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ISSN 0285-2861
HST
VSOP
Image
Image
企
電
波
銀
河
NGC4261
中
心
桜
町
光
由
デ
ィ
ス
ク
(
ハ
ッ
プ
ル
宇
宙
望
遠
鏡
)
(左)と
VSOP
波
長 6 ,.イメージ(右)
ジ
ェ
ッ
ト
軸
お
よ
び
デ
ィ
ス
ヲ
回
紅
軸
は
図
に
対
し
て
左
背
面
か
ら
右
こ
ち
ら
側
に
向
い
て
い
る
。
(
本
文
Ii'.事重量照)
〈研究紹介〉
InFOCuS
スーパーミラー硬
X線望遠鏡を用いた気球観測プロジェクト
名
古
屋
大
学
大
学
院
理
学
研
究
科
目
原
ASCA
数lO keV
に対して特に 6-7keV の鉄の郷線をカバーする望遠鏡
衛
星
な
ど
と
同
じ
よ
う
な
宇
宙
の
搬
像
分
光
観
測
が
(キロ電子ボルト)の硬
ようになろうとしています。
F
o
c
u
s
i
n
gO
p
t
i
c
sC
o
l
l
a
b
o
r
a
t
i
o
nf
o
r μCrab
と
呼
ば
れ
る
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
で
は
,
ス
ー
パ
ー
ミ
ラ
ー
硬
を務載した X線衛星として ASCA衛星が93年に登場し,
X線
領
域
で
も
で
き
る
InFOCuS
譲
(
I
n
t
e
r
n
a
t
i
o
n
a
l
S
e
n
s
i
t
i
v
i
t
y
)
X線
さらにその後継機として(残念ながら軌道投入できな
かった) ASTRO-E衛星が今年2月打上げられました。
こうして次第に搬像観測のできる X線のエネルギー
望
遠
鏡
と
い
う
最
新
型
の
望
遠
鏡
を
俗
載
し
た
気
球
に
よ
る
観
は上がってきましたが.
測
が
,
来
年
夏
に
ア
メ
リ
カ
で
予
定
さ
れ
て
い
ま
す
。
こ
こ
で
は,
は
あ
と
半
年
あ
ま
り
に
ま
で
迫
っ
て
き
た
こ
の
計
画
と
そ
の
準
は通用しなくなってきました。それは斜入射角が小さ
備
状
況
に
つ
い
て
御
紹
介
し
た
い
と
忠
、
い
ま
す
。
くなりすぎるためです(たとえば 40keV の X線に対す
lOkeV を越える X線に対して
これまでの延長の製作方式(全反射斜入射光学系)
るプラチナ鋭面の全反射の臨界角は D.n 。
1.硬X線望遠鏡
そこで登場してくるのが多胞膜スーパーミラーです。
アインシュタイン衛星や ROSAT などに務載された
これは人工的に作った重元素と軽元素からなる薄膜層
X線望遠鏡は 2-3keV までの X線に対して可視光同様
構造(人工一次元結晶)による X線のプラッグ反射を
集光撮像のできる望遠鏡で,それまでの視野を限るコ
利用したもので奥行き方向に数 nm の層厚を徐々に変
リメータと検出器だけの非撮像型観測装置に対して飛
えプラッグ反射のエネルギ一帯を広げた硬X線に対す
躍的に高い感度の観測装置として登場しました。これ
る新しい反射鏡です。
2.
4
. InFOCuS
硬X線領域の本格的宇宙撮像観測
の
光
学
系
,
ゴ
ン
ド
ラ
,
検
出
器
来
年
夏
の
最
初
の
フ
ラ
イ
ト
に
汗
]
L
、
ら
れ
る
予
定
の
望
遠
鏡
それではこのような新しい硬X線望遠鏡によって宇
宙のどんな様子が見えてくるかを紙観しましょう。ま
光
学
系
,
ゴ
ン
ド
ラ
,
そ
れ
に
焦
点
商
検
出
ず破X線領域 lれ、わゆる熱的放射から非熱的放射が支
2, 31こ示しました。
i誌
の
諸
元
を
表
配的になってくる移行のエネルギー幣であるため.そ
1,
表1.望遠鏡
れぞれの成分の割合を正般に評悩できるようになり 10
InFOCuS
keY以下の領域における放射過程も明礁になってくる
ASTRO·E(参考)
終点距離
8m
4
.
7
5
m
観~IJ エ
ネ
ル
ギ
ー
裕
20-4OkeV
0.5-JOkeV
直
径
4
0
cm
40c
m
ける絞ガンマ線(“Ti67.9keV , 78 .4keV) や SNl∞6 の
有効面積
l
O
O
cm
250巳 m' (@7批判
ような宇宙線加速サイトの検出,銀河聞における非熱
視野(半依頼)
JO分角
20分角
的成分の検出など拡がった磁X紙!M!の観測には搬像機
角分解能 (HPD)
2分角(目標 l 分 fll)
2分角
ことが期待されます。またコンプトン散乱や核ガンマ
線の最低エネルギーとしてのIiiliX線が顕著になってく
る領域でもあります。したがって特に超新星残骸にお
2
能がフルに活かされるものと考えられます。また点初、
表 2.
に対する感度の l向上は一般に活動銀河核 (AGN) 検
出の感度を高め,銀河問中の AGN の存在や,宇宙 X
線背長放射における磁X線鎖域のスベクトル・バンプ
の起源などの解明につながることが期待されます。
3
. InFOCuS
NASA
ゴ
ダ
ー
ド
・
宇
宙
飛
行
セ
ン
タ
ー
心
と
な
っ
て
(GSFC)
な
ど
が
中
±5秒角
姿勢制御精度
<15秒角
安勢決定精度
l 秒角
望遠鏡ー検出苦言問
位位決定精度
40μm
mカ
3∞w
霊J.I1
15∞kg
4年
前
か
ら
行
っ
て
い
る
国
際
共
同
研
究
で
,
名
表 3.
古
屋
大
学
の
グ
ル
ー
プ
が
中
心
に
研
究
・
開
発
を
進
め
て
き
た
多
胞
膜
の
技
術
と
,
GSFC
線
検
出
器
の
技
術
のフオイルミラー製作やIiili
X
iを
合
体
さ
せ
て
,
上
に
述
べ
た
よ
う
な
磁
線
領
域
で
の
宇
宙
X
こ
の
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
の
最
大
の
特
徴
は
,
世
界
で
初
め
て
磁
X線
に
対
す
る
反
射
集
光
結
像
系
が
使
わ
れ
る
と
い
う
点
て
'
す
。
X線
の
像
を
得
る
に
は
コ
ー
デ
ィ
ッ
ド
・
マ
ス
ク
や
ス
ダ
レ
コ
リ
メ
ー
タ
な
ど
CdZnTe
大
き
さ
25X25X2mm
Jレ
アクティプ・シールド
2 .5 cm) 享 Csl
コリメータ視野
J
O
' (半値幅)
検
出
効
率
1∞
%
エ
ネ
ル
ギ
一
分
解
能
5
k
e
V (目標
ノ
〈
ッ
ク
グ
ラ
ウ
ン
ド
7
.
8
XJO
E臣
逃
鋭
は
外
見
的
に
は
か
あ
り
ま
せ
ん
で
し
た
。
こ
れ
に
対
し
て
我
々
は
後
述
す
る
多
す
。
と
い
う
の
も
図
版
ス
ー
パ
ー
ミ
ラ
ー
に
よ
っ
て
,
い
わ
ば
「
普
通
」
の
意
味
ASTRO·E
X線
に
対
し
て
実
現
し
た
の
て
こ
れ
に
よ
り
直
接
字
く,
e す。
(20-4Ok
e
V
)
2keV)
・
∞ unts/s
(HPD
内
部
)
Tti の
政 X線
像
が
得
ら
れ
る
だ
け
で
な
・E の
そ
れ
と
う
り
こ
つ
で
Cu S 硬 X線
望
遠
鏡
は
,
ASCA
防
様
極
端
な
斜
入
射
光
学
系
で
極
め
て
薄
だ
し ASCA
や ASTRO·E
や
L、
基
板
に
比
べ
平
均
の
斜
入
射
角
は
更
に
ASTRO·E
な
が
ら
焦
点
距
離
は
X線
源
X線
狐
の
検
出
感
度
を
飛
践
的
に
高
限 20keV
X線
望
遠
鏡
が
本
当
に
40keVI
多
屑
膜
ス
ー
パ
ー
ミ
ラ
ー
の
iJli J装
置
と
し
て
位
置
づ
け
ら
れ
る
こ
而
積
は
と
を
ね
ら
っ
て
い
ま
す
。
と ASCA
2
ー
40km
に
対
応
し
て
下
,
ま
た
多
周
目
見
の
成
燦
の
容
易
さ
を
考
え
最
初
テ
ッ
プ
と
し
て
は
上
限
を
宇
宙
観
測
に
使
え
る
こ
と
を
実
証
し
,
さ
ら
に
将
来
の
汎
用
l
i
i
I
i
と
同
じ
口
径
で
あ
り
8m に
な
っ
て
い
ま
す
。
鋭
担 IJ エ
ネ
ル
ギ
ー
織
は
気
球
高
度
約
く
し
ま
し
た
。
気E主
観
測
は
こ
の
よ
う
な
新
し
い
磁
InFO
小
さ
く
す
る
必
要
が
あ
り
,
イ
ズ
が
減
る
と
と
も
に
,
角
分
解
能
に
総
当
す
る
背
景
の
混
入
ノ
イ
ズ
も
減
っ
て
ASTRO
の
レ
プ
リ
カ
・
フ
オ
イ
ル
・
ミ
ラ
ー
を
用
い
る
か
ら
で
す
。
た
r集
光 j 系
で
あ
る
た
め
検
出
総
が
小
さ
し
検
出
器
ノ
X線
天
文
台
に
必
須
の
観
380μm
X線
を
プ
ロ
ッ
ク
し
て
空
閥
情
報
を
引
き
だ
し
,
こ
れ
を
再
合
成
し
て
像
を
得
る
と
い
う
方
法
し
の
望
速
鏡
を
磁
焦点前検出総
積類
ピクセ
X線
訴
に
対
す
る
高
感
度
集
光
搬
像
観
測
を
行
お
う
と
す
る
も
の
で
す
。
こ
れ
ま
で
破
安勢安定度
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
と
そ
の
特
徴
こ
の
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
は
私
た
ち
名
古
箆
大
学
と
,
宇
宙
研
,
ゴンドラ
jの
ス
こ
設
定
し
ま
し
た
。
X線
反
射
率
を
考
慮
し
た
有
効
2
1 ∞em ,
ま
た
望
遠
鏡
の
視
野
は
半
値
幅
で
, ASTRO·E
よ
り
か
な
り
狭
く
な
っ
て
い
ま
す
が
,
10 分
角
に対
ル(円住)の表而にはスパッタリング装訟を ffl いてプ
(Pt て'約 0.15° )にほぼ対応して
ラチナと炭素の多!留肢を成!瓜します。成服装 -ifllま DC
これは観測エネルギ一得の平均の X 線(JOkeY)
する全反射の臨界角
マグネトロン・スパッタリング装置2台を用いており,
います。
現在使う予定の望遠鏡の角分解能は 2 分角
いずれもフオイルミラー内問やマンドレル外岡への均
(APD
点光源からの X線の半分が入る角度広がりの直後)で
一な成JJ!..1のためにマスクパターンと回転勤作を利用し
ASTRO・E と同様ですが,最終ゴールとして l 分角以下
ています(図 3 ,図的。成政されたマンドレルおよび
にしたいと考えていますが,このプロジェクトの難し
成形されたフオイル基板はともにスプレー装置でエポ
L 、深題の一つです。
キシ樹脂が会布され(際15) ,ヱE笠容機内で)1.'.[1後,
温糟内で磁化させます (50°C,
ゴンドラ(悶 1) は 8 メートルの焦点距維を確保する
81時間〕。
ために巨大なものになります。また焦点前i検出器は最
近急速に進歩してきた位枕検出型のテルル化カドミウ
ム !I~鉛半導体検出様 (CdZnTe) で,気球フライトで
•
は全体が大気圧の容i慌の中に納められた状態で用 L 、ら
れます。この検出器については大気起訴i のパックグラ
ウンド・データを得るため,検出7.誌のみを干高級した気
球実験がこの又に行われています。
図2
図,
-岡仁'
レプリカ・フオイルミラー用
アルミ基盤勲成形ヱ程
InFOCuS プロジェ ヲト
気球観測のイメージ図(ゴンドラ)
5 硬X線望遠鏡の製作
多 j制限スーパーミラーの製作工程を簡単に説明しま
しょう。この工程はレプリカ・フオイルミラーの製作
と多 j図版スーパーミラーの成燦の 2 つに大別できます。
成肢についてはレプリカ・ミラーの製作後これにコー
ティングする場合と,
レプワカ・ミラーの製作工程の
中に組み込んで行う場合(これを i夜接レプリカ法と呼
んでいます)の二つの方法があり,現在は前者の方法
をとっていますが今後メリットの大きい後者の方法に
移行する予定です。
まずフオイルミラーの基板となる厚さ 0.15roro のア
ルミ板を円錐展開形状となるよう専用装世で上下の外
周を切り出し,さらにjI]錐の熱成形周マンドレルを用
いて熱成形します(図 2) 。レプリカ用ガラスマンドレ
一 3-
図3
多湿膜成膜装置(対向ターゲット型
DC マゲネトロン・スパッタリング装置)
m
こうしてでき上がったのが図 6に示された多照膝スー
パーミラーの銭前を持つレプリカ・フオイルミラーで
す。
6.
