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2015年度 広報誌 特集 国をあげての 健康 への取り組み W elfare E colog y H ealth Topics ■ 経済産業省 ヘルスケア産業課長 え さき よし ひで 江崎 禎英氏 コメント ■ 次世代ヘルスケア産業の創出 ■ 会員企業のヘルスケア産業新動向 ■ 健康経営に関して解説 ■ 健康経営の企業の取組例 次世代ヘルスケア産業の創出 国をあげての 「健康」 への取り組み 特集 健康関連グループがあり、制度、情報、商品、サービスなどの健康資源 の提供を通じて、個人の健康の実現に大きく貢献することができます。また、 社会の側から健康資源を用意するだけでなく、個人の選択のための情報提供 日本は経済のみならず、世界一の平均寿命を持つ、健康に 組む課題です。自分の健康の意味とあり方を「発見」し、 を行っていく必要があります。 おいても世界の大国となりました。 これを達成するための方法や資源を「選択」し、生涯を通 したがって、健康寿命延伸分野の市場創出は、国民の QOL(生活の豊かさ) しかし、今、日本は経験したことのない高齢社会に向け、 じた健康づくりの「設計」を行い、これに基づいて自分の の向上、国民医療費の抑制、雇用拡大、日本経済の成長に資するものと考え 高齢者をはじめとする、あらゆる世代の人々が生き生きと 健康を「実現」するという過程が必要です。 られます。 暮らせる社会づくりを目指さねばなりません。 一方、個人を取り巻く社会には、マスメディア、企業、非 健康を実現することは、元来、一人ひとりが主体的に取り 営利団体、職場・学校・家庭、保険者、専門家などの | 新たな成長戦略(日本再興戦略)が平成 25 年6月 14 日に閣議決定しました。 の下に設置し、ヘルスケア産業の育成等に関する課題と解決策を検討します。 企業や国民の自信を回復し、 「期待」 を 「行動」 へ変える 新たな成長戦略(日本再興戦略:平成25年6月14日閣議決定) 次世代ヘルスケア産業協議会 成長への道筋 戦略市場創造プラン 国際展開戦略 ■ 「健康寿命」の延伸 ■ 雇用制度改革・人材力強化 ■ クリーンなエネルギー需要 (TPP や RCEP 等) ■ 科学技術イノベーション強化 ■ 次世代インフラの構築 ■ 海外市場の獲得 IT の利活用促進 ■ 立地競争力強化 (エネルギー制約、特区等) ■ 中小企業の革新 ■ 地域資源で稼ぐ社会(農業等) ■ (インフラ輸出、クールジャパン等) ■ 内なるグローバル化の促進 (対内投資、グローバル人材) 健康予防、介護関連産業の市場規模を2020年に10兆円(現状4兆円)に拡大 医薬品、医療機器、再生医療の医療関連産業の市場規模を2020年に16兆円(現状12兆円)に拡大 事業環境の 整備に係る検討 品質評価の在り 方について検討 企業、個人等の 健康投資を促進 するための方策 の検討 ■ 医療の国際展開 ■ 予防・健康管理の推進に関する新たな仕組みづくり ■ その他(一般用医薬品のインターネット販売、先進医療の 審査迅速化 等) AMED)」 新事業創出 WG 新事業創出に向けた シームレスな支援策の検討 検討の視点 需給両面での対策 次世代ヘルスケア産業協議会では、需要と供給の好循環を生み出す視点から、 (1)企業・健保等による健康投資の促進【需要面】と、 (2)受け皿となる公 ■ 健康寿命延伸産業の育成 ■ 医療分野研究開発の司令塔 「日本医療研究開発機構( 的保険外のヘルスケアサービスの創出【供給面】に関して、昨年 11 月以降、 健康投資WG(需要面)及び新事業創出WG(供給面)において、具体策の議 の創設 論を行っています。 経済産業省 ヘルスケア産業課長 経 え さ き よ し ひ で 江崎 禎英氏より C O M M E N T 済産業省は、成長戦略策定を踏まえ、地域におけるヘルスケア産業の創出を加速化するべく、地域に密 着したヘルスケア産業のビジネスモデルを実証(経産省がビジネス実証費を支援)するとともに、ヘルス ケア・アクセラレーター・ビレッジを創設し、ビジネスアイディアの事業化を支援する人材「ヘルスケア・アク セラレーター」を育成、集積、派遣を行います。これらの事業を一体的に進めることにより、地域での先進的な 取組を支援し、リスクマネーと一体的にビジネスサポートを行う機能を地域横断で整備します。 岐阜県出身、昭和 39 年生。東京大学教養学部・教養学科第Ⅲ・国際関係論分科卒業。