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定期監査 - 北海道

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定期監査 - 北海道
平成21年度に係る定期監査の結果に対する措置状況
第1
監査結果の報告
平成21年度に係る定期監査の結果については、平成22年8月27日に議会、知事及
び関係のある委員会等に報告(平成22年9月3日付け北海道公報第2210号で公表)
した。
第2
1
監査の結果に基づき講じた措置
一般会計及び特別会計
監 査 報 告 の 内 容
(1)
講
じ
た
措
置
不適切な会計処理を行っていたもの
《指摘事項》
ア 物品購入、少額工事等の契約を行う場合は、
その内容を明らかにした決定書等を作成して支
出負担行為に相当する行為をしなければならな
いが、平成 16 年度から平成 21 年度までの期間
において、これを行わずに契約し、購入代金等
を支払っているものが、896 件、6,090 万 9,674
円、これを行い契約はしているものの支出科目
などを誤るなどして支払っているものが、50
件、219 万 1,778 円、計 946 件、6,310 万 1,452
円の不適切な事務処理があった。
これらの中には、会計年度を誤って支払って
いたり、納品させた物品等の購入代金等を分割
して支払っているものなど、次のようなものが
あった。
(ア)会計年度を誤って支払を行っているもの
72 件 446 万 4,831 円
・ このうち、年度末までに納品された物
品の購入代金等を翌年度予算で支払って
いるもの 66 件 383 万 6,798 円
・ このうち、年度当初に納品された物品
の購入代金等を前年度予算で支払ってい
るもの 6 件 62 万 8,033 円
(イ)納品させた物品等の購入代金を分割して
支払っているもの 18 件 81 万 1,337 円
(ウ)30 万円以上の物品購入契約を、特段の理
由もなく 30 万円未満に分割して契約を行
っているもの 27 件
613 万 7,172 円
(エ)納品の事実がないのに支払を行い、その
後も納品をさせていないもの
2 件 4 万 9,035 円
(オ)履行の事実がないのに支払を行い、その
後に履行させているもの
1件
6 万 9,405 円
(カ)支払額を誤り過払いとなっているもの
23 万 6,447 円
26 件
(キ)支払額を誤り不足払いとなっているもの
24 件
38 万 6,843 円
(ク)決定書を二重に作成し、支払を行ってい
るもの 2 件 1 万 4,466 円
-1-
物品購入、少額工事等の契約に当たっ
ては、北海道財務規則等関係法令を遵守
し、支出負担行為に相当する行為の内容
を明らかにした決定書等の事前作成及び
契約・支払時における確認行為を徹底
し、適切な事務処理に努めます。
決定書等未作成分については、追認の
決定を行うとともに、過払分及び未払分
については、返納及び支払の処理をしま
した。
なお、当該校においては、校内での事
前承認手続に係る様式を新たに定め、事
務処理フローを明確化するとともに、教
育局に設置した道立学校運営支援室への
購入依頼を積極的に進めることにより事
前の決定手続を徹底し、事務処理体制の
改善を図りました。
また、当該校をはじめ、道立学校にお
ける財務会計事務に係る手続が適切に行
われているかを検証するため、実地での
指導を強化するなどの取組を行い、再発
防止に努めます。
(ケ) 購入代金を支払った後に購入物品の一部
を返品したが、返金をさせていないもの
1件
9 万 2,925 円
(コ) 支出科目を誤って支払を行っているもの
21 件
84 万 8,745 円
さらに、平成 21 年度において、決定書を作
成せずに、契約を行い、物品の納品を行わせ、
代金の請求があったにもかかわらず支払を行っ
ていないものが、35 件、78 万 9,713 円あった。
(標茶高等学校)
イ
少額工事の契約を行う場合は、その内容を明
らかにした決定書を作成して支出負担行為をし
なければならないが、平成 17 年度から平成 21
年度までの期間において、これを行わずに契約
し、工事代金を支払っているものが、172 件、
1,343 万 1,475 円あり、これらの中には、会計年
度を誤って支払っているものが、13 件、81 万
2,190 円あった。
さらに、平成 21 年度において、工事代金を
二 重に 支 払 い、 返 還 を求 め て いな い もの が 、
1 件、 11 万 6,788 円あり、これ以後に発注した
4 件の工事の代金 3 万 4,492 円に充てていた。
(後志総合振興局)
少額工事の契約に当たっては、関係法
令等を遵守し、少額工事施行決定書の事
前作成を徹底するとともに、適正な事務
処理に努めます。
なお、工事代金を二重に支払いしたも
のについては、返納の処理を行いまし
た。
ウ
旅費の支給において、航空賃を要する旅費を
請求するときは、その支払を証明するに足る書
類を提出することとされているが、現に支払っ
た金額より過大な金額が記載された虚偽の領収
証書等を提出しているものが、平成 18 年度以
降、3 件、25 万 8,600 円あり、それぞれ正当な
旅費請求であることを装って、旅費を不正に受
領していた。
(札幌拓北高等学校)
航空賃を要する旅費の支給に当たって
は、北海道職員等の旅費に関する条例な
ど関係法令に基づく適正な旅費請求につ
いて、職員への周知を図るとともに、領
収書、搭乗券半券など証明書類の照合・
確認を徹底し、適正な執行に努めます。
なお、過払いとなっていた旅費につい
ては、返納の処理をしました。
エ
役務費の執行においては、その内容を明らか
にした決定書を作成して支出負担行為をしなけ
ればならないが、これを行わずに契約を行い、
未払いとなっているものが、1 件、1 万 500 円
あった。
また、公宅修繕工事において、請求書を受理
してから相当期間が経過しているにもかかわら
ず、 未 払い とな ってい るものが 、1 件 、16 万
5,900 円あった。
(上川教育局)
役務費等の執行に当たっては、支出負
担行為の内容を明らかにした決定書の事
前作成、実施後の迅速な支払を徹底し、
適正な事務処理に努めるとともに、財務
会計事務の処理過程において、担当事務
に係る職員間の情報共有、相互牽制を図
ります。
なお、未払いとなっていた代金につい
ては、支払の処理をしました。
オ
少額工事代金の支出において、書面により支
少額工事代金の支出に当たっては、
払の時期を明らかにしないときは、相手方が支 支払に遅延が生じないよう、関係法令
払請求をした日から 15 日以内に支払わなけれ 等を遵守し、適正な事務処理に努めま
ばならないが、この期限までに支払を行わず、 す。
請求月日の記載がない請求書に事実と異なる収
受月日を押印することにより、期限までに支出
を行ったこととしているものが、13 件、126 万
8,820 円あった。
(オホーツク総合振興局(旧網走土木現業所))
(2)
経済性、効率性及び有効性の視点から是
-2-
正又は改善を求めたもの
ア
支出に係る事項
(ア)
需用費
《指摘事項》
電子複写機の保守サービス契約において、用紙
電子複写機の保守サービス契約に当た
を除きその複写機の使用に必要な一切の消耗品の っては、契約内容を十分確認し、適切な
供給を受けることとなっているが、平成 17 年度 事務処理に努めます。
から平成 21 年度までの期間において、必要なト
ナーを別途購入していたため、不経済な支出とな
っているものが、6 件、9 万 5,581 円あった。
(上川総合振興局(旧上川北部森づくりセンター))
《指導事項》
a 「どさんこ塾」人づくり推進事業に係る物品
物品購入における購入業者の選定に当
の購入において、購入業者の選定が不適切であ たっては、適切な選考を行い、経済的な
ったため、物品の送料等を要することとなり、 予算執行に努めます。
不経済な支出となっているものがあった。
b
水道料金の支出において、水道を使用しない
水道の使用に当たっては、使用しない
期間については、閉栓の手続を執ることにより 期間は閉栓手続を執り、水道料金の節約
基本料金の支払が不要となり節約が可能であっ に努めます。
たが、この手続を執らなかったため、不経済な
支出となっているものがあった。
c
電気料金の支払において、早収期限内の支払
電気料金の支払に当たっては、早収期
を行わず、翌月に遅収料金が加算されたため、 限を十分に確認し、適切な執行に努めま
不経済な支払となっているものがあった。
す。
(イ)
使用料及び賃借料
《指導事項》
使用料及び賃借料の執行において、外勤の際の
交通手段としてタクシーを使用し、その料金をタ
クシーチケットで支払っているが、公共交通機関
を利用しても用務を遂行することが可能であり、
不経済な執行となっているものがあった。
(ウ)
外勤時における共通乗車券の使用に当
たっては、公共交通機関等の利用を考慮
するとともに、共通乗車券取扱基準を遵
守し、経済的な執行となるよう徹底しま
す。
その他支出
《指摘事項》
a 健康管理医の報酬の支給において、校長及び
健康管理医等の委嘱及び報酬の支給に
教頭を除く職員が 50 人未満の学校については 当たっては、関係法令等を十分に確認の
健康管理医を設置することとされているが、所 上、適正な事務処理に努めます。
属定員の把握を誤り、50 人以上の場合に必要な
産業医として選任、委嘱したため、不経済な支
払となっているものが、3 箇月分、6 万 900 円
あった。
(北見緑陵高等学校)
b
委託料の概算払において、適切な時期に必要 委託料の概算払に当たっては、受託者
とする金額を支払うべきところ、資金計画を十 の資金計画を十分勘案し、適切な執行に
分勘案することなく行ったため、受託者におい 努めます。
て遊休資金が生じているものがあった。
(檜山教育局)
-3-
《指導事項》
役務費の執行において、表彰状の筆耕を発注し
筆耕の発注に当たっては、氏名等の確
たが、氏名を誤って業者に通知したため、新たな 認を十分に行うなどの徹底を図り、適切
表彰状の作成が必要となり、不経済な支出となっ な事務処理に努めます。
ているものがあった。
イ
契約に係る事項
(ア)
工事契約
《指摘事項》
国定公園内の施設の補修工事の施工において、
工事の施工に当たっては、現場条件等
歩道工事と吊橋補修工事を別個の工事として発注 を十分に把握し、経済的な執行に努めま
しているが、これらの工事箇所が近接しているこ す。
と、いずれも資材をヘリコプターで運搬すること
としていること、それぞれの工期がほぼ同じであ
ることから、これらの工事を 1 件の工事として設
計・積算することにより、工事費の節約が可能で
あったと認められるものがあった。
(空知総合振興局)
(イ)
委託契約
《指導事項》
庁舎等の便所清掃業務委託に係る予定価格の積
業務委託に係る予定価格の積算に当た
算において、平成 20 年度の人件費単価を基礎と っては、業務内容に適合した積算とする
して積算を行ったため、契約金額が割高となって よう、適切な事務処理に努めます。
いるものがあった。
《検討事項》
準委任に属する業務委託に係る完了検査に当た
っては、受託者から徴した実績報告書や収支精算
書により、受託者が当該業務の処理に要した実支
出額を審査の上、委託料の額を確定することとさ
れているが、森林管理業務委託契約においては、
「道有林野の森林管理業務委託事務取扱要領」な
どに基づき、受託者における企業経営のための一
般管理費など、当該業務の処理に要した費用であ
るかについて事後に審査ができない経費を間接費
として計上して契約することとされており、発注
部局は、この経費についての審査を全く行うこと
なく委託料の額を確定している実態にあることか
ら、実支出額の審査が十分に行われるよう、同要
領などの改正について検討を行う必要がある。
(ウ)
「道有林野の森林管理業務委託事務取
扱要領」に基づく一般管理費等の間接費
計上の取扱いについては、同要領の標準
様式「別記第 7 号様式その 2」を一部改
正し、受託者から間接費の内訳を提出さ
せ、その経費について審査を実施し、委
託料の額を確定するよう改善しました。
その他の契約
《指摘事項》
a パソコンの再リース契約に当たり、リース料
パソコンの再リース契約に当たって
金の軽減が可能であったにもかかわらず、当初 は、積算内容を十分に精査し、適切な予
契約のリース料金と同額で契約したため、割高 算執行に努めます。
な契約となっているものがあった。
(檜山振興局)
b
フォークリフトの賃貸借契約において、前賃
-4-
賃貸借の契約に当たっては、事業内容
貸借期間に引き続き賃貸借する新たなフォーク を十分把握するとともに、賃貸借契約の
リフトの納品が、数箇月先となることが判明し 期間について十分確認し、適切な事務処
たため、別途、納品までの短期間において、割 理に努めます。
高なフォークリフトの賃貸借契約を締結する必
要が生じたことから、不経済な支出となってい
るものがあった。
(十勝総合振興局)
《指導事項》
a 除雪トラックの 12 箇月定期点検整備及び車
検整備に当たり、それぞれ 1 台ごとに随意契約
を行っているが、見積業者、納期限などを考慮
すると、競争入札による契約が可能であると認
められるものがあった。
除雪トラックの 12 箇月定期点検整備
及び車検整備に当たっては、業者の整備
能力及び車検の期限等を考慮し、可能な
範囲で集約することとし、適正な事務処
理に努めます。
b
ボイラー等定期点検整備工事において、部品
ボイラー等定期点検整備工事に当たっ
の交換業務が生じ、設計変更により部品の交換 ては、当初の設計以外の部品交換業務が
を行うことが可能であったが、新たな補修工事 発生した場合は設計変更により対応する
として発注したため、契約金額が割高となって など、適切な事務処理に努めます。
いるものがあった。
c
備品の購入において、一括することにより競
備品の購入に当たっては、関係法令を
争入札で執行することが可能であったが、契約 遵守し、適正な事務処理に努めます。
を分割し随意契約で執行しているものがあっ
た。
d
LPガス設備修繕工事において、一括して発
修繕工事契約の執行に当たっては、関
注し、見積合せにより契約することが可能であ 係法令等を遵守し、適正な事務処理に努
ったが、1 件当たり 30 万円未満の契約に分割し めます。
ているものがあった。
《検討事項》
防雪柵設置に係る牧草地の土地借上料の算定に
おいて、土地代に加えて融雪剤を散布する経費を
復元費として計上しているが、実際には融雪剤の
散布を行っていない事例も認められることから、
復元費を計上する場合の妥当性や算出方法等、適
切な土地借上料の算定について検討を行う必要が
ある。また、借上面積の算定において防雪柵を中
心に一律、6 m幅に延長を乗じる土木現業所と
8 m幅に延長を乗じる土木現業所があり、区々と
なっていることから、適切な借上面積の算定方法
について検討を行う必要がある。
ウ
防雪柵設置に係わる土地借地料の算定
に当たっては、「仮設防雪柵設置箇所の
土地借地料の算定について」を定め、平
成 22 年 7 月に各建設管理部へ通知を行
いました。
財産に係る事項
公有財産
《指導事項》
庁舎や公宅の跡地などの未利用地のうち、利用
見込みのない土地については、インターネットを
利用した売却、大規模画地を戸建用に分筆した売
却、現地説明会の開催など売却等の処分に努めて
いるが、さらに処分の促進を図る必要がある。
-5-
未利用地のうち、利用見込みのない土
地については、これまで、民間有識者等
からの意見を踏まえ、インターネットを
利用した売却など、さまざまな取組みを
進めてきたところです。
今後も引き続き、効果的な売却推進策
を検討するとともに、購買者ニーズに即
応した情報提供に努め、一般競争入札等
による成約率の向上を図るなど、遊休資
産の処分促進に努めます。
エ
工事(技術)に係る事項
(ア)
設計
《指導事項》
河川改修工事における、既設帯工の洗掘防止対
工事の設計に当たっては、選定の根拠
策としての護床ブロックの施工に際して、急流な となる資料の収集及び経済性や施工性に
河川での低廉なすり付け工法として、中詰め材に ついて検討を十分に行うよう関係職員を
コンクリート殻を使用した袋型根固工による護床 指導し、適切な設計に努めます。
工を導入しており、その選定すべき重量タイプに
ついて護床ブロックと同重量で選定しているが、
袋型根固工の製品仕様によれば、より軽量なタイ
プの選定も可能と考えられることから、設計段階
における経済性や施工性についての検討が不十分
なものがあった。
《検討事項》
a 治山工事の流路工における大型Vトラフの設
置に当たって、裏込砂利の施工は製品の凍上に
よる破壊を防止するために重要なものである
が、その基準は下幅 600mm までの規定にとど
まるため、それより大きな本件に関しては「治
山技術基準(解説)」(運用)の土留工に係るもの
を準用して設計していた。大型トラフの設計に
おいては安定性や経済性の確保を図るため、裏
込砂利に関する設計基準の検討を行う必要があ
る。
治山工事の流路工における大型Vトラ
フの設置に当たっては、大型トラフの設
計においての安定性や経済性の確保を図
るため、裏込砂利に関する設計基準の改
正を行いました。
b
林道工事において、路盤材として天然骨材で
リサイクル骨材の使用に当たっては、
はなく、安価なことから鉄鋼スラグを用いてい リサイクル骨材等の適切な利用を図るた
た。鉄鋼スラグの使用は、資源リサイクルの観 め、選定や使用の基準を定めるため検討
点からも推進すべきであるが、アルカリ性が強 を行い、平成 22 年度に通知しました。
いため、その使用に当たっては周辺環境への影
響について配慮が必要な場合もあり、また、リ
サイクル骨材については、鉄鋼スラグ以外にも
コンクリートを解体して製造された再生骨材も
あることから、これらのリサイクル骨材の適切
な利用を図るため、選定や使用の基準について
検討を行う必要がある。
c
治山工事において、土留工のコンクリート打
設に際し、型枠として通常の合板ではなく間伐
材であるトドマツを使用していたが、出来上が
ったコンクリート表面には、著しく多数のひび
割れや剥離、大きな気泡の跡が生じていた。道
産品の利用促進は有意義であるが、使用に当た
ってはコンクリートの品質確保が図られるよ
う、原因の究明を行い、トドマツの特性に応じ
た設計条件を定めるなど、その取扱いについて
検討を行う必要がある。
治山工事における間伐材型枠の使用に
当たっては、その使用に伴う、コンクリ
ート表面のひび割れや剥離、大きな気泡
の跡などについて、原因究明の調査を行
い、それに基づく設計条件を定めるた
め、平成 22 年度の施工箇所において、
実態調査を行っているところであり、こ
の調査結果に基づき、間伐材型枠の使用
に関する設計条件について、平成 23 年
9 月末までに制定することとしていま
す。
d
畑地の区画整理工事において、雨や融雪など
畑地における区画整理の設計に当たっ
-6-
の地表水を速やかに処理することは、土壌を流
出させないために有効な対策であるが、その処
理を必要がないものとして水処理施設を設計し
ていなかったため、地表水が幾筋かに分かれて
流下し盛土法面を浸食するとともに土壌が流出
していた。水処理については様々な方法がある
が、地表水の処理の必要性や現場条件に応じた
処理方法のあり方や周知について検討を行う必
要がある。
(イ)
ては、現場条件に応じた、より適切な水
処理対策を行うよう、参考資料を添付し
通知するとともに、各種会議において周
知を図りました。
施工
《検討事項》
農業用用水路工事において、軟弱地盤における
木杭の偏心量に対する施工管理基準に
大型Vトラフの施工に当たり、トラフの接続部に つ い て は 、 各 振 興 局 の 実 態 調 査 に 基 づ
木 杭 を打 ち、木杭 の上部 にコン クリート 板を置 き、一部改定を行いました。
き、安定性を確保した上でトラフを設置している
が、木杭を偏った位置に打ち込んだことによりコ
ンクリート板が傾き、トラフに沈下が見られた。
木杭の偏心量は管理基準値である杭径の 2 分の 1
以内であったもののトラフの安定性が損なわれて
いたことから、木杭の施工管理基準の見直しにつ
いて検討を行う必要がある。
(ウ)
その他
《指導事項》
道路改良工事において、既設路盤の掘削に当た
工事の積算に当たっては、現地で発生
っては、「建設副産物適正処理マニュアル」(建設 する路盤等の有効利用などについて、関
部)に基づき、現場内の利用・減量化に努めるこ 係職員を指導し、適切な事務処理に努め
