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IC カード標準システム導入検討の手引き (参考編) 第 11.0 版

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IC カード標準システム導入検討の手引き (参考編) 第 11.0 版
IC カード標準システム導入検討の手引き
(参考編)
第 11.0 版
平成 26 年 4 月
地方公共団体情報システム機構
目
次
I想定されるシステム構築費用の概算(参考) .................................................... 2
1 はじめに ................................................................................. 2
2 概要 ..................................................................................... 3
2.1 費用構成 ............................................................................. 3
2.2 特別交付税措置 ....................................................................... 4
3 機器等調達関連 ............................................................................ 5
3.1 前提条件 .............................................................................. 5
3.2 機器等調達関連の概算費用 .............................................................. 6
4 導入 SI 作業関連 ........................................................................... 8
4.1 導入 SI 作業関連の概算費用 ............................................................. 8
5 保守関連 .................................................................................. 9
5.1 保守関連費用 .......................................................................... 9
5.2 標準システム保守費用 .................................................................. 9
i
本書の使い方
IC カード標準システム(以下「標準システム」という。)の導入のために参考となる情報を収集する
際に利用します。
1
I想定されるシステム構築費用の概算(参考)
1 はじめに
本編では、市町村が、標準システムを用いた、条例の定めるところによる、住民基本台帳カード(以下「住基
カード」という。)の空き領域を利用する独自のサービス(以下「条例利用サービス」という。)を導入・運用するに際
し必要な費用について、すでに導入した団体を参考に、予算計上の目安として構築費用の概算を示してい
ます。記載する費用は、標準的な構成・必要最低限な作業の委託を前提とした想定値です。
導入・運用費用は、市町村ごとの要件により異なります。
市町村における予算計上等の目的で詳細な見積金額が必要な場合は、必ず事業者等へ問合せの上、費用
を確認してください。
2
2 概要
2.1 費用構成
標準システムは、クライアント・サーバ技術をベースとした標準的な仕組みの上で動作するソフト
ウェアです。
標準システムを用いた条例利用サービスを市町村が導入・運用するためには、標準システムのソフ
トウェアが動作する環境を構築・維持する必要があります。
市町村においては、以下の項目の費用負担が必要です。
(1) 機器等調達関連
①サーバ機器及び端末機器
②ネットワーク関連機器(ハブ、ルータ、ファイアウォール等)
③OS等ソフトウェア
(2) 導入 SI 作業関連
①導入SI(システムインテグレーション)作業
②既存システムの改造作業(市町村の必要に応じて)
(3) 保守関連
①標準システムソフトウェア保守(地方公共団体情報システム機構(以下「J-LIS」という。)と
契約)
②OS等ソフトウェアの保守
3
2.2 特別交付税措置
条例利用サービスを提供するシステムの構築に要する経費については、総務省により特別交付税と
して財政措置されます。
申請方法、手続きなど詳しい内容については、総務省自治行政局住民制度課に問合せてください。
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3 機器等調達関連
3.1 前提条件
機器等調達関連の概算は、サーバ及び端末機器及び OS 等ソフトウェアについて、基本的な最小構成分
のみを対象としています。したがって、以下の項目については、含んでいません。
・ ネットワーク関連機器(ハブ、ルータ、ファイアウォール等)
・ キオスク端末
・ 追加端末機器
・ 新規ファイアウォール機器等
(標準システムでは、証明書自動交付サービス及び図書館サービスに関して、住基カードとのインタフェ
ースを規定しており、各システム自体は提供していません。これらシステムの概算費用に関しては、各シ
ステムを提供している事業者等に問合せてください。
)
なお、機器仕様の詳細について知りたい場合は、J-LIS に資料提供申込を行ってください。
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3.2 機器等調達関連の概算費用
標準システムを導入する際の機器等調達に係る概算費用を下表に示します。
最小規模の機器構成を前提としています。機器の拡張性は考慮されていません。
無停電電源管理ソフトウェア、バックアップ管理ソフトウェア、ウィルス対策ソフトウェアは含まれて
いません。
OS 等ソフトウェアのライセンスは最小規模を前提としています。市町村の運用に適合するライセンス
