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地域再生計画 1 地域再生計画の名称
地域再生計画 1 地域再生計画の名称 「食」と「農」の連接を中心とした県南部・東部地域の観光振興 2 地域再生計画の作成主体の名称 奈良県 3 地域再生計画の区域 奈良県の全域 4 地域再生計画の目標 本県の南部・東部地域の19市町村は、過疎化や高齢化により地域を支える労働力人口の減 少が進んでおり、「日本創成会議」が公表した「消滅可能性都市」となっている。 そのため、南部・東部地域を活性化するためには、都市部から多くの人に地域の魅力を「知 ってもらう(認知)」、「頻繁に訪れてもらう」ことが必要であるとともに、今住んでいる 人が安心して将来にわたって住み続けられることが重要。 しかし、本県の北部地域には、東大寺や興福寺、春日大社をはじめとした奈良公園周辺や 法隆寺など、ネームバリューのある観光歴史文化資源が豊富であるが、南部・東部地域は北 部地域に比べるとキラーコンテンツが少ない状況である。 また、本県の農業算出額は402億円(H26:全国44位)と全国的にみても低い状況である。 そこで、観光産業の発展には不可欠な「食」の開拓にスポットを当て、高品質で特色ある 地元農産物(大和野菜、大和牛、大和肉鶏(大和畜産ブランド))やジビエを用いた地域色 のある料理をオーベルジュ(宿泊施設を備えたレストラン)や、県内有名シェフと連携した キッチンカーにより提供することなどを通じ、県の「食」と「農」を同時に発信し、地域資 源を活用した活用したイベント等の開催による観光・宿泊との連接による地域産業、農業の 活性化、雇用創出、人口流出抑制を目指す。 【数値目標】 平成 29 年3月末 県南部地域・東部地域の 観光入り込み客増加数 県南部地域・東部地域の 宿泊者増加数 平成 30 年3月末 平成 31 年3月末 23 万人 23 万人 23 万人 1万人 1万人 1万人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 1 本県の北部地域に比べるとキラーコンテンツが少ない県南部・東部地域であるが、観 光産業の発展には不可欠な「食」の開拓にスポットを当て、 「食」と「農」と「観光」を 連接させた取組を官民協働で推進し、観光・宿泊などの地域産業及び農業活性化による、 人口流出抑制を図る。 5-2 第5章の特別の措置を適用して行う事業 地方創生推進交付金【A3007】 1 事業主体 奈良県 2 事業の名称及び内容 :「食」と「農」の連接を中心とした県南部・東部地域の観光振興事業 本事業は、観光産業の発展には不可欠な「食」の開拓にスポットを当て、高品質で特 色ある地元農産物(大和野菜、大和牛、大和肉鶏(大和畜産ブランド) )やジビエを用い た地域色のある料理をオーベルジュ(宿泊施設を備えたレストラン)や、県内有名シェ フと連携したキッチンカーにより提供することなどを通じ、県の「食」と「農」を同時 に発信し、地域資源を活用したイベント等の開催による観光・宿泊との連接による地域 産業、農業の活性化、雇用創出による人口流出抑制施策を一体的なプロジェクトとして 実施するもの。 3 事業が先導的であると認められる理由 【官民協働】 ・公共交通機関を利用して県南部・東部地域にアクセスする際の二次交通の起点である 鉄道駅を有する鉄道会社と連携し、豊かな自然を活かした旅行商品を企画し、効果的 に広報するため、駅構内での広報のほか、同社発行の公報媒体への掲載を活用。 ・県で導入したキッチンカーにより、県内オーナーシェフと連携し、地域食材を活かし た「食」をプロモーション。 ・大手飲食店(マルシェ(株) 、奈良健康ランド)と連携し、地域食材を活かした料理や、 特産品の販売と併せて、「食材の生産」に関わる仕事や移住に関する情報発信を実施。 ・地域住民が主体となっている、官主導でない、地域資源を活用したイベントを積極的 に支援し、地域への愛着心を育むとともに地域活性化を図る。 【地域間連携】 ・県南部・東部地域(奥大和地域)19 市町村と奈良県とで設立した「奥大和移住・定住 連携協議会」において、移住施策を一体的に取り組むことで、スケールメリットを活 かした環境整備、情報発信等が可能。また、地域資源を活用したイベントを広域的に 展開することで、単独の市町村のみで行うよりも効果的な集客を可能としている。 