ととして、事前にサンプリングした骨材の洗い試 ます。
験等を行い、再利用・再生利用が可能かどうか検
討することとされているが、これらの検討を行っ
ていないものがあった。
(3)
ア
合規性の視点から是正又は改善を求めた
もの
予算に係る事項
《指摘事項》
(ア) 除雪グレーダーのフロントタイヤ及びリアタ
予算の執行に当たっては、関係法令等
イヤに新規にフェンダーを取り付ける場合に
を遵守し、適正な予算科目で執行するよ
は、物品の改造であることから備品購入費で執 う努めます。
行すべきところを需用費で執行しているもの
が、1 件、94 万 5,819 円あった。
(十勝総合振興局(旧帯広土木現業所))
(イ) 車輌誘導標識及び転落防止用ガードレールの
少額工事の執行に当たっては、関係法
設置において、工事請負費で執行すべきところ 令等を遵守し、適正な予算科目で執行す
を需 用 費で 執行 してい るものが 、1 件 、45 万 るよう努めます。
1,500 円あった。
(胆振総合振興局)
(ウ) 物品の修繕において、部品の交換を要しない
物品の修繕に当たっては、作業内容を
場合には、役務費で執行すべきところを需用費 十分把握し検討の上、関係法令等を遵守
で執行しているものが、4 件、7 万 875 円あっ し、適正な予算科目で執行するよう努め
-7-
た。
(十勝総合振興局) ます。
(エ) 予算は、定められた目節の区分に従って執行
予算の執行に当たっては、関係法令を
しなければならないが、本庁舎内における休憩 遵守し、適正な予算科目で執行するよう
室の移設に伴う工事において、土木現業所を維 努めます。
持運営するための予算である土木現業所費の工
事請 負 費で 執行 してい るものが 、2 件 、27 万
8,250 円あった。
(建設部)
(オ) 漁業取締船建造工事施工監理業務に係る委託
業務委託における委託料の支出に当た
料の支出については、完了検査を行った日の属 っては、関係法令等を遵守し、適正な事
する年度の予算で支出しなければならないが、 務処理に努めます。
平成 22 年度に完了検査を行ったにもかかわら
ず、平成 21 年度の予算で支出しているもの
が、1 件、317 万 1,000 円あった。
(水産林務部)
(カ) 支庁独自事業の実施に係る使用料及び賃借料
事業の実施に係る予算の執行に当たっ
については、地域づくり推進費で執行すること ては、関係法令等を遵守し、適正な予算
とされているが、必要な予算を確保しないで事 の執行に努めます。
業を実施したため、経済総務費で執行している
ものが、1 件、13 万 1,250 円あった。
(檜山振興局)
《指導事項》
(ア) 物品の修繕などにおいて、部品の交換を要し
物品の修繕などに当たっては、関係法
ない場合には、役務費で執行すべきところを需 令等を遵守し、適正な予算の執行に努め
用費で執行しているものなどがあった。
ます。
なお、誤っていた予算科目について
は、更正しました。
(イ) 商工労働観光事務に使用する郵便切手の購入
予算の執行に当たっては、関係法令等
に当たり、経済費で執行すべきところを企画振 を遵守し、適正な事務処理に努めます。
興費で執行しているものがあった。
(ウ) 旅費の執行においては、用務内容に応じた予
旅費の執行に当たっては、関係法令等
算科目により執行しなければならないが、適切 を 遵 守 し 、 適 正 な 予 算 の 執 行 に 努 め ま
な予算科目で執行していないものがあった。
す。
なお、当該予算科目については、用務
の内容に応じた予算科目に更正しまし
た。
(エ) 電信電話料の支払に当たっては、その支払の
電信電話料の支払に当たっては、会計
原因である事実の存した期間の属する年度の予 年度所属区分に十分留意し、適正な執行
算により支払うこととされているが、平成 21 に努めます。
年 3 月末までに係る利用料金を平成 21 年度予
算により支払っているものがあった。
(オ) 支庁独自事業の実施に係る賞品の託送につい
予算の執行に当たっては、関係法令等
ては、地域づくり推進費の役務費で執行するこ を遵守し、適正な事務処理に努めます。
ととされているが、必要な予算を確保しないで
なお、当該役務費は、支出更正を行い
事業を実施したため、経済総務費などの役務費 ました。
で執行しているものがあった。
イ
収入に係る事項
-8-
(ア)
収入未済額が多額となっているもの
《指摘事項》
道税、貸付金などの次の収入については、収入
未済額がそれぞれ 1 億円以上となっていた。
( 収入項目 )
(収入未済額)
道
税
収入未済額の解消については、特に収
入未済額が多額となっている個人道民税
と自動車税を重点的に徴収強化を図るな
どして、道税収入の確保に努めます。具
体的には、個人道民税については、道と
主要都市による一斉催告の実施をはじ
め、重点的に徴収対策を講じる市町村を
選定して、共同催告や共同徴収などの取
組を積極的に実施するなど、市町村との
連携に努めるとともに、自動車税につい
ても、高額・悪質な滞納者に対する滞納
処分を一層強化するなど、厳正な姿勢で
滞納整理に取り組み、収入未済額の解消
と道税収入の確保に努めます。
21,770,344 千円
( 所管部等 )
総
務
部
( 収入項目 )
母子福祉貸付金収入等
母子福祉資金貸付金収入等について
は、引き続き、徴収強化月間を設けての
滞納者への督促、口座振替による納入の
推進や支払能力に応じた分割納入の措置
並びに連帯保証人等を含めた周辺調査の
強化を行うほか、担当職員による戸別訪
問や納入指導の徹底を図るなど、収入未
済額の解消に努めます。
(収入未済額)
2,675,051 千円
( 所管部等 )
保 健 福 祉 部
( 収入項目 )
中小企業高度化資金貸付金
中小企業高度化資金貸付金等に係る収
収入等
入未済については、従来の収入の確保の
9,294,298 千円
取組に加え、平成 20 年度に取りまとめ
た、経営支援や債権管理・回収の強化な
経
済
部
どについての方針に基づき、債権管理回
収業務を専門的知識やノウハウを有する
債権回収会社へ委託し、担保物件の売却
等により一定の効果を上げているほか、
連帯保証意思の確認のための本人面談や
契約の公正証書化などの取組を積極的に
推進し、また、関係団体との連携を密に
して、業務の効率化を進め、なお一層の
収入確保に努めます。
(収入未済額)
( 所管部等 )
( 収入項目 )
(収入未済額)
( 所管部等 )
林業・木材産業改善資金貸付
林業・木材産業改善資金の収入未済額
金収入等
については、平成 20 年 4 月に策定した
331,029 千円
「林業・木材産業改善資金債権保全等に
係る事務処理要領」により、「債権管理
水 産 林 務 部
強化期間」を設定し、集中的に直接訪問
等による催告を行うとともに、貸付審査
基準の強化により、新たな収入未済額の
発生の抑制を図る等、早期解消に向けた
取組を強化し、滞納者の実態に応じた適
切な措置を講じて収入の確保に努めま
す。
-9-
特用林産物振興資金貸付金の収入未済
額については、引き続き、訪問や文書、
電話による催告を行うなど、滞納の実態
に応じた適切な措置を講じ、収入の確保
に努めます。
( 収入項目 )
道営住宅使用料等
(収入未済額)
1,071,599 千円
( 所管部等 )
建
設
道営住宅使用料収入等に係る収入未済
については、日常の収納対策のほか、夜
間徴収などを実施する収納強化月間を設
けることや、職員の法的知識や徴収技術
の向上を目的として滞納整理研修会を開
催するなど、収納強化対策を徹底してい
ます。
また、道営住宅使用料、道営住宅駐車
場使用料の滞納者に対しては、引き続き
住宅明渡等請求訴訟等の法的措置など、
滞納の実態に応じた適切な措置を講じ、
収入の確保に努めます。
さらに、平成 22 年度からは、道営住
宅を退去し、所在が不明等の理由により
収納が困難な退去者に係る家賃等の未収
金の収納業務を、民間の債権管理回収会
社に委託し、過年度の収入未済額の縮減
に取り組んでいます。
なお、道営住宅、駐車場の使用権原喪
失等に伴う不法占有により発生する損害
金については、より一層回収に努めま
す。
このほか、収入の確保・収入未済額の
縮減に向けては、振興局建設指導課長・
主幹会議等を通じて周知徹底を図りまし
た。
部
土地区画整理事業資金貸付金収入に係
る収入未済については、関係法令等を遵
守し、当該土地区画整理組合への訪問に
よる催告を行っているほか、連帯保証人
に対する面談等を行なうとともに、平成
21 年度に物的担保を設定した土地につ
いては、当該組合と債権回収のための協
議を必要に応じて実施し、引き続き、滞
納者の実態に応じた適切な措置を講じ
て、収入確保に向けた債権管理に努めま
す。
( 収入項目 )
(収入未済額)
( 所管部等 )
公立高等学校奨学資金貸付
公立高等学校奨学資金貸付金収入等の
金収入等
収入未済額については、かねてからその
解消に努めているところですが、滞納者
108,697 千円
に対する文書や電話等による催告を行う
とともに、それでもなお納入のない場合
教
育
庁
の保証人への連絡などを徹底します。
また、返済計画の相談や滞納理由の把
握など、収納促進や状況に応じた償還督
励、新規貸付者への制度の趣旨の啓発、
貸与終了者への償還に対する意識啓発な
- 10 -
ど、実態に応じた措置を講じ、引き続き
収入の確保に努めます。
( 収入項目 )
放 置 違 反 金 収 入
(収入未済額)
( 所管部等 )
351,241 千円
警
察
本
部
放置違反金収入については、訪問徴収
や電話等による催告、滞納処分を行うな
ど、事務を効率的に執行し、収入確保に
努めているところですが、引き続き催告
や財産調査、滞納処分の強化を図り、滞
納の実態に応じた適切な措置により、収
入の確保に努めます。
《指導事項》
農業改良資金貸付金収入などの次の収入につい
ては、収入未済額がそれぞれ 1,000 万円以上とな
っていた。
農業改良資金貸付金収入等
62,455 千円
農業改良資金貸付金の収入未済額につ
いては、借受者や連帯保証人に対し、訪
問や文書等による催告や現状のヒアリン
グのほか、不動産等の資力調査等を行
い、延滞金の一部が納入されています
が、引き続き、延滞解消に向け関係機関
と連携を取りながら、借受者等の現状を
踏まえた文書や訪問等による効果的な催
告などにより、収入の確保に努めます。
堤塘使用料
66,933 千円
堤塘使用料収入については、計画的な
滞納整理及び関係職員の徴収技術の向上
を図るため滞納整理事務研修会を開催
し、収入確保に努めます。
また、各建設管理部より、滞納者に対
する毎月の処理経過報告及び高額の滞納
者(10 万円以上)に対する対応計画書
を提出させ、事務処理の確認や助言を行
い収入確保に努めます。
高等学校授業料
67,849 千円
高等学校授業料収入の未済について
は、平成 20 年 4 月 1 日から「北海道立
学校授業料等未納対策事務取扱要領」を
施行し、長期間にわたって支払意志を示
さない悪質な者に対して出席停止処分を
とることとし、その後も支払意志を示さ
ない場合には、聴聞を実施した上で退学
処分とすることとしたところです。
また、卒業生、退学者のうち支払意志
を示さない悪質な未納者に対しては、簡
易裁判所に支払督促を申し立てるなど、
未納対策を強化したところであり、引き
続き、収入の確保を図ります。
(イ)
収入事務の取扱いが適切でないもの
《指摘事項》
a 漁港施設に係る占用許可において、申請のあ
施設の占用許可に当たっては、申請に
った用地が道の管理する漁港施設用地でないに 関する事項を十分確認し、適切な事務処
もかかわらず、誤って許可し占用料を徴収した 理に努めます。
- 11 -
ことから、誤納金の還付に当たり、還付加算金
を支出しているものが、2 件、224 万 6,100 円あ
った。
(檜山振興局)
b
平成 19 年度に行った果実収穫用メロン種子
生産物の売り払いに当たっては、関係
の有償譲渡において、物品売払決定や調定手続 法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
を行わずに種子を引き渡し、平成 20 年度にこ ました。
れら の 手続 を行 ってい るものが 、1 件 、19 万
8,660 円あった。
また、当該有償譲渡において、他の種子の混
入があったことにより、賠償金を支出している
ものが、1 件、20 万 7,000 円あった。
(旧花・野菜技術センター)
c
現金払込書に記載した金額については、訂正
できないこととされているが、誤った金額を二
線抹消し、上段に正当金額を記載した上、払込
みを行っているものがあった。
また、庁内領収に係る現金については、原則
として領収した日に、収入取扱員が指定金融機
関に払い込まなければならないが、収納の検査
が十分に行われなかったことから、休暇中の収
入取扱員の名前で現金が払い込まれているもの
があった。
(オホーツク総合振興局)
収入事務の取扱いに当たっては、関係
法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
ます。
なお、再発防止のため、収納管理の事
務処理について、再確認するとともに研
修を実施し、周知を図りました。
d
技術専門学院授業料の徴収事務において、納
付期限である口座振替日に振替不能となった場
合には、納入義務者に対して口座振替ができな
かった旨を通知するとともに、納付書を交付し
て授業料を納付させなければならないが、これ
らが遅延しているものが、37 件、216 万 1,800
円あった。
(北見高等技術専門学院)
授業料の徴収事務に当たっては、関係
法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
ます。
なお、納入義務者に対して口座振替が
できなかった旨を通知し、納付書を交付
しました。
《指導事項》
a 滞納となっている自動車税の納付義務を直ち
に消滅させるときは、滞納となっている税を徴
収することができないことが明らかである場合
に限られ、滞納者の資力等の現況や将来の納税
資力の回復の見込みなどを十分に調査の上行わ
なければならないが、これらの調査関係書類等
が整備されていないものなどがあった。
納税義務を消滅させるに当たっては、
滞納者等の生活実態及び資力を十分に調
査し、滞納処分の停止に係る財産調査等
の関係書類については、適切に保管する
とともに、当該調査の経過や滞納整理の
過程で確認した内容についても、記録漏
れが生じないよう適正な事務処理に努め
ます。
b
平成 20 年度における高等学校授業料の徴収
高等学校授業料の徴収に当たっては、
において、転学により減額となった月の授業料 関係法令等を遵守し、適切な事務処理に
を口座振替したことなどにより過誤納が生じ、 努めます。
還付手続を行わなければならなかったが、平成
21 年度に還付しているものがあった。
c
収入取扱員が現金を領収したときは、現金払
現金の収納事務に当たっては、払込期
込書を添え、現金領収の日又はその翌日に指定 限を十分確認するとともに、関係法令等
金融機関等に払い込まなければならないが、こ を遵守し、適正な事務処理に努めます。
の日を超えて払込みをしているものがあった。
d
共済掛金の収納において、収入取扱員は、共
共済掛金の収納に当たっては、関係法
済掛金が納付されたときは、共済掛金領収原符 令等を十分に確認の上、適正な事務処理
- 12 -
及び共済掛金領収書に領収印を用いて押印及び に努めます。
割印をした後、共済掛金領収書を切り離して納
付者に交付することとされているが、学校に保
管されている共済掛金領収原符の一部に領収金
額等の記載がなく、空欄となっているものがあ
った。
e
生活保護費返還金収入において、消滅時効が
生活保護費返還金収入の取扱いに当た
完成しているにもかかわらず、払込金を収納し っては、関係法令を遵守し、適正な事務
ているものがあった。
処理に努めます。
なお、時効完成後収納となった過誤納
金については、時効が完成していない他
の未納債権に充当処理を行いました。
f
学年の中途で退学した生徒の授業料は、退学
授業料の徴収に当たっては、関係法令
した月の出席が 1 日もなかった場合には、退学 等 を 遵 守 し 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
した月を在籍しない期とみなして減額すること す。
とされているが、退学した月を減額せず、授業
なお、過納となっていた授業料につい
料を徴収したため、過納となっているものがあ ては、還付の処理をしました。
った。
g
海岸占用料などに係る不納欠損の整理につい
ては、原則として消滅時効が完成したときに行
うこととなっているが、消滅時効が完成し、相
当の期間が経過しているものについて、不納欠
損の整理を行っていないものがあった。
また、滞納整理票を作成していないものや作
成しているが経過を記録していないものがあっ
た。
海岸占用料などに係る不納欠損の整理
に当たっては、関係法令等を遵守し、適
正な事務処理に努めます。
なお、すでに消滅時効が完成し、不納
欠損の整理がされていない債権について
は不納欠損処理を行いました。
また、滞納整理票及び経過記録につい
ても整理を行いました。
h
煙火消費許可申請手数料の納入に当たって
は、煙火を消費しようとする者が、火薬類消費
許可申請書に定められた収入証紙をちょう付す
ることによって行われ、煙火大会の場合にあっ
ては、その責任の所在を明確にする観点から、
煙火大会の主催者に消費許可を申請させること
とされているが、主催者から消費作業を依頼さ
れた者に申請させ、収入証紙をちょう付させて
いるものがあった。
煙火消費許可申請手数料の納入に当た
っては、煙火大会の主催者に消費許可を
申請するよう関係者に指導を行うととも
に、申請書類を十分確認し、適切な事務
処理に努めます。
i
収入証紙が過ちょう付となっている場合は、
過ちょう付となっている収入証紙の還
当該過ちょう付相当額を還付しなければならな 付に当たっては、関係法令等を遵守し、
いが、その還付が遅延しているものがあった。 適正な事務処理に努めます。
j
収支報告書閲覧対象文書及び公文書の写し交
収支報告書閲覧対象文書及び公文書の
付手数料等の徴収において、現金領収証書を再 写し交付手数料等の徴収に当たっては、
発行しているものがあった。
関係規程を遵守し、適正な事務処理に努
また、書き損じた現金領収証書については、 めます。
当該現金領収証書の各葉を取りはずさず保管し
なければならないが、1 葉目及び 2 葉目を破棄
しているものがあった。
《検討事項》
a 高等学校授業料の納付においては、生徒及び
「授業料滞納確認書・納付計画書」の
保護者が納付義務者であり、両者は連帯債務の 様式については、作成名義人が元生徒な
関係にあるとされており、また、授業料の消滅 のか保護者なのか、あるいはその両方な
- 13 -
b
ウ
時効を中断させるためには、それぞれの納付義
務者について中断事由が生じていることが必要
とされている。しかしながら、高等学校等にお
いては、一方の納付義務者が提出した授業料滞
納確認書により他方の納付義務者についても債
務の承認があったものとして取り扱っているも
のがあり、当該授業料滞納確認書においては、
生徒本人の債務承認か、保護者本人の債務承認
かなどが判然としておらず、生徒又は保護者に
ついて消滅時効が中断しているか明確になって
いないものがあるので、授業料滞納確認書の様
式改正を行うなど高等学校授業料の債権管理を
適切に行うよう検討する必要がある。
のか明確になっていない事例がみられた
ことから、類似の事例がないか調査した
ところ、作成名義人が明確となっていな
い事例が他にも散見されたため、「保護
者と生徒、それぞれに自署させる」こと
で債務額を確認させることなどについ
て、各教育局長及び各道立学校長あて改
めて周知しました。
なお、生徒に係る消滅時効が完成して
いるものがあった場合の取扱いについて
は、高等学校の授業料は、社会通念上、
原則、保護者が負担するのが当然であ
り、生徒と保護者の間には、授業料を保
護者が支払うとの合意があるとの判断か
ら、保護者に対してのみ未納全額の支払
督促を行うこと しました。
高等学校授業料の滞納者に対する支払督促の
申立てに当たっては、訴額に応じた申立手数料
としての収入印紙と関係文書送付用の切手を要
することとされ、これらの経費については、支
払督促申立費用として、滞納者に対して請求す
ることができることとされているが、「支払督
促申立ての実務」では、支払督促申立費用の調
定や納付告知の手続を明確に規定しておらず、
また、平成 21 年度に行った支払督促申立てに
