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P12-13 菊陽町の下水道の現状と企業会計方式

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P12-13 菊陽町の下水道の現状と企業会計方式
菊陽町の下水道の現状と企業会計方式
下水道課
業務係
☎︵232︶2164
菊陽町の下水道事業では、4月から企業会計方式に移行しました。
今回は、町の下水道の現状と企業会計方式についてご説明します。
汚水処理にかかる費用の内訳
左の図は、汚水処理原価にかかる
年度決算時で 1 ㎥
費用の内訳と財源の構成を示したも
のです。
町では、平成
当たり汚水処理原価は140円と、
類似団体と比較しても少ない単
1
※
流域
る料金収入では、全ての汚水処理費
よって処理場を運営していることで
下水道事業として、複数の自治体に
2
※
用が賄われているわけではなく、不
維持管理費の単価が抑えられている
価となっています。これは、
足する部分については、一般会計か
からです。また、使用料単価では、
下水道事業の現状
熊本北部流域関連公共下水道として
らの基準外繰入金が充てられていま
20,000
15,000
10,000
5,000
町の下水道事業は、昭和
下水道施設の整備に取り組んでいま
全国の平均から見ても少ない使用料
年度末で ・1%、水
・8%です。ま
金の設定となっています。
す。
年から
22
す。処理区域内の汚水処理人口普及
率は、平成
洗化率︵接続率︶は
・3%です。
67.7
た、雨水処理について、雨水処理区
域内の整備率は
など、安全・安心なまちづくりを目
今後も環境保全、公衆衛生の向上
指し、汚水や雨水処理施設の整備拡
充に取り組んでいきます。
下水道事業の経営面では、汚水処
理事業に係る経営の柱は、使用者の
皆さんが支払われる下水道使用料で
す。汚 水 処 理 費 用︵維 持 管 理 費+企
業 債 元 利 償 還 費︶は、下 水 道 の 公 共
性を考慮して、一部について一般会
計繰入金の充当︵税の投入︶が認めら
れていますが、汚水処理費の大半は
受益者負担の原則に基づき、使用料
収入によって賄われなければなりま
せん。
30,000
これまで、公共下水道事業は、歳
4月 か ら 官 庁 会 計 方 式 か ら 企 業
会計方式へ移行しました
下水道事業に対する一般会計からの
理解を求めていきます。結果として、
の構築に関して、使用者の皆さんに
要ですが、そのうちの約半分は企業
下水道の建設には多額の費用が必
下水道への接続をお願いします
出の抑制に重点を置いた官庁会計方
基準外繰入金の抑制につながること
しかし、高齢者世帯の増加や経済
負担を少なくすることができます。
られ、借入金返済にかかる町の財政
くなり、下水道の効率的な経営が図
だくことで、投下資本の回収率が良
い段階で下水道への接続をしていた
ます。町民の皆さんにできるだけ早
債︵長期借入金︶によって賄われてい
式︵単式簿記︶で経営を行ってきまし
下水道使用料金の対象原価には含ま
なお、雨水処理施設の維持費用は、
になります。
という面からは優れた仕組みですが、
町民の生活がある限り、下水道事
れません。
など、経営の実態を明確な形で町民
業は永遠に継続されなければなりま
外の資産情報や維持管理費用の情報
の皆さんに公表することなどが十分
的な理由などで、下水道への接続が
維持費用を使用料という売上で賄い、
企 業 会 計 方 式 は、事 業 の
また設置費用を使用料に付加して長
4
※
今後は、公共下水道事業と農業集
期に渡って回収し、事業継続のため
せ ん。
落排水事業を一つの経営体とし、会
の再投資へ回していくという﹁企業
ではありませんでした。
計方式を経営管理に適した企業会計
制 度︵水 洗 便 所 普 及 促 進 事 業 費 補 助
なかなか容易ではない状況も見受け
方式︵複式簿記︶で経理処理を行って
の形態﹂をとっていくものです。町
汚水マンホール
と雨水集水桝
雨水調整池は集中豪雨などによる洪水
ます。
人はご相談ください。
管し管理する調整池は町内に7カ所あり
菊陽町(H22年度)
▲石坂調整池(都市部の雨水処理施設)
を計画し、制度の活用を検討したい
独し尿浄化槽の改造工事に係る補助
所得者向けのくみ取り便所および単
られます。町では、高齢者世帯や低
いきます。これにより、企業経営の
金︶な ど も 設 け て い ま す の で、接 続
▲
の下水道事業は、﹁見えない下水道﹂
を防ぐ役割を持っており、下水道課が所
下水道の資産や負債といった現金以
た。官庁会計方式は現金収支の把握
しかし、現在の使用料金体系によ
35,000
方式に基づいた適正な使用料金体系
40,000
12
MY HOME TOWN KIKUYO 2012.5
MY HOME TOWN KIKUYO 2012.5
13
25,000
▲雨水管渠敷設工
事状況
※4 企業会計方式
会計処理を、現金収支の有無にかかわらず取引の発生の事
実に基づいて記録整理する会計方式を採用し、複式記帳の
法則により整理した結果を、損益計算書や貸借対照表など
の財務諸表により財政状態や企業の経営情報を町民の皆さ
んに分かりやすく提供することができるものです。
▲汚水の水質検査
企業などの特定事業場から排出され
る汚水の水質検査
下水道接続人口の推移
実態を、損益計算書や貸借対照表な
水処理施設に運ばれます。
※3 総括原価方式
総括原価主義といい、下水道施設の償却費、維持管理費、
支払利息その他の費用のほか、適正な利潤と施設の建設の
ために発行された企業債の償還額を含めたものを下水道使
用料の対象経費として、適正な原価を定めるものです。
※1 類似団体
汚水処理区内人口規模が1万人から5万人で、
下水道の供用が開始されて15年以上が経過し
た都市。
58
管を通して、道路に設けられた桝から雨
から﹁見える下水道﹂へと施策の転
ます
▲白水浄化センター(農業集落排水事業)
処理対象人口:1,030人
受益戸数:217戸
72.3
64.9
維持管理費
113.9
下水道
使用料
134.5
3
3
26.1
115.8
起債元利
償還費
一般会計
繰入金
46.2
汚水処理原価
140.0円/m
汚水処理原価
180.7円/m
97
雨水の処理は、汚水の管とは別に雨水
どの財務諸表を通して町民の皆さん
あります。
換を図っていきます。
め、雨水を集めて河川に放流する役目が
※2 流域下水道事業
熊本市北部に隣接する市町(熊本市・合志市・
菊陽町)
により個々に整備された公共下水道の
汚水のみを収集し、一括処理する事業であり、
施設の設置と管理は熊本県が行います。
▲熊本北部浄化センター水処理施設
菊陽町内から排出される汚水の最終
処理場
汚水処理原価と使用料単価(汚水1㎥当たり)
93
61
降った雨水などによる浸水を防止するた
用語解説
町の下水道処理
63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 年
0
下水道接続人口 処理区域内人口
人
22
などから排出された汚水処理と、道路に
※
総括原価
に 分 か り や す く 公 表 し、 3
公共下水道は、家庭やオフィス・学校
全国平均(H21年度)
下水道
雨水処理の仕組み
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