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大震災時の建築物被害 軽減に向けたGISの活用 - GITA
大震災時の建築物被害 軽減に向けたGISの活用 建築研究所 住宅・都市研究グループ 寺木彰浩 GITA-JAPAN'S XIVTH ANNUAL CONFERENCE AND EXHIBITION - 2003 本日の話題 • はじめに • 阪神淡路大震災の教訓 • 都市計画に関連する GIS の現況 • 被災状況の把握のために • 災害に強い まちづくり はじめに • 建築物の危機管理とは • 大規模災害への対応 建築物の危機管理 • 建築物の危機とは – 建築物そのものに対する危機 – 建築物内部に対する危機 • 人,財産・・・・ • • 危機の管理,対策 – 人命を最優先 – 被害を最小限に 危機の種類 • 事故, (テロ), 災害 地震 ・地震国 ・面的に広がる大きな被害 - 人的,物的・・・ ・他の被害を併発 - 大火,交通障害,停電・・・ 大規模災害への対応 • 地震への対応 – 被災状況の把握 – 復旧,復興 – 災害に強い まちづくり – 阪神淡路大震災では・・・・ 阪神淡路大震災 全壊建築物率の分布 阪神淡路大震災の教訓 • 迅速な対応が必要 • 基図データがない • 異なる調査,異なる結果 • 具体的には・・・・ 迅速な対応 • 必要となる対応 – 被災状況の把握 – 復旧・復興計画の検討・立案・実施 • 建築活動の制限が必要 – 最大2ヶ月 ← 建築基準法 被災調査 • 調査対象 – 莫大:7市 • 250万人以上,450km2以上 – 短期間 • 実施された調査 – 応急危険度判定,悉皆調査 など ノースリッジとの比較 • ノースリッジ地震(1994.1.17) • 兵庫県南部地震 (1995.1.17) • ノースリッジ地震 – FEMA による GIS の活用 • 建築物1棟ごとの被災情報管理 • 阪神淡路大震災 – 基図データがない 都市計画関連GISの現況 • 自治体に対するアンケート調査結果 – 平成14年現在 • 47都道府県 • 都市計画地域を持つ1,911市・町 GIS普及の現状 基礎自治体の都市計画部門 7.3% 0.5% 8.3% 12.0% 利用中 13.3% 利用予定 利用について検討中 未検討だが関心あり 14.5% 44.2% 関心なし 利用していたことがある 無回答 自治体規模別の現状 利用中 50万人∼ 利用予定 利用について検討中 ∼50万人 未検討だが関心あり 関心なし 利用していたことがある ∼10万人 50万人∼ ∼50万人 ∼5万人 ∼1万人 ∼10万人 ∼2万人 100% 80% 60% 40% 20% 0% ∼1万人 ∼2万人 ∼5万人 課題 • 整備状況はいまだ不十分 – 基盤的データでカバーできていない地域が 多い • コスト高 – データ作成,更新 • 定型的業務から非定型的,データ活用 的業務へ 被災状況把握のために • 電子野帳 • CitySurveyor 電子野帳 • 可搬型パソコンに GIS を 載せて現地調査支援 – ノート型,タブレット型 • • GPS による現在地把握 • • インテリジェントな処理 – 被災程度の判定など CitySurveyor • 携帯型情報端末の活用 – Palm, Pocket PC – 軽い,小さい • 両手が空く • 調査結果の入力のみ 災害に強いまちづくり • シミュレーション – 市街地火災 – 道路閉塞 • 合意形成の支援 • データ管理 延焼シミュレーション 避難・救出・救護 合意形成支援 • シミュレーション結果のプレゼンテーション データ管理 詳細データの作成 まちづくり特有の問題点 • 期間にわたる検討 データの更新 現況との乖離 コピー (Check out) 検討 合意形成 ב画の検討 決定 更新 (Check in) 計画の検討 • 個々の案の評価 • 複数案の比較 • 一定期間経過後の比較,評価 • 「未来は一つではない」 → 通常の時系列データ管理には馴染ま ない