平成元年、通商産業省に入省し通商政策局にて日米通商問題に携わった後、大蔵省に出向し金融制度改革を担当。 その後引き続き通商産業省にて資本市場改革、外為法改正に取組む。英国留学、EU(欧州委員会)産業総局(DG Ⅲ)勤務を経て、通商産業省に戻り IT 政策を担当。この間、内閣官房内閣内政審議室 にて個人情報保護法の立案に携わる。その後、経済産業省にて、ものづくり政策、外国人労働者問題を担当し、平成 17 年から資源エネルギー庁にて地球温暖化問題を担当。平成 20 年から岐阜県に出向。 平成 24 年 4 月に経済産業省に復帰し、製造産業局生物化学産業課長として再生医療を巡る法制度の改革に携わったのち、平成 27 年 4 月に商務情報政策局ヘルスケア産業課長に就任(現職) 。 2 健康投資 WG ■ 戦略的通商関係構築 国民の「健康寿命」の延伸(健康関連市場の創造) 成果 目標 品質評価 WG | ■ 産業の新陳代謝 事業環境 WG | 日本産業再興プラン 社会給付費は年々増加。 2014 年度は 115 兆円を上回る水準。 このうち医療給付費は 37 兆円、窓口負担 年齢階層別医療費 「日本再興戦略」に基づいて、平成 25 年 12 月に「健康・医療戦略推進本部」 3つのプラン 社会保障給付費の推移 分を加えた国民医療費は 43 兆円に。 次世代ヘルスケア産業協議会について 日本再興戦略における位置づけ | 政府の取組状況 「健康」における日本の現状 1 2 3 医療 分野 保険者機能を補完・充実する「健康経営」の推進 介護 分野 介護システムを補完・充実する保険外サービスの創出 地方 創生 地域資源等の活用による地域ヘルスケア産業の創出 企業と保険者の連携により公的医療を補完 35% は 75 歳以上。 一人当たりの医療費は、64 歳以下が 18 万円に対して、65 歳以上は 72 万円と高 齢者に大きく偏っている。 国民医療費のうち、医科診療医療費の約 3 分の 1(9.8 兆円)は生活習慣病関連。 医薬品の費用対効果 (がん等の疾患) 薬剤の有効率が低いにも関わらず標準 治療として広く用いられている。 治療ニーズを満たせない上、医療財政 を圧迫する原因となっている。 有効率が低い医薬品は、適切に淘汰され ていくメカニズムが必要。 がん治療の費用対効果 肺がんの医療費・調剤費は年間 5000 億円以上に上っているが、ステージⅡ 以降の肺がんについては、治療効果が 少ない。 また、がんの種類にかかわらず、高齢者へ の治療の効果は大きく変化する。 治療効果が高い薬剤の研究開発を進め る一方、患者本位の医療の推進や医療経 済的観点から、既存の治療方法に対する 費用対効果に関する評価・分析が必要。 早期に緩和ケアを実施することにより、 QOL の向上のみならず、生存率の向上 が認められることが報告されている。 早期緩和ケア群では、抗がん剤の投与 量も減少させることが可能となるな ど、患者視点からの治療方法の見直し の必要性を主示な示唆している。 主な死因別の死亡率推移 かつて死因の1位だった結核(感染症: 保険外サービス併用(混合介護)によるケアの充実 外因性)は、抗生物質の使用等により 急減。 近年増加しつつある疾患は主として老化 (細胞劣化:内因性)に起因するもの。 「観光 健康」、「食・農 疾患の性質が変わりつつあることを踏ま えた治療法・治療薬の開発が必要。 健康」の新ビジネス創出 3 次世代ヘルスケア産業の創出 地域コミュニティの活性化 【地域経済における予防・健康管理サービスの役割】 予防・健康管理サービスの活用 フメディケーションの推進)により、 「国民の健康増進」 、 「医療費の適正化」 、 「新産業の創出」の同時実現が可能となります。 医療費 公的保険外の 運動、栄養、保健サービス等 公的保険による医療サービスの供給ライン 公的保険外サービスを併用した供給ライン う地域の多様な健康ニーズの充足、②農業・観光等の地域産 業との連携による新産業創出により、地域の「経済活性化と 新産業創出 医療費適正化」につなげることが重要です。 地域医療・介護 体制の構築 医療・介護 (地域包括ケア) 慢性期医療(生活習慣病関連)の 医療費は約9.8兆円。予防・健康 管理サービスにより削減可能 慢性期医療から 予防・健康管理へのシフト ・ の予防 活用 外 険 保 の 公的 理サービス 管 康 健 地域において人口減少と医療費増大が進む中、①高齢化に伴 農業・観光等の地域産業との連携 (医・農商工連携等) 慢性期医療(生活習慣病関連)にかかる医療費を、公的保険外のサービスを活用した予防・健康管理にシフトさせること(セル 慢性期 医療 予防・ 険外の の活用 保 的 公 ービス 管理サ 康 健 健康投資など 地域の経済活性化と医療費適正化 「生涯現役社会」の構築 誰もが健康で長生きすることを望めば、社会は必然的に高齢化します。 