...

費用徴収・配分に係わる制度運用上の課題 参考資料1 (第4回WG資料4)

by user

on
Category: Documents
10

views

Report

Comments

Transcript

費用徴収・配分に係わる制度運用上の課題 参考資料1 (第4回WG資料4)
(社)日本自動車工業会
費用徴収・配分に係わる制度運用上の課題
A案
1.法人税の
課税
新車;自車
既販車;排出者
C案
新車;自車・既販車分
既販車;なし
①フロン、エアバッグ回収費用の再資源化事業者への支払い分は
通常では「寄付金」等として、課税対象となる(税率約40%)
②徴収した費用を当年度内に支出しない場合は、収益として
課税対象となる (税率約40%)
2.自動車取得
税等の課税
B案
新車;自車
既販車;任意の時点
・リサイクル費用を新車価格に含めた場合、自動車取得税の課税
対象となる (自動車取得税 税率5%<軽・営業用3%>)
(第4回WG資料4) 参考資料1
D案
新車;なし
既販車;排出者
E案
新車;なし
既販車; 任意の時点
F案
・課税対象外と
する措置
影響大
新車・既販車
新車分;影響大
(前払い)影響大
既販車分;影響小
新車分;影響大
前払い分は
影響小
影響小
影響大
既販車分;影響小
影響大
新車分;影響大
・諸費用方式の採用
(既販車分費用
−
影響大
も上乗せ)
−消費税は、新車価格・諸費用いづれの徴収方法も課税対象−
備 考
新車;他車
既販車; なし
・課税対象価格から
リサイクル費用を
除外
3. リサイクル費用 ①リサイクル技術の進歩、埋め立て処分費高騰による費用の変動
の変動
4.新車徴収時
の確実な
費用徴収
5.他車充当の
場合、販売
・廃車台数
により収支
に影響
6.管理コスト
への影響
②リサイクル対象品目(マテリアルリサイクル等)の増加による費用の変動
③物価変動(人件費等)・消費税 税率変更にともなう処理費用
の増減による費用等の変動
①ユーザーが後付け装着した装備品(例;エアコン<新車時装着率約 90%
00 年実績>)についてのリサイクル費用の措置(不足分対応)
新車・既販車
(前払い)影響大
新車分;影響大
前払い分は
新車分;影響大
−
影響大
新車・既販車
新車分;影響大
(前払い)影響大
措置
−
前払い分は
新車分;影響大
−
影響大
・エアコン非装着車から
影響大
フロン費用を徴収
するか否か
②並行輸入事業者の特定は実質 困難、並行輸入車両のリサイクル
費用が徴収できるか
・販売台数と廃車台数の乖離幅が変化するため、
①毎年の徴収総額に過不足が生じる (資金余剰・ショート)
②過去の販売台数によって徴収金額が毎年 変動する
(メーカー間でも徴収額に差が発生)
・並行輸入車両
新車分;影響大
影響大
−
影響大
(2∼4万台/年)
・過不足が最小限と
なる算出方法(シミュ
−
影響大
−
影響大
レーション)
・過不足分を吸収
する運営方法
①徴収に係わるコスト
(例;徴収者が多い場合、送金手数料大 等)
②徴収者からの回収ロス
(例;徴収者が多い場合、不渡り等発生の可能性等)
③運営に係わるコスト
(例;複数の徴収ルートの場合、管理コスト増等)
7.その他
・変動分の費用調整
新車分;影響小
影響小
影響大
影響小
影響小
影響大
影響小
既販車分;影響大
新車分;影響小
詳細検討中
既販車分;影響大
影響大
影響小
(2ルート設定)
(1ルート)
④費用返還に係わるコスト
(例;自車充当の場合、輸出による返還コスト発生等)
影響大
・ユーザーへの説明
①1度に2台分の徴収
②製品開発にて環境配慮対応済みとなった車両(環境負荷物質低減
<CO2 冷媒等>)からの当該 フロン費用等の徴収
新車販売時に廃車を下取る場合
新車分;影響大
影響小
影響大
影響小
既販車分;影響小
(2台分徴収)
※重量税還付の必
要性に留意
−
(2台分徴収)
(フロン等)
(フロン等)
※ 前払いとはリサイクルチケットを廃車前に購入すること
法人税の課税について(1)
別紙1
◆再資源化事業者へのフロン・エアバッグ費用支払いに法人税(約40%)
が課税される可能性あり (A∼F方式共通)
→ 徴収金額に税金分を上乗せした金額の徴収 要
<理由>
・フロン・エアバッグの取り外し作業を、再資源化事業者の義務とし、再資源化事業者
が費用徴収せず、メーカーが徴収し再資源化事業者に費用を支払う場合は、会計上
「寄付金」等となる為
<試算>
−与件−
・廃車発生台数;500万台 法人税等 税率;40%
・フロン・エアバッグ取り外し費用;1万円(仮)
必要な費用;500 億円/年 → 徴収する金額;約 830 億円/年
(1万円/台) (約1万7千円/台)
法人税による費用ロス;約 330 億円/年 (約 833 億円×40%)
本来 必要な費用 500 億円(1万円/台)
※
500 億円÷60%
フロン等取り外し 500 億円
税金 約 330 億円 ※
=830 億円
830 億円×40%
ユーザーからの徴収費用総額 約 830 億円(約1万7千円/台) =330 億円
<必要措置> 税務上「課税対象外」とする
別紙2
法人税の課税について(2)
◆徴収した費用が当年度内に支払われない場合、法人税(約40%)が課税
される可能性あり (A∼C・E方式)
→ 徴収金額に税金分を上乗せした金額の徴収 要
<理由>
・将来必要な費用であっても、支払時期、支払先が不明確な場合、徴収した費用は
原則「前受け金」として税務処理できないことから「収益」としてみなされる為
<試算>
−与件−
・新車販売台数;500万台 法人税等 税率;40%
・リサイクル費用総額;2万円/台(仮) 廃車時期;新車販売から一律10年後
(輸出はないものと想定)
必要な費用;1000 億円/年 → 徴収する金額;約 1670
(2万円/台) (約3万3千円/台)
法人税による費用ロス;約
億円/年
670 億円/年 (約 1670 億円×40%)
約 6700 億円/10 年間
億円
3000
2000
1670
1000
1000
経過年数
0
-1000
-2000
-3000
-4000
-5000
1
2
3
-670
-1340
4
5
6
7
8
9
10
-2010
-2680
-3350
-4020
-4690
-6000
-7000
-5360
-6030
-6700
-8000
凡例;左から「必要費用」「徴収費用」「税金ロス累計」
<必要措置> 税務上「課税対象外」とする
取得税の課税について
別紙3
◆費用を新車価格に含めた場合、ユーザーは取得税 (5%<軽・営業用3%>)
が課税される (A∼C・F方式)
<理由>
・取得税は車両価格に課税される為
<試算>
−与件−
・新車販売台数;500万台(乗用車400万台;軽・営業用車100万台)
・取得税 税率;乗用車 5% 軽・営業用車3% (平均4.6%)
・リサイクル費用総額;2万円/台(仮)
ユーザーの取得税負担額;約46億円/年
(2万円×500万台×平均4.6%)
※ 当該費用は、新車登録時にユーザーが負担
<必要措置> 「諸費用」として、車両価格と切り離し費用徴収
又は 税務上リサイクル費用分は「課税対象外」とする
Fly UP