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日大理工出身の市長さん
山梨県 山梨県 岩手県 大月市 石井由己雄 市長 都留市 小林 義光 市長 北上市 髙橋 敏彦 市長 昭和44年 土木工学科卒業 昭和45年 建築学科卒業 昭和55年 理工学研究科博士前期課程建築学専攻修了 つるピ ー 1 大月市のキャッチフレーズ 富士の眺めが 日本一美しい街 1 都留市のキャッチフレーズ 学び、発見、実践、みんなで創る スマートシティ(賢い都市)つる 2 大月市の自慢 大月市は、山梨 県の東部に位置し、 首都圏から特急や 高速で1時間ほど の近さでありながら、自然・文化遺産・歴史など 都会にないものが豊富です。街から比較的近い距 離に山々があり、それぞれ、登れば「秀麗富嶽 十二景」に代表されるように素晴らしい富士山が 眺められる場所がたくさんあります。最近ではト レッキングブームで若い方々が訪れ、山ガールも 多くなりました。何より、森林に囲まれた環境が もたらす「癒し」の効果は絶大であり、この大自 然に魅了され移住する芸術家のほかにも、近年で は「スローライフ」や「ロハス」をテーマに週末 をここで過ごす都会の方々もいらっしゃいます。 本市の総面積の87%を占める森林(大自然)が 大月市の財産です。 2 都留市の自慢 都留市は、新・花の百名山に選 ばれた三ツ峠山を始めとする、魅 力的な山々と名水百選に選ばれた「十日市場・夏 狩湧水群」に代表される豊かな水に恵まれた山紫 水明の地であるとともに、城下町としての面影を 残す歴史ロマン溢れるまちです。また、本市は、 教員養成系大学として著名な公立大学法人都留文 科大学を中核とする学園都市としても発展を続け ており、現在も、産業技術短期大学校が来春の開 校を目指し建設中であると同時に、平成28年度 の開設を目途に看護系大学の誘致活動を進めてお ります。さらに、市内には全国的に注目を集める 家中川小水力市民発電所「元気くん1・2・3号」 を始め、さまざまな自然エネルギーや環境の保 全・創出のため の施設を集積さ せた、環境未来 都市の実現にも 取り組んでおり ます。 3 市長としてのモットー(座右の銘) 将来を見通した長期にわたる経営の基本を確立 するために「大月市第6次総合計画」を策定し、 「信頼と協働のまちづくり」を基本理念とし、市 民と行政が一体となって「住んでよかった」と思 えるまちづくりを目指す。 4 後輩へのメッセージ わが国は、戦後目覚ましい発展を遂げ世界に有 数の経済大国となりました。厳しさや苦しみの中 からさまざまな技術・技能が生まれ向上し人材の 育成も進みました。これは、勤勉で緻密な能力を 兼備え努力した結果であります。それは世界に向 け追う立場にあり目標に向かって日本全体が心を 一つにして進んだからであります。しかし、今日 のわが国は頂点に達し目標を失い各国から目標と される立場になりました。さらに自然災害や放射 能による脅威等多くの不安材料により大きな岐路 に立たされ閉塞感が漂っています。この状況を打 開するため、日本国民はもう一度世界に向けて挑 戦すべく新分野事業への転換を図り、ハイレベル な技術技能の開発習得が望まれます。 それには、皆様の若いエネルギーパワーがどう しても必要となります。どうか希望と誇りを持ち 自分のため家族のため国のため活躍されることを 大いに期待します。 3 市長としてのモットー(座右の銘) 「其の位に素して行う 其の外を願わず」 『中庸』にある言葉で、 「自分に与えられた環 境、置かれた立場で為すべきことを為すために、 今の最高最善を尽くす。それ以外のことは考えな い」の意。 4 後輩へのメッセージ 「人生に夢があるのではなく、夢が人生をつく る」という言葉があります。私は今、行政に携わ っておりますが、職員に対して「行政そのものに 夢があるのではなく、夢があるからそれに向かっ てよい行政が創られていく」というメッセージを 発信し続けております。 皆さんがもうすぐ仲間入りする現代社会は、人 類史上的とも称される変化の中で閉塞感や不透明 感が漂い、夢や希望が持ちにくい時代となってい ますが、こうした時代だからこそ自分の夢を自ら 探し出し、それを実現するための努力を惜しまな いでほしいと思います。 “人生は二度ありません” 勇気と情熱を持って前 向きに楽しく挑戦を続け、自分自身が納得のでき る充実した人生を送られることを期待します。 1 北上市のキャッチフレーズ 北東北の十字路 技術と文化が出会うまち 2 北上市の自慢 北上市の玄関口である東北新幹線きたかみ駅の 東側、北上川沿いに、弘前、角館と並ぶ桜の名所 「展勝地」がある。その奥に世界文化遺産「平泉」 の200年程前から栄えていた謎の大寺院跡「国見 山廃寺跡」がある。かつて北東北を支配した安倍 氏、清原氏が支えた山林寺院と言われているが、 それを引き継いだ初代藤原清衡や中尊寺との密接 な関係に、今注目が集まっている。人口94,000 人余りの北上市は、高速交通網を活かした立地条 件やフォローアップへの評価から多くの誘致企業 が集積している。今その数は200社を超え、活発 な企業交流から世界の先端技術が生み出されてい る。