係る支払督促申立費用について、調定を行って
いるものと未調定のものがあるなど事務処理が
区々となっているので、支払督促申立費用の調
定等の手続を明確にし、事務処理が適切に行わ
れるよう検討する必要がある。
支払督促申立てに係る手数料について
は、支払督促の手続が終了した時点(仮
執行宣言付支払督促の正本が債務者に送
達されてから 14 日を経過しても督促異
議の申立てが行われない場合)で、申立
て手数料の調定を行うこととするととも
に、「支払督促申立ての実務」の一部改
正を行い、適切な事務処理に努めます。
支出に係る事項
(ア)
報酬
《指摘事項》
嘱託医の報酬の支給において、嘱託医は、原則
として毎月 1 回以上の電話による健康相談を活用
するなどして執務を行い、嘱託医月別執務実績簿
にその執務の記録を行うこととされているが、こ
れらが行われていなかった。
また、執務実績がないにもかかわらず報酬を支
給しているものが、6 箇月分、6 万 8,400 円あっ
た。
(旧網走高等技術専門学院)
嘱託医の報酬の支給に当たっては、関
係法令等を遵守し、嘱託医月別職務実績
簿に執務の記録を行うとともに、勤務の
実態に応じて報酬を支給するなど、適正
な事務処理に努めます。
《指導事項》
a 初任者研修講師に係る報酬の支給において、 初任者研修講師の任用及び報酬の支給
発令前に勤務させ、その報酬を支給しているも に 当 た っ て は 、 関 係 法 令 等 に 十 分 留 意
のがあった。
し、適正な事務処理に努めます。
b
検案嘱託医の報酬の支出命令に当たっては、
検案嘱託医の報酬の支給に当たって
方面各警察署から送付された検案等実施報告書 は、支給に必要な関係書類を十分に確認
等の関係書類により調査の上、支出を決定しな し、適正な事務処理に努めます。
ければならないが、所属長の証明月日が報告書
- 14 -
の提出日以後になっているものなど、その内容
が不適切な当該報告書により支出命令を行って
いるものがあった。
(イ)
諸手当
《指摘事項》
a 住居手当等の支給において、支給の始期を誤
住居手当等の支給に当たっては、関係
ったことなどから、過払いとなっているもの
法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
が、5 名分、10 万 706 円あった。 (総務部) ます。
なお、過払分については、返納の処理
をしました。
b
扶養手当等の支給において、扶養親族である
扶養手当等の支給に当たっては、関係
配偶者が、雇用保険の受給により扶養親族の要 法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
件を欠くに至ったが、届出がされないままであ ます。
ったこと並びに雇用保険の受給終了により再び
なお、過払分については、返納の処理
扶養親族の要件を具備するに至ったが、この届 をしました。
出が事実発生から大幅に遅延して行われたこと
から、過払いとなっているものが、1 名分、
31 万 2,407 円あった。 (名寄産業高等学校)
c
特殊勤務手当の支給において、教育業務連絡
諸手当の支給に当たっては、関係法令
指導手当については、業務に従事した時間が引 等を遵守し、適正な執行に努めます。
き続き 3 時間 45 分以上の場合に支給できるこ
なお、過払分及び未支給分について
ととなっているが、従事時間を誤ったことなど は、返納及び支給の処理をしました。
か ら 、 10 名 分 、 3,400 円 が 過 払 い 、 6 名 分 、
3,200円が未支給となっていた。
また、週休日の振替に係る時間外勤務手当の
支給において、割り振られた 1 週間の勤務時間
を超えて勤務した時間数に対して、時間外勤務
手当を支給しなければならないが、支給してい
ないものが、3 名分、2 万 9,472 円あった。
さらに、通勤手当の認定においては、電子地
図等を用いて、一般に利用し得る最短の経路の
長さを測定しなければならないが、その最短距
離の測定を誤ったことから、通勤手当が過払い
となっているものが、2 名分、2 万 1,600 円あっ
た。
(教育庁)
d
週休日に係る時間外勤務手当の支給におい
時間外勤務手当の支給に当たっては、
て、当該週以外の週に勤務の割り振りの変更を 関係書類等を十分確認し、適正な事務処
行ったときは、あらかじめ割り振られた当該週 理に努めました。
の勤務時間を超えた場合に手当を支給しなけれ
なお、未支給分については、支給の処
ばならないが、「週休日の振替及び 4 時間の勤 理をしました。
務時間の割振り変更簿」を確認することなく事
務処理を行っていたことから、未支給となって
いるものが、9 名分、6 万 256 円あった。
(旧環境科学研究センター)
《指導事項》
a 一般職非常勤職員の通勤手当相当額の支出に 通勤手当の支給に当たっては、電子地
おいて、電子地図による通勤距離の再確認を行 図を用いて通勤距離を十分に確認し、適
わなかったため、過払いとなっているものがあ 正な事務処理に努めます。
った。
なお、過払いとなっていた通勤手当に
- 15 -
ついては、返納させました。
b
住居手当の支給において、事実の生じた日を
住居手当の支給に当たっては、関係法
誤ったことなどから、過払いとなったり、未支 令等を遵守し、適正な事務処理に努めま
給となっているものがあった。
した。
なお、住居手当の過払分及び未支給分
については、平成 22 年 1 月分給与支給
時に過不足の調整をしました。
c
時間外勤務手当の支給において、割り振られ 時間外勤務手当の支給に当たっては、
た 1 週間の勤務時間を超えていないにもかかわ 関係法令等を遵守し、関係書類等を十分
らず手当を支給したことや時間外勤務時間数の 確認の上、適正な事務処理に努めます。
集計を誤ったことなどから、過払い又は未支給
なお、過払分及び未支給分について
となっているものがあった。
は、返納及び支給の処理をしました。
(ウ)
報償費
《指摘事項》
a 講師謝礼に係る報償費の執行においては、そ
の内容を明らかにした決定書を作成して支出負
担行為をしなければならないが、早春の森林カ
ンジキツアー事業において、これを行わずに実
施し、事後に決定書を作成しているものがあっ
た。
また、平成 20 年度予算で支出すべき報償費
を平成 21 年度予算で支出しているものが、
1 件、2 万1,000円あった。
講師謝礼に係る報償費の執行に当たっ
ては、関係法令等を遵守し、適正な事務
処理に努めます。
また、支出事務については、予算執行
管理を適切に行い、適正な事務処理に努
めます。
(上川総合振興局(旧上川北部森づくりセンター))
b
道外捜査におけるレンタカーの借上げについ 捜査用報償費により執行するレンタカ
ては、事前にレンタカーを使用することが明ら ーの借上げに当たっては、使途用件であ
かな場合にあっては、通常の契約手続によりレ る緊急性等を十分に検討し、適切な執行
ンタカーを借り上げ、使用料及び賃借料で執行 に努めます。
することとされ、旅行先で緊急にレンタカーを
借り上げる必要が生じた場合などにあっては、
捜査用報償費で執行することとされているが、
事前にレンタカーを使用することが明らかであ
り、かつ、通常の契約手続により借り上げるこ
とが可能であったと認められるにもかかわら
ず、捜査用報償費で執行しているものが、
2 件、15 万 3,840 円あった。
また、犯罪の捜査等のために緊急を要すると
きは、捜査用報償費で高速道路使用料を執行で
きることとされているが、道外捜査において、
帰庁するための移動など緊急性が認められない
場合にも捜査用報償費で高速道路使用料を執行
しているものが、4 件、6,000 円あった。
(釧路方面本部)
c
道外捜査におけるレンタカーの借上げについ 捜査用報償費により執行するレンタカ
ては、事前にレンタカーを使用することが明ら ーの借上げに当たっては、使途用件であ
かな場合にあっては、通常の契約手続によりレ る緊急性等を十分に検討し、適切な執行
ンタカーを借り上げ、使用料及び賃借料で執行 に努めます。
することとされ、旅行先で緊急にレンタカーを
借り上げる必要が生じた場合などにあっては、
- 16 -
捜査用報償費で執行することとされているが、
事前にレンタカーを使用することが明らかであ
り、かつ、通常の契約手続により借り上げるこ
とが可能であったと認められるにもかかわら
ず、捜査用報償費で執行しているものが、
2 件、6 万3,840円あった。
(根室警察署)
d
捜査用報償費の執行において、事前に計画し
ていた早朝捜査を実施する場合、又はデスクワ
ークに従事していて退庁時間が遅くなった場合
には、公共交通機関がないことによるタクシー
代については、使用料及び賃借料で執行するこ
ととされているが、捜査用報償費で支払ってい
るものが、21 件、7 万 4,710 円あった。
また、捜査協力者に対し、捜査協力謝礼とし
て現金を交付しているが、捜査協力者から徴し
た領収書に、あて名及び金額があらかじめ印字
されているものがあった。
(警察本部)
捜査用報償費により執行するタクシー
の利用に当たっては、使途要件である緊
急性等を十分に確認し、適切な執行に努
めます。
また、領収書の取扱いに当たっては、
関係法令等を遵守し、適切な執行に努め
ます。
《指導事項》
a 報償費の執行においては、その内容を明らか
報償費の執行に当たっては、関係法令
にした決定書を作成しなければならないが、物 を遵守し、適正な事務処理に努めます。
品購入決定書に別紙で目的や対象者などを記載
して執行しているものがあった。
b
捜査用報償費の執行において、レンタカーの
借上げに当たっては、本来はレンタカー会社と
直接契約すべきところ、捜査上の緊急性を優先
し、これを考慮せずに旅行代理店を通じて契約
しているものがあった。
また、旅行先における用務遂行のためにレン
タカーを借り上げたが、帰庁のために使用した
場合のレンタカー費用にあっては旅費に該当す
るため、用務終了後は速やかに返却すべきとこ
ろ、引き続き空港まで使用しているものがあっ
た。
c
レンタカー代の支払において、事前に捜査用
捜査用報償費により執行するレンタカ
報償費の交付を受けて旅行し、旅行先における ーの借上げに当たっては、債権者に対す
捜査に必要なレンタカーを借り上げる際、クレ る支払方法を十分に確認し、適切な執行
ジットカードによる決済を求められたため、近 に努めます。
隣の店舗と契約した場合の支払方法を十分に確
認しないまま、捜査員個人のクレジットカード
で決済しているものがあった。
d
捜査用報償費の執行において、捜査協力者に
捜査用報償費の執行に当たっては、関
対し協力謝礼として現金を交付した場合には、 係法令等を遵守し、領収書の要件が具備
捜査協力者が宛名、金額、日付、住所及び氏名 されていないときは、支払報告書を作成
を記載した領収証書を徴取することなどとされ する等、適切な執行に努めます。
ているが、捜査員が領収証書の月日を記載して
いるものがあった。
e
駐在所等の勤務員に対する公的接遇費は、諸
公的接遇費の支給に当たっては、行事
行事に出席した地域警察官に支給しなければな 等 に 出 席 し た 地 域 警 察 官 を 十 分 に 確 認
らないが、行事に出席した地域警察官以外の地 し、適正な事務処理に努めます。
- 17 -
捜査用報償費により執行するレンタカ
ーの借上げに当たっては、使途用件であ
る緊急性等を十分に検討し、適切な執行
に努めます。
また、捜査活動としての使用と旅行手
段としての使用を明確にし、用務終了後
速やかに返却するよう努めます。
域警察官に支給しているものがあった。
なお、過払分及び未支給分について
は、回収及び支払いを行いました。
《検討事項》
捜査用報償費の執行において、捜査協力者に商
品券等の金券を交付した場合は、その交付事実を
証明するため金券交付報告書により、取扱者の指
定する幹部職員を経て取扱者に報告の上、確認を
受けることなどとされているが、捜査用報償費取
扱要領では、取扱者の指定する幹部職員とは具体
的に誰を指すのか明確になっていないこと、当該
要領の運用に当たっては、国費である捜査費の取
扱要領に準じ、方面本部にあっては取扱者の指定
する幹部職員を統括官としているが、実務におい
ては係長が確認事務を行っているものがあること
から、当該要領において取扱者の指定する幹部職
員に関する規定を明確にするよう検討を行う必要
がある。
(エ)
取扱者の指定する幹部職員について、
その職位を「警察本部及び方面本部の所
属にあっては統括官、大課制の警察署に
あっては統括官、その他の警察署にあっ
ては課長に相当する幹部とする。
ただし、統括官又は課長に相当する幹
部が配置されていない場合や不在等のや
むを得ない事情がある場合は、先任の警
部補とすることができる」と明確に示し
た文書を発出し、関係所属に周知しまし
た。
旅費
《指摘事項》
a 国からの委託事業において、事業を受託した
旅行依頼に当たっては、その目的、効
町が負担すべき旅費について、道費により依頼 果、必要性等を十分考慮し、適切な執行
旅費として執行しているものが、2 件、15 万
に努めます。
1,640 円あった。
(渡島教育局)
b
旅費の支給において、精算事務が遅延したこ 旅費の支給に当たっては、精算事務が
とから、翌年度予算で支給しているものが、
遅延しないよう適切な事務処理に努めま
13 名分、9 万 2,400 円あった。
す。
(大麻高等学校)
《指導事項》
a 航空機利用に係る旅費の執行において、旅費 航空機を利用する旅費の執行に当たっ
請求書に添付すべき航空機の搭乗券等が添付さ ては、関係法令等を遵守し、適正な事務
れていない場合は、旅行命令権者は、旅行者に 処理に努めます。
理由書等を提出させ、航空機を利用した事実を
確認しなければならないが、この事実確認を十
分に行っていないものがあった。
また、旅費請求書には、航空運賃の支払を証
明するに足る書類として現に支払った旅客運賃
に係る領収書等を添付することとされている
が、これを添付していないものがあった。
b
旅費の支給において、公共交通機関を利用す 公務に係る旅行に当たっては、旅行命
る旅行命令に違反し、自家用車で用務地を往復 令の内容に従った職務の遂行を徹底しま
したことから、過払いとなっているものがあっ す。
た。
なお、過払分については返納の処理を
しました。
c
旅費の支給において、用務終了後自己都合に
旅費の支給に当たっては、関係法令等
より他の地域へ移動した場合は、復路の旅費は を遵守し、適正な事務処理に努めます。
支給しないこととされているが、これを支給し
なお、過払分については、返納の処理
たため、過払いとなっているものがあった。
をしました。
d
旅費の支給において、航空賃の額の算定を誤
- 18 -
航空機を利用する旅費の執行に当たっ
ったため、過払いとなっているものがあった。 ては、関係法令等を遵守し、適正な事務
処理に努めます。
なお、過払分については、返納の処理
をしました。
e
日帰りの旅行において、車賃等の実費を支給
旅費の支給に当たっては、関係法令等
する場合は行程が 4 キロメートル以上なければ を遵守し、適正な事務処理に努めます。
ならないが、行程が 4 キロメートル未満の町内
なお、過払分については返納の処理を
への使送用務に対して車賃を支給したため、旅 しました。
費が過払いとなっているものがあった。
f
旅費の支給において、単身赴任手当を支給さ
旅費の支給に当たっては、関係法令等
れている職員が、配偶者の居住する市町村の近 を遵守し、適正な事務処理に努めます。
隣の地域を用務地とする旅行をし、配偶者の住
なお、過払分については返納の処理を
居に宿泊した場合には、宿泊料の額を食卓料の しました。
額に調整して支給しなければならないが、この
調整を行わなかったことから、過払いとなって
いるものがあった。
g
旅費の支給において、単身赴任手当を支給さ 旅費の支給に当たっては、関係法令等
れている職員が、配偶者の居住する市町村を用 を遵守し、適正な事務処理に努めます。
務地とする旅行を行った場合、宿泊料の額を食
なお、未支給分については支給の処理
卓料の額に調整して支給することとされている をしました。
が、子の居住する市町村を用務地とする旅行の
場合も調整する必要があると誤認し、宿泊料の
額を食卓料の額に調整して支給したため、未支
給となっているものがあった。
h
留置施設視察委員会委員の留置施設視察に係
留置施設視察委員会委員に対する費用
る費用弁償の支出において、支出事務が遅延し 弁償の支出に当たっては、活動状況等を
ているものがあった。
十分に勘案し、適正な事務処理に努めま
す。
i
小中学校の教職員に対する旅費の支給におい
小中学校の教職員に対する旅費の支給
て、当初の公共交通機関による旅行命令では、 に当たっては、関係市町村教育委員会及
日程上用務を遂行できないことが判明し、口頭 び学校との連携を図り、請求内容の確認
で旅行命令を変更したが、書面による旅行命令 を徹底し、適正な執行に努めます。
変更処理を行っていない旅費請求書を受理する
とともに、当該旅費の請求内容の調査・確認を
適切に行わないまま支出事務を行っているもの
があった。
(オ)
需用費
《指摘事項》
a 物品を購入する場合は、その内容を明らかに
物品の購入に当たっては、支出負担行
した物品購入決定書を作成して支出負担行為を 為の内容を明らかにした決定書の事前作
しなければならないが、これを行わずに契約
成を徹底し、適正な事務処理に努めま
し、納品後に物品購入決定書を作成しているも す。
のがあった。
(部 局 名)(件数)(金
額)
・経 済 部
1件
1,785 円
・留萌振興局
1件
3 万 5,700 円
・教育研究所
6 件 21 万 3,170 円
b
物品を購入する場合は、その内容を明らかに
- 19 -
物品の購入に当たっては、関係法令等
した物品購入決定書を作成して支出負担行為を を遵守し、支出負担行為の内容を明らか
しなければならないが、これを行わずに発注
にした決定書の事前作成を徹底するな
し、事後において、複数の発注を 1 件の契約で ど、適正な事務処理に努めます。
あったこととする物品購入決定書を作成してい
るものが、2 件、1 万 9,162 円あった。
(帯広高等技術専門学院)
c
物品を購入する場合は、その内容を明らかに
物品の購入に当たっては、関係法令等
した物品購入決定書を作成して支出負担行為を を 遵 守 し 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま し
しなければならないが、これを行わず、一般決 た。
定書に基づいて契約しているものが、14 件、
6,417 万 8,332 円あった。
(旧上川農業試験場)
d
物品の修繕を行う場合は、その内容を明らか
物品の修繕に当たっては、支出負担行
にした物品修繕決定書を作成して支出負担行為 為 の 内 容 を 明 ら か に し た 決 定 書 を 作 成
をしなければならないが、これを行わずに契約 し、適正な事務処理に努めます。
しているものが、2 件、21 万 9,118 円あった。
(上川総合振興局(旧上川北部森づくりセンター))
e
少額工事の契約を行う場合は、その内容を明 少額工事の契約に当たっては、支出負
らかにした決定書を作成して支出負担行為に相 担行為の内容を明らかにした決定書の事
当する行為をしなければならないが、これを行 前作成を徹底し、適正な事務処理に努め
わずに契約し、完成検査後に決定書を作成して ます。
いるものが、1 件、13 万 6,500 円あった。
(拓北養護学校)
f
需用費の支出において、平成 20 年度予算で
支出すべきところを平成 21 年度予算で支出し
ているものが、1 件、2 万 790 円あった。
需用費の支出に当たっては、関係法令
等を遵守し、適正な事務処理に努めま
す。
(釧路総合振興局(旧釧路保健福祉事務所保健福祉部))
g
物品購入代金の支出において、書面により支
物品購入代金等の支出に当たっては、
払の時期を明らかにしないときは、相手方が支 関係法令等を遵守し、適正な事務処理に
払請求をした日から 15 日以内に支払わなけれ 努めます。
ばならないが、この期限までに支出していない
なお、当該購入代金は、速やかに支出
ものが、1 件、6 万 900 円あった。
しました。
(日高振興局)
《指導事項》
a 少額工事の執行において、行政財産の使用を
少額工事の執行に当たっては、許可を
許可している事務室等のコンセント設備等の工 受けた使用者の負担についても十分に検
事に併せて事務室内の配線保護材工事を行って 討・協議を行い、適切な事務処理に努め