スーパーミラーのデザインと
成膜の実際・性能Z平価
最初のステップとして目指す20-40keVのエネルギー
をカバーするスーパーミラーとして,どんな多病股を
成政するか,その物質(.Ii兄ぷ.軽元~),
}胡 JUjJ:kと
その奥行き Ji 向へのぷ一適分布などは,多数の多舵i 般の
試作と F坦l反射;事の正loP:機シミュレーションをもとに
図4
事層康成膜差置
(DC マゲネトロン・スパッタリンゲ装置)
決めました。 lnFOCuSの笠泌鋭では半径の異なる 255
伎の共焦点ミラーがありますが,多胞膜のパラメータ
としてはこれを半径の近い 13 のグループに分けそれぞ
れに.胤!日l 長と j内数の剥i みを決めています。多周版物
質は白金と炭素で周期l 長は 2.9-9.0nm ,局総数は紋内
側・最外世IJ のミラーに対してそれぞれ 15 および 60屈に
なっています。私たちのグループで但当するスーパー
ミラーの製作校数 1020枚の内,現在までに約 1/4 の製
作が済んだところです。1'1・られたスーパーミラーの性
能評価は,
lj1ーエネルギーの X線に対する反射率の角
度依存性と実際 lこ fiJI 、られるエネルギー範隙での反射
事のエネルギー依存性の測定により行われています。
これまでのところ目標の 80% の有効而般が得られるよ
うな単体のスーパーミラーの反射率が得られています。
7
図5
ヱポキシ樹脂塗布工程
今後の進め方
当断は来年夏のフライトに向けて引き続き多筋膜スー
レプリカ用マンドレルへの
パーミラーの製作を進めるとともに,
8mX線ビーム
ラインの空軍備とこれをJfIいた守1遠鏡としての総合的性
能評価を行う予定です。また 65-80keV のエネルギ­
415 をカバーする第2 ステップのフライトに向け多回目見
スーパーミラーのデザインや成朕工程の鍛立,それに
望遠鋭角分解能の-~の改良も進めていく予定です。
多層朕スーパーミラーの l原理的な説明については昨
年7月の ISASニュース「宇宙を探る」欄にも書きまし
たので併せてごらん下さい。また私たちの研究室のホー
ムページ
h
t
t
p
:
/
/
w
w
w
.
u
.
p
h
y
s
.
n
a
g
o
y
a
u
.
a
c
.
j
p
/
i
n
d
e
x
.
h
t
m
l
でも附i!JI叶
IY 報
が
ご
ら
ん
に
な
れ
ま
す
。
(
た
わ
ら
・
ゆ
ず
る
)
図6
白金・炭素多層膜スーパーミラー表面を持つ
レプリカ・フオイルミラー
-4-
d示トヲ骨「はるか」が銭る活動銀河核の円盤
ぶ万子三司、
問 1'41\ 1
測俄然の軽量化が強く求められています。 SOLAR-B
の 3つの望遠鏡は高い空間分解能が売り物ですが,
m波天文衛星「はるか」は.世界トラッ
こ
l~1 新育 II
キング網. ~t1波紋アンテナ剣とスペー
れの迷成は衛星の構造・熱安定性,望5勢安定度にかかっ
てこと--当J
ス VLBI観世IJ (VSOp) を続けています。
ています。ゴールはまぢかとは言え,姿勢系センサの
1
~I' 'iii に「はるかJ の4台のリアクションホイールのう
熱歪み対策及びアクチュエータの擾乱対策にそれぞれ
ちの l 台に不具合が発生したので,現在は多少の述用
課題が残っています。打ち上げ直後の初期I シークェン
制限をつけていますが,通常の観測に大きな問題はあ
ス,テレコマ系,地上系などにも検討に積み残しがあ
りません。
ることが指摘されました。これらがオープンに議論さ
VSOPでは,活動銀河核でのジェット現象を観測す
れたことにより,その後の検討に拍車がかかったこと
ることに多くの時間が使われていますが,ジェットを
が必大の収穫でしょう。なお,この時点では,打ち上
みていると,それに垂直なディスクが判 jjlJ できる勘合
げの l 年延期に伴うマスタースケジュールの見直しが
があります。
進行中でしたが,国際協力に関わる部分も含め,現在
NGC4261 という,約 l 億 3 ,000万光年速
方の也被銀河の場合です。この電波銀河では,中心を
までに新しいスケジュールが確定しています。
っき抜けて長大な電波ジェ γ トがあります。
出席いただいた SOLAR-B衛星チーム外の先生方か
ハップル宇宙'望遠鏡 (HST) 杭この1tI波銀河のジェッ
らは多くのアドヴアイスを m きました。ありがとうご
トに軸が一致する 10ω光年ほどの直径の光の円重症を発
ざいました。他の衛星を但当されている幾人かの先生
見しています。必近の地上 VLBI観測では
1 光年ほど
方からは,共通の課題があることを再認識したとの言
の解像度でジェットの付け般を鋭部IJ していましたが,
葉もいただきました。今後の協力・共同の足掛かりに
付け械は明るく姉きながらも,
なればと思います。(小杉組Wll)
ジェット軸にそって,
中心核の前後で非対称な J~ をしているということがわ
かってきました。
*SS-520-2号機頭胴部本組み~発送
VSOP観測l は, lU 波銀河 NG C4261 の観測で,説得力
SS-520-2号機 l丸本年 1 J)'j 末,ノルウェーのスバル
のある紡巣を出しました。中心をとりまくディスクに
バードロケット笑験場から打ち上げられる予定です。
よる吸収の療がきれいに見えるのです。そのディスク
この実験場は北緯79 ,北極点まで約 lOOOkm という倣
の紙は l 光年より狭く,
HSTが観たものより,千分の l
界記t北端にある射場で,ここが選ばれた理由は勿論こ
のスケールのディスクです。 VSOPは,比較的長波長
のロケット実験の目的,カスプと呼ばれる所を狙って
の 18cm と6cm の観測ができるので,ディスクによる
ロケットを打ち上げるためです。カスプには太陽風が
吸収(プラズマによる低周波電波の吸収)を敏感に観
直接的に低高度まで侵入してくると同時に上居大気の
測できるのです。(平林久)
イオンが地球から大量に逃げ出していることが,
0
Iあ
けぼの」衛星の観測結果などで見つかっています。普
通は地球の重力に束縛されているはずの重イオンが脱
女 SOLAR-B r基本役計確認会J 開催さる
SOLAR-B衛星は,
~;I;本設計を完了し,プロトモデ
出するためには,何らかの特別の加速・加熱機権が働
ル及び機造・熱モデルの製作に取りかかる段階を迎え
