...

概要集 - 和歌山大学

by user

on
Category: Documents
70

views

Report

Comments

Transcript

概要集 - 和歌山大学
20084「 月
電
学
士
論
文
環境 テ クノ ロジー公 開中間発表
要 旨集
和歌 山大学
システ ムエ学部 環 境 シ ステ ム学科
2009年 1月 21日 発 表
目次
学籍番号 氏 名
1
究題目
研
A:MI NAD:A
001 ″
6010鴎
B:NTI HUSS:EN″The Reality of Heavy Metal PoHution in Mine's Sewage and Hot Spring'
s water in Japan
2 6010“ 02 青 木 ま どか
温
暖化 した暖温帯への移動が当年生 リュウキユウマツの成長に及ぼす影響
3 6010相 04 有 田 和 行
強
度間伐による光環境の変化が ヒノキ人工林の下層植生に及ぼす影響
4 6010囀 07 上 杉 和 幸
保
水性を有する建築材料の冷却効果 と水分特性の解析
5 6010010 浦
川 博 基
極
限環境にいる植物 プランク トンと重金属汚染
6 60104011 河 西 正 樹
紀
ノ川中下流域における植物 プランク トンの増減要因 と水質の特徴
76010Ю 14り :1上 佑樹
和
歌 山県田辺湾鳥の巣 における海底微地形が コア マモ (Zostera JapOnica
Aschers)の 生育に及ぼす影響
8 6010019 黒
瀧 麻衣
大
阪府南部小規模河川河 口域の砂州 における草本植物の比高による水分効率の
違い
9 601餌 021 佐 藤 中
オ
ース トラリア ロメルボル ンの乾燥化 と高濃度硝酸イオンの原因
106010“ 26 大 海 宏 明
都
市内緑地大仙公園における夜間の冷気に じみ出 し現象の垂直方向への影響範
囲について
116010“ 28 高 松 裕 平
オ
ース トラリア,ビ ク トリア州南西部の乾燥地河川における降水量に伴 う水質の
変化
12601餌 餌1 西 尾 洋 平
静
岡市清水区の茶畑における施肥 と湧水中の元素の関係性の分析
1360104048 藤 井 勇 気
伴
侶動物の中毒事故事例か らみる都市公園における有毒植物実態の研究
146010“ 53 松 田 光 佑
和
歌山大学における緑のカーテンの環境改善効果に関する研究
156010056 宮
井 邦章
166010058 宮
原 啓
176010“ 60 山 口 甫 健
186010“ 73 星 野 渉
1960104074 吉 本 茉 奈穂
!pomoea属
植物を用 いた屋土緑化の環境改善効果に関する研究
素同位体比 と湿度を利用 した湖の蒸発率簡易推定法の提案
酸
酸
素 ・水素安定同位体比 による釧路湿原の水循環の解明
緯度方向への移動がアカマツの成長に及ぼす影響
高
切
目川のダム施工前の植物 プランク トンと水質 との関係
F
■/
エ
ルハ
ノー ヽ
・
The Reatity of Heavy Metal Pollution in Mine's Sewage and IIot Spring's weter in Japan
601剛
1.
Introduction
samples with l%of∞
Japanhad experieircedquite a seriots water pollution, yfu. the famous
l
Aimi Na薇
■Ⅱussiem
nitic acid eN03)tO diSSOIVe the heavy
nc暉 由 油 艶
metals whiぬmitt haVe cOmbined宙ぬ oter elements∝subsmces.hse
'Itai-itai' diseasebreakout(1955) in the basinof Jintzugawariver in Toyama
to
smples weFe ttn ttalyzed by wsing ttP 01duCtiVely CoupleC Plasmり
Prefecturecausedby cadmiumpollution afid followed by osteomhlacih"There
d e t e m i n 9 1 hWe mht∝
tis ice.Q MLFe,Cd,Zn,Pb,Ct B,Al,Sb,P
was also the 'Minanata' diseasebreakout(19561in Ycsushiro SeaCost of
chromatonhy tQ dctmiIIe dle ion concenmions ioc.
Co,and dso ustt lon‐
Kumampto prefecture and the basin of Agano river in Niigata Prrefecture
で :Nぽ +,N∴ Cr,So42‐mdC夕 .
causedby rnercury pollution. Earlier thm these disoases,there were the
詭 ndards used
Standards used for detemining heavy metal concentration in ct
occasionalfloods causedby (he sludge of Ashio Copper Mine (1885) of
O o m m i n e s w e r e b a s e d o os ne ぬt t m b y M i鈎
麟 Of tte
Tochigi Prefbcturewhich then causedthe decreasingof rice production and
釧 卿
resultedto the dying of many fishesin Wataraseriver.
Envimment OfJapan whilc heavy mtal∞
n団 回 lon h wtr supply were
Hot spring depositshigh coqcenfiationof metatsat ard qear the surf&
i6nfi 蜜
HCala,M9ur and WelfFe.Al,Sb鋼
b a s e d b oy sぬe g i v m b y Mソ
of Earth. There are possibilities that the hot spring waterswere accidenally
C o ' s s t a n d a r d w e r e n o t s t a t eL dP fm od rC o e' ms u es nt tm d wt ‖
t wene no
consumedthrough mouth and noseduring bathingtiqre. If high concentration
威ated for water suppし
of heavymetals*ere accumulated,they might give etreptsto htlmanhdi€s.
4.
Result
Ttrereford,it is important and becomesthe objectivg of ftib study to
oOuld be鍛 曖 tha mOst Of ale milles
Rcgarding G"hs h FiguE l,■
determinethe redity of thesepotentially polluted watersin sewa$esor in hot
swassed ttD emuent smdard hed while teFe Were also some hotspmgs
springsin somephrtsof Japan.
that swpassed ttE wacr supply ttdard.Mh,Fe and Zn were seen as lhe
2.
most accumulaed in mines while me htt metal∞
Study areas
Both active and closedminesltere consideredfor heavi metal analysisin
this study. Howevgr most of them were closed and not operating arymore,
and Tsuchihatamine (half operating). All hot
,mine
springsin this studyarestill being usedwidely by pmple in Japm.
W“
暉
江 K a n a y a m a m i n c 帥k りm ⇒
りy h i 』
nc□曲面on readhgs
fOF Zn and Yatani mme
mm ttMh.Fe's concenmtion readitts werle dso high in bom m
FiguE 2 and 3 shows the reldion be―
pH md ORP for mine md hot
except for Hishikari
spmg.■ oould be sem mat when pH's"dings Ⅷ
were showing ndency to be l畔
e hiま,ORP'S"dings
IThe same goes when ORPヽ
readings
WeFe hiま,pH'S readings were showing tendency to be k剛
.B(油 mine alld
hot spring's tths Were simil年However readings varies de"dding on the
heavy mctt eletS md Sampling points.
F a r a d r わ′
L″
'namthi
ro
E 還 言 薔じ
ρ
¨
―
El■ 口narl●
f&&ine,
Map I.
3.
ノ友″ 3,■
ヽnt
11,
&buru, Tst*unto tnt spring
eudy ane(B
Methodology
Besidesfrom taking the pH ad ORP (Oxidation-rcductionpotential) of
the samples,heavy metal cdncentrationwas dbterminedby adding the water
31:
:
:
Sammp・
・
m
一量 喜 電 暑 ︶
ノ ″ a . ●む“ 動 ″ 歳
12
10
0
◆
囲
▲ 臥
0
が
.
1■:
4
2
-200 -1∞
爾 .__
0
:00 200 300 40o 500 000
0RPCmり
Figwe 2.
pH md ORPb rclatiohfo, mt*
メ 翻 aFr腱
働 ″版 シた
Efrocot*a&rdfor
Mn:Lerafrrl lhtgl
… Ч
孵 辮躍 :
w F ‖ ザ押露F l F 覇 輝「
レ
5.
ユ ′″″ 鐸
む″滋滋 / a r ゎ′
冽 暉
Comolusion
W h e n 撫 騰明 m e t a l i o n ' s p H w e r e l o w a n d o R P w e r e h
concentration of heavy metal were dischaFged.It could
be inf
om this
oШ ooncen動
山威when dle wmr was acidic tt was being
di4d,hiま
ofheaw mmlions will be ditth埋
饉t6
ぼ 。■ 鴫 it∞uld dso be infmed■
i l : │ │ │ │ : l : : : i : ] l i l l l : i l l : : 1 : = =
1ower tt conemmionご 劇
膿 ,heavy mmlions,憮 waeF'S alkalinity must
be high and or when the water were beitt deoxidittd.
Fumre口 鸞鵬町琴唸轟Ve
◆ Finishing the lonachrom誠 タリhy expenment:口
9〔
d fnding theた
lation
●ヨ 壇 晏 琶 ︶
bmcenthesultswⅢ
血Ch田りmetal conmmtiOns tt each ttdy a
山e reasonS.
域
済
¨
.
守
咄
"
Rererences
Kinki area's mme:http://-6.aimetonejpノ
∼murJmhКЛロロkνindex.html
井伊博行 .,2∞3:「足尾の鐵
床 の成因=こつい η
日本地下水理科学研究所 コーナー、第 45巻 第 3号
J.Eleonora Sab山
11。
raami“ ヵヵ &ο ぬ劉″′
,2∞ 1:臨呻 ]“rar c“
Figurc I. Grqhs of lremry nptal concentration in mines
Sθ
“留 S ht":ハW田 た
Chponl鶴 .研ゾmttnbeJ1975/012/12001.PDF
―
ノロ1井→助レ プ ー
m,Ot・ 2
温暖化 し爛暖温帯への移動が当年生り早ウキユウマツの成長1=及ぼす影響
ヽ
環境テクノ可ジーグル詳プ O10400青 木 ま勲
′
1.:まじ剛‖こ
れFuこ な
こ
現蔵進行している測瞬侶底 そ
と は大きく異なる。すで
く急激である鮫 、過去
│
la場刑罰戦J駐相に対する翻瞬化の影揮が認められており、
ど気晨変動による環競資源の
欧州での山間植物の―
1)。
今後さらなる気温の上昇が予
変化が観測されつつある
測障れる嘱 蓄認化による剣田躇脚嫌閥饉拌職ホl釧
す影彗として植生の北魁
び高山
指摘されている?。 `
これまでの研究におい■ 同■韓度上における温諸樹本が
く劇教証さな いな" 減 温
に つし
湖 ゅ園
HLlt柿 酸 獅 錮 激 力 て嚇 まり注目さ演 おら
て
昴陽諾 Q〉る。しかL
ま 賓勝 れ 夕によd踊 酵嘘 い ヽ
よ 樹本の成長にれ ヽ 日 長ゃ気
鰤 異なる脚
るためも早義l
あ
温変傷の違いなどさまざ
る脚 ある。
マツ
臥
フ 城「
本前知は 珊用山より南
和歌山の環境で生育させた場合に 高縛度環境下の条件とな
副胞 アカマツ、リュウキュウマツを対象に実験を進めた
リュウキュウマツ
今回、当年生苗での生宵実験嚇
峰期響諄られたのtこ れを劉蹴勧する。
2.材 料および方法
亀餞閣鵬誦E
(1)ョ
°
16′
, 軽監1 郎 1 6 ′
雛
難 l a 古 和軸 市 α囃 3 4 °
する和議山大学システムエ学部B棟晟上に
約 8町Dl繊
2基用いて行り'し
設置した自然採光型
を
同じ条件 (土
静
と
ム癬
Qot鋤 、常爆解和崚酬は り貿た腐い条件 (十卸にD
と
1の
実験開始から
の2種類にある:格
おりであり、気温以外の条件は同様となるようにした
(2)―
° ′
緯 2 ・2 4 ′' 輝通1 囲 “ )
衡踊 鮨に は 餞爾幹G ヒ
ゝ
ら増殖さこ
宙L当 年奪リュウキ
で 卸"年 に採集し爾
ュウマツの実生首を用いた
(3)ヨu覧 な法
生育実験における捕種は J21.α 4留 10、リス磨 の
た的 5 0 本か ら漏
締
旧生2 - し
鱗│ し
計5 饉
爺わ た 場
定
7本ずつを 2お L留 10機種曖発芽し超約 200本からi議
した 7本 ずつ α■00み 5本ずつ)を 9セ ンチのビコ バ
薄朝罐納いと払
ット懃臨超田猟 鰐10亀郎、10rtO taた
した 、
(4)潤 鷹項目
測定項目は主に樹高および伸亀
・
栞数の3項 目■ 実
豫開始から2日おきに測定翻静つ'L
よ臨
3.椰
ついて
(1)
二
泌 脚
ふ 実朧開始から備辰停止が確隷されるまで
いと雌
る 像2
も―
の生育は 1剛鮮制t鑢 麟
‐ 9劇 江 "n tt lorlo開
麟 餞 いで
の
機高に伸長成長彙ほ関係ない 僻釧"邸り という結果とな
った 鰹鯰)。
図2杜賦 も明らかなように争寝澪 J願鮨料翻
ゝ
ら約
”
m
0
”
.20
ヨ
鶉
︵
二
S
″
“
■ νl■2L10/1朝 囃隣
”
︱
コ
30
-嬌
籍目腱市と
日1,γ郷からこ
図 2.興 闘購郎編じ瑚臓と
(m
lヶ月で鉢上げした苗を用いた為に実憩開始時点め樹書が椰
ヽ‐
り贅猪り暉おつの知賞鶴難
始分より高し
喘
り約2週
げ した餃 用いたの
が 20P30Cmi雛 つている。よつて 留露 修郵い と“ )
とそ瀬陽ψ“明剛聞区 囲 R 2 け る) は 請 馴 導 ゴ
のタイミシ残興聾鴫鼈順に鼎響 している為 母集団の異な
る要素として1馴降検証していく。
(2)気 温競がリュウキユウマツの成長に与える影響
購し
て
1載
2-1ヨ
題臓1(Ⅳ 闘
描講ム 10月申旬まで何度
士∞℃区でlα
口
蹴 を繰り返しが ら成長しaヽたのl職 し α“ お 、
』」馴オ轡ま 枯死満が開始からlヶ月の内に31な見られた
1夏場の高温が要因となり
α博だ}こ ともあり、
下した織 ら椰 。
(3)集 礫由始目の議いがリユウキユウマツの成長に
執 雛
―
、実験つ開願暉Lulに
するとお こ10Ao騒親酬麟 した創む轟汽濾よび襲
910と 露 日に1剰
園開始し
,血
凶制勁囀彙鐵J囀 :く
た分は二αだ駆巖ヵ.3疵 区の:親欝挿懇圏大=か つれ 現
暉講脇坊がリュウキュ
し 海脚詭Lθ
在硼田則賊幻
場
ウマツにとって好ましい環境であると想定していたが、:職
主
の ` ら冬l勧ヽ
導瞬化し'議Ю
い となえられる.
ちので彙 し
(4)ヨ ロ臓目“ヒ
ヽ
ら―
と 、群万 扶郵響融解詢苗
鰊蠣響融自り
3つの開始日騰 ける宙とではそ錮卿興監に
と、 の
艤
り
高く、業数博樹高が職くなるほど増えることから両者の羞は
‐
温度燿摯な開始したときの樹高の違いにあるものとなえられ
大き
つ
る。
4.織
_
和議山市で発颯 生育させたリュウキユウマツは1そ の気
義の移り変わりや日長の中■ 特に気温に対しては わずか
な変化にヽとても敏感に反応しながら成長していくことがわ
Lコ 幽膨浦繭陣嗽から冬口‖姜“喘覇陶気温
のぼ■&リ ュウキュウマツの成長を抑制する恐れがある.
を
形成することは
同様崚剰財Qブ カマ
かっ】
L詢
脚
脚
巾 旧 ■臓
1醐
田
冊
幅
瞬
t●│
3.
日3.3/5開 陶軍におif6彗 螺 と・
震 難 雲 g 1 0 、露, 1 0 / 1 0 掘翻 舶 菌 略 肛
±1則℃での壼剤&ど め開始日においても,実 攣開鮪か
せるま
さ
ら約 11日貯轡識熙
―
油 プを結くような伸長成長観騨自じ 偲:4わ 。
ト
30℃での生繭 よ 土QORC区と同様に実験開鏡か
■方、■
卸戟力冒R天 候の影響による―
温の低下などにも敏感に反応し、S宇 を描くように伸長壁の
減少
り
返しながら-4輌
わた 個14わ 。
種副されたのに対し、リュウキユウマツ問敷猥働
颯
認されていないことから燿冬できない
ても離
最低
ておら
気温が 調に な下回つてヽ新たに枯死い
し
らずk越 冬する能力をり三ウキュウマツ辮錆つ
ずヽ―
ヽ だがt少 なくとも調曖化による気温
ているのかもしれなし
なり、南
の
た翻鞠r囃 主 脚
し
と
るに誅 難い つ て剛曇い
かむ拳えられる。
5.引 軍 燎
1)J熙即Uい
籟
“)地 申曲躍ヒと日本 ・自然 ・
9-0"
曖化樽伴う気温の上昇が数種温幣
動 山本特功 m 測
:
と豊釧響駒節漿渤餞
図4.轟
颯 凛 と苺`債凛神酬朝腱轟鋼島 ヽ
強度間機による光環境の変化がヒノキ人=林 の下層椎生に凛ぼす影響
1
環
“ 有田和膚
境システム学科 001舶
騨剛轟塾繊レずか2
,国産材の供給I調
国内の林業は停滞:し
割程度になつlに'その織乳人 く が間伐されず
放置された状態となった。放置された人神歯t高 密度や
田1 . 日麟 耐謳 颯
‐
3.糊 ほ 暉 躍
‐
3.1.
`
│ │
の林内の相対光コiム│%区 鋤%
問伐 3年 後C2001B4→
帆57%(平均騨
れぞれ12.27章
区洒0%E100%賊
欄 ,2鶏 士Q詢 %,9.Ql±411°
/Q7■撻圭1496%で あ
つた(暉"。 異なるアルアァベットは多重掬較0くa,1)
t有 冨奉差が認やられたことを統 、0%区 と20%区と
の間には有意な華は諄められなかつた0>0.05p.0%区
と加%国 剛陥ヽ"%区 と 100%区の韓対光則踊論卜引L
つまり間伐の影響によっt林 内
増 加したといえ
式 ,今回の
る。20%区につし
は間憐
量
つ
に よ て,"%
の
前測醒職まな力つ 】
続鷺
めたといえ祝
相対漁熙瑚孵い│と
‐
1 貧 尋欄 撃 〓 響
2,相 犠 倒 援
2。
1,■ 郷義
`
調査it和 歌山1閣鵬輝蝿謗赫辻Lフイ /kド (牝緯 Iぽ
l F t t r ) の3 3 牲 蜘 ―
のヒノ4 A I
囃
おい娼
林内に調査地を設定 した 糠高は
L東 向きの斜
耐 あり,章くα難劇劇聯襲剰脚 :Dの蠅去 22年 間の降
水量のデ■夕(1979-2000年
HIよ ると年間平均降水量は
2 4・3 8 . 枷動 札
`
`
2.21菌 り剛ヒ
20054R調 職地内に 1000轟御鮨X30mbのプロットを4
つ設 定 し, そ れ ぞ れ 異 な る伐 採 率 ( 本数 比 率
1010%?田%,"‰ 00/.I
を 行うた(図 1)。植生
調康は各プ中ット内に お Hr(5mx前 の値生調査区を1つ
ずつ設定し調査区内に出現したすべての下層植蕪につい
し,L200541か ら2007年iま
およ―
(―
機
ヽ
で悔奪曜餞鋼腱饉fれ (図 1“叫幽据爾策区の硼 )却“
区
上
し(図 1
年は 2
段
榊
と中段),合計3つ の植生調査区で行つた。林内の光潔雛
騨
。
∞ ” 。
6 4 ” 。
とな―
り,
樹冠め蘭鎖に伴う下層植生の衰退によつて―
の
ど
が持
水源
琳
潤姜な ,森
馴臓鎮
生物
劇
つ公
低下させる。ゆこりような現状を見直し,―
を
できるだけ多様な森林人と転換する拭みが近年定着 しつ
つあり,長期的な収益持続を図る
工林を
人
雌颯麟酵劇剌ヒなど森林管
天然林化させていく針葉樹 ・り
し,森林を多様化させる
理の対策がとられてぃる。"しゆ`
ために聞伐をしたにも力呻ゃ らず 下層植奪が発達しない`
博植林しても枯尭する場合がみられL力
場合ヽ 脚
しか し,闘伐後の成長減過や,強度の間伐による下層植生
し、 9林
な
ど:瑚肇劇鳴鋼に欄する
内の下層植薫は相対照度が低くなるにしたがつて成長が
低下することはよく知られたところであるが 9,光がつよ
セヽ
かなくなる。 ときに―
と成長:よ
うまくブヽ
に被書を
与えることもあるといわれてい税 。
ヒノキ人
そこ
ことによ
る
ム
うて ヽ 変fヒ
すること力ヽ下瀞憾年にどのような影響
を及ぼすの力ういて明ら力1こすることを目的とレ電 │
11 l ool,林
内と林外それぞれ胸高(地上高
日(10101o∼
1脚輔 で 静 れ │
植生調葺F〈 5mX 5m)
目0 ■
1.1まじ醐 ニ
しての本材需要が増
と
第
,復
ス
ヒ
大したたぬ ギゃ ノキなどの銑欄陶ま式熙碑封柵
した そして,
され 卜済拡大綱胸 断
は日コ
和明朝順聯陶 40%(約 1000万 鷺0にも及ぶように
なつた 。
豚によつt
しかしそ
輝
"伐 碑魔
図2.
