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レジメ掲載 - 坂和総合法律事務所
大阪アジアン映画祭、大阪歴史博物館主催 2011(平成23)年9月24日 「名作映画から学ぶ裁判員制度」 弁護士 坂 和 章 平 第1部 映画に対する私のスタンス 資料1 第1 私のプロフィール ①1949(昭和24)年 愛媛県松山市生まれ(団塊世 代) 、②中・高一貫受験 男子校、③学生運動、 ④司法試験、⑤公害訴訟(10年) 、⑥都市再開発・まち づくり(26年間) 、⑦都市法政策 出版・講義、 ⑧映画評論、⑨旅行記(中国へ16回) 第2 私と映画 1.小学時代(1955∼61年)――『にあんちゃん』 (59年) 2.中学・高校時代(1961∼67年) ①3本立て55円(洋画+日活) 、 ②学校推薦( 『ベン・ハー』など) 、③試写会時々 3.大学時代(1967∼71年) ①時々、名画座系(3本立て150円?) ②日活ロマンポルノ 4.司法修習生――深夜映画+ビデオ数台(年末年始) 5.超多忙時代―― 〃 6.自社ビル移転、ホームページ開設(2001∼11年) ①映画評論執筆開始 ②多い時、年間300本 7.私が映画が好きな理由・・・? 8.映画検定――キネマ旬報社・キネマ旬報映画総合研究所 主催 資料2、3 ・ 『 「映画検定」公式テキストブック』 ・ 『 「映画検定」公式問題集』 ・4級合格(06年7月) ・3級合格(07年1月) 9.スカパー!『祭りTV!』 (テーマ 吉永小百合)ゲスト 出演(08年10月16日収録) 第3 私の1本・私のベスト5 1.私の1本――『サウンド・オブ・ミュージック』 (高3) 資料4 2.私のベスト5 洋画 ①『風と共に去りぬ』 (39年) ②『ウエスト・サイド物語』 (61年) ③『卒業』 (67年) ④『太陽がいっぱい』 (59年) ⑤『ゴッドファーザー』 (72年) 邦画 ①『砂の器』 (74年) -1– ②『幸福の黄色いハンカチ』 (77年) ③『人間の條件』 (59∼61年) (⑧313頁) ④『蒲田行進曲』 (82年) ⑤『誰も知らない』 (04年) (⑥161頁) 中国映画 ①『紅いコーリャン』 (87年) (⑤72頁) (中国) ②『さらば、わが愛/覇王別姫』 (93年) (⑤107頁) (中国) ③『初恋のきた道』 (00年) (⑤194頁) (中国) ④『北京ヴァイオリン』 (02年) (⑤299頁) (中国) ⑤『見知らぬ女からの手紙』 (04年) (⑰312頁) (中国) 第4 なぜ映画?なぜ評論? 1.なぜ映画が面白いか? ①人間の本性に迫る、②人生の縮図、③知らないことを体 験、④歴史や恋愛の勉強、⑤夢と希望、元気の素 2.なぜ映画評論を書くか ①書かないと忘れる、②書くことによって感動を記録、③ 他者との議論のネタ、④読者にも夢と希望と元気を与える 3.何が好きか? ①人それぞれ、②必ず好きなジャンルあり 4.映画評論の何が面白いか? ①映画の話題は老若男女に共通 ②人間の本音に早く迫れる。本性が早く見れる、 ③異なる意見、見方、感性を知る 5.こだわりがわかる! ①私のこだわりは?②あなたのこだわりは? ③面白い人がたくさん・・・ 第5 『SHOW−HEYシネマルーム』の映画評論の 特徴(ユニーク性) 資料5 1.弁護士の視点 ①法廷のあり方、②各種の法律上のテーマ ③その他(危機管理のシステム) 2.都市法政策の講義、都市問題の実践からみる視点 ①都市・住宅政策、②公害 3.歴史大好き人間の視点 中国、韓国、ヨーロッパ中世 4.文学大好き 5.戦争映画検討の視点 6.日本人論追及の視点(西欧や中国との対比) 7.恋愛大好き、ピュアな少年の視点(?) 8.エロおやじの視点 9.時事問題検討の視点 第6 弁護士中島茂「リーガル映画館」 (日本経済新聞) ・ 『シビル・アクション』 (99年) ・ 『ウォール街』 (87年) ・ 『エアフォース・ワン』 (97年) 第7 「スクリーン経済学」 (朝日新聞) ・ 『たみおのしあわせ』 (07年) (⑳307頁) ・ 『帰らない日々』 (07年) (⑳133頁) 21 53頁) ・ 『イントゥ・ザ・ワイルド』 (07年) (○ 第8 中国での活動の広がり 1. 『シネマルーム5』―中国映画66本 『シネマルーム17』―中国映画83本 その後、50本 2.北京電影学院特別講義(07年10月10日) 3.毛丹青プロデュース 資料10、11 『取景中国:跟着电影去旅行 (Shots of China) 』 (上海文芸出版社) 中国旅紀行+中国映画評論 09年8月18日上海ブックフェアへ参加 4.11年7月26日アジアで最もノーベル文学賞に近い 中国人作家、莫言との対談( 『紅いコーリャン』 (87年) (⑤72頁) (中国) 、 『至福のとき』 (02年) (⑤199 頁) (中国) 、 『故郷の香り』 (03年) (⑰264頁) (中 国の原作者) 第9 『シネマルーム』など「映画本」の出版 1. 『SHOW−HEYシネマルーム1∼26』出版 (02年6月∼11年7月) 2. 『名作映画から学ぶ裁判員制度』 (10年3月) 資料12 3. 『名作映画には「生きるヒント」がいっぱい!』 (10年12月) 資料6、7、8、9 第2部 私の映画論 第1 映画産業の成り立ちは? 1.製作、配給、興行システムの現状は? 2.シネコン方式の功罪は?(単館方式への圧迫?) 3.映画ジャーナリズムの現状は? ――宣伝マン、記者評論家の果たす役割は? 4.製作委員会方式とは?映画ファンドとは? ――資金調達方法の多様化の功罪 第2 ハリウッドメジャー映画の戦略と現状は? 1.アメリカンコミック花盛り 2.巨大シリーズモノ花盛り 第3 邦高洋低はホンモノ?―日本映画崩壊? -2– 『日本映画、崩壊 邦画バブルはこうして終わる』 (斉藤守彦著・2007年・ダイヤモンド社)参照 興行収入 総計 年間約2000億円 邦画洋画ほぼ1:1 最近 邦高洋低だが・・・? 第4 近時の邦画の問題点 1.