 入 れ 返 済 の 許 可 制 の 廃 止,④
非居 住
に 柔 軟 な外 国 為 替 政 策 等 で あ る。
中 長 期 的 展 望 にっ い て は,タ
タイの金 融 シ ステ ムの 効率性 と安定 性 を更 に
者 バ ー ツ勘 定 の タ イ ・バ ー ツの 移 転 に っ い て,
改 善 す るた め に,今 後3年
振 替 可 能 勘 定 へ の タ イ ・バ ー ツ の 移 転 を 認 め
規 制 の 緩 和,金
る 等 で あ る。
形(CP)の
90年5月
降,タ
のIMF協
定 第8条
の受 入れ 以
イ 外 国 為 替 市 場 を ア ジ ア地 域 に於 け る
イ中央 銀行 は
間 に 行 なわ れ る 諸
融 機 構 の 検 査 と 監 督,商
業手
開 発 及 び 支 払 い 制 度 の 改 善 の4
分 野 に 於 け る 実 行 計 画 を 発 表 した 。
今 後 の タ イ 通 貨 当 局 の 外 国 為 替 政 策 は,I
国 際 金 融 セ ンタ ー に しよ う とす る動 き が あ る 。
MF協
そ の 実 現 の た め に は,外
国為 替 に対 す る諸規
常 的 な 対 外 取 引 の 規 制 を廃 しっ っ,国 際 資 本
制 の 漸 次 撤 廃 と外 国 為 替 市 場 の整 備 が 必 要 で
移 動 の 自 由化 を 促 進 し,タ イ ・バ ー ツ の 国 際
あ る。 ま た,金 融 シ ス テ ム の 高 度 化 と深 化 に
化 又 は タ イ外 国 為 替 市 場 を ア ジ ア の 中 心 的 国
と も な って,国
内金融 シス テ ムと 国際金 融 シ
際 金 融 セ ン タ ー に 発 展 させ る た め に,対 外 取
ス テ ム と の 関 連 が 一 層 強 くな る。 こ の 様 な新
引 の 自 由化 政 策 を 更 に 展 開 して い く も の と 思
しい 状 況 に 対 応 す る た め に は,国 際 金 融 シ ス
わ れ る。
テ ム の 整 備 と 同 様 に,国
内金 融 シ ステ ムの一
層 の 整 備 が 要 請 さ れ て く る。
定 第8条
を 受 入 れ た こ と に よ って,経
「プラザ 合 意 」 と タ イ通貨 当局 の外 国為 替政 策89
5.結
相 対 的 関 連,ま
び
本 論 は,「 『プ ラザ 合 意 』 と タ イ 通 貨 当 局 の
外 国 為 替 政 策 」 を テ ー マ に85年9月22日
の
た,タ
イ ・バ ー ツ ・ レー トと
ア ジ ア 主 要 国 通 貨 レー トと の 相 対 的 関 連 を検
討 す る こと に よ っ て,特 に,日 本 円,米
ドル ・
「プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の 先 進 主 要 国 の 外 国 為 替
レー トの 是 正 が 与 え た 影 響 を 述 べ た 。 こ の様
相 場 の是 正 が タ イ ・バ ー ツ ・ レー トに ど の 様
な外 国 為 替 相 場 の 是 正 や 相 対 的 変 化 は,直 接
な影 響 を 及 ぼ した の か,ま た,そ れ に対 して,
投 資 ・国 際 資 本 移 動 ・輸 出 入 の 増 大 等 を 通 し
タ イ通 貨 当 局 が どの よ う な外 国 為 替 政 策 を 採
て,タ
用 して き た の か を 中 心 に述 べ た 。
タ イ を 取 り ま く こ う した 新 し い 国 際 経 済 環境
第2章
で 述 べ た よ う に,「 プ ラ ザ 合 意 」 は
イ経 済 に 大 き な 影 響 を 及 ぼ して い る。
及 び ア ジ ア 地 域 経 済 環 境 の 変 化 に 対 して,本
70年 代 か ら80年 代 前 半 に か け て 生 じた 「複
