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日本のオンライン教育の現状と未来 - NPO CCC-TIES

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日本のオンライン教育の現状と未来 - NPO CCC-TIES
日本のオンライン教育の現状と未来
パネルディスカッション
日本のオンライン教育の展開
山梨大学におけるオンライン教育の取り組み
帝塚山大学 奈良・学園前キャンパス
2016年6月25日(土)
16号館9階16903教室
山梨大学工学部基礎教育センター
大学教育センター副センター長
佐藤眞久
LMS(Moodle)の導入
(2002年)
構想(2002年頃の夢想)
Webで問題提示
自動採点
出来具合に応じて自動出題
情報処理センターの先生に相談
情報処理センターで、ブラックボード(使用されない)から、
フリーのMoodleへ変える。
Moodleでこの機能が実現できるだろう
eラーニングプロジェクト委員会の創設
学長経費に要求
理事より
メディア教育開発センター
(放送大学と併設)へ出張命令
メディア教育開発センターのEラーニング教材モニター募集に応募
工学部工業高校推薦入学者入学前教育に利用
(指導は高校の先生にお願い)
理事の下にeラーニングプロジェクト委員会の設置
理事の目的:授業アーカイブの構築
(卒業しても、受けた授業の資料等をいつでも参照できる)
委員長としてMoodleの運用を任されることになる
基
礎
教
育
セ
ン
タ
|
設
立
2012年
設立理念
eラーニング利用による教育改革への船出
• メディア開発センターの放送大学への吸収
第1段階 • 配信の有料化(高額)・利用の断念
• 大学eラーニング協議会の設立
第2段階 • 大学でのeラーニング教材の共有化を図る
• 入学前教育教材の制作大学(千歳科学技術大
学)へ使用の直接交渉
第3段階 • 教材の共有化と提供を条件に継続使用可能と
なる
2012年度大学連携共同教育推進事業に8大学で応募・採択
到達度テストによる学習支援の流れ
文科省8大学連携事業開始時(2012年)
プレースメントテスト(入学時共通)
入学時の学力の診断と把握
実質学習時間確保
学習
習熟度の測定
Eラーニング教材選択
主体的学びの促進
各大学の取り組み
自己分析
学習記録
学習履歴
到達度テスト
Webテスト形が基本
ルーブリック評価
学習診断
固有の取り組みを支援し、その成果を共有
統計処理
データの共有
質保証の可視化
Moodleサーバの役割
(2012年)
倉庫としての役割(最大の役割)
☆Moodleのコンテンツサーバ化
各先生がホームページ等に置いてある教材の集約と共同利用
☆講義の補助
授業資料提示・練習問題提示、試験結果通知
レポート課題提示・回収・(コメント付)返却
教材提示(授業支援)
授業の補完・自習用教材を提示(数学の例題集等)
授業アーカイブ
過去の講義およびその資料等が参照できる
卒業後も必要になった講義の内容を確認出来る
eラーニング普及のネック
(2012年当時)
eラーニング=「無人講義」という一般的イメージが強い
「倉庫代わり」としての使用から普及を図っている
紙媒体を好む人へ、紙媒体でも利用出来ることを如何に知らせるか
正確な学習時間の把握が難しい。
コンテンツ化の難しさ
○自習用教材
内容は用意してGP等でコンテンツ化を可能にした他大学に依頼
○ ビデオ教材
講義を直接ビデオ撮りする教材は最悪
講義用には別途用意して撮影すべき
黒板の字は見えにくい、講義の声は聞きつらい
別途別画面用資料を用意すべき
教員は最初数分程度顔が見えれば、あとは内容のみの表示で十分
e-learning教材作成にあたって
(下川先生提供図)
• 千歳科学技術大学では,こ
れまでにさまざまなelearning教材を作成した経験
がある.
• そのため,山梨大学では,
e-learning教材を作成せず,
そのもととなる教材コンテ
ンツおよび,到達度テスト
などの作成にあたる.
山梨大学
e-learning教材作成
連携校
サーバ
千歳科学技術大学
山梨大学のeラーニング構成図
2016年
(+Mahara)
山梨大学eラーニング
ポータル
Maharaによるポートフォリオ
(学生ポートフォリオ、教職履修カルテ)
ポートフォリオ(MAHARA)画面
利用上の工夫
各種のカスタマイズ
スキャナーからレ
ポートの自動返却
権限機能付与
学籍番号での分類
eラーニング教材作成
山梨大学の連携内での役割
数学の責任校
山梨大学で作成したeラーニング教材
データ解析統計(音声付き教材) HTML版・電子書籍版・Moodle版
数理統計(パワーポイント画像教材) HTML版
微分積分学(要点・例題・演習) HTML版・Moodle版・Solomon版・書籍版
線形代数学(要点・例題・演習) HTML版・Moodle版・Solomon版・書籍版
連携サーバ(Solomon)版
eラーニングを利用した授業科目の開設
必修教養科目(人間形成科目)へ新たな授業の開講
1. 日本語リテラシー(愛媛大学作成の日本語教材を使用)
2. eラーニングによる自主学修(Solomonを使用)
分析
学修
授業での
発表
•
•
プレイスメントテストの結果とコメントから必要な学修を考える
学修計画の策定
• 学修計画に沿ってeラーニング上での学修(毎日)
• 学修習慣を身につける
•1週間の振り返りや気づき、成長過程をポートフォリオに記載
•学習目標や学習計画の説明(発表)
•1週間の学習での気づきと成果を発表
•学修しての疑問点や勉強の仕方について、司会役として学生同士で議論を展開
到達度テストの利用(2016年)
全ての記録はポートフォリオに入れ記録する
Moodle+Mahara の運用で行う
学習観+到達度の適性評価(社会への可視化)
を通じて「個々の学生の能力の認定」
就職活動で企業への能力保証
在校生への勉学のアピール
自主的学びの促進とアクティブラーニング型への転換
(先進国の実情と乖離した途上国型教育からの脱皮)
電子書籍の導入とオンライン教育
CHiLO Book への期待
オープンエデュケーションへの貢献(継続)
eラーニング教材利用の新しい展開
大学での教科書の電子書籍化
自主学修教材としての提供(スマホ等での利用)
書籍あるいはHTML版と併用しての利用
Moodle と連携した提供
教育格差の是正
電子書籍作成・閲覧支援ツールの開発
より簡単に作成できるツールと、どこでも読めるreaderの提供
期待は∞
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