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台湾・中国 EMC 調査報告書
台湾・中国EMC調査報告書 台湾・中国 EMC 調査報告書 1.概要 (7)エーペックス・インターナショナル上海事務所 関西電子工業振興センター電磁波障害(EMI)分科 [Shanghai A-pex Technique Consulting Co., Ltd.] 会では、台湾・中国の EMC 関連の最新規制動向を 406. Aetna Tower No.107, Zun Yi Road,Shanghai 調査すべく、両国の試験所及び認証機関を訪問し、 200051, P.R.China (8)国家検験検疫局電視電声製品認可実験室(3 所) 最新の規制状況、今後の規制状況を調査したので概 [National Testing and Inspection Center for Radio & TV 要を報告する。 Products] 2.調査メンバー 山中 稔 北京市朝陽区酒仙橋北路乙7号 (9)中国家用電器研究院 :株式会社エーペックス・インターナショナル [China Household Electric Appliance Research 古田 兼三 :テュフプロダクトサービスジャパン株式会社 Institute] 山本 和博 :三洋電機株式会社 [同行者:北京訪問時] 北京市宣武区下斜街29号 (10)EMC 認証センター 胡 ショウメイ(Ms.Hu Xiaomei): [China Certification Center for Electromagnetic 株式会社エーペックス・インターナショナル Compatibility] (北京での訪問先の手配、及び現地での通訳兼ガ イドをして頂きました。 ) 北京市北三環線東路18号 3.調査先 4.調査期間 〔台湾〕 (1) ETC(Electronics Testing Center, TAIWAN) (1)ETC(Electronics Testing Center, TAIWAN) 8 Lane 29 Wen_Ming Rd., Lo-Shan Tsun 2002 年 5 月 16 日 Kui-Shan Hsiang, Taoyuan Hsien, Taiwan 333 (2)BSMI(Bureau of Standards, Metrology and Inspection) (2)BSMI(Bureau of Standards, Metrology and Inspection) 2002 年 5 月 17 日 157, Chieh Tong Road, His Chih, Taipei Hsien,Taiwan, (3)AUDIX CORPORATION R.O.C. 2002 年 5 月 17 日 (3)AUDIX CORPORATION (4)TAIWAN TOKIN EMC ENG. CORP. No.8, Lane 120, Sec.1, Nei Hu Rd., Taipei, Taiwan, 2002 年 5 月 17 日 R.O.C. (5)Jiangsu TUV Product Service Ltd (4)TAIWAN TOKIN EMC ENG. CORP. 2002 年 5 月 20 日 No.53-11, Tin-hu Tsun, Lin-kou Hsiang, Taipei (6)テュフプロダクトサービス上海事務所 Country, Taiwan, R.O.C. 2002 年 5 月 20 日 (7)エーペックス・インターナショナル上海事務所 2002 年 5 月 21 日 〔中国〕 (5)Jiangsu TUV Product Service Ltd (8)国家検験検疫局電視電声製品認可実験室(3 所) 10 Huaxia Road(M), Dongting, Wuxi, 214100 2002 年 5 月 22 日 Jiangsu, P.R.China (9)中国家用電器研究院 2002 年 5 月 22 日 (6)テュフプロダクトサービス上海事務所 [TUV Asia Pacific(Shanghai) Ltd.] (10)EMC 認証センター 16F, West Building New Hua Lian Mansion No 775, 2002 年 5 月 23 日 Huaihai Road 200020 Shanghai, P.R. China 1/10 台湾・中国EMC調査報告書 5.