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雄猫のスプレー防止法
まこと動物病院 No Ⅳ 雄猫のスプレー防止法 「雄猫が立ったまま、家具や柱などに尿をひっかけて困る」とい う話をよく聞きます。 この様な雄猫の排尿行為は、単に尿を排泄するだけではなく、ほ かに意味があることはご存じの方も多いと思います。 雄猫は男として一人前になると、自分の子孫を残すために、縄張 りを持つようになります。そのための「縄張り宣言」の方法として、 尿をいろいろな物に付けて回るようになります。 これは雄猫の正常な行動であり、猫の社会ではごく当たり前の事 なのです。しかし、人間の社会では大変迷惑な事です。 雄猫のこの様な排尿行為は前にも述べたように繁殖と深い関係が あるので、性的に成熟する前か、または成熟してからまもなく去勢 手術をすることによってほとんどが尿をひっかける事をしなくなり ます。しかし、まれには尿をひっかけることが癖になってしまう雄 猫もいます。 猫は非グループ的な動物だといわれています。 猫は常に他の動物や人間を絶えず意識しています。そこで何かと 不安があったり、神経質になっている時には、尿をひっかけること が多くなるといわれています。 去勢した猫でも、一時的に良くなっても、また、尿をひっかけ る事もあります。この様な場合は、近所の猫達が繁殖期に入って いたり、新しい雄猫が縄張り内をうろうろしているためです。 また、同じ家で新しい猫を買い始めたり、人間の赤ちゃんが生 まれたり、新しい家に引っ越したりしたような時にも尿をひっか ける行動が起こりやすくなります。 いずれにしても、この行動は雄猫の正常な行動ですから、 雄猫の場合100%これをなくすのは難しいことです。 しかし、去勢手術をすることでほとんどの場合、この行動 を防止できます。 それでもなくならない場合は、ナフタリン等の強い臭いの物を 猫が尿をかけやすい所につるして置くのも効果があります。 また、雄猫は大人になると外へ出ることが多くなり、喧嘩 による化膿や交通事故を起こすことが多くなります。 この様な外に出歩くことも、排尿行為と同じで去勢手術 (出歩く習慣が付く前の若い時に)をすることで少なくする ことが出来ます。 ま こ と 動 物 病 院 MAKOTO ANIMAL HOSPITAL ☎ 0 4 2 4 - 6 1 - 8 8 76 FAX 0424-63-5191