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携帯からリアルタイムの交通渋滞情報を収集(米国)

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携帯からリアルタイムの交通渋滞情報を収集(米国)
NEDO海外レポート
NO.985,
2006.9.20
< 新刊目次のメール配信をご希望の方は、http://www.infoc.nedo.go.jp/nedomail/ >
海外レポート985号目次 http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/985/
【産業技術】
IT
携帯からリアルタイムの交通渋滞情報を収集 (米国)
− 交通渋滞を通報するために携帯電話位置データを利用する新技術 −
匿名の携帯電話の位置情報を収集し、リアルタイムで交通混雑を識別し解明する道
路交通現況図へ変換するシステムが開発された。このシステムは、一定の流れを持っ
た位置の手掛かりを巧みに利用している。携帯電話は最も強い信号を持ったタワーを
探すので、すべての携帯電話が発振する追跡不可能な信号は、使用していても使用し
ていなくても、位置の手掛かりを提供する。
これは、ハイウェイ上と同じように、田舎道や市街路での交通状況を容易にモニタ
ーできる初めての混雑解決技術である。
ジョージア州アトランタのインテリワン社(IntelliOne)によって開発された『トラフ
ィックエイド(TrafficAid)システム』は、交通渋滞に関して運転手をガイドするのを支
援することができるだけでなく、携帯電話の集まりを正確に示すことにより、事故が
起きた場所を、あるいは、どれくらい有効に避難が展開したかを緊急応答要員に伝え
ることができる。
「主要な高速道路に沿って存在する、高価で展開に数年もかかる、センサーや他の
機器と異なり、このシステムは、携帯無線会社が既に数 10 億ドルを投資済みの既存の
携帯ネットワークを利用している」と元エンジニアでコンピューター科学者であり、
全米科学財団(NSF)の受賞者でインテリワン社 CEO のロン・ハーマンは述べた。
「数年前に、交通混雑に関してドライバーに経路を教える、カリフォルニア州運輸
省のリアルタイム走行時間データを使用する友人のパーム・パイロット概念実証ソフ
トウェアのデモからヒントを得た」とハーマンは語った。
「その時に、モバイル用の次の"キラー・アプリ"は、スピードセンサーを設置した
選ばれたハイウェイだけではなく、すべての道路での生の混雑データが求められるに
違いないと思った。そしてそれを作る計画を着手した」
『トラフィックエイドシステム』の構築と開発は、一部分が全米科学財団(NSF)小
企業革新研究(SBIR:Small Business Innovation Research)プログラムからのグラン
トに支援されている。SBIR は、学究界のビジネスとその協力者を直接に支援する。
SBIR プログラムは、この新システムを消費者応用製品だけではなく、産業での潜在的
なインパクトのためにも支援した。
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NEDO海外レポート
NO.985,
2006.9.20
「インテリワン社の機能は、後方支援と車両管理の支援を含めるために、消費者を
越えて拡大する。交通混雑状況に応じたリアルタイム管理で、車両の運転手は配達時
間を著しく改善でき、燃料と労務費を削減できるであろう」とインテリワン社グラン
トを監督する NSF プログラムオフィサーのエロル・アーキリックが述べた。
『トラフィックエイドシステム』は個人の身元確認が可能なデータを使用しないの
で、位置と交通情報を生成するサーバーは、誰の電話がデータの流れの中に現れてい
るかは判らない。単に、ある場所のある携帯電話がある速度で移動していることが判
るだけである。
この情報から、インテリワン社は、通常の信号データを毎秒 2 回の割合で電話位置
へと変換するために、同社のモバイル測位システム(MPS:Mobile Positioning System)
を使用する。次には同社の交通測定エンジン(TDE:Traffic Determination Engine)
に受け渡され、電話がカバーするすべての道路の平均速度および走行時間を計算する
ために、各々の電話は、他の電話の場所と一緒に、それぞれ適切な道に整合されモニ
ターされる。
インテリワン社は、8 月中旬に始まったフロリダ州タンパ湾の
Need4Speed の展
示会で 2 週間の期間にわたりこのシステムを披露した。自動車メーカー、地図会社や
交通機関および連邦機関の関係者と共に、ジャーナリストは実時間で交通をナビゲー
トするテスト車両に同乗した。
テスト車両は、ビデオカメラ、路傍レーダおよび道路モニターからの情報データと、
衛星利用測位システム(GPS)情報を含んだフロリダ州運輸省の 511 システムと新シス
テムを比較しながら、高速道路、主要道路および市街路を含んだ経路を回った。
511 システム情報に依存する、従来の GPS ナビゲーションシステムと異なり、『ト
ラフィックエイドシステム』は、あらゆる場所で 3-5 マイル/時以内の精度で指示走行
速度を非常に速く正確に更新した。
「 Need4Speed
での試験結果は、我々の期待を超えていた。我々の交通測定エン
ジンは、いくつかの状況において、特に激しい工事地域で、511 野外センサーを凌駕
した」とハーマンは語る。ハーマンはまた業界リーダー達からの評価に励まされた。
それは、携帯無線会社との協力関係を構築する時に彼を助けるだろう。「我々は非常に
忙しい 2007 年を楽しみにしている」と彼は語っている。
以上
(出典:http://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=107972&org=NSF&from=news )
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