いるが、当該配線保護材工事については、当該 ます。
事務室の使用者の負担で行われるべきものであ
るが、道費で工事代金を支出しているものがあ
った。
b
電気料金の支払が遅延しているものがあっ
た。
(カ)
電気料金の支払に当たっては、早収期
限を十分に確認し、適正な事務処理に努
めます。
役務費
《指摘事項》
a 役務費の執行においては、その内容を明らか
- 20 -
役務費の執行に当たっては、支出負担
にした決定書を作成して支出負担行為をしなけ 行為の内容を明らかにした決定書の事前
ればならないが、これを行わずに契約し、納品 作成を徹底し、適正な事務処理に努めま
後に物品購入決定書を作成しているものがあっ す。
た。
(水産林務部)
b
役務費の執行においては、その内容を明らか
役務費の執行に当たっては、支出負担
にした決定書を作成して支出負担行為をしなけ 行為の内容を明らかにした決定書を作成
ればならないが、これを行わず、業者に廃棄文 し、適正な事務処理に努めます。
書を処分させているものがあった。
(渡島総合振興局(旧函館土木現業所))
c
役務費等の執行において、決定書を作成せず
役務費の執行に当たっては、関係法令
に契約するとともに、日付が記載されていない 等 を 遵 守 し 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
請求書に収受印を押印せずに受理したまま保管 す。
し、支出していないものが、2 件、11 万
なお、当該支出については、追認の決
4,744 円あった。
定を行い、速やかに支出しました。
(渡島総合振興局(旧渡島保健福祉事務所八雲地域保健部))
《指導事項》
a 電子図書館の利用契約において、その支払に
手数料の支払に当たっては、関係法令
当たっては、契約の相手方から提出を受けた請 等を十分確認の上、請求書を適切に徴し
求書によらなければならないが、これを受領す た上で行うよう努めます。
ることなく支払っているものがあった。
b
国庫補助事業事務費の執行において、補助目
国庫補助事業事務費の執行に当たって
的に適合した郵便物の発送数を適切に把握しな は、関係法令等を遵守し、適正な事務処
いまま支出するなど、執行額と執行内容が符合 理に努めます。
していないものがあった。
なお、当該役務費は、支出更正を行い
ました。
(キ)
委託料
《指導事項》
a 庁舎等機械警備業務に係る委託料の支出につ
庁舎警備業務委託に係る委託料の支出
いては、警備業務の履行の確認後に行わなけれ に当たっては、業務処理要領に基づく関
ばならないが、当該業務に係る報告書の提出前 係書類により履行の確認を行い、適正な
に支出命令を行っているものがあった。
事務処理に努めます。
b
緊急時連絡網装置の保守管理業務に係る委託
委託料の支出に当たっては、関係法令
料の支出については、毎月 10 日までに前月分 等 を 遵 守 し 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
の請求を受け、適法な請求を受けた日から 30
す。
日以内に支払うこととなっているが、債権者か
ら請求書が相当の期間を経過しても提出されて
いないにもかかわらず、請求書を提出するよう
適時に催告を行っていないものがあった。
c
委託料の支払において、契約に基づき毎月 10
委託料の支払に当たっては、契約書の
日までに前月分を支払うこととなっているが、 条項を十分に確認し、適正な事務処理に
支払が遅延しているものがあった。
努めます。
(ク)
使用料及び賃借料
《指摘事項》
a 土地の賃貸借契約において、借受期間を自動
土地の賃貸借契約において、借受期間
更新する場合は、毎年度当初に、決定書により を自動更新する場合に当たっては、支出
当該年度分の使用料に係る支出負担行為を行わ 負担行為の内容を明らかにした決定書を
- 21 -
なければならないが、これを行っていないもの 作成をし、適正な事務処理に努めます。
が、3 件、20万8,391円あった。
(オホーツク総合振興局)
b
自動車の借上げにおいて、契約締結権限のな
自動車の借上契約に当たっては、関係
い者と契約しているものがあった。
書類を十分に確認し、適正な事務処理に
また、請求要件を具備していない請求書によ 努めます。
り支払っているものがあった。 (東警察署)
c
会場の借上げに係る使用料及び賃借料の執行
においては、その内容を明らかにした決定書を
作成して支出負担行為をしなければならない
が、これを行わずに契約し、事後に決定書を作
成しているものがあった。
(部 局 名) (件数)
(金
額)
・経 済 部
2件
1 万 5,510 円
・教 育 庁
1件
1 万 3,650 円
会場借上げに係る使用料及び賃借料の
執行に当たっては、関係法令等の規定に
基づき、内容を明らかにした決定書を作
成して支出負担行為を行うなど、適正な
事務処理に努めます。
《指導事項》
a 見学旅行引率に伴う有料施設の利用に係る契
有料施設の利用に係る契約に当たって
約を行う場合は、その内容を明らかにした決定 は、支出負担行為の内容を明らかにした
書を作成して支出負担行為に相当する行為をし 決定書の事前作成を徹底し、適正な事務
なければならないが、これを行っていないもの 処理に努めます。
があった。
b
自動車賃貸借契約などに係る賃貸借料の支出
自動車賃貸借契約などに係る賃貸借料
については、契約に基づき所定の期限までに支 の支出に当たっては、契約条項及び関係
出することとなっているが、遅延しているもの 法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
があった。
ます。
c
共通乗車券の使用、管理において、再使用不
共通乗車券の使用、管理に当たって
可能な乗車券(券片)が生じたときは、裁断等に は、共通乗車券取扱基準を遵守し、適正
より廃棄処分することとなっているが、裁断を な事務処理に努めます。
行わずに保管しているものがあった。
また、取扱責任者は、券片使用者への交付に
当たり、あらかじめ乗車券に所属及び取扱責任
者の押印をすることとなっているが、取扱責任
者の押印がないまま交付しているものがあっ
た。
(ケ)
負担金、補助及び交付金
《指摘事項》
a 補助金の額の確定に当たっては、補助事業等
実績報告書の書類の審査及び必要に応じて行う
現地調査等により、その報告に係る補助事業の
成果が補助金の交付の決定の内容及びこれに付
した条件に適合するものであるかどうかを調査
し、適合すると認めたときは、交付すべき補助
金の額を確定することとされているが、平成 16
年度から平成 20 年度までに交付したアイヌ文
化振興・研究推進機構事業費補助金の一部にお
いて、不適切な補助事業の執行が行われていた
にもかかわらず、適切な額の確定手続を行って
いなかった。
(環境生活部)
- 22 -
アイヌ文化振興・研究推進機構事業費
補助金の一部における、不適切な補助事
業の執行については、道として、間接補
助事業者に対する事実関係の調査を行っ
た結果、不適切な事例と認められた助成
事業の執行に係る補助金について、返還
させるとともに、当該団体に対し、再発
防止のための改善指導を行いました。
また、平成 22 年度は、道及び補助事
業者である当該団体による間接補助事業
者の現地調査を実施し、事業が適切に実
施されるよう現地確認を行った上で、額
の確定を行いました。
b
負担金の額の確定において、交付対象者から
負担金の額の確定に当たっては、関係
事業実績報告書の提出があったにもかかわら
法令等を遵守し、関係書類を十分確認の
ず、額の確定を行っていなかったことから、交 上、適正な事務処理に努めます。
付済みの負担金の差額を返還させていないもの
なお、交付済みの負担金の差額につい
が、2 件、22 万 6,849 円あった。
ては、交付対象者に返還させました。
(根室振興局(旧根室保健福祉事務所保健福祉部))
c 平成 20 年度に交付申請のあった放課後子ど
補助金の交付事務に当たっては、関係
もプラン推進事業費補助金については、当該年 法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
度に交付事務を行わなければならないが、補助 ます。
金の交付が平成 21 年度となっているものが、
1 件、18 万円あった。
(宗谷総合振興局(旧宗谷保健福祉事務所保健福祉部))
《指導事項》
a 補助金の交付事務において、補助金交付申請
補助金の事務処理に当たっては、関係
書の提出があったが、補助事業者に対する適切 法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
な事務処理の指導を怠ったため、交付決定が著 ます。
しく遅れているものがあった。
また、補助金実績報告書の提出があったが、
支出に係る事務処理を怠ったため、補助金の支
出が著しく遅れているものがあった。
b
福祉振興・介護保険基盤整備事業等に係る補
補助金の交付決定に当たっては、関係
助金の交付決定において、交付の条件として記 法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
載すべき条項を補助指令書に記載していないも ます。
のがあった。
c
高等学校生徒遠距離通学費等補助事業におけ 補助金の交付決定事務に当たっては、
る補助金の交付決定において、補助金交付要綱 交付要綱に沿った適切な事務手続の徹底
では補助金の交付の対象となる者は、世帯全員 に努めます。
の総所得金額が、教育長が定めた基準額に満た
ない者などとされているが、生計を一にする祖
父母の年金等の所得金額を確認しないまま審査
を行い、交付決定を行っているものがあった。
d
補助金の額の確定に当たり、実績報告書等の
補助金の額の確定に当たっては、現地
書類のみでは、事実確認や支出等の適否の判断 調査等による事実確認を行うなど、関係
を行うことができない場合にあっては、現地調 法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
査等を実施しなければならないが、これを行っ ます。
ていないものがあった。
なお、現地調査等が必要な補助事業者
については、現地調査を実施するなど、
関係書類により補助事業が適正に実施さ
れていることを確認しました。
e
災害共済給付金の支払において、前渡を受け 前渡資金により災害共済給付金等を支
た資金や前渡資金交付決定額の通知がないのに 払うに当たっては、前渡資金の交付又は
支出負担行為に相当する行為を行っているもの 前渡資金交付決定額の通知を受けてから
があった。
支出負担行為に相当する行為を行うよ
う、適正な事務処理に努めます。
f
政務調査費の収支報告書に添付される領収書
領収書の加筆については、会派及び議
のうち個人が発行するものについては、原則と 員に対して、平成 22 年 8 月に加筆防止
して、あて名、金額、発行年月日、領収した内 のための周知文書「平成 22 年度交付分
容及び発行者の住所、氏名を発行者が自署し、 の政務調査費に係る領収書等の留意事項
- 23 -
発行者印が押印されている必要があるが、会議 について」を通知し、注意喚起を促した
費、広報費、事務費及び人件費の執行に係る領 ところであり、今後、より一層、政務調
収書に第三者が加筆していると認められるもの 査費の適正な執行に努めます。
などがあった。
g
負担金の支出が遅延しているものがあった。
(コ)
負担金の支出に当たっては、一覧表等
を作成するなど支出期限を十分に確認の
上、適切な事務処理に努めます。
その他の支出
《指導事項》
a 第 1 種臨時職員の賃金支給において、本人が
賃金の支給に当たっては、関係法令等
負担する健康保険料及び厚生年金保険料の控除 を十分確認の上、適期に本人からの控除
を行わず、この控除すべき額を本人に求めるこ 処理を行うなど、適切な事務処理に努め
となく、道費で支払い、健康保険料及び厚生年 ます。
金保険料の納付額に充てているものがあった。
また、この健康保険料等相当額の本人からの
控除処理が遅延しているものがあった。
b
エ
臨時職員である技能労務職員の給料の日額
臨時職員の日額の決定に当たっては、
は、特別な事情により教育長が特に必要と認め 関係規程等を遵守し、適切な事務処理に
る者にあっては、その者の経験年数や地域の民 努めます。
間従事者の給与などを考慮して所属長が定める
こととされているが、これらの事項について考
慮することなく給与の日額を定めているものが
あった。
契約に係る事項
(ア)
工事契約
《指摘事項》
a 幹線林道改良工事において、最低制限価格を
工事に係る最低制限価格の算定に当た
低く算定したことから失格とすべき者を落札者 っては、関係法令等を遵守し、適正な事
としていた。
(石狩振興局) 務処理に努めます。
b
独身寮給湯ボイラー交換工事の請負契約にお
工事に係る最低制限価格の算定に当た
いて、最低制限価格を低く算定したことから失 っては、関係法令等を遵守し、適正な事
格とすべき者を落札者としていた。
務処理に努めます。
(留萌振興局)
c
公宅改修工事の契約に係る入札において、入
入札の執行に当たっては、関係法令等
札の権限を委任されていない者が提出した入札 を遵守し、提出された委任状の内容を十
書を有効なものとして入札を執行していた。
分確認するなど、適正な事務処理に努め
なお、当該入札参加者が落札していた。
ます。
(渡島総合振興局)
d
請負工事を概数で発注した場合は、概数項目
請負工事を概数で発注した場合に当た
の数量の増減が判明後、概数項目の数量確定を っては、業務内容を十分確認するなど、
行い、必要に応じて設計変更を行わなければな 関係法令等を遵守し、適正な事務処理に
らないが、3 件の公宅解体工事において、解体 努めます。
材の数量を概数で発注しているが、概数の確定
を行っていなかった。
また、このうち 2 件の工事については、概数
の確定に伴う設計変更の必要があったが、その
- 24 -
手続を行っておらず、請負金額が過少となって
いるものが、2 件、9 万 4,500 円あった。
(十勝総合振興局)
e
請負工事を概数で発注した場合は、概数項目
請負工事を概数で発注するに当たって
の数量の増減が判明後、概数項目の数量確定を は、関係法令等を遵守し、適正な事務処
行い、必要に応じて設計変更を行わなければな 理に努めます。
らないが、概数項目の数量に増減があったにも
かかわらず、設計変更を行わなかったため、請
負金額が過少となっているものが、1 件、6 万
3,000 円あった。
(津別高等学校)
f
少額工事の完成検査において、検査員は、仕
少額工事に係る完成検査に当たって
様書、設計図書その他関係書類に基づき実地検 は、関係法令等を遵守し、適正な事務処
査をしなければならないが、これを行っていな 理に努めました。
いものがあった。
(旧工業試験場)
《指導事項》
a 工事請負契約の最低制限価格の設定におい
工事請負契約の最低制限価格の設定に
て、現場管理費等の基準額を誤って算出したこ 当たっては、設定基準等の関係通達を十
とから、最低制限価格を低く算定しているもの 分 に 確 認 し 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
があった。
す。
b
道営住宅の修繕工事に係る制限付一般競争入
札の執行において、入札保証金については、過
去 2 年間に地方公共団体等と種類及び規模をほ
ぼ同じくする契約を 2 回以上にわたって締結す
るなどの実績がある場合は、その納付を免除す
ることができることとされているが、実績の一
部について、入札資格審査申請者の口頭による
申出のみにより免除しているものがあった。
道営住宅の修繕工事に係る制限付一般
競争入札の執行に当たっては、入札保証
金の納付を免除とする確認方法につい
て、入札資格審査申請者より書類等を徴
収することとし、適正な事務処理に努め
ます。
c
制限付一般競争入札の執行に当たっては、支
出負担行為担当者は、合議制の組織において入
札参加資格申請書の内容を審査させることとな
っているが、この組織を設置せず、担当課職員
3 名により審査を行っているものがあった。
制限付一般競争入札の執行に当たって
は、入札参加者の資格審査を目的とした
審査委員会規程を制定するとともに、当
該規定に基づく合議制の組織である委員
会を改めて設置し、適正な事務処理に努
めます。
d
随意契約に係る予定価格の決定において、契
予定価格の決定に当たっては、仕様書
約担当者等は、随意契約の方法により契約を締 や設計書等を十分に確認し、適正な事務
結しようとするときは、予定価格を定めなけれ 処理に努めます。
ばならないこととされ、予定価格については、
随意契約に付する事項に関する仕様書、設計書
等によって定めなければならないこととされて
いるが、設計金額を予定価格としていないもの
があった。
e
職員住宅の改修工事において、概数の確定等
職員住宅の改修工事に当たっては、関
に伴う設計変更により請負金額を変更する場合 係法令等を遵守し、適正な事務処理に努
には、変更契約書により契約内容の変更をしな めます。
ければならないが、変更契約書を作成していな
いものがあった。
(イ)
委託契約
- 25 -
《指摘事項》
a 業務委託に係る一般競争入札の執行におい
業務委託に係る一般競争入札に当たっ
て、告示に際して入札参加資格を示している
ては、関係法令等を遵守し、適正な事務
が、資格要件を具備していない者を入札に参加 処理に努めます。
させていた。
(函館高等技術専門学院)
b
庁舎警備業務委託契約において、最低制限価
委託契約に係る最低制限価格の算定に
格を低く算定したことから、失格とすべき者を 当たっては、関係法令を遵守し、適正な
落札者としていた。
(上川総合振興局) 事務処理に努めます。
c
校舎清掃業務委託の入札において、予定価格 清掃業務委託において予定価格及び最
の積算を誤り、最低制限価格を低く算定したこ 低制限価格を定めるに当たっては、委託
とから、失格とすべき者を落札者としていた。 費積算の内容を十分に確認し、適正な事
(帯広養護学校) 務処理に努めます。
d
業務委託契約に係る入札の執行において、入
業務委託契約に係る入札の執行に当た
札保証金については、過去 2 年間に地方公共団 っては、関係法令等を遵守し、入札保証
体等と種類及び規模をほぼ同じくする契約を 2 金の免除要件を十分に確認の上、適正な
回以上にわたって締結するなどの実績がある場 事務処理に努めます。
合は、その納付を免除できることとされている
が、当該免除要件に該当しない者の入札保証金
の納付を免除しているものがあった。
(部 局 名)(件 数)(入札保証金相当額)
・総
務
部
1件
27万322円
・総 合 政 策 部
1件
14万7,000円
・釧路総合振興局 1件
6万7,200円
(旧釧路森づくりセンター)
・拓 北 養 護 学 校
1件
24万8,115円
・中 央 警 察 署
1件
184万5,375円
・旭 川 方 面 本 部
1件
552万8,250円
e
玉掛、小型移動式クレーン運転技能講習業務
業務委託契約に当たっては、関係法令
ほか 2 件の業務委託契約において、予定価格が 等 を 遵 守 し 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
100 万円以上の場合には予定価格調書を作成し す。
なければならないが、これを作成していないも
の、競争入札の執行が可能であるのに特段の理
由もなく随意契約としているもの、見積り、契
約に関する委任を受けていない者から見積書を
徴し契約締結をしているもの、特命随契の場合
は、入札参加者指名選考委員会で審議しなけれ
ばならないが、審議を行っていないもの、入札
結果を公表していないものがあった。
(漁業研修所)
f
庁舎機械警備業務の委託契約に係る一般競争
庁舎機械警備業務の委託契約に係る一
入札の執行において、機械警備については最低 般競争入札の執行に当たっては、関係法
制限価格制度の適用をしないこととされている 令等を遵守し、適正な事務処理に努めま
が、当該業務の入札において最低制限価格を設 す。
定したことから、落札者とすべき者を失格とし
たため、契約金額が 7 万 3,269 円割高となって
いた。
(渡島総合振興局(旧渡島保健福祉事務所八雲地域保健部))
g
医療用廃棄物収集・運搬業務に係る見積合せ
代理人による見積書の提出に当たって
の執行において、委任状の提出がなく権限が委 は、委任状により権限が委任された代理
任されていない代理人を見積合せに参加させて 人であるかの確認を行い、適正な見積合
- 26 -
いた。
(宗谷総合振興局) せの執行に努めます。
h