2 ・県南部・東部地域市町村によるオーベルジュの整備を推進し、各オーベルジュの連携 を図ることで、南部・東部地域への滞在周遊型観光の展開と、誘客の増加、雇用の場 の確保が達成され、また過疎地域からの人口流出の抑制による地域の活性化を推進す ることとしている。 【政策間連携】 ・ 「食」と「農」を連接させた観光・宿泊産業の活性化と地元の農業振興による雇用創出 の実現に加え、移住・定住施策を進めることで、高齢化、労働力確保、人口流出抑制 に一体的に取り組む。加えて、 「食」と「農」の連接によりシェフと農業生産者の育成 を行う「なら食と農の魅力創造国際大学校(NAFIC)」の運営により、高度な技術を持 つ「食」と「農」の人材の育成や、併設したオーベルジュの運営を通して県内外への 県産農産物の PR を行う。 【自立性】 ・本事業では、協議会などの立ち上げ直後の支援を行うが、将来的には、本事業を通じ て育成した地域人材による民間主体の地域活性化組織等が事業収入や金融機関等から の資金提供などにより自立できることを目指す。 4 重要業績評価指標(KPI)及び目標年月 平成 29 年3月末 県南部地域・東部地域の 観光入り込み客増加数 県南部地域・東部地域の 宿泊者増加数 5 平成 30 年3月末 平成 31 年3月末 23 万人 23 万人 23 万人 1万人 1万人 1万人 評価の方法、時期及び体制 毎年度、 3月末時点の KPI の達成状況を奈良県地方創生本部会議において取りまとめ、 奈良県地方創生推進会議を構成する有識者や議会の関与を得ながら検証結果報告をまと める。また、必要に応じて奈良県地方創生総合戦略や今後の施策方針に反映させる。検 証結果は報道発表するとともに、ホームページで公表する。 6 交付対象事業に要する費用 ① 法第5条第4項第1号イに関する事業【A3007】 ・総事業費 300,000 千円 7 事業実施期間 地域再生計画認定の日から、平成 31 年3月 31 日(3ヵ年度) 3 8 その他必要な事項 該当なし 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置 該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 ○「なら食と農の魅力創造国際大学校(NAFIC)」の開校と周辺の賑わいづくり 事業概要:「なら食と農の魅力創造国際大学校(NAFIC)」の運営、地域の食と 農を活かした「ぐるっとオーベルジュ」の推進 実施主体:奈良県等 事業期間:平成 28 年度~平成 30 年度 ○奈良の美味しい「食」づくり、地域ブランド力の向上と販売プロモーション の強化、6次産業化の推進 事業概要:奈良フードフェスティバル開催、眺望のいいレストラン支援、大和 野菜等県産農産物の実需売り込みなど 実施主体:奈良県等 事業期間:平成 28 年度~平成 30 年度 6 計画期間 地域再生計画認定の日から平成 31 年3月 31 日 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況に係る評価の手法 毎年度、3月末時点の KPI の達成状況を奈良県地方創生本部会議において取りま とめ、奈良県地方創生推進会議を構成する有識者や議会の関与を得ながら検証結果 報告をまとめる。また、必要に応じて奈良県地方創生総合戦略や今後の施策方針に 反映させる。 7-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容 平成 29 年3月末 県南部地域・東部地域の 観光入り込み客増加数 県南部地域・東部地域の 宿泊者増加数 平成 30 年3月末 平成 31 年3月末 23 万人 23 万人 23 万人 1万人 1万人 1万人 (指標とする数値の収集方法) 4 ○県南部地域・東部地域の観光入り込み客数・・・奈良県『宿泊統計調査』 ○県南部地域・東部地域の宿泊者数・・・奈良県『観光客動態調査』 各指標とも、毎年度、3月末時点において公表されている数値をもとに評価。 7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の方法 検証結果は報道発表するとともに、毎年度、3月末時点の KPI の達成状況を奈良 県地方創生本部会議において取りまとめ、奈良県地方創生推進会議を構成する有 識者や議会の関与を得ながら検証結果報告をまとめ、本県ホームページで公表す る。 5