いているはずで,それは 10ωkm 程度から上の高度で
ています。このため第 10回設計会議は,衛星設計のレ
始まると考えられています。 SS-520-2号機の目的は正
ヴューを目的として,衛星チーム外の工学・理学の先
にその加速・加熱の起きているところにロケットを打
生方にも参加いただき,
ち上げて,その物理機併を調べようというものです。
I基本設計確認会」として 9月
12 日 -13 日に開催致しました。名古屋地方の集中豪雨
この研究は最近注目を浴びているテーマの l つで,カ
により伊丹の三菱電機(可視光・磁場盟迷鏡担当)や
ナダ,アメリカ,ヨーロァパの研究者逮も大きな関心
名古屋の三菱重工(ミッションデータプロセッサ但当)
を寄せており,一緒に共同研究するよう計画されてい
の而々が初日に [KI;'{,できなくなるハプニングもありま
ます。
したが,プログラムのやりくりで凌いで,衛星の全般
このロケット実験が提案されたのは 4年以上も前の
にわたって,詳細l かっ全面的な検討がきわめて活発に
ことですが,遂に最後の詰めの段階になりました。 7
行われました。
月末の計総合せ,
8月初めのモータ部発送,
8月末 -9
検討のなかで明らかになったいくつかの書店題につい
月中旬の噛み合せを経て,必終的な政胸部本軒i みが 10
て触れておきます。現状では総重量が 9∞キロの目線
月 10-11 日に行われました。ここに斐る段聞きでは大小
価に対して 40 キロ弱超過しています。衛星構造及び観
様々なトラブルが発生し,最後の最後まで気の探める
-5-
ロケットですが,なんとか全てクリアーして 13 日の夕
な
っ
て
い
る
こ
と
も
そ
の
刻,地上試験装置などの機材と共に宇宙研を後にしま
し
た
の
が
イ
タ
リ
ア
の
応
用
数
学
者
C
o
l
o
m
した。本号が出る頃には現地にてロケヅトモータとの
JJ を
最
初
に
指
嫡
Gi u
s
e
p
p
e (Bepi
)
加 [1920-1984]
名
付
け
ら
れ
た
結合作業など射場オベの真っ盛りのはずです。
Iつ
で
す
。
こ
の
き
で
し
た
。
彼
の
名
前
に
ち
な
ん
で
Bepi
C
o l
o
m
b
o
は
,
MPO:MercuryP
l
a
n
e
t
a
r
yO
r
b
i
t
e
r
(向井事J JI4)
MMO:MercuryM
a
g
n
e
t
o
s
p
h
e
r
i
cO
r
b
i
t
e
r
r
AKEBONOJ データ公開開始
合 DARTS
MSE:MercuryS
u
r
f
a
c
eElement
*本*本 http://www.darts.isas.ac.jp/akbn/
****
と
い
う
剖5.
PLAIN センターで術築を進めている科学術昆デー
3つ
の
衛
星
/
ラ
ン
ダ
ー
で
も
っ
て
,
水
星
の
図
体
内
表
面
か
ら
磁
気
闘
に
至
る
謎
に
一
気
に
迫
ろ
う
と
す
る
タベース rDARTSJ (
h
t
t
p
:
/
/
w
w
w
.
d
a
r
t
s時国 ac.jp)
で
ESA の
コ
ー
ナ
ー
ス
ト
ー
ン
・
ミ
ッ
シ
ョ
ン
で
す
。
打
ち
上
げ
は
,
太
陽
地
球
系
物
理
の
サ
ー
ビ
ス
と
し
て
衛
手
段
に
つ
い
て
は
長
デ
ー
タ
J
使
っ
て
と
「
国
際
太
陽
地
球
物
理
デ
ー
タ
ベ
ー
ス
CDAWebJ
加え,
rGEOTAIL
AKEBONO
Iつ
は MPO.
星
ス
ウ
ィ
ン
グ
パ
イ
を
使
い
,
水
星
周
囲
軌
道
へ
の
投
入
は
.
基
礎
情
報
液
の
化
学
推
進
と
い
う
シ
ナ
リ
オ
で
す
。
・軌道↑
Referencι
~1 報
(
各
観
測
装
置
の
Be piColombo
衛
星
情
報
な
ど
)
ON/OFF
も
う
2
オ
ー
ロ
ラ
搬
像
装
jj't (A TV).
放
射
線
モ
ニ
タ
ー
(MPO. MSE も含めて)
(RDM)
Iヨ欧を中心とする国際協力で
で
す
。
こ
れ
以
外
の
観
測
デ
ー
タ
も
,
公
開
準
備
が
出
来
た
も
計
画
を
推
進
し
よ
う
と
し
て
い
ま
す
。
宇
宙
研
の
衛
星
に
の
か
ら
漸
次
追
加
す
る
予
定
で
す
。
NASA
地
球
・
惑
星
関
係
の
衛
星
は
,
国
内
外
の
数
多
く
の
PI に
よ
宙研が
r衛
星
デ
ー
タ
は
J と
い
う
DARTS
やヨーロッパの観測装
(この計爾が実現すれば)宇
ESA の大型ミッションの一翼を担うという,新
しい形の国際協力になります。
の
基
本
ポ
リ
シ
ー
に
沿
う
の SSAC
(Sp 出"
9月中旬に行われた
ESA
Sci
e
n
c
eA
d
v
i
s
o
r
y Co mmittee)
の
結
J~ で
,
最
低
限
の
要
請
を
除
い
て
全
て
の
研
究
者
に
デ
ー
タ
を
論
を
踏
ま
え
て
自
由
に
使
用
可
能
と
致
し
ま
し
た
。
Program Co mm 山田)で賀
one
拍lar
cycle
198 州
ー
の
打
ち
上
げ
以
来
を
無
事
生
き
抜
い
て
き
た
AKEBONO
(CS-5)
衛
星
PLAIN
セ
ン
タ
ー
で
は
,
上
記
を
含
む
DARTS
10/27(
に
正
式
決
定
さ
れ
,
倹
討
に
も
拍
車
が
か
か
っ
て
き
貴
田
中
・
井
上
先
生
サ
イ
テ
ー
シ
ョ
ン
・
ロ
ー
リ
エ
ッ
ト
受
賞
金
)
に
開
催
致
し
,
各
所
で
進
行
し
て
い
米
国 lSI
Thomson Sc ientific
社
は
自
然
科
学
会
分
野
に
る
デ
ー
タ
ベ
ー
ス
構
築
の
現
状
と
諜
題
を
踏
ま
え
,
強
力
な
計
渡り全世界
算
機
と
高
速
ネ
ッ
ト
ワ
ー
ク
を
背
景
と
し
た
広
域
デ
ー
タ
ベ
ー
引
用
回
数
が
多
く
そ
の
分
野
に
お
い
て
大
き
な
影
響
力
が
あ
っ
ス
の
今
後
に
つ
い
て
,
議
論
を
行
い
ま
し
た
。
出
席
さ
れ
な
か
っ
たとされる論文(ハイ・インパクト論文)を継続的に
た
方
で
.