委託業務における見積合せの執行において、 委託業務における見積合せの執行に当
見積り、契約に関する委任を受けていない者か たっては、委任状等の確認を徹底し、適
ら見積書を徴し契約を締結していた。
正な執行に努めます。
(近代美術館)
i
緊急再就職訓練の業務委託契約において、そ
の予定価格が 100 万円以上の場合には予定価格
調書を作成しなければならないが、これを作成
していないものや、見積書の徴取は省略できな
いにもかかわらず、これを徴することなく、相
手方に予定価格を提示して契約を締結する不適
切な契約事務を行っているものが、5 件、
2,126万5,020円あった。
また、準委任に属する本契約は、概算額によ
り契約し、受託者から提出される収支精算書を
審査して委託料の額を確定することとされてい
るが、当該委託業務の処理に要した経費に精算
誤りが生じ、委託料の額を過少に確定している
ものが、1 件、8 万5,080円あった。
さらに、受託者が委託業務の一部を再委託し
ようとする場合には、あらかじめ学院長の書面
による承諾を得なければならないが、これを得
ることなく再委託をしているものがあった。
(室蘭高等技術専門学院)
j
契約の目的物が代替性のないものである業務
業務委託契約に当たっては、関係法令
委託契約において、その予定価格が 100 万円以 等を遵守し、予定価格調書の作成や見積
上の場合には予定価格調書を作成しなければな 書の徴取を行うなど、適正な事務処理に
らないが、これを作成していないものや、見積 努めます。
書の徴取は省略できないにもかかわらず、これ
を徴することなく、相手方に予定価格を提示し
て契約を締結する不適切な事務を行っているも
のが、1 件、1,622 万 8,800 円あった。
また、当該契約に基づく概算払に当たって
は、契約書で示した予算費目ごとの支出実績の
一覧表について受託者から提出を受け、その適
否を判断した上で支出することとされている
が、この提出を受けることなく支出していた。
(北見高等技術専門学院)
k
IJU情報センター相談窓口業務委託契約に
業務委託契約に当たっては、関係法令
ついては、プロポーザル方式により特定者を選 等を遵守し、見積書の徴取や予定価格調
定したことから、随意契約の手続によることと 書の作成を行うなど、適正な事務処理に
なるため、見積書の徴取は省略できないが、こ 努めます。
れを徴することなく、相手方に予定価格を提示
して契約を締結する不適切な事務を行っている
ものが、1 件、710 万 9,193 円あった。
また、その予定価格が 100 万円以上であるに
もかかわらず、予定価格調書を作成していなか
った。
(経済部)
l
体力・運動能力調査集計・分析業務の委託契約 委託契約を行うに当たっては、関係法令
については、予定価格が 100 万円を超えている 等 を 遵 守 し 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
- 27 -
業務委託契約に当たっては、関係法令
等を遵守し、予定価格調書の作成や見積
書の徴取を行うなど、適正な事務処理に
努めます。
なお、精算誤りについては、再精算の
処理をしました。
ことから、競争入札としなければならないが、 す。
随意契約としていた。
また、入札参加者指名選考委員会に諮ってお
らず、予定価格調書も作成していなかった。
(教育庁)
m
情報ビジネス科機動職業訓練実施業務委託に
おいて、契約締結後に、予定価格調書を作成し
見積書を徴取していた。
また、公募型プロポーザル方式による契約に
ついては、プローザル方式によることの適否、
特定者から見積書を徴取することの適否につい
て、入札参加者指名選考委員会の審議に付すこ
ととなっているが、これを行っていなかった。
(苫小牧高等技術専門学院)
n
産業廃棄物処理業務委託契約においては、処 産業廃棄物処理業務委託契約に当たって
理を委託する産業廃棄物の種類及び数量など、 は、契約書の内容を十分に確認し、適正
法令で定める基準に従い条項を設けなければな な事務処理に努めます。
らないが、必要とされる事項の記載がない契約
書により契約しているものがあった。
また、契約締結後において、処理を委託する
産業廃棄物の種類が新たに加わる場合や、産業
廃棄物の数量が大きく異なることとなる場合に
は、受託者と協議を行い、産業廃棄物の種類及
び数量を書面により定めることとされている
が、これを行っていなかった。
(宗谷教育局)
o
ひやま観光情報データベース作成事業委託業
プロポーザル方式により業者を公募す
務に係る公募型プロポーザルの実施において、 る委託契約に当たっては、関係法令等を
参加資格については、当該業務の実施要領では 遵守し、応募業者の資格審査を十分に行
法人又は法人以外の団体としているが、当該プ うなど、適正な事務処理に努めます。
ロポーザルに係る公告では、法人に限定してい
た。
また、応募してきた業者については、資格審
査を行うこととされているが、資格審査を行っ
ていなかったり、契約の締結については、契約
の相手方を決定した日から 7 日以内に行うこと
とされているが、契約締結が遅れているなど、
契約事務を適切に行っていなかった。
さらに、農業・農村と食ポータルサイト事業
委託業務及び檜山の特産品を支える流通企業デ
ータ整備事業委託業務についてもプロポーザル
方式により業者を公募しているが、応募業者の
資格審査を行っていなかった。
(檜山振興局)
p
機動職業訓練委託契約の執行において、当該
契約の委託業務内容は準委任に属するものであ
り、受託者から提出された収支精算書を審査の
上、当該委託料の額を確定しなければならない
が、平成 19 年度及び平成 20 年度について、
収支精算書の内容を十分に審査しなかったた
め、委託料を過大に支出しているものがあっ
- 28 -
業務委託契約に当たっては、関係法令
等を遵守し、予定価格調書の作成を行う
など、適正な事務処理に努めます。
また、公募型プロポーザル方式による
契約に当たっては、入札参加者指名選考
委員会の審議に付すなど、適正な事務処
理に努めます。
業務委託契約に当たっては、関係法令
等を遵守し、収支計算書の内容を十分に
審査して額の確定を行うなど、適正な事
務処理に努めます。
なお、精算誤りについては、再精算の
処理をしました。
た。
(札幌高等技術専門学院)
q
アイヌ民族文化財保存・伝承活動事業業務委
託契約の執行において、当該契約の委託業務内
容は準委任に属するものであり、受託者から提
出された収支精算書を審査の上、当該委託料の
額を確定しなければならないが、平成 16 年度
から平成 20 年度までについて、収支精算書の
内容を十分に審査しなかったため、委託料を過
大に支出しているものがあった。 (教育庁)
準委任に属する委託契約に当たって
は、業務期間中における事業実施状況の
確認や、収支精算書の内容審査を十分に
行い、適正な執行に努めます。
なお、過大となっていた委託料につい
ては、受託者から返還させました。
r
春まき小麦に係る道営委託原種ほ設置・出荷
委託契約において、天候不順のため、契約期間
内に委託業務を完了することができなかった
が、委託期間の変更契約を行っていなかった。
また、出荷数量の確認検査をもって委託業務
の完了検査としたことから、確認検査後に提出
された実績報告書に係る委託業務完了検査調書
を作成していなかった。
(オホーツク総合振興局)
業務委託契約に当たっては、関係法令
等を遵守し、やむを得ず契約期間内に業
務が完了できないと判断される場合に
は、速やかに契約期間延長の変更契約を
行うなど、適正な事務処理に努めます。
また、完了検査に当たっては、委託業
務完了検査調書を作成し、適切な事務処
理に努めます。
s
母子家庭等就業・自立支援センター事業委託
業務において、道は委託業務の円滑な執行を確
保するため、随時に、調査し、報告を求め、又
は当該業務の処理につき適正な履行を求めるこ
とができるとされているが、事業実施要領に定
める事業が一部実施されていないことを把握し
ていたにもかかわらず、これらを行っていない
ものなどがあった。
また、当該業務に係る実支出額が委託料の額
に満たないときは、実支出額をもって委託料の
額とすることとされており、額の確定に当た
り、実績報告書等の書類のみでは、細部にわた
る事実確認や支出等の適否の判断を行うことが
できない場合にあっては、現地調査等を実施し
なければならないが、これを行っていなかっ
た。
(保健福祉部)
委託事業の実施に当たっては、適正な
運営管理を図るため、事業の進捗状況を
的確に把握し、適正な履行を求めるとと
もに、額の確定では、現地調査等による
事実確認を行うなど、関係法令等を遵守
し、適正な事務処理に努めます。
t
産業廃棄物の処分に係る委託契約において、
産業廃棄物の処分に係る委託契約に当
契約を締結する前に受託者の処分業に係る許可 たっては、事前に許可業者であることを
証の写しにより、処分業の許可や事業の範囲を 確認した上で、契約手続きを進めるよう
確認し、当該写しを委託契約書に添付の上、契 処理しました。
約を締結しなければならないが、これらの手続
が行われていなかった。
(旧北方建築総合研究所)
u
森林管理道昆布森線樋管改築設計委託業務に
契約変更に当たっては、契約内容から
おいて、競争により相手方を決定した契約の変 極端に逸脱しない範囲で行うよう、適切
更は、原契約の内容から極端に逸脱しない範囲 な事務処理に努めます。
で行わなければならないが、入札に付した契約
内容と異なる業務を追加して変更契約を行って
いた。
(釧路総合振興局)
v
情報システム科緊急再就職訓練業務委託契約
業務委託契約に当たっては、関係法令
において、当該契約は競争により難いとして、 等を遵守し、指名選考委員会の審議を適
- 29 -
入札参加者指名選考委員会を開催して受託者の 切に行うなど、適正な事務処理に努めま
選考審議を行い、当該訓練業務は契約業者しか す。
受託できないとする議決をし、特命随契により
業務委託契約の締結を行っているが、その選考
審議において、受託者には講師が在籍していな
いにもかかわらず、4 名の講師が在籍している
とした選考資料に基づいて審議を行っており、
入札参加者指名選考委員会の審議が適切に行わ
れていなかった。
また、特命随契であるにもかかわらず受託者
は全ての訓練業務を第三者に再委託していた。
(帯広高等技術専門学院)
《指導事項》
a 一般競争入札の執行において、知事は、あら
かじめ、契約の種類等に応じて必要とされる入
札参加資格を定めているが、その定めがない場
合は、部局長は、その契約ごとに自ら必要な資
格を定めて申請者の資格の有無を審査し、入札
を行うこととされているが、これを定めること
なく制限付一般競争入札を行っているものがあ
った。
知事が入札参加資格を定めていない種
類の契約に係る一般競争入札の執行に当
たっては、その契約ごとに必要な資格を
定めて申請者の資格審査を行い、適正な
事務処理に努めます。
b
トイレ清掃業務の委託契約に係る制限付一般 制限付一般競争入札の執行において、
競争入札の執行において、入札に参加する者の 資格の告示を行うに当たっては、告示文
事業所の所在地に条件を付すこととしたが、意 の内容を十分に精査し、適切な事務処理
図する条件とは異なる条件で告示しているもの に努めます。
があった。
c
業務委託の一般競争入札において、最低制限
業務委託の一般競争入札に当たって
価格を設ける場合は、関係部長等が最低制限価 は、最低制限価格を設ける場合は、出納
格の設定の基準を定め、出納局長と協議するこ 局長と協議を行うよう努めました。
ととされているが、これを行うことなく最低制
限価格を設定しているものがあった。
d
委託契約に係る最低制限価格については、予
委託契約に係る最低制限価格の設定に
定価格を定める際に適用した人件費単価をすべ 当たっては、関係法令等を遵守し、適正
て現に発効中の最低賃金に置き換えて得た額
な事務処理に努めます。
と、予定価格に 10 分の 6 を乗じて得た額とを
比較して高い方とすることとされているが、人
件費単価の置き換えを行わず、予定価格に 10
分の 6 を乗じて得た額を最低制限価格として設
定しているものがあった。
e
清掃業務委託に係る一般競争入札の執行にお
入札保証金の納付に当たっては、関係
いて、入札保証金の納付免除の要件に該当して 法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
いるにもかかわらず、入札保証金を納付させて ます。
いるものがあった。
f
健康診断の単価契約に係る予定価格調書の作
予定価格調書の作成に当たっては、関
成において、専決権者が部長等の場合は当該決 係法令等を遵守し、適正な事務処理に努
定書の起案に係る課長等の認印をもって作成で めます。
きることとされているが、課長等以外の者の認
印で作成しているものがあった。
g
障害者委託訓練業務委託の契約において、
- 30 -
業務委託契約に当たっては、関係法令
1 件の予定価格が 100 万円以上の場合には予定 等 を 遵 守 し 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
価格調書を作成しなければならないが、これを す。
作成していないものがあった。
h
単価契約による除排雪業務委託に係る随意契
総価格を最も低く見積もった者を契約
約において、総価格を最も低く見積もった者を の相手方として決定することとした単価
契約の相手方として決定することとしたが、こ 契約を行うに当たっては、見積業者への
れを見積業者に示していないものがあった。
通知の内容を十分に確認し、適切な事務
処理に努めます。
i
業務委託契約において、契約の締結は、契約
業務委託契約の締結に当たっては、関
の相手方を決定した日から 7 日以内に行わなけ 係法令等を遵守し、適正な事務処理に努
ればならないが、これを超えて契約しているも めます。
のがあった。
j
免状作成業務等の委託業務において、道は、
受託者から免状交付等申請書及びこれに基づき
作成した申請者名簿の提出を受け、免状交付に
係る手数料の納付等の確認及び免状作成等の承
認を行った後、受託者が作成した免状及び交付
者名簿を確認し、免状の交付を行わせなければ
ならないが、申請者名簿等の提出を受けておら
ず、必要な確認や承認も行っていなかった。
k
業務委託契約において、受託者が業務の一部
業務委託契約に係る再委託に当たって
の処理を第三者に委託する場合には、あらかじ は、関係法令等を遵守し、適正な事務処
め書面により承諾を得なければならないが、こ 理に努めます。
れが行われていないものがあった。
l
業務委託契約において、委託業務処理要領に
業務委託契約において、委託業務処理
定める成果品の変更を行う場合は、受託者に書 要領に定める成果品の変更を行うに当た
面により通知するとともに、委託料の額の変更 っては、書面による通知及び受託者との
について、受託者と協議しなければならない
協議を適切に行うよう努めます。
が、これらの手続を行うことなく成果品の変更
を行っているものがあった。
m
独身寮賄い等業務委託契約に係る競争入札参 独身寮賄い等業務委託契約に係る競争
加資格の公示において、法人であることを資格 入札参加資格の公示に当たっては、資格
要件のひとつとして定め、個人事業者を除外し 要件の理由を明確にし、適正な事務処理
ているが、法人に限定する理由が明確となって に努めます。
いないものがあった。
n
特定随意契約の方法による契約に当たって
特定随意契約の方法による契約に当た
は、契約担当者が定める場所及びホームページ っては、関係通達等に基づく公表手続を
などにおいて、契約の名称など必要な事項を公 適切に行うよう努めます。
表することとされているが、これを行っていな
いものがあった。
o
庁舎の清掃業務等において、当該業務を事業 業務委託契約の執行に当たっては、関
としていない個人に委託する場合の委託料の支 係法令等を遵守し、適正な事務処理に努
出に当たっては、雇用契約の場合と同様に給与 めます。
的性格を有していることから、所得税を源泉徴
収しなければならないが、その手続を行ってい
なかったり、契約を締結する際には、競争にな
じまないため、金額を提示して行わなければな
らないが、金額を提示することなく、見積書を
- 31 -
免状作成業務等の委託業務に当たって
は、受託者には、委託業務処理要領のと
おり、必要な書類の提出や免状作成等の
承認を受けるよう指導するとともに、受
託者からの関係書類を受理後、必要な確
認や承認を行うなど、適正な事務処理に
努めます。
徴して契約を締結しているものがあった。
《検討事項》
一般職場適応訓練委託契約において、中高年齢
失業者等職場適応訓練実施規則で定める契約書様
式に基づき契約を締結しているが、当該契約書様
式には、業務委託の総額、支払場所、消費税等に
関する事項等が明記されていないことから、これ
らを明確にするよう検討を行う必要がある。
(ウ)
北海道中高年齢者等職場適応訓練実施
規則で定める一般職場適応訓練委託契約
書については、関係法令等を遵守し、当
該契約書様式を改正して、業務委託の総
額、支払場所、消費税等に関する事項等
を明記することとし、改正後の契約書に
ついては平成 23 年 4 月 1 日から施行す
ることとしました。
その他の契約
《指摘事項》
a 網走管内(北見地区)道立学校複写機賃貸借契
一般競争入札に係る入札参加資格審査
約に係る条件付一般競争入札の執行において、 に当たっては、関係法令等を遵守し、適
無権代理人から提出のあった入札参加資格審査 正な事務処理に努めます。
申請書を受理し、入札参加資格がある者として
入札に参加させていた。
(オホーツク教育局)
b
庁舎内外清掃及びボイラー等管理業務委託に
係る一般競争入札の執行において、告示した入
札参加者の資格要件を具備しない者を入札に参
加させ、入札保証金の納付を免除しているもの
が、1 件、76 万 2,300 円相当あった。
また、当該入札において最低制限価格を設け
る場合は、関係部長等が最低制限価格の設定の
基準を定め、出納局長と協議することとされて
いるが、これを行うことなく最低制限価格を設
定していた。
(図書館)
c
車両用燃料の単価契約に係る制限付一般競争
制限付一般競争入札の執行に当たって
入札の執行において、適切な入札資格審査を行 は、入札参加資格要件を明確にするとと
わなかったため、資格のない者を入札に参加さ もに、資格審査の際は資格要件を十分に
せていた。
確認し、適正な事務処理に努めます。
また、告示において代行による給油を容認す
ることを資格要件として明確に示していなかっ
た。
(北見方面本部)
d
自動車燃料等の購入単価契約に係る制限付一
制限付一般競争入札の執行に当たって
般競争入札において、告示に際して入札参加資 は、入札参加資格要件を明確にするとと
格要件を定めているが、その内容が明確でな
もに、資格審査の際は資格要件を十分に
く、また、適切な入札資格審査を行わなかった 確認し、適正な事務処理に努めます。
ため、資格のない者を入札に参加させていた。
(東警察署)
e
物品購入の単価契約に係る制限付一般競争入
制限付一般競争入札の執行に当たって
札において、無権代理人から提出された資格審 は、入札参加資格審査申請書の内容を十
査申請書を受理して審査を行い、資格を有する 分 に 確 認 し 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
者として通知の上、入札に参加させていた。
す。
(警察本部)
f
燃料の単価契約に係る一般競争入札の執行に
一般競争入札の執行に当たっては、関
おいて、無権代理人のした入札は無効としなけ 係法令等を遵守し、適正な事務処理に努
- 32 -
庁舎内外清掃及びボイラー等管理業務
委託に係る一般競争入札の執行に当たっ
ては、資格審査における契約実績の確認
を適切に行うよう努めます。
また、最低制限価格制度の適用対象と
なっていない契約において最低制限価格
を設定する場合は、教育長を通じて事前
協議を適切に行うよう努めます。
ればならないが、これを有効としていた。
めます。
(三岸好太郎美術館)
g
パソコン及びデジタルテレビの購入契約に係
管内に本店を有することを資格とした
る予定価格の積算において、管内に本店を有す 制 限 付 一 般 競 争 入 札 の 執 行 に 当 た っ て
ることを資格とする制限付一般競争入札として は、管内の市場調査を十分に行った上で
いることから、管内の市場調査を十分に行い取 適正な予定価格を定めるよう努めます。
引の実例価格等を考慮して予定価格を決定しな
ければならないが、この事務手続を行わずに、