李相日監督の問題提起 (1)①製作委員会方式→テレビとタイアップ ②大量宣伝とシネコン方式 ③作家性の喪失―企画力低下 (2)単館上映ながら上質な映画の健闘 『フラガール』 (李相日監督) (06年) (⑫52頁) 『ゆれる』 (西川美和監督) (06年) (⑭88頁)など 2.TV局主導、東宝の1人勝ち? ・テレビ局主導=若者向け? ・ヒット作=名作? ・二極化の弊害は? 3.現在の論点は? ・TV的製作VS作家性 ・原作・コミックVSオリジナル性・企画性 ・シネコン方式VS単館上映 4.テレビドラマの劇場化は? ・ 『踊る大捜査線 THE MOVIE』 (98年) ・ 『海猿』 (04年) (④115頁)など 5.原作モノ(コミック、ケータイ小説)はやりは? 第5 日中韓(香、台)の映画比較あれこれ 1.監督、俳優の養成システムは?映画大学は? 日本―国立の映画大学なし 韓国―韓国映画アカデミー(1984年設立) 中国―北京電影学院(1950年設立) 北京中央戯劇学院 など 2.製作本数、観客動員数、興行収入(人口比) 日本―人口約1億2700万 韓国―人口4800万 『グエムル 漢江の怪物』 (06年) (⑪220頁) (韓国)1301万人 『王の男』 (06年) (⑫312頁) (韓国) 1230万人動員(4分の1) 中国―人口13億人 台湾―人口2200万 『西瓜』 (05年) (⑰270頁) (台湾) で13万人動員(05年興行成績1位) 香港―人口700万人 3.国際的に活躍する監督、俳優 韓国―ポン・ジュノ監督 中国―①張藝謀(チャン・イーモウ)監督 ②陳凱歌(チェン・カイコー)監督 ③呉宇森(ジョン・ウー)監督 ④賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督 ⑤章子怡(チャン・ツィイー) ⑥鞏俐(コン・リー) 台湾―①李安(アン・リー)監督 ②侯孝賢(ホウ・シャオシエン)監督 ③ジャッキー・チェン 香港―①王家衛(ウォン・カーウァイ)監督 ②劉偉強(アンドリュー・ラウ)監督 麥兆輝(アラン・マック)監督 ③楊紫瓊(ミシェル・ヨー) ④劉德華(アンディー・ラウ) ⑤梁朝偉(トニー・レオン) ド進出作 3.その他 烏蘭塔娜(ウーラン・ターナ)監督―『幸せの絆』 (03) (⑰180頁) (中国) 徐静蕾(シュー・ジンレイ)監督 ―『見知らぬ女からの手紙』 (04年) (⑰312頁) (中国) 第6 韓国映画の栄枯盛衰は? 1.10年来の大躍進 06年の韓国映画の総観客数は約1億800万人 (過去10年で最多)VS洋画約5900万人 2.07年からマイナスに (1)07年 外国映画の観客数――約7700万人(約30%増) 韓国映画の観客数――約8000万人 (06年比26%減) (2)08年 韓国映画の観客数――約6343万人 (07年比20.7%減) 200万人以上の集客作品8本(06年から半減) (3)韓国映画VS洋画の比率 06年は64.7%対35.3% 07年は50.8%対49.2% 08年は43%対57% 3.韓国映画の再生は? 第7 女性監督の活躍は? 1.日本 桃井かおり監督―『無花果の顔』 (06年) (⑬24頁) 西川美和監督―『ゆれる』 (06年) (⑭88頁) 蜷川実花監督―『さくらん』 (07年) (⑱203頁) 萩上直子監督―『かもめ食堂』 (05年) (⑮394頁) 岩田ユキ監督―『檸檬のころ』 (07年) (⑬323頁) タナダユキ監督―『赤い文化住宅の初子』 (07年) (⑬2 14頁) 河瀬直美監督―『殯の森』 (07年) 2.デンマーク スサンネ・ビア監督 『ある愛の風景』 (04年) (⑯70頁) 日日8 (日日07.12/28) 『アフター・ウェディング』 (06年) (⑯63頁) 『悲しみが乾くまで』 (08年) (⑲245頁)―ハリウッ -3– 第8 外国の映画祭での邦画の受賞 1.2008年第32回モントリオール世界映画祭で『お くりびと』がグランプリ受賞(滝田洋二郎監督) 2.2009年第33回モントリオール世界映画祭、根岸 吉太郎監督最優秀監督賞受賞 3.2010年ベルリン国際映画祭、 『キャタピラー』最 優秀女優賞(銀熊賞)寺島しのぶ(若松孝二監督) 4.2010年第34回モントリオール世界映画祭、 『悪 人』深津絵里が最優秀女優賞受賞(李相日監督) 5.2011年第64回ロカルノ国際映画祭、 『東京公園』 が金ヒョウ賞(審査員特別賞)受賞(青山真治監督) 第3部 明日はあなたも裁判員 第1章 裁判員の基礎知識 資料13 第1.日本にも陪審制が 1.日本陪審制の誕生と特徴 ・1923年3月陪審法成立、1928年10月10 日から施行 ・天皇主権の憲法下、①有罪・無罪の評決ではなく、 犯罪構成事実の有無を評議し、 「然り」 「然らず」で 答申する、②答申は裁判官を拘束せず、裁判官は裁 判をやり直すことができる。 ①税金を納付、30歳以上の男性。任命制ではなく 無作為で選出。 ②口頭主義、直接主義、集中審理 ③評議・評決は裁判官から独立。本来の陪審制の特 徴あり。 2.陪審制の実績と停止 ・484件実施 ・ピークは2年目の143件 ・殺人と放火が多い。無罪率(殺人6.3%、放火3 1%) 。公判日数の平均は1.9日。 ・1943年「陪審法の停止に関する法律」 ・戦争の激化にともなう全体主義・軍国主義の蔓延、 自由の擁護・権利の擁護の要請の後退 3.陪審制がなぜ戦後復活しなかったか ・占領軍のマッカーサー憲法草案は陪審制 ・1946年3月5日、陪審制度の復活を閣議決定 ・しかし結果は、裁判所法に「この法律の規定は、刑 事について、別に法律で陪審の制度を設けることを妨 げない」としただけ。 第2.陪審制の生い立ちと意義 1.陪審制の生い立ち ・本家はイギリス。17世紀、市民革命、国王の圧制 から市民の権利を守る ・ 「フランクの糺問手続」が陪審の起源 2.陪審制の意義 ①真実発見のための最善の方法 ②民主主義的観点 ③自由を守る砦 第3.日本の裁判員制度の開始 1.99年7月司法制度改革審議会が骨子、意見書。 「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」04年 5月成立。09年5月21日から施行。 2.09年8月3日、第1号裁判員裁判。