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「「京」を用いたマルチスケール核融合プラズマ乱流シミュレーション」 前山
「京」を用いたマルチスケール核融合プラズマ 乱流シミュレーション 前山 伸也 日本原子力研究開発機構 システム計算科学センター 「京」を用いたマルチスケール核融合プラズマ乱流シミュレーション 前山 伸也 日本原子力研究開発機構・システム計算科学センター 〒277-0871 千葉県柏市若柴 178-4-4 [email protected] 核融合プラズマでは、プラズマ中で生じる乱流が熱や粒子の輸送を引き起こし、プラズマ閉じ込め 性能を劣化させてしまうため、乱流輸送現象の解明が重要な課題である。プラズマ乱流の理解は、ジ ャイロ運動論と呼ばれる第一原理的モデルに基づく理論・数値シミュレーション研究により推し進め られてきた。従来の多くの研究では、イオン系乱流(波長約 2cm、周波数約 10kHz)と電子系乱流(波 長約 0.5cm、周波数約 400kHz)の間のスケール分離を仮定して解析がなされてきた。しかしながら、 多階層の物理が非線形性により複雑に相互作用する乱流現象において、スケール分離の仮定は自明で はなく、イオン系乱流と電子系乱流の間の相互作用の有無を明らかにすることが課題となっていた。 両者のスケールを同時に取り扱うには、約 10 万倍の時空間分解能が必要となるため、 「京」のような 最先端の超並列計算機が不可欠である。 ジャイロ運動論的シミュレーションコード GKV は核融合プラズマの乱流輸送解析に用いられるコー ドの一つで、その解析適用範囲は物理モデルの拡張と高性能計算手法の発展とともに拡大されてきた。 これまでに、軸対称プラズマにおけるイオン系乱流解析(核融合科学研究所・プラズマシミュレータ 1.4TFLOPS、2006)、非軸対称プラズマにおけるイオン系乱流解析(海洋研究開発機構・地球シミュレ ータ 40TFLOPS、2008)、電子効果を含むイオン系乱流解析(国際核融合エネルギー研究センター・Helios 1.2PFLOPS、2013)への適用がなされ、大型実験装置との比較研究も行われている。そして近年、10PFLOPS を誇る理化学研究所の「京」を活用することで、マルチスケール核融合プラズマ乱流シミュレーショ ンが実現した。 