と
蘭闘鋼V潤 瞬
3.2.閥隣3年後I二
おける
に確認おLたれへ革本 シダ
間伐3年後である201018年
め燿体数にらぃて,木本の個体数は 0%区では最も少な
の順渤 ■た 常鶴勝と落
く,加%鶏 “%餞 1010%区
ると,どの区画についても常緑耐の
葉樹の個俸数を―
の5割
本本
方が多 く,また。
以上が菫高本であらた。これ
は:耐陰性のある常縁翼高木のヒサカキが 0%区 燿0%
ミ 螺 区の順:ご
掛体数が多くならていることが
餞 印■
影響 している。50%区 よりも 100°
/。
逮め方が回鵬脚移
くなる傾洵があつためにたいして,100%区 のシダの個体
数は 50%よ りも少な力ち た。また,鶴剛臨 轟曖朧れi嵩
札
の
r/0区
ま
│
高
と
嘉 距
回閣騰
革れ
J曝
∼“%餞
%
頭
脚
燿へ
へ
‐
求めた。調査地内は,各植生調査区内を1りXl韓 に区切
区の “ ♭
た、また 草本が 100%区で憩激に多くな
ったのIt‐ 年尊のダンドポロギタが 10o%区の大部分を
り251踊日側 L棉 和境鷹園 こう ては 日陣鶴舞 陸
占めていたためであ税 (表1,図命。
受けなャ現点で11期制限│し
た 測自ま2008年 10月 31
0 0
0 0
3 4
300
250
整置旦暮
尋量理O場ふわ員持子
に出売したが,"腱 年
アカメガシフとヌ"t20m年
にItuさ れなかったため、伐採が行われて一年間で芽
υ
蹴流 した可掛勤璃)えられれ
盤 はした力ゝ藤 醍Fづ
に確認きれたキイチ式い
その傾向とは反対に120106年
資ミ イチ■は樹高に大き
クマイチ式 ニガイチニ ナガノ
力
η
た
個椰数は
汎
な変化は確認されな
多くなる傾詢がわ
られ
:
で確認されたナワシ
` 5 0 9 4m ・
辞 抽て , 鱒“ 年と2 0 0 8 年
ログミI t 劉距 争り曝購鎌臓「 1 1 臨 あり, 伐策 トキ
間
1綸 囲 成長するとIttえにくし、 そのたれ こ
のナプシログミは倹採以前に既に生存しており,m05年
に行った機生調査のカ ウン トミス と考えられ る。ま
200
150
100
た lm%区毎 られ鰤
の新 チ
で 2010e年
鞠けち融向がみ魏
:瑚
つし
`
鋪
こ
ン
ョ
て も 増加すを置
れ またイズセ リ ウ 聯 撫
向があった
50
0
096
m% looM
_図 3,衛調題に樹する印期‖教 `、
3.3.
じ
蜘難霧機枷わ
1叫馨さ瀾 ユ
ヒ
ノt‐
の■ガ ,シログモ,ユパソノ、ソヨ二 十フシ
ゴグ ミックロバイ,イズセンリョウ,落葉広案樹のタマイチ
式 ニガイチ式 ナカバモミジイチ式 サイカtカ ラスザ
ンショ九 脚バンノ七 アカメガンフ,ヌげ 、タラィヽ リ
ョウ:えエゴノキ,ムラサキシキス キリ,草本の争ヂ ミザ
ヽ
イスミレ,タチツボネミレ,チドメグサ,ヒメジ勢
tシ ´
オンフ
ダンドボロギクであつた これら{剣
闘陥D20106年
ー
と2008年の僣俸数と樹高ギ
タによつて,1010%軍と
P/o函嘲國襲館ヒを示した(図0ぉ ‐
1∞%区 について,カラスザンショウは20o6奪
功)らm08
■r■
し
年にカサ
3カ
に
ヽ櫛 関 てま2006 '
し
2008年
年よりも
の方詢静 嘲商釧闘軸靖霧された こ
4ま とめ
試験を行らた林分において,伐採率を高めれ成 その分
昼間に入る え 孔 僕採後3年力
増鍛して,枷
刊動圏出状態餞
え うに0,M帥 崎閥じいよう
にみえる力
ヽ過去,デ■夕と― きないた0,強度間伐
による
目 闘議諄して14のょうな状態になった
ヽ しかし,間後喩影事として間伐
かどう力1習閣貯できなし
前IIはな力り椰 l剛
踊愛に出現し,
韓 開ける種
の前酔軌間倹後に出現するが数年で消失じで浅少する種
の存在が明らかになった
5: 彗
IJ覇
軍目麟
・
・
1)ア イ ン旱ルギン :太陽光と植物 東京大学出版会
(19701
.
ン ビ ッタ lJ曲 饉 自
21林 進 :人コル ヽ
鰤
⇒ 藤森隆郎 :複磨林の生態と取扱い
斎(1鋤
田)
勲城離費
女
哺解泄版(困
OE榔 競 ヨ
:=、
ノキ人工林間伐後の林分成凝
0奥 田凱 ―
と利降句腱日旨つ響聯ヒ議期躊M 渭馴自鶴瀞蜂αⅡ瑶〉 T ‐
●
ハ轟溝ふ諷J
盤 置
ヽホ
おヽ
″く 驀 ︵
卜ヽ ■ユ■
ム
二 =κ午 く ハ
3キ
I静l乙
ヽ悔 颯ヽ ■J
おヽ ヽユも
″バ子ヽホヽ
ム “バヽくぷ
お卜 =hホ
3+
やふ十■ふく
やヽ﹁H
ヽ 0”幕
喘
ハ
騰
︵船
いへヽ ■■ト
日
やヽハ,ヽ
ヽヽヽい償
ホ償ヽわ
ゝ =申く薇ホ
﹁ちヽ積=
﹁ホやPふ
颯3ハギX ヽ
ヽて日ヽ
”ヽ日ふ いヽ
﹁mヽ
く ヽヽ=
と
ばヽキ
2008年
50■ 口:.
一
哺
響
為
“ 却 “わ。
班節量ト
図4,‥
掟和御釉樹分
ヽ打中くへ棋
補枯青磁=
口ヽハ事ヽ ヽ
ヽく 口ヽ
自ふ いヘ
ゝ
ヽ日
暉ふ
日
賦ξ二澪《ミ
│
穏程F彗6
.a000年
′
loO"=
やふやヽいく
山
科ヽ
紺´
膊楡、
、
凛
い
喘
一魏
轟ヽ
朴質
絲
” ” 碑省0
穏礎F看3
■通 覇
一
加”。
4。
申榊0一。 爾
れ ま2麻湾 奪範ヽ
ら 2008J手の問■ 樹
る麟 と青題霧こ
適応 して成長する個体があったと考えられる。遷移先駆
種のアカメガシフ,ヌビ 、リヨウス キイチゴ属の うち,│
響
と申しようにη麟 年1こ
比ベ
保水性を有する建築材料0冷 却効果と水分特性0解 析
杉ヽ和幸
60104007 上
1。 は じめに
ヒTト アイラン ド対策の一つ として、水を含trこ
との出来る保水性舗装材の開発が行われている。本
開始時の保水量は測定日前日,201時から23時ギみ
まで降った雨により保水したものである│。
また保水華と冷却効果の関係を調べぅために完全
料として開発された
研究では保水性を有する―
保水性建材についてこ実際に建物の屋上に設置 した
に乾燥した保水性建材も設置し表面温度を測定した。
場合を想定 して測定を行 う。それにより研究対象の
吸水特性、冷却特性を解析 し、 ヒ∵ トアイランド対
13.結果
1
■
結果 のァ部 を以下に記九
r
策としてめ実用性、冷紳効果の検証な目的とす る。
(1)吸 水特性解析
2.調
低密度保本性建材は量本で最初の測定時に限界に
近い保水量に津 した。散水でも測定 5自 目率では毎
奪方法
(1)祠 岬 聞
2008年
ケ月 1日 力ゝ
ら9月 、
10日 まで行ったび
回 11"10o8ほ ど吸水 していた。高密度保本麟
は寝本::散水共に最初め 5分 間に 1番 吸ホ量が多か
ったが、その後 も測定 している間は様やかに吸水し
(2)調 査対象
続けなt
保水性建材 3種 類 (密度の違いにより、高密度、
保水偉舗装材は浸水 ・散水共に緩やかに吸ホ して
いくものの吸水量は低い値を示したも
中密度、低密度と分類する)、保ホ性舗装材、透水性
舗装材、水面、コンクリ青 卜を用いた。
r
願
(3)吸 水特性調査方法
吸本特性を調べるにあたって,水 分供給l■
■水 と
散水の2つ の方法で行った。浸本だ調査対象を水に
・
―
●●
完全に浸 して水分を供給 し,散 水呻建物の屋上に設
I二
lm
ll暉
Hけ
置 した場合,自 動で水分供給を行 うと想定 し,調 査
輌
対象に上からジョウ暉で水をまき水分を供給す る。
鰤
する水彙は調査対象 1っ につき 180:(1ぱ
り20)と した。
わた
(4)冷 却効果調査方法
冷却効果を検証するため7月 30日 から8月 1日
までの 3日 間調査対象を屋上に設置 し、それ ぞれ
6100∼181"の 表宙温度t保 水量を測定した。実験
●
市壼庶 澤水
:キ 薔薔底 無ホ
‐ 繊出競日常 濠水
`保 ホ性舗機材 散ホ
● 野
上記の方法で水分を供給 し,5今 後に保水量を測
定した。 これを6回行らた。,また散水で二日に供給
=露:難
‐
博
.淵b(外
)"
浸水 と散水における吸水量
2,
J 麟任嘩
︻
降はあまり表面温度に違いがなかった。
図4・5よ り保水状態の高密度保水性難材は 1日 、
低密度保水性建材は 2日 間、韓燥状態のものに比ベ
血口m即師田mm輌如o
図2・ 3よ り中密度保水性建材は 1日 目に水面 と
南等の表面温度 を示した。保水性 ・透水性舗装材は
二 日ロコンクリー トより表爾温度は低いが二日僣以
” 僣“筆 ”籍 ” 5
1■ 5 0
暫■=薔
^
夕︶
( 2 ) 尋 雛碑助界噴町澤
冷却効果を示した。
時籠
"
―
申密度 ―
図5 低 繊魔保水性層材の表爾温度と保水量
・水百 一 一事:Z"― ト ー ー 饉=
55
4:考
察
‐
‐
■
1
旧 釘
癬
30
(1)吸 ホ量 、
露
●■0
7/30
18綱 0
000
10』
ウ /31 _4H
購
0■ 0
3/1
10』 0
永分供給の方法として今回行った浸水 と散水では
大きく吸水量の結果に導いが出な。それは保水量の
多いものほど大きく影響 していた。散水にて水分を
脚 z 表 爾温度比較ム (中密度保水性建材と水齢 、
供給する場合、保水量だけでなく吸水能力も考慮す
8こ鶴瞬旧事
田
” 誤 脚 騨
る必要がある。
(2)冷 却効果
=嫌 轟 轟
保水性建材は 3種 類 とも十分に保本量がある間は
高い冷却効果を示した。特に低書度保水機津材は保
水量、冷却勲果共に非常に高い値を示 し亀
(3)ヒ ニ トアイラン ド対策としての効果
0
18』
0m
13』 o
7ノ
31 秘摯
│
“
│"
0/1
18』囀
保水性建材は全体 としてコンクリニ トや2種 の舗
装材よりも高い冷却効果を示 したことから、設置に
より表面温度の上昇抑止になる。これより保水性建
材はヒー トアイラン ド対策 としての効果を期待でき
表面温度施較 B(保 水性 ・透水幽出期Ю
る。
欄
嶋
5 ■
2
”
■ 5
湘輔
0
図4 高 密度保水性建材の表面温度と保水量
“五■±5撃
︵
”
8毎覆颯置帯
毎
7廟
鋤櫛脚閥枷鰤田口卿詢0
”
i爆
彗1 L目JJζ眸
羅
― 書密度 保水
,・
■書凛 乾澤
.
極限環境 にお け る植物 プランク トンの種 と重金属汚染 (仮)
‖博基
60104010浦 り
1。
は じめに
ケルいD、 カ ドミウム(Cめ、鉛(Pb)、の 7
重金属 が流れ出ている鉱 山や温泉 の源泉付
項 目の濃度測定 を行 つた。
近 な ど ,本 来、 生物が生息するには厳 しい
環境 に も関わ らず ,植 物 プランク トンであ
3。
結果
る藍藻や珪藻 の原始的 な生物は生息 して い
る。 こ う した極 限環境 であればあ るほ ど生
本結果では ,重 金属である Fё O CuO Mn・
ZnO NiO CdO Pbに ついての濃度 の比較を
物 の種類 は限 られ、よ り原始的な ものにな
行 つている。なぜな ら FeOCuO Mn・
つて くる。そ のため、原始 生物 であ る藍藻
Niは 植 物 の 育成 に必要 な重金属 で あ り
な どは生息で きる。 また植物 プラ ンク トン
は水 中 の生態 系 の 中で 一 番 基礎 にな つてい
る。そのため周辺環境 の影響 を一 番 に受 け
CdO Pbは 生物 に対 して蓄積性 があるか ら
るのは植物 プランク トンであ り、 そのため
た結果である。
重金属汚染 によ つて体 内 に蓄積 す る重金属
1)Feと
Zn e
である。本結果は プランク トンを乾燥 させ
たものを硝酸 で溶 か したサ ンプルを分析 し
Cuの 関係
を調 べ 、植物 プランク トンの生物濃縮 につ
1
mm佃御詢 Ю ∞ ” “ ∞ ” 0
1 0
日薇eハムヽハいヽ
いて調 べ る。
コ
2 Feと
図・
”
・ ……・
激
0
︲わ
マ
■
′
ー
2.調査地概 要 と分析方法
C u 重 金属濃度
図 ・1 調 査 地 点 図
2に Feと Cuの 関係 を示す。水 の 濃度 が
図‐
1は 調査地の地点を示す。本研究では温
図‐
10mgA以 上の場合、プラ ンク トンの濃度 と
泉、鉱山、湧 き水 を調査地点 とし、現地 に
同 じ程度 か水 の濃度 よ り低 い結果 が 出た。
お いて水温、pH、 EC、 ORPを それぞれ浪1
また、水 の 濃度 が 10mgA以 下 の場合、水 の
定 し、水 とプランク トンのサ ンプルを採取
濃度 が低 くとも プラ ンク トン内 の Fee cu
した。実験室において、プランク トンはホ
の 濃度 は高 か つた。特 に Feの 濃度 は Cuの
ル マ リンで固定 した後、顕微鏡 で同定 し
濃度 よ りも高 い値 が 出た。Feは 葉緑体 の形
た。 また プラ ンク トンを乾燥 させ た後、
成 に使 われ るため、 よ り多 く取 り込 まれた
硝酸 1%の 水 を加 え重金属 を溶か し ICP
と考 え られ る。
発光分光分析 で分析 した。重金 属 は鉄(Fe)、
2)Mnと
銅(Cu)、マ ンガ ン(Mn)、亜鉛 (Zn)、ニ ッ
Zn関 係
Mn・ ZnO nに
Pbは 体 内 に
対 して、Cd
蓄積 しに くい と考察 され る。
爛 欄 e ハニヽハいヽ
。 。
“ 3
2
プランク トン優先種
4。
1 プ ランク トン優先種の地点別数
表・
珪 藻
藍 藻
緑 藻
4地 点
0地 点
0地 点
点
2地 点
0地 点
0地 点
0地 点
0地 点
0地 点
3地 点
6地 点
鉱 山
鞭 毛藻
水 の濃 度
12地
温 泉
3 Mnと
図・
Z n の 重金属濃度
湧 水
3に Mnと
図‐
Znと の関係 を示す。
Mnは 水
の 濃度 が 3mgA以 下でも プランク トンの濃
1は ,各 鉱 山,温 泉 ,湧 水 の植物 プラン
表‐
度 は高 い結果 が 出た。Znも 水 の 濃度 が 0に
ク トンの優先種 に つ いてで あ る。この優 先
近 くとも プランク トンの濃度 の 方 が 高 いか
同 じ程度 の結果 がでたが 、 一部水 の 濃度 の
種 の選定 方法は各地点 ご とに 肉眼な どで確
方 が高 い結 果 が 出た。Znは 高 pHや Pが 大
量 にあ る と吸収 されに くい ため この よ うな
した。結果 を見 る と鉱 山 ,温 泉 は藍 藻 か、
藍藻 と一 部 の珪 藻 と両方 が優先種 とな って
結果 が 出た と考 え られ る。
い る地点 が圧倒 的 に多 か つた。 これは鉱 山
認 で きるサ ンプル を顕微鏡 で 同定 し、選定
や温泉 とい つた水 環境 が 普通 の 河川 と比 べ
Cdと Pbの 関係
3)Niと
て pHが 低 かつた り、水温 が非常 に高 かつ
た りと厳 しい環境 の場合 、珪藻や緑藻 な ど
の種 と比 べ て、藍藻は細胞 の構 造 が原始的
なためそのなかで も繁殖 す るこ とが 可能で
悩棋eハニヽハいヽ
あ ると考 え られ る。
5。
今後 の課題
0水 質 の基礎情報 との比 較 と考察
・重金 属 と植物 プランク トン種 との 関連
00
01
02
03
04
水の濃度
参考文献
1 ) 環 境省ホームページ: h t t p w7 wノw . e n v 2 o o i D ノ
4 N i と C d と P b の 重金属 濃度
図‐
4は Ni、Cd、Pbの 関係 を示す。Niは 水
図‐
の 濃度 が 0。
4五gA以 下でも蓄積 していたが、
CdO Pbは Niに 対 し蓄積量 が低 い結果 が 出
た。 これは微量必須元素であ る Fee cu・
" W i k ゎ e d ホームベージ: h t t p t t a o W i t t p e d i a . O r g
め 三 重県農業技術情報 システム ホ ー ムペー ジ :
http:ノ
ノ
www.mate.preimlejpな ankyottDefault.htm
4)田
中正明 :日本淡水産動植物 プランク トン図鑑 .
