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今までにご紹介したボタニカルアート
トリカブト 根茎を附子と称し、アコニチン系アル カロイドを含んでおり猛毒です。しか し加熱することにより猛毒成分が変化 して減毒され、漢方薬に配合出来るよ うになります。加工した附子は新陳代 謝を高める働きがあり、冷えを改善し、 また痛みを取り除く働きがあります。 八味地黄丸等に配合します。 本ボタニカルアートは1800年代 の作品で、勉強の跡が見られます。 ダツラ ナス科に属する一年草です。葉からア トロピンを抽出するので薬用植物と なっていますが、アトロピンの作用が 強いので一般には毒草として扱われま す。 ボタン 広く栽培されるボタン科に属する落葉潅木です。 切れ込みの多い葉には柄がついており互生につ きます。春幹の先端に白、赤、ピンク等様々な 色をした美しい大輪の花を開きます。「立てば 芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美人の 代名詞に例えられるくらい美しい花をつけます。 根から中心部の芯を抜いた皮の部分を牡丹皮と 称して血液がよどんでいる状態(瘀血;おけ つ)の時、例えば桂枝茯苓丸等に配合して投与 されます。 アマドコロの仲間です。 アマドコロは根茎を薬用とします。 根茎を切断しアルコールにつけて 服用することで強壮作用が期待さ れます。 1800年代の作品です。 イチヤクソウ 産地の林の下で湿った地に自生するイチヤクソウ科に属す る常緑性の草本です。円形の葉には長い柄がつき、葉の裏 側は淡い紫色をしています。初夏に花茎を伸ばし数輪の白 い花を穂状につけます。この絵は18世紀ヨーロッパで描か れたもので、日本のイチヤクソウの類縁種です。 全草は利尿薬として用いられます。