「京」は数万の計算ノードが Tofu インターコネクトと呼ばれるネットワークで接続された分散並列 計算機であり、その性能を最大限に引き出すためにはノード間通信コストの削減が重要となる。GKV コードではジャイロ運動論で記述される 5 次元位相空間の並列化に伴い、様々な種類の通信が発生す る。そこで、これらの異なる通信パターンに対し、通信のトレードオフを分析し、Tofu インターコネ クト上で通信コストが最小となる最適化技術を開発した。具体的には、5 次元空間をいくつかのセグメ ントに区分けして、通信を局所的に閉じ込めて実行するようにプロセス配置することで、通信コスト を約 60%削減することに成功した。それに加えて、各計算ノードに搭載された複数のコアを利用して、 通信スレッドと演算スレッドによる通信と演算の同時処理を行い、通信コストを実効的にマスクする ことに成功した。以上の最適化により、GKV の並列処理性能は飛躍的に向上し、 「京」全システム規模 の約 60 万並列における 0.78PFLOPS という高い演算性能と、99.99994%という高い実効並列化率を達成 した。 これにより、電子スケールからイオンスケールまでを統一的に扱う直接数値シミュレーションに基 づいて、マルチスケールプラズマ乱流におけるダイナミクスを解析し、電子/イオン系乱流における スケール間相互作用が存在することを示した。波の非線形相互作用に関する詳細解析により、スケー ル間相互作用として、①イオン系乱流による電子系乱流の抑制と②電子系乱流によるイオン系乱流の 増大の二つの物理機構を明らかにした。前者は、イオン系乱流の作る渦のせん断効果により、電子系 乱流で現れる波が引きちぎられることで生じ、これにより電子スケールで起こる電子熱輸送が低減さ れる。後者は、電子系乱流の作る微細な渦が、帯状流と呼ばれる空間的対称性を持つ層流状の流れに 対する減衰として寄与することで生じる。イオン系乱流を抑制する効果を持つ帯状流が低減されるこ とで、結果的にイオン系乱流が増大することが明らかとなった。これらの成果は、従来のスケール分 離の仮定を覆すスケール間相互作用の存在の実証と、その物理機構を解明した成果として、高性能計 算分野のみならず、核融合分野においても高く評価されている。 以上のように、 「京」を活用した超並列計算は核融合プラズマ乱流研究のブレークスルーをもたらし ている。