11年5月末ま でに延べ2180名の被告人に判決。1万6000人 以上が裁判員や補充裁判員を経験。 3.11年5月末までに死刑5件、無罪5件。初の死刑求 刑「耳かき殺人事件」 、初の死刑判決「歌舞伎町2人殺 人事件」 、初の全面無罪判決「中国国際郵便覚醒剤密輸 事件」 。 第4.その定着は? 資料14 1.3年目の見直しの論点 ①市民参加は事実認定に限定する? ②現行の被害者参加制度の見直し? ③評決は現在の多数制でよいか? ④守秘義務規定の見直し? 2.坂和的論点 ①日本人に陪審制は合う?合わない? ⇒自分の意見をはっきり言わず、大勢に流されやすい 日本人の国民性 ②なぜ簡単な事件からやらないの? 殺人事件の審理 ②『裁判員―決めるのはあなた』 (03年) (③330頁) 監督:石橋冠 主演:石坂浩二、岩崎ひろみ ―裁判員制度、殺人事件 3.陪審制度と黒人差別(シンプソン裁判の視点から) ①『アラバマ物語』 (62年) 監督:ロバート・マリガン 原作:ハーバー・リー 主演:グレゴリー・ペック、メアリー・バーダム ―黒人差別、レイプ事件、陪審制度 ②『アミスタッド』 (97年) (①43頁) 4.陪審映画から弁護士の弁論術を考える ①『レインメーカー』 (97年) (法苑118号) 資料17 監督:フランシス・フォード・コッポラ 第2章 映画から学ぶ裁判員 第1 陪審映画あれこれ 資料15 1.新旧名作2つ ①『十二人の怒れる男』 (57年) 監督:シドニー・ルメット 主演:ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ ―少年による父親殺害事件、陪審制度 21 215頁) ②『12人の怒れる男』 (07年) (○ (日日08. 9/6) (ロシア版) 資料16 監督:ニキータ・ミハルコフ 主演:セルゲイ・マコヴェツキイ 日日44 2.日本の裁判員制度 ①『12人の優しい日本人』 (91年) 監督:中原俊 主演:塩見省三、相島一之 ―日本にも陪審員制度があったらという仮定 -4– 原作:ジョン・グリシャム 主演:マット・デイモン、クレア・デーンズ ―悪徳巣食う法廷に挑む若き弁護士の苦闘を描いた法廷 ドラマ ②『評決のとき』 (96年) (①法苑参照) 5.ロシアの陪審制度を考える ①『復活(RESURRECTION) 』 (01年) (④23 5頁) 第2 陪審制度の落とし穴 ①『ニューオーリンズ・トライアル』 (03年) 資料18 (④226頁) 監督:ゲイリー・フレダー 原作:ジョン・グリシャム 主演:ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン ―アメリカを象徴的に物語る銃社会と訴訟社会 裁判の表と裏で展開される熾烈な頭脳戦 ②『フィクサー』 (07年) (⑲238頁) 日日23 (日日08.4/12) 監督:トニー・ギルロイ 主演:ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン ―フィクサー(=もみ消し屋) 、巨大農薬会社の農薬集団 訴訟 ③『ワイルドシングス』 (98年) (①3頁) ④『シカゴ』 (02年) (②59頁) 第3 裁判員は難しい―法廷モノから何を学ぶ? 1.ジョン・グリシャム映画あれこれ ①『推定無罪』 (90年) ②『ザ・ファーム 法律事務所』 (93年) 監督:ジドニー・ポラック 主演:トム・クルーズ ―マネー・ロンダリング ③『ペリカン文書』 (93年) ④『依頼人』 (94年) 監督:ジョエル・シューマカー 原作:ジョン・グリシャム 主演:ブラッド・レンフロ、スーザン・サランドン ―上院議員殺害事件、目撃者の少年、証人保護プログラム 2.日本映画あれこれ ①『ゆれる』 (06年) (⑭88頁) ②『疑惑』 (82年) (⑩33頁) 監督:野村芳太郎 原作:松本清張 主演:桃井かおり、岩下志麻 ―殺人容疑者の女性と女性弁護士の感情のぶつかり合 い、車の転落事故、保険金殺人 ③『事件』 (78年) (⑩52頁) 監督:野村芳太郎 原作:大岡昇平 主演:松坂慶子、永島敏行 ―本格的な法廷ドラマ、刑事裁判の流れ 殺人事件、死体遺棄事件 ④『HERO』 (07年) (⑯151頁) 監督:鈴木雅之 主演:木村拓哉、松たか子 ―傷害致死事件をめぐる巨大な陰謀劇 3.韓流あれこれ ①『インディアン・サマー』 (01年) (⑲55頁) (韓国) ②『ユア・マイ・サンシャイン』 (05年) (⑪257頁) (韓 国) 4.洋画あれこれ ①『マリー・アントワネットの首飾り』 (01年) (①68頁) 第4 冤罪の恐さを考える 1.洋画 ①『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』 (03年) (③169 頁) ②『ザ・ハリケーン』 (99年) (①41頁) ③『つぐない』 (07年) (⑲306頁) (日日08.4/2 6) 日日25 2.日本 ①『霧の旗』 (65年) ②『13階段』 (03年) (②220頁) ③『それでもボクはやってない』 (06年) (⑭74頁) (産経07.1/19) エンタメ31 監督:周防正行 主演:加瀬亮、役所広司 ―痴漢冤罪事件、刑事裁判の実態、問題点 第5 死刑の重みを考える 1.死刑制度の是非は? ①『ザ・ハリケーン』 (99年) (①41頁) 監督:ノーマン・ジュイソン 主演:デンゼル・ワシントン ヴィセラス・レオン・シャノン ―冤罪で投獄されたボクサーの実話を描いたヒューマンド -5– ラマ ②『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』 (03年) (①38頁) 監督:アラン・パ−カ− 主演:ケビン・スペイシ−、ケイト・ウィンスレット ―死刑制度の是非、冤罪事件 2.死刑囚と看守の交流 ①『グリーンマイル』 (99年) (①34頁) 監督:フランク・ダラボン 主演:トム・ハンクス、デヴィッド・モース ―死刑囚と看守との心の触れ合い アメリカの死刑執行の実態、死刑囚の取り扱い ②『チョコレート』 (01年) (②43頁) 監督:マ−ク・フォスタ− 主演:ハル・ベリ−、ビリ−・ボブ・ソ−ントン ―死刑執行に至る過程、看守と死刑囚の妻との関わり 3.