「高齢化社会」は人類の理想であるともいえます。 戦後豊かな経済社会が実現し、平均寿命が約 50 歳から約 80 歳に伸び、一世代(30 年)分の国民が出現しました。 国民の平均寿命の延伸に対応して、 「生涯現役」を前提とした社会経済システムの再構築が必要となります。 地域包括ケアとの連携など フルタイムでの活動 第二の社会活動 再就職 (短時間労働) 経済活動 個人の年齢 余生の充実 介護サービス・ 施設等の利用 ボランティア (社会貢献) 予防・健康管理サービスへの期待(糖尿病の例) 企業にとってこの期間を如何に 健康で働いてもらうかが重要: 健康投資 ▶その後の健康寿命にも大きく影響 国民医療費のうち、医科診療医療費の約 3 分の 1(9.8 兆円)は生活習慣病関連が占めています。 この部分は、公的保険外の予防・健康管理サービス産業を積極的に創出することにより、医療費の適正化につながる分野です。 経済活動へのゆるやかな参加 ボランティア等社会貢献: 新たなビジネス創出の必要 地域社会の特性に応じた働き 方、 社会貢献の在り方を検討 糖尿病以外に、高血圧性疾患、運動機能障害、摂食障害を合わせると、年間4兆円の市場創出、1 兆円の医療費削減効果が見込 まれます。 農業・園芸等 身体機能の維持 (リハビリ等) 居宅継続 の場合も 居宅サービスの利用 ニーズに応じた ケア体制の整備 介護施設の利用 この期間 (健康寿命) を如何に長く維持することができるか 健常者・予備軍 通院フェーズ 透析フェーズ 社会保障制度の見直しのイメージ 日本の社会経済システムは、戦後復興・経済成長期に整備されており、平均寿命の延伸に伴う変化に対応できていません。 新たな経済主体の存在を前提とした医療・介護等の制度の見直しを行うことにより、社会保障費の適正化を図るとともに、これ 対象者数:9千万人 対象者数:200万人 年間医療費:30万円/人 対象者数:10万人 年間医療費:500万円/人 に伴う新たな産業(雇用)の創出を実現することが可能となります。 医療費 予防・健康管理に 対する投資拡大 健常者や生活習慣病予 備軍の人に対する、生 活習慣の改善や、日常 の健康管理のための支 援を拡大 重症化予防サービスの充実 健常者・糖尿病予備群・通院患者等を対象とする、公的保険外の 運動・食事指導サービスの活用 4 フィットネス事業者による重症化 予防サービス <生活由来> がん、アルツハイマー等 精神疾患 <通常疾患> 感染症、外傷 等 公的保険外の サービス 配食事業者による重症化予防のた めの食事指導サービス <生活管理> 糖尿病等生活習慣病 介護費 社会参加、 リハビリ 真に必要な介護 予防、食生活管理等の併用 早期診断のための機器の開発や、 個別化医療に対応する医薬品の 開発、低侵襲の医療機器の開発 等が求められる。 診断薬等の開発により、 適切な治療方法の選択 早期発見、早期対応により、 医療費の適正化が可能。 食生活や運動管理のための サービス需要が増大 効率的な治療体制の整備 (ジェネリック薬の活用等) 社会的存在としての位置づけ 経済活動へのゆるやかな参加 ボランティア等社会貢献 ニーズに応じたケア体制の整備 (地域包括ケア) 早期診断や健康管理に対する 企業や自治体の取り組みが重要 地域社会の特性に応じた働き 方、 社会貢献の在り方を検討。 健康維持を兼ねた社会参加と 経済活動の融合を実現することが 必要 (地域社会のビジネスモデル) 5 会員企業のヘルスケア産業新動向 アサヒグループホールディングス 株式会社 グループの事業会社であるアサヒフードアンドヘルスケア株式会 社は、 「食品事業」を通じて、お客様に健康で豊かな生活をご提供 することを目指しております。 「菓子・食品」 、 「健康食品・サプリメント」 、 「指定医薬部外品」 、 「酵 母エキス」 、 「フリーズドライ具材」など、 「おいしさ」と「美と健 康」 をキーワードに、 お客様の幅広いニーズにお応えするとともに、 食・生活シーンにおける新たな価値をご提案することで、お客様 の健やかな毎日を応援してまいります。 