今後はエクサスケール計算機への適用を視野に入れてさらに開発を進め、新たな物理を切り 拓くツールとして、ますます発展していく大規模並列計算機を活用したい。 䛂ி䛃䜢⏝䛔䛯䝬䝹䝏䝇䜿䞊䝹 ᰾⼥ྜ䝥䝷䝈䝬ὶ䝅䝭䝳䝺䞊䝅䝵䞁 ๓ᒣ ఙஓ ᪥ᮏཎᏊຊ◊✲㛤Ⓨᶵᵓ䝅䝇䝔䝮ィ⟬⛉Ꮫ䝉䞁䝍䞊 ඹྠ◊✲⪅䠖 Ώ㑓ᬛᙪ䠄ྡྂᒇ䠅䠈ᡞᮧὈᏹ䠈௰⏣㈨Ꮨ䠈▮ᮌ㞞ᩄ䠈 ᐑᡞ┤ு䠈Ἴᨻ䠄᰾⼥ྜ◊䠅䠈▼⃝᫂ᏹ䠄᰾⼥ྜ◊䠅 ➨26ᅇCCSE䝽䞊䜽䝅䝵䝑䝥䠈᯽䠈2015ᖺ2᭶26᪥ This work is supported by HPCI Strategic Program Field No.4 and MEXT KAKENHI Grant No.26800283. Outline ¾䝥䝷䝈䝬ὶゎᯒ䝁䞊䝗GKV ¾䛂ி䛃䛻䛚䛡䜛GKV䝁䞊䝗䛾㉸୪ิ ¾䝬䝹䝏䝇䜿䞊䝹᰾⼥ྜ䝥䝷䝈䝬ὶ 䝅䝭䝳䝺䞊䝅䝵䞁 2 ᰾⼥ྜ䛸䝥䝷䝈䝬ὶ ᰾⼥ྜ⅔䛿ᇶᖿ䜶䝛䝹䜼䞊䛸䛺䜚ᚓ 䜛ḟୡ௦䛾䜶䝛䝹䜼䞊※䚹 ධຊ䠙ฟຊ䛸䛺䜛䝤䝺䞊䜽䜲䞊䝤䞁᮲ ௳䜢㐩ᡂ䚹䜶䝛䝹䜼䞊⅔䛸䛧䛶䛾ᕤᏛ ᐇド◊✲䛜ᅜ㝿༠ຊ䛾ୗ䛷㐍⾜䚹 ⣙1൨ᗘ䛾⇞ᩱ䝥䝷䝈䝬䜢ᙉຊ䛺☢ ሙ䛷㛢䛨㎸䜑䛶᰾⼥ྜᛂ䜢㉳䛣䛩䚹 䝥䝷䝈䝬୰䛷⏕䛨䜛ὶ䛻䜘䜚䚸㛢䛨 ㎸䜑ᛶ⬟䛜ᕥྑ䛥䜜䜛䚹 䝥䝷䝈䝬ὶ䛻䜘䜛⇕㍺㏦≉ᛶ䛾ゎ᫂ 䛸ᐃ㔞ⓗホ౯䛜᰾⼥ྜ◊✲䛾ㄢ㢟䚹 3 GKV: GyroKinetic Vlasov code 6ḟඖ 䝆䝱䜲䝻㐠ືㄽ ┦✵㛫 䝥䝷䝈䝬ὶ䜢グ㏙䛩䜛➨ ୍ཎ⌮ⓗ᪉⛬ᘧ䚹 ⨨䞉㏿ᗘ䛾5ḟඖ✵㛫䛻 5ḟඖ 䛚䛡䜛䝥䝷䝈䝬ᣲື䜢⾲䛩䚹 ┦✵㛫 ᩘ್ィ⟬ୖ䛿5ḟඖCFD䚹 䝆䝱䜲䝻 㐠ືㄽ ᪕ᅇ༙ᚄ ᪕ᅇ୰ᚰ㌶㐨 䝆䝱䜲䝻㐠ືㄽ䝁䞊䝗GKV ☢ຊ⥺䛻ἢ䛖㠀┤᭤⥺ᗙᶆ䚹 ᕪศἲ䠋䝇䝨䜽䝖䝹ἲ䠇㝧ⓗ 㛫✚ศ䚹 5ḟඖ✵㛫䚸⢏Ꮚ✀䛻㛵䛧䛶 MPI/OpenMP୪ิ䚹 4 ゎᯒ䠖 ᆺᐇ㦂䛸䛾ẚ㍑᳨ド JT-60 LHD 5 JT-60SA 䠄ᘓタ୰䠅 Linear growth rate ゎᯒ䠖 ᑗ᮶⨨䛾ᛶ⬟ண GENE GKV KBM ITG TEM Ion beta value ǃi[%] 6 GKV䝁䞊䝗䛸㧗ᛶ⬟ィ⟬ Performance of supercomputers GKV䝁䞊䝗䛾㐺⏝䛷䛝䜛≀⌮䛿㧗ᛶ⬟ィ⟬䛾Ⓨᒎ䛸䛸䜒䛻ᣑ䚹 ி䝁䞁䝢䝳䞊䝍 ᆅ⌫䝅䝭䝳 䝺䞊䝍 