死刑囚との面会 ①『ブレス(息/BREATH) 』 (07年) (⑲61頁) (韓 国) (日日08.5/31) 日日30 監督:キム・ギドク 主演:張震(チャン・チェン) 、パク・チア ―自殺願望のある死刑囚と夫の浮気に絶望する主婦の奇 妙で温かい関係 ②『接吻』 (06年) (⑳126頁) ③『私たちの幸せな時間』 (06年) (⑬99頁) (韓国) 監督:ソン・ヘソン 原作:コン・ジヨン 主演:カン・ドンウォン、イ・ナヨン ―死刑囚の男と毎週面会にやってくる自殺志願の女との 交流 4.刑務官の職務は? ①『13階段』 (03年吉村昭) (②220頁) 監督:長澤雅彦 原作:高野和明 主演:反町隆史、山崎努 ―冤罪事件、刑務官の苦悩 ②『休暇』 (08年) (⑳142頁) 日日31 (日日08.6/7) 監督:門井肇 原作:吉村昭 主演:小林薫、西島秀俊 ―死刑囚の支え役、死刑制度執行の実態 第6 心神喪失・心神耗弱(精神鑑定)を考える ①『39―刑法三十九条』 〔99年〕 〔①86頁) 監督:森田芳光 主演:鈴木京香、堤真一 ―猟奇的殺人事件の容疑者の精神鑑定に女性精神医が挑 む法廷サスペンス ②『美しすぎる母』 (07年) (⑲369頁) 監督:トム・ケイリン 主演:ジュリアン・ムーア、エディ・レッドメイン ―1972年11月17日ロンドンで起こった、アメリカ 大富豪ベークランド家の息子による母親殺害事件 心神耗弱が認められ、精神病患者として収容 1980年7月に釈放、ニューヨークに住む祖母に引き 取られる 祖母を刺傷した罪でライカーズ島に送られ、1981年 3月20日に自殺 主演:内山理名、水川あさみ ―一家4人殺し事件の加害者と被害者の娘が共謀して殺 人事件を計画・実行 ④『17歳の風景 少年は何を見たのか』 (05年) (⑧300頁) 監督:若松孝二 主演:柄本佑 ―2000年の岡山で17歳の少年による母親殺し 自転車で北へ逃走する ⑤『カミュなんて知らない』 (05年) (⑩164頁) 第3章 映画から学ぶ刑事問題あれこれ (産経06.4/26) エンタメ⑦ 第1 戦争犯罪をどう裁く 監督:柳町光男 ①『明日への遺言』 (08年) (⑱243頁) (日日08.2 主演:柏原収史、吉川ひなの /29) 日日17 ―不条理の世界、 21 208頁) ②『私は貝になりたい』 (08年) (○ (日日08. 大学で「映像ワークショップ」を受講している学生たち 11/22) による映画『タイクツな殺人者』の製作 日日55 ③『ジャスティス』 (02 年) (②194頁) ⑥『太陽の傷』 (06年) (⑫124頁) 監督:グレゴリ−・ホブリット 監督:三池崇史 主演:ブル−ス・ウィルス、コリン・ファレル 主演:哀川翔、蜷川みほ ―ベルギ−の捕虜収容所、殺人事件、 ―逆恨みで娘が少年に殺された、少年法 収容所からの脱出計画 ⑦『17歳の処方箋』 (02年) (⑥89頁) 25 210頁) 第2 保険金詐欺、保険金殺人 ⑧『悪人』 (10年) (○ ①『黒い家』 (99年) (①87頁) 第4 こんな凶悪犯にも人権が? 監督:森田芳光 1.洋画 26 180頁) 原作:貴志祐介 『キラー・インサイド・ミー』 (10年) (○ 主演:大竹しのぶ、西村雅彦、内野聖陽 『Mr.ブルックス∼完璧なる殺人鬼∼』 (07年) (⑲18 ―保険金詐欺 6頁) ②『黒い家』 (07年) (⑲88頁) (韓国) 24 186頁) 『パブリック・エネミーズ』 (09年) (○ 日日24 (日日08.4/19) 2.日本 監督:シン・テラ 26 172頁) 『冷たい熱帯魚』 (10年) (○ 主演:ファン・ジョンミン、カン・シニル、ユ・ソン 『ラザロ LAZARUS』 (07年) (⑯234頁) ―保険金目当ての殺人、保険金詐欺 『DEATH NOTE(デスノート) (前編) 』 (06年) (⑪ 25 1 ③『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』 (10年) (○ 393頁) 83頁) 『DEATH NOTE (デスノート) the Last n ―保険金殺人 ame』 (06年) (⑫85頁) 第3 少年犯罪、孤独な魂 『血と骨』 (04年) (⑥73頁) 23 152頁) ①『スパン』 (02年) (⑥93頁) 『MW−ムウ−』 (09年) (○ (日日09.7 監督:ジョナス・アカーランド /4) 日日86 主演:ジェイソン・シュワルツマン 3.韓国 ブリタニー・マーフィー ―ドラッグの「愛好家」の若者 ②『エレファント』 (03年) (④221頁) 監督:ガス・ヴァン・サント 主演:アレックス・フロスト、エリック・デューレン ―1999年4月にコロラド州コロンバイン高校で実際 に起こった銃の乱射事件 ③『深紅』 (05年) (⑧304頁) 監督:月野木隆 原作:野沢尚 -6– 26 185頁) 『悪魔を見た』 (10年) (○ (韓国) 22 242頁) 『チェイサー』 (08年) (○ (韓国) (日日09. 5/9) 日日78 第5 二重処罰の禁止とは? ①『ダブル・ジョパディー』 (99年) (①38頁) 監督:ブルース・ベレスフォード 主演:トミー・リー・ジョーンズ アシュレイ・ジャッド ―アメリカ合衆国憲法修正第5条 ダブル・ジョパディー(二重処罰の禁止) 第6.復讐の可否をどう考える 1.洋画 26 218頁) 『完全なる報復』 (09年) (○ 『キル・ビル∼KILL BILL∼Vol.1』 (03年) (③131頁) 『キル・ビル∼KILL BILL∼Vol.2』 (04年) (④164頁) 2.日本 23 207頁) 『さまよう刃』 (09年) (○ 25 51頁) 『告白』 (10年) (○ 『誰がために』 (05年) (⑨229頁) 3.韓国 『親切なクムジャさん』 (05年) (⑨222頁) (韓国) 『オールド・ボーイ』 (03年) (⑥52) (韓国) 第7 「罪と罰」を考える 22 270頁) ①『罪とか罰とか』 (08年) (○ (日日09.2 /28) 日日68 25 187頁) ②『ヘヴンズ ストーリー』 (10年) (○ 22 276頁) ③『愛のむきだし』 (08年) (○ 第8 加害者の家族の人権は? 