また、食品会社の最大の責務である「安全・安心」について、商 株式会社伊藤園 いデザイン」 「自然・健康・安全・おいしい・良 伊藤園は、 だける製 いた 満足 にご の5つのコンセプトに基づきお客様 、飲料が る中 向が高ま 品開発をめざしております。健康志 後ますます広がってい 果たす役割は嗜好品のみならず、今 くと考えております。 にあたり、管理栄養士 このたびの、機能性表示食品の発売 シー研究室」を発 ヘル によるプロジェクトチーム「伊藤園 品開発から原材料調達、生産、物流、販売、さらには表示・広告 にいたるすべてのプロセスにおいて徹底した品質・プロセス管理 を実践することはもちろん、コンプライアンスの実践と地球環境 への配慮などを通じ、企業市民としての役割と責任を果たしてい きたいと考えております。 株式会社サンフォーレ 私達は、あえて非効率ともいえる小規模施設を選択し、長寿者のメン タルと身体の両方を支える いつくしみの思草 と名付けたスキルを開 発しました。画一的なサービスから開放されることは長寿者の心と身 体の健康へと繋がります。介護のサービスの質と量を充実させるだけ では長寿社会の課題が解決できず、新たに多様な対応が求められます。 また、これからは個人と社会の幸せの為には、病気や介護の世話にな らない工夫と努力を私達一人ひとり、社会全体で汗を流さねばなりま せん。長寿者自身の自立は社会貢献と云えます。 この課題に具体的に挑戦する為、楽膳事業 りせっとかふぇ に取組 み、健康を守る為に、食べ易い薬膳スープを開発しました。日々の栄 歳 養バランスを保つことは、健全な人生を送るための基本です。100 を用 さな事業 社会の為に、地域社会はバラエティに富んだ職場や小 意する必要があります。私達はこれを楽膳事業で展開します。 足しました。 大切にし、より一層「お 管理栄養士だからこそ気づくことを よう日々研究し 「ヘルシー」な商品をご提供できる いしく」 ています。 普段から健康に気を配り未然に病気を防ぐこと、セルフケアは健康寿命の 伸長に繋がっています。軽い風邪、発熱、頭痛、生理痛などに OTC 医薬品 (一般用医薬品)を用いて症状を緩和する、 「セルフメディケーション」とい う考え方の傾向は強まり、ニーズも多様化していくことが考えられます。 第一三共グループは、OTC 医薬品に加え、スキンケア・オーラルケア・食 品等の分野も含めたヘルスケア事業をコア事業のひとつと位置付け、グルー プ会社のひとつである、第一三共ヘルスケア株式会社を通して「セルフメ ディケーション」の更なる発展に取り組んでいます。 第一三共ヘルスケアは、生活者満足度の高い製品・サービスを継続的に生 み出し、より健康で美しくありたい人々の QOL(クオリティ・オブ・ライフ) の向上に貢献すると共に日常生活に最も近い事業として、皆さまとの間に確 かな信頼関係を築くべくこれからも努力してまいります。 6 「付加価値の高い食事とホスピタリ ティで顧客満足を追求」 グリーンハウスグループのヘルスケ ア事業の最大の特徴は、その 品質の高さです。近年、施設ごとの 特徴に合わせた差別化のニー ズが高まっています。 病院での入院患者さんへの食事提供 のほか、院内レストランやコ ンビニをはじめ、高齢者福祉施設や 有料高齢者施設、保育所など で、健康に配慮した栄養バランスの 良い食事と心和む癒しの空間 を提供しており、グループの総合力 を効果的に取り入れた運営で さまざまなニーズに対応しています 。 セントラルスポーツ株式会社 株式会社資生堂 超 高 齢 社 会 の 重 要 な 課 題 と さ れ る 健 康寿命の延 伸 に、 当 社 が 開 発 し た「 化 粧 サ ー ビ ス(target_ blank)」(化粧療法プログラム)が有効性を発揮す ることを確認しました。 これは、経済産業省の「平成 26 年度健康寿命延伸 産業創出推進事業」に、当社の「資生堂ライフクオ リティー事業(target_blank)」のノウハウが採択 され、「美容的ヘルスケアサービス提供による介護 費用削減効果の検証」について、東京都健康長寿医 療センターと共同で検証した結果によるものです。 本検証の結果、健康度自己評価、抑うつ傾向の改善 効果が確認され、 「化粧サービス」が、健康寿命延 伸のための新たなヘルスケアサービスとして有効で あること、また介護費用削減効果が期待できること を確認しました。 当社では今後も介護事業所をはじめとする医療機関 や自治体等と連携し、さまざまな高齢者の健康寿命 延伸につながるヘルスケアサービスとして、「化粧 サービス」を全国で積極的に推進してまいります。 