㟁Ꮚ䠋䜲䜸䞁⣔䝬䝹䝏䝇 䜿䞊䝹䝥䝷䝈䝬ὶゎᯒ 」㞧䛺LHDᙧ≧䛻䛚 䛡䜛䜲䜸䞁⣔ὶゎᯒ ༢⣧䛺㍈ᑐ⛠⣔䛻䛚 䛡䜛䜲䜸䞁⣔ὶゎᯒ Year 7 Outline ¾䝥䝷䝈䝬ὶゎᯒ䝁䞊䝗GKV ¾䛂ி䛃䛻䛚䛡䜛GKV䝁䞊䝗䛾㉸୪ิ ¾䝬䝹䝏䝇䜿䞊䝹᰾⼥ྜ䝥䝷䝈䝬ὶ 䝅䝭䝳䝺䞊䝅䝵䞁 8 GKV䝁䞊䝗䛾୪ิィ⟬ᵓ㐀 ¾ 5ḟඖ✵㛫(x, y, z, v, Nj)䛾⢏Ꮚศᕸ㛵ᩘ䛸㟁☢ሙ䛾Ⓨᒎ䜢ゎ䛟䚹 ¾ ከḟඖ㡿ᇦศ[x (䜎䛯䛿 y), z, v, Nj]䠇⢏Ꮚ✀(s)୪ิ ¾ MPI䛸OpenMP䜢⏝䛔䛯䝝䜲䝤䝸䝑䝗୪ิ ¾ MPI䝥䝻䝉䝇㓄⨨䛾᭱㐺 o ㏻ಙ䝁䝇䝖䛾๐ῶ ¾ ㏻ಙ䛸₇⟬䛾ྠฎ⌮ o ㏻ಙ䝁䝇䝖䜢䝬䝇䜽 ி䝁䞁䝢䝳䞊䝍 Mapping + Overlaps Speed up ከḟඖᩘ್ὶయຊᏛ䝁䞊䝗 䝣䞊䝸䜶䝇䝨䜽䝖䝹ἲ(x, y) Џ x, y䛻㛵䛩䜛㌿⨨㏻ಙ ᕪศἲ(z, v, Nj) Џ z, v, Nj䛻㛵䛩䜛1ᑐ1㏻ಙ 㟁☢ሙ䝋䝹䝞䞊 Џ v, Nj, s䛻㛵䛩䜛⥲㏻ಙ Mapping No optimization Number of cores [x103] 9 http:www.aics.riken.jp/en/kcomputer/ Tofu䜲䞁䝍䞊䝁䝛䜽䝖[Ajima,2012] ࣆ࣮ࢡ₇⟬ᛶ⬟ 10.51 PFlops CPU: SPARC64 VIIIfx 2 GHz 8 ࢥ/ࣉࣟࢭࢵࢧ 16 GFlops/ࢥ ࣓ࣔࣜࣂࣥࢻᖜ 8 GB/s/ࢥ 88128ィ⟬ࣀ࣮ࢻ (705024ࢥ) ࣥࢱ࣮ࢥࢿࢡࢺ: Torus fusion (Tofu) 6ḟඖ࣓ࢵࢩࣗ/ࢺ࣮ࣛࢫ ࢺ࣏ࣟࢪ࣮ ࣜࣥࢡࣂࣥࢻᖜ 5 GB/s × 4 ྠ㏻ಙྍ⬟㸦4㏦ಙ+4ཷಙ㸧 10 MPI䝥䝻䝉䝇㓄⨨䛾᭱㐺 䐟x, y䛻㛵䛩䜛㌿⨨㏻ಙ䛿 1䛴䛾䝉䜾䝯䞁䝖ෆ䛷⾜䛖䚹 䐡v, Nj, s䛻㛵䛩䜛⥲㏻ಙ 䛿1ᖹ㠃ෆ䛷⾜䛖䚹 䐠z, v, Nj䛻㛵䛩䜛1ᑐ1㏻ಙ䛿 㞄᥋䛩䜛䝉䜾䝯䞁䝖㛫䛷⾜䛖䚹 11 ㏻ಙ䛸₇⟬䛾ྠฎ⌮ OpenMP䝇䝺䝑䝗䜢⏝䛔䛯MPI ㏻ಙ䛸₇⟬䛾䜸䞊䝞䞊䝷䝑䝥 FFTィ⟬䛻䛚䛡䜛䝟䜲䝥䝷䜲䞁 䜸䞊䝞䞊䝷䝑䝥 [Maeyama, 2013] [Idomura, 2013] ㏲ḟฎ⌮ 01 … N-1 ྠฎ⌮ Threads Comm. 01 … ㏲ḟฎ⌮ ྠฎ⌮ Threads Threads