22 258頁) ①『誰も守ってくれない』 (08年) (○ (日日0 9.1/17) 日日62 資料20 第9 表現の自由、出版の自由とは? ①『発禁本SADE』 (00年) (③205頁) ②『恋の罠』 (06年) (⑲93頁) (韓国) (日日08.4/ 5) 日日22 ③『グッドナイト&グッドラック』 (05年) (⑪175頁) ④『マジェスティック』 (01年) (②147頁) 第10 犯罪捜査のあり方は? ①『殺人の追憶』 (03年) (④240頁) (韓国) ②『砂の器』 (74年) 第11 潜入捜査のあり方は? 2.潜入捜査のあり方は? ①『インファナル・フェア』 (02年) (③79頁) ②『ディパーテッド』 (06年) (⑭57頁) 第12 交渉人(ネゴシエーター)とは? ①『プルーフ・オブ・ライフ』 (00年) (①6頁) ②『交渉人』 (98年) ③『交渉人 真下正義』 (05年) (⑦369頁) 第13 その他 1.完全犯罪の可否は? 25 45頁) ①『ロストクライム−閃光−』 (10年) (○ ②『インサイド・マン』 (06年) (⑪65頁) ③『初恋』 (06年) (⑪180頁) 2.脱獄(脱走)の成否は? 24 173頁) ①『すべて彼女のために』 (08年) (○ 24 178頁) ②『板尾創路の脱獄王』 (09年) (○ ③『スリーデイズ』 (10年) (ハリウッド版リメイク) 3.詐欺罪の成否は? -7– 23 202頁) ①『クヒオ大佐』 (09年) (○ ②『T.R.Y. 』 (02年) (②217頁) 4.未成年誘拐の成否は? 26 195頁) ①『八日目の蝉』 (11年) (○ 5.逮捕・監禁の成否は? ①『完全なる飼育 秘密の地下室』 (03年) (③362頁) ②『完全なる飼育∼女理髪師の恋∼』 (03年) (⑨348頁) 6.通貨偽造罪の成否は? ①『ヒトラーの贋札』 (06年) (⑱26頁) (日日08.1 /25) 日日12 ②『ニセ札』 (09年) 7.こんな国際犯罪をどう裁く? ①『ブラック・ダイヤモンド』 (03年) (③294頁) 第4部 映画から学ぶ法化社会 資料19 裁判員制度は刑事事件に関するものだが、法化社会において 法律は不可欠。2割司法からの脱却がテーマ。法の支配の拡 大と充実。法曹人口の拡大。法科大学院の設立。 ⇒「映画から学ぶ法化社会」というテーマが! 第1章 総論 第1 コンプライアンスとは ( 『実務企業統治・コンプライアンス講義』20頁) 1.コンプライアンスとは? = 企業の社会的責任(CSR)の一貫 形式的な「法令遵守」から「①法令や社会規範の遵守、② 倫理的で誠実な企業の活動、③そのための企業内における体 制の整備」というより広い概念に。 ⇒ 定義「いわゆる法令遵守はもとより、社会の構成員と しての企業人、社会人として求められる価値観・倫理観に よって誠実に行動すること、それを通して構成かつ適切な 経営を実現し、市民社会との調和をはかり、企業を創造的 に発展させていくこと」 2.コンプライアンスの必要性 ① 企業不祥事の多発 ② 企業行動に対する社会意識の変化 ③ 企業における危険意識の増大 ④ 社会的責任を果たす企業に対する評価の向上 ⑤ 行政等による事前規制の見直し 3.日本のコンプライアンスについての問題意識(同書2 頁) ① 日本企業のコンプライアンス体制は確立したか ② コンプライアンスの実現にもっとも重い責任を負う のは経営者である ③ コンプライアンスとは制度を整えることではない ④ コーポレートガバナンスとコンプライアンス 4.コンプライアンスをめぐる誤解(同書25頁) ① コンプライアンスは、収益性の要請と矛盾する? ② コンプライアンスは、経営資源の浪費につながる? ③ コンプライアンスは、取締役にとっての安全弁にすぎ ない? ④ コンプライアンスは、 「事なかれ主義」につながる? 第2 コーポレートガバナンスとは(同書7頁) 1.その意義 コーポレートガバナンス(企業統治)とは「株主が経営者 の行動を規律すること」 2.コーポレートガバナンスをめぐる論点 ① 経営者支配と株主利益の保護 ② 米国におけるコーポレートガバナンス論 ③ 企業不祥事の防止という視点 ④ 企業の収益性・競争力の強化という視点 3.その課題 4.会社主権論 第3 企業・自治体の不祥事とコンプライアンス 1.企業・自治体の不祥事 ①大和銀行代表訴訟事件判決(00年6月) ②雪印食品、BSE対策事業で輸入肉を国産と偽装して申 請(02年2月) ③西武鉄道、総会屋に対する利益供与事件(04年3月) ④三菱ふそう、車輪脱落事故を契機に大型車の欠陥隠し問 題が発覚(04年5月) ⑤カネボウ、旧役人による粉飾決算や不正な裏金捻出等を 公表(中央青山監査法人) (04年10月) ⑥松下電器、石油温風機事故(05年11月) ⑦ライブドア事件(港陽監査法人) (06年1月) ⑧村上ファンド事件(06年6月) cf.エンロン事件と企業改革法(アメリカ) 2.近時の不祥事 ①大阪旧芦原病院不正支出事件【補助金等不正支出】 (06年4月) ⇒ 05年12月、芦原病院は民事再生申立て ②パロマ、湯沸器不正改造問題(06年7月) ③ソニー、ノートパソコン用電池発火問題(06年8月) ④大阪トヨタ、中古車架空販売(06年9月) ⑤福島下水道工事談合事件【官製談合】 (06年9月) ⑥和歌山トンネル工事談合事件【官製談合】 (06年10月) ⑦名古屋移植腎臓廃棄問題(社会保険中京病院) 【医療ミス】 (06年10月) ⑧不二家の消費期限切れの材料を使用(07年1月) ⑨ミートホープの牛肉ミンチの品質表示偽装事件 (07年6月) ⑩石屋製菓(白い恋人)の賞味期限偽装(07年8月) ⑪船場吉兆の賞味期限切れ商品の販売 +客の食べ残しの使い回し ⑫赤福の賞味期限偽装(07年10月) -8– ⑬比内鶏の産地偽装(07年10月) ⑭マクドナルドの賞味期限切れ商品の販売 (07年11月) ⑮建材性能偽装+大臣認定不正取得 ―ニチアス、東洋ゴム工業など(07年11月) ⑯再生紙の古紙配合率偽装―王子製紙、大王製紙など (08年1月) ⑰障害者団体向け郵便制度悪用、厚生労働省村木厚子被告 逮捕 (09年6月) ⑱大阪地検特捜部証拠改ざん事件、前田恒彦検事他 (10年9月) ⑲「焼肉酒家えびす」によるユッケ集団食中毒事件 →食品衛生法により営業停止命令→7月廃業 (11.4月) ⑳浜松市天竜川の川下り船転覆事故 →船頭の資格は? 