調査報告 • ①ETC(Electronics Testing Center, TAIWAN) 無線LANなどの小電力無線装置は、DGT の承認 試験所として試験実施可能である。 • 1)面談者 Mr.Will Yauo(Manager) 輸入品については BSMI の委託を受け、製品の抜 き取り検査を行っている。 Mr.Win-Po Tsai(Manager) • 校正については CNLA の認定校正ラボである。 Mr.David Song(Manager) • アルコール度検査装置、スピード取締装置の校正やバイク Mr.Tsung-Ching Lin(Supervisor) のエミッション測定など国の代理で試験を行っている Mr.Rick Hu(Engineer) • また特許(アメリカ等)の訴訟アシスタントを行っている。 (TUV-PS)Gerhard J. Leschke(President&CEO) • CCIBLAC の認定ラボである。 (TUV-PS)Robert Sykes(Regional Manager) • TUV-PS とは連携を取っている。 2)調査概要 ETC 内に通信関係の試験設備があり、また TUV-PS [試験所の概要] の技術者が常駐している。(英国人) • • • 1983 年より設立された財団法人であり BSMI のセミ EMI/EMS に関しては主な試験品は ITE や家電機器 ガバメント(半政府機関)である。 である。10m オープンサイトがあるが外来電波が多く、 11 のセクションがあり人員はグループ全体で 238 名、主 必要な場合はここから 10km 離れた所にある試験 に IEC クオリティシステム、ISO9000/14000、電気製品の環 所の 10m オープンサイトで行っている。その試験所には 境試験、製品安全、校正、EMC などの認証・信頼 2 つの暗室と EMS の設備も整っている。 性試験業務を行っている。 • TELECOM 試験設備 a) DECT(PHS 類似)試験設備一式(約 120 万 US$) b)GSM 試験設備一式:TUV-PS の設備が ETC 内に ある。 • USB コネクタの信頼性試験設備あり。 アジアでは ETC でのみ評価が可能である。 • GSM などの TELECOM については BSMI のアシストとし て委員参画し、国内規格作成のサポートを行ってい る。またその試験検証を ETC の試験設備で行って いる。 〔ETC 内の暗室〕 • 通信ポートの安全性の試験として FCC Part68.306 に対応して、通信ポートに 20A を流す試験設備を導 入しており試験が可能である。 [通信機器の SAR について] • 現在のところ台湾国内では規制は無い。 • 設備は導入していないので依頼があれば外部機 関で試験を行っている。 • 台湾で規制が行われるとすれば欧州・米国とは別 の中国独自の規制で行うことになるだろう。 〔GSM 試験設備〕 2/10 台湾・中国EMC調査報告書 になる。安全面などから関係を作っても良いと考 えている。 • 当面は他の試験機関を指定する予定は無い • KEC は EMC 情報を発信していることもありそれを 送付させていただくことから始めても良いかと 打診したところそれで良いとの返事をいただい た。 [EMS イミュニティー試験の台湾での規制について] • 協議中であるがまだいつ頃から規制になるかは 決定していない。 • 〔ETC,TUVPS,KEC 調査メンバー〕 最低 1 年間は移行期間があるだろう。適応規格は IEC61000-4 シリーズで行う。 [高調波・フリッカの台湾での規制について] ②BSMI(Bureau of Standards, Metrology and Inspection) • 協議はまだ行われていない。 1)面談者 • 台湾は 110V 系なので 220V 用規格での測定方法・ Mr.Tang Yung-Chi(Engineer) 限度値では、台湾の状況に合致しない。 Mr.Kung Tzu-Wen(Engineer) [医療機器のEMC規制について] 2)調査概要 • 医療機器のEMC規制に関しては、医療・健康を [BSMI の概要] 統括する省庁と BSMI とで共同作業で規格を作成 • しなければならない。まだ具体化していない。 • • BSMI は経済部標準検験局と言われる台湾政府の 規制管理指定当局である。 [その他] 設備として 10m 暗室(8m のターンテーブルがあり自動車 • CISPR/IEC 規格の改版、Amendment 等への CNS 規 関係の試験も可能)、イミュニティー用小型 3m 暗室、シー 格の対応については、CNS 規格を改版する時に検 ルドルーム、自動車用イミュニティー試験設備を導入してい 討する。従って、現在の CNS 規格の基になってい る。 る国際規格の年号のものが有効であり、その他の またこれらの試験設備は一般に開放しており来 要求はない。CNS 規格の改版を行う場合には、 所測定が可能である。但し、認定及びレポートの発 BSMI のホームページにおいて情報公開をする。 行は行わない。 〔BSMI 事務所での会談〕 [BSMI の EMC 指定試験所になる可能性について] (現在、日本国内において BSMI の EMC 指定試験所に なっているのは JQA とトーキンだけである。KEC など他の 日本の試験所が BSMI 指定試験所になる可能性はある のかを聞いた。) • 条件として 2 つ必要であるとのこと。 a) IEC/ISO17025 を JAB 又は VLAC の認定取得 b) BSMI と 協 力 関 係 に あ る こ と で あ る 。 例)トーキンとは BSMI の規格作成等で約5年間の 協力いただいた。 • 協力関係については特に EMC に限ったことでは ない。BSMI 業務のどの範囲で協力関係でも対象 ③AUDIX CORPORATION. 3/10 台湾・中国EMC調査報告書 1)面談者 (ISO9241/13406) 、 TCO 試 験 が 実 施 で き る 。 Mr.Tangey Chen(Manager) →試験設備は TUVPS で承認されている。 Mr.David Wang(deputy Manager) Mr.Jerry Lee(Supervisor) ④TAIWAN TOKIN EMC ENG. CORP. [TAIWAN TOKIN] 1)面談者 Mr.Jackie Deng(Assistant General Manager ) Mr.Jackie Deng(Assistant General Manager) 2)調査概要 Mr.Leon Liu(Manager) [試験所の概要] 2)調査概要 • 台湾トーキンの親会社で、AUDIX 本社が 50%出資して [試験所の概要] いる。 • • 安全面の試験が主であり、ITE 機器、オーディオ/ビデ る。 • オ機器の比率が高く、中でもモニターの試験が AUDIX • AUDIX 本社が 50%、トーキンが 50%出資の試験所であ 1988 年設立であり、7 つのオープンサイト及び 3m 暗室、 の試験の中で占める割合が高く、約 60%を占める シールドルームなどの設備があり、約 45 名で運営して BSMI の認定試験所ではないため、いくつかのテスト いる。 データは BSMI で活用できるが最終的には BSMI で試 海外の規格対応として FCC、TUV-R、VCCI 等の認定を 験が必要である。 取っている。Mr.Jackie Deng は台湾の EMC 規制につ • ITE 機器についてのみ CNLA の認定を持っている。 いて大変詳しく規制内容について説明いただいたの • 液晶、ブラウン管モニターの Ergonomics 試験、 でその内容について簡単に説明する。 台湾 BSMI の EMC 規制(現行制度) 台湾の EMC 規制は 1997 年 1 月 1 日から強制化されており現在、ITE 機器、家庭用電気機器、AV、オーディオ、照明 機器などは EMC 試験が義務づけられている。現在は従来の検磁番号の表示による EMC 管理法と新しい商品検証 登録管理法があり、EMC 規制に関する申請方法は以下の 4 つがある。 現在の EMC 規制 Type Approval Witness Testing Certificate Product Declaration Of 1.ID 検磁 xxxxx 1.ID Registration (RPC) Conformity(DOC) 2. TA xxxxx 2. TA xxxxx R xxxxx D xxxxx 3. R xxxxx 3. R xxxxx (例) (例) (例) (例) 検磁 xxxxx or TA3A001 R3A001 R3A001 D3A001 1. 従来の EMC 管理法(又は Type Approval) 検磁マークは 2002 年 12 月 31 日まで有効。但し、既に検磁マークをつけて販売している製品については、2004 年 1 月 10 日まで従来通り通関、販売が可能である。