N-1 FFT in x Comp. Time Time OpenMP䝇䝺䝑䝗䛾୍䛴䜢㏻ ಙ䛻⏝䛩䜛䛣䛸䛷ྠᮇ䠋㠀 ྠᮇ㏻ಙ䛸䜒䛻ྠฎ⌮ྍ⬟䚹 䝁䞊䝗య䜢㏻䛧䛯⥲ྜⓗ䛺 䜸䞊䝞䞊䝷䝑䝥䜢ᐇ䛩䜛䛣䛸 䛷ຠ⋡䜢ྥୖ䚹 Transpose xЍy Time FFT in y Time 12 ᭱㐺䛻䜘䜛㏻ಙ䝁䝇䝖๐ῶ ¾ MPI䝥䝻䝉䝇㓄⨨䛾᭱㐺䛻䜘䜚㏻ಙ䝁䝇䝖䜢ᖜ䛻๐ῶ䚹 ¾ ㏻ಙ䛸₇⟬䛾ྠฎ⌮䛻䜘䜚㏻ಙ䝁䝇䝖䜢ᐇຠⓗ䛻䝬䝇䜽䚹 Elapsed time [sec/step] 1䝇䝔䝑䝥ᙜ䛯䜚⤒㐣㛫䛾᥎⛣ 1.0 0.8 42% reduced 77% masked 0.6 0.4 䛭䛾 ㌿⨨㏻ಙ 䝇䝨䜽䝖䝹ἲ₇⟬ 1ᑐ1㏻ಙ ᕪศ₇⟬ 㟁☢ሙ䝋䝹䝞䞊 79% reduced 80% masked 0.2 ၥ㢟つᶍ: (nx, ny, nz, nv, nNj, ns) = (256, 256, 32, 32, 32, 2) 0 No optimization Mapping Mapping + Overlaps ୪ิᩘ: (Nxy, Nz, Nv, NNj, Ns, Nthreads) = (4, 4, 4, 4, 2, 8) 13 100䝁䜰⣭䛾㉸୪ิ ₇⟬ᛶ⬟ TFLOPS BX900(ཎᏊຊᶵᵓ)䛚䜘䜃ி䠄⌮◊䠅䛻 䛚䛡䜛GKV䛾䝇䝖䝻䞁䜾䝇䜿䞊䝸䞁䜾 ¾ ி䝣䝹䝜䞊䝗つᶍ䛻䜟䛯䜛 60䝁䜰䜎䛷䛾Ⰻዲ䛺䝇 䝖䝻䞁䜾䝇䜿䞊䝸䞁䜾 103 ¾ 㧗䛔ᐇຠ୪ิ⋡ 160ಸ䛾 ~99.99994% 㧗㏿ ி 102 ¾ ₇⟬ᛶ⬟780TFLOPS (6180൨ ᱁ᏊⅬ) 10 1 103 䠄⌮ㄽ䝢䞊䜽ẚ8.3~10.8%䠅 ி (340൨᱁ᏊⅬ) BX900 (43൨᱁ᏊⅬ) 104 105 ୪ิ䝁䜰ᩘ Ѝ 䝁䞊䝗䛾㧗୪ิ䞉㧗㏿ 䛻䜘䜚䚸䝬䝹䝏䝇䜿䞊 䝹ὶ䝅䝭䝳䝺䞊䝅䝵䞁䛜 106 ྍ⬟䛸䛺䛳䛯䚹 14 㛤Ⓨᢏ⾡䛾ỗ⏝ᛶ 䠖ᕪศἲὶయゎᯒ䝁䞊䝗GT5D ✵㛫䠖4ḟ⢭ᗘᕪศἲ䚸㛫䠖㝜ゎἲ ₇⟬䜹䞊䝛䝹䛿ඹᙺṧᕪἲ䛻䜘䜛ᕪศ㝜ゎἲ䝋䝹䝞䞊 ¾ ㏻ಙ䝇䝺䝑䝗䛻䜘䜛⿇㏻ಙ㞃ⶸ䜢㐺⏝䛧䚸ி䝣䝹䝜䞊䝗つᶍ 䜎䛷䛾Ⰻዲ䛺䝇䜿䞊䝷䝡䝸䝔䜱䜢ᐇ⌧䚹 Ѝ 㛤Ⓨᢏ⾡䛿つᶍὶయゎᯒ䛻㐺⏝ྍ⬟䛺ỗ⏝ᢏ⾡䚹 GT5D䝁䞊䝗䛾䝇䜿䞊䝸䞁䜾 15 Outline ¾䝥䝷䝈䝬ὶゎᯒ䝁䞊䝗GKV ¾䛂ி䛃䛻䛚䛡䜛GKV䝁䞊䝗䛾㉸୪ิ ¾䝬䝹䝏䝇䜿䞊䝹᰾⼥ྜ䝥䝷䝈䝬ὶ 