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4.定点把握対象感染症患者報告状況(月報)
(1)過去5年間の報告状況
疾患名
平成 19 年
平成 20 年
平成 21 年
平成 22 年
平成 23 年
性器クラミジア感染症
194
198
145
172
147
性器ヘルペスウイルス感染症
57
87
77
93
83
尖形コンジローマ
68
63
48
60
44
淋菌感染症
75
51
37
31
37
性感染症報告数 小計
394
399
307
356
311
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
390
365
378
439
338
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
15
15
11
23
13
薬剤耐性緑膿菌感染症
2
3
7
11
2
-
薬剤耐性アシネトバクター感染症*)
薬剤耐性菌感染症報告数 小計
407
383
396
473
353
*)
平成23年2月1日より定点把握疾患として追加された。
(2)性感染症患者報告状況
性感染症患者総報告数は 311 件であり、前年(356 件)よりやや減少した。男女別では、男性 236 件、
女性 75 件であった。疾患別では、性器クラミジア感染症(47%)、性器ヘルペスウイルス感染症(27%)、
尖形コンジローマ(14%)、淋菌感染症(12%)の順で、昨年と同様の傾向であった。
① 性器クラミジア感染症
本年の年間報告数は 147 件(男性 126 件、女性 21 件)と、前年(172 件)より約 15%減少した。年齢
別報告数では、25~29 歳の年齢層の報告数が最も多く、20,30 歳代の報告が全体の 72%を占めた。
性器クラミジア感染症の月別患者報告数と年齢別患者報告数
30
(件)
(件)
女
男
100
前年(男女計)
女
80
20
60
40
10
20
0
0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
(月)
- 28 -
男
② 性器ヘルペスウイルス感染症
年間報告数は 83 件(男性 35 件、女性 48 件)であり、前年(93 件)に比べ約 10%減少した。25~29
歳の年齢層の報告数が最も多く、20~30 歳代で全体の約 46%を占めた。また、60 歳以上の報告数が 14
件あり、他の性感染症と比較してこの年代の占める割合が多いが、高齢者では潜伏していたウイルスに
よる再発の可能性もある。
性器ヘルペスウイルス感染症の月別患者報告数と年齢別患者報告数
20
(件)
30
女
男
(件)
女
前年(男女計)
15
男
20
10
10
5
0
0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
(月)
③ 尖形コンジローマ
年間報告数は 44 件(男性 38 件、女性 6 件)であり、前年(60 件)に比べ約 27%減少した。20~24 歳
の年齢層からの報告数が最も多く、20~30 歳代で全体の約 64%を占めた。
尖形コンジローマの月別患者報告数と年齢別患者報告数
(件)
30
15
女
男
(件)
女
前年(男女計)
10
20
5
10
0
0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
(月)
- 29 -
男
④ 淋菌感染症
年間報告数は 37 件あり、前年(31 件)と大きな変化はなかった。男女別では、すべて男性の報告で、
女性の報告はなかった。
年齢層別では、35~39 歳の年齢層からの報告が最も多く、20~30 歳代が全体の約 66%を占めた。
淋菌感染症の月別患者報告数と年齢別患者報告数
(件)
10
30
女
男
(件)
女
前年(男女計)
男
20
5
10
0
0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
(月)
(3)薬剤耐性菌感染症患者報告状況
薬剤耐性菌感染症の総報告数は 353 件であり、前年(473 件)に比べ約 25 %減少した。疾患別では、
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症が約 96%を占めた。
① メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
年間報告数は 338 件(男性 221 件、女性 117 件)あり、前年(439 件)より減少した。年齢層別では
70 歳以上からの報告が多く、全体の約 72%を占めた。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症の月別患者報告数と年齢別患者報告数
(件)
(件)
80
300
女
男
前年(男女計)
女
60
200
40
100
20
0
0
1
2
3
4
5
6 7
(月)
8
9 10 11 12
- 30 -
男
②
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
年間報告数は 13 件(男性 7 件、女性 6 件)あり、前年(23 件)と比べ約 43%減少した。年齢層別で
は 10 歳未満(46%)、70 歳以上(38%)が多かった。
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症の月別患者報告数と年齢別患者報告数
(件)
10
10
女
男
(件)
女
前年(男女計)
8
8
6
6
4
4
2
2
0
0
男
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
(月)
③
薬剤耐性緑膿菌感染症
年間報告数は 2 件(男性 2 件、女性 0 件)あり、前年(11 件)から減少した。年齢層はすべて 70 歳以
上であった。
薬剤耐性緑膿菌感染症の月別患者報告数と年齢別患者報告数
(件)
(件)
5
女
男
5
前年(男女計)
女
4
4
3
3
2
2
1
1
0
0
1
④
2
3
4
5
6 7
(月)
8
9 10 11 12
薬剤耐性アシネトバクター感染症
平成 23 年 2 月から新たに追加されたが、報告がなかった。全国では 7 件の報告があった。
- 31 -
男
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