東レ株式会社 第一三共株式会社 株式会社グリーンハウス 現在、高齢化問題や慢性疾患の増加を背景とした 医療費高騰が深刻化しつつあり、メディカル分野で の社会的課題解決が求められている中で「生活の 質」を高く持続するヘルスケアに注目が集まってい ます。 東レグループは基幹技術である「有機合成化学」 「高 分子化学 」 「バイオテクノロジー」 「ナノテクノロ ジー」という4つのコア技術を生かして先端材料を 多く創出し続けてきました。当社ではこれらを融合 させることにより医療の質の向上、医療現場の負担 軽減、健康長寿への貢献といった社会的ニーズに 対応して行きます。 私たちは東レグループだからこそ出来るライフイノ ベーションを実現し、社会の課題解決に貢献します。 クリナップ株式会社 食べる ことは人間が生きていく上で欠かせない 行為です。 しかし私たちの 食 には、その基本的な目的以外 にも様々な役割があることに気づきます。 食と住に深く関わる企業である当社は、現代におけ る 食の大切さや役割 を生活者の皆様と共に見つ め直すことが 個人・家族・社会の笑顔 づくりに つながると考え、おいしい暮らし研究所が中心と なって、聖徳大学様、武庫川女子大学様のご協力の もと「キッチンから笑顔をつくる料理アカデミー」 を企画、提供してまいりました。 今までに多彩な講師の方からいただいた貴重なご講 義や実習を、もっと多くの方にも知っていただきた いと考え、 「キッチンから笑顔をつくる料理アカデ ミー web 分校」を開講しています。 『0 歳から一生涯の健康づくりに貢献する』という経営理念のもと、す べての人々が世代を超えて毎日をイキイキと過ごしていただけるよう な健康づくりを目指しています。 スポーツ健康産業のパイオニアとして全国各地でスポーツクラブ運営 ・ を行う他、選手育成・野外・旅行・マリーンスポーツ・各種イベント開催 業展開 角的に事 託など多 事業の受 介護予防 企業フィットネスの推進・ し、身体の健康だけにとどまらず、豊かなライフスタイルをご提案で きるよう努めてまいります。特に、高齢化社会を迎えた今、シニア向 けプログラムの開発・高齢者運動指導員の養成にも力を入れ、自治体 様や高齢者施設様への出張指導を通じ、健康寿命の延伸につなげてま いる所存でございます。 学校法人服部学園 21 世紀の新しい味の追求は、人の健康を考えた 体にやさ しい料理 、健康にいい料理 その上で 美味しい料理・菓子 が主流となってきています。 「食」とは、もともと「人を 良くする」 と書きます。本物が求められる時代だからこそ、 今、 あらためて大切になるのです。 調理師・栄養士・パティシ エ等、 食のプロを目指す人は、 少子高齢社会を迎えるにあたっ て「食育」を実践できることが基本であると考えており、服 部学園は約 25 年前から実践しています。 ライオン株式会社 歯磨やハンドソープ、洗剤などの製造 ・ 販売だけではなく、 清潔・健康 ・ 快適な暮らしを送っていただくため、商品を通 じてのよき生活習慣作りに取り組んでいます。 公益財団法人ライオン歯科衛生研究所では、妊娠期から高齢 者までライフステージに応じた「お口と歯のケア」を提案し 損害保険ジャパン 日本興亜株式会社 メンタルヘルス研修・教育から予防(1 次∼ 3 次) ・復職支 援まで、メンタル ヘルス領 域 における総合支援をご提供しています。全国 170 箇所の提携臨床心理士・産業カウンセラー 等によるカウンセリングネットワークもご利 用できます。 予防・不調者対応・休職者対応・復職支援・ メンタルヘルスケア体制構築等、企業・組織 の各課題にカスタマイズ可能な当社独自開発 のサービスとして、LLax(リラク)シリーズ を提供しています。 株式会社モスフードサービス 食に携わる企業として、モスでは 2005 年に「モス の食育プログラム」を本格スタートしました。 地域の皆さまとの交流や豊かな食生活の提案を目 指した食育プログラムとして、地域の小学校で近 隣店舗のスタッフが出前授業を行う「出張授業プ ログラム」を実施しています。この授業では、座 学での講義と、ハンバーガーの製造実習を通して 「食の大切さ」をさまざまな観点から学びます。 子どもたちの健全な心と身体、そして豊かな人間 性を育むお手伝いをすることで食の大切さを未来 へ受け継いでもらいたいと考えています。 ています。 また、ハンドソープ売上 No.1 メーカーとして、インフルエン ザや食中毒予防につながる「手洗い・うがい」の啓発活動に 取り組んでいます。 ※今回の掲載企業様は、事務局でピックアップさせていただきました。 今後、掲載のご要望がある企業様は、事務局まで申し付けください。 7 健康経営の企業の取組例 健康経営の解説と企業の取組例 「健康投資」の具体的な効果 企業において「健康投資」が積極的に行われるためには、その主体となる企業(経営者)及び従業員双方が、明確な価値を認識 することが重要です。 「健康経営・健康投資」とは 特に、 「健康投資」への取り組みが自律的に動き始めるためには、投資の効果をより明確に実感させるための仕組みを整備する 健康経営とは、従業員の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点 ことが必要となります。 から考え、戦略的に実践することで、健康投資とは、健康経営の考え方に基づいた具体的な取組みのことです。 企業が経営理念に基づき、従業員の健康保持・増進に取り組むことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をも たらし、結果的に業績向上や組織としての価値向上へ繋がることが期待されます。 組織の活性化 健康投資の効果 ・業績向上 ・株価向上 ・生産性の向上 従業員の健康増進 ・従業員の活力の向上 ・医療費 (会社負担分) の削減 社会課題の解決 ・国民の QOL(生活の質)の向上 ・国民医療費の適正化 経営者にとっての価値 従業員にとっての価値 企業活動へのプラス効果 職場環境改善の実感 <具体的な意義(例)> ●生産性の向上 (職員及び組織全体が活性化する) ●コスト削減 (医療費の適正化→保険料の低下) 人的資本に対する投資 (従業員への健康投資) 企業理念(長期的なビジョンに基づいた経営) ●会社のブランドイメージの向上 (資金調達、人材確保に有利) <具体的な意義(例)> ●健康診断が受診し易い ●食事や運動に配慮したプログラムが 提供される ●適切な労働時間が実現される ●柔軟な働き方ができる (心身不調の際の対応が早い) 株式会社三越伊勢丹ホールデイングス 株式会社髙島屋 経営理念の「いつも、人から。 」の実現へ、 すべての従業員が健康で生き活きと活躍し、 働きがいを実感しながら仕事に従事できる 企業づくりを目指しています。営業時間が 長く交替で休日を取得する百貨店の特性に 応じ、ワークライフバランスを支える制度 面の充実や過去からのメンタルチェックの 定期的実施、特定保険指導完了率アップに 向けた健康保険組合とのコラボヘルスの推 進、広報誌での従業員医療費分析結果公開 など、従業員のニーズに応じた様々な取り 組みを推進しています。 本田技研工業株式会社 Honda では、「従業員の健全で豊かな生涯 生活の支援」を方針に掲げ、従業員の健康 増進に向けたさまざまな活動(健康診断、 筋骨格系疾患の未然防止、保健指導、健康 イベントの開催、受動喫煙防止等)を展開 しています。 メンタルヘルス推進チームを組織し、 「予 防教育」 「職場環境改善」「ストレスチェッ ク」 「相談対応体制の充実」 「休業からの職 場復帰支援」を主要施策として、従業員の 心の健康づくりに取り組んでいます。 三越伊勢丹では、従業員が心身ともに健康を維持して働 けるよう、定期健康診断を行っており、2014 年度の受診 率はほぼ 100%でした。さらに、健診結果に対する事後 措置についてもフローを整備し、細かなフォローを行う ことで、従業員一人ひとりの健康管理を支援しています。 加えて、メンタルヘルスやハラスメントに関する従業員 の相談を受け付けるグループ共通の相談窓口を設置する とともに、各種社内研修時において、メンタルヘルス 対策のためのカリキュラムを実施しております。特に、 2014 年度からは新入社員対象の「自己成長へつながる セルフマネジメント研修」を導入し、 「セルフケア」へ つなげています。 また、従業員自身のストレスへの気づきを促し、ストレ スの原因となる職場環境の改善につなげることを目的に、 三越伊勢丹では、法制化を前に 2014 年8月「ストレス チェック」を実施、2015 年度はグループ全体での実施 を予定しています。 三井住友海上火災保険株式会社 会社を支える社員が、働きやすく、やりがいを感じられ る職場を実現します。 休暇を取得してオフ時間を確保することは、社員の心身 の健康確保や能力開発を促し、ひいては業務効率アップ・ 生産性向上につながると考えています。特に、特別休暇 は、年度初めに取得計画を立て、職場のメンバー全員が 計画的にバランス良く取得できるように工夫しています。 