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南アフリカは世界で最もエイズ患者が多く、 その数は 15 歳から 49 歳の

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南アフリカは世界で最もエイズ患者が多く、 その数は 15 歳から 49 歳の
南アフリカは世界で最もエイズ患者が多く、 その数は 15 歳から 49 歳の成人のうち 16.7%である 629 万人に上
る。 また結核患者の数も増加している。結核/エイズの合同プログラムが推奨されているが、 資金的にはどのく
らい必要なのであろうか。
南アフリカ、ウェスタン・ケープ大学とイギリス、 ロンドン大学熱帯医学学校の研究者たちは、ケープタウンにあ
る、 地域健康センター、プライマリ・ヘルス・ケアクリニック、 性感染症クリニックの 3 箇所のプライマリ・ヘルス・ケ
ア機関を視察した。 世界保健機関(WHO)により推奨されている結核/ エイズの合同治療プログラムである
ProTEST を使用している 4 箇所の結核/ エイズ対策試験地域のうちの 1 箇所で、12 施設が視察された。
ProTEST による治療は、無償カウンセリングと迅速な検査(VCT)、結核患者発見強化のためのスクリーニング
(1)(ICF)、イソニアジド(2)予防療法(IPT)、コトリモキサゾール(3)予防療法(CPT)により行われ、HIV により感染する
可能性のある感染症の予防管理を向上させた。研究者はこれらの治療にかかる費用と費用対効果について調査
を行った。
調査によると、VCT を行うのに 7-11US ドル(840-1320 円)(4)、結核患者発見に 81-166US ドル(9720-19920 円)、
IPT を行うのに 92-183US ドル(11040-21960 円)、CPT を必要な 6 ヶ月間行うのに 20-44US ドル(2400-5280 円)
必要だが、施設によって費用が異なることが分かった。
総費用の 78-85%について調査が行われたが、HIV テストやイソニアジド、コトリモキサゾールが占める割合は
11-17%を占めるのみであった。
VCT により HIV 感染を防いだ場合にかかる費用は 67-112US ドル(8040-13440 円)であり、他の感染防止策より
有用であるとされた。
性感染症クリニックで行われる HIV カウンセリングと検査にかかる費用は、専門家によって行われるわけではな
いため比較的安価であった。
VCT により結核感染を予防した場合にかかる費用は 129-215US ドル(15480-25800 円)、ICF では 323-664US ド
ル(38760-79680 円)、IPT では 86-962US ドル(10320-115440 円)であった。これらはすべて新たな結核患者を治
療するのにかかると報告されている 823-1362US ドル(98760-163440 円)よりも安価であった。
IPT スクリーニングに胸部レントゲンを使用した場合、IPT による結核予防に対し 36%費用対効果を低下させた。
精製ツベルクリンタンパク体(PPT)を IPT で使用した場合には費用対効果は変わらなかった。
研究者たちは南アフリカにおける ProTEST プログラムは経費節約になると主張している。
特に VCT は他のアフリカ諸国での事例より安価であった。研究者によれば、非専門家によって行われる VCT と、
迅速な HIV 検査は、南アフリカの HIV と結核両方において予防の費用対効果が高いとされた。
(1) 症状が現れる前に病気を発見するための検査
(2) 結核菌の働きを抑える薬。肺結核を始めとして結核菌が原因の結核症の治療に使用される。
(3) ニューモシスティス性肺炎の治療にきわめて有効な抗菌剤
(4) 1US ドル=120 円にて計算
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