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地域再生計画 1 地域再生計画の名称 農業と観光を地域鉄道で繋ぐ

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地域再生計画 1 地域再生計画の名称 農業と観光を地域鉄道で繋ぐ
地域再生計画
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地域再生計画の名称
農業と観光を地域鉄道で繋ぐテーマパーク化地域再生計画
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地域再生計画の作成主体の名称
坂井市
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地域再生計画の区域
坂井市の区域の一部(えちぜん鉄道沿線(三国地区、春江地区、坂井地区))
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地域再生計画の目標
坂井市は、福井県一の観光入込客数を誇る「東尋坊(約 148 万人)」や、親子に人
気の高い「児童科学館エンゼルランド(約 60 万人)」を有しながら、地域経済分析
システムで観光地別・時間別の流動人口を比較すると、13時をピークに、他の時
間帯では少人数で横ばいとなっており、滞在時間が短いこと、これらの観光資源に
入込客が偏よりすぎることなどの課題を持ち、市全体への面的波及による経済効果
を十分に引き出しているとは言い難い状況にあります。
また、パイプラインの恵みを受ける壮大な田園地帯を背景にした農業と観光資源
は身近な存在でありながら、お互い十分な相乗効果が発揮出来ていません。
一方で、平成27年度からはじめた鉄道ファンをターゲットにしたえちぜん鉄道
の周遊旅行が好評を得ており、交流人口増加への追い風となっています。今後は、
「東尋坊」や「児童科学館エンゼルランド」の集客力を活かしつつ他の観光資源を
地域鉄道で繋ぎ、エリア全体を新たなブランドとし付加価値をつけていくことで交
流人口の増加を図ります。また、観光業はもちろんのこと、農業においても、地元
で埋もれているが潜在能力のある素材を活かした商品を開発し、観光客への売上を
促すなど稼ぐ力を引き出していきます。
オールターゲットの観光ブランド化していくにあたって、坂井市に不足している
観光資源は、若者・インバウンド向けの目玉事業であると考えており、現在農業施
設である「ゆりの里公園」を若者・インバウンドをターゲットにしつつ、幅広い年
齢層が楽しめる複合型観光施設へリノベーションします。
この「ゆりの里公園」をハブとして、中高齢者に人気のある東尋坊と親子層に人
気のある児童科学館エンゼルランドへの来場者が地域鉄道により繋がり、沿線全体
を周遊する着地型観光地としていきます。結果的に、ターゲット層の異なる観光資
源が相乗効果を生み、鉄道沿線で繋がる一つのテーマパークとなることを目指しま
す。また、エリアとして繋がるにあたって、課題である2次交通の整備については、
えちぜん鉄道各駅と東尋坊をデマンドバスで繋ぐことに取り組んでいきます。
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これまで観光産業と連携しているとは言い難かった農業との政策間連携により、
水資源の歴史的背景を活かし、既存の農業施設「ゆりの里公園」を複合型観光施設
へと変換を図り、新たな雇用を創出します。これまで食材のもととなる農業生産物
としてしか認識してこなかった米の穂や麦の穂、鑑賞期間の短いゆりの花などを、
シリカゲルを使って長期間鑑賞できるアート作品としての商品開発を行います。ま
た、商品化にあたっては、簡易的手法を開発し家庭で子育てをする母親の新たな在
宅ワーク産業として確立していきます。農業レストランにおいては、市の健康都市
宣言を踏まえ、ゆり根等を食材にした健康にやさしいメニューを開発し提供するこ
とでナチュラル思考の女性等のリピーターを作ります。なお、開発前のみならず、
開発後も継続的にマーケティングを実施し商品の質向上を持続的に実施していき、
一過性の商品ではなく、持続的に愛される商品を開発しつづける拠点としていきま
す。また、ゆりの花をはじめとする花を農業の商品としてだけでなく、観光資源の
顔としても位置づけ、公園内のハウスの中には年間を通して常に四季折々の花が楽
しめる環境を整備し、プロジェクションマッピングと合せて季節ごとに違う顔が見
えるリピート率の高い施設としてまいります。
さらに、農家レストランから正面に見えるパイプラインの巨大調圧水槽に、四季