(財)名 古屋大学出版会 .pp.254‐550,2002。
の増諄要国と水質の特徴
下流域I=おける植物プランクト1ン
紀ノIIl中
“10“11河 西正機
1は じめに
水質汚染め一例 として富栄養化 による問題が
ある.水 中の栄養塩類の増加は,植 物 プランク
トンなどの水生生物の繁殖 を活発 にする.そ こ
に季節変化 による気温の上昇が革なると,植 物
プランク トンが異常に増殖する.そ れにようて
酸素が大量 に消費されて嫌気状態 とな り,そ の
水域 に生息 している水中生物 ・底生生物を大量 、
に死減 させることもある。また,植 物 プランク:`
トンは水中の食物連鎖の基礎であ/り,水 質の変
化の影響も受け易い.
そのため,紀 ノ川中下流域 における水質の変
化を把握 し,停 滞水域,生 活排水,降 水量など
が植物 プランク トンに与える影響度 を考察する
ことは,有 意義なことである。
そこで本研究では,植 物 プランク トンの数 と
種構成 を軸 として ,栄 養塩や生活排水流入量を
表す水質項 目と,降 水量 1日照時間 ・水温など
の気象データとの相互関係から,植 物 プランク
トンの増減要因を考察することを目的とする。
そ して,そ の関係は観察できる植物 プランク ト
ンの数や種構成 によって,水 質の状態を推測す
る指標となる ことが期待できる二 t
3解 析方法
o水 ■の分析
水質分析に関しては,サンプルの採水後すぐ
に水素イオン濃度●H),電気伝導度●oを測=
しており,イオンクロマトグラフィーにおいて
Na†
,α などの主要イオンも測定した.
察
0櫨 枷プランクトンの固定と1口
プランクトン観察用に採水 したサンプルには,
ビクロホルマリンを
サンプルの 5%量 に値する
.ト
入れ,植 物プランク ンを固定した.固 定した
サンプルは静置沈澱法によリプランク トンを沈 ‐
殿させる│。その後,上 澄み液を取り除き最終的
二濃縮 したサンイルは,
に 10mIまで濃縮し:た
スポイトで取り,計 算盤の上に載せ,位 相羞顕
微鏡に取り付け植物プランクトンの計数 ・同定
を行った.
4結 果と考察
(1))主
要イオンの変化と特徴
ノ
紀 川の中流から下流にかけての生活排水の
流入や栄養塩の濃度をみるため,各 地点におけ
る経時変化を図二2に示す」
‐
図 -1紀
ノJ‖中下流域詳細日と採水地点
20m
15.∞
10。
00
暉=2 各 tAの 平C準 化
‐
К の値は水中の溶存イオンの総量を示すこ
とができ,Il:の
下流に行くほど高 くなづている.
この原因として考えられるのは,流 域地区の市
街地化に伴う生活排水の流入である.
︰
m¨mmm。
ルデ ー タを使用 して い る.
EC
∞ ∞ 一
5. 0。 お聴
2調 査地と調査方法の概要
紀 ノ川 は流域 面積 175飲ば ,幹 線 流路延 長
136kmの 1級 河川である.近 年では,河 川 に利
水を目的としたダムや堰を設けられるようにな
り:紀 ノ川の中流から下流 にかけても,多 くの
堰やダムが有 り,魚 の湖上が阻害されることに
よる魚類の減少や,水 中の栄養塩の蓄積 による
水の汚れなど河川本流の水質環境の悪化を引き
起 こ している.
調査対象地点は図 -1に 示 した通 りである。
採水は紀 ノ川の河日から,紀 ノ川大堰 ,加 納取
水口,川 辺橋 ,岩 出井堰,竹 房橋,藤 崎井堰,
麻生津大橋 ,三 谷橋,小 田井堰,大 川橋,栄 山
寺前,下渕頭首工の 12地 点で行 った.本研究で
は 2007年 6月 か ら ,月 ,12月 と2008年 1月 ,
3月 ,5月 ,7月 ,8月 ,10月 に採水 したサ ンプ
00
25。
各綸慮のプリ屁小ン餞童化
日-3 各 地点のプランタ トン彗数変化
(2)溶 存イオン,気象データと櫨物プランクトンと
の相関
各溶存イオ ン,気 象デ■夕などが植物 プラン
ク トンの増減とどの程度関係 しているのかを,
客観的に数値で判断するため:ビ アソンの積率
相関係数を用いた.
そ して,そ の結果 を表Tlに まとめた。項 目
は,Cl‐
, NOJ,SI√,Na+は人間活動による汚
表 -1 各 植物 プランク トンとの相関
0。
31
0。
281 0。17
0。
391 0.23
Na
0。
351 0。20
0。
29
0.10
0620
0。
20
EC
32
礁璽藝難藝盈 0。
0.28
0.371 0。
31
0。
23
34
0。
391 0。28
日照時 H 0。
241-0。11
[水量 -0。
0。
25
0.24
Ci
-0`13
0127
0.23
0。
29
0。
25
0.37
■
。1 1
1目
KX〕
じ
101000
m
0
1"
00
"0
300
水飾
0
40。
)
田-5水 凛と植物プランタトン数の変化
EC:球 る1カルタトン数0童 化
●1オルタトン緯数
摯確菫 11
ム籠
X壼 凛
100010
101000
細
10m
15100
EαmS/mp
20m
25300
甲T,19年 ■筆イランタトン事?事“
0.34
N03
S04
2叩
叶鰤
染 との関係:Ⅸ 〕は全溶存 イオ ン との関係 ,水
温,気 温 ,日 照時間は光合成速度 との関係ち降
水量はイオ ン濃度 が薄 まることの影響 を見 るた
めに設定 を した .
水温によるプランクトン欺0童 化
25000
驚 ヽ8
図-3は 紀 ノ川の各採水地点において観察で
きた植物 プランク トンの総数の変化 を表 したも
のである。図-2と 図 -3を 比較すると夏季は
К の値が大きくなれば,植 物プランク トンが
増え,小 さくなれば減るという形で運動 してい
るが,冬 季になるとその傾向が弱 くなることが
わかる.
このことか ら,К だけでな く,他 の複数の
要因がプラシク トンの増減に影響を与えている
といえる.
37
0。
0.33
0.38
0.37
■ .21
相関係数を算出 した結果,人 間活動 に関する
項 目では,α との相関があ り,光 合成速度 に関
する項 目では水温 との相関が見 られた .ま た,
全イオン濃度を表す К とも相関が見 られた 。
鞭毛藻 とそれぞれの項 目にはあま り相関がな
かったが ,こ れは鞭毛藻が見 られる時期 と地点
はかな り限 られてお り,殆 どの場所 で観察でき
なか つたことが影響 して い る.
そ こで ,相 関が見 られた Cle,水温 ,К と植
示す│
物 プランク トンの関係を図 -4,5,6に
0「によるカ ンタトン数の変化
15000
00mJの 時に特
図T4で は α の値が 6∞ ■。
に植物 プランク トンが増加 している.01は 生活
排水の流入量の指標 とされることか ら,生 活排
水流入量が多 くなる下流へ と行 くに したがうて,
植物 プランク トン数も増加 していつたともいえ
1
:
‐
る.
-5で
は水温が 20。
0'Cを境 に温度が高 くな
図
るにつれ,各 種植物 プランク トンが増加するこ
とがわかる│こ れはぃ光合成には適正温度 が存
在し,その篠国内では最も効率"年米合成が行
えるためこのような結果が出たといえる│
∞d/mを 超えると
1図二6で は ECの 値が 17。
事
5 ま とめ
き?票 2雪 番奪農場レ9し 少し :L鶏 管ギ合
く傾向があることがわかった。さらに,'単純な
週増ではなく,値 がある範囲内に達 したときに
ビマクを迎えること,そ のビークは植物プラン
クトンの種類によつてずれることもわかつた.
しかし,3つ の項目を見ても,ほ かの項目に
比べて飛び抜けて相関係数が高いわけではない.
そのため:植 物 プランクトンの増減 に影書 を与
ーー m
。
^
N
枷
8
〓
10000
ト
えやすい条件はあるが,複なの条件が撃なPて
こそ増鴻が輝尋るといえる0 .
L
10』0
0「鮨門〆D
、
日-4 0。 と植物プランタ トン数の壼化
12』 Ю
賛 嫌
田中正明 :日本淡水童勲植物 プランク トン図鑑,
α )名古轟本学出顧会 ,η 照
和歌山県田辺湾鳥の巣における海菫傲地影が コアマモt2oste博
生育に及 ぼす影響
ia"攀iCa ttchers)の
学籍番号 60104014
1ははじめに ,
カイノウJと問跡ば、瞬 覇聾望論パ るのは
¬般に 「
鳥布やフカメと言つた、顧海療類Jで はないだろうれ
て rmJと 呼ばれ
しかし、日本の沿岸城め植生熱 `
る、アマモやごコアマモなどが存在する。海草のい種で
あるコアマ■は、体は細長い葉と地下茎からなり,砂 泥
本
域に地下茎を伸ばして生育する雌離同株の 革
である。コ プマモ臥 内湾の砂漏域格発達
し、アマモ場と呼ばれる群落を形成する。アマモ翻L
光合成による′酸素の供給や,海 水申の,リ ン,筆 繁,
魚介類0職 劇鷹
期 麟 の吸収などの興贈賀朧
及む自聯猟 保育場としての
養
L:ザ聯礫
テイ
が密集していることでヽ波を
防
減爆の
にょる漱
役割を果たし,地 下轟こよぅ
ヒ
砂の動止効果などをもつことから,極 めて重要な場であ
るといえる。現在ミこのアマモ場の重要性があらため
端 翻 購 'L日 本の多くの内弯ldなして
業が行われているが,ア マモ場の再生 ・維樹は容易で
はなく,成 功 していると鮮言いがたし、 そこで、自然
、のコアマモがどのような所に植生しているのかを調■
ることにした。そこで;菫 アヤをは激濃の影響を受けに
くい沿岸洲の内側、もしくは外側
る のではない
かという板説を立て、現地調査に赴いた。そこで気づい
た事をまとめる喜なのようになる。
① ■ アマモには詳生できる点とできない点の境界が存
村 る。
地庶と,し な資現鎌lで
は上の色
る
② コアマキ
蠅 さカミ菫う。
③ コ アゼモが群生する地点の地形は盛り上がっている。
し
④ コアヤモカ湘糧する
ヽ
コ
為れらは、 ア了モが存在することによつてワ[き起こさ
れた結果キの力、 それともt講 アマモが存在すること暉
よつて引き輝こされた要因なの 、 ‐番気llなるたのは
てコアマ■力
る。これ 輛 に板│し
0
あ
濯輝棚
上に存在している事を示していることになる│し かЦ
これらを調べようにヽ和駅出県周辺湾で成 季節的消長
や,年 間純生産亀 炭素,窒 素,り
な
ど
が述べられているのみで,コ アマモに関する情報は著し
コアヤモの
く少なく、辞細
と
示
し
氏名 ‐川上 佑 樹
なし、
'アマモの間にどのような関係
本研究
と
があるのかを稲べるための基礎的なデ■夕を得ることを
目的とするニ
2.
。
4雛 経度1算郎‐
3蒟1
度33,41麟
鳥
籠
こ
ノ
わ
辺
刊
巣当勝
細 たる機誨t
)輩
よ由 湾餞突き出た鳥
約1.5kmも の泥審割撥商むメ0ヽる。
贅ある。
沖に防波築があるため、 勲
こ
辺
民
水
く
的
周
宿など
も
課
が
あ
較
減
比
に
る とかも、夏拳
ー
―
ハ
減事 な細試メざい孔
に騨利畑覇琳沿単
の
そ ため、
麟
頓鳳ル、
主研究方法│
湾内にて,潮汐にようで瑠脳動餞野ヒしに
ぉ 魚を基準
点に跡帆 童アマ■ る 鳥 しない点御 す
るように基準歳から沖に50mメジャーを伸ばし,地形
略 目岡日u t 織 o ■, で は 卜 6 セン到場で ,
を
に て行つた
また,測量軌 点で葉条長の長いものを3■識定嚇
長な配定しL
:
4“
縣 と精
漱アマモのグループが―t
下図 1のグ77を 蹴
の深さで3二 わに分けられていることが分かる。´
下図2のグラフを見ると,2つ のグルニプの間1コ
醸1`
m:嵩 さm曲 程の地形の盛り上がり (以下A点とする)
が見われる。ある地点の葉条長を二葉条彙平均で割った
t,A点より図の岸側電 地形が凸
囲勘 力
値 似下:1闇
の鐵釧輌織劇鞠 L蠍 裾謙増商帥瘤
る勲
が多く見られた二点より餞 lt新
たに凸嚇
で
G無 が可膨師むミ
ロ
,聞
ずる傾向が
増カ
多く見られるようになつた
また。8月
鯨輌日躍鋼輛裁 -810む
TP(陳
m・年騨期瞬職減 辞 燎脳 である。また,A点 より岸
くり つ掘す
Ⅲ■ 群歯村轡ヽ
側
7.“
:があるのに対し,A点 より沖側では,葉条長平均は,
餞で群落内でのコアマモが生えてい懸 ヽ
lo.騒
無臨 無か
つた。これから樺測すると,1つ めはA点より岸側劇
′
.海 から出ている時間が必 に長くな
‐
飾″日脚
│
然的
中
うtl卜'こ峯 「│‐
‐
出
れ
貴
と
剛 鼎障凛願鵬臓納 ノ脚岬椰蹴暮雄育
2つめにA点がステップヽしくは沿岸洲であるとする , 3)卜
pa冶蒲贈積
点ょり難側,コアをモは波 す る雲ァ■ z4m持 闘軌の嘲贈餞癬彙と4:岬
このA点で渡が崩れるので,■
1硯
諄
れら■ツ麗審概
彙 日和爆騨犠務 Ⅷ二O 1 0 7 0 0 1 , L 5“
濃α則昭明緩 けているこな。│ こ
り
る
ま
大
け
●
t岬 の
響Ⅲり暉た
す
き
1 11露 =驚 ふ:島
│
│の
に鷲い凸の
ではないだろう力
tA点 より沖幅増臨 A`点
■1 菫
刻摯│
ことができる.し かし,盛 り上がうている点は 4点 だけ1 7)―
御
でなく,そ れ以降にも耳アマモが群生している範囲に置 囀
1義
いて,地 盤が盛り上がうている わ
ヽ 図の 3-5ま でから
コ
マモ
ア
こ
が
わ力も 。 れ畿
群生することt潮 の流れ
16
端積させてきたと考えら■│.
を動 ,砂 泥η流出む防ぎ│‐
●: ‖
°
る1つ まり:コ ァマカ靖確け ること書 │き起こされた結
12
果であると言える。
/
tio
の測定t儀 p蝋
↓ 8
鋼 如 燃 盤 としてlt醸 ―
との脚較に│より,:錮 ―
遍で
のた .1普
醸
嚇
1
‐
あるの力姉
していきたしヽ1
■d . コ
序動
類L 4 H 浮野門“1
詢澤こよ利騨轍策と感郵賜レ 詢洋と`踊を13)
No4
:l
乳
12
10
摯
1 ) : 植由: 飾L 週群 邦鶏 1 欄自 螂 清鍋 隅 鶴 孵 摯 峰
壊解闘臓こ澪ける
織
機
―
:
│
l
t
■
7
1
c
3
0
1
0
0
‐
│
■
1 1111 ‐
臨 通
県闘轡騨響摯口嗜ノ浦鏑脚圏臓識 育 ‐
"川
彙t柳
コ
ア
督
する
の季鑽的階民 日本ま酵学錫島二 瞥商 漁燿 :
脳闇Ю臨
図 ■1深 きなコ
-54
二58
,62
11●
14
10
8
:
0
4
-密6
-00
-94
2
0
720'10801122120012851137●14801180020003035‐
3730375517813120
3005‐
図 21海 底微地形と奔条長の変化 ‐水深│“∼19義ml‐■ ll i
‐
.
