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28S−amO7
虚虹姦性心疾患の疾患感受性遺伝子の同定
28S−am10
ミトコンドリアDNAの酸化損傷は筋萎縮性側索硬化症の運動麻痺発症に関与す
○井上 真理子1西川 太恵2,江里口 あ い,塚元 稲弘王(工長崎大院医歯薬,2佐
世保共済病院薬ヅ
る
○徳臣 栄一1.小野 真一13,石毛 久美子工,伊藤 芳久1.鈴木 孝1・3(屑本大薬,
2公立阿伎留医療センター,3日本大医)
【自的】虚血性心疾患(心筋梗塞・労作性狭心疲)の疾患感受性遺伝子を同定す
るために症働・対照研究による姻関解析を行った。今圃候補遺伝子としてLiverX
Receptor(Lκ却遺伝子に善目した。LXRは核内受容体であり、コレステロールの
ホメオスタシスの調節に関連しているために、動脈硬化に起郷する虚血性心疾患
に関連性があると考えた。
【目的】筋萎縮性側索硬化症(ALS)は原因不明で予後不良な運動ニューロン疾患
である。家族性の約10%については、50D1に変異があり、これにコードされた
変異SODiが薪たに獲得した細胞毒性に原因を求める動きがある。我々はALSモ
デル動物の1つであるG93A SOD1トランスジェニックマウス(Tg)を贋い、脊髄
型(SNPs)をPolyme「aseぬaiu reaction−restrictlon fねgment leng康polymorphlsm法力・
(本疾患の責任病巣)で、酸化ストレスが早期より増加していることを兇出してい
る。そこで今回、酸化ストレスによる運動ニコ・一ロン死の詳細なメカニズムを検
討するため、DNA酸化損傷の指標のひとつである8−bydroxy−2・一deoxyguanosine
Direct DNA sequencingで検出した。疾患鮮と対照群間で各多型の出現頻度をXユ検
(8つ恥G)の挙動を検討した。
定とロジスティック隣帰分析法で有意差検定を行った。当遺伝子解析研究につい
ては長崎大学ヒトゲノム・遺伝子解析倫理委員会の承認を得ている。
〔結果】五XRα遺伝子のexon3内のCl258TSNPでTallele(variant)をもつヒトは
【方法】運動麻痺発症以前(8週齢〉ないしは発症後(16週齢)のTgおよびその
野生型(WT)を3匹ずつ使用した。常法に従い、脊髄組織をミトコンドリアと細
胞質に分画した。各画分に対して、8−OHdG発現量をWestem blot法で検討した。
【結果】8−OHdGは、運動麻痺発症以前のTgでは、ミトコンドリア画分にのみ
発現し、発症後では細胞質画分にのみ発現していた。一方、WTでは、いずれの
週齢においてもミトコンドリア、細胞質画分ともに8−OHdGの発現を認めなかっ
【方法】陳旧性心筋梗塞患者99人(MI群)と労作性狭心症患者147人(AP蘇)を疾
患群に、健常者166人(NC群)を対照群とした。ゐλ:Rα遺伝子内の5個の一塩基多
AP群で霧意に低かった(P皿O.0297)。逆に、CICgenotype(wild−ty妻e打o孤ozygote)を
もつヒトはAP群で有意に高かった(P誼0.OllO)。しかしその他のSNPsでは疾患群
と対照群間で有意差を認めなかった。
〔考察】“Rα遺伝子のexon3内のCl258T SNPにおいて、・T allele・をもつヒトで
はLXRαの機能が低下し・apoptosisinhlbltorexpressed麹macro両agesの機能を抑制
することで、酸化LDLを貧食するマクロファージのアポトーシスが促進され、泡
沫細胞の蓄積と内膜の肥厚が抑えられてAP発症が減少した可能性が示唆された。
た。
【考察】変異SOD1による運動ニューロン死の背景には、ミトコンドリアDNA
の酸化損傷が存在する。運動麻痺発症後は細胞質の8ゆHdGが増加したことから、
運動ニューロン死の進行には、DNA修復異常の関与も示唆される。
よってL駅α遺伝子はAPの疾患感受性遺伝子の一つである。
28S馨amO8
膀胱癌患者及び非担癌患者における薬物代謝関連遺伝子多型の頻度解析
28S・amll
Possible involvement o∫ASGPR and hepatic metastasis of human colon
○堀川 美帆1.平塚 真弘1,佐々木 崇光i,折笠 一彦2,佐藤 信3,荒井 陽一2,
石川 正明],水柿 道直!(1束北薬大,2東北大病院 泌尿器科.3袖塩総合病院 泌
carcinoma cells
O房 金波1,Hideyuki Takeuch1王,Katsuaki Usami玉,Laura Gomezεa就os王,
Yos1醸mi Ohashil,Nobuaki HigashF,Tatsurou Irimura1(]Graduate School of
尿器科)
Pharmaceutical ScieRces,丁封e University of Tokyo)
[目的]一部の薬物代謝酵素は発癌物質の解毒や活性化を触媒する。したがって、