折々のプロジェクションマッピング及びライトアップを整備することで、食事とア
ートを組み合わせカップル等をターゲットにした新たな集客の仕組みをつくりま
す。リピート率の高い仕組みとするため大学、民間、市、全国公募により参加する
若手クリエーターが連携しつつ、水資源の歴史的背景やゆりをはじめとする花をモ
チーフにプロジェクションマッピングを整備します。また、民間資本を投下させ施
設自体が行政からの自立を目指していきます。具体的には、初年度は交付金を原資
としつつ、2年目以降は若手映像クリエーターの発掘に賛同する企業からの協賛金
を原資としていきます。また、ここに参加したクリエーターとその才能に興味を示
す県内企業をマッチングし新たな産業の創出の場としていきます。
また、地域ブランド発信の一環として実施するえちぜん鉄道の駅名変更に合わせ、
駅ごとに観光資源のコンセプトに合わせた雰囲気を醸成します。
エリア全体での整備が終了次第、現在好評である鉄道旅行パッケージを鉄道沿線
テーマパーク旅行パッケージとして拡大し、それまで孤立していた観光資源をエリ
アで横串にし、約 270 万人の滞在型周遊ルートを確立します。
さらに、坂井市の沿線エリアを他にはない一つのテーマパークとすることで、近
隣市町のえちぜん鉄道沿線の大型観光資源である恐竜博物館(勝山市)や永平寺(永
平寺町)、ハピリン(福井市)と連携しさらに広域的な長期滞在型の観光資源とする
ことを目標とします。
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【数値目標】
平成 29 年 3 月 平成 30 年 3 月 平成 31 年 3 月
鉄道沿線テーマパーク全体の 200 万人
入込客数
220 万人
250 万人
ドライフラワー商品及びゆり 0
の根健康メニュー開発による
商品売上高
300 万円
1千万円
若手クリエーター発掘に賛同 0
する企業の協賛金額
100 万円
500 万円
5 地域再生を図るために行う事業
5-1 全体の概要
複合型農業観光施設へのリノベーションに合わせ、若者やインバウンドをタ
ーゲットとした、プロジェクションマッピングのソフト開発やイルミネーション
を整備する。また、農業生産物をアートに変換させ長期間鑑賞できる商品を開発
し、子育て世代の母親の新たな在宅ワークとして確立するとともに、市の健康都
市宣言を踏まえ、レストランで提供する体に優しいメニューを開発する。これら
により、四季ごと時間帯ごとにコンセプト変わるリピート率の高い施設とする。
5-2 第5章の特別の措置を適用して行う事業
地方創生推進交付金【A3007】
1 事業主体
坂井市
2
事業の名称及び内容:農業と観光資源を地域鉄道沿線で繋ぐテーマパーク
ブランド化事業
本事業は、「ゆりの里公園」を「花と水と光あふれる田園空間ミュージアム」
として複合型農業観光施設へとリノベーションするのに合わせて、若者やインバ
ウンドをターゲットにしたプロジェクションマッピングのソフト開発やイルミ
ネーションの整備、農業をさらに稼ぐ力のある産業へ発展させるための健康メニ
ューや農業生産物のアート商品開発により、四季ごと時間帯ごとにコンセプトが
変わるリピート率の高い施設とするもの。
プロジェクションマッピングのソフト開発では、初年度にプロ事業者により四
季ごとの作品を作成し集客の目玉としつつ、全国公募で若手クリエーターによる
作品及び官学連携による学生の作品を毎年数本作成してソフトラインナップを
揃えるとともに、パイプラインのランドマーク的建造物である巨大調圧水槽をス
クリーンとして活用したプロジェクションマッピング等の環境整備を行う。
農業を産業に発展させるため、これまで食材としてしか認識してこなかった米
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の穂や麦の穂、また鑑賞期間の短いゆりの花などを、シリカゲルを使って長期間
鑑賞できるアート作品とする商品開発を行い、商品化を簡易的手法により家庭で
子育て中の母親の新たな在宅ワークとして確立する。また、市の健康都市宣言を
踏まえて、レストランにおけるゆり根等を食材にした体にやさしいメニュー開
発、年間を通じて花を楽しめるハウスの整備を行う。
3 事業が先導的であると認められる理由
【官民協働】
地域鉄道のえちぜん鉄道、農業生産者、地域、行政が連携することで、他に
ない地域鉄道で繋がる一つのテーマパークを創出します。
【地域間連携】
あらたに創出する観光地ゆりの里、東尋坊、エンゼルランドを、えちぜん鉄
道旅行パッケージとしてPRしていくことに加え、県内大型観光地である勝山市
恐竜博物館や永平寺町永平寺と連携し地域鉄道で繋がる長期滞在型観光ルートの