,1■
1
:,
ィ・
'‐
,1
:
●. ■ ' 1
1_.■ 1
l
1′
│ し│ ` 1 1
■′サ
t
E← 職縦轟
︵
12
͡ o6
圧 -70
-80
782
-84
-86
-88
_ ‐ 90
E -92
6
1
+群 落高
E葉 条長 ‐ 地盤高・
4
1
0
1
8
0
4
2
0
382038853980欄 ∞ 4050408041104165420042254200429514330437044"443045304580
基準点からの水平距離侮m)
80-・110Lm
図3 海 底微地形 と葉条長め変化 水 深‐
-80
-85
-90
-95
-100
-105
-110
-115
二120
1590 461異
露
乳‐
二桜
翼
P平麗爾≧重9'°4719
憾轟
ご
120cm
30∼ ‐
図 4 海 底微 地形 と葉条長 の変化 水 深 ‐
│
│
│
│
:
_一
‐
6
―100
‐192
-104
-106″
-108
‐1 1 0
-112
-114
4
2
0
4735476047934840489340354965499050205110
基準点から0 水 平距離( c m )
9/0∼'114m
水深 ‐
t ︶
︵
8
EE 掏恒
︵
:
=露
図 5 海 底微 地形 と葉条長 の変化
‐
2
0
・
︲ ・︲
‐90
-92
-94
群落
4
︲
│
〓ε 軍喘=
︵
2
1
ili
-102
-104
-106
7108
-110
/
II領)
大E府 南部小規模河‖河目40● ‖における撃本積伽0路 書による生‖-0■
ml卸 19日 購 毒
1。
綺言
海岸部の植生は、海浜植生 と呼ばれ る。その
中に多くみ られる塩生植物 とは、土壌溶数の高
濃度に抵抗す る特性をもちり、海水 に浸からても
のことで、海浜では、先
枯れることのない鼈 物、
の
駆的なはたらき等 、革要な役割を暴たしてい
る。 しか し近年、沿岸域は、開発、護岸のため
に理め立てられ、絶減の危機 に源 している塩隼
。一方で、沿岸域の生態系保
植物は少なくない。
全の意識は高まつてきており、臨生植物につい
ての研究 も数多くなされている3ゝ例えば、小規
模河川河 口域における海浜植生については、標
高の年次変化が塩生植物に及ぼす影響が、柄本、
河野 らの研究助 により明らかにされた。しか し、
塩生植物の生態解明には=つ ていない。
また、海岸線 では、海浜植生は帯状分布を示
す。それは、わずかな比高 の違 いに よつて潮汐
による浸水時間が異なるためである 1)と
言われて
い るが、明確な要 因が特定 されてい るわけでは
ない。 そこで、本研究では、根系 の形態を把握
す る とともに、塩生植物 の水分効率 の違 い を比
高別 に考察す る ことに よつてt‐
機蕪植物 の比高
別 の生態的特徴 を明 ら力誠こす ることを目的 とし
た。それが、帯状分布 に影響を与 える要因や 、
塩生植物の成 立要因の特定、更には将来的な海
浜植年の保全と植生復元につながると考えた。
二研究方法
│
調査対象地は、大阪府南部,2縁 河川であり、
柄本、河野 らの研究 場 でも取 り上げられていた、
河 田部に 「
まとまつた植生Jが 存在
砂州」 と 「
llの
II河口域を選定 し
す る、男里川、近木り 2河 メ
ベル
ンセ
ク トを各 2本
トトラ
た。対象地には、
設置 し、ベル トトランセク ト内にて、"岬 年 9
月∼10月 に,断 面測量調査 と根系調査を行 つた。
断面測量調査で、 レベル測量により T.Pを 基準
とした各地点 の様高 を算出 し、その後、根系調
llでは、塩生植 物 であるホソ
査を行 つた。男里り
ハ
バ ノ マアカザ 、アキノミチヤナギ、オカ ヒジ
キと、陸生種であるコマツコイグサを、贋に 15、
llでは、オカ ヒジキ、コ
6、1、5サ ンプル、近本メ
マ ツコイ グサを、順に 2、14サ ンプル を採取 し
た。 各サ ンプル は、地表面か ら根 の先端までの
′
曳m以 上の側根又
深 さ(以下最深度)、根の長さ、
は森 にならて い る部分 の位置、器官別韓物重量
を測 定 し、TR比 を算 出 した。 また、根 系調 査
の結果 を断面調 奪 で得 られた情報 と照 らし合 わ
せ,海 浜植物 の根系分布の把握を試みた6
なお、各サ ンプルが生育 して い た比 高 をt潮
位 llよ り分類 した。塩 生植物 は、毎月軍 水す る
毎月冠水J、高潮 のみ冠水す るた め冠水
ものを 「
たまに冠水上、簿 水のな
しない月がある もの を 「
い もの を 「
し
冠水 な Jの 3分 類 とした。 コマ ツ
ヨイ グサは 、全 サ ンプルが 「
冠 水 な しJに 生育
していたが、陸生種であるため別に分類 した。
「
=増 彙凛`書 書
(1)器 官別乾物重量
結果及び考察では、TR比 が大 きけれ ば、水
1分
│
効率 が良い と表現する。
男 里川 では、植物種 に関わ らず 、比高別 に、
1総重量、細根量に差がみ られた(図 1)。
地 上部 に対 す る TR比 の傾 向は、植物種や比
高 によって 異 なる結果 とな った。 全ての分類 で
毎月冠
生 育 していたホ ソバ ノハマ アカザでは、 「
1水Jrた まに冠水」ではt減 少していたのに対 し、
冠水 な しJで は増加 していた(表 1)。これは、
_『
個体 の大き さに対す る水分利用効率 は、止高́に
よつて異なることを示 して い る。 二方tア キノ
ミチヤナギでは 、増加 傾 向が み られ 、 コマ ツ ヨ
イ グサでlt、相関がみ られなかつた。
根最深度 の比 高別 に総 重 量 をみ る と、ホ ソバ
ノハマ アカザでは 図 31の よ うにな らた。「たまに
冠水」 の傾 向 は、アキノミチ ャナ ギにお いて も
同様 であつた。更 に、根最深度 の比高別 に、細
根 量 に対す る地 上部の割 合 を見 る と、 ホ ソバ ノ
ハヤ アカザでは、傾 向が頭著に現れた(図 3)。ア
キノ ミチヤナ ギで は相 関がな く、 まマ ツ ヨイ グ
サでは 、増カロ
傾 向がみ られた。 また 、根 最深度
か ら年 最 低満潮位 までの距離 と、 TR比 は、ア
キ ノ ミチヤナ ギの 「
た まに冠水 」 で相関 がみ ら
れた。
ノ
`
の
根 とTR比
関係性 は、植物種 、比高 に よつ
て異な った(表 1もa。
o蔵 系分布
最深度、■饉 以 上の側根 、密 な部分 の分 布 は 、
冠水なしJを 除く比高別に、
植物種に関わらず、「
類似 した傾向を示した。
度 の測定 を行 うてい く必要 がある と考 えて い る。
6.参考文献
ユ
男里川 の海浜植 物は、植物種 に関わ らず、生
育す る比高 に よつて地上部量が異 な った ことか
らミ同時期 における個体の大きさは比高別 に違
うとい うこ とがわかつた。更に、植物種別、比
高別 に、総重量又は根の形態 に対する海浜植物
1特 に、金 て
の水 分効率は、違 う傾向を示 した。
の峰高分類 に生育 していたホ ソバ ノハマ アカザ
では、比高別 に生理的特性が異なる可能性 が示
│一
唆 された。 方、類似 した環境条件 における根
の分布 は、植物種に関わ らず類似 す るとい うこ
とがわかつた。
1
根の分布は生育環境に依存 し、
今回の結果から、
生態的特徴 は、植物種別 あるいは比高別 に異 な
る ことがわか ったが、生態的特徴 に影響 を及ぼ
した環境条件の特定には至つていない。 しか し、
特徴が比高別 に異なる とい うことか ら、塩生植
物 の成立要 因に対 して も、潮汐 による浸本 時間
の違 いの影響 が大きい と考えられ るため、今後
は、詳細且つ長期的な、土壌 の含水率や塩 分濃
輔 塚和雄(1動 :群落の分布 と環境,朝倉書店,P2612"
1生育す
η柄本忠仲f20061:大阪府南部河川河阿事の砂州キ
ム
ス
る草本棟物群落の成立要因l和歌山大学シ テ ェ学部率
浜植物群落め形成に及ぼす影響,和歌山大学 システムエ学
部事業論文
1路 ″
o福 島司 ・岩瀬衛餌題ド 日本の植生)朝倉書店・
:改訂 ・輝畿地方
oレ ッドデ■タブ ッグ近畿研究会の
の保護上重要な植物 ・レッドデ「 タブック近畿 2∞1,財団
法人平岡環境科学研究所 24
10
5
0
毎 日葺水
た
まに鷺水
冠
5 0
翡 0 ■ ” あ a ■ 0
1
3︶
颯欄雄
5
5
暢 魯 3
”
2 4
働︶
劇 樹鍵 ︲
15
`
業論文
3)押田佳代子 ・上市木昭春師 ):大 阪湾沿岸域 における
海浜植物の現状への影響要因の検討ラ ン ドスケ∵プ研究
育比高の違ぃが河 日部に成立する海
:生
→河野末
水な し
◆
●
`口 . ■
颯 聰悪 蒻 欄戦↓爛
“ ∞ “
◆毎 日冠水
J●
■ たまに冠水
● 冠水 な し
■
●
▼
0増 加傾 向 ▲ 減少傾 向 一 相関な し *ナ ンプル数が少ない もの
.:
1∞
150 ″
神
根最深度の比高
図2 ホ ソバ ノハマアカザの
最深度の輩市lll準
重量 │
1
根
表 1 ホ ソバ ノハマアカザ
表 2 ア キノ ミチヤナギ
●
ヽ
◆
"
図1 男里川のホソパノハやアカザにおける比葺別の総重量
○増加傾 向 ▲ 減少傾向 一
●
U●
』
●
150
o00
" ' 1∞
根最深度の比高
図 3 ホ ソパ ノ′、ヤ アカザ根最深 度の
け 富 鴨:編 輝 善 ι
r冊 す ス 綸 卜歎
オ ース トラ リア ・メル ボル ンの乾燥化 と高濃度硝酸 イオ ンの原因
システムエ学部環境システム学科
60104021
佐藤 中
は じめに
水資源 の確保は、 ヒ トに限 らず生物が生 きてい く
上で非常 に重大な課題である。水 資源は、石油など
の化石資源とは異なり循環可能な資源である。一般
的に言つて地球上に存在する水の多くは海水であり、
淡水は約 3%と少なく、河川や湖沼など直接利用する
ことができる水はさらに少ない。利用可能な水を確
保するという考えに基づ くと水資源の現状を知ると
いうことは、有益なことであるといえる。
研 究地概 要
図 2
研 究対象地であ るメルボル ンは、 オ ー ス トラ リア
大 陸 の南東部 に位 置 し、大 陸では、最南 に位 置 す る
ヨ 1)。
(優
、
雨量は温帯の中ではやゃ少なめで年間降水量
670mmで
あるが、
年較差が少な く安定している。
他方、
その水資源の乏 しさから飲用水や、散水用の水など
用途により使用することができる水が分けられてい
る。
研 究方法
現地調査
オース トラ リアの大学 と和歌 山大学 との共同研究
であるので、サ ンプル採取はオー ス トラ リアの大学
と和歌山大学 とで行 つた。研究対象地でサ ンプル を
ポ リビンに採取 し電気伝導度CC)、 pH、 水温 を測定
した。図 2は ThOmo6n流 域の ECの 分布を示す。
溶存イオ ン分析
│
_水 中に存在 してい るイオ ンを(イ オ ンクロマ トグ
ラフを用 いて同定 、定量 した。それによ り地域 ご と
の特徴 をつかむ。図 3は Cl‐
濃度価 gD、図 4は N03‐
濃度、図 5は so42‐濃度 の分布を示す。 11
図 3
図 4
﹂︲
︲
︲
︲
,
︲︰
ヴイタ トリア州
二
﹂
/
¨
一
図 1
図 5
水素 ・酸素安定同位体 比分析 について
、水素 ・酸素安定同位体 比を測定す ると地下を流れ
ている間は、その比がほ とんど変わ らなぃので地下
水の起源 を調べ ることがで きる3ま た、河川水 にお
いては、 この比が大 き くなる と蒸発 が進んでい ると
見ることがで きる。 │
∼1 0 0 m
酸素安定同位体比
水泰・
100-200m
200∼ 300m
300-400m
4 0 0 ∼5 0 0 m
500-600m
6 0 0 ∼7 0 0 m
WR
δD=8δ 180+10
―― 線形 (天水線)
=-15
-10
-40
δD=5.4δ 180-115
1=、
変£慕兵奮(lτ 『桓委懲弓itil凩 lil乱 ル
0∼400嘔/1と なつている。ThOtton流域は、3つ のグ
ループに分けることができた(図中A,B,C及び表 4参
N03 濃度
5∼10mg/1、
照)。Aグ ルニプは Cl 濃度は 6。
つている
。
lmg/1と
な
S042-濃度は0∼
は、1∼2昭/1、
ー
5mg/1、N03…
濃度は、
Bグ ル プは Cl‐
濃度は 0∼6。
つている
。Cグ ル
Ong/1、S042-濃度は 1∼2昭/1と な
ー プは Cl 濃度 は 10∼50昭/1、N03 濃度 は、0∼
ニ
S042二
1.5mg/1、
濃度は 2∼60mg/1と 3グ ル プ中最
°
舜
習
lN肥 場ibfl就
息鳥 1聰 温 n、
濃度が
濃度は 20∼950mg/1で、他の地点よりも N03‥
高い。
`
水素 ・酸素安定同位体比分析 は井戸水を除き天水
線の傾 きは緩やかになつている。ここから、Werribee
流域 と Thonson流域は蒸発が進んでいると考えられ
る。 このため良流域で、溶存イオ ンが高ぃのは蒸発
によって濃縮が起 こつたと考えられる。
δ180
′
表 1
酸素安 定 同位体比
水素 ・
T h o m s o n 流域
―― 天水線
n
-20
地球 の化学 と環境 第 二版 第 5章
オTス トラ リア政府国立水取引委員会
オ=ス トラリア水利用
uRL//http://WWwonwcogov.田/www/htm1/236-water―
use―in¨
australia.asp
-40
δD = 8 δ 1 8 0 + 10
-60
δ1 8 0
表 2
水素 ・
酸 素 安 定 同位 体 比
SOBN bore
-6
20
0
-20
-40
δD〓 8δ 180+
-60
δ180
表3
参考文献 ・引用
多賀光彦 ・那須淑子 共 著
20
δD=5。 l δ180-0。 2
C
表4
薔A
-5
0
り
B
10∼
O∼ 6.5
1.5
0
0∼
2∼
1∼ 2
O B
A C
-10
A
Cl濃度(mむ
/1p 6。 5∼lo
N03濃 度(血g/1p l γ 2
S04濃度(mg/1p O∼ 1
じ
まとめ
ECは 、Werribee流域 と Thonsom流域供 に川 の上 流
部 か ら下流部 にか けて 高 くな つてい る。他 方、井戸
水 は標 高 に係 らず値 の高 い場所 や低 い場所 があ り、
複数 の水源があ る と考 え られ る。
2009ノ01ノ21
大仙公園 にお ける夜間 の冷気 の に じみ 出 し現象 の垂 直方向へ の影響範囲 につ いて
60104026 大
1。 は じめに
(1)研 究背景 と目的
:
ヒー トアイ ラン ド現象 を緩和す る対策 の一 つ とし
て、都市 内緑地 で生 じる冷気 のにじみ出 し現象があ
と、そ こか ら2km程
海宏1明
度離れた ベ ル マァ ジュ堺 (市街
地高層 マ ンシ ョン)を選定 した。選定理 由はにじみ出
し現象 が起 き うる規模 の緑 地である、緑地内 に 60m
を越す タワニ がある、緑地周辺 にタワー と同等 の高
生す る ことが 多 い。都市内緑地で周辺市街地 よ りも
さで調査可能な マ ンシ ヨンがあつた ことな どがある。
調査期間 は許可が 出た 2008年 8月 22日 ∼ 9月 2日
低温な空気 の塊が形成 し、それが周辺市街地 へ 自発
とした。
る。 この現象 は特 に晴天 の夜間 に大規模な緑地で発
的 に流 出す る ことによ り、市街地 の冷却 に効果があ
1参 照)
ると考 え られて い る。 (下記 図‐
冷気 のにじみ出 し現象は 1970年 代 に初 めてその
存 在 が指摘 されてか ら様 々な研究者 が実態解明 に努
めて きたが、現 象 自体 がまれな ものであるため、緑
地内か ら周辺市街地 へ 吹出す この現象 を直接提えた
例 は新宿 御苑 (成田健 -2004)に 限 られて いる。
今 回 は冷気が どのよ うに して に じみ 出 し現象 を引
き起 こして いるの かを明 らか にす るため、冷気 の垂
(2)調 査方法
1)垂 直方向の気温変化 を測定
大仙公園内タワー と市街地 マ ンシ ヨンで、自記温度
計 にて 5分 間隔 で測定す る。 (下記 図 -2)
→ 自記温度計 を設置す る高 さ
0。
5,1,2,10,20,30,40,50m の
で
鯵
8か 漸F
'
森 1争畢 …
直方 向 の影響範囲 に注 目した。過去 に垂 直方向 の気
温分布 を用 いて、 に じみ 出 し現象 を研究 して い る事
例 はほとん どないため この検 証 をす る こととした。
本研 究 では、に じみ 出 し現 象発生時 に緑地内 の垂
直方 向気温分布 を得 ることで、冷気流が どのよ うな
動 きを して いるのか について 温度分布 の変化か ら考
図 -2 垂 直気温測定方法 の立面図
えて い くこととす る。
五)緑 地周囲の東西南北 4ヵ 所の出入 り日付近 の気
温変化 と風向風速を測定
_
4か 所 の 150cm/20cm(計 8点 )で自記温度計 にて
測定(5分間隔)。
4カ 所 150ch(計 4点 )で、風速をサ∵ミスタ風速
計 にて、風向 を線香 にて測定する(1時 間間隔)。風向
図‐1冷 気 に じみ 出 し現 象 の概要
は約 1分 間で最多 の風向をそ の地点における風向と
して記録 した。
2。研 究方法
(1)調 査対象地 と調査期間
調査対象地 として 大阪府堺市 に位置す る大仙 公園
3.結 果及び考察
にじみ出し現象が最 も起 こりやす い条件 (前日晴
︹
P I扁 明
‐ lmC籠
十 姉
Ш
器 田
2口
llIB 別
21JHD
日
” ” 贅 ” “ “
含じ 側 =
p通用
‐ lh
‐ ―
.
2
鋼
“
爛
“
(にじみ 出 し現象)を観測 できた。
3参 照)
(下記 図 ‐
“
“2
P
”
周囲 4点 el∼ P4)で 自発的 に流出 し続 ける冷気流
トルト歩トル■
121:00
れ、当 日日中晴れ 、夜 間晴れ少雲)が揃 った 9ノ
∼9ノ
22:00に 風向風速 を測定 した。そ の結果、緑地
闘
劉 田 ヨ
日
21“
m200
田
鯰 働 蟄 齢 0
P4
1‐
4 9/1■9/2緑 地周囲東西南北 Pl∼P4の 気温変化
図‐
凛澪ツト蠣彙■自疇遭 アメ難 彗
辟 ■
J●
菫=菫
“
==菫
“
==稟
2日
nt彙
性"
●=│●
24
す黙R
彙彙 虫
=虫
■"
=虫
彙"
==菫
眈“
菫量菫
"
lJII
1="
靱 ぽ fl
二自
“
=菫
=菫
盤
lJ口│
23
21:m 22創
23爛
00』 D
ん暉2-‐
■導 1胸
l:m
2:m
アメタス尋
菫
虫
lJttD
“
134旧
韓
1=ヨ ■
凛
2ロ
菫 =彙
卜 r
量
9/121:00∼9/22:00の風向風速と温度分布の結
果か ら、緑地周囲 4点 el∼P4)150c耐20cmで は、
一方的に緑地内から緑地外へ冷気が流出を続けてい
ることがわかる。つまり少なくともこの 4点 では1
騨
高さ 1:5mよ りも上空で空気の循環が起きていると
いえる。
3 9/1∼9ノ
2緑 地周囲東西南北 Pl∼P4の 風向風速
図‐
の変化
合わせて 4点 el∼P4)150c耐20cmの 気温変化も
見ると、4点 共に気温低下の傾向があることが確認
できる。(下記 図 →
0時 あた りに4点 el∼P4)で 大小あれ ども温度上
昇が見 られる。しかしこれ らはアメダスのデータと
比較して見ると,緑 地内に暖気が流れ込んだという
より,昼 間に温められた陸風が通 りすぎたと考えら
れる.(下 記 図 5-表 1)
調査協 力 :UR都 市機構 ;大 仙公園管理事務‐
所 ,都
ー
市緑化セ ンタ
参考文献 :
地理学評論 2004 77‐6 p418 成 田健一ほか
オーストラリア,ビクトリア州南西部の乾燥地河川における降水量に伴う水質の変化
60104028
講
1,は じめ に
オーストラリア,ビクトリア州は乾燥地帯であり,水 源 が
■ ホー シ ャ ム
ソル トクリーク
少なく塩害が重 要な環境 問題 となつている。このため河
││は
ビク
川 での塩水化は深刻 な問題 である。グレネッグリ
トリア州西部 の大河川 の1つ であり,水 量が多く塩水河
│1水系 にお
川である。本研究の対象地であるグレネッグリ
Fl公視響平
ラ ン ピア 山
t'
:│
グ レネ ッグリ
ける塩水化を防ぐことは,良質な水が供給 できるという点
から今後 の水資源開発 にとつて有意義 なことである.酸
素 0水素同位体比は,降 水とその後 の地上での蒸発 した
マ ウン ト ・ガン ピア
■
水 では,異 なる同位体比 の特徴を持 つている。そこで,
河川水 の蒸発 による塩類集積 の影響を調 べるために酸
水素同位体比を用いた.
素・
││
ワノンリ
ll
クロフォー ドリ
ウォーナ ムプール
イ ン ド洋
ここ十数年 で調 査地域 の年間降水量は減少している.
0
年間降水 量が減少 したことによつて調 査地域 の水質 に
変化 が及んでいるかどうかを明らかにする.