救命胴衣不徹底(11.8月) 21 島田紳助の芸能界引退(11年8月) ○ ・暴力団との親密な関係 →セーフorアウト?金の授受は? ・吉本興業の関与は?チェックは? →見て見ぬふり?持ちつ持たれつ? ・マスコミのチェックは?人気タレントには甘い? 3.不祥事はなぜ起こるのか(同書38頁) ① 企業人の意識の閉鎖性 ② 日本的経営システムの限界 ③ トップマネジメントの指導力不足 ④ 法律解釈の変遷 ⑤ 自由で透明な市場に対する国民の渇望 4.防止策(同書44頁) ① 意識改革の必要性 ② 隠蔽体質の除去 ③ 原因の究明と再発防止への努力 ④ 管理・監視体制の整備 ⑤ 開かれた組織の必要性 5.コンプライアンスをめぐる現在の状況(同書49頁) ① 企業を見る社会の眼は厳しさを増している ② ステークホルダー(利害関係者)と企業との関係も変 化している ③ 企業にとってのコンプライアンス上のリスクは著し く増大している 第4 CSRとは 『現代法律実務の諸問題 平成17年度研修版』 1073頁) 1.今のトレンドはCSR? CSR(Corporate Social Responsibility) = 企業の社会的責任 2.コンプライアンスの三種の神器 ① コンプライアンスマニュアル ② コンプライアンスオフィサー(責任者) をセットして完了・・・ ③ コンプライアンスホットライン(通報体制) ⇒ それだけでは「仏つくって魂いれず」 ⇒ CSRはコンプライアンスをきちんとしたうえでの 次のテーマ(その逆はありえない) 3.ステークホルダーの拡大、グローバル化 ステークホルダーとは、株主、投資家、従業員、取引先、 顧客など企業と利害関係を有する者の総称 ⇒ さらに「地域」や「社会」も広い意味での ステークホルダーに含まれる。 建築士――姉歯元一級建築士(耐震強度偽装問題) 2.医者 21 188頁) ①『きみに届く声』 (08年) (○ 3.ジャーナリスト ①『ヴェロニカ・ゲリン』 (03年) (④168頁) 4.美容師 ①『化粧師(けわいし) 』 (02年) (①84頁) 第3 公務員改革と藩政改革 1.公務員改革 ―国家公務員制度改革基本法は? 日日13 ①『県庁の星』 (05年) (⑩160頁) 監督:西谷弘 第2章 映画から学ぶ法化社会 第1 コンプライアンス経営 主演:織田裕二 1.これぞ企業のあるべき姿 ―K県庁産業政策係長、民間との人事交流研修 ①『CEO(最高経営責任者) 』 (02年) (⑰335頁) (中 ②『歓喜の歌』 (07年) (⑱134頁) (日日08.2/1) 国) 監督:松岡錠司 監督:呉天明(ウー・ティエンミン) 主演:小林薫 主演:石涼(スー・リャン) ―ダブルブッキング、官と民の対立 ―ハイアール 2.藩政改革(政治改革と財政改革) 26 156頁) ②『武士の家計簿』 (10年) (○ VS日本国(小泉改革) 、大阪府(橋下改革) 2.企業の問題あれこれ ①『椿三十郎』 (06年・日本) (⑯27頁) 23 152頁) ①『ハゲタカ』 (09年) (○ ―黒澤明監督の『椿三十郎』 (62年)のリメイク 23 ②『沈まぬ太陽』 (09年) (○168頁) (日日09.10 原作:山本周五郎 /17) 監督:森田芳光 日日101 ③『エリン・ブロコビッチ』 (00年) (①36頁) 主演:織田裕二 監督:スティーブン・ソダーバーグ ―藩での汚職の糾弾 主演:ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー ②『山桜』 (08年・日本) (⑲394頁) ―実話にもとづく公害(調停)事件(損害賠償請求事件) 原作:藤沢周平 3億3300万ドル(約350億円)という、賠償金(和 監督:篠原哲雄 解金) 主演:田中麗奈、東山紀之 ④『金融腐敗列島・呪縛』 (99年) ―海坂藩の財政改革 原作:高杉良 第4 企業内のセクハラ防止 監督:原田眞人 ①『燃ゆるとき』 (06年) (⑨196頁) 主演:役所広司 原作:高杉良 3.企業の破綻 監督:細野辰興 24 93頁) ①『キャピタリズム∼マネーは踊る∼』 (09年) (○ 主演:中井貴一 ②『エンロン』 (05年) (⑫378頁) ―カップ麺製造業、資材担当営業マン、アメリカ進出、 原作:ピーター・エルキンドとベサニー・マクリーン セクハラ 監督:アレックス・ギブニー ②『スタンドアップ』 (05年) (⑨186頁) 主演:ケン・レイ(元会長、元最高経営責任者(CEO) ) 監督:ニキ・カーロ 第2 専門家の責任と役割 主演:シャーリーズ・セロン 1.税理士 ―エベレス鉱山VSルイス・ジョンソン裁判(98年終結) ①『不撓不屈』 (06年) (⑪205頁) セクシャル・ハラスメント法制定に寄与した画期的な判 原作:高杉良 例、女性差別、セクハラ 監督:森川時久 第5 飲酒運転撲滅の視点と就業規則 主演:滝田栄 ―飲酒運転で即クビという就業規則の妥当性は? ―飯塚事件(国税庁(局)VS飯塚毅税理士の闘い) ①『0(ゼロ)からの風』 (07年) (⑮214頁) cf.公認会計士――中央青山監査法人(カネボウ) 監督:塩屋俊 湊陽監査法人(ライブドア) 主演:田中好子 -9– ―危険運転致死傷罪成立(2001年12月) 飲酒運転「業務外でも懲戒解雇」 ⇒ 法令順守に企業躍起 ・社員の私生活に過剰介入? ・他の社内処分と公平保て! 第6 内部告発 ①『インサイダー』 (99年) (シネマ①46頁) 第7 公と私 ①『プライベート・ライアン』 (98年) (法苑120号) 監督:スティーヴン・スピルバーグ 主演:トム・ハンクス ―ノルマンディー上陸作戦を背景 ライアン二等兵の生き方に焦点 ②『梟の城』 (99年) (法苑120号) 原作:司馬遼太郎 監督:篠田正造 主演:中井貴一 ―伊賀忍者、豊臣秀吉暗殺の密命 第3章 これも、あれも法律問題! 