予算配分における参考見積金額により予定価格
の決定を行っていた。
(日高教育局)
h
備品購入に係る一般競争入札の執行におい
入札保証金の免除に当たっては、免除
て、入札保証金については、過去 2 年間に地方 の適否に係る確認を徹底し、適正な事務
公共団体等と種類及び規模をほぼ同じくする契 処理に努めます。
約を 2 回以上にわたって締結するなどの実績が
ある場合は、その納付を免除することができる
こととされているが、当該免除要件に該当しな
い者の入札保証金の納付を免除しているもの
が、3 件、145 万 4,775 円相当あった。
(札幌篠路高等学校)
i
自動車の賃貸借契約に当たり、年度開始前に
長期継続契約の締結に当たっては、関
長期継続契約を締結する場合には、契約担当者 係法令等を遵守し、適正な事務処理に努
等は、翌年度の歳出予算の配当の見込みを十分 めます。
に確認するとともに、部長等から長期継続契約
に係る歳出予算の配当予定額の通知を受けなけ
ればならないが、これらの手続を行わないまま
契約を締結しているものがあった。
(部 局 名)
(件数) (金
額)
・後志総合振興局
10件
298万8,349円
・釧路総合振興局
1件
21万円
j
建物及び土地の賃借料の積算において、行政
建物及び土地の賃借料の積算に当たっ
財産の使用を許可する場合の使用料の算定方法 ては、使用料の算定に係る算定基礎等を
を定めた行政財産使用料条例の規定を参考とす 十分確認の上、適正な事務処理に努めま
るなどして賃借料を算出しているが、建物の耐 す。
用年数や土地の時価に乗じる率が異なっている
など、賃借料の積算内訳が明確となっていない
ものが、1 件、224 万 7,000 円あった。
(空知総合振興局)
k
産業廃棄物の収集運搬及び処分に係る役務の
産業廃棄物処理業務委託契約に当たっ
提供を受ける契約において、契約書には、役務 ては、契約書の内容を十分に確認し、適
の提供を受ける産業廃棄物の数量などの事項を 正な事務処理に努めます。
記載しなければならないこととされているが、
この記載のない契約書により契約しているもの
があった。
(教育研究所)
l
単価契約に係る見積合せの執行において、無 見積合せの執行に当たっては、関係法
権代理人から見積書を受理し、契約を締結して 令等を十分確認の上、適正な事務処理に
いた。
努めます。
また、当該見積書には記名がないことから無
効としなければならないが、これを有効として
いた。
(紋別高等養護学校)
- 33 -
m
物品の購入において、旧年度予算で購入決定 物品の購入に当たっては、関係法令等
した物品を、新年度に納品があったこととし
を遵守し、適正な会計年度所属区分によ
て、新年度予算で支払っているものが、2 件、 る執行に努めます。
12 万 9,570 円あった。
(旭川北高等学校)
n
図書の購入において、納期限内に一部の図書
図書の購入に当たっては、関係法令等
が納品されていないにもかかわらず、契約内容 を遵守し、履行確認の検査を適正に行う
に適合する給付がされたとして、検査を行った よう努めます。
こととしているものがあった。
(旭川北高等学校)
o
庁舎の解体工事において、建設リサイクル法
庁舎解体工事の契約に当たっては、関
に規定されている特定建設資材が発生する場合 係書類の内容を十分に精査し、適正な事
には、再資源化等に要する費用等の協議書を契 務処理に努めます。
約予定者から提出させ、その内容が適正と判断
した上でなければ契約を締結できないが、契約
予定者から誤った内容の協議書を受理し、再資
源化等に要する費用等の内容について適正かど
うか精査しないまま、契約を締結しているもの
があった。
(士別警察署)
p
自動車の交換契約において、入札参加者から
入札保証金及び契約保証金を徴しているが、入
札執行後、入札保証金を契約保証金に充当する
処理などを行っていないことから、契約保証金
の額が不足していた。
また、道が交換により取得する物品の価格及
び道が交換により引き渡す物品の価格は、それ
ぞれ消費税及び地方消費税相当額を含めた価格
とする旨を入札公告に記載することとされてい
るが、当該契約に係る告示では、消費税及び地
方消費税相当額を含まない金額を入札書に記載
することとしていた。
(札幌道税事務所)
自動車の交換契約に当たっては、入札
保証金等並びに消費税及び地方消費税の
取扱いについて十分留意するなど、関係
法令等を遵守して、適正な事務処理に努
めます。
《指導事項》
a 自動車用燃料購入に係る制限付一般競争入札
制限付一般競争入札の執行に当たって
の資格審査において、申請者が提出した資格申 は、入札参加資格要件を十分に確認し、
請書では、入札参加資格要件である全道の各警 適正な事務処理に努めます。
察署管内で給油が可能であることについて確認
できないが、入札参加資格があるとして申請者
に通知しているものがあった。
b
自動車燃料等の購入に係る制限付一般競争入
自動車燃料等の購入に係る制限付一般
札の告示において、入札参加資格要件として、 競争入札の告示に当たっては、入札参加
道内各地において、セルフ給油所における給油 資格要件の基準を明確にし、適正な事務
を除き代行給油が可能なことなどとしている
処理に努めます。
が、道内各地がどこの地域を示すのかなどにつ
いて明確となっていないものなどがあった。
c
自動車の交換に係る一般競争入札の執行にお
一般競争入札の執行に当たっては、入
いて、入札保証金の納付を必要とする者は、見 札保証金と入札金額を十分確認するとと
積もった契約金額の100分の 5 以上の額を納付 もに、関係法令等を遵守し、適正な事務
しなければならないが、この額に満たない額を 処理に努めました。
納付した者が行った入札を無効としていないも
のがあった。
- 34 -
d
ばいじん量等測定検査業務の委託契約に係る
委託契約に係る予定価格の決定に当た
予定価格の決定において、積算を適切に行わず っては、関係法令等を遵守し、適切に積
に予算配分額をもって予定価格とし、随意契約 算を行うよう努めます。
を行っているものがあった。
e
A重油及び白灯油の購入に係る単価契約の入 予定価格調書の保管に当たっては、関
札執行において、作成した予定価格調書は、封 係法令等を遵守し、適正な取扱いに努め
書にし、開札までの間、適切な方法で保管しな ます。
ければならないが、これらの入札執行に係る予
定価格調書を封書にして保管していないものが
あった。
f
パソコンの賃貸借契約において、1 件の予定 パソコンの賃貸借契約に当たっては、
価格が 100 万円以上の場合は、予定価格調書を 関係法令を遵守し、予定価格調書を作成
作成しなければならないが、これを作成してい するよう努めます。
ないものがあった。
g
契約の目的物が代替性のないものである随意 予定価格が 30 万円以上である随意契
契約において、その予定価格が 30 万円以上の 約を行うに当たっては、関係法令を遵守
場合には、特定される 1 者から見積書を徴取し し 、 見 積 書 を 適 切 に 徴 す る よ う 努 め ま
なければならないが、これを徴することなく契 す。
約を締結しているものがあった。
h
暖房用重油購入の単価契約において、7 者に
暖房用重油購入の単価契約に当たって
よる見積合せを行っているが、特段の理由もな は、関係法令等を遵守し、予定価格を超
く予定価格を超えて契約を締結しているものが えて契約を締結することのないよう適正
あった。
な執行に努めます。
i
道外における事件捜査のために使用するレン
レンタカーの借上契約に当たっては、
タカーの借上げに当たり、借上日数を 8 日間、 使用計画を十分に検討し、適正な事務処
乗捨てなどを条件として見積書を徴したが、実 理に努めます。
際の借上げでは、借上日数は 2 日間であり、ま
た、乗捨てをしておらず、見積条件と契約内容
が著しく異なっているものがあった。
j
備品購入に係る見積合せの執行において、記
備品購入に係る見積合せの執行に当た
名のない見積書は無効としなければならない
っては、関係法令等を遵守し、適正な事
が、これを有効としているものがあった。
務処理に努めました。
k
物品修繕などに係る見積合せの執行におい
物品修繕などに係る見積合せの執行に
て、見積書に提出月日の記載がなく、また、収 当たっては、関係法令等を遵守し、適正
受印の押印もないことから、見積書提出期限日 な事務処理に努めます。
時までに提出されているか確認できず、有効な
見積書の提出と判断できないものがあった。
また、納期変更に係る変更契約手続を行って
いないものがあった。
l
複写機保守サービス単価契約において、契約
複写機保守サービス単価契約に当たっ
書には契約金額や契約履行の場所を記載しなけ ては、契約書の内容を十分に確認し、適
ればならないが、これらの事項の記載のない契 正な事務処理に努めます。
約書により契約を締結しているものがあった。
m
自動車用燃料及び暖房用燃料の単価契約など
契約の締結に当たっては、関係法令等
において、契約の締結は、相手方を決定した日 を遵守し、適正な事務処理に努めます。
から 7 日以内に行わなければならないが、これ
を超えて契約しているものがあった。
- 35 -
n
公宅の借上契約において、賃貸人に相続があ
公宅の借上契約に当たっては、関係法
ったにもかかわらず、翌年度の契約の更新にお 令等を遵守し、適正な事務処理に努めま
いて、相続人と新たに契約を締結していないも す。
のがあった。
なお、当該借上公宅は、平成 21 年度
末をもって契約を解消しました。
o
物品の購入において、指定された検査員が履
物品購入の検査に当たっては、関係法
行確認のための検査を完了したときは、物品購 令等を遵守し、適正な事務処理に努めま
入決定書の所定欄に、当該検査員が記名、押印 す。
することとされているが、当該検査員以外の者
が検査を行ったにもかかわらず、当該検査員の
記名、押印により処理しているものがあった。
p
複写機の賃貸借契約において、指定された検
査員が当該機器に係る設置・撤去完了検査及び
メーター確認を行い、その結果を支出負担行為
担当者に報告することとされているが、指定さ
れた検査員以外の者が検査報告をしているもの
があった。
また、当該契約において、提出された見積書
に押印された収受印の日付が、実際の収受日と
異なっているものがあった。
q
物品の修繕契約に係る完了検査において、検
物品の修繕契約に係る完了検査に当た
査員は、返還部品が他への転用や売払いが不可 っては、関係法令等を遵守し、適正な事
能であると判断した場合には、返還部品明細書 務処理に努めるよう改善しました。
に廃棄する旨の表示をすることとされている
が、あらかじめ請負業者に記載をさせているも
のがあった。
r
備品の購入において、契約金額が 200 万円以
物品の購入に当たっては、関係法令を
上のときは、検査調書を作成しなければならな 遵守し、適正な事務処理に努めます。
いが、これを作成していないものがあった。
s
ボイラー性能検査整備工事において、整備記 工事の完成検査に当たっては、関係法
録簿が提出されていないにもかかわらず、仕様 令等を十分確認の上、適正な事務処理に
書及び設計書のとおり完成したとして、検査を 努めます。
行ったこととしているものがあった。
t
物品の購入においては、納期限を定めて契約
し、供給人が納期限内に物品を納入することが
できない場合には、履行延期願を提出させ、延
期を認めるときは承認することとなっている
が、納期限を設定していないものや履行延期の
手続を行わずに納期限後に物品を受領している
ものがあった。
《検討事項》
物品の購入等に係る契約の相手方から物品の納
入を受ける場合においては、平成 21 年 4 月 1 日
から納品の通知を受けることとされており、その
際には、契約の相手方から物品名、数量、納入年
月日等を記載した納品書等を徴しなければならな
いが、納品書等を徴していない部局や納入年月日
が記載されていない納品書を徴している部局が散
- 36 -
複写機の賃貸借契約に係るメーターの
確認については、指定をした検査員に行
わせます。
また、見積書の収受印については、実
際の収受日を押印するとともに、決裁時
のチェックを十分に行うなど、適正な事
務処理に努めます。
物品の購入に当たっては、物品納入に
要する日数に十分留意しながら納期限を
定めるほか、納期限までに納入できない
場合には、履行延期願を提出させるな
ど、関係法令等を遵守し、適正な事務処
理に努めます。
納品書等の徴取に当たっては、平成
21 年度よりその取扱いを変更したとこ
ろですが、部局において制度改正の趣旨
などを十分理解していない面もあり、こ
の度、各部局等に対し、納品書等の取扱
いを適切に行うよう留意事項などについ
て通知しました。
見されるので、今回の制度改正の趣旨や納品書等
今後も、財務事務の研修会、各種会議
の適切な徴取に関し、部局への周知徹底が図られ などの機会を通じて、物品購入等事務取
るよう検討を行う必要がある。
扱要領に基づく納品書等の取扱いを周
知、徹底するとともに、支出命令の審査
や財務事務実地検査においても、指導等
に努めます。
オ
財産に係る事項
(ア)
公有財産
《指導事項》
a 備品購入費で購入した組立式の物置及び車庫
行政財産の管理に当たっては、関係法
については、埋設した束石と物置等の本体をボ 令等を遵守し、適正な事務処理に努めま
ルトで固定しており、土地の定着物と認められ す。
るので、公有財産への編入を行う必要がある
なお、物置及び車庫については、公有
が、この手続を行わずに物品として管理してい 財産に編入しました。
るものがあった。
b
行政財産の使用許可において、庁舎の一部を
団体事務室として使用させていたり、団体用務
に使用する自動車を駐車場敷地に駐車させてい
るが、当該使用に係る許可手続が行われていな
いものがあった。
また、福利厚生施設として食堂を経営するた
め使用を許可しているが、必要な室などの面積
を算定に含めていないものがあった。
さらに、団体に対して敷地の一部を駐車場と
して使用することを許可し、使用料については
免除していたが、免除要件に該当しないことと
なってからも使用料を徴していないものがあっ
た。
c
行政財産の使用許可において、自動販売機の
行政財産の使用許可に当たっては、関
使用料は、使用許可面積に応じて徴収すること 係法令等を遵守し、適正な事務処理に努
となっているが、許可面積を誤り使用料を少な めました。
く徴収しているものや使用料を免除しているも
なお、使用料の不足分については、徴
のなどがあった。
収し、免除としていたものについては、
使用料を徴収することとし、許可決定を
行いました。
d
教育財産を道以外の者が使用しようとすると
きは、あらかじめ、教育財産使用許可申請書を
提出させ、その内容を審査の上、使用を許可し
なければならないが、これらの手続を行わずに
生徒等に対するパン等の販売行為を行わせてい
るものがあった。
e
著作権については、公有財産台帳に登録して
公有財産台帳に登録すべき権利につい
整理しなければならないが、これを行っていな ては、関係法令等を遵守し、適正な事務
いものがあった。
処理に努めます。
なお、未登録であった著作権について
は、公有財産台帳に登録しました。
f
第一種普通財産の使用承認において、貸付料
第一種普通財産の貸付料の徴収に当た
の免除要件に該当しないにもかかわらず、免除 っては、免除要件を熟慮し、適正な事務
- 37 -
行政財産の使用許可に当たっては、関
係法令等を遵守し、適正な事務処理に努
めます。
なお、団体への駐車場の使用許可に係
る使用料については、変更許可を行い徴
収しました。
教育財産の使用許可に当たっては、関
係法令等に基づき、教育財産を使用しよ
うとする者から、あらかじめ、教育財産
許可申請書を提出させ、適正な事務処理
に努めます。
しているものがあった。
処理に努めます。
《検討事項》
公宅物置の改修工事において、基礎を有する物
置の既存物置だけを解体し、残存する基礎の上に
物置を新築する場合には、公有財産台帳の整理に
おいては、旧公有財産台帳にあっては廃棄(減)に
より現在価格を 0 円とし、新公有財産台帳にあっ
ては新築(増)により新築物置と既存基礎の現在価
格を記載することとなるが、新公有財産台帳の調
製に当たって、既存基礎の現在価格を考慮せずに
新築物置の現在価格だけを登載する処理を行って
おり、公有財産の現在価格を適切に把握していな
いこととなっているので、財産管理を適切に行う
よう検討する必要がある。
(イ)
公宅物置の建替え時に基礎を再使用し
た場合には、新築物置の建築費のみを財
産価格としていたところですが、再使用
する基礎に財産価値が認められることか
ら、新築物置の建築費に再使用する基礎
の残存価格を加算した額を財産価格とす
ることに改めました。
物品
《指摘事項》
自動車を運行するときは、有効な自動車検査証
自動車検査証の更新に当たっては、更
を携行しなければならないが、この検査証の更新 新の失念等がないよう自動車配車要求書
を行わないまま公用車を使用していた。
・運転命令書の様式の中に車検有効期限
(後志総合振興局) を明記するなどして再発防止に万全を期
すとともに、今後とも公用車の適正管理
に努めます。
《指導事項》
a 物品寄託契約に伴う物品の引渡しについて
物品寄託契約に伴う物品の引き渡しに
は、実際に寄託業者に物品を引き渡す日を物品 当たっては、関係法令等を遵守し、適正
の払出日とし、業者から物品預り書を徴し引き な事務処理に努めます。
渡さなければならないが、実際の物品の引渡し
に関係なく、寄託契約期間の初日を払出日とし
て、物品預り書を徴しているものがあった。
b
物品の処分において、備品の老朽化等により
物品の処分に当たっては、関係法令等
物品の不用決定を行っているが、備品記録票に を遵守し、適切な記録管理に努めます。
必要な事項の記録を行っていないものがあっ
た。
c
物品の借入れに当たっては、検査員を指定
物品の借入れに当たっては、関係法令
し、借入物品の種類及び数量について検査を行 等 を 遵 守 し 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
うとともに、物品受入決定書を作成することな す。
どとされ、また、当該物品の返還に当たって
は、物品払出決定書を作成するとともに、相手
方から物品受領書を徴することなどとされてい
るが、支庁独自事業の実施に係る什器の借上げ
において、これらの手続を行っていないものが
あった。
d
知事供花の購入において、物品購入決定書を
知事供花の購入に当たっては、関係法
作成せずに一般決定書により購入しているもの 令等を遵守し、適正な事務処理に努めま
があった。
す。
e
医療用物品の購入において、物品購入決定書
物品の購入に当たっては、関係法令等
を作成せずに、処方料の支出と併せて一般決定 を遵守し、適正な事務処理に努めます。
書により購入しているものがあった。
- 38 -
f
毒劇物や危険物などの管理においては、取扱
毒劇物や危険物などの管理に当たって
責任者を設置し、受払簿を備え付け、適切な管 は、関係法令等を遵守し、適正な事務処
理を行わなければならないが、記載する数量を 理に努めます。
誤ったり、記載していなかったため、記帳数量
と実際の在庫数量が異なっているものがあっ
た。
g
郵便物の不足料金を切手で支払う場合は、郵
便切手受払簿に不足料金と記載し、不足料金を
支払うことなどとなっているが、不足料金が記
載された書面を保管していなかったため、不足
料金を確認できないものがあった。
郵便物の不足料金を切手で支払う場合
に当たっては、領収証書、料金不足のお
知らせ葉書の写しを保管するなど、関係
法令を遵守し、適正な事務処理に努めま
す。
《検討事項》
臨時調理員に係る被服において、一部の学校で
臨時調理員を含む全ての学校給食従事
は調理衣等を常勤職員と同様に貸与したり、供用 者に係る被服については、関係道立学校
物 品 とし て購入の 上使用 してい るが、そ の一方 の任用状況に応じて、貸付に係る経費を
で、臨時職員は被服貸付規程に定める職員に該当 措置しました。
し な いも のとして 個人負 担とし ている学 校もあ
る。
また、被服貸付規程に定めのない品目を購入し
ている事例もあるなど、道費負担の根拠が明確で
なく、その取扱いに統一性がないことから、臨時
調理員に係る被服購入の必要性並びに必要がある
場合の購入基準及びその取扱いについて検討を行
う必要がある。
カ
工事(技術)に係る事項
(ア)
設計
《指摘事項》
畑地の区画整理工事においては、雨水や融雪水
などが盛土法面を直接流下しないよう排水路を経
由して盛土上部の桝に集め、その水を鋼製半円管