40k m
図-1調 査地点図
・
調査地点
4,結 果
29調 査 地 域 概 要
図-1は 調査地域 の概要を示す 。調 査地域はオースト
酸素 0水 素同位体比測定に よつて得 られた結果
3に 示す 。一般的な降水 は天水線 (δD=8X δ
を図‐
ロフ
│10ク
│10ワ
ノンリ
ラリア,ビクトリア州西部 のグレネッグリ
││は
││の
グレネッグリ
支流で,
ォード川流域である.ワノンリ
18o+lo)に 沿 つて分布す る.し か し,蒸 発 した水の
クロフォー ド川は最下流 のダー トモアー 地点でグレネッ
同位体比は,傾 きが 5∼6の 直線状 に沿 つて分布す る
ことが知 られてい る。ウォーナ ムプール ,マ ウン ト・
││と
グリ
合流し,インド洋へ流れている。
オ ーストラリア気 象庁 のデ ータより平均年間降水量 は
ガン ピア,ホ ー シャムの降水 の酸素 ・水素同位体比
のカロ重平均値 は -33。2‰ と-5.8‰ ,-25。 0‰ と一
0℃/yearである。
650mm/year,平
均気温は 15。
4。
0‰ ,-34。5‰ と-6.1‰ であ り,典 型的な天水線上
にある。グ レネ ッグ川,ワ ノン川は天水線 と交差 し,
39調 査 自
分 析 の概 要
傾 きが 8よ り低 い値 を示す ことか ら蒸発 が考えられ
河川 の採水 は ,グ レネッグ川 ,ワ ノン川 にお いては
る。降水 の平均的な水 が蒸発 によつて,同 位体比 が
1999年 9月 ,2000年 1月 ,7月 ,H月 ,2007年 H
││は2003年13月 ,2007年 11月
月に行 い,クロフォードリ
大 きくな り,天 水線 か ら離れた水であることがわか
に行 い,降水の採水は,この地域 の雨期を中心に 2000
年 4月 から2001年 1月まで行 つた.その地点を図-1に
とがわかる。そ こで ,ど の時期,ど の地点で蒸発が
示す。現地では水温 ,pH,EC,ORPを
測定した.また現
地で採水 したサ ンプル は実験室に持ち帰 り,イ オン
ク ロマ トグラフで分析 した.重 炭酸イオ ンは塩酸 を
用 いて酸塩基滴定を行 つた。酸素 0水 素同位体 比 の
測定 は,Fhnigan Mat DELTAphsを
用 いて行 つた。
│1水は蒸発が進行 した水 とい うこ
る。よつて この河り
盛 んに進んでい るかを見るために流下過程 の水素同
4に 示す。酸素同位体比は水素同
位体比 の変化 を図‐
位体比 と同様 の傾向を示 したので,水 素同位体比 の
みを載せた。グ レネ ッグ川は,降 水 の平均 の'30‰よ
りも高い。また,上 流部ほど高 く,流 下す るにつれ
││では,流
て低 くなつてい る。 これは,グ レネ ッグメ
-OL● AIり
一 et囀
′
困D
-OLtrm
‐ etel加
下す るにつ れ て蒸発 が進み ,降 水 の平均的 な同位体
+脚
"1」 卜 …
ロ
…
比 か ら徐 々 に外れ た のではな く,最 上 流部 です でに
蒸発 がかな り進 み,そ の水 が流 下す るにつれ て ,同
・
1・
位 体比 が下が つた と考 え られ る.ワ ノ ン川 は ,上 流
〔
部 で低 く,流 下す るにつ れ て高 くな つてい るので ,
蒸発 に よつて ,同 位体 比が高 くな つた と考 え られ る。
0田
101●
"詢
口
目
│
、
ヽ、1
_
│
:
:
l
コ
10m詢
0"l●
図4グ レネッグ川,ワノン川の流下過程の水素同位体比の変化
イオ ンク ロマ トグ ラ フ に よつて得 られ た 結果 を図
-5に 示す 。2000年 か ら 2007年 の 間に上流 部 で特に
Cl 濃度 が上が ってい ることがわか る.こ れは,ソ ル
トク リー ク と呼ばれ る Cl 濃度 が 8∞Omg/1を 超 える
沢水 が存在 し,そ の 水 が合流 す ることに よつて グ レ
ネ ッグ川 の塩濃度 が高 くな る と考 え られ る。ヘ キサ
││のイ オ ン組成 に大 きな変化 は
ダアイ グラム か ら河り
見 られ なか つた。
1988年 か ら 2007年 の年 間降水量 の変化 の結果 を
図-6に 示す .各 年 で降水量 の上 下は見 られ るが,全
体的 に降水量 は減少 して い る傾 向 が見 られ る。
59まとめ
オ ー ス トラ リア ,ビ ク トリア州南西部 の 半乾燥地
││が蒸
│1水の酸素 ・水素 同位体比 か ら河メ
にお いて河り
発 して い る ことがわか り,イ オ ンク ロマ トグラ フ と
ヘ キサ ダイア グラム か ら河り
││のイオ ンの組成 には変
化 はな く,全 体的 に濃度 が上 昇 して い る ことがわか
った.こ の理 由 として ,イ オ ン組成 に変化 は見 られ
な いので 降水量 の減少 に よつて水量 が減少 し,濃 度
が上 昇 した と考 え られ る。
図-520010,2∞ 7年 11 月 Cr濃 度平面
‐ 74/
潤 ン ←・
1ol
lao
参考文献
→ アカ
好 ル ←・
は
o
"』
翻
lm
l.o
lo■
1)井伊博行,John She剛 ood,Frank Stamitti,
Nbk Turcozy・
平田健正・西川雅高 :
オーストラリア・ビクトリア州南西部の半乾燥地において,河 川水
の酸素 ・
水素同位体比と溶存成分濃度
2)多賀光彦,那須淑子 :地球 の科学 と環境第 2版
/ ― .bom.goveau/dimate/)
3)オーストラリア気象庁(httpノ
田
田
田
10
10
wm―
u出
囀1 中
I WA●lm
一 瞳
b Lin
04‐ 20246
)
∂i100“
図-3グ レネッグ川,ワノン川の酸素水素同位体比
︱︱︱︱II
‐
4-20246
■
δl て
鶏0
裏
欄 刊
\- g.fil2fin)
x ctfl12m7)
b [ir
り
■ Ⅵ験高脚
‐■降水量 (198h"0つ
一―●形 (降ネ量 (1988∼
"Or))
■■■■■■■■E
3 お 0 わ
亀Xb 0
◆ 瘤
+ ot onffi)
I orfl2m)
^ g.ozm)
図-6ヘ キサダイアグラム
鰤 枷 ﹁ 翻 出 細 翔 卸 畑。
30
凛
首
首
首
菫
書
営
首
首
首
歯
書
薔
首
首
薔
首
首
首
言
首
図■ 年間降水量 の変化
静岡市清水区の茶畑における施肥と湧水中の元素の関係性の分析(仮)
601““ 1西 尾 洋平
1、 1まじめ :こ
静岡県は日本最大の茶の生産地であり,静 岡市清水区も
その中の一つの地域である。この地域否はみかんの価格暴
落をうけ,み かんの栽培から利益の大きい茶の栽培へ,移
り変わつている。しかし,茶の栽培には多くの肥料が必要と
なる。茶の栽培は,土壌の pHは 5程 度が好ましく,窒素が
多しヽまど品質がよくなる.茶の栽培に使用 される肥料には,
主に窒素,リ ン,マ グネシウム,カ リウムが含まれる.そ
れ らによつて,茶の栽培が中心となつている地域では,地下
流れ込む ことが
水が硝酸によつて汚染さ'L湧 水悧 ││に
つて
つてい
地下水中では硝
る。また環境基準によ
問題とな
酸態窒素はアンモニア態窒素 とあわせて,10mg/1と 定めら
れている °.調 査地でも環境基準を上回る値が検出されて
いたの■ 窒素の施肥基準を以前は ■OK」10aだつたが,
2006年 に 5翼710aま で減らす,測 巴を行つた。また,リ
ンは,富 栄養化の原因の一つ となるため湖沼について環境
1).
基岸が定められている
近年,お 茶の需要が高まり,茶 の作付面積を増やす こと
で,生 産を伸ばす傾向にある。作付面積を減 らさずに地域
の環境を守る方法が必要となつて くる。本研究は調査地域
の現状を分析することにより,将 来の起 こりうる健康被害
をはじめとする環境問題を未然に防ぐことを目的とする。
流れ込むまで
そのために,施 肥された窒素の元素力ψり││に
の過程を探 り, リンの挙動にも注目し調査する。
2、副題奎
調査地域は図-1で 示す静岡県静岡市清水区の台地であ
る.年 間降水量は 20∞∼帥臨Щ 平均気温 郎℃であり,温
暖で多雨である ゆ.以前はみかんの栽培が盛んであつたが,
近年はより需要が多い,茶 の栽培に移行 してきている。土
地利用としてiム 高根山を中心に西側に茶畑が集中してお
り,東 側に住宅地 北側には森林が広がっている.果 樹園
は全域に広がっている。
3、解 析 方 法
2008年は2月 ,7月 ,11月 の 3回 ,
湧水,沢
で
水,河 川水などを採水 した.ま た,観 2回 広瀬 と茂畑で
湧水を採水 している。溶宥イ オンはイオンクロマ トグラフ
重炭酸イオンは 0.02規定の前酸を用い
を用いて分析 した。
つた。
て酸塩基滴定を行
採水 した試料の pHと ∝ はポータ
ブル計測器を用いて測定 した.間 「については,
m/25∞ 型吸光光度計を用いて測定 した.
昨 1
4、結 果
訃 2,3は 硝酸態窒素 とリン駿態リンの濃度 と2008年の
茶畑 ・果樹園の窒素とリンの施
の
各採水地点
量は JA清水の
肥量を単位面積当た りの関係性を示す.潮 巴
い
平成 20年 度の施肥基準を用 る.窒素は施肥量が増えると
硝酸態窒素濃度も増えていることがわかる。リンは施肥量
とリン酸態リン濃度には1勢
係がないことがわかる。このこ
とより, リン酸態 リン濃度は施肥量以外の要因が大きいこ
とがわかる。
図4,5は 広瀬湧水の硝酸態窒素 とリン酸態 リンの濃度
の季節変化とJA浦水 の制 麟 を示す。 癬鶴態窒素には
あまり翻
勧ミ
見られず年間通 して環境基準に近し欄 ミ
ミ
見られり7∼ 8月
出ている。リン酸態 リンにIt-4勧
と10月が最も多い。しかし,期 巴
量は 4月 や 8月 が多い.
施肥時期と湧水中の リン濃度の上昇がずれてしま うのit
採水地点と茶畑,果 樹園から離れてお り,雨 によつて流さ
れ,湧 水として流出するまでの時間があるためだと考えら
れる.
図-6は 広瀬湧水中の硝酸態窒素 とリン酸態 リンの関係
を示す。
湧水からリンが多く検出される 7月 と10月の値を
た。
使用し リンと窒素の年間の施肥基準は 54:19.2である。
よつて,リ ン酸態 リンが硝酸態窒素 と相関がないことがわ
かる。月
巴料に含まれるカ リウム,マ グネシウムに関しても
脚
結勲 ミ
得られた.
リンが他の元素と同様には湧水中に出てきていないこと
がわかる.次 にリンの土壌への吸着の可能性を考えた。訃
7は 間L卜
が 10mg/1の溶液 1∞gを静岡県内の採取した± lg
.
.
。
3 3 2 2 1 1 0 0
2月
8月 9月 10月 11月 12月
5月
■■ 施肥基準 -2∞
︵
g くJ︶
颯腱颯ハい
4 4
︵ヽ ”OLIバ︶L
2
︲
o田剛 暇嘔
O
に吸着させ 2回 測定 し, リン濃度を日単位で割 り吸着率を
村 .訃 7よ り, リン1葺難査地の土壊に吸着していること
がわかる。
図■は2∞8年 の4月 ∼7月の リン酸態 リンと硝酸態窒素
と降水量の関係を示す.降 水量が増えると,約 10日後に硝
酸態窒素の濃度が上昇しているが, リン酸態 リンの濃度は
同様には変化 しない。硝酸態窒素は吸着せずに湧水に流出
するため,リ ンは土壌に吸着 していると考えられる。
5年 -2006年
…・
…2007年 …X"・
2008年
図づ 広瀬湧水のリン酸態リンの季節変化と施肥量の関係
5、まとめ
2 0
8 6
4
2 0
︵ヽ ロロY千ぉO Z
窒素は施肥量が増えると硝酸態窒素濃度も増えているこ
とがわかつた.リ ンは施肥量とリン酸態 リン濃度には関係
がないことがわかつた.ま た, リン酸態 リンが硝酸態窒素
と相関がないことがわかつた.要 因の一つ として, リンは
土壌に吸着されていることがあげられる。
準を上
湧水中の硝酸態窒素は減肥を行つた結果 ―
の
つてい
。し
かし
品質を保ち,
る
,茶
回ることが少なくな
には,減 肥以外の方法を探る必要があ
め
生産量
る。
0。02
0
0.04
0。06
0。08
0。 12
0.1
P04 P伽 嘔/:)
0 2 0 0 8 年2 月
図 C広
● 2008年 7月
リン酸態リンの関係
瀬湧水中の硝酸鮨日鰈:と
二 2 0 0 8 年1 1 月
5
口 3。
0 欄 0 0 0 0
5
3 2 1
ミ3.0
5
ピ2。
婁:::
0
督 1。
■0
0。
0
曇:::
15。 0
100
N03 N(『
Щノ│)
20
図-2硝 酸態窒素濃度と各採水地点の集水域での窒素施肥量
30
経時変化 (日)
●
8
0 0
o
6 4
0
2
■口
:隣ホ 量
●
0
0 0
o
8 6
●
4
︵
■、M劇垣 ド い
リンの上壇吸着輿験
●
2
0
0
000
図 -3
005
0.10
0。
P04 P(mg/D
15
0。
20
リン酸態リン濃度と各採水地点の集水域でのリン施肥量
■2ヽこ劇鵬理撃側
︵ヽ “E ︶〓L O 〓
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
―
施肥量 -2004…
BJ-4広 瀬湧水の石
―一 環境基準
…2004… ■…2007年 “
●・
……困躙暉 ‐
の
季節変化と1嗣肥量の関係
1
20日 ■│●月 ││●コ ■:●月 130日 ■ ●月 1●H‐ │″ ■ ●自 │17膚
1 14月
:"自 ■
図■ 2008年4月 ∼7月の広瀬胴水中のリン酸態リン濃度と降水量
勢 靖
1)環 境省 :水 質汚濁 に係 る環境基準につい て
肺 力町
2)―
cw.m
肺 mttm嗣
)
環境 システム学科 卒 論 中間資料
伴儡磁犠0中 毒事議事優か
市
,01.14
2翻
atrに お橘 有毒檀犠典●0研 究
環境システ輿学科 6010m曜 〕轟井勇気
i
鮮
ペ ッ トブー ムの拡大な どに より国内のペ ッ ト所
有者 が増大 し人 とパ ッ ト (特に大猫)の 関係性 が親
密化 している。日本全国における大の登録頭数 の年
次別推移をみ ると 1989年 には 3,726,229頭である
が,2007年 には も,739,716頭にまで増加 してお り1),
大の頭数 がいかに多六であるかがわか る。また,呼
び名 に も変化 が見 られ るようにな つた。愛玩動物 と
呼ばれていた動物が,今 では伴侶動物や コンパ ニオ
ンアニマル とい う人間社会 の一員 としての地位 を
得た呼び名 に変わ ってきてい る。 21こ の変化は今
までペ ッ トとして認識 していた動物たちをよ り親 ´
密 に し,飼 養方法までも変化 させてきた。犬専用公
園 `犬 専用プ‐ル ニペ ッ ト葬儀屋な どが例に挙げら
れ るであろう。親密化 がより進行すればj大 猫 も人
間同様 の扱 い を受けるかもしれない。しか しなが ら,
一度飼 い な らされ た犬猫 たちは今 の社会 に適応 し
てい くこ とが困難 になる こ とも現実 として起 こっ
ている。 この下つ として,20k08年 5月 "日 の読
イヌサ フランの球根食
売新聞掲載記事 によるとし 「
べ ヾペ ッ トー
死ぬも」 とある。本研究ではこれに着 目
し身近 に潜む有毒植 物 の 中毒事故 を研究対象 に,
「
事故 の防止」と F大 と人 め共存共栄Jの 両方を満 ‐
たすための条件 を明 らか に し,今後 の人間 と犬 との
関係性 の発展に役立つことを願 い,有毒植物分布状
況が引 き起 こす伴侶動物 の 中毒事故原因の現状分
析 と将来対策を 目的 とす る。
1
第 I章 嗅研究方法
本研究の構成図を図-1に 示す。
ぅ
\
ユ リ科
トウ 幸 イ グ サ 科
ヒガ ン バ ナ科
ランチ ョウ ゲ 書
タデ群
ナ ス料
ボ タン 科
ッ リフネ ツウ 書
キン ポ ウゲ 科
ウ ル シ科
ミカ ン 科
キキ ョウ科
サ トイモ 科
ツツジ科
ケ シ科
表 42
│
彙士章
事ⅢⅢ自Ⅲ
`
Ⅲ 着 ■●摯 轟
■…1研 究め織膚
l 「
ネギ科
l
饉=章 /
“輛尊粧
籠餞菫(中・
小)
‖ 嵐 対
マ メ料
菫=章
l Ⅲ…
第=章 公園利用状況調査では,和 歌 山市役所公園
緑地管理課 ・和歌山市保健所 ・和歌山市臨床獣医医
師会 ・公園内大の散歩利用者 ・犬の飼養者 を対象に
ヒア リング調査を実施 し20件 の回答を得た。
第Ⅳ章公国内有 毒植物分布調査では,対 象 22公
国内の有毒植物を固定 し地図上にプ ロ ッ トす る方
法を と り,分 布状況別 に調査 した。│
衰…1危 臓度"有 毒積傷種
種 類
名 歯
近 辞
本町公園
近 隣
城 北 公 園
術 区
衛 区
街 区
濃 北公 ロ
街 区
土 佐 町 公 ■
近 隣
│
伴侶動 物 である大 に対す る有 毒植物 は約 4万 種
ある とい われ て い る。本研究 では身 近 にある植物種
110種 3)の 植 物 を対象植 物 としか動物 へ の 症状別
に危 険度 を大 中小 と区別 し調査 していく。詳細 を表
Tlに 示す 。 また ,調 査対象地 を和歌 山県和歌 山市
中心市 街 地 で あ る和 歌 山城 を 中心 に 半径 lkmの
範 囲内にある 21公 園 (表-2参 照)と 大都 市近辺
の 比 較 的散歩利用者 が多 い 4)大 阪府堺 市 大仙 公 園
を調査対象地 とし,対 象 公 園を 22公 園 とした。
汀 公 園
田東公■
岡 rAt■
菫 片原 公 ■
雄湊公目
牛町公 目
河岸公菫
麟
青 区
近 離
資 区
睡
麟
大新 公■
耕 南公 ■
衝 区
、美 日 奮 ■
吹 上 公 目
街 区
砂 山 公 園
衝 匡
長町公鳳
費 区
濃 "載 公 ■
衝 区
衡 区
面 積 (r)
16900_35
1250047
3750.17
103m24
18349100
231ユ ∞
14128.25
420ユ 58
7000_24
1565_31
鱗
“
10329“
11003121
倖
面
北橘 農町7
西織 冶量町7
薗 打 T27
広 瀬 中 ノT l 丁
目 16
田 山 T3
雄 松 町 1丁 目 12
有 田豊 町 5
南 牛 町 40
久 保 T4丁
ロシ0
伝 法 積 甫 ノ丁 ■8
土 佐 町 1 丁 目4 3
坊 主 丁 12
木 広 町 3T日
11
52機 襲
美 ■ 町 象T目 98
堀 止 東 盆丁 目 10
靖 ノT 公 園
982.14
6788.00
5081_01
7287.00
"5m
衝 区
城 東公■
2EX31■JD
歴 史
和 歌 山城 公 ■
総 合
大仙 公饉
3…
・
∞
出 口 中 ノ丁 7
東 長 町 9丁
目由