また、健康管理センターが社員の健康管理全般を担当 し、健康管理のベースとなる定期健康診断は対象者全員 (100%)受診、事後措置も丁寧に実施しています。メン タルヘルスケアは社員相談室とも連携し、予防から復帰 支援迄一貫して行っています。特に 2014 年より精神科 専門医を増員するなど、相談体制を強化しました。 ※今回の掲載企業様は、事務局でピックアップさせていただきました。今後、掲載のご要望がある企業様は、事務局まで申し付けください。 8 9 I N F O R M AT I O N 事務局からのお知らせ 第 3 回 福祉住環境サミット開催 NEWS&TOPICS 注目の話題 第 1 回ウェルビーイングフェア出展のご案内 シニア層を始めあらゆる世代の人々が元気でいきいき暮らせるための 商品・サービスや仕組みなどを、一堂に会して紹介する日本初の展示 会「第 1 回ウェルビーイングフェア」を、2016 年 3 月に東京で開催 開催 日時 開催 場所 2016年3月5日(土)12:00∼18:00 / 3月6日(日)10:00∼17:30 明治学院大学白金キャンパス 〒1088636 東京都港区白金台1-2-37 一般:6,000円(2日間) 登録料 (2015年12月25日までの登録は5,000円) ※学生・75歳以上は無料 当日のプログラム くため、産・学・官の連携で〈コミュニティと共存できる住 わせをしていく〈場〉とします。 分科会の一例 ●基調講演 2 伊東豊雄氏(株式会社伊東豊雄建築設計事務所 代表取締役) ●基調講演 3 &パネルディスカッション 〈第 1 分科会〉服部万里子氏(立教大学 コミュニティ福祉学部講師) 第三分科会 秋田市における人にやさしいまちづくり事例 第四分科会 シェア金沢に見るこれからのサービス付き高齢者住宅 第五分科会 生きがいで繋がる信頼の環境づくり 〈第 5 分科会〉狩野徹氏(岩手県立大学 社会福祉学部教授) 第七分科会 高齢者住み替え支援事業を通して考える仲間づくり と役割づくり 〈第 6 分科会〉渡邉愼一氏 ※他にもたくさんの分科会をご用意しています。 〈第 2 分科会〉溝口千恵子氏(㈱高齢者住環境研究所 代表取締役会長) 〈第 3 分科会〉大井尚司氏(大分大学 経済学部経営システム学科准教授) 〈第 4 分科会〉篠原聡子氏(日本女子大学 住居学科教授 空間研究所代表) (横浜市総合リハビリテーションセンター 医療部担当部長) 〈第 7 分科会〉安藤孝敏氏(横浜国立大学 教育人間科学部教授) 〈第 8 分科会〉柴田博氏 (応用老年学会理事長 桜美林大学名誉教授・特任教授) ※終了後に交流会(別途会費要)が開催されます 主催: (一社)福祉住環境アソシエーション(福祉住環境サミット総 合事務局) 共催:NPO 法人ユニバーサルデザイン推進協会・NPO 法人生活・福 祉環境づくり 21・福祉住環境コーディネーター協会・日本応 用老年学会・大阪大学老年学研究会・NPO 法人ラブとよネット・ (一社)日本色彩環境福祉協会 後援:厚生労働省・国土交通省・経済産業省・内閣府・港区・東京商 工会議所 他(一部予定) 費 参加 無料 ●福祉住環境サミット 「各分科会報告 & 全体パネルディス カッション」 ●分科会 24 の様々な分科会を開催いたします シニア層を始め、あらゆる年代の人々が、元気でいきいき暮らせるための「商品・サービス・仕組み」などを企業、団体、 行政が一堂に会して紹介する日本初の展示会です。ウェルビーイングつまり 「いきいき生きる」 ために必要な商品やサー ビスが皆様をお待ちしています。ぜひ、ご来場ください。 10 開 福祉住環境アソシエーション TEL:03-6868-3744 E-mail:[email protected] (一社) HP:http://www.fj-s.net Facebook:https://www.facebook.com/fjs.ne 催 概 要 会期 2016 年 3 月 5 日(土)・6 日(日) 会場 明治学院大学白金キャンパス 東京都港区白金台 1-2-37 出展企業 40 ∼ 45 社〈予定〉 入場料 無料 来場者 一般の方、業界・関連企業の方、ケアマネー ジャー、理学療法士、作業療法士、建築・設計 関係者、行政、福祉・介護・医療系学生など〈予定〉 2 日目 ウェルビーイングフェア同時開催(場所・白金キャンパス内 パレットゾーン 2F) お問い合わせ 録ならびに懇親会の参加費を無料とさせていただきます。 ●基調講演 1 岡本多喜子氏(明治学院大学 社会学部社会福祉学科教授) サイレントプアから考える地域包括ケアの中の CSW 藤沢市におけるぐるーぷ藤の取組 「ミッションと事業性の両立には」 (団体)様に B to B、B to C の新たな展開の場としてご活用いただき 1 日目 第一分科会 第八分科会 すでに半数のブースが埋まっていますが、是非 SFK21 の会員企業 会員に限り出展料 25 万円のところ 20 万円+1名様のサミット登 人口減少・少子高齢化が進む日本の持続可能性を追求してい や仕組みづくりの現状を確認し、今後の方向性のベクトル合 今を「いきいき生きる」ための商品・サービスなどの展示会です。 たくご案内いたします。お早目にお問い合わせ・お申込みください。 満を持して東京で開催! 「第 3 回福祉住環境サミット」 環境〉を核とした、安心・安全で快適な生活を目指した事業 します。 出展申込期限 2015 年 12 月 25 日(金) お問い合わせ・お申込み 特定非営利活動法人生活・福祉環境づくり 21 担当:川瀬健介 TEL:03-3283-7946 / FAX:03-3283-7984 E-Mail:[email protected] 住所:千代田区丸の内 2-5-1 丸の内二丁目ビル3階 MEMBER 会員一覧 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 アクサ生命保険株式会社 浅地事務所 旭化成株式会社 アサヒグループホールディングス株式会社 株式会社アテナ 五十鈴株式会社 株式会社伊藤園 株式会社ウイッツ エバー株式会社 大崎電気工業株式会社 株式会社大塚商会 鹿島建設株式会社 株式会社グリーンハウス クリナップ株式会社 学校法人小山学園 株式会社サンフォーレ 三和電気工業株式会社 株式会社資生堂 芝信用金庫 島村楽器株式会社 株式会社社会保険研究所 株式会社社会保険出版社 株式会社翔泳社 公益財団法人昭和池田記念財団 一般社団法人セルフケア・ネットワーク 一般社団法人全国介護事業者協議会 セントラルスポーツ株式会社 株式会社千疋屋総本店 損害保険ジャパン日本興亜株式会社 第一三共株式会社 大成建設株式会社 株式会社髙島屋 TAC株式会社 千葉商科大学 株式会社中央経済社 東映株式会社 東急建設株式会社 東京ガス株式会社 東京商工会議所 株式会社東京葬祭 株式会社東京都民銀行 株式会社東京流通センター 株式会社東商サポート&サービス 東レ株式会社 凸版印刷株式会社 株式会社トプコン 西松建設株式会社 日本エンゼル株式会社 一般社団法人日本介護事業連合会★ 株式会社日本能率協会マネジメントセンター 日本福祉大学 日本労働者協同組合連合会 年友企画株式会社 学校法人服部学園 パラマウントベッドホールディングス株式会社 廣瀬ビルディング株式会社 株式会社フィスメック NPO法人福祉・住環境人材開発センター 本田技研工業株式会社 三井住友海上火災保険株式会社 三井不動産株式会社 株式会社三越伊勢丹ホールディングス 武蔵商事株式会社 株式会社モスフードサービス 株式会社ヤマシタコーポレーション ライオン株式会社 株式会社ライフ・カルチャー・センター 株式会社ワールド・ヒューマン・リソーシス ★印は新会員です。 (平成27年11月現在) 11 高齢者や障害者にとって住みやすい住環境を提案するのが、福祉住環境 コーディネーターです。高齢社会の進行にともない、特に年々ニーズが高 まっているのが高齢者にやさしい住まい作り。医療や福祉、建築の基礎知識 があれば、お客様に信頼されるアドバイスができます。福祉住環境コーディ ネーター検定試験を学んで、現場で役立ててみませんか? 受験に関するお問い合わせ/ 受験要項の請求 生活・福祉環境づくり 21 2015 年度広報誌 2015 年 12 月 8 日 発行 特定非営利活動法人 生活・福祉環境づくり 21(SFK21) 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 2-5-1 丸の内二丁目ビル3階 TEL:03-3283-7946 FAX:03-3283-7984 生活・福祉環境づくり 21 は平成 10 年 7 月 14 日、 生活者が安心して暮らせる環境整備を目的に、 東京商工会議所の呼びかけにより設立されました。 ご意見、ご要望などございましたら 左記までご連絡ください。 本誌記事を無断で複写、 転送することを禁じます。 生活・福祉環境づくり 21 ホームページ http://www.sfk21.gr.jp/