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行われていないCA
A:中枢神経系における神経細胞とグリア細胞 質問者に対し、確認をとったところ血管内皮細胞等の話ではなく 脳の毛細血管と他の血管とが図で解りにくい との指摘だったので訂正し解説を行う 辰巳 蒼波 動脈血管と静脈血管等、体を循環 している血管は図のように外膜、中 膜、内膜のように 多層構造を形成しており、これによ りある程度の強度を得ることが出来 る。 図が動脈のみではあるが脳血管も 多層構造を形成してはいるのだが 外膜、中膜が非常に未発達なため 一見単層構造のように 見える。 図では脳に触れられていないが、基底膜に脳血管内皮細胞がつい たのが脳の毛細血管といえる。基底膜のみと考えれば単層構造と いえる。 A: シナプスにおけるアセチルコリンの情報伝達 サリンによるAChEの不可逆的阻害 ① サリン ② ①②サリンとAChEが結合 ③Achではコリンが抜けるが、サリンでは HFが抜ける ③エステル結合 AChEとリン酸誘導体とのエステルが残 る エステル結合は結合力が強いので、コ リンと酢酸のように加水分解されない 不可逆的阻害 結果AChEは再生しない (不可逆的阻害) 足立 隆徳 河野慶輔 B: 眼の遠近の調節 交感神経系 毛様体筋 副交感神経系 受容体 作用 受容体 作用 β 2 弛緩(遠くをみる) M3 収縮(近くをみる) 近くを見るとき毛様体筋収縮により眼球がほんのわずか 小さくなり、あるいは硝子体の容積はわずかに小さくなる すると眼圧はわずかながらも上昇するが、シュレム管が ひらいて眼房水流出し眼圧は一定に保たれると考える B:眼圧の調節 西田尚主 Q.眼圧の下がりすぎにより起こる疾患は何かあるか? A.特になし。 Q.緑内障治療薬の眼房水生成抑制のβ 受容体遮断薬の作用機序 は? A.β 受容体を遮断すると血流が低下し房水産生が低下する。房水は 毛様体に分布する毛細血管から拡散した血漿成分で、毛様体突起実 質には豊富な血漿成分が貯留することになり眼房水の源となる。Β 受 容体にアゴニストが結合すると促進性のGTA結合タンパク(Gs)が活 性化され、アデニル酸シクラーゼ共役しているcAMPは増加しPKAの 活性化により細胞内タンパク質のリン酸化が促進されて心収縮および 心拍数増大などの作用が引き起こされる。よって非選択的β 遮断薬 は眼房水を生成する毛様体のβ 1,2,3受容体を介してアデニル酸シ クラーゼから始まる一連の機序によりNa+−K+ATPaseを阻害しNa+の 毛様体上皮細胞から後房への排泄とそれに伴うH2Oの排泄を抑制す る。 杆体における光信号から電気信号への伝達 光 ロドプシン メタロドプシンⅡ トランスデューシン cGMPホスホジエステラーゼ (活性化) 【光刺激あり】 Naチャネル:cGMPが存在しているので 開口(脱分極) 膜電位依存性Caチャネル:開口 B班 岸信彦 【光刺激】 Naチャネル:cGMPPDEによりcGMPが分 解され閉口(過分極) 膜電位依存性Caチャネル:閉口 ※NaチャネルはcGMPと結合することによって 開口します。 Naチャネル開口状態時、シナプスの部分に存在する膜電位依存性Ca チャネルも開口状態(※1)にあり、Naチャネルが閉口すると、膜電位が 変化(過分極)を起こすので、膜電位依存性Caチャネルは閉口し、Caイ オンの流入量は減少します。 Caイオンの働きは、電位の調節、杆体-双極細胞シナプス間の情報伝 達物質であるグルタミン酸放出量を抑制する働き(※2)を持つほか、グ アニル酸シクラーゼの働きを抑える働きもあります。 Caイオンチャネルが閉口することによってグアニル酸シクラーゼの働 きが活性化され、cGMPの濃度が増加します。 ※1 文献が見つからず考察になりますが、Caイオンは流入しぱなしで はなく、何かしらの回収機構が行われていると考えています。例えばNa イオン/Caイオン交換体による排出や、Caイオン-ATPaseによる能動輸 送など。 (参考項目:カルシウムシグナリング) ※2 双極細胞の杆体側のシナプスにはグルタミン酸受容体があり、光 刺激がないときは杆体細胞から放出されているグルタミン酸と結合して います。光刺激が入り、前スライドの反応が起こると、グルタミン酸の放 出量が抑制され、受容体と結合できなくなる。これがトリガーとなって双 極細胞は興奮し、双極細胞のNaチャネルが開口し、脱分極が起こる。 ビタミンAと奇形について B班 坂本智史 ビタミンA・・・上皮、器官、臓器の成長・分化に関与。 家畜、養殖魚の内臓と緑黄色野菜に多く含まれる。 また、先進国では加工食品、サプリメントもある。 奇形・・・胚芽期(妊娠9週目あたり)に内因・外因系の 障害を生じると起こる。 そのため、妊娠後期に起こることはめったにない。 NEXT→ レチノール レチナール 奇形の原因物質 レチノイン酸 貯蔵形態 レチノールとレチナールは可逆的に反応を起こすが、 レチナールとレチノイン酸は不可逆的に反応する。 ビタミンAを含む天然の食品のビタミンAの形態は、ほぼレチナール。 ビタミンAを含むサプリメント、加工食品のビタミンAの形態は、レチ ノイン酸。 ビタミンAが関与する奇形を起こす原因物質はレチノイン酸である。 レチノイン酸をレチナールに変換することはできない。 つまり・・・ ビタミンAの過剰症による奇形はサプリメントの大量摂取により体 内で レチノイン酸が過剰に溜まっていくのが原因であると言われている。 F:甲状腺ホルモン‐西山勇樹