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物理工学特別 講義Ⅴ

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物理工学特別 講義Ⅴ
平成28(2016)年度 物理工学特別講義
日程表
科目名:大学院「3752-043 物理工学特別講義Ⅱ」
科目名:学部「03-522025 物理工学特別講義第五」
時間:金曜 14:55~16:40 場所:工学部 6 号館 2 階 61 号講義室
月
日
講
師
4月15日
吉 野 健一郎 講師
日本電気㈱
4月22日
5月
6日
桑 田
5月16日
斉 講師
日立金属㈱
(月)
5月20日
尾 関 孝 文 講師
JFEスチール㈱
5月27日
6月10日
黒 﨑 洋 輔 講師
㈱日立製作所
6月24日
本 多 浩 大 講師
㈱東芝
7月
7月
1日
8日
濵 石 佳 孝講師
セコム㈱
題
目
・
内
容
「量子暗号技術の研究開発」
暗号の歴史は二千年以上にわたり、暗号作成者と解読者の争いが幾度と
なく繰り返されて来た。1984 年、量子論の法則に基づいた「量子暗号」
が提案され、その後「理論上解読不可能な暗号」であることが証明され
た。暗号作成と解読のいたちごっこに終止符を打つべく、多くの研究機
関が量子暗号の実現に向けて研究開発を進めている。本講義では量子暗
号の原理、および実用化に向けた開発の現状について説明する。
「イーサネット通信技術の高信頼化およびネットワーク装置開発業務」
通信技術の一つであるイーサネットは、その使いやすさと割安なコスト
感から、家庭内や事務所等の小規模 LAN(Local Area Network)に広く普及
しています。我々は、そのイーサネットを高信頼化し、高い品質が求め
られる通信事業者のネットワークに装置を提供しております。講義では、
イーサネットの高信頼化技術について触れ、またその技術を組み込んだ
ネットワーク装置の開発業務についてもご紹介したいと思います。
「鉄鋼業における計測技術の研究開発」
鉄鋼材料は古代から人間が利用してきた材料ですが、例えば自動車の燃費
向上や安全性向上、超高層タワーの建築や極寒の海底での石油の輸送など
の新たな要求に応えるため、現代でも鉄鋼に関する研究開発は盛んに行な
われています。本講義では、まず、鉄鋼製品製造プロセスの概要について
簡単に紹介し、続いて、私が入社以来関わってきた、鉄鋼業における計測
技術およびその研究開発業務について、概要・具体例を紹介します。
「企業における機能性材料の研究開発」
走高性能・高効率な材料・キーデバイスの開発は、製造業の先進性と競
争力を支える根幹に関わる仕事です。日立グループにおいても、希土類
磁石やリチウム電池の開発など、様々な形で社会イノベーション事業を
推進しています。一方で、環境への配慮やコストなど制約条件も多く、
開発には多大な労力を要します。本講義では、私が携わってきました排
熱を電力に変換する熱電変換材料や、不揮発メモリ用のトンネル磁気抵
抗効果素子に関する研究を紹介します。学術的な内容に加え、企業研究
者としての立場や姿勢もあわせてご紹介できればと考えております。
「イメージセンサとコンピュータ・ビジョンの世界」
スマートフォンなどに搭載されているイメージセンサは、緻密に設計さ
れた光電変換デバイスである「画素」
、低ノイズで信号の処理を行う「LSI
回路」など、多くの技術を結集して実現されています。また、撮影され
たデジタル画像から、新たな情報や意味を獲得するコンピュータ・ビジ
ョンの分野も密接な関係にあります。私は東芝に入社後、複数のイメー
ジセンサとコンピュータ・ビジョンの開発に携わってきましたので、こ
れら技術についてご紹介します。また、チューリッヒ工科大での海外研
修についてもご紹介します。
「安全・安心なサービスの実現に向けた,セコムでの研究開発」
「困ったときはセコム」とお客様から常に信頼される企業を目指してき
たセコムは,「セキュリティ」「超高齢社会」「災害・BCP・環境」の3つ
を未来の重要分野と定め,お客様に安全・安心を感じていただける,革
新的なサービスの実現に取り組んでいます.このようなサービスを実現
するにあたっては,様々な技術・人材・システムの連携が不可欠で,セ
コムでは,貴重な人の力を増幅し,より多くのお客様を幸せにできる技
術の研究開発に長年取り組んできました.本講義では,技術・人材・シ
ステムを連携させ,安全・安心のサービスを実現することを目的とした,
セコムでの研究開発の事例をご紹介します.
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