講
演
集
を
御
希
望
の
方
は
お
知
ら
せ
く
だ
さ
い
。
多数発表した科学者.サイテ
8αm 誌の 198 ト 1998 年間の論文を調査し,
-y ョン・ローリエッ卜
(ヲ|周縁高栄誉賞受賞'者)を発表した。ここで,ハイ・
(笠羽康正)
インパクト論文とは各年ごとに
合 BepiColombo
-ES A/ ISAS
,
ESA
た回数が世界の上位
コ
ー
ナ
ー
ス
ト
ー
ン
に
正
式
認
定
共
同
ミ
ッ
シ
ョ
ン
と
し
て
検
討
中
ー
官epiColombo".
と
思
い
ま
す
が
.
こ
れ
は
本
か
ら
は
,
こ
の
多
く
の
方
に
は
多
分
耳
慣
れ
な
い
言
葉
論文を発表した科学者
22 の各分野で引用され
2∞に入る論文と定義される。日
18 年間に
13 編
以
上
の
ハ
イ
・
イ
ン
パ
ク
ト
30 名が公表され,去る
10 月 30 日
に東京アメリカンクラブで表彰された。
ESA の
水
星
探
査
ミ
ッ
シ
ョ
ン
の
名
前
で
す
。
太
陽
に
一
審
近
い
惑
星
,
水
墨
は
幾
っ
か
特
製
な
性
質
を
持
っ
て
い
ま
す
が
,
自
転
と
公
転
周
期
(
S
ci
e
n
c
e
SPC
~5 '
1
書
目
の
コ
ー
ナ
ー
ス
ト
ー
ン
の
報
告
を
含
め
た
「
宇
宙
科
学
に
お
け
る
デ
ー
タ
ベ
ー
ス
」
シ
ン
ポ
ジ
ウ
ム
を
.10 月 II ー 12 日
に
行
わ
れ
た
ま
し
た
。
(
向
井
利
J
I
4
)
の
デ
ー
タ
が
,
吏
に
広
く
使
わ
れ
る
こ
と
を
期
待
し
て
い
ま
す
。
付
記
-ill を搭載したことはこれ
までにもありましたが,
る
複
数
の
観
測
装
置
が
ほ
ぼ
独
立
に
搭
載
さ
れ
,
デ
ー
タ
公
開
公
共
財
で
あ
る
MMO のシス
テム設計・製作・迷期を担当,サイエンス而では
,
も
ば
ら
ば
ら
に
行
わ
れ
て
き
た
の
で
す
が
.
ES
A/
は ESA の
計
繭
で
は
あ
り
ま
す
が
.
行われてきました。その結果,宇宙研が
(LEP)
lつ
は M
M
O
+
ISAS 共同ミッションとするための協議が両者の|剖で
情
報
を
含
む
)
.
各
観
測
装
置
の
デ
ー
タ
低
エ
ネ
ル
ギ
ー
粒
子
計
測
然
を
MSE を
セ
ッ
ト
と
す
る
も
の
で
,
い
ず
れ
も
電
気
推
進
と
金
衛
星
の
デ
ー
タ
公
開
を
開
始
致
し
ま
し
た
。
当
而
公
開
さ
れ
る
の
は
(
関
係
者
述
絡
先
,
Soyuz-Fregat
2回
に
分
け
て
打
ち
上
げ
よ
う
と
す
る
計
画
が
現
在
の
ベ
ー
ス
ラ
イ
ン
で
す
。
の
二
つ
を
既
に
提
供
し
て
お
り
ま
す
。
こ
れ
に
9月
よ
り
2∞
ヲ
年
に
ロ
シ
ア
の
天文学/宇宙物理学の分野からは当宇宙科学研究所
j が 2:3
の
関
係
に
名誉教綬田中鱗郎氏と同教俊井上一氏がこの
-6
ー
30 人の中
に人り表彰された。元来天文学/宇宙物思学の分野は
肯C
N
E
S
世界における日本の論文のシェアが比較的少なく,ま
総
裁
の
来
所
フ
ラ
ン
ス
国
立
宇
宙
セ
ン
タ
ー
(
C
N
E
S
)
た全論文数に比べハイ・インパクト論文の割合が少な
ン
ス
ー
サ
ン
総
裁
が
,
いとされており,この度両先生がハイ・インパクト論
ル
,
文の多い日本の科学者上位 30人の中に名を列ねられた
局
エ
リ
ク
・
セ
ル
フ
メ
イ
ヤ
ー
,
フ
ラ
ン
ス
大
使
館
科
学
参
事
ことは大変な快単であり,お二人には心からお祝1:11 し
官
ミ
シ
ェ
ル
・
イ
ス
ラ
エ
ル
の
各
氏
と
と
も
に
,
さ
る
上げた L 、。
C
N
E
S
C
N
E
S
の
ア
ラ
ン
・
ペ
間
際
部
長
セ
ル
フ
ュ
・
プ
ラ
タ
ー
顧
問
ベ
ル
ナ
ー
ル
・
ル
シ
ア
ー
ニ
,
C
N
E
S
悶
際
10 月 13
日
に
宇
宙
科
学
研
究
所
を
来
訪
さ
れ
た
。
松
尾
所
長
,
鶴
I
f
l企
両先生のハイ・インパク卜論文を少し分析すると,
阿2瑚
ま
盟
主
幹
そ
の
他
が
対
比
、
し
,
お
瓦
い
の
汚
動
の
概
田
告
を
紹
まずお二人の共者のハイ・インパクト論文が比較的多
介
し
合
っ
た
後
,
エ
ン
ト
ラ
ン
ス
・
ホ
ー
ル
,
飛
く 7編ある。これは I'町先生が当宇宙研で「てんま j 以
験
l
l
I
i
,
続
造
機
能
試
験
i
J
l
l
,
来衛星の製作・巡川のみならず,成'*の導 IiI において
イ
オ
ン
・
エ
ン
ジ
ン
な
ど
を
ご
案
内
し
た
。
イ
オ
ン
・
エ
ン
ジ
も二人三郷で日本の X線天文学を主導してこられたこ
ン
に
つ
い
て
は
特
に
関
心
が
深
く
,
とを如実に物語っている。次にお二人のハイ・インパ
利
用
の
計
画
な
ど
を
国