議 "臓 3丁 目7-7
土 織 町 3丁 目 6
日
友 田 町 3■
33
一 番 甘 3番 地
群 鷹 百 苦 島 夕彙 町 2丁 目
市役所 での ヒア リング調査結果 か ら,和歌山市内
の公 園 では基本的に犬 の散歩 を禁 止 していること
が解つた。しか し,現 在 ではこれ を注意す るこ とも
監視す る こともな く黙認 とい う形 で近 隣住民な ど
によ り利用 されている。公 園内での有毒植物中毒事
故 に対す る苦情な どは寄せ られてお らず,む しろ末
め糞な どへの苦情 があるそ うだ:ま た,公 園内 の植
物については,人 へ の有毒有害な植物は見つ け次第
除草 してい るそ うだが,大 へ の配慮はない。大 に対
す る有毒植物は一般的に人 の観賞用 として植 えら
れてい る植物 が多 く,こ の観賞 目的植物つ ま り園芸
植物 は,近 隣住民による植 え込みが多 く,湊 御殿 ・
市民園芸の場 としてよく
本町 ・
城北公園について:ま
利用 されてお り,そ の植物 も植 える人 の好みで ある
ため常に変わってい くことがわかつた。
保健所 ・獣医師会 でのヒア リング調査結果か ら,
現時点 では犬 の死亡原因の特定は してお らず,死 ん
だ大な どは ゴ ミとして処分 されてい る ことがわか
つた。また,和 歌山市内でのここ数年の有毒植物誤
・
タマネギ `ネ ギ │プ
食事故 はなく,農 薬 ・殺 虫剤 ・
ドウによる事故は報告があった。 :
│る
飼 い主によ ヒア リング調査結果 か ら,公園を散
歩に利用する人は約 85%で ,そ の うち有毒植物 が
公園 内に存在す ることを知 つてい る人が約 33%で
あつた。また,有 毒植物誤食事故件数は 0%で あっ
たこ飼 い主側か らの意見 として,「公国内に有毒植
物が存在す ることについて どう思 い ますか。1と い
う質問を した ところ,飼 い主 の 問題 とす る人が約
28%,植 える側 へ の問題 が約 36%,両 方 の問題 と′
す る人が約 36%と い う結果 とな った。
第菫章.会■肉有毒植犠分布■査●績桑
全 22公 園の うち有毒植物 が存在 した公 園は 16
公園で,そ の うちの約 72%が 危険度大の植物で,
全 12種 類 の植物 が存在 した。また二植物 の多 くは
公園外周 の花壇に植 えられてい るもので,中 には近
隣住民 に よる園芸利用 として植 えられてぃた 。│
以下,図 「2公 園別有毒植物分布本数グ ラフ,図
-3危 険度別 グラフ:例 として図 -4城 北公園調査
図,図 -5砂 山公園調査図を示す。
…
l…
―
・ l
<攀
図
">
│
1握
雖駒 藤監 酢
¨
第 =章 .公 園利用状況調査0織 桑
田-4 ■ 灌公口調魔ロ
第F章 .彗合者事及び将H14
第Ⅲ章での調査結果か ら,都市公国 内には大に対
して危険 な有毒植物が多 く存在す ることが解 つた。
しか し,ヒ ア リング調査結果 か ら,和 歌山市での有
毒植物誤食事故は確認 されず ,全国的 にも事例 とし
て│は
少ない。この理 由の下つ として,和 歌山市 の大
の登録頭数 に対す る全国の大 の登録頭数 は,2007
2212%で ,ま た,和 歌山市 の大 の登
年度 では約 0。
録頭数 に対す る死亡届 け出件数 は同年度 では ,約
2%で あるこ とか ら,和 歌山市での未確認 が納得で
きる。このよ うに,大 を飼 つてい る人が死亡届けを
出さないこ とが多 くか死因究明を しないこ とか ら,
有毒植物 での死亡がほ とん ど確認できないのが現
状である。また,公 園内の植物を自然のもの と提え
る'ことで,大は 自然のもので死んだ と思われるだろ
うが:そ の公 園内の植物が,人 による植栽つまり,
花壇上がほとんどでありしこの人工的な場での事故
の危険性が高い と考えられる。
‖
本研究にお いて,潜在的 な危険が存在す ることが
解 うた:こ の危険を回避す るための将来対策 を以下
に示 してい く。
公園での園芸 目的の場合,大 の届かない高 さの花
壇や格な どを設 け,植物 を知 らない人のためにも着
板な どを設ける こ とが望ま しい と考 える。 しか し,
柵 の隙問か ら有毒部位 が 出るこ とがあるので,そ の
点を目芸者が 軍夫す るな どの配慮は い るか もしれ
なぃ。 また,今 回対象 に上げた有毒植物 の 中には,
人間にも有毒 とし,危 険なものがある。その点にお
いても何 らかの対策が今後必要 になるだろ う。次に,
飼 い主側,の モ デル としては,公国内では直接監視
の もと,ソ∵ ドの使用や園芸植物 にむやみに近 づか
ないほ うがいい と言える。
\
引用文菫
躍壼著黎署暑著懲電黎署著理露黎零警薯雪薯躍
韓菫ヒ=嘔墨=二護二暑1==彗三尋裏:=鸞
園-2公 日J解鋼H議 戯嗜ホ薇グライ
ロー3彙 漁度瀬グラフ
1)厚 生労働省 :全国 における大の登録頭数の年次別推移
2)コ ンパニオンアニマル研究会 :コンパニオンアニマルー人と動
物 のきずなを求めて 、
/
3)〈 財)動 物臨床医学研究所 :イヌ+ネ コ家庭動物の医学大百料
4)横 田真美 emo:都
市公目における快道性と防犯性の両立に
関する研究
`
和歌山大学における緑のカーテンの環境改善効果に関する研究
m
1 _ 齢
凛 都市部でのヒニ トアイラン ヽ発籍こよる様潅な弊書が問題
託 の顕著な例
になつている。例えば都市部でのゲリラ的彙蜘
であろ う。このような状況の改善策として都市部では邑島縁鮨や壁
で、
酬 麟 嘲 な掛 こより推進されてぃる。そのよう 中
壁画緑化の 1つ である緑のカーテンが注目され始めている。緑のカ
ーテンと180窓
や壁をヘチマやゴーヤなどのつる性植物で覆
い、熱環境の改善を図るものであ孔 この緑のカーテン
として小中学校K嘲 壽費または環境活動の FRと し
は
ど
で
も栽培され司艇貌むこも広がりを現だつつある:実
ー
ら1彗勺θ
闘影いヽ
嘱覇議郵嗜効果や
緑のカ テンに関す引静々ノ
際、
れるなどが証開さ
の
心理面で優れた評価がなさ
そ 景観性に関して
れている`し かし、これらの効果は緑のカーテンが完成してからの
効果であり、完成するまでの効果や完成議その効果がどのような推
移をしていくかなど:灘まとんど検証されていなし、そこで本研究で
は緑の力,テ ンを実際に設置することによつてその効果の推移を
導靭0と髪釧=葬と
2ユ 1駆)測
場晰呼法
│
│
鋤 法による熙闘評臓実験で得られた評価項目ごとの評価得点の
L評 価プロフィールを作成した そして、
ために因子分析を行つた。1辞耽創臓よ 固
考慮して因
有値 1以上の基準を設け、さらに:辞豫劉辟臓の可能性:も
マッ
共
蠅厳推定値1.0バリ
餞L。
刊閥却ittξ
子数を爽定しL因
クス回転後の園子負荷量 a4010以上の評価項目を基準とし行つた
園子名はこ各国子において園子負荷量が上位のものを参考に命名し
た:そ して、園子分析から求めた各因子の園子得点を用いて、各国
を覇ド亀
子と各画像と硼麟期酪熙
&響 躙 聯 機
ュ1. ヨ
集担内E覆議靱誕竜
机 測定できた各教塞の轟巳から室温差を求め,さ ら同時間帯
1に
まとめた結果拇 1,図レ 示す:
ごと1こ
│
魯約1週 間ごと測定陶較Lそ 噛
.
22,研 究対象及び観験者
203
今回、調匿対象には和歌山大学リ テムエ学部A練 の 1014、
ー
した。室温は
際にその場所に緑のカ テンー
教室を選定し、1実
ヽ 'A棟 の1総、
それぞれ隣の教室で緑のカーテンが設置されて崚
大学システムエ
X2教 室:と
比較した またアンケ■ N蘭 馘脚
つた
“ 名偶性 : 2 5 名、女性 1 1 1 名
)に
対 し■
∝テ
薔薔
ー 1‐
十 七日
-1‐
オ
凛
■0 0
V0
0腱
用お
観
●′■E
腱
Vll
今 麟
-1輌
‐ 1口
― 饉
7ハ 7r32 7A●
‐ 11‐ キ "
―-10100 -17■
‐ ―
一―籠
■m m m l ′
0
:● 留 躊 γ コ
月日
│
ッ ■ ″ 13 0rm ツ ' lo「 4
22麟
図‐
賢 1,図認 より最:も
し、
1 % 澪 調 で侶 嘲 α 順 餞 前
計 2 1 翻げ ち 麟翻 議 計 搬
うた
ごと
l覇
1〕
回聞
る
ーテンの画像
アンケー N餞 酸轟説卿嘱熙 力 蒲"8-0カ
を用いた そして和歌山大学システムエ学部環境システム学科の各
留回り、その画像のスライ ドシヨーを見て評価じでもらつた
確
の相関林
開ぬ 名閉餞内側
画像を騨
8r10
1 1 諧 室凛差
図‐
申心の
を
J"
す lm鋼
・
室日 こ:
そ錢
‐ 1輌
“ ゴ沖鶴
た
三
=
十 綺
-1ロ
功`
どのような推移を
するか検証し,L景 翻園こ関して140カ ーテ
した8枚の画像を鸞 るアンケー ト調査を実晦りに そ0心 理量を
SD法
による
た5
測定する際、 を 熟 ヽ
ヽ
ロフ
オニルを作成
を行つiれその結果から1時贅創鼎断■ 、評価プ
することで緑のカーテンの各成長過程での景観性の相違を検証し
23-
含じ囀口” .
嘲 閥 就 雄
2=1. 1醍想噺闘れ )
:
´
ー
々な
テンの
面から険証する。室内の
効果を様
本研究では緑のカ
ー
熱環境は緑のカ テンが設置された教室と設置されていない教室
塾 督 口 缶 ” 一
明 ら力■け ることを目的とする。
2硼
田 光佑
松
機
1箇 所と獅
為に研究室ごとで
順番を変更した
写真を見せiる
24.室 盪分肝調臓
│
の2箇
の室温
し
た各
その教室のその時間で
所
を平均し、
測定
時間
の平均塞旧:と
カ
する。 さらに、それぞれの階の教室の室撮詢
ー7ン がある教室の平均案温一緑のカーテンがない平場輿勢 を求
めた。そ してその 日の緑の力,テ ンが窓を覆つている
し
い 1600-19000-磁
日し
た,そ の制 乳 天候が くもり(日熙時間 10‐
3有曜留い梓観肇婚鮮轟可亀ら力はヽ
榊
‐
ここで室温差について緑の力 テンのある部屋は角部屋であり、も
ともと比較対態ける緑の力∵テンのない部屋よりも塞温が隷 、そ
こで、有意
線を算出 した
ミ
見られたデニタを憩 珈
`
て
ミ 賜 、つまり緑のカーテンが窓機
そしてその式か
り
いなし
Lそ の結課:緑 の力∵テンのある
2
と
衣蒼朝静ミ
高いことが判明した。そこで
部屋のほうがもともと約 1」
-1.霧
ることで元の室温か
期 a閣むして得られた室温差から
らどれだけ室温を下臥 それはどのよう勒
る 。その
‐
j t tド
tL可
く
31こ
ミ
〕
講
]モ
聯
1曖
嘔
駆
f目
辱
1≧
--**.-*
_*.__
----*
t
書轟
r=-reiE!r't3+o0nr8
d=qrlt
t={Siff2
"
"
コ
コ
3 1mOに
図‐
t=.{E+lE
*=rr
H
:
t° "“
・
J謁
おける室編韓
お
JL"賛
E‐4 17mに
と樹日磨神の軽曰覇日系
・ "〕
潮ける攀
―
m
♂ 卜
今回、
鶴
一
書薔
一
とJ圏磨韓の特硼轟日系
・ ・ ° "暉
と
園
1ご
"0■
8 自
と
…
さしヽま1弾軸聯t高い
際 51郵瞥C結 議Чヽ
る
と,ヽラ評価を行う亀 よつて園子得点と被覆率が負の機関を示衝ば
え&そ れ 、
くなるにつれてその評価が高くなること力れ`
日踏また鋼聾劉閣警で2つ の国子は被覆率が高くなるにもれて評
か
価が高くなる傾向が見られたが有意な相関を得ることが麟J舗 蕉
「
ヽ
つた 勁 し、調犠因肝と
と
し
紫
の
で
考慮さ
茎の多さだけに着日したも であり、そ
それらも考慮した別の数値で相関関係を
ヽ ゝよって今後│ま
れて曖
における―
図6脚
載
J口
7心 理的評優硼園子得点
目‐
と
晴
“ ∞ 一L L
目も 3000に おける難
“. 腱♂卜ヽ 一 一 一
饉”♂≫L ﹁﹁
”“鍾
t ,
と
しゞh′も有意水準 0.05のとき の
相関を示りに またグラ
フより、いずれの時間においても被覆率が 1は きくなると約
0
を
あることが分か倒に しかし、これ
下げる以虜勁ミ
らの結果隆編報こ限られた剰際21覧くもり)で得られた結果であり、
この条件以外で有意な相関を得ることは出来なかつた よって今後
設なD瀦
さらに実蜘2籍 頃窓の開洩
増
づいて深く追求す
こ
化じ躁のカーテンの成長に伴う
分析する必要があ貌
騨 _評 価プロフィ¬ル `
に対しての評価瀬:目ごと
を
―
評価プロフィ‐ルとしL図 Ю溜結暴む費九
算出しし、
る必要がある。
`
誡 .緑 のカーテ
ー
て
に
対して因
企画像に対し
つi亀 そ叫解乳 17'寧稽軸澤覇 力蕩覇酎与率9蟹%で 2うの饉
子にまとめら'詢ヒ
姜 l全 洒繊0田 子パターン
ξ
ゞ
ゞ
〆FFゞ
さわやかな→bと うしL■
快菫な響 快な
安心できい 安な
●』嘔4
0325
1囃
囃 7
い
露
鐵 ま
区な
観しみ0あ 各■Lみ のない
瞬 71
熙
気持ちAL卜 気捕もの良くない
やすらぐ―やすらがない
嘲
0m8
Q呻
蜘
…
111口
1
ら
秘ぃ
虫がいそうな一虫rttな さ0な
印象的な―m筆 0薄 い
自盤的な一人工的な
季鏑感0橘 一季鐵感0な い
漱しそうな4そ うな
二栞 和
寄 与率
二彗 審 与菫
圏
1
-OB100
剛
嘲
岬
儡HttE EEtt rA I17・
因子名は 各因子において因子負荷量が上位のものを参報し闘
調嘲駆輌R自 素響詢塵置碁子とrlMし た
鑢
画像 l-4ま
したものであり、逆l轍
駆覇 謙 抑
を
用いて、
因ぼ■瀬酔も 得ら
とこ増閣躍矧際を謬レ澤=そ ≪略部豫目図田■図
名置曜霞こおける麟
■に示九
`
[H墜l劇鳳和
力∵テンが権死してい
しく: ま
く過程機
あ 孔 全孵翻
も
枯
猫 硼臓薄滋り画像嘱調励劇邸 嗜胸が見られ孔 特に1 聯 ゆ
ある哺 つ 】
れ 、 3「美しいJ鞠 劇 6F―
■一っまらなしЧ
12崚 網ちよい―
tOよ くなし■ 13角好ましい二好ましくな
し、コドやすらぐ―やすちがなしりに関して特掟J響魏嘆櫛朝象⇒、
ギテン
麟 つ の啜鰭と油
値
餞[亀
4励
く評研鶴ほl礎勤ヽ
見らh亀 これら
l群猫鋼κお り、こ
えていると考えられ孔
機
喘
螂
臨
「
●きリロト ゼ み こ募 した
ず
園91鎖 目陣婿諏ロプロフィ、ル
覇
融のカーテカ 擬 していく過程を撮影
:E覆 證 h リマ"ス 燿
目
l織
目
与
お
ける景傷漂馘彰理野ψミ
'性々木ゆき他は逸彙 JJLさ
:毅 響
番宙路空闘における現地 ・ステイ ド
盆遠藤裕志繊囲0:
あ
評価実験による心理評価の地校研究
のカーテンによる
と生機のイメ
9田 和将0関 ゆ :ii縁
ヒ
ーカ節 続
い鶴H諄 属植犠を用いた屋上縁化の環境改善効果I=目する研究
60104056 官 井邦章
1.は
学生 26名 である。実験 の評価項 目は ■0組 の形容詞対 を
じめ に
都市 に緑 を持 ち込む手法の一つ として,屋 上緑化 が注 目
されてい る。屋上緑化 が抱 えてぃ る一つの問題 として,積
載荷重があ り既存 の建築物に対 して導入 が難 しい現状 があ
る。そ のため薄層 で軽量な屋上緑化基盤 の研究が進 め られ
てい る。その 中の一つでI Ip7omoea属 植物 であるテラス テ
イ ムが大 きな流却効果 を期待できることが明 らかにされて
し`
る。
使用 し,主 に心理的影響 を判断す る形容詞 を多 く含んだ。
まれ,そ の形容詞を5段階評価でスライドを評価するよう
`
に求めた
│
五)分 析 方法
景観評価実験で得られた評価得点の平均値を算出し,因
子分析を行 つた。そ して,求 めた因子得点から,各 スライ
ドについて評価を行 う。
そこで本研究では,冷 却効果の高い い曲即腱 属植物 を用
3.1結 果及 び 考 察
:
いて屋 上緑化 を行 つた場合 の,緑 化基盤 に対する適正及び:
(1)実 翻
表面温度低減効果や景観評価 の環境改善効果 を明 らかにす
土耕基盤植物の被覆率変化を図11に 示 したもテラスライ
難
性
ム土耕基盤のみ 100%を 超 える結果 を残 し,7月 15日 から
ることを目的 とする。
9月 23日 まで 95%以 上を維持することができた。このこと
2.調 査方法
から,土 耕基盤は屋上環境での基盤適正は十分だと判断で
(1)調 査場所及 び調査期 間
きる。その中で今回,ベ ニアズやが最大被覆率 87.8%ま で
和歌山大学システムエ学部 B棟 屋上で調査をし,調 査期
しか覆わないのは土耕基盤に適 していないか,も しくは屋
6 月 9 日 ∼1 2 月 2 日 である。
間は 2 0 1 D 8 年
(2)実 験材 料
上環境に適 さなかうた苛能性がある。
2に は軽量基盤の被覆率変化 を示 した。テラスライム
図‐
実験植物は IPomoe五曇植物であるべ千アズ■,テ ラス ラ
水耕基盤では,1最大被覆率がお7%ま で覆 ったが,S】 D値
イ ム,ま た比較対象植物としてコウラインバ,ツ ルマンネ
ングサ,ヘ デラ 0ヘ リックスを用いた。
はいえない。 また今回の実験では,底 面潅水型緑化基盤 も
実験基盤は4種 類 で,‐
ム耕基盤,底 面潅水型緑化基盤,
生育が安定 しなくて 100°
には満たなかった生育となった。
/。
水耕基盤,固 形土壌基盤を用いた。
(3)実 験用 基盤 適 性 の 調査 方 法
│
「
実験植物の基盤に対する速性を評価するため,被 覆率,
葉緑素密度 (腱戯 機 ,基 盤重量を調査測定した。
(4)表 面温度 低 減効 果 の 調査 方 法
直接的な温度の影響を評価す るために,葉 の表面温度を
調査測定 した。
(5)景 観評価 の 調 査方 法
画像処理をした単一植物で屋上緑化 した写真 ll種類の不ラ
イ ドを用いて,SD法 による景観評価実験を行 つた。
は他の基盤 よりも少ない値にな り,基 盤の適正は十分だと
ここでもべ■アズマは,テ ラスライムよりも被覆率が低く
なり,:底面潅永型緑化基盤に適していないが,も しくは屋
上環境に適さなかった可能性が考えられる。
1"
田
00
■
ま ∞
`菫
:
00
"
10
0
に よ る実験 の 手順
実験は,プ ロジェクター を使用 して行 うのと,パ ソコン
1)SD法
の画面で行 う二通 りの方法で行 うた:実 験の参加者は,大
6月 :7日
を
覆 璽
1
7月15E 3月
12自 9月 9日 10月 7日 11月 4日 12月 2日
土耕基盤植物の被覆率
表 ‐1 全 スライ ド画像 め園子 パ ター シ
λ
tt J
ま番謳澤
/ 恵
ノ│
ヽ 議 IュA中
ダ
ホ
▼
01940_ :..