第1 都市問題、住宅問題、欠陥住宅問題 1.都市問題 ①『胡同のひまわり』 (05年) (⑰415頁) (中国) 監督:張楊(チャン・ヤン) 主演:王海地(ワン・ハイディ) ―中国現代史(1976年、1987年、1999年) 文化大革命、下放政策、父と子の確執 ②『胡同の理髪師』 (06年) (⑰409頁) (中国) (日日08.3/7) 日日18 監督:哈斯朝魯(ハスチョロー) 主演:靖奎(チン・クイ) (本人) ―北京の天安門の北西にある鐘楼・鼓楼周辺の胡同 08年8月の北京オリンピックに向けた都市再開発 22 213頁) 『四川のうた』 (08年) (○ (中国) (日日09. 5/2) 日日77 2.住宅問題 ①『パニックルーム』 (02年) (②162頁) 監督:デビッド・フィンチャー 主演:ジョディ・フォスター クリステン・スチュワ−ト ―パニック・ル−ムに籠城して3人の男と対決する母と娘 ②『ハリウッド★ホンコン』 (01年) (⑤286頁) 監督:陳果(フルーツ・チャン) 主演:周迅(ジョウ・シュン) 、陳英明(グレン・チン) ―香港都市部に残された最後の下町ダイホム・ビレッジ VSハリウッド地区 ③『上海家族』 (02年) (⑤289頁) (中国) 監督:彭小蓮(ポン・シャオレン) 主演:周文倩(チョウ・ウェンチン) 呂麗萍(リュイ・リーピン) ―上海の旧市街地で生きる母・娘・祖母3人の物語 上海・北京を中心とした大都会での個人による住宅購入 の意欲は高い。その価格は高騰の一途。上海の旧市街地 の面積は限られているため、貧富の差の拡大は、低所得 層が住宅を手に入れるチャンスを奪っている ④『砂と霧の家』 (03年) (⑥171頁) 3.欠陥住宅問題 ①『ホーンテッドマンション』 (03年) (⑥177頁) 監督:ロブ・ミンコフ 主演:エディ・マーフィ、マーシャ・トマソン ―大豪邸の売却仲介 ②『おまけつき新婚生活』 (03年) (⑨378頁) 監督:ダニー・デヴィート 主演:ベン・スティラー、ドリュー・バリモア ―重要事項説明書の説明 過去の所有者=賃貸人との間でどんなトラブルを起こし ていたかという内容が説明すべき重要事項に含まれるか 否か? ③『ダーク・ウォーター』 (05年) (⑨365頁) ――『灰暗い水の底から』 (01年)をリメイク 監督:ウォルター・サレス 主演:ジェニファー・コネリー、アリエル・ゲイド ―母と娘の確執(娘の親権争い) ルーズベルト島のアパート ④『悪魔の棲む家』 (05年) (⑨373頁) 監督:アンドリュー・ダグラス 主演:ライアン・レイノルズ、メリッサ・ジョージ ―1974年11月13日起きた殺人事件 「家に棲む悪魔」のたたり(呪い) 第2 医療制度、認知症、安楽死 1.医療保険制度 ①『ジョンQ』 (02年) (②137頁) 監督:ニック・カサヴェテス 主演:デンゼル・ワシントン/ロバ−ト・デュヴァル ―息子の心臓移植手術、国民皆保険、病院ジャック ②『シッコ』 (07年) (⑮269頁) 監督:マイケル・ムーア 主演:マイケル・ムーア ―ドキュメンタリー、アメリカの保険制度、医療の実態 ・NHK大河ドラマ『いのち』 (86年)―三田佳子主演 2.認知症 ①『きみに読む物語』 (04年) (⑦112頁) 監督:ニック・カサヴェテス」 原作:ニコラス・スパークス 主演:ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムズ ―妻がアルツハイマー病 ②『私の頭の中の消しゴム』 (04年) (⑨137頁) (韓国) - 10 – 監督:イ・ジェハン 主演:チョン・ウソン、ソン・イェジン ―若年性アルツハイマー病、インフォームドコンセント ③『そうかもしれない』 (05年) (⑫343頁) 監督:保坂延彦 原作:耕治人 主演:雪村いづみ、桂春團治 ―妻がアルツハイマー病、夫が口腔底ガンで入院 成年後見制度 ④『博士の愛した数式』 (06年) (⑩177頁) 監督:小泉堯史 原作:小川洋子 主演:寺尾聰、深津絵里、吉岡秀隆 ―1975年の交通事故の後遺症 「80分しか記憶が続かない」 、オイラーの公式 ⑤『明日の記憶』 (06年) (⑩172頁) 監督:堤幸彦 原作:荻原浩 主演:渡辺謙、樋口可南子 ―働きざかりの壮年男性、若年性アルツハイマー病 ⑥『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』 (06年) (⑳82 頁) 監督:サラ・ポーリー 原作:アリス・マンロー 主演:ジュリー・クリスティ、ゴードン・ピンセント ―妻がアルツハイマー病、老人介護施設 3.安楽死 ①『ミリオンダラー・ベイビー』 (04年) (⑧212頁) 監督:クリント・イーストウッド 主演:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク ―ボクサーの成功物語、師弟(父娘?)の愛情物語 安楽死 ②『海を飛ぶ夢』 (04年) エンタメ16 (⑦197頁) (産経05.3/25) 監督:アレハンドロ・アメナーバル 主演:ハビエル・バルデム、ベレン・ルエダ ―尊厳死 第3 臓器移植、クローン人間、人工授精、代理母など 1.臓器移植 24 80頁) ①『孤高のメス』 (10年) (○ ②『闇の子供たち』 (08年) (⑳153頁) (日日08.8 /2) 日日39 26 98頁) ③『わたしを離さないで』 (10年) (○ ④『21グラム』 (03年) (④257頁) 2.クローン人間 ①『スピーシーズ/種の起源』 (3部作) (95年、98年、04年(⑧378頁) ) 『スピーシーズ3/禁断の種』 監督:ブラッド・ターナー 主演:ロビン・ダン、サニー・メイブリー ―地球外生命体のDNAと人間のDNAを混合させた新た な種、純血種と混合種 ②『アダムー神の使い 悪魔の子ー』 (04年) (⑫108頁) 監督:ニック・ハム 主演:ロバート・デ・ニーロ、グレッグ・キニア ―「クローン人間」の創造 2001年「クローン規制法」制定 ③『アイランド』 (05年) (⑧136頁) 監督:マイケル・ベイ 主演:ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン ―2019年の近未来、夢の島「アイランド」 3.