代謝反応に関わる酵素活性の個人差が、発癌感受性に影響を及ぽすことが予想さ
れている。特にCytochromeP4504B1(CYP4Bl)は、膀胱癌組織においてmRNAの
発現量が高く、芳香族アミン類の代謝活性化を行うことから膀胱癌との関連性が
示唆される。最近、我々はi3本人集団におけるCYP4Blの遺伝子多型を明らかに
した。そこで今園、膀胱癌発痕とCYP4Bl遺伝子多型との閥連性の有無を明らか
にするために、膀胱癌患者及び非担癌患者のCYP4Bl遺伝子多型の頻度分布解析
を行った。また、これまで膀胱癌発症との関連が一部認められている
N−acetyltrans驚rase2(NAT2)及びSul{btrans免rase IA1(SUUτ1Al)の遺伝子多型につ
Background£nd aiml Colon cancer metastasis is llver−specific and the mechanisms are
likely to be mcdia士e〔i by molecules exc工uslve!y expressed in the live焦In our previous
studlcs,colon38mouse colon carchloma cells were less mαastatic in廊gprノーdef注c1ent
mice than ln wild−type micc indicating that Asgpr,a galactose−type lectin,plays an
impo姓antroleinthe!iverspecl貸cna膿reofmetastasis,丁韮epresentsωdyalmstoexamine
thc presence of binding sites{br韮uman ASGPR on human colon carcinoma cells and to
assess whether these cells are ablc to adhere to surf吾ces coated with ASGPR.
lMa圭erlals鋤d Methodsl Recombinant human ASGPR1(the predominant isofb㎜)was
prepared in E.coli and puriHed by affiui琢 c}1romatography, theR b1oti且ylated
(brhASGPR1).Twenty three human carcinoma ce1田nes were tes士ed fbr their binding of
いても験討を加えた。
b由ASGPRI on BPICS XL罫low cytometer(FC)、Plast1c culture plates werc co&ted with
[方法】膀胱癌患者113例及び非握癌患者98例から得た末梢血由来ゲノムDNA
rhASGPRI and incubated with colon carcinGma ce蹉suspensions、Percent adherent cells
を鋳型とし、AllelespeciHc TaqMa目PCR法と9ybridizationprobe法にて遺伝子多型
解析を行った。検出部位は日本人ですでに報告されているもの(CYP4Bl*1、毒2、
weredetermineda負erCrystalV101etstaining、
lResultl S1x out of23colop carci亘oma cell l短es were stro日gly rcactive with rhASGPRl
*3、*5、$6、*7、NAT2*5、*6、寧7及びSU㎝IA箇2)とした。
〔結果及び考察】CYP4勝、NAT2及びSULTIA1遺伝子多盤の頻度分布に関して、
膀胱癌患者と非担癌患者の問で有意差は認められなかった。今羅の結果から、
CYP4B1、NAT2及びSULTiA1におけるそれぞれの遺伝子多型と膀胱癌発症との関
as show by FC.These are LOVO,HCT−q LS174℃HT29LMM,SW48G and蔦TTP2998
cells、Bleven cell lines showed1ntermediate staining and six cell lines were ncgative、
Adhesion ass駐ys indicated that these positive cells adhered to出e ASGPRL T頁e results
suggestthatspeci盲ccarbohydratestmctureont藏esur鉛ceof員umaacoloncarci且omacells
連性は低いことが示唆された。現在、NAT1及びGl“ta戯one−S−tギans飴rase(GST)
遺伝子多型と膀胱癌発症との関連を検討中ある。
promote livermetastasis by interacting withASGPR.