䝅䝭䝳䝺䞊䝅䝵䞁 16 ᰾⼥ྜ䝥䝷䝈䝬 㧗 䛾䝥䝷䝈䝬䜢⎔≧䛾ᙉຊ䛺☢ሙ䛷㛢䛨㎸䜑䜛䚹 䝥䝷䝈䝬ὶ䛜⇕䜔⢏Ꮚ䛾㍺㏦䜢ᘬ䛝㉳䛣䛧䚸㛢䛨㎸䜑ᛶ ⬟䜢ຎ䛥䛫䛶䛧䜎䛖䚹 Heating Fusion Magnetic field Supercondu cting coils Charged particles Turbulent transport 17 ᚤどⓗᏳᐃᛶ䛸䝥䝷䝈䝬ὶ 䝥䝷䝈䝬ὶ䛿 ᗘ䞉ᐦᗘ໙㓄 䛻㉳ᅉ䛩䜛ᚤどⓗᏳᐃᛶ䛻 䜘䛳䛶㥑ື䛥䜜䜛䚹 2䛴䛾ᆺⓗ䛺䝇䜿䞊䝹: ¾ 㟁Ꮚ⣔ὶ (Ἴ㛗~0.5cm, ࿘Ἴᩘ~400kHz) ¾ 䜲䜸䞁⣔ὶ (Ἴ㛗~2cm, ࿘Ἴᩘ~10kHz) 䝇䜿䞊䝹ศ㞳䛿ᡂ❧䛩䜛䛛䠛 Ѝ┤᥋ᩘ್䝅䝭䝳䝺䞊䝅䝵䞁 䠄DNS䠅䛻䜘䜚᳨ド䚹 㟁Ꮚ ᗘ໙㓄Ᏻᐃᛶ䠄ETG䠅䛸 䜲䜸䞁 ᗘ໙㓄Ᏻᐃᛶ䠄ITG䠅 Magnetic drift 䞉 Spase Electric field E 䞉 Dense High Temp. Fluctuation 䞉 Spase 䞉 Dense E㽢B Low Temp. Magnetic field B 18 ᚤどⓗᏳᐃᛶ䛾⥺ᙧゎᯒ ᭱㐺䛥䜜䛯GKV䝁䞊䝗䛻䜘䜚䝬䝹䝏䝇䜿䞊䝹ὶゎᯒ䛜ᐇ⌧䚹 㟁Ꮚ䝇䜿䞊䝹䛛䜙䜲䜸䞁䝇䜿䞊䝹䛻Ώ䜛Ᏻᐃᛶ䚹 Linear growth rate DŽR/vti ⥺ᙧᡂ㛗⋡䝇䝨䜽䝖䝹 㟼㟁䝫䝔䞁䝅䝱䝹ᦂື䛾 䝇䝘䝑䝥䝅䝵䝑䝖 5 10 2.5 ETG 1 0 ITG -2.5 -5 ITG 0.1 0.1 1 10 Poloidal wave number kyǏti ETG 19 䝬䝹䝏䝇䜿䞊䝹ὶ䝅䝭䝳䝺䞊䝅䝵䞁 㟼㟁䝫䝔䞁䝅䝱䝹ᦂື䛾㛫Ⓨᒎ (䝫䝻䜲䝎䝹᩿㠃ᅗ) 20 :N :N (7* 1 N\ )LHOGHQHUJ\:N 5Q7LȡWL Linear growth rate JR/vti 10 :N 䜶䝛䝹䜼䞊 Spectra 䝇䝨䜽䝖䝹 N\ J,7* ,7* N\ȡWL ᖏ≧ὶ N\ȡWL (7* N\ȡWL ,7* 0.1 N\ 0.1 1 10 Poloidal wave number kyǏti 7LPHWYWL5 :N :N N\ N\ 21 䝇䜿䞊䝹㛫┦స⏝䛻䜘䜛ὶ䝇䝨䜽䝖䝹䛾ኚ 䜲䜸䞁⣔ὶ 䛾䛫䜣᩿ຊ䛻䜘䜛㟁Ꮚ⣔ὶ䛾ᢚไ䚹 㟁Ꮚ⣔ὶ䛾ᖏ≧ὶῶ⾶ຠᯝ䛻䜘䜛䜲䜸䞁⣔ὶ䛾ቑ䚹 Ѝ ᚑ᮶䛾䝇䜿䞊䝹ศ㞳䛾௬ᐃ䜢そ䛩⏬ᮇⓗᡂᯝ䚹 (OHFWURQKHDWGLIIXVLRQ FRHIILFLHQW FHNFJ% 㟁Ꮚ⇕㍺㏦䝇䝨䜽䝖䝹 (OHFWURQ VFDOHVLP FH FJ% ,RQVFDOH VLP FH FJ% 0XOWLVFDOH VLPFH FJ% 3RORLGDO ZDYHQXPEHUN\ȡWL 䝬䝹䝏䝇䜿䞊䝹ὶ䛻䛚 䛡䜛䝇䜿䞊䝹㛫┦స⏝ ITG turb. ETG reduction by ITG eddies ETG turb. Zonal Flows ZF damping by Electronscale turb. 22 䜎䛸䜑 䛂ி䛃䛻䛚䛡䜛GKV䝁䞊䝗䛾᭱㐺䜢ᐇ䛧䚸60䝁䜰䜎䛷䛾Ⰻዲ 䛺䝇䜿䞊䝷䝡䝸䝔䜱䛸99.99994%䛸䛔䛖㧗䛔ᐇຠ୪ิ⋡䜢㐩ᡂ䚹 ¾ 3ḟඖ䝖䞊䝷䝇䝛䝑䝖䝽䞊䜽䛻䛚䛡䜛䝥䝻䝉䝇㓄⨨᭱㐺䛻䜘䜚䚸 ㏻ಙ䝁䝇䝖䜢ᖜ䛻๐ῶ䚹 ¾ ㏻ಙ䛸₇⟬䛾ྠฎ⌮䛻䜘䜚㏻ಙ䝁䝇䝖䜢㞃ⶸ䚹 㟁Ꮚ䝇䜿䞊䝹䛛䜙䜲䜸䞁䝇䜿䞊䝹䜎䛷䛾䝬䝹䝏䝇䜿䞊䝹䝥䝷䝈䝬 ὶ䛻䛴䛔䛶䚸┤᥋ᩘ್䝅䝭䝳䝺䞊䝅䝵䞁䛻ᇶ䛵䛟ゎᯒ䜢ᐇ⌧䚹 ¾ 䝬䝹䝏䝇䜿䞊䝹ὶ䝇䝨䜽䝖䝹䛿༢୍䝇䜿䞊䝹䛾༢⣧䛺㊊䛧 ྜ䜟䛫䛷䛿䛺䛔䚹 ¾ 䜲䜸䞁⣔ὶ 䛻䜘䜛㟁Ꮚ⣔ὶ䛾䛫䜣᩿䚹 ¾ 㟁Ꮚ⣔ὶ䛾ᖏ≧ὶ䛫䜣᩿ຠᯝ䛻䜘䜛䜲䜸䞁⣔ὶ䛾ቑ䚹 ୧䝇䜿䞊䝹㛫䛾┦స⏝䛾Ꮡᅾ䜢ᐇド䛧䚸䛭䛾≀⌮ᶵᵓ䜢ゎ᫂䚹 23 䜎䛸䜑 ᮏ◊✲䛸䛭䛾㛵㐃ᡂᯝ䛿䚸᰾⼥ྜ䞉ィ⟬⛉Ꮫ䛾୧ศ㔝䛷㧗䛟ホ౯䚹 9 PLASMA2014 ⱝᡭඃ⚽Ⓨ⾲㈹䠄2014ᖺ11᭶䠅䠊 9 HPCI⏝ㄢ㢟ඃ⚽ᡂᯝ㈹䠄2014ᖺ10᭶䠅䠊 9 JAEA⌮㛗⾲ᙲ䞉◊✲㛤Ⓨຌ⦼㈹䠄2014ᖺ10᭶䠅䠊 9 ᰾⼥ྜ䜶䝛䝹䜼䞊㐃ྜㅮ₇ⱝᡭඃ⚽Ⓨ⾲㈹䠄2014ᖺ6᭶䠅䠊 9 SC13 Best Poster Award䠄2013ᖺ11᭶䠅䠊 9 JSST2013 Outstanding Presentation Award䠄2013ᖺ9᭶䠅䠊 9 JSST2013 Research Award䠄2013ᖺ9᭶䠅䠊 9 JSST2012 Outstanding Presentation Award䠄2012ᖺ9᭶䠅䠊 ᚋ䛾ㄢ㢟: 䝫䝇䝖䛂ி䛃 ¾ 䜶䜽䝃䝣䝻䝑䝥䝇ィ⟬ᶵ ~ 2020ᖺ ¾ 䝯䝙䞊䝁䜰⎔ቃ䛻䛚䛡䜛᭱㐺 ¾ 䜘䜚ໟᣓⓗ䛺䝬䝹䝏䝇䜿䞊䝹᰾⼥ྜ䝅䝭䝳䝺䞊䝅䝵䞁 (㟁☢ὶయຊᏛ – 䜲䜸䞁⣔ὶ – 㟁Ꮚ⣔ὶ) 24