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ウイルスの感染経路は 患者のおう吐物や便⇒口の中へ! 感染性胃腸炎

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ウイルスの感染経路は 患者のおう吐物や便⇒口の中へ! 感染性胃腸炎
冬はノロウイルスやロタウイルスなどによる感染性胃腸炎が流行し
ます。主症状は吐き気、おう吐、下痢、発熱です。感染予防には、食
事前やトイレの後など、流水で石けんを使ってしっかり手洗いを行う
ことと、おう吐物や下痢便の適切な処理が重要です。
●
発症の危険性の高い人……
● 発症の危険性の高い人……生後6か月から
抵抗力が落ちている人や乳幼児、高齢者で
2 歳の乳幼児。5 歳までにほとんどの小児
は少しのウイルスの感染で発症する場合が
が経験する。
あります。
●
主症状………激しいおう吐(1日5~6回)
● 潜伏時間…24~48 時間
激しい下痢(米のとぎ汁のよ
● 症状………下痢、吐き気、腹痛で、発熱は
うな白色の下痢便)
軽度です。通常、症状は、1~2 日続いた
あと回復し、後遺症もありません。感染し
発熱は半日から 1 日で終わる場合が多い。
●潜伏期間……約 2 日。
ても発症しない場合や軽い風邪のような症
状の場合もあります。
ウイルスの感染経路は
患者のおう吐物や便⇒口の中へ!
ほとんどが経口感染で、患者のウイルスが大量に含まれるふん便やおう吐物から人の手などを介して二次感
染することが知られています。
その他、ノロウイルスは次の感染経路もあるといわれています。
●食品取扱者から食べ物を介して。
●汚染された二枚貝(カキなど)を生あるいは十分に加熱調理しないで食べる
●汚染された井戸水などを消毒丌充分で飲んだ場合。
感染性胃腸炎にかかったら
早めの受診を!
など。
脱水症状に注意!
● 脱水症状……高齢者や子どもの場合、唇が乾燥する、尿が濃くなるなど。
吐き始めた3~4時間は何を飲んでも吐いてしまいます。吐き気がおさまってきたら、少しずつ水分補
給をすすめましょう。
● 下痢止め薬は回復を遅らせるために使用しません。
<うらにつづく>
感染予防のポイントは
流水での手洗いの徹底!
予防の最も有効な対策は、手洗いです。
トイレを使用した後、調理の前、食事の前には、必ず手洗いをしましょう。
石けんと流水で 30 秒よく手を洗います。
二次感染を予防するためには、おう吐物、便の適切な処理・消毒を!
ウイルスが乾燥して空中を漂い、経口感染することもあります!
●患者からの便やおう吐物には多量のウイルスが含まれています。
●下痢症状がなくなっても、便にはしばらくウイルスの排出が続きます。
●おう吐物などは乾燥しないうちに処理する。
●ウイルスが屋外にでるように換気を行う。
ご家庭での消毒の注意点!
1.
感染者の便、おう吐物の処理は使い捨て手袋とマスクの着用を。
2.
消毒の際は、部屋の換気を十分に行いましょう。
3.
おう吐物を片づけた用具、雑巾類は塩素系漂白剤でつけ置き洗いを。
4.
おう吐物などで汚れた床等は塩素系漂白剤を含ませた布で被い、しばらくそのまま放置して消毒を。
5.
片づけが終わったら、よく手を洗い、うがいをしましょう。
6.
その他、おもちゃ類も消毒や 85℃で 1 分以上の加熱が必要です。
殺菌剤には、塩素系漂白剤を使いましょう!
アルコールや逆性石けんには殺菌効果はあまりありません。石けんはウイルスを直接殺菌する効果はありま
せんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指からはがれやすくする効果があります。
●
汚物等などが付着した衣服類の処理方法は?
洗剤を入れた水の中でもみ洗いします。(しぶきを吸い込まないように)
下洗いした衣服類の消毒は 85℃・1 分間以上の熱水洗濯が適しています。
ただし、熱水洗濯が行える洗濯機がない場合は塩素系漂白剤(塩素濃度約 200ppm)の漬け込み消毒(30
分程度)が有効です。
(薬剤の「使用上の注意」を確認しましょう)
すすぎ、高温の乾燥機などを使用すると殺菌効果が高まります。
布団などすぐに洗濯できない場合は、よく乾燥させ、スチームアイロンや布団乾燥機を使うと効果的です。
●
食器類の消毒は?
可能であれば、付着した汚物を処理し、塩素系漂白剤に浸けるか、十分加熱しましょう。
●
部屋の消毒は?
ドアノブ、カーテンなども消毒しましょう。
日野市(生活・保健センター内) 健康課
581-4111
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