人工授精、代理出産、代理母 ①『ジーン・ワルツ』 (11年) 4.人工妊娠中絶 ①『ヴェラ・ドレイク』 (04年) エンタメ⑥ (⑧335頁) (産経05.8/30) 監督:マイク・リー 主演:イメルダ・スタウントン、フィル・デイヴィス ―1950年のロンドン、人工妊娠中絶、裁判 ②『4ヶ月、3週と2日』 (07年) (⑱334頁) (日日0 8.3/28) 日日21 5.ガン告知 ①『象の背中』 (07年) (⑯382頁) 6.薬物からの立ち直り(のりピー事件) 23 75頁) ①『クリーン』 (04年) (○ (日日09.9/26) 第4 同性愛 日日98 1.アメリカなど 22 42頁) ②『ミルク』 (08年) (○ 日日75 (日日09.4/18) 26 94頁) ③『シリアスマン』 (09年) (○ 25 104頁) ④『シングルマン』 (09年) (○ 24 169頁) ⑥『フィリップ、君を愛してる!』 (09年) (○ ⑧『中国の植物学者の娘たち』 (05年) (⑰442頁) (日 日07.12/14) 日日6 ⑨『ブロークバック・マウンテン』 (05年) (⑩262頁) 2.韓国 ①『王の男』 (05年) (⑫312頁) (韓国) 24 ⑦『霜花店(サンファジョム) 運命、その愛』 (08年) (○ 164頁) (韓国) 3.中国 26 73頁) ⑤『スプリング・フィーバー』 (09年) (○ (中国) 第5 親権、少女妊娠、少女母 1.親権 ①『アイ・アム・サム(I am Sam) 』 (01年) (②125頁) 監督:ジェシー・ネルソン 主演:ショーン・ペン、ミシェル・ファイファー - 11 – ―知的障害者の父と7歳の娘の愛情物語 子供の親権をめぐる裁判、里親制度 ②『2番目に幸せなこと』 (00年) (①4頁) 監督:ジョン・シュレシンジャー 主演:ルパート・エベレット、マドンナ ―ゲイの男性と女性の夫婦関係、女性の新しい恋 子供の養育権をめぐる裁判 ③『JUNO/ジュノ』 (07年) (⑲294頁) 監督:ジェイソン・ライトマン 主演:エレン・ペイジマイケル・セラ ―16歳の女子高生が妊娠・出産、里親制度 2.少女妊娠、少女母 ①『JUNO /ジュノ』 (07年) (⑲294頁) 21 317頁) ②『コドモのコドモ』 (08年) (○ 第6 格差、貧困 23 264頁) ①『地球でたったふたり』 (07年) (○ ②『赤い文化住宅の初子』 (07年) (⑬214頁) ③『百万円と苦虫女』 (08年) (⑳324頁) (日日08. 7/19) 日日37 ④『誰も知らない』 (04年) (⑥161頁) 第7 国境越え、不法移民、偽装結婚 1.国境越え 25 174頁) ①『闇の列車、光の旅』 (09年) (○ 22 ②『シリアの花嫁』 (04年) (○166頁) 24 61頁) ③『フローズン・リバー』 (08年) (○ 2.不法移民 22 133頁) ①『ロルナの祈り』 (08年) (○ 21 247頁) ②『この自由な世界で』 (07年) (○ ③『堕天使のパスポート』 (02年) (⑥156頁) ④『ディープ・ブルー・ナイト』 (85年) (②233頁) (韓 国) 3.偽装結婚 ①『ダンサーの純情』 (05年) (⑲125頁) (韓国) 4.韓国・南北問題 ①『二重スパイ』 (03年) (③74頁) (韓国) ②『SILMIDO(シルミド) 』 (03年) (④202頁) (韓国) ③『JSA』 (00年) (①62頁) (韓国) 第8 危機管理、武器商人、震災、台風、津波 1.危機管理 ①『宣戦布告』 (06年) (⑪44頁) 監督:石侍露堂 主演:古谷一行 ―日本海敦賀の沿岸に北の国の潜水艦が座礁 自衛隊、集団的自衛権 ②『日本沈没』 (06年) (⑪50頁) (VS『ポセイドン』 (06年) ) 監督:樋口真嗣 主演:草彅剛 ―災害対策基本法、危機管理体制のあり方 ③『K−19』 (02年) (シネマ② 97頁) ④『日本以外全部沈没』 (06年) (⑪ 58頁) 2.武器商人 ―儲ければいいのか、武器商人は? ①『DOMINO』 (05年) (⑨216頁) 監督:トニー・スコット 主演:キーラ・ナイトレイ ―実在のバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ) ②『ロード・オブ・ウォー』 (05年) (⑨204頁) 監督:アンドリュー・ニコル 主演:ニコラス・ケイジ ―軍産複合体、武器商人 3.震災、台風、津波 『唐山大地震』 (10年) (中国) 26 118頁) 『超強台風』 (08年) (○ (中国) 26 123頁) 『ヒア アフター』 (10年) (○ 第9 ヘッドハンティング・新人教育 ①『ヘッドハンター』 (04年) (⑨211頁) 監督:リストファー・タボリ 主演:クリスチャン・スレーター ―ヘッドハンティング ②『リクルート』 (03年) (④111頁) 監督:ロジャー・ドナルドソン 主演:アル・パチーノ、コリン・ファレル ―CIA、師弟愛 ③『スパイ・ゲーム』 (01年) (①23頁) 監督:トニー・スコット 主演:ロバート・レッドフォード ブラッド・ピット ―CIAのスパイ、師弟愛 ④『ハンテッド(THE HUNTED』 (03年) (③216頁) 監督:ウィリアム・フリードキン 主演:トミー・リー・ジョーンズ ベニチオ・デル・トロ ―師弟の追跡劇、コソボ紛争(99年) 第10 その他 1.婚カツ 日日90 ①『不灯港』 (08年) (日日09.8/1) 22 162頁) ②『ウェディング・ベルを鳴らせ!』 (07年) (○ (日日09.5.30) 日日81 2.交通事故の悲劇 ①『帰らない日々』 (07年) (⑳133頁) (日日08.8 /23) 日日42 ②『ゼロからの風』 (07年) (⑮214頁) - 12 – 以上