で下流に排水することとしているが、この桝につ
いては水密性に関して十分ではない設計であり、
また施工においても改善を要するものが見受けら
れたことから、集められた水は鋼製半円管により
排出されることなく盛土内に浸透し、その排水機
能が確保されていなかった。
(上川総合振興局)
集水桝については、水密性を確保する
ため、平成 22 年 7 月に修補工事を完了
しました。
なお、今後は、上川総合振興局農業土
木技術検討会における検討結果を、設計
に反映していくこととします。
《指導事項》
a 道路新設工事において、横断函渠工の設置に
工事の設計に当たっては、現場状況を
当たり流出口及び周辺の洗掘を防ぐよう配慮し 的確に把握したうえで、その設計内容や
なければならないところ、その設計内容や施工 施工時期を十分に検討するよう関係職員
時期の検討が不十分なものがあった。
を指導し、適切な設計に努めます。
なお、当該工事においては、横断函渠
の流出口にフトン籠を設置し、洗掘防止
対策工を実施しました。
b
道路工事において、横断管渠工の流下能力不
工事の設計に当たっては、設計図書要
足が判明したため、函渠工として安定計算や設 領等に従うよう関係職員を指導し、適切
計図面の作成を請負人に行わせたが、その際の な事務処理に努めます。
- 39 -
指示や変更図書の確認が工事施工協議簿におい
て適切に処理されておらず、設計成果の確認が
不十分なものがあった。
c
農道整備工事の道路曲線設計において、農道
設計指針では、車両が曲線部を走行する場合、
その長さが短いとハンドル操作に困難を生じる
などの問題が発生することから、一定以上の曲
線長を設定しなければならないこととされてい
るが、地形上の制約等から経済性を優先した設
計としているものの、一部区間で短い道路曲線
を連続的に組み合わせており、車両の安全走行
への配慮が不十分なものがあった。
d
庁舎改修工事において、アスベスト除去の作
庁舎改修工事に当たっては、施工内容
業を行ったが、特記仕様書によりアスベストの を十分確認するように関係職員を指導す
濃度測定は行わないものと指示し、運搬処分先 るとともに、研修会等を通じて周知徹底
などの処理方法について指定していないなど、 を図りました。
特別管理産業廃棄物であるアスベストを安全か
つ適切に処理するための配慮に欠けているもの
があった。
《検討事項》
a 農業用用水路工事において、分水作業用桝の
鋼製蓋の施工に当たり、設計図に安定性に関す
る具体的な条件明示がなく、請負人も安定性の
検討を行わず 2 枚に分割した鋼製蓋を設置した
ため、不安定な構造となり安全性が確保されて
いなかった。これらの施設に対する安全性の確
保は重要であることから、鋼製蓋を支える構造
や設計図の表記方法などについて検討を行う必
要がある。
b
ガードケーブルの端末支柱は他の支柱と比べ
て強度が大きいため、車両が衝突すると重大な
事故となり得ることから、道道や市町村道にお
いては、衝撃を緩和するための防護柵を設置し
ているが、林道工事においては、通行車両が林
業関係者に限定され交通量も少ないとの理由に
より、衝撃緩和のための対応が行われていなか
った。しかし、林道においても一般車両の通行
が制限されていない場合も多く、一般に利用さ
れる機会も多いことから、車両衝突に対する安
全性確保のための対応策について検討を行う必
要がある。
(イ)
農道の設計に当たっては、農道設計指
針に基づき、適正な設計を行うよう関係
職員を指導し、適切な事務処理に努めま
す。
なお、車両走行の安全性確保と道路利
用者への周知徹底を図るため、安全速度
などの注意事項や注意喚起を促す補助標
識を併設、あるいは警戒標識へ付置しま
した。
鋼製蓋の設計に当たっては、安全施設
としての標準図化による表示はなるべく
避け、詳細図を作成することや照査など
について各種会議において周知を図り、
条件明示については「農業土木工事特記
仕様書記載例」に追記し、鋼製蓋に対す
る安全性を確保するよう明記しました。
ガードケーブルの端部処理について
は、ガードレールによる保護を標準とし
ますが、林道は山間部で地形が急峻な箇
所が多いため、路外の状況などにより適
切な端部処理が行えない場合について
は、道路及び交通の状況を考慮して衝突
の危険性が少ない位置に端部を設置する
などの処置を行うよう、設計指針の改正
を行いました。
積算
《指導事項》
庁舎改修工事において、外壁のひび割れ長さが
工事の設計変更に当たっては、変更内
設計数量より増えていたり、新設アルミ笠木の寸 容を適切に把握し、積算を行うよう関係
法を変更したため、設計金額が過少となっている 職員を指導し、適切な事務処理に努めま
ものがあった。
す。
ま た、 既存捨て 笠木の 撤去を 取りやめ ていた
り、新設アルミ笠木をノンシール工法に変更した
- 40 -
た め 、設 計金額が 過大と なって いるもの があっ
た。
(ウ)
施工
《指摘事項》
予防治山工事において、コンクリート土留工の
袖部分は埋め戻した盛土により保護することとし
ているが、埋め戻し前の地盤線が当初想定してい
たものより急な部分があり、その部分について工
法等を変えることなく当初設計よりも急な盛土勾
配で施工したため崩壊し、その保護機能が失われ
ていた。
また、同工事で他の土留工の背面盛土部分につ
いて、降雨等による浸透水は地山と盛土の境に沿
って流下することから、暗渠管は地盤線よりも20
㎝下に設置することとしているが、誤って盛土の
表面から 20 ㎝下に設置したため、本来の集排水
機能が発揮されていなかった。
(十勝総合振興局)
予防治山工事に当たっては、現場状況
の十分な把握に努めるとともに、より現
場に適した工事内容となるよう関係職員
を指導し、適切な工事の執行に努めま
す。
なお、崩壊があったコンクリート土留
工袖部にフトン篭を設置し適正な盛土勾
配で復旧を図りました。また、暗渠管を
適正な位置に再設置を行いました。
《指導事項》
a 砂防工事において、橋梁下の積みブロック護
工事の施工に当たっては、関係法令等
岸天端と橋台の間がコンクリート等により保護 を遵守し、工事内容を十分確認するよう
されていないものがあった。
関係職員を指導し、適正な施工に努めま
す。
なお、平成 22 年度において、遮水シ
ートにより保護し、間詰めコンクリート
工事を施工しました。
b
寒中コンクリート工事において、当初設計で
工事の施工に当たっては、関係法令等
見込んだ防寒養生に替えて耐寒剤を使用する場 を遵守し、工事内容を十分確認するよう
合は使用承諾願いが必要であるが、吹付法枠工 関係職員を指導し、適正な施工に努めま
の施工では、承諾行為を行っておらず、消波ブ す。
ロック製作工では、養生管理温度が適切でない
使用承諾願いを承諾しているものがあった。
c
道路改良工事において、吹雪など冬期におい
ても交通の安全確保が重要であることから、車
道の側方に沿って道路線形などを明示し、運転
者の視線誘導を行うために大型鋼製視線誘導標
識を施工しており、その高さは、通行車輌の衝
突防止のためにも一定の高さ以上の位置に設置
することとしているが、設置高さについて、共
通仕様書に定められた出来形管理を行っておら
ず、その安全性を確認していないものがあっ
た。
工事の施工に当たっては、必要な出来
型管理を実施するよう関係職員を指導
し、適切な施工に努めます。
なお、当該工事においては、現地測定
により設計値以上であることを確認し、
出来型測定表を作成しました。
河川工事において、フトン籠の施工に当たり
13 ㎝の網目から抜け落ちないよう、共通仕様書
においては径 15 ㎝~ 25 ㎝の割栗石を用いること
としているが、一部 15 ㎝未満の石材が混入して
おり本来の機能を確保するために改善が必要なも
のがあった。
工事の施工に当たっては、現場での確
認・検査を十分行うよう関係職員を指導
し、適切な施工に努めます。
なお、15 ㎝未満の石材について仕様
を満足する石材に取り替え、本来の機能
を確保する措置を講じました。
d
《検討事項》
- 41 -
道路工事において、冬期における吹雪時の交通
安全確保のために大型鋼製視線誘導標識を設置し
ているが、通行車両の衝突防止のためにも一定の
高さの確保について出来形を管理する必要がある
ものの、これを行っておらず、また、測定基準が
なく各発注機関において測定箇所も不統一となっ
ていることから、その出来形管理基準の作成につ
いて検討を行う必要がある。
(エ)
大型鋼製視線誘導標の出来形管理基準
については、平成 22 年 6 月に「鋼製大
型視線誘導標の出来形管理基準につい
て」を通知し、現場担当者へ周知を図り
ました。
また、「北海道建設部土木工事共通仕
様書」(平成 22 年 10 月版)にも、同出来
形管理基準を掲載しました。
その他
《指導事項》
a 道路工事において、防寒費の設計変更に当た
道路工事の設計に当たっては、現場状
っては、あらかじめ防寒に関する取り決め方法 況の十分な把握に努めるとともに、基準
を設計図書に条件明示していなければならない を遵守した施工内容になるよう関係職員
が、コンクリート吹付法枠工の防寒費について を指導し、適切な事務処理に努めます。
は、適期にできるものとして当初設計に計上及
び条件明示をしていないにもかかわらず、現場
不符合による工程変更に応じて設計変更を行っ
ているものや、工事用道路の現場状況から敷鉄
板を計上しているが、完成日や実際には敷設し
なかった法面の掘削期間を見込むなど不必要な
日数を設計しているものがあった。
b
橋梁下部工事において、重要構造物の橋台と
橋梁下部工事に当たっては、「中間検
基礎工を実施しているが、基礎工の杭頭部は完 査実施基準」及び「中間検査実施基準の
成検査時には不可視部分となり出来形、品質の 運用」に基づき、適正な事務処理に努め
確認が著しく困難となるため、中間検査を橋台 ます。
工事着手前に実施すべきであるが、これを行っ
ていないものがあった。
c
昇降機改修工事において、完成検査前に社内
昇降機改修工事において、完成検査前
検査を終えたものから供用開始していたが、昇 に設備を使用する場合には、完成検査に
降機は道民や職員の乗降に利用される人命に関 準じた安全性の確認など部分使用の手続
わるものであり、完成検査に準じた安全性の確 を行います。
認など部分使用の手続を行う必要があった。
d
庁舎屋上防水工事において、工事目的物を完
庁舎修繕工事に当たっては、工事内容
成させる上で必要な工事として、契約内容に含 を十分検討・確認の上、関係法令等を遵
まれていないパラペット壁のひび割れへのエポ 守し、適正な事務処理に努めました。
キシ樹脂注入等の工事を行っていたが、対価を
支払っていないものがあった。
また、建築物等保全規程に基づき適切な保全
管理が求められている中で、その部分について
は保全の実施に関する記録を残しておらず、長
期にわたる機能の維持を図る上で適切ではない
ものがあった。
《検討事項》
道路工事において、道路占用許可に基づく市施
行による下水道工事の埋戻し後、その上部に歩道
を施工したが、工事完成後、埋戻し土の一部が沈
下したことに伴い、歩道路面に沈下が発生してい
た。占用工事の完了に当たり、道路管理者は確認
を行っているが、埋設物の埋戻し土の影響により
- 42 -
道路占用工事における道路の復旧方法
について、埋戻し等の転圧においては
「北海道建設部土木工事共通仕様書」の
品質管理基準の規格値(道路土工(現場
密度の測定)路体 85 %以上、路床 90 %
以上等)によって、施工を行うよう占用
大きな沈下が発生することのないよう、施工管理 申 請 者 に 対 し て 指 導 を 徹 底 す る と と も
内容を含めた確認のあり方について検討を行う必 に、占用工事が完了した際には現場確認
要がある。
を行うことについて、各建設管理部へ平
成 22 年 9 月に通知しました。
(4) 経営に係る事業の管理について是正又は改
善を求めたもの
《指摘事項》
北海道競馬の経営は、「北海道競馬改革ビジョ
ン」に基づき、開催業務の委託や門別ナイターの
開催、ミニ場外発売所の新規開設など、売上げの
拡大や開催経費の節減などに努めているが、依然
として厳しい経営状況にあるので、引き続き経営
の改善を図る必要がある。
(農政部)
(5)
ア
平成 22 年度は、「北海道競馬改革ビジ
ョン」の目標年であり、収支均衡の達成
を図るため、発売状況を踏まえながら産
地力を活かした魅力あるレースの提供を
基本に、他主催者との連携や首都圏への
レース情報の提供などにより売上拡大を
図るとともに徹底したコスト削減に取り
組みました。
具体的な改革内容については、次のと
おりです。
① 競馬場の集約・ナイター化
札幌競馬場での開催を一時休止し、
門別競馬場にて全日程をナイターで開
催。(門別 80 日開催)
② 発売拡大・収益確保
南関東や東海地区での場間場外発売
の拡大、首都圏ファン向けに競馬専門
紙へのレース情報の充実、道内場外発
売所の発売拡大に向けたファンサービ
スを実施。
③ 魅力ある番組編成
重賞競走の実施時期及び距離の見直
しによる競走体系の充実など魅力ある
番組を提供。
④ 経費削減、経営合理化
札幌開催の休止及び札幌競馬場での
場外発売終了に伴う経費の削減、施設
使用料や委託料低減、業務の効率化に
よる更なる経費の節減。
交通事故等が発生しているもの
公用車の交通事故
《指摘事項》
(ア) 公用車による交通事故が発生し、賠償金及び
公用車の交通事故防止については、職
修繕費用等として 91 件、3,238 万 3,609 円の支 員に対する教養や資料等の発出など、各
出があり、また、全損により 2 件、残存価格
種施策を講じ、その徹底を図っていると
43 万 9,745 円の廃車があった。 (警察本部) こ ろ で す が 、 今 後 一 層 の 安 全 確 認 の 徹
底、運転技術の向上、事故防止意識の高
揚を図り、事故の防止に努めます。
(イ) 公用車による交通事故が発生し、復旧工事費
公用車による交通事故の対策について
等として 1 件、148 万 1,360 円の支出があり、 は、交通事故等の防止を含む綱紀保持の
全損により残存価格 23 万 8,875 円の廃車があっ 通達などで注意を喚起するとともに、交
た。
通事故の発生状況を分析して、各職場に
- 43 -
また、廃車に伴い、国庫返納金 7 万 1,662 円 周知し、職場研修の実施に取り組んでい
の支出があった。
(石狩振興局) ます。
また、事故を起こした職員に対して
も、その責任を明らかにし、厳正な処分
を行うなど、強く反省を促し、交通事故
防止について職場ぐるみでの取組を強化
しています。
今後とも引き続き、あらゆる機会を通
じて職員に注意を喚起するとともに、職
員の交通安全に対する意識の高揚を図
り、交通事故の防止について一層努めま
す。
《指導事項》
21 監査実施部局において交通事故が発生し、賠
償金や修繕費用等の支出等をしているものがあっ
た。
イ
その他行政事故等
《指摘事項》
公宅で火災事故が発生し、復旧する場合の費用
公宅の管理に当たっては、入居者に火
として 157 万円相当を要する公有財産の焼損があ 気の取扱いについて注意喚起を行い、火
った。
(後志総合振興局) 災事故の防止に努めます。
《指導事項》
(ア) 特別支援学校において、生徒の介助中に行政
児童生徒の学校教育活動中における事
事故が発生し、賠償金を支出しているものがあ 故防止については、学校への指導通知、
った。
教職員研修での指導等により周知、徹底
を図っているところであり、今後も、安
全管理の徹底について指導の一層の充実
に努めます。
(イ) 職務執行中に行政事故が発生し、賠償金を支
職務執行中における行政事故防止につ
出しているものがあった。
いては、職員に対する教養や資料等の発
出など、各種施策を講じ、その徹底を図
っているところですが、今後一層の事故
防止意識の高揚を図り、事故の防止に努
めます。
(ウ) 交通安全施設の折損により、車両を損傷させ
交通安全施設の管理瑕疵による事故防
たものに対する賠償金を支出しているものがあ 止については、点検の強化による早期の
った。
状況把握や措置を徹底し、事故の防止に
努めます。
(エ) 漁港臨港道路の管理瑕疵による事故が発生
し、賠償金を支出しているものがあった。
臨港道路の破損箇所については、平成
21 年 5 月に補修を終え、漁港パトロー
ル等により、不具合の早期発見・早期補
修など事故の未然防止に努めます。
(オ) 高等学校入学者選抜試験の事務処理におい
高等学校入学者選抜に係る事務処理に
て、業務上の注意を怠り、試験合格者を不合格 当たっては、合否に係る確認の徹底に努
者とし、相手側に不要な支出をさせたため、賠 めます。
償金を支出しているものがあった。
(6)
その他是正又は改善を求めたもの
- 44 -
《指摘事項》
ア 支出負担行為等の専決権限を有する職及び上
支出負担行為などの決定に当たって
限額については、財務規則等で定められている は、関係法令等を遵守し、専決権限を有
が、権限を有しない者が専決をしているものが する職及び上限額を十分確認の上、適正
あった。(保健福祉部、旧中央農業試験場、空 な事務処理に努めます。
知総合振興局(旧札幌土木現業所)、宗谷総合
振興局(旧宗谷保健福祉事務所保健福祉部)、
釧路総合振興局、新得高等学校)
イ
自動車用燃料の購入に係る単価契約におい
て、契約締結決定を経ることなく変更契約を行
っているものがあった。
また、事務決裁細則では、単価契約について
は課長が決裁を行わなければならないこととさ
れているが、権限を有しない者が専決している
ものがあった。
(札幌道税事務所)
ウ
ソフトウエアを使用する業務においては、使
用許諾契約に基づきソフトウエアを使用しなけ
ればならないが、これらを業務に使用するに当
たり、ソフトウエアの著作権者の許諾を得ず複
製したことにより、著作権を侵害しているもの
があった。
自動車用燃料の購入に係る単価契約の
変更契約に当たっては、関係法令等を遵
守し、牽制機能の強化や決裁時のチェッ
クを十分に行い、適正な事務処理に努め
ます。
(部
局
名)
・総 合 政 策 部
(本 数)
14,182 本
ソフトウエアの著作権者との協議を経
て、ライセンス取得等を行うことによっ
て、権利侵害の是正を進めています。
また、平成 22 年 4 月に「北海道ソフ
トウエア資産管理規程」等を施行すると
ともに、「平成 22 年度北海道ソフトウエ
ア資産管理計画」を策定し、これに基づ
く、適正なソフトウェアの使用及び管理
を全庁に徹底し、再発防止に努めていま
す。
(部
局
名)
・議 会 事 務 局
(本
数)
82 本
ソフトウェアの資産管理に当たって
は、北海道ソフトウエア資産管理規程及
びその他関係法令等を遵守し、適正な管
理に努めます。
なお、著作権者の許諾を得ず複製した
ソフトウェアについては、是正を行うこ
ととします。
(部
局
名)
・人事委員会事務局
(本
数)
33 本
ソフトウェアの資産管理に当たって
は、北海道ソフトウエア資産管理規程及
びその他関係法令等を遵守し、適正な管
理に努めます。
なお、著作権者の許諾を得ず複製した
ソフトウェアについては、是正を行うこ
ととします。
(部
・教
(本 数)
6,719 本
ソフトウエアの使用に当たっては、関
係法令はもとより、「北海道ソフトウエ
局
育
名)
庁
- 45 -
ア資産管理基準」、「北海道立学校ソフト
ウエア資産管理基準」等に基づき、ライ
センスの遵守、ソフトウエア使用に係る
適正な手続の徹底などに努めます。
《指導事項》
ア 税外収入の収納において、会計員及び収入取
税外収入の収納事務に当たっては、関
扱員に発令されていない者が、現金を取り扱う 係法令等を遵守し、適正な事務処理に努
などの事務を行っているものがあった。
めます。
イ
現金の収納事務において、収入取扱員等の発
収入取扱員等による現金の収納事務及
令簿による発令を行わずに、現金を取り扱わせ び部内検査に当たっては、関係法令等を
ているものがあった。
遵守し、適正な事務処理に努めます。
また、異動があった際の部内検査を行ってい
ないものがあった。
ウ
歳入金の収納において、指定収入取扱員が在
歳入金の収納事務に当たっては、必要
庁しているにもかかわらず、不在時の代行者に な任命が行われているか十分に確認し、
指定されている者が税外収入に係る現金を取り 適正な事務処理に努めます。
扱っているものがあった。
なお、指定収入取扱員については、実
務を担当する職員を任命しました。
エ
用地、建物等の取得及び補償をする場合に
公有財産価格評定員の発令に当たって
は、公有財産価格評定員が当該物件の価格の評 は、必要な任命がされているか十分確認
価を行うが、この発令がない者に評価調書を作 し、適切な事務処理に努めます。