中
助
教
授
に
熱
心
に
質
問
さ
れ
て
い
た
。
1羽
体
潔
~
試
Iょ
う
こ
う
」
デ
ー
タ
解
析
宅
,
ミ
ュ
ー
ゼ
ス
Cに
お
け
る
(
的
川
泰
宣
)
クト論文のそれぞれ約半分が,宇宙研の 4帯自の X線
天文衛星「あすか」の成果が出だした初期l の 1994
1996年に集中していることである。「あすか」は世界
の盛代天文衛星の 'I' でも,ハップル宇宙望遠鏡 (HST) ,
紫外線観測衛星 TUB,
X線天文台 Einstein ,赤外線天
文衛星取AS, X線天文衡是ROSATなどに次ぐ t~ L、論
文生産公を誇っている。しかし今回の問中,井上積J先
生のサイテーション・ローリエット表彰は,図らずも
「あすか」が論文の数だけではなく質においても,天
体物理学に強いインパクトを与える重姿な成果を出し
ていることを検証する結巣となった。お二人に喝采を
送りた L 、。(長瀬文昭)
ヲ
お知らせ車車東東京車庫車車店東)1(-班
肯シンポジウム
宇宙構造・初料シンポジウム
開催日
宇
'
i
1
i
~
閥
原
子
分
子
過
程
研
究
会
12月 5 日(火)
開
催
日
場所宇宙科学研究所本館2階会議場
12 月 25 日
(
月
)
2
6
場
所
宇
宙
科
学
研
究
所
本
館
宇宙航行の力学シンポジウム
日
(
火
)
2階
会
議
場
宇
宙
科
学
シ
ン
ポ
ジ
ウ
ム
(
仮
称
)
開催日: 12月 7 日(木) -8 日(金)
開
催
日
場所:字Iti科学研究所本館2階会議場
場
所
宇
宙
科
学
研
究
所
本
館
大気球シンポジウム
1月 1 日
(
木
)
1
2
日
(
金
)
2階
会
議
場
字
I
t
i
利
用
シ
ン
ポ
ジ
ウ
ム
開催日ー 12月 14 日(木) -15 日(金)
開
催
日
場
4品
所
宇
宙
科
学
研
究
所
本
館
所.宇宙・科学研究所本館2階会議場
1 月 15 日
(
月
)
1
6
日
(
火
)
2階
会
議
場
・
1階
入
札
室
太陽系科学 y ンポジウム
開俄日
幼
1U 1 い
合
わ
せ
先
宇
宙
科
学
研
究
所
研
究
協
力
謀
12月 20 日(水) -21 日(木)
j
i
)
f 宇
宙
科
学
研
究
所
本
館
共
同
利
用
担
当
TE
L
. 042-759-8019
2階
会
議
場
-7
ー
ーも
1
l
.
t
5L
真裏にて
松尾弘毅
久しぶりに長旅をしてきました。
まずは, S
a
n Diego
の
両
日
以
CG
郊外のLa
Jolla
了
に
つ
き
.
後
任
に
今
回
の
組
織
委
只
長
で
も
あ
っ
た
プ
ラ
ジ
で,
9月 27 ,
(
宇
宙
科
学
分
野
で
の
日
米
欧
露
の
28 日
4極
に
よ
ル
の Barbo
民
問 PE 所
長
が
就
任
し
ま
し
た
。
来
年
か
ら
は
Toulouse, Houston ,
る
年
次
会
合
,
今
年
は
米
国
が
ホ
ス
ト
〉
。
昨
年
の
沖
縄
で
,
Bremen と続きます。
日本の参加者にとっての懸念は治安でした。五代さ
各
国
出
席
者
3名
以
内
と
い
う
軽
量
化
と
戦
略
的
計
画
(Stragetic
Planning)
に
向
け
て
の
活
動
強
化
が
決
ま
っ
た
後
,
最
初
の
んの下見の報告に,会場はガードマンが審戒,ホテル
はそれぞれ前にポリスボックスがあるので大丈夫とあ
会
合
で
し
た
。
り,
や
や
肥
大
化
の
傾
向
が
あ
っ
た
従
来
に
比
べ
て
.
こ
れ
も
慈
これを大丈夫というのかどうか出発 Iii)に議論のあっ
たところです。
く
な
い
ね
と
い
う
膝
付
き
合
わ
せ
た
雰
囲
気
の
中
で
,
新
た
に
,
勿論誰もが被害を受けるわけではなく,何となく気
太
陽
・
地
球
環
境
科
学
,
赤
外
,
X両
天
文
分
野
で
の
協
調
の
が緩んできたところで,
ESA の Rodota長官夫婆がホ
可
能
性
の
追
求
と
リ
ソ
ー
ス
と
し
て
の
追
跡
局
の
調
査
,
と
が
テルの自の前の Copacabana海jjZ で身ぐるみという話
決
ま
り
ま
し
た
。
次
回
は
,
本
来
な
ら
ば
ロ
シ
ア
で
す
が
,
ハ
が伝わって緊張を新たにすることになりました。ある
レー主主昼の際lA
Padova
CG 発
足
の
地
と
な
っ
た
,
イ
タ
リ
ア
の
意味では何処でもある話かもしれませんが,場所と襲
で VH か
れ
る
こ
と
に
な
り
ま
し
た
。
われたという点で y ョッキングでした。
とはi言え.風光は誠に系lIi~1 らしく,
続
い
て
lAF
(
図
際
宇
宙
航
行
述
盟
行
ア
カ
デ
ミ
ー
)
)/IAA
WI 市
の
た
め
d
eJaneiro
Rio
(
国
際
宇
街
航
者も緊張の中にそれぞれ楽しんだというところでしょ
へ。
うか。
遠
い
の
で
参
加
者
数
が
危
ぶ
ま
れ
ま
し
た
が
,
最
終
的
に
は
予
延
!