0.936
、
気響押らがAい
y
7月 13日 3月 12日 9月
9日 10月
924 1
0。
1
‐
0.21,
││
:■ ‐ 14鴛
鶴 餞│■ 11:&譜
E
●E
-0。
248
0.186
‐0,108
0,983 ‐
Tm_▲
-01067
すつきり嘘 ‐1
恵在とKヽ ■ :
櫛
節 良い.:.
7日 11月 4日 12月 2日
0.997
0■ 55
0■7,
0,431 1
0.330
図■ 軽 量基盤植物の被覆率
("表
│口転議 :コ
神マr/7A
面温度 低 減効 果
I
‐
二)園 子 得 点 を用 い た 各 ス テイ ド画 像 の 分 析
2に 示 した。「
園子得点の結果を表‐
安 らぐJな どの心理的
実験植物 の 12100に おける表面温度 と気温 との温度差 の
平均,最 大,最 小値 を図,3に 示 した。最 も気温 より低 い基
評価の園子得点が最も高いのは;コ ウライシパであつた。
盤 は,テ ラス ライムの土基盤 であ り気温 よりも 4.6度 低い
7度 も
結果になった。コンク リー トでは気温 よりも最大 22し
I
′
テラスライ ムやベ ニアズマは基盤面を覆 うほど生育すると,
高 い表面温度にな り,実 測値 は 56.9℃ を示 した。 またゴ
心理的評価 が高い結果となつた。基盤を覆わないステイ ド
IPQmOlea属 植物はすが ての基盤におい て,気 温 を下回る結
画像でも,テ ラスライムはすべて正の値 が得 られた。今回
果 とな り,芝 やヘ デ ラは表面温度低減効果 があ るが,気 温
の実験では基盤画を覆 うほどの生育をするのは土耕基盤の
より少 し高 い結果 が得 られた。
みだが,基 盤重量が重 く:問 題 となる。底面型緑化基盤は
闘 鑢 雛れ編
︲
計 。.。
一
軽量性に優れているが,今 回は基盤を覆 う生育を しなから
た。底面潅水型緑化基盤を用いて心理的効果を得るには1
基盤その ものや潅水量,施 肥量に関する,さ らなる研究が
行われることが重要 である。
2 各 ^ラ イ ド画像 の園子得点
表・
ノ
ノ
3各 植物 の表面温度 と気温の差,平 均値 と最大最小値
図・
(2008年 7月 27日 か ら8月 25日 の間の 5日 間)
(3)景 観評価
i)田 子分析
1に 示 した。 2因 子が抽出され ,
因子分析 の結果を表‐
1参 考 文 献
1)大 竹雄 平,山 田宏之 :屋 上緑化用 の底面潅水型緑化基
\盤 の表面温度比較 と蒸発散特性,第 35回 環境 システム
れぞれ を心理的評価因子:眺 望体感的評価因子 とした
研究論文発表会議演集
2)佐
々本 ゆき (2側麟 :緑 化 され た屋上にお ける景観要素
の違い が利用者の景観評価 に及 ぼす影響
3)章
藤裕志 (2006):街 路樹 の ある街路空間 にお ける現
地 ・ス ライ 鰤
実験による心理評価の比較研究
1國
酸素同位体比 と湿度を利用 した湖 の蒸発率簡易推定法 の提案 (仮)
60104058
じめ に
近年 ,人 間 による乱雑 な水使用 に よ り水不足 の
問題 が起 こつてい る。水資源管理 を行 う上で重 要
な ことは,水 の使用可能量 を把握 し,計 画的 に水
を使用 して い くこ とである。湖や池 ,ダ ム に貯留
一
され た水 を使 用す る こ とは つ の方 法 で あ るが ,
ダ ム等 の水は 日々蒸発 が起 こつてい るた め,蒸 発
率 を把握す る こ とが水 の運用 上 ,必 要 とな る。
宮
原 啓
1 は
まと一
︵
一〇
-10
0
20
40
00
80
100
蒸発率α)
図-1 湿度とδ"0/蒸発率の関係
つた ものである。
0
0
0
。 0。 0.
∞
0
8
3 劇 颯薇 督眸 口,
同位 体 を用 い た蒸発 に関す る研 究 は以 前 か ら
行 われ てお り,蒸 発量 を求 める方法 も少 な くはな
い。 しか し,同 位 体 を用 い た蒸発 に関す る式 には
様 々 なパ ラメー ター を含 んでお り,値 が分 か らな
いパ ラメー ター もあるので ,実 用化 され ていない
そ こで ,本 研 究では,全 てのパ ラメー ター を考
慮 して 計算す るので はな く,湿 度 をメイ ンに同位
体 を用 い た蒸発 に関す る式 を簡略化 し,湖 の蒸発
率 を推 定す る方法 の実現 を 目的 として い る。ここ
での蒸発率 とは ,蒸 発量 を蒸発す る前 の水量 で割
0
‐
5
y=2.5385x-16。 305
R2=0。4722
20.0
0。
0
2 調 査 自分析 の概 要
蒸発 実験 は ,低 温恒温器 と和歌 山大学 システ ム
エ学部 B棟 の屋 上 の 常 に 日光が 当た る場所 に屋
外簡易蒸発装置 を設 置 し行 つた。蒸発実験 は全部
で 14回 行 い ,そ れぞれ の実験 を casel∼case14
と表 した。蒸発実験 に使用 した水は ,和 歌 山大学
の水道 か ら採水 した もので ,そ の水 を容 量 5Lの
ポ リビン と容 量 2Lの ポ リビンに入れた。水 を蒸
発 させ て い る期 間 中,数 日お きに質量 を測定 し,
残量水 の採水 を行 った。実験期 間 中の低温恒温器
0
5
10
15
20
25
30
平均気温 (℃)
図-2 平 均気温 と1日平均蒸発量の関係
が 高 くな るにつれ て ,酸 素 同位 体 比 の値 も大 き く
な って い る。軽 い水 の方が重 い水 よ りも蒸気圧が
高 い ために ,蒸 発 時 には優先的 に水蒸気 にな りや
す い た めである。
4 蒸 発速度
図-2に 平均気温 と1日平均蒸発 量 の 関係 を示す 。
内 の温度 と湿 度 は ,1時 間 お きに記憶計 に よ り記
憶 し,そ のデ ー タを使用 した。実験期 間中の屋 上
の温度 と湿度 は ,気 象庁 の気象統計情報 の気象デ
ー タを使用 した。酸 素 同位 体比 ・水素同位 体比 の
測定 は ,水 素 ・炭酸 ガ ス 平衡法 に よつて前処理 を
気温 が 高 くな るほ ど蒸発 速度 が速 い傾 向にある。
これ は気温が高 い と飽和水蒸気圧 が 高 くな り,水
蒸 気圧 が飽 和水 蒸 気圧 に達す るまで蒸発 し続 け
るためである。
行 つ た 後 ,同 位 体 比 測 定 用 質 量 分 析 装 置
(Finnttan Mat Delta Plus)で 測定 した。
5 水
3 蒸 発 実験 に よる同位体 比 の 変化
水 の 同位 体比 は ,空 気 中の水蒸気 の 同位 体 比 と
湿度 に よつて支配 され る こ とが知 られ て い る の
で ,湿 度 に着 日し蒸発実験 を行 つた。図-1に 蒸発
率 と δ18oの 関係 を示す 。 どのサ ンプル も蒸発率
蒸 気 の 同位体 比
酸素 同位 体比 (618o)ぉ ょび水 素 同位体比 (δ
D)に お ける重水 と水 蒸気 の 間 の 同位体分配係数
1に 示す 。同位 体分配係数 の値 は温度 に よ り
を表 ‐
異な り,実 験的 に求め られ て い る。また ,式 01,
2が 求 め られ て い る.
式‐
θ%
avap―蜘ρ〓 夕 θa7ap 夕
一 勘
1 0 0 0 カ a 7 a p _ ガ) 〓 冽 % η
q
1000カ
表-1 水 と水蒸気の間の同位体分配係数
(1)
(2)
気温(℃)
10
0
8.8
155。
7
136.1
50
40
7.5
118ざ
9
:0
知 口
が分 かれ ば ,式 (1)を 用 い て大気 中の水蒸気 の酸
素 同位 体比 の値 08ovappを ,式 (0を 用 いて 大
Dv叩)を 求 め る こ
気 中の水蒸気 の水素同位 体比 (δ
-3に
大気 中の水蒸気 の 618oと δD
とがで きる。図
9.5
天水籠
∂D="1100◆
倉●●0
av叩_hqは 水面 にお ける水蒸気 と水 の 間 の 同位
体分配係数 ,618ov叩は大気 中の水蒸気 の酸素 同位
体比 の値 ,6Dv叩 は大気 中の水蒸気 の水素 同位 体
比 の値 ,618oliqは 水 の 酸 素 同位 体 比 の値 ,6DЩ
は水 の水素同位 体 比 の値 で ある。よつて水 の酸素
18o五
Dliq)
同位 体 比 の値 (δ
q)と 水素 同位 体比 (δ
lcflf,hr(PH.rtao/PHor8o) 2044
30
20
10。
3
toooh(P[rtoo/PDrrco)
1000
の 関係 を示す 。
00
6 蒸 発 率 推 定法
図 04に 湿度 と酸 素 同位体比 の変化量 (“18o)ノ
蒸発 率 の 関係 を示す 。湿 度 と酸 素 同位体比 の変化
量ノ
蒸発 率 には負 の相 関関係 が あ り,そ の 関係 式は
400
03
y={L0frX}x+038
。
2 0 ・
Rl - 0.?lgg
l
o
O
50
00
70
80
温度6)
出 した。
7
300
1 8 0 とδD の
関係
図- 3 大 気中の水蒸気の δ
0
値 が蒸発 によ り 1‰変化 した ときの湖 (滞留時間
5年 ,面 積 100km2,体 積 3km3と 仮定す る)の 場
合,湖 に水 が流入 してか ら流 出す る間 (滞留時間
7%蒸 発 した こ とにな り、年 間蒸発量
5年 )に 6。
は約 400mmと な る。年 間蒸発 量は,湖 の体積 に
蒸発 率 をかけ,面 積 で割 り,滞 留時間で割 つて算
200
δ180(9b)
掛駅機、p ”
0
y=00。 0033x+0。38(x:湿 度 ,y:酸 素 同位 体比
の変化 量)で あ つた。 この 関係 式 を用 いて蒸発率
0%,酸 素 同位 体比 の
を算 出す る。平均湿度 が 70。
100
図-4 湿 度 と δ100/蒸
発率の関係
お わ りに
本研 究は ,湿 度 をメイ ンに同位 体 を用 い た蒸発
に関す る式 を簡略化 し,現 地で実験 を行 わな くて
も,湖 の蒸発率 を推 定す る方法 の実現 を 目的 とし
湖や池 の平均湿度 と蒸発 による同位体 比 の変化
た。
化)か ら,蒸 発率を推定す ることが可能である。
低温恒温器 内 と屋外では ,大 気 中の水蒸気 の 同
位体 比 が違 う。それ に もかかわ らず ,ほ ぼ同 じ関
係 式上 にプ ロ ッ トされ た.こ れ は,大 気 中の 同位
体比 の影響 が小 さい。 も しくは,サ ンプル 水 が和
歌 山の水道水 であるので ,和 歌 山市 の大気 中の水
蒸 気 の 同位 体比 も市 内 の水源 か ら由来す る水道
水 と平衡 に近 い状態 にあ り,低 温恒温器 内をみた
して い る大気 中 の 水蒸 気 の 同位 体 比 と屋 外 の 大
気 中 の 同位 体比 が 大 き く違 わ な い こ とが 考 え ら
れ る。
湖 水 を用 い た低 温恒 温器 内で の 蒸発 実験 に よ
り,蒸 発 率 と同位 体比 の 関係 を導 き出す こ とで ,
量 (蒸発前 と蒸発後 の湖や池 の水 の同位体比 の変
参考文献 :
1)宮 路和葉 ・岡田啓 ・井伊博行 ・長林久夫 :酸
素同位体比を利用 した猪苗代湖における蒸発
率 の簡易測定法 の提案,水 工学論文集,第 52
294,2008.
巻, pp.289・
2)」 OChen Hoefs:同 位体地球科学 の基礎
3)気 象庁 のホー ムペー ジ :気 象系統情報,過 去
の気象デー タ,
httD:〃
stattetrnAn
WWl吼data.llna.go.iDrobdノ
deXoDhn
酸素0水素安定同位体比による鋼PXO水
D
輌目の解明(」
2 0 0 8 年 1 月 1 4 日 6 0 1 0 4 0 6 0 山口 離
1。
はじめに
釧路嗣原は、貴重な植物や絶減の恐れのある貴重な生物が
生息し、日本最大の重要な湿原である。また、湿原は湧水が
あ り、冬季でも水が凍らないため、冬季の水場を提供する重
要な役割がある。しかし、近年湿原周辺の開発により上砂流
L湿 原面積の総 、
入による湿原の乾繰化や地下水位の変イ
生態系の急激な変化が問題となっている。湿原の
7-び
湧水地区域の降雨 ・融雪の大部分が地下水として涵養 してい
ることが報告されている。このように湿原に供給される7klよ
湿原の乾繰化や植生の変化に直接的に影響するため、湿原の
保全を行う上で重要である。また、湧水の流出地点において
湿原の保全を行うには、湧水や地下水の供給源を含めた広域
な水循環の把握が必要である.地 下に浸透 し、河川へ流出す
る過程での水の安定同位体比は、化学物質とは異な り、帯水
層内の物質との化学変化の影響を受けない。このことから、
本研究でlよ 酸素 ・水素安定同位体比を用いて、釧路湿原を
含む北海道東部の水循環を把握することを目的とする。
2。
・
研究方法
研究対象地は、北海道東部に位置する91路湿原を中心に根
釧台地、硫黄山、鋼 lk JIHlll流域てある図 -1豹 。釧
路支庁には、日本最大の釧路湿原齢 面積は 1892崎 がある。
表層は 1-4mの 泥炭で覆われ
湿原は標高が 3∼10mと 低 く、
釧路嗣原全体の 8割 が低層湿原である。JI路支庁は厚さ 10m
以内の火山灰層で覆われ、養分に乏しい地層となっている。
根釧台畑 よ 年間を通 して寒冷な気候であ り、酪農が盛んで
ある。硫黄山lよ 屈斜路カルデラ中央にある活火山であり、
に酸性の噴出ガスをツト
出臥 その山の麓に川湯温泉が
―
-1醜
郵U斑 ま、網走市から斜塁町にいたるオホー
ある。網走
ツク海に面した海岸地域で、標高 300m以 下の火砕流台地 ・
河岸段丘 ・氾濫原 ・海岸砂丘からなる平野部である。調査は
2006年 9月 26日 から28日 悧謝│1台
地で 28地 点)、2∞7年 4
63地
点)、2007
台地から
月 27日 から30日 備謝‖
2008年
61地
9月 9
7月
9日から13日
で
点)、
年
(01路湿原内
地下水及び温
日から 16日にかけて計 4回 行い、河川水泳
こ
いて
広域に,湧 水と
は認劃U瑯 お
泉水を採水 した。測 │1水
地下水はJI路湿原内チルワツナイ川で集中的に,温泉水は硫
黄山周辺及び各温泉地帯で採水 した。
における δ180の平面分布を図-3、湿原内チルワツナイ川流
-5に示す。図-3、図
l℃
―
域における δ の平面分布を図 へ 図
l℃
―
5(‰)ごとに分類 し、これらの凡例は
へ 図-5は、δ を 0。
-1、
図■、図-5か ら釧路湿原内の湧水は
全て同じである。図
l℃ 澤蒙ヽ
ところと低いところの2
周りの河川水 と比べて δ 貧
・
種類存在することがわかる。それらの湧水の中でδ 0が 低い
) は釧 路 湿 原 上 流 部 の 河 川 水
湧 水 S l ( - 1 0 . 3 ()‰
l℃
100が
2(‰))とδ
同じであつた。高い δ を示す湧
K-46←10。
水 S 1 6 ( - 48 (。‰ ) ) 、限 ( - 69。( ‰ ) ) 、S 3 5 ( - 18 (。‰ ) ) 、
0を 示す
5(‰)以上の δ・
7。
1(‰))│よ今回の調査で-8。
田6(…
l℃
水渕 ‖
路湿原周辺では観測にきなかつた。このδ が高かつ
100の値が似てお り、同じとこ
た湧水の中で S路 と86は δ
ろに水の起源があると考えられた。また、Slと同じように耐
の濃度が低い結果となった。しか
の濃度が高 く、S04卜
とК03‐
100が
高かつた湧水の中の S16だけが N雌
し例外もあり、 δ
度が高いという特徴が当てはまらなかつた。つまり、この S16
のみ他の湿原内の湧水と δ180の値や溶存イオンの特徴が違
うことから、S16が 湿原内の湧水とまったく異なる地点に起
源があると考えられた。
・δl℃の全体的な特徴として、
b則 鯛走 ―斜到胆鳴r低 く、
ヨ
で高い。
南叩 1路弓 闘 胎 勒
0釧路嗣原の湧水には周 りの河川水に比べてδl℃が低いもの
と高いものとの 2種 類存在する。
0釘1路嗣原内の湧水は河川水や湿原外の湧水に比べてδl℃の
濃度が高 く、溶存イオ ン量も高か
値に関係なくNalと珈∞3 の
い傾向にあった。(S16のみ Nalが低かつた)
0夕
1路湿原内の湧水 Slは釧略湿原上流部から流れてきている
可能性が高い と考えられる。
・Sttk S36の2地 点の δ180の値が良 く似ていることから同
じ地点に水の起源があると考えられる。
100の
湿原内の湧水で S16の み他の湧水と δ
値と溶存イオン
っ
の特徴が違うことから、湿原内の湧水とま たく異なる地点
に起源があると考えられた。
3。
犠
!℃
酸索同位体比 (δ )の 平面分布 C2008年 9月 )を 図-1
に示す。調査地域全域の δl℃と標高の関係(2008年 9月 )
を図-2に 示す。また、ヘキサダイヤグラムのスケールは
Omeq/1(01路
2。
湿原内の一部でスケールが 4腱q/1と なる)で
ある。 これらによると、屈斜路湖北部に位置する藻琴山の山
嶺を境 に北側 と南側で同位体比の分布に違いが見られた。北
l℃
側(網走 ―斜里地域)ではδ が低 く、南側の01路湿原、根釧
l℃
台地ではδ 力滴 い傾向にあった。根釧台地南東から北鳳
北側の網走 ―斜塁地域では北東から南西にかけ同位体比が小
さくなっていた。山地の両側に標高が高 くなると同位体比が
小さくなってお り、同位体高度効果が見られた。釧路湿原内
1)01路湿原自然再生プロジェクト湿原データセンターホーム
ベージ :http://wehttiro。銀v.『.jp/田isei/
内
2)橘治国 ・中村信哉 ・中川亮 :鬱1
地区の地下水
一
質と土壊,0オ )前 田 歩園財団創立 20周年
,北
9-15,2002。
の
海道 湿原,pp。
3)工藤啓介 0唱 削 │1誠:釧略湿原の水循環と動向について,
北海道開発土木研究所月報報文,No。626,pp.25-47,2005。
4 ) 蓼鵜 膨 ・
研 鮮 溺 議 悌 2腕 ,麒
】" : 麟
出版,pp.132¨133,2∞1
,rrf,r
+- t
7*>
0.0
‖COI
■
△
●
●
0
10‐ 1壇k句
l δ18(%め
平面分布 2008年9月
図‐
ン ← → アニオン
カチオン←→ アニオン
カチオン←→ アニオン
カチオン←→ アニオン
釧路湿原
仁 々志別川
q甲
1藤m
4チ ルワツナイ川 上流 o
図‐
0
5
カチオン ← → アニオン
10Km
│
I
J
3 釧 路湿原周辺地図
図‐
0
カチオン ← → アニオン
奪 神の子池
X根 鯛台地の河川水
―: 2 - 1 0 - 3 - 0 - 4 - 2
偽)
180と標高の関係(20084閾月)
,
0 0
0 佃 0
0 0
0
0 0
0 0
0 0
m0
3 2
1 0
‘8 7 0 5
菫 オンネト→臨城
△ 網走地域の河川水
日-2 δ
2。
g‖ョ
碁
◆ 鋼路地域の河川水
―: 4
00
カチオン ← → アニオン
o O.5 1Ю Km
l
l
l
5チ ルワツナイ川 上 流 (B)
図‐
市緯度方向へo移 動がアカマツの成長に及ぼす影響
環境 システム学科
mlo4073 量
野 渉
1 . 鱗
その中
近年,地球温暖化は深刻化し,多くの研究が進んでぃる。
で植物はこの環境の変化に対応す るために嵩緯庫,甫地方向ヘ
今回測定 した項屈は樹高伸長量,業数である.また、伸長量を
これを伸
示す目安 として初期樹高に対する伸長割合 を求めた。
1)しかし,現在の温暖化に
と移動されることが予測されている。
関する研究は過去の観測データによる統計的な将来の気候予
長率と呼ぶこととする。
測やモデ リング が,植物生理学的な立場から見た植物の奪饉の
そこで,
解明を行 う実証研究 Jυ Jが その大部分を古めている。
3.結 果お よび考察
3,1伸 長率算ついて
本研究では全国的に広く分布するアカマツを供試植物として
選館し,温暖化が進行 した際にアカマツが移動可能な範囲内に
産地間の伸長率に差は見られなからたここれは各蜂理区にお
おいて高緯度方向へ移動した場合,どのような影雫を受:ナ
るの
ける個体舞が大きく,伸長率の上昇が異なっていたためである。
かを解明する.そこから,温暖化が進行 した際雛金存可能かどう
また,奮産業中に加轟処準による違いは加凛開始時期によらず
見られなかつた.(鱚 1)
かを検討すること奪目的とした。
2.材 料および方法
3.1.1ア カマツの摩地 による違 い
al.2加
_
実験は 2008年 9月 10日 を実験開始とし、測定項目である
澁鱒始時 期に よる違 い
,
加温時期 が昇いほど最終的な伸長率も大きくなつた。(図1)
樹高ξ業数の増加が停止するまで行つた:実験場所は北緯 プ
% ” 轟 ■ 5
求︶壽囃彙暉■女襲薇彗報尋
︵
16`,東経 13ヂ 16'辱 高約 剖hに 位置する和歌山大学屋上に
3m横 1,3m高 さ2.lm)
縦 1。
設置 した自然採光奪の人ェ気象案〈
を 2基 用いて行つた,なお本研究でltt生 分布の移動を感定し
ているため人工気象套の 00揚濃度,温度,日長はいずれの処理区
においせも外気に追従するものとした.