論 で は,タ
合 ス タ グ フ レー シ ョ ン」 や 「世 界 同 時 不 況 」
政 策 を 漸 次 撤 廃 ま た は 緩 和 しっ っ,新
を 背 景 と し て,85年
際 経 済 及 び 国 際 金 融 環 境 に 対 応 して き た か を
の一 連 の 国 際 経 済 会 議
と の 関 連 か ら成 立 して い るが,「 プ ラ ザ 合 意 」
の 基 本 事 項 は 「為 替 レー トの 是 正 」 と 「協 調
介 入 」 で あ る 。 事 実,日
米 を始 め先進 主 要 国
の 外 国 為 替 相 場 の 是 正 は,85年
以降 の国際
経 済 に 極 め て 大 き な 変 化 と影 響 を 及 ぼ した 。
本 論 で は,こ の 様 な 「プ ラ ザ 合 意 」 以 降 の
イ通 貨 当局が 従 来 の外 国為替 管 理
しい 国
述べ た 。
90年5月
のIMF協
定 第8条
国 へ の移 行
宣 言 は,従 来 の タ イ通 貨 当 局 の 外 国 為 替 政 策
を 更 に 自 由化 す る う え で 極 め て大 き な転 換 点
と な る。 今 後 の タ イ 国 際 金 融 の 動 向 は,タ イ ・
バ ー ツ の 国 際 化,タ
イ外 国為 替 市 場 の 整 備 ・
先 進 主 要 国 の外 国為 替 相 場 の是 正 と タ イ ・バ ー
育 成,国
際 資 本 移 動 の 自 由 化 等 を通 し て,一
ツ ・ レー ト及 び ア ジ ア 主 要 国通 貨 レー トと の
層 の 進 展 が は か られ て い くも の 思 わ れ る 。
【注 】
(1)「
(1985.11.Vol.21No.8)p.p6-25参
複 合 ス タ グ フ レー シ ョ ン 」 に つ い て の 詳
し い 分 析 はr景
気 の 回 復 』(紅 林 茂 夫 著,サ
イ マ ル 出 版1978年)を
3章)の
(2)「
参 照(特
(4)詳
本 経 済 新 聞(朝
に2章,
プ ラ ザ 合 意 」 の 共 同 声 明 内 容 に っ い て は,
独,日
本,英
(5)各
「ボ ン 経 済 宣 言 の 内 容 」
国 の 政 策 パ ッ ケ ー ジ に っ い て は,前
参照 。
訳)」 を
参 照,(『 フ ァ イ ナ ン ス 』p.p9-!3Vol.21
(6}ibid.,p.11
No.71985.10大
(7)紅
蔵 省 財 務 協 会)
こ で は,「 ソ ウ ル 会 議 」 は ユ985年10月
に ソ ウ ル で 開 催 さ れ た 「第40回
世 銀 ・IM
F総 会 」,「10ヶ 国 蔵 相 ・中 央 銀 行 総 裁 会 議 」
「第25回IMF暫
ソ ウル 会 議 で は,累
掲
『フ ァ イ ナ ン ス 』1985.10.P.P11-13を
国 及び 米 国 の大
蔵 大 臣 及 び 中 央 銀 行 総 裁 の 発 表(仮
(3)こ
刊)の
付 の 日
を参 照 。
こ と,,
「フ ラ ン ス,西
細 に っ い て は,1985年5月5口
照()
林 茂 夫
題 点 」
「為 替 市 場 協 調 介 入 の 目 標 と 問
『国 際 経 済 研 究 』1985.11.p.3国
際 経 済研 究 セ ン ター
(8)SIRIPHANKITIPRAWAT,`ThreeYears
定委 員 会 」 を指 して い る。
ofForeignRateAdjustment‐Whither
積 債 務 問 題 に 関 す る 「ベ ー
wenttherealbahtexchangerate?'Bangkok
カ ー 提 案 」 等 の 広 範 囲 に わ た る経 済 問 題 に っ
BankMonthlyReview,June1988p.p
い て 討 議 さ れ た 。 詳 し くは,『 フ ァ イ ナ ン ス 』
263-265.