を
巡
か
に
越
え
る
私のホテルは lpanema海岸に削した(娘の名前だと
2α 犯
人
が
参
加
し
た
よ
う
で
す
。
会
場
は思っていませんでしたが,海岸の illiij とは初めて知
りました。)各フロアに 5室で 16階鐙てという鉛筆のよ
は
郊
外
の
や
た
ら
に
大
き
な
と
こ
ろ
で
,
た
だ
各
自
の
ホ
テ
ル
か
ら
は
パ
ス
で
ま
た
は
タ
ク
シ
ー
で
小
l時
間
は
燭
か
り
ま
す
。
うなホテルでした。
五HI] は何とも手狭なホテルと感じたものですが,
入
る
に
難
く
,
出
る
に
難
し
こ
れ
を
理
忽
的
と
言
う
か
ど
う
か
は
各
自
の
心
掛
け
次
第
と
い
っ
た
と
こ
ろ
で
す
。
階にカウンターが 3人のパー
シ
ョ
ー
形
式
の
型
破
り
の
開
会
式
に
始
ま
り
(
こ
れ
に
つ
い
2 階の
を発見するに及んで,工夫の穆に感心することになり
28 の
シ
ン
ポ
ジ
ウ
ム
で
セ
ッ
シ
ョ
ン
が
聞
か
れ
ま
し
た
。
I 人用の美容室,
I
レストランの奥に小会議室,屋上に 3mX4m のプール
て
は
,
さ
す
が
と
い
う
意
見
と
朝
っ
ぱ
ら
か
ら
何
を
と
い
う
,
例
に
よ
っ
て
貧
否
両
論
あ
り
)
,
日本からの参加
ISAS
か
ら
も
104 の
ました。
10 人
以
上
が
最後は恒例の大晩餐会。 40寺 rill の予定なのでこれは
参
加
し
て
,
発
表
の
み
な
ら
ず
運
営
上
で
も
重
要
な
役
割
を
果
サンパ・ショー付きと確信していたのですが(今回は
た
し
ま
し
た
。
私
自
身
も
ア
カ
デ
ミ
ー
の
評
議
員
会
な
ど
拘
束
その手のことはすべてスキップしたので),時間がか
の
多
い
毎
日
で
,
火
星
探
査
の
パ
ネ
ル
に
も
鶴
田
教
授
の
代
打
かったのは地元の側催協力者の表彰などで(私も感謝
で
出
席
し
ま
し
た
が
,
NASA
が
火
星
探
査
機
の
連
続
失
敗
を
踏
ま
え
て
計
画
を
繰
り
直
し
て
い
る
と
こ
ろ
で
あ
り
,
あ
ま
り
ド演奏に合わせてフロアで参加者が踊り狂うという馬
迫
力
の
あ
る
議
論
に
な
り
ま
せ
ん
で
し
た
。
鹿な幕切れとなりました。自の保養どころでなく,適
lAA の
方
は
活
性
化
の
為
の
委
員
会
等
の
再
編
が
始
ま
っ
た
と
こ
ろ
で
,
新
体
制
に
落
ち
着
く
の
に
,
う
で
す
。
も
う
することにやぶさかではありませんが),最後はバン
当に引き揚げました。それでも 12時でしたけどね。
1--2 年
は
か
か
り
そ
1つ
の
重
姿
な
議
題
は
お
な
じ
み
の
財
政
強
化
日本への使は夜の 9 時から 10時にかけて出発します。
昼にホテルをチェックアウトしたあと衡を歩く緊張感
で
,
産
業
界
な
ど
を
団
体
メ
ン
バ
ー
と
し
て
加
入
さ
せ
寄
付
金
に耐えかねてか,午後 3 時頃には私を含めて日本勢が
を
募
る
と
い
う
会
長
鎚
案
は
,
個
人
の
集
合
で
あ
る
ア
カ
デ
ミ
ー
ゾロゾロ空港に現れたのには苦笑したものです。
に
と
っ
て
如
何
な
も
の
か
と
い
う
こ
と
で
,
婆
検
討
・
保
留
と
い
う
こ
と
に
な
り
ま
し
た
。
(まつお・ひろき)
lAP の
方
は
五
代
会
長
が
任
期
満
-8-
盆 ιごコ
惑星探査テクノロジー第 8 回
匹、奈\ザノ
4ご:7d
惑星のかけらを取る技術
藤原
惑星探査において,惑星の質量.重力分布,内部綿
顕
には,ホーンと表蘭接触時の衝撃緩和や,探査機の表
面接近と般脱など航法誘導制御が重要な伎術となる。
造,地形,磁場などの物狸情報とともに,物質情報,
つまり,惑星表面の鉱物組成,同位体を含む元索組lえ
また,他の重要課題として,
しゅう動機構部分が砂盗
そして惑星形成年代などについての情報を得ることが
の中で正常に動作することや,他のサンプル採取にも
重要である。物質情報のうち,あるものは,惑星表而
共通なこととして,地球から持ち込む汚染を避けるた
に接触せずにリモートセンシングで可能である。たと
めの対策が必要である。
えば,表而の鉱物組成は可視,赤外線分光器で色合い
主主星のごく近傍を通りすぎる際に,主主星から噴出し
(スペク卜ル)を調べて,ある程度推定できるし,元
ている監を捕まえることも可能である。一般に通過速
紫組成については表面からの X線やガンマ線などを測
度は何km/s もの高速度であることが普通であるので,
定することによって広範囲の地域の情報を得ることが
高速度で飛び込んでくる盛を,できるだけ,蒸発させ
できる。しかし,現在もっとも詳細な物質的報は,惑
たり変成させたりせずに,捕まえる t主術の開発が必須
星表而から試料を探取し,それを地球に持ち帰って,
である。スターダストミッンョンでは目標慧患の近く
分析することで得られる。
を 6km/sで通過する際に,透明で低密度 (O.lg/cc オー
これまでに,唯一,地球以外の天体から採取して地
ダー)ゲル物質(エアロゲルと呼ばれる)に盛を突入
球に持ちかえられた月の試料は人間の手作業によって
させて捕獲する。聖書農のように,
自分自身が肢を放出
行われた。無人の探査機によって,惑星表面からの試
していない小惑星では,そのそばを通過する際に,物
料を録取するには,転がっている石を姶うといった以
体を打ち込んで,積極的に邸を放 111 させて鋪E躍するこ
外にも.いくつかの方法がある。もっともオーソドッ
とも考えられる。
クスなものはパイプを地面に潜り込ませて採取するコ
さて,時はかわって 20日年。感怠表面に投下された
アーサンプリングであろう。これならば表面からの府
ナノローパーに搭載された,ナノサンプラーがサンプ
序をそのままにして採取することができる。しかしこ
ルを採取し,その場で年代などのデータを出す.. .。