また 2002 年 12 月 31 日までに検磁マークを取得した製品に関し ては、追加試験なしで型式認可(TA)に新規登録可能。型式認可(TA)は 2004 年 1 月 10 日まで有効。 2.立会い試験による証明(Witness Testing) 4/10 台湾・中国EMC調査報告書 3.製品証明登録システム(Certificate Product Registration : RPC) 2000 年 1 月 1 日より有効。RPC の場合は 3 年ごとに再登録が必要(登録証明書の有効期間が 3 年間のため)。 4.適合宣言(Declaration of Conformity : DOC) DOC の機器は 7 つのカテゴリー(①パワーサプライ②アダプタ③計算機④フロッピーディスク⑤CD-RW⑥ハードディスク⑦ハードディスクア レイ)があり、CCC コードでは 19 品目に細分化される。DOC でも試験報告書は BSMI が指定した認定試験所が発 行したものでないといけない。DOC は 3 年ごとの変更は必要ない。 *Type Approval の登録 No. 及び ID(検磁 No.)は製品に与える No. であり、 RPC では台湾の申請者に与える登録 No.である。 * 2004 年 1 月 10 日以降は RPC 及び DOC のみ有効になる。 BSMI が認めた製品(スーパーコンピュータ又は、大型装置)については Witness Testing も可能。 *申請書類の入手は BSMI のホームページから入手できる(http://www.bsmi.gov.tw/) BSMI 製品証明登録に必要な試験及び品質登録証明について RPC にて製品証明登録する場合は CCC コードにより、その製品カテゴリーに必要な型式試験報告書と品質登録証明書に より申請する。試験、登録が可能な試験所及び試験基準は以下のとおり。 (1) EMC 試験 (2) 安全試験 (3) 品質登録証明 [試験所] [試験所] [試験所] 台湾トーキン(他合計 33 ヶ所 電子検験中心(ETC) BSMI(TAIWAN) の試験所) 工研院(ERSO) BSI(UK) [Test Standard] 台湾大電力(TERTEC) AVI(Belgium) CNS13438(EN55022) 財法精機研所 DQS(Germany) CNS13439(EN55013) 標準検験局(BSMI) PSB(Singapore) CNS13783(EN55014) [Test Standard] UL(USA) CNS13803(EN55011) CNS3765,CNS3615, CNS2725,CNS2062, JQA(JAPAN)(未定) CNS14115(EN55015) CNS2926,CNS12492, CNS11010, [Test Standard] CNS3263, CNS12623,CNS3693, CNS12681(ISO9001) CNS13516,CNS12625,CNS3910, CNS12682(ISO9002) CNS8874, CNS8877,CNS8875,CNS…・… CNS12683(ISO9003) 上記安全に関する試験所の特長について ETC:50%セミガバメント(半政府機関)、家電に強い。 ERSO:50%セミガバメント(半政府機関)、家電に強い。 TERTEC:エアコン、冷蔵庫、EER の試験に強い。 5/10 台湾・中国EMC調査報告書 ⑤ Jiangsu TUV Product Service Ltd. 暗室完成後) 1)面談者 ITE、AV、車搭載用電気電子機器、テレコム機 • Mr.Can Jin(General Manager) 新しい試験所 同じ敷地内に3F 建のビルを建築中。 Mr.Achim Keppner (Managing Director of TUV Asia 1F:EMC,2F:事務所,3F:安全 Pacific(Shanghai) Ltd.) 2)調査概要 現在はまだビル自体の工事中。 [ロケーション] 10m 暗室等の完成および運用開始は、現時点では • Wuxi 市:上海より南京方向に車で約1時間強 未定。今年の9月以降の予定 • 日系企業など海外企業が多く進出している地域 ての 10m 暗室。中国の EMC 関係では有名。 • CIQ-Jiangsu の敷地内にある。 -> 中国での初め 〔 建築中の 10m 暗室 〕 〔CIQ-Jiangsu の入口〕 • 職務内容 [試験所の概要] CE マーキング用試験および TUVPS 証明書発行、 • CIQ と TUVPS のジョイントベンチャーとして設立 中国向け試験 され、その後 CQC も参画する。 