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内子町満穂
第2回 美しい日本のむら景観コンテスト むらづくり対策推進本部長賞 日本の“マディソン郡の橋”(屋根付き木橋) 生産部門 うちこちょう みつほ 愛媛県 内子町満穂 内子町は、果樹、葉タバコ、林業等の1次産業を中心とする町である。昭和57年 に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された八日市護国地区を中心に観 光客が訪れ、周辺では観光農園等が広がっている。町では、町並み整備が充分 進んだことから、今後は周辺の農村部の村並みの整備が重要という認識に立ち、 環境保全型農業を基礎に、農村景観と農村文化の保全を住民参加のもとに進め ている。 谷間の農地を結ぶ農道に作られた屋根付き木橋の田丸橋は、昭和18年に作ら れたもので、農作物や木炭の仮置場として、また、農作業の休憩に利用され、地 域住民のコミュニティーの場としての空間を提供している。以前はこのような橋が 10ほどあったが、今では田丸橋だけとなっている。田丸橋は、先人の農民に知恵 が生んだ建造物として、地域住民が手入れをしながら利用しており、石積みの棚 田や稲木(稲架)など、周辺水田の風景にとけこみ美しい農村景観となっている。 (本解説文は、景観コンテストを開催した年度に作成されたものです。)