創出が可能となり、近隣自治体との経済相乗効果が期待できる。
【政策間連携】
公共交通事業、農業施策と観光施策の政策間連携に官学連携を加えることで、
他にはない農業施設を複合型観光施設へリノベーションしつつ、地元で埋もれて
いるが潜在能力のある素材を活かした6次産業化商品やドライフラワー商品を
開発するなど稼ぐ力を引き出し、観光業との相乗効果によって経済を活性化をし
ます。また、孤立していた観光資源をエリアで串刺しすることで、地域鉄道で繋
がるテーマパークを創出します。
【自立性】
直売所の売上手数料を運営費用の安定した原資としつつ、レストラン、加工品、
キャラクターグッズにより利益を生んでいきます。また、施設自体の集客目玉で
あるプロジェクションマッピングについては、企業協賛金により維持費用の軽減
を図ります。
【その他の先導性】
それぞれがターゲット層や魅力も違う観光資源が多様な魅力を持つひとつの
観光エリアとして、全国の若者に響き、インバウンドに伝える事業として展開す
るものです。
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重要業績評価指標(KPI)及び目標年月
平成 29 年 3 月 平成 30 年 3 月 平成 31 年 3 月
鉄道沿線テーマパーク全体の 200 万人
入込客数
220 万人
250 万人
ドライフラワー商品及びゆり 0
の根健康メニュー開発による
商品売上高
300 万円
1千万円
若手クリエーター発掘に賛同 0
する企業の協賛金額
100 万円
500 万円
5 評価の方法、時期及び体制
毎年度、3月末時点のKPIの達成状況を総合政策部企画情報課が取りまとめて、
坂井市総合戦略推進会議に参画いただいた学識者(福井県立大学)、マスコミ(福井
新聞)で構成する第三者委員会や議会の関与を得ながら検証結果報告をまとめる。
また、必要に応じて坂井市まち・ひと・しごと創生総合戦略や今後の事業経営方針
に反映させる。
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交付対象事業に要する費用
① 法第5条第4項第1号イに関する事業【A3007】
総事業費 68,000 千円
7 事業実施期間
地域再生計画認定の日から、平成31年3月31日(3ヶ年度)
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その他必要な事項
5-3 その他の事業
5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置
該当なし
5-3-2 支援措置によらない独自の取組
(1)歓迎ムードを高めブランド化を図るための駅名変更
事業概要:歓迎ムード創出とブランド化を図るための駅名変更と駅舎改装
実施主体:坂井市
事業期間:平成28年度
(2)二次交通網整備のためのデマンドバス運営費用
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事業概要:駅と直結するための、デマンドバスの運行
実施主体:坂井市
事業期間:平成29年度~
(3)空き家を活用した町屋再生プロジェクト
事業概要:歴史的建造物を含めた町家の保存再生による地域の活性化
実施主体:坂井市
事業期間:平成28年度~平成29年度
(4)農業型施設を複合型観光施設へ変換
事業概要:既存の農業施設を直売所・レストランを有する施設にリノベーション
実施主体:坂井市
事業期間:平成28年度~平成29年度
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計画期間
地域再生計画認定の日から平成31年3月31日
目標の達成状況に係る評価に関する事項
7-1 目標の達成状況に係る評価の手法
毎年度、妥当性、客観性を担保するため外部有識者による第三者委員会を設置
し、個々の事業についてPDCAによる効果検証を実施します。
7-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容
毎年度、3月末時点のKPIの達成状況を総合政策部企画情報課が取りまとめ
て、
坂井市総合戦略推進会議に参画いただいた学識者(福井県立大学)、マス
コミ(福井新聞)で構成する第三者委員会や議会の関与を得ながら検証結果報告
をまとめる。また、必要に応じて坂井市まち・ひと・しごと創生総合戦略や今後
の事業経営方針に反映させる。
7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の手法
毎年度、ホームページに公表します。
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