28S−amO9
脳虚玉肛における転写楓子の活性化とポリ(ADP一リボース)ポリメラーゼ1の病園的
28S−am12
アンドロゲン感受性前立腺癌細胞の増殖に関わる遺伝子の同定
役割
○田中 静吾1,中瀬 麟夏1,上田 國寛2(}大阪大谷大薬,2紳戸常盤短大)
○石黒 良重杢,溝上 敦2.並木 幹夫2,横用 弘一1,宮本 謙一主ρ金沢火院薬
薬剤部,2金沢大院医 集中学的治療学)
[目的]ポリ(翻P一リボシル〉化は蛋白質の翻訳後修飾の一つであるが,この反応は
主にポリ(ADFリボース)ぷリメラーゼ(P醸P)1によって触媒される.これまでに
われわれは,PARP−1の活性化と虚血性神経細胞死の関係を明らかにしてきたが,
今圃,酸化ストレスによって活姓化する転写隣子に着隣し,PARP−1の病因的役害ll
を解明することを目指した.
[方法]解析にはラット脳初代培養を用い,一過性に低酸素/無グルコース(OGD)
負荷を加え脳虚血モデルとした・転写因子の活姓は,ゲルシフトアッセイによる
囲A結合能の解析とレポーターアッセイによって調べた,
[結果10GD負荷後,アストロサイトの増殖と神経細胞死を認めた.このアストロ
サイトにおいて,OGD後の再酸素化の過程で,ミトコンドリアにおける活性酸素種
(ROS)の産生方進,核蛋白質のポリ(ADP一リボシル)化がおこり,さらに転写園子
癬F一κBとABが活性化した.これらの転写薦子の活性化はPAR碧一1限害剤投与な
らびにP醸P−i siR畝によるノックダウンによって抑制された.
1考察]以上の結果から,脳虚血後の酸化ストレスは野一κBとAP−1を活性化する
が,この活性化にPARP−1が必須で,そのメカニズムに酵素活性,すなわちポリ(ADP一
リボシル)化が関与することが明らかとなった.これらの転写園子は炎症性/細
胞傷害性サイトカインの発現を誘導することから,P醸P−1は転写因子の活性化を
介して,脳虚姦の病態形成に重要な役割を果たしていると考えられる.したがっ
て,PARP−1阻害剤やsiRNAは,転写瞬子の活性鋼御により神経細胞の保護効果を
示す可能性が期待される.
【目的】アンドロゲンで増殖が促進される前立腺癌細胞(LNCaP)からアンドロ
ゲンにより増殖が抑制される細胞(LNCaP・SF)を作製した。増殖に関してアン
ドロゲンにより相反する挙動を示すこの2つの細胞株を用いて、アンド購ゲンが
作用する増殖関連遺伝子を圖定する。
〔方法】LNCaPとLNCaP・SFを10・8M DHT存在下・非存窪下で24時間培養。
RNAを抽出し、アイクロアレイで比較解析し、アンドロゲンによる増殖の変化と
一致して発現の変化する遺伝子を園定した。それらの遺伝子の一つの発現を
R笹PCRで確認。また、LNCaPにおいてRNAiによりその遺伝子をノックダウン
させ、増殖の変化や、細胞周期に関わる遺伝子の変化もRTぞCRにより観察した。
さらにその遺伝子を強舗発現ベクターに組み込み、細胞に導入後、その遺伝子の
発現と増殖の変化を確認した。
【結果及び考察】アンドロゲンによりLNCaPで発現が誘導され、LNCaP−SFで
発現が抑舗された遺伝子は、スクリーニングされた約16。000遺伝子のうち23遺
伝子あった。これらの遺伝子のうち、maternalembryonicleucinezipperkinase
(MELK)の発現レベルをR里PCRで確認、した。MELKのsiRNA濃度に依存し
てLNCaPの堰殖が抑制された。さらに正常胎児腎細胞(HEK293)でMELKを
強制発現させると、増殖促進が観察された。またRNAiによるMELKの発現の抑
制に伴い、ce11cycleのG1/S期遷移に関わるとされるp21、cyclinDの変化が認め
られ、MELKがGl/S期遷移に関与することで増殖促進させる可能性が考えられ
た。
一97一
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