成させているものがあった。
オ
債権差押命令に伴う給与の供託において、総
務部長から供託決定の通知を受けたときは、供
託金に係る資金前渡員を任命しなければならな
いが、これが行われていないものがあった。
また、供託金に係る資金前渡員は、指定銀行
に新たに預金口座を設定しなければならない
が、庁中常用の経費に係る資金前渡員の預金口
座により資金を受領し供託事務を行っているも
のがあった。
カ
支出の証拠書類は、部局長等が保管しなけれ
支出の証拠書類の保管に当たっては、
ばならないが、会場借上げに係る契約の相手方 関係法令等を遵守し、適正な管理に努め
から徴取した見積書を紛失しているものなどが ます。
あった。
キ
資金前渡員の異動において、引継書及び引継
資金前渡員の異動に伴う事務引継に当
報告書が作成されておらず、後任者への引継ぎ たっては、関係法令等を遵守し、適正な
が行われていないものがあった。
事務処理に努めます。
ク
収入証紙の取扱状況の検査は、3 月 31 日以後
収入証紙の取扱状況の検査に当たって
10 日以内に行わなければならないが、これを超 は、関係法令等を遵守し、適正な事務処
えて検査を行っているものがあった。
理に努めます。
ケ
収入取扱員及び歳入歳出外現金等取扱員の所
収入取扱員等の所掌する現金等の出納
掌する現金等の出納事務については、検査員を 事務の部内検査に当たっては、関係法令
定め、毎年 3 月 31 日において部内検査を行う 等 を 遵 守 し 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
ことなどとされているが、これを行っていない す。
ものがあった。
- 46 -
供託に係る資金前渡事務については、
関係法令等を遵守し、適正な事務処理に
努めます。
なお、供託金に係る資金前渡員を任命
するとともに、供託金に係る預金口座を
設定しました。
コ
資金前渡員は、その保管に属する現金の出納
前渡資金の出納事務に当たっては、前
を明らかにするため、前渡資金経理簿を備えな 渡資金経理簿により整理し、適切な事務
ければならないが、これを作成していないもの 処理に努めます。
があった。
サ
所属長は、非常勤職員を任用するときは、あ
非常勤職員の任用に伴う辞令の交付に
らかじめ報酬等の任用条件を明示した辞令を交 当たっては、記載内容の確認を徹底し、
付しなければならないが、誤った月額の報酬基 適正な事務処理に努めます。
本額を明示した辞令を交付しているものがあっ
た。
シ
臨時職員の任用において、任用期間を更新す
臨時職員の任用に当たっては、必要な
る場合は、新たに任用する場合と同様にあらか 手続を行うなど、関係法令等を遵守し、
じめ当該部の代表課長に承認申請を行い、その 適正な事務処理に努めました。
承認を得なければならないが、これを行わずに
臨時職員を任用していているものがあった。
また、更新の手続は任用期間終了後に行って
いた。
ス
産業医は、50 人以上の職場については、職員
産業医の活動内容記録に当たっては、
の健康管理上の障害を防止するために毎月 1 回 活動記録票の記載を徹底するなど、適正
以上職場を巡視し、その内容を産業医活動記録 な事務処理に努めます。
票に記載しなければならないが、合同庁舎で実
施したとされる職場巡視について、活動記録票
に記載していないものがあった。
セ
職員が自家用車を公用で使用するときは、所
職員が自家用車を公用で使用するに当
属長に公用使用の申出を行い、その承認を受け たっては、関係法令等を遵守し、適正な
ることとされているが、これを受けずに使用し 事務処理に努めます。
ているものがあった。
ソ
公用車が損傷したときは、直ちに所属の部局
公用車が損傷したときは、関係法令等
長に報告し、部局長は、その事実を確認の上、 を遵守し、適正な事務処理に努めます。
会計管理者を経て、知事に事故報告書を提出し
なければならないが、この手続を行わずに公用
車を修繕しているものがあった。
タ
業務委託契約を締結した場合は、決定書によ
委託業務における業務担当員の通知に
り業務担当員を定め、受託者に通知することと 当たっては、関係法令や北海道文書管理
されているが、当該決定書を紛失しているもの 規程等を遵守し、適正な事務処理に努め
があった。
ます。
また、施行文書には、文書施行簿の整理番号
を付さなければならないが、当該文書につい
て、文書施行簿に記載されていなかった。
2
公営企業会計
監 査 報 告 の 内 容
講
(1) 経済性、効率性及び有効性の視点から是正
又は改善を求めたもの
《指導事項》
- 47 -
じ
た
措
置
貸与する被服について、職員の要望により、所
被服の貸与に当たっては、今後、不経
属や個人名などのネームを入れたため、不経済な 済な支出とならないよう適切な事務処理
支出となっているものがあった。
に努めます。
(2) 合規性の視点から是正又は改善を求めたも
の
ア
予算に係る事項
《指摘事項》
破損又は有効期限超過等により使用不能となっ 薬品の処分等に当たっては、北海道病
た薬品のうち、病棟等に払出し済みのものについ 院事業の財務に関する特例を定める規則
ては、薬品の処分決定を行うとともに、予算科目 等 に 基 づ き 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
の変更等を行わなければならないが、これを行っ す。
ていないものが、16 件、 9 万 1,446 円あった。
(北見病院)
《指導事項》
溶接等に係る経費については、修繕費で執行し 予算の執行に当たっては、関係法令等
なければならないところを役務費で執行している に基づき、執行目的に沿った適正な予算
ものがあった。
科目による執行に努めます。
イ
収入に係る事項
《指摘事項》
解体工事に係る発生材の売払い収入について、 発生材の売払いに当たっては、契約条
契約書においては、契約締結後は数量の不足等を 項 を 遵 守 し 、 適 切 な 事 務 処 理 に 努 め ま
発見した場合にあっても売払い代金の減額をしな す。
いこととされているが、受託者からの申立てによ
り、売払い代金 17 万 7,557 円を減額し、還付して
いた。
(企業局)
《指導事項》
(ア) 収納事務について、庁内領収したときは、部 収納事務に当たっては、関係法令等を
局長の指定した検査担当職員の検査を受けなけ 遵守し、適正な事務処理に努めます。
ればならないが、この職員の指定を行わないま
ま検査を行っていた。
(イ) 過年度個人医業未収金において、債務者が、
督促状の指定期限までに完納しないときは、電
話や面談等による実態把握や文書による催告な
ど、各債務者の実態に応じた適切な取組が必要
であるが、これらを実施していないものがあっ
た。
また、債権が時効により消滅するおそれがあ
るときは、時効を中断するために必要な措置を
執らなければならないが、これを行っていない
ものがあった。
過年度個人医業未収金については、債
務者の実態を把握し、それぞれの債務者
に応じた適切な取組を行い、収入未済金
の圧縮に努めます。
また、債権が時効により消滅するおそ
れがある場合には、時効を中断するため
に必要な措置を執ります。
(ウ) 収納金のうち、過誤納となったものがあると
収納金のうち、過誤納となったものが
きは、過誤納金還付通知書を作成し、その旨を あったときは、関係法令等を遵守し、適
納入者に通知しなければならないが、これを行 正な事務処理に努めます。
っていないものがあった。
(エ)
収入金の取扱いにおいて、現金が郵送された
- 48 -
収入金の取扱いに当たっては、関係法
ときは、現金等整理簿に記載しなければならな 令等を遵守し、適正な事務処理に努めま
いが、これを作成していないものがあった。
す。
また、庁内領収した現金は、当日又は翌日に
出納取扱金融機関に払い込まなければならない
が、払込みが遅延しているものがあった。
(オ) 企業出納員の異動において、現金領収証書等 企業出納員の異動に当たっては、関係
に係る引継書及び引継報告書が作成されていな 法令等を遵守し、適正な事務処理に努め
いなど、後任者への引継ぎが行われていなかっ ます。
た。
ウ
支出に係る事項
(ア)
報酬
《指摘事項》
委嘱医に対する報酬について、未払いとなって 報酬の支給に当たっては、関係法令等
いるものが、1 名分、29 万 1,000 円あった。
に基づき、適正な事務処理に努めます。
(北見病院)
なお、未払分については、支払いの処
理をしました。
《指導事項》
委嘱医に支給される特殊勤務手当相当額につい
委嘱医に支給される特殊勤務手当相当
ては、特殊勤務手当の種類、職務の内容、職務に 額の支給に当たっては、関係法令等に基
従事した日時及びその時間等支給上必要な事項並 づき、適正な事務処理に努めます。
びに支給額を特殊勤務手当実績簿に記載しておか
なければならないが、これを作成していないもの
があった。
(イ)
使用料及び賃借料
《指導事項》
借 上公 宅に係る 賃借料 及び敷 金の支出 におい 借上公宅に係る賃借料及び敷金の支出
て、正当な債権者以外の者に支出しているものが に当たっては、関係法令等に基づき、適
あった。
正な事務処理に努めます。
(ウ)
その他の支出
《指導事項》
院内保育所において給与する副食を購入すると
きは、生鮮食料品購入決定書に購入内訳書・見積
書を添付して決定しなければならないが、これら
の書類を作成していなかった。
また、生鮮食料品を受入れしたときは、給食材
料日計表に記載しなければならないが、これを行
っていなかった。
エ
院内保育所において給与する副食の購
入や生鮮食料品の受入れに当たっては、
北海道病院事業の財務に関する特例を定
める規則等に基づき、適正な事務処理に
努めます。
契約に係る事項
(ア)
工事契約
《指摘事項》
少額工事の完成検査において、検査員は、実地
少額工事の完成検査に当たっては、北
検査を行わなければならないが、これを行うこと 海道少額工事事務取扱要領及び北海道請
なく検査済みの処理をしていた。
(企業局) 負工事検査要領に基づき、適正な検査の
- 49 -
実施に努めます。
《指導事項》
少額工事において、 1 件の契約金額が 70 万円
少額工事の執行に当たっては、関係法
以上で短期間に完成しない工事については、請負 令等に基づき、適正な事務処理に努めま
人から工事工程表を徴さなければならないが、こ す。
れを行っていないものがあった。
(イ)
委託契約
《指摘事項》
産業廃棄物の収集運搬処分に係る委託契約にお
産業廃棄物の収集運搬処分に係る委託
いて、契約書には、委託する産業廃棄物の数量を 契 約 に 当 た っ て は 、 関 係 法 令 等 に 基 づ
記載しなければならないが、この記載のない契約 き、適正な事務処理に努めます。
書により契約を行っていた。
(緑ヶ丘病院)
《指導事項》
a 委託契約に係る最低制限価格については、予
委託契約に係る最低制限価格の設定に
定価格を定める際に適用した人件費単価を最低 当たっては、関係法令等に基づき、適正
賃金に置き換えた額と、予定価格に 10 分の 6 な事務処理に努めます。
を乗じて得た額とを比較して、いずれか高い方
とすることとされているが、人件費単価の置き
換えを行わず、予定価格に 10 分の 6 を乗じて
得た額を最低制限価格として設定しているもの
があった。
b
委託業務の予定価格の積算に当たっては、予
委託業務の予定価格の積算に当たって
定価格は、取引の実例価格等を考慮して適正に は、関係法令等に基づき、適正な事務処
定めなければならないが、予算指示額を予定価 理に努めます。
格としているものがあった。
c 委託契約において、 1 件の予定価格が 1 0 0
委託契約のうち特命随契をする場合
万円以上の特命随契をする場合は、入札参加者 は、関係法令等に基づき、適正な事務処
指名選考委員会の審議に付さなければならない 理に努めます。
が、これを行っていないものがあった。
d
一般競争入札や特命随契の方法による入札結
果等については、ホームページなどにおいて公
表することとされているが、これを行っていな
いものがあった。
また、入札参加者指名選考委員会における指
名選考の過程等についても、ホームページなど
において公表することとされているが、これを
行っていないものがあった。
(ウ)
一般競争入札や特命随契の方法による
入札結果等や入札参加者指名選考委員会
における指名選考の過程等については、
ホームページなどにおいて公表しまし
た。
その他の契約
《指導事項》
a 医療機器の賃貸借契約において、単価契約を
単価契約を行う場合は、関係法令等に
行う場合は、消費税等抜き価格相当額により競 基づき、適正な事務処理に努めます。
争させなければならないが、消費税等相当額を
含めた額で入札させ、契約を行っているものが
あった。
b
医療用酸素の単価契約において、予定価格
医療用酸素の単価契約の予定価格の設
は、取引の実例価格等を考慮して適正に定めな 定に当たっては、関係法令等に基づき、
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ければならないが、前期の購入価格をそのまま 適正な事務処理に努めます。
予定価格としていた。
c
少額工事において、指定された検査員が完了
少額工事の実地検査に当たっては、関
の確認のための実地検査を行ったときは、少額 係法令等に基づき、適正な事務処理に努
工事施行決定書の所定欄に、当該検査員がその めます。
結果を報告することとされているが、当該検査
員以外の者が検査を行ったにもかかわらず、当
該検査員がその結果を表示し、処理しているも
のがあった。
d
白衣等の物品に係る洗濯業務において、指定
白衣等の物品に係る洗濯業務における
された検査員がクリーニングの履行確認のため 履行確認の検査に当たっては、関係法令
の検査を行ったときは、クリーニング発注記録 等 に 基 づ き 、 適 正 な 事 務 処 理 に 努 め ま
票の所定欄に、当該検査員がその結果を表示す す。
ることとされているが、当該検査員以外の者が
検査を行ったにもかかわらず、当該検査員がそ
の結果を表示し、処理しているものがあった。
オ
財産に係る事項
(ア)
固定資産等
《指摘事項》
事業資産の使用許可に係る使用料について、本
事業資産の使用料の算定に当たって
来適用すべき算定基準等によらずに使用料を算定 は、関係法令等に基づき、適正な事務処
したことから、徴収額に過不足が生じていた。
理に努めます。
(部 局 名)
(件数)
(金
額)
・北 見 病 院
過少となっているもの
3件
13 万 5,930 円
過大となっているもの
1件
3 万 1,935 円
・羽 幌 病 院
過少となっているもの
2件
10 万 1,079 円
過大となっているもの
1件
3,490 円
・苫小牧病院 過少となっているもの
3 件
9 万 5,285 円
過大となっているもの
1件
2,494 円
《指導事項》
a 事業資産の使用許可に係る使用料について、
事業資産の使用料の算定に当たって
本来適用すべき算定基準等によらずに使用料を は、関係法令等に基づき、適正な事務処
徴収したことから過少となっているものがあっ 理に努めます。
た。
b
有形固定資産を寄附により取得しようとする
有形固定資産の寄附による取得に当た
ときは、寄附物件の明細や評価調書等を作成す っては、関係法令等に基づき、適正な事
るなどして、受贈の手続を行わなければならな 務処理に努めます。
いが、この処理を行っていないものがあった。
《検討事項》
事業資産の使用許可に係る使用料について、施
事業資産の使用許可に係る使用料につ
設利用対象者が限られる等の理由によりその営業 いては、営業環境を勘案することなく免
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環境を勘案する必要があるときは、減額又は免除 除としておりましたが、営業環境を勘案
することができることとされているが、営業環境 し、適切な使用料の額を算定するよう改
を勘案することなく、免除としていることから、 めました。
適切な使用料の額の算定について、検討を行う必
要がある。
(イ)
物品
《指摘事項》
たな卸資産については、毎事業年度末に実地た
実地たな卸の実施やたな卸表の作成に
な卸を行い、その結果に基づいてたな卸表を作成 当たっては、北海道病院事業の財務に関
しなければならないが、これを行っていないもの する特例を定める規則等に基づき、適正
があった。
(北見病院) な事務処理に努めます。
《指導事項》
年間を通じて着用する被服については、6 月 1
年間を通じて着用する被服の貸与に当
日に貸付を行うこととなっているが、この日を過 たっては、関係法令等を遵守し、適正な
ぎて貸付を行っているものがあった。
事務処理に努めます。
(3)
経営に係る事業の管理について是正又は
改善を求めたもの
《指摘事項》
ア 病院事業の経営は、当年度の純損失が、前年
度より 8 億 678 万 2,275 円減少したものの、累
積欠損金は 670 億 2,591 万 7,260 円と多額とな
っており、極めて厳しい経営状況にあるため、
引き続き経営の改善に努める必要がある。
(保健福祉部)
イ
工業用水道事業の経営は、当年度の純損失が
前年度より 3,524 万 6,709 円増加し、累積欠損
金は 262 億 5,185 万 6,914 円と多額となってお
り、厳しい経営状況にあるため、引き続き経営
の改善を図る必要がある。
(企業局)
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病院事業の経営については、平成 20 年
度からスタートした「北海道病院事業改
革プラン」に基づき、経営の効率化、経
営形態の見直し等により、今後もより一
層の経営改善に努めます。
工業用水道事業の一層の経営健全化を
図るため、需要の開拓に関しては、「工業
用水需要開拓促進委員会」を通じて企業
誘致部局などとの連携の強化や、工業用
水の水質などを積極的にPRすることと
しております。特に、食品製造業に対し
アンケート調査を行い、この結果を基
に、浄水器を使用した工水の優位性につ
いて戸別訪問による営業活動を実施して
おります。
これにより、平成 22 年度の契約水量の
状況といたしましては、「石狩湾新港地域
工業用水道」、「苫小牧地区第二及び東部
地区工業用水道」において 2,286m3/日増
加しました。
また、経費の削減に関しては、「室蘭地
区工業用水道」において省エネルギー設
備を導入したほか、「苫小牧地区第一工業
用水道」、「苫小牧地区第二及び東部地区
工業用水道」、「石狩湾新港地域工業用水
道」において性能発注による民間企業の
創意工夫を活用した管理運営包括委託の
導入による人員減など、経費の削減に努
めました。
平成 23 年度においては、「室蘭地区工
業用水道」において施設管理業務委託の
導入による人員減等の経費削減を行うほ
か、「苫小牧地区第一工業用水道」におい
て料金改定を行うとともに、苫小牧地区
の 2 つの事業を統合し(「苫小牧地区工業
用水道」)、2 つの水源の弾力的な水運用
による工業用水の安定供給を行い、受水
企業の利便性向上を図ることとしており
ます。
引き続き経営の改善を図るため、民間
有識者により構成されている「経営評価
委員会」における経営改善方策に係る意
見・提言を踏まえるなど、更なる需要開
拓や経営改善に努めることにより、平成
25 年度の単年度収支黒字化目標に向け、
経営健全化計画の着実な推進に努めま
す。
(4)
交通事故が発生したもの
《指導事項》
公用車による交通事故が発生し、修繕費用を支 公用車による交通事故の対策について
出しているものがあった。
は、今後とも引き続き、あらゆる機会を
通じて職員に注意を喚起するとともに、
職員の交通安全に対する意識の高揚を図
り、交通事故の防止について一層努めま
す。
(5)
その他是正又は改善を求めたもの
《指摘事項》
ソフトウエアを使用する業務においては、使用
許諾契約に基づきソフトウエアを使用しなければ
ならないが、これらを業務に使用するに当たり、
ソフトウエアの著作権者の許諾を得ず複製したこ
とにより、著作権を侵害しているものがあった。
(部 局 名)
・保健福祉部
(本数)
361 本
(部 局 名)
・企 業 局
(本数)
93 本
ソフトウェアの使用に当たっては、関
係法令等を遵守し、適正なソフトウェア
の使用に努めます。
ソフトウェアの使用に当たっては、北
海道ソフトウェア資産管理規程等に基づ
き、適切な管理及び使用に努めます。
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