の方法は装置が大掛かりになり,かっ電力を必要とす
超小型サンプリング機器と粉砕,選別部,その先に繋
る。また重力の小さい小惑星や蓋星で,この方法を適
がるウエットケミストリーを含めた化学処理郎,およ
用しようとすると,天体表面に確聞とした足場が必要
び分析部など,分析実験室さながらのプラントがいく
なためにアンカーを打ち込む必要がある。実際,ロセッ
つかのマイクロチップ上に組みつけられ,プログラム
タミッションが当初提案されたときは,慧星表面にア
された手順にしたがって分析データを出して L 、く。地
ンカーを打ち込んでコアーサンプリングを行い,地球
上の管制卓に座ったいろいろな分野の分析専門家が,
に持ち帰る計画であった。
自ら設計した機器にそれぞれコマンドを送って,いま
小惑星からのサンプルリターンを行うミューゼス C
やサンプルリターンなしに,その縮分街によって,年
では,これらの難点をのがれるために,小さな弾丸を
代を決めたり,分析を行う...。といったことが,い
表而に 3∞m/sで打ち出し,衝突して飛び出す破片を
ずれは実現するであろう。(ふじわら・あきら)
を保ったまま上方へ飛んで行くので,これらを効率よ
く集めて小さな容器に入れればよ L 、。ミューゼス C で
は,ホーンと呼ばれる長さ 1m の漏斗状の筒で受けて
小さな容様に導くようになっている。この袋訟を使っ
たサンプリング法では,探査機の底面に取り付けられ
γ 二円 i
吋
折fi~長する。低重力下では,破片は飛び出した時の初速
、
、ーー、J
たホーンが小惑星表聞と接触するのは一瞬だけである。
このようなアクロパティックな採取法が成立するため
-9-
サンプリング方法の例
化石の思い
辻篤子
宇宙科学研究所が打ち上げる衛星に世代があり,お
滞在したが,田中先生が米科学アカデミー会只に選ば
そらくそれぞれの衛星を担当なさった先生方にも世代
れ,ワシントンでのお披露目総会にお供をさせていた
があるように,担当記者にも世代がある。
だく僚会を得た。会う人,会う人から「鉄のスペクト
2代目の X線
ルの発見はすばらし L 、」と次々に声がかかる。「日本
天文衛星「てんま」だ。今では,周囲の記者に話そう
がデータで貢献できるなんて,かつては思いもしませ
ものなら.
r てんまあヲ」。何しろ,打ち上げは 1983年
んでしたけどねえ」と問中先生は穏やかにおっしゃっ
だから,ふた普近くも前のことになる。挙げ句の来て
たが,世界の科学への貢献が,確実な手応えとして感
には. rrてんま』だなんて,そりゃ,辻さん. t間違い
じられた。発端は「てんま」での観測。化石時代 lこ思
なく化石ですよ」。当の田中靖郎先生にまで,あっさ
いを馳せ,誇らしくも思ったのだった。
私が内之浦で旅立ちを見送ったのは.
りいわれてしまった。以来,化石をもって任じている。
米国では米航空宇宙局 (NASA) の取材をする機会
化石時代以来,取材に直接関わった時間は決して長
が多かった。その経験から,宇宙研にも望みたいこと
がある。それは,研究の成果,何をしているのかをもっ
くないが,いくつもの出来事が記憶に残っている。
「へえーっ」と意外に思い,同時にうれしくも感じ
たのが.
ともっと外にアピールしてほしいということだ。
1990年,月をめざした「ひてん」の打ち上げ
NASA は.
r火星のいん石から生命の痕跡」との発
だ。私はポストンに留学中だったが,このニュースは
表で世界中を興奮の渦に巻き込んだように,巧みな広
ニューヨーク・タイムズ紙やボストン・グロープ紙の
報戦時で知られる。 NASA の広報担当によれば.
一面に取り上げられた。夕方のテレビのニュースでも
識の啓蒙が NASAの設立目的のーっとして明記されて
r知
報じられた。米ソに次いで,日本が 3 番目に月に探査
いる」という。さまざまな探査計画には国民の支持が
機を送る国になる,というのだった。
欠かせないし,一方で,国民に夢や~きを与え続けて
当時,米国の経済はどん底であえぎ,日本はパプル
いることも間違いない。米天文学会の広報担当を務め
のただ中だった。その日本がついにここまでと,経済
る NASA ゴダード宇宙飛行センターのスティープ・マー
と絡めてのとらえ方も一部あったかもしれな L 、。しか
ラン博士も広報の目的を.
し,基本は,月という別世界をめざす「銚戦」への素
る。そのために,だれもが関心を持つ宇宙・天文関係
直な関心だったように思う。月はアポロ以来,米国が
のニュースは最高の材料だから」という。理科離れが
特別のこだわりを持つ天体とはいえ,なるほど,こう
言われる今,大人にも子供にも.~きと興奮を与え続
した広い意味での「文化活動J が関心を呼ぶのだと改
r科学がわかる市民を育て
けてほしい。
めて思った。こうした活動が,外から見た日本の rMJ
そして,外に向けても,世界の文化に貢献する「日
本の顔」をもっともっと見せてほしい。
を作っていくのだろう。
「意外」と L 、ったのは,米国の方がむしろ,
この探
(朝日新聞科学部つじ・あっこ)
査機の「人類史的意義J から「大事件」としてとらえ
ているように思えたからだ。日本発のニュースといえ
③
ば,もっぱら経済面.それ以外のニュースが登場する
機会はほとんどなかったから,
日本発の「大ニュース」
肉・魚員・野菜 etc、鍋はこれらの食材を
節になりましたね。(竹前)
97年夏から 3年弱,科学担当の特派員として米国に
・~ニュ-7.
れらの索討を見易く配置する作業。
美味しく一つにまとめます。あったかーい鍋が恋しい季
は,久々にうれしいニュースだった。
ISAS ニュース
允ir
. Y 'di科''[:研究所(
)(;裕行)
文章・写真・表・イラスト etc,編集はこ
NO, 236
帯 229
2
0
0
0
.1
1
8510 ~II (,~川県
ISSN 0285-286I
~I 絞lJ ;tdi l! l 灯台~
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1,ご/必ず 0 :10'/1う iii ・ t今
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