東日本大震災後は沿岸被災地産業復興の支援 拠点としての役割が求められている。 3 市長としてのモットー(座右の銘) 「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」 これからも「まち育て」を為そうとする人々の 力になりたいと思います。 4 後輩へのメッセージ 私は在学中、理工学部建築学科の小林美夫先 生、伊澤岬先生の元で建築を学ばせていただきま した。大学院修了後は父主宰の設計事務所に入り ましたが、小さい地方都市では真面目に仕事をこ なすだけでは次の仕事が入ってくる保証もなく、 まちづくりの中から仕事を見付け出すことが求め られました。今、図らずも市長という立場をいた だいているのも、きっとその延長だろうと思って います。人生は、時に思わぬ方向に向かってしま うもののようです。しかし、 確かに言えることは、 その時々に出会った師や友に人生を支えられてい るということです。後輩の皆様にはこれからの人 生、思い通りにいかないことの方が多いと思いま すが、その時々の出会いをぜひ大切に生きていた だきたいと思います。 理工サーキュラー N o.155 8 広島県 荒尾市 前畑 淳治 市長 安芸高田市 浜田 一義 市長 昭和43年 土木工学科卒業 昭和45年 土木工学科卒業 1 荒尾市のキャッチフレーズ しあわせ 優都 あらお (平成24年4月施行 第5次荒尾市総合 計画スローガン) マジャ ッ キ ー 日 大 理 工 出 身 の 市 長 さ ん 熊本県 2 荒尾市の自慢 荒尾市は、熊本県の 西北端に位置する温 暖で四季の変化に富 み、海、山など自然に 恵まれ、明治より石 炭産業を中心に発展 したまちです。人口 は56,000人。現在は 産業構造を転換。併せ て市民との協働のま ちづくりに取り組み 住みやすく魅力的な、 2012年 に 市 制 施 行 70周年を迎えたまち です。 まちは宝の宝庫、世界遺産暫定登録の「旧万田坑」やラ ムサール条約湿地登録の「荒尾干潟」 、孫文の辛亥革命を 支えた「宮崎兄弟の生家」などのほかに、福岡、熊本の中 間点であり、災害の少ないという地理的優位性を活かし、 およそ100ha の工業用地への企業誘致など、市民を中心 に産業、歴史、文化、自然など、強みを活かすまちづくり に取り組んでおります。 3 市長としてのモットー(座右の銘) 「則天去私」 常に市民の目線で、公平公正を求め、百年の大計を見据 えた発想、知恵、そして強い信念が激動の時代を乗り切る 羅針盤となる。 4 後輩へのメッセージ 昨今私たちを取り巻く情勢は、かってないスピードとス ケールで変化し続けており、その中でわれわれは国内だけ にとどまらず、 世界を相手にしていく力が試されています。 そのためにもまずは、常時それぞれが持つ課題や問題 点についてその解決に真摯に取り組み、併せて人・物・情 報・資本を駆使し、新たな道を開拓する力を養うことが必 要です。 これから「人生」という航海へ船出する皆さん、家族、 友人、恋人……自分の周りの人を大切にし、気を緩めず、 失敗を恐れず、そして反省を忘れず、目の前の大海原へそ の身を投げ出し、多くのことへチャレンジし、将来をつか みとってください。 皆さんのご活躍を応援します。 9 理 工サーキュラー No .155 1 安芸高田市のキャッチフレーズ 安芸高田市は、高齢化率34.2%(全国23.4%)と少子 高齢化の進んだまちです。高齢化に伴い深刻化する介護・ 医療・危機管理の経費抑制が行政の課題であります。私 は、社会状況がどの様に変わっても、市民を守っていける 仕組みを構築することが大切と考えております。 政策マニフェストとして、市民の皆様に自助・共助によ る「市民総ヘルパー構想」を提唱しています。 「市民総ヘ ルパー構想」は安芸高田市の古くからの風習である「もや い」を活かした「お互いさま」の精神を復活していただく ことを理念としております。 「もやい」の復活が市民の「自 助」を育み、一人ひとりの強みが地域の強みにつながり、 行政が発する施策の補完をしていただくこととなります。 結果として、介護・医療・危機管理の経費抑制につながる ものと考えております。 2 安芸高田市の自慢 戦国武将 「毛利元就」 の生誕の地であります。 「百万一心」 「三矢の訓」は、心を一つにすれば何事も成し得るという 元就の教訓であり、今でも市民の心情として深く愛称され ています。平成9年に NHK 大河ドラマで放映され、全国 各地から訪れていただきました。 伝統芸能のまちとして、とくに「神楽」は東京公演・高 校生の神楽甲子園を通して多くの国民の皆様に楽しんでい ただいております。また、日本を代表する、Jリーグ・サ ンフレッチェ広島、ハンドボール・湧永レオリックのマザ ータウンとしてまちづくりの一躍を担っています。 3 市長としてのモットー(座右の銘) 市民を万編に、 平等に愛し「中庸」の精神で市政を司る。 4 後輩へのメッセージ 若い後輩の諸君は、これから無限に発展する可能性を秘 めておられます。自分の力を信じて広い視野に立ち、大き く羽ばたいていただきたいと思います。学校での成績も大 切なことですが、これからの長い人生の一部に過ぎませ ん。自分の良いところを見つけ、伸ばしていくことに心が けていただきたいと思います。