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第2章 - 芽室町
第2章 道路交通網の計画 第2章 1 道路交通網の計画 計画の概要 これまでの道路交通網は、市街地については、都市計画を基本として計画的に整 備し、郊外地については、基幹産業である農業を支える観点や農業関連の食品加工 を中心とした工業団地への流通の観点から計画的な整備を行ってました。 しかし、これからの道路整備(道路の新設や道路の改良)や道路維持管理を考え た場合、今まで以上に町の財政がきびしくなる中で、限られた財源をいかに効率的 ・効果的に投資していくべきなのかが、重要となってきます。 このため、まずは現状の道路交通網について、実態に即したものとなっているの か、土地利用の変化等によって、変わっているところは無いのかどうかを見直すこ とが必要であり、町内に現存するそれぞれの道路について、その役割を明確にし、 現状の道路交通網として位置づけしました。 2 都市交通の課題 (1)芽室ICからの動線づくり 北海道横断自動車道の今後の開通により、道央圏からのアクセス時間の短縮が期 待されているなかで、特に芽室ICからの乗降の利用動向を見据えた動線づくりの 必要があります。 (2)農業者の暮らしを支える 芽室町の基幹産業である農業を、将来も安心して経営していくことができる交通 環境を確保し、農業者の暮らしを支えていく必要があります。 (3)産業や観光の振興につなげる 農業関連の食品加工を中心とした企業が立地している工業団地の利便性向上や観 光地・イベント会場へのアクセス機能を強化する必要があります。 (4)適正な機能を発揮させる 道路交通網としてのつながりが不完全なことで、事故の危険性の増加や移動の円 滑性が阻害されることとなっていることから、適正な機能を発揮させる必要があり ます。 (5)都市構造の変化に対応 都市交通は、都市の構造により変化することから、現状の土地利用や将来の都市 構造・土地利用を的確に捉え、それに対応した道路交通網を構築する必要がありま す。 (6)高速交通体系の整備促進 広域連携の強化や医療等の機能を発揮するために、高速交通体系を整備促進する 必要があり、その整備に合わせて、新たなIC増設やICへのアクセス機能の強化 を図る必要があります。 - 56 - 第2章 道路交通網の計画 3 求められる道路交通網の姿 (1)芽室ICから市街地につながる道路交通網 (2)農業者の暮らしを支える道路交通網 (3)アクセス機能の強化を図る道路交通網 (4)適正な機能を発揮できる道路交通網 (5)都市構造の変化に対応できる道路交通網 (6)高速交通体系の強化を図る道路交通網 4 道路軸の設定 都市交通の課題を解決していくためには、まず、現在の道路交通網をしっかりと 位置づける必要があり、次の4つの役割による道路軸を設定し、役割ごとに道路交 通網を設定しました。 *芽室町の郊外地を対象とした「広域道路交通網」と市街地を対象とした「市街地道路 交通網」という観点から軸ごとの位置づけ図面を作成しています。 (1) 都市軸 図-24(58 ページ)、図-25(59 ページ) 芽室町と他市町を連絡し、円滑な都市活動を支えるために中心となる道路 *都市活動とは、商・工・農業者による経済活動や住民の生活活動 (2) 生活軸 図-26(60 ページ)、図-27(61 ページ) 芽室町と隣接市町や町内地域間を連絡し、地域生活を支えるために中心と なる道路 *地域生活とは、住民の通勤、通学通院や買い物など (3) 産業軸 図-28(62 ページ)、図-29(63 ページ) 芽室町の産業の流通を支えるために中心となる道路 *産業とは、農林業及び商工業 (4) 観光軸 図-30(64 ページ)、図-31(65 ページ) 芽室町の観光地等を連絡し、観光の振興を支えるために中心となる道路 *観光地等とは、芽室遺産、イベント会場、スポーツ施設、宿泊施設など 他圏域へ 他圏域へ 広域的な道路 住居地 産 業 他市町へ まちなか 他市町へ 都市軸 住居地 観光地等 生活軸 産業軸 観光軸 他市町へ 道路軸のイメージ図 - 57 - 第2章 道路交通網の計画 図-24 - 58 - 第2章 道路交通網の計画 図-25 - 59 - 第2章 道路交通網の計画 図-26 - 60 - 第2章 道路交通網の計画 図-27 - 61 - 第2章 道路交通網の計画 図-28 - 62 - 第2章 道路交通網の計画 図-29 - 63 - 第2章 道路交通網の計画 図-30 - 64 - 第2章 道路交通網の計画 図-31 - 65 - 第2章 道路交通網の計画 5 道路交通網の設定 道路軸の設定で、道路の役割を明確に位置づけしたことから、道路交通網として それぞれの道路の区分を設定します。 道路の区分とは、芽室町にとってどれだけ重要な道路であるかを4つの区分で位 置づけることで、道路の役割の重なり度合いによって設定し、今後の道路整備や維 持管理に重要な役割を果たすこととなります。 広域道路交通網 図-32(67 ページ)と市街地道路交通網 図-33(68 ペー ジ)として道路交通網を設定しました。 *芽室町の郊外地を対象とした「広域道路交通網」と市街地を対象とした「市街地道 路交通網」の位置づけの図面を作成しています。 (1) 広域幹線道路 都市軸、生活軸、産業軸、観光軸の全ての軸の役割が重なっている道路 (主として高速自動車国道・一般国道・主要道道) (2) 地域幹線道路 生活軸、産業軸、観光軸の全ての軸の役割が重なっている道路 (主として一般道道・町道一級路線・町道二級路線) (3) 地域準幹線道路 生活軸、産業軸、観光軸それぞれの軸の役割が単体か2つ重なっている道路 (主として町道二級路線・町道その他路線) (4) 地域道路 道路軸としての役割が位置づけされていない道路 (町道二級路線・町道その他路線) 他圏域へ 他圏域へ 広域的な道路 住居地 産 業 他市町へ まちなか 他市町へ 広域幹線道路 住居地 地域幹線道路 地域準幹線道路 観光地等 他市町へ 道路交通網のイメージ図 - 66 - 第2章 道路交通網の計画 図-32 - 67 - 第2章 道路交通網の計画 図-33 - 68 -