CIQ : CIQ の品質監査および品質試験 • • • 出資比率は TUVPS が 51%で, CIQ と CQC とで 49% CQC 南京事務所が同一敷地内にある になっている。 CCC の試験・認証でスムーズな業務提供を目指し 経営および試験業務とも TUVPS 主体で行われて ている。 いる。 • CNCA の指定試験所(CCC 認証試験)である。 • 指定試験所としては"江蘇検験検疫機電製品センタ ⑥ テュフプロダクトサービス上海事務所 [TUV Asia Pacific(Shanghai) Ltd.] 1)面談者 ー”としてリストされている。 • • "江蘇検験検疫機電製品センター”と Jiangsu TUV Mr.Achim Keppner (Managing Director) Product Service Ltd は同じもの Mr.Can Jin (General Manager of Jiangsu TUV 現時点:電動工具、家電、照明機器 • Product Service Ltd) CNCA よ り 指 定 を 受 け て い る 試 験 可 能 品 目 2)調査概要 <- 既存の 試験設備で対応可能 [ロケーション] CNCA より指定を受ける予定の試験可能品目(10m • 上海市内(中心街) [会社概要] 6/10 台湾・中国EMC調査報告書 • TUVSueddenutschland Group の1つ。 • 製品認証として TUVProductSerive がある。 • 主業務:安全・EMC・圧力機器・医療機器・繊維 • 1994 年に上海電機科学研究所との合弁で設立、 2000 年に A-PEX の単独会社になる。 • 主業務: の製品試験認証、ISO9000/14000 システム認証 a) ISO9000/14000 のコンサルティング • 上海オフィスは約100名の人員 b) 中国の製品認証のための情報収集。情報は • 中国内の拠点:北京、江蘇、光州、深浅、台湾、 A-PEX 本社に。 c) 低出力無線機器の申請代行業務 香港 • • • 上海事務所内にも安全試験設備があるが、試験設 • 備の大半は Wuxi 市にある Jiangsu TUV Product [CCC 関連情報] Service Ltd にある。 • 3/29 に指定試験所(68 試験所)が公示された。中 製品試験の内訳:CE マーキング->60%, 中国向け 国語の資料入手、公示されている H.P.アドレス ->30%, 品質・性能試験->10% 入手 CIQ,CQC との強い協力関係を構築できている。 • 試験期間、価格等はまだ公示されていない。 => TUVPS が 51%の出資比率であるが、Jiangsu TUV • 外資系の試験所は、指定試験所になりにくい。で も特例あり。TUVPS は指定試験所になっている。 Product Service Ltd が CCC の指定試験所として • 認められている。 • 人員:14名、EMC の担当は Ms.Ni Bei。 初期工場監査は中国より、その後の監査は中国と TUVPSJapan より情報入手、試験・認証依頼が可 認証等で相互協力のできる海外の認証機関に委 能。 託される可能性がある。日本では JET(S マークの 関係)で行われると思われる。 • メーカーより試験所を指定することはできない。 しかし申請時に希望を申し入れ交渉できる場合 もある。過去の実績、協力関係等の重要。 => A-PEX は実績があり、交渉可能のようである 〔TUVPS 上海〕 ⑦ エーペックス・インターナショナル上海事務所 [Shanghai A-PEX Technique Consulting Co., Ltd.] 1)面談者 Mr. Lu Jun Cheng (Chief Operating Officer) Ms. Ni Bei 〔A-PEX 上海〕 2)調査概要 [ロケーション] • 上海市内(中心街) [会社概要] 7/10 台湾・中国EMC調査報告書 • ⑧ 国家検験検疫局電視電声製品認可実験室(3 所) [National Testing and Inspection Center for GB17625.1 では、IEC61000-3-2:1995 を使用して いる。従って、CCC 認証で要求される高調波測定 Radio & TV Products] については、IEC61000-3-2:1995 に従えば良い。 