90
(9)タ
イ の 外 国 為 替 レ ー トは,60年
代,70年
代 に 国 際 経 済 は 国 際 通 貨 危 機,石
目 で,バ
油 危 機iに 直
ネ シ ア ・ル ピ ー ・ レー トと タ イ ・バ ー ツ ・ レー
面 し た に も か か わ ら ず 比 較 的 に 安 定 的 で,1ト
ドル20.25-20.50バ
76-78年
著
の 記 載 が あ る 。 た だ し,同
の ドル 安 期 に タ イ ・バ ー ツ ・ レ ー ト
細 井 幸 夫 監 訳,中
号.新
鯨 慶
文 で 述 べ た6通
ー ッ高
バ ー ツ ・ レ ー トの 記 載 が 除 外 さ れ て い る 月 報
『ア ジ ア の 金
第4号p.37東
ピ ー 安,バ
項 の 中で は具 体 的
な 数 値 は 示 さ れ て い な い 。 ル ピ ー ・ レ ー トと
も あ る。
洋 経 済 新 報 社1982)(21)前
東 京 銀 行 月 報 』第43巻
1991年4月
縄 毅,饒
島崇 行訳
融 市 場 』p.147東
(10)『
と の 関 係 を 調 べ る と,ル
ー ツ の 変 動 幅 で あ った 。
の 切 り 下 げ が 行 な わ れ た 。(李
ン コク外 国為 替 市 場 に於 け る イ ン ド
掲
京銀 行
第3表
バ ス ケ ッ ト構 成 通 貨 に,本
『ア ジ ア 動 向 年 報1991』p.319
国 別 貿 易,た
だ し,増
加 率 は筆者 が 算
出 した 。
貨 の 他 に マ レ ー シ ア ・リ ン ギ(22)WandaTsengandRobertCorker,
と ス イ ス ・フ ラ ン を 加 え て い る 文 献 も み ら れ"FinancialLiberalization,MoneyDemand,
る 。(VIRAPHONGVACHRATITH,`TheandMonetaryPolicyinAsianCountries,"
FalloutfromtheG5Action,'Bangkokp.101nternationalMonetaryFund,
BankMonthlyReview,November1985July1991
p.507)(23)則
武 保 夫
・三 木 谷 良 一 編
(11)op.cit.,BangkokBankMonthlyReview,p.p228-229参
June1988p.265及
(12)1サ
考,有
びp.269(24)『
タ ン は1/100バ
『現 代 金 融 論 』
斐 閣 ブ ッ ク ス1984年
ア ジ ア ・中 東 動 向 年 報1985』p.253
ー ツ
ア ジ ア経 済 研 究 所
(13)op。cit.,`TheFalloutfromtheG5(25)『
ユ986年3月31日
ア ジ ア 動 向 年 報1988』p.292ア
Action'p.p507-509経
ジア
済 研 究 所1988年6月10
コ
ロ
(14)ibid.,p.p508-509(26)`FinancialConditionsintheFirst‐Half
(15)・
Oぐ
・
斜っ1罰網{弐o滅 岡っ叩で
〕9δ斜51駄 ◎飢1」{菊・
見噌o苅Lミ制"rP硫1苅 ・
『of1987andtrendsintheSecond-Half'
隔 陥1④ ∩互qm網"5梱1uL備
lL制 洲
商 釦1舳
2528そ
(16)『
鞭m51鵬o腿
洲甲 翁n1洲,繭
町ulm写BangkokBankMonthlyReview,August
漁
り1徊1987p.p318-319
れ ぞ れp.p27-29(27)前
掲
ア ジ ア 動 向 年 報1991』P.319(第3及
表 国 別 貿 易 よ り 算 出)ア
『ア ジ ア 動 向 年 報1989』p.p296-300
びP.308
ジ ア 経 済 研 究 所(28)"AnnualEconomicReport1989"P.P111
1991年8月20日
一114,BankofThailand
(17}Dr.AMNUAYVIRAVAN,'ThePacific(29)"AnnualEconomicReport1990"p.p118
andtheFutureoftheInternationalMon119
etaryandFinancialSystem'Bangkok(30)IMF協
定 第8条
BankMonthlyReview,November1989雄
一 ・小 原 喜 雄 編
p.46197-98有
(18>前
(19)『
掲
『ア ジ ア 動 向 年 報1991』p.292(31)VIRA旺K)NGVACHRATITH,`International
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『国 際 経 済 条 約 集 』p.p
斐 閣1983年4月
経 済 研 究 所89年7月1日BankMonthlyReview,September1990,P.P
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