植牛分布の変化を想定し,和歌山県南都
供試植物について:ま
に位置する日江市に分布 していたアカマツ (紀南藤)を 和歌山
県北部に位置する和歌山市のアカマツ (紀北産)と 同じ環境で
育麻する.
処理区の設定は加温開始時期 と温度を設定 した。
紀常
加温開始時期は温暖化が進行 した際にアカヤツの成長轟程
アカマツの産地
においてどの生育段階が強く影響を受けるのかについて明ら
己
1ヒ
蒲
かにする。
9月 10日加温開始区p月 25日 加濃開始区110月 10
日加温開始区の 3種類の条件を設定した。
‐
阜席の設定は,通常の外気を追年する条件 (外気追従区)と ,
碑曖化後め状況を撃定 した外気か ら常l=3℃高い条件 o℃ 加翼
区)の 2種 類の温度を設定 した.
この2つの設定に2種類の麓地の違 うアカマツを組み合わ
せることにより,12個の処理暉を設定し,実験を開始した.
1 3種 類の条件設定による12処理暮
表‐
目 1, 各 加温籠始区 における伸長率
酵
るアルフアベッ トは 5%水 準 で有意華あ り)
.
■1_8温 度設定による違 い
響産地,各加凛開始時期 ともに,伸長率は低下するとい う結
果が得 られた。 (図2)
ヽ
しかし,9月1,日開始区において,加阜 したことにより伸長率が
大きくなりてい る。これは,加凛開始時期に よる影響が考えら
れる。
”
。
。
5
.
■
ゎ ・2
1
ゞ ︶井 囃 摯 暉■ 鞍 星握 韓 薇 尋
︵
&3秦
強I=ついて
ろぃては各処理区において差が見 ら
業数の増加率:こ
れなかった。 │ :
業数の増加停車の時期についても各処理区 10月 の後
半には増加が停止 したとい う傾向が見 られた。
しか し,加温開始が早い処理区は ど業数の増加 に個体
澤が多 くみ られ た。これは気温 の低下 の見 られない時期
‐
に業数の増加が盛んに行われ るため備体差が生まれて し
紀南外気温 紀南加嵐菫 紀北外気温区 緯北加凛区
アカマ ツの簾地 と温度設定
25日加aH始 菫における伸長率
(暴なるアルフアベ ットは 5%水 準で有意腱あり)
日 2.9月
2 伸 長期間 について
3。
チ
伸彙量の 目安である伸長率に各処理区の個体に大きな差が
見られ なかつた,そこで各処理区の伸彙傾向:伸長期間に影響
が出ていると考え着日した。
図 3に 示すように紀北外気温区に
おいて 9月 後半に伸長率の低下,その後増加するとい う結果と
なった,φ月後半に和歌山市の平均気温は 3日 で 8℃低下,その
後 3日で4t上 昇とい う急激な変化があつた.その際に紀北産の
アカマツは寒さにより伸長率が低下 した。
その後、気温の上昇
とともに伸長率も急激に上昇するとい う結果が出ている。しか
ま うと考えられる。
,4.精 綸
生存
以上の結果より高緯度方向ペアカマツが移動した撫lご
可能かについて議識する。
ま・
加凛開始時期による結果より夏の暑い時期が彙く続く
亀、
と,伸長率が上昇する。これは,温暖化が進行することにより夏
),伸長率が上昇する可能性は
の長期化が予珂されているため。
高い:
また,期温処理によるま軸増加森の低下liより,温暖化が進
行 した球に他の植物との光獲得競争において不利に作用する
可能性が高いけ
‐最後に、伸長期相ほ紀南産のアカマシが急激な気温変化によ
り:伸薇率,低下を招くという結果となつた。
そのなめ,高緯度
し,紀南藤のアカマツは急激な気温の低下による伸長率が低下
方向へ移動するとい うことは3気凛変化が激 しくなることを意
し)その後の気凛上昇に対 しても反応は見られず,そのままの
味し,伸長率の低下の起こる可能性は高い、これは,野外の光横
主軸伸長傾向を維持する個体が数多くみられた。(曲3〉
得撃争において有利に作用する可能性は低いと考えられる.
このよ うに'カ マツの産地間による違いilt伸
曇停止までの
伸繊槙 向の違いに表れていた.これにより,紀南産のナカ■ツ
は急激な温度変化に対して弱い可能性が考えられる。
5
3
0 % 。 5 0 5 0
3
2 1 ・
ハメ ﹀ 静 撃 攣 輝↑ 鞍 里饉韓 霧 椰
シ1010/1011ノ 1017109/10 10rlo llノ lo l″10
。今回の耕究では主に伸長率か ら温崚化0進 行した際のアカ
マツの生存の可能性について検討したが,これだけでlt予想が
難 しく,他の様々な影響を解現し検討していく必纂がある.
ヽ
5.ll用 文献 1
1)IPCO第 4次評価報告書第1作業部会報告書 l躙
罫 (2007)
1157
_
2)石 神靖弘 ・清水 庸 ・大攻謙次 (20103)日本 め潜在的な植
・
生分布に対する氣優変化 の静
測 .農難気象)5912印 卜 276
3)山 本将場 ("∝)濃 曖化に伴う気温あ上昇が数積準帯淋 の成長と
生物季節に及威す影響
0新 塁孝和 (1980ヤ ツ膚の生費に及ぼす日長と気なの影書.琉球大
l
‐
・
農学報,31:2鉢 ∼'7&
5)池 本彰夫 (1960pァヵマツおよびリュ費キュウせツ稚苗の主軸伸長
に関する日長と温度の影響.目林棒“2:172∼ ↓
布
田 3.外 気温における 9月 10日実験開始区の各産地による 6)IPCC第 4次詳軍報告書第 2作業部会報告書 概要(200)
籠北産)
初期樹高に対する伸長率(■ 紀 南産 右 ・
1 ‐3
'
切 目川のダム施工前 の植物 プリ レク トンと水質との関係
60104074 吉 本 茉 奈 穂
1.青 景 ・目的
3。 水■の分析方法
山地上流域 に位置す るダム ・貯水池 での ,水 質変化 に関 し
測定項 目は,ア ルカ リ性ペルオキソニ硫酸カ リウム分解一
ては人為的な影響 が少ない と考 えられていた。 しか し,近 年
N ),植 物 プランク トン
カ ドミウム還元法で測定 した全窒素(T‐
人為的影響 の少ない山地上流 の停滞水域 にお いて もプランク
個体数 ・種類,重 炭酸イオン濃度(HC03‐
),イ オンクロマ トグ
トンの大量発生によ り淡水赤潮 が発 生す るな ど,水 質悪化 が
ラフィーで分析 した各種イオン,水 素イオン濃度(pH),電気
進んでい る ことが重要な問題 として注 目を浴びてきてい る。
伝導率(EC),溶 存酸素(DO),水 温である.プ ランク トン観
││の
水質汚濁に係 る環境基準
研究対象地 である切 目川は河り
察用に採水 したサンプルは,サ ンプルの,%量 に値するヒクロ
のA類 型であるヤマ メ,イ プナ等がお り,比 較的水質 が良好
ホルマ リンを入れ,植 物プランク トンを固定 した。固定した
:│ダ
な場所である.こ の場所に,水 害 を防止す るために切 ロリ
サンプルは静置沈殿法により灘縮を行い,500dか ら10mlまで
ムが建設 され ることになつた.そ こで,本 研究では切 目川 の
Nま たは水温 ,降 水
植物 プランク トンの個体数 ・種構成 とT‐
濃縮 した。10mlまで濃縮 したサンプルは植物プランク トン分
布を均一にするために攪拌 し,ス ポイ トでとり,計 算盤 (改良
量 との相互 関係 を調べ,ダ ム施 工前 の水質変化 を考察す るこ
ノイバ ウエル型)の上に載せる。そ して,測 定する計算盤は,
とを目的 とする.
位相差顕微鏡 に取 り付け,植 物プランク トンの計数 ・同定を
行 つた。
2 H査
地概要
図-1は 調査対象地域 である切 目川 の位置 を示す.切 目川は,
││である。その源は
和歌山県 日高群印南町に位置す る二級河り
三里ヶ峰付近 (標高768。
4 m)に 発 し室川などの支川 を合わせ ,
印南町を貫流 し,大 平洋に注いでお り,幹川流路延長約351m,
流域面積約 75.飲辞 を有す る。
切 目川では,過 去か ら度 々水害に見舞われてい るた め,洪
4E結 果及び考察
4.1 義 菫 とHの 田係性
植物プランク トンの個体数 と種構成の同定を行 つた結果,
・
どの月でも珪藻が優先種 となることが図-2から分かつた.水
質に悪影響を及 ぼす鞭毛藻;藍 藻はほとんど観測 されなかっ
た.そ のため珪藻について詳しく見ることにした。
水被 害 を軽減 し,水 道用水 の安全確保 をす るための解決策 と
図=2の植物 プランク トンの季節変化を見てみると,夏 季に
IIダムが建設 され ることになつた.ダ ム本体 の着 工
し,切 ロメ
個体数 と種類が多 くなつてい る.これは夏が植物プランク ト
予定は平成21年,ダ ム完成予定は平成26年であ り,高 串地区
ンに とつて光合成がしやす く活発に活動できるので栄養塩 と
に建設 され る予定である.切 目川ダムが完成すれば,水 害 は
なるToNが吸収 されたためだと考えられる.こ こで,プ ラン
軽減できる反面ダム着 工やダム完成後 の水質悪化 の影響 も懸
ク トンによる光合成は次式で表される。
念 されてい る場所である.
106C02416N03 +16H・IH3P 04+122H20
H3P04)+13802
くC H20)106(N H3)1∝
これ よ り,光 合成には窒素 が必 要なのでT‐
Nと 珪 藻 の個体数
の関係 を見 ることに した.
i恵
1000
8月 9月
図-1 調 査地概要
10月
11月
12月 1月
2月
3月
2∞ 7年 ∼ 2008年
7月
8月
0月
目-2 地 点 ごとの植物 プランク トンの個体数 ・
種構成の季節変化
7000
1200
彎
0000
1∞ 0
800
●
600
5000
ミ
140m
.
轟3 0 m
●t ͡ ●
・
「_ _ ‐
400
0
―
樺= 日 凛
号
―
嗅水 R晰 の :5
日目 の 自水 旦
―
熟
日 前の2 0
―←
獄 日獅 田
日日の脇水豊
∞ミ ロ N
R ヽ ゝ憂 R
C”
\卜営
9ヽい 百
〓 ヽ ゝ憂N
\,
営
〇一
〓 ヽ く 卜8 N
3月にはプランク トンが全然観測されなかつた.この月の採
水 日の降水量は8-と 多かったので10月と同様に雨でプラン
ク トンが流 されてしまつたため観測されなかつたと考えられ
.
■ T・ :』 卜・
__L■
5。
0
10。
0
る.同様に7月は水温も高いのに個体数が少なかつたのは採水
。07 。
15.0
20。
0
25。
0
0
30。
日前の20日間の降水量が290mmと 他 の月より多かったため
35。0
だと考えられ る:
水温(℃)
図-4 珪藻と水温の関係性
5。 まとめ
Nの 濃度 が低 いほ ど個体数 が増加 して
図-3を見 てみるとT‐
植物プランク トンは季節によつて個体数 と種構成が異なる
い るこ とが分かるので,栄 養塩 を吸収 して増加 していると考
ことが分かつた。夏季は植物プランク トンにとつて光合成が
│
Nが 吸収 され るので
しやす く活発 に活動でき栄養塩 となるT二
次に,種 構成 を見てみ るとタラシオシラ属が優先種 として
個体数 が増加す るほどToNの 濃度は低 くなる ことが分 かつた.
えられる.
見 られた。1年を通 してずつとタラシオシラ属は観測 され,種
個体数 の増加 の要因は水温にも現れてお り,水 温が上昇す る
類 が多 い ときは全体 の約2割 ∼3割を占め,冬 季 の種類が少な
と増力自
す る傾 向が見 られた.
い ときは全体 の約 5割∼8割を占めている。
4。
2 珪 藻 と水温の関係性
図-4に よると,水 温が上昇す ると珪藻 の個体数 も増加 して
水質に悪影響を与える鞭毛藻や藍藻はほとん ど観測 されな
かったため,植 物 プランク トンによる水質悪化はあま り考 え
られない.
いる.特 に26℃∼27℃で一番多 く増加 している。8月,9月 の
平均水温は26℃∼27℃のため個体数が他 の月 よ り増加 してい
ることが分かるb10月 か らは水温が低下 しているため植物 プ
ランク トンの活動が抑制 され個体数の低 下が見 られた と考え
られ る.
4。
3 珪 藻 と降水量の関係性
6.今
後の予定
濃縮方法 の準 いによって植物 プ ランク トンの個体数 ・種構
成は変化 しているのでそれを解明す る。
平成6年か ら平成19年までの水質デー タを用ぃて,ダ ム施 工
前 の水質変化を考察す る。
図-5か ら珪藻 の個体数 と降水量 を比較 して見ると採水 日前
の30日間,20日 間,15日 間の降水量 と比較 して20日間の降水
参考文献 :
量が関係 しているこどが分 かった.
1)気象庁 編 :海 洋観測指針 (第 1部 ),pp.109‐111,(財 )
2007年10月は9月に比べ て珪 藻 の個体数 が急激 に減少 して
い る。水温か らも影響 しているが,こ の 月の採水 日前 の20日
間の降水量 を見てみると合計で95mmの 雨が降 つてお り,前
の月の約7倍近く降つていぅ:このことから,雨でプランクト
ンが流 され て しま っ たた め個体数 が少 な くな った とも考 え ら
れ る、
気象業務支援 セ ンター,1999土 木学会編 :土 木 工学におけ
る数値解析,流 体解析編,サ イエ ンス社,1974。
2)田 中正 明 :日 本淡水産動植物 プランク トン図鑑,(財 )名
古屋 大学出版会,2002.
3)気象庁 :mぃ ′
輛
.dJttmagojp
章
日日の綺水旦
日-5 珪 藻 と降水量の季節変化
ヽ・
o
︵
雇\
一
ε 機調
一
剛佃知圃翻剛佃0
00
2
N の関係性
園- 3 珪 藻 とT ―
〓 \,F
ヽ卜8 N
0
2.5
k¬ヽ A― 。一
√ 1シr
■J■F, -1111
R ゝ く 卜8 ヽ
1.5
―
丁 N(mg/D
グ
〓ゝヽ8Q
1
1000
●ヽ ヽ 8 N
0.5
0.0
2000
■■d二 饉■彙島 ・
.・・
「
スヽ
〃
Ⅵ
メ11
ゝ ∵
200
r食
l
o m m 卸 畑 欄 働 質 om
8000
1400
● ●
E\〓
00︶
︵
T
日懺=州
1600
Fly UP