1)面談者: IEC61000-3-2/A1:2001(EN61000-3-2/A14:2000) Mr.Li Hua(Director) への対応については、現在審議中であり、強制実 Mr.Miao Yi(Director) 施は来年以降になる。 Mr.Tang Wei(Vice Director) [電圧変動/フリッカ測定について] Mr.Wang Chunyu(Vice Chief Engineer) • Ms.Chen Jing(Office Director) GB17625.2 として、既に有効な規格であり、家庭 用機器については特に重要な規格である。メーカ 2)調査概要 にとって、非常に厳しい要求である為、すぐに [試験所の概要] CCC 認証において強制する事はないが、いずれは • 強制される規格である。 1983 年に国家レベルの第 3 者試験機関として設 立された。第 1 次に国家認定を受けた試験所であ [その他] る。試験所は次の 6 部門から構成されている • GB9254(CISPR22:1997)に、通信ポートの伝導妨 1.安全試験(Engineer は 40 名) 害測定が含まれているが、CCC 認証では要求され 2.EMC 試験(Engineer は 14 名) ない。CISPR22/A1:2000 にある電源ケーブルへの 3.性能評価試験 クランプ挿入についても対応しない。この要求に 4.工場検査 ついては、GB9254 の改版時に検討する。 • 5.校正 6.総務 CISPR13:2001 の GB13837 への移行については現 在、検討中である。CE マークの試験時において は既に、CISPR13:2001 にて試験を行っている • • • • UL,FCC,SGS,NEMKO,CEBEC の認定をうけている。 サージ試験について、通常の試験については、 CCC 認証の試験は、AV 機器、ITE を中心に行って IEC61000-4-5 と同等であるが、通信端末につい いる。 ては、YD/T993:1998(Technical requirement and 2000 年に、国からの助成でデジタル TV(受信側) test methods of lightning resistibility for の試験設備を導入した(中国でデジタル TV の試 telecommunication terminal equipment)が適用 験をできるのは、この試験所だけある)。中国に さ れ る 。 CCC おいては、デジタル TV に関しては、まだ規格化 CNCA-07C-031:2001(カテゴリー:電気通信端末 されておらず、3 所においてテストを行いながら、 設備)の適用規格に含まれている。 実 施 規 則 文 書 番 号 規格作成に協力を行っている。現状は、各国のデ [試験設備概要] ジタル TV に関する情報収集を行い、研究を重ね • 3m 電波暗室(EUROSHIELD 社製)を導入している 規格を決めていく段階である。 • 高調波測定システムは、Voltech 社製を使用して 2001 年には、ISO9000 の審査試験所となっている。 いる。 [HS コード対応表について] IEC61000-3-2/A1:2001(EN61000-3-2/A14:2000) • 対応については、ソフトを手配中。 CCC 認証における、HS コード対応表は、現在作成 • 中である。かなり細かく分類される為、公表が遅 その他イミュニティ試験設備 れている。HS コード対応表については、AQSIQ IEC61000-4-4,11 SHAFFNER 社製 より公表される。 IEC61000-4-5,6,8 • [高調波測定について] 試験器の校正については、全て政府の校正機関に て行っている。 8/10 HAFELY 社製 台湾・中国EMC調査報告書 2.安全/EMC 試験 3.校正(家電製品試験用の測定器の校正) 4.情報収集 5.研究(試験器、測定器開発の為の技術提供 をメーカに行っている) • 家電製品リサイクルの試験所でもあり、各国から の情報収集を行い、中国としてのリサイクルに関 する法律を作成中である。 • 安全試験がメインであり、エアコン/掃除機/電子 レンジ/炊飯器を多く取り扱っており、最近は、 ITE/電動工具/照明機器の試験も行っている。 〔国家検験検疫局電視電声製品認可実験室での会談〕 ⑨ 中国家用電器研究院 • IEC TC59/61 のメンバーでもある。 • EMC 試験は、家電製品/電動工具がメインである。 • 家電製品に関する雑誌を 2 種類発行している。1 つは、一般消費者向けの月刊誌。もう一つは、家 [China Household Electric Appliance Research 電メーカ向けの月刊誌。 Institute] [高調波・フリッカに関する情報] 1)面談者 • Mr.Liu Ting(Director:安全担当) 6 月に中国全体での規格見直しの会議が行われ る。この時、IEC61000-3-2,3 についての話し合 Mr.Yu Chan Guo(EMC 担当) 2)調査概要 いも行われ、IEC61000-3-2 については最新版の [試験所の概要] 適用について検討されると言う事である。その他 には、環境に関する規格の検討が行われる。 [中国国内の規格委員会について] • 規格委員会としては、2つの委員会がある。1つ は、CISPR に関する委員会(CISPR の SC と同じ様 に小委員会がある)。もう1つは IEC に関する委 員会である。両方の委員会に参加している。委員 会への参加には、会費を支払う必要がある。 〔中国家用電器研究院の入口〕 • 家庭用機器の安全試験がメインの試験所である。 GB4706(IEC60335)の作成については、この試験所 が中心になって行われた。人員は、試験所全体で 約 300 人。試験者は約 100 人で、その内の 20 人 が、高級工程士。 • 〔中国家用電器研究院での会談〕 主たる業務内容は、以下の通りである。 1.規格作成 9/10 台湾・中国EMC調査報告書 ⑩ EMC 認証センター の両方を使用して認証を受ける場合、工場監査に [China Certification Center for Electromagnetic ついては、どちらか1つの認証機関にて実施する Compatibility] 方向で、現在調整中である。 1)面談者 Mr.Junheng Teng(Deputy Director) 2)調査概要 [CEMC 認証についての確認] • 今年の 4 月までは、CEMC の認証を行っていた。5 月 1 日からは、CCC の認証機関となり9品目の認 証を担当する事になった。5 月からは、CCC 認証 の受け付けを開始している。 • CEMC の対象となっていた品目で、CCC 認証の対象 になっているものは、全て CCC マークの対象とな る。CCC 認証の対象でない品目については、規制 〔EMC 認証センターでの会談〕 の対象とならない。つまり CEMC としての規制は ない。但し、CEMC マークは、既に中国政府に登 録されたマークである為、マークとしては存続す 6.まとめ る。従って、メーカーが任意に CEMC の認証を受 • けたければ、EMC 認証センターとしては試験を実 しかし BSMI との協力関係を構築していくことで 施し、合格書を発行して CEMC マークの使用を認 将来的に認定試験所になる可能性もある。 める。 KEC から BSMI への情報発信は、有効な手段と思 われる。 [規格委員会からの情報入手について] • 中国国内の規格委員会で検討されている内容を • 中国内でも対応に追われているようである。継 での決定事項については、国から発表される為、 続して情報の収集・更新が必要です。 • である。独自の規格を作成されることはないよ する事は出来ない。 うです。 • 最後になりますが、各訪問先の皆様、大変お忙 EMS 規格の強制については、“全国 EMC 標準委員 しい中(特に、中国の試験所では、CCC 認証が開 会“の中で話し合われて決定する事になるが、ま 始され非常に忙しい状況の中)、今回の訪問に快 だ、委員会での検討はされていない為、強制にな くご対応頂きましたことに、心から感謝いたし るには、時間がかかる。 ます。 検討される規格は、IEC61000-4 シリーズである。 [認証機関の選択について] CQC と EMC 認証センターの両方が認証機関となっ ている品目については、メーカーが認証機関を選 択する事が可能である。 [工場監査について] • 台湾・中国とも EMC の国内規格の元は IEC 規格 内容については、公表しないので情報として入手 [CCC 認証での EMS 規格の強制時期について] • 中国の CCC 対応は、不明な点がまだ多くある。 入手する方法があるのか確認したところ、委員会 その前に入手する事は出来ない。また、検討中の • 台湾での認定試験所になることが容易でない。 複数のモデルにおいて、CQC と EMC 認証センター 10/10