を調達してください。
プリンタ、レシートプリンタ、オプションの外部記憶装置、インターネット対応用ネットワーク機器は
含まれていません。
機器に接続する IC カードリーダライタは、最も廉価なもの(PC/SC インタフェース)を前提としてい
ます。
下表に記載の概算費用は、これまでの助成事業等の報告書に記載の実績額に基づく平均値です。
(1)基本最小構成
(税抜)
システム名
基本システム
機器等
(1)基本システムサーバ(注 1)
220 万円
(2)RA 部門端末兼職員用端末
(3)一括発行機能を利用する場合(注 2)
(A)カード発行用端末等
(B)カード発行用端末・発行機等
20 万円
(2)業務システムを導入する場合
45 万円
245 万円
(税抜)
システム名
広域交付システム
概算費用
機器等
広域交付サーバ(注 1)
(注 3)
概算費用
250 万円
住民用端末(窓口交付機能を導入する場合)
(注 4) 20 万円
申請書自動作成システム
証明書等自動交付システム
図書館システム
市町村独自システム
安否情報システム連携機能
申請書自動作成サーバ(注 1)
住民用端末(導入する場合)(注 4)
標準システムで定めるインタフェースに準拠し
た証明発行サーバ及び証明発行端末
標準システムで定めるインタフェースに準拠し
たサーバ及び端末
標準システムで定めるインタフェースに準拠し
たサーバ及び端末
―
190 万円
20 万円
―
(注 5)
―
(注 5)
―
(注 5)
0 万円(注 6)
注 1)基本システムサーバ、申請書自動作成サーバ、統計管理機能を利用する広域交付サーバを導入する
場合は、各機器にてデータベースソフトウェアが必要です。市町村にてデータベースソフトウェア
を調達してください。ただし統計管理機能を利用しない場合は、広域交付サーバにてデータベース
ソフトウェアが不要です。
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注 2)一括発行を利用する場合の費用は、市町村による住民基本台帳カードプリンタ(以下「カードプリ
ンタ」という。)の調達形態により異なります。
(A) カードプリンタを流用する場合
現状市町村で住基カードの発行を行っていて、住基 CS 端末に接続されているカードプリ
ンタを一括発行で流用する場合です。
(B) カードプリンタを新規に調達する場合
住基 CS 端末に接続されているカードプリンタを流用しない場合などで、カードプリンタ
を新規に調達する場合です。
なお、(A)の場合は、住基ネット CS 側で別途機器(外部委託端末)を調達する必要がある場合
があります。詳しくは住基全国センターへ確認してください。また住基 CS 端末での住基カードの発
行がしたい場合は、設定の変更が必要です。
注 3)窓口交付機能は、広域交付サーバを導入することで利用できます。
注 4)広域交付システム(窓口交付機能)及び申請書自動作成システムで、住民用端末を兼用することが
できます。
注 5)導入するシステムにより費用が異なりますので、導入ベンダに問合せてください。
注 6)安否情報システム連携機能は、基本システムを導入し、必要な設定を実施することで利用できます。
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4 導入 SI 作業関連
4.1 導入 SI 作業関連の概算費用
標準システムを導入する際の基本導入 SI 作業に係る概算費用を下表に示します。導入するシステムに
ついてのみ必要です。
下表に記載の導入費用は、これまでの助成事業等の報告書に記載の実績額に基づく平均値です。
(1)基本導入SI費(税抜)
システム名
基本システム
一括発行機能を利用する場合
導入費用
備考
350 万円
50 万円
(2)業務システム導入SI費(注)(税抜)
システム名
広域交付システム
窓口交付機能を利用する場合(注)
申請書自動作成システム
導入費用
備考
200 万円
200 万円
200 万円
(注)窓口交付機能を利用する場合は、広域交付システムの導入費用に加えて、窓口交付機能の導入
費用が必要です。
※複数団体による共同利用時の導入 SI 作業費用について
共同利用時の導入 SI 作業費用は、各市町村が個別に作業を行うよりも安価です。共同利用すること
で、機器構成設計、インストール等の作業を共通化できるため、作業量を軽減できるためです。一方、
導入仕様(チューニング・マスタ)設計及び設定等は、共同利用時においても作業量が軽減しないため、
大幅な作業量削減は見込めません。多くの場合で、トータルとしての導入 SI 作業費用は、共同利用に
より削減できますが、削減効率は、共同利用形態に大きく依存します。
費用の詳細については、事業者等に問合せてください。
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5 保守関連
5.1 保守関連費用
標準システムを導入する場合は、J-LIS と標準システムのソフトウェアの使用許諾契約を締結後、
使用許諾契約書に定める使用開始日までに保守契約を締結する必要があります。
また、市町村が調達した機器及び OS 等ソフトウェアについては、調達元との間で保守契約が必
要な場合があります。さらに、証明書等自動交付システム、図書館システムについても同様に、調
達元との保守契約が必要な場合があります。それらについては、調達元事業者に問合せてください。
5.2 標準システム保守費用
保守料金は、1 年間を単位として定めるものとし、基本システム及び使用する業務システム毎に
必要です。年間保守費用は、下表のとおりです。
なお、共同利用の機能を使用する場合の保守料金は、別途提示します。
対象システム
基本システム
業務システム
年間保守費用(税抜)
利用環境設定システム
オペレータ認証システム
広域交付システム
申請書自動作成システム
904,762 円
428,572 円
428,572 円
J-LIS では、保守契約に基づき、標準システムの使用に関する問合せ回答やシステムソフトウェ
アの瑕疵に対する補修等を行い、機能を正常に維持し、円滑に稼動させるためのサポートを行いま
す。
なお、技術者の現地派遣による支援については、本保守の対象外です。
また、ハードウェア機器、OS 等ソフトウェア、ネットワーク設定等に関する問合せ、故障対応
についても本保守の対象外です。
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