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 はじめに
男女共同参画社会の実現に向けて
すべての個人が、性別にかかわりなく、互いにその人権を尊重し、
喜びも責任も分かち合いつつ、自らの意思によって、その個性と能力
を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現は、社会全体で取り組む
べき重要な課題です。
これまでも、男女共同参画社会の実現に向け、国際社会における取り組みとも連動しながら、
平成11年に男女共同参画社会基本法が制定され、それに基づく男女共同参画基本計画や積極的
格差是正措置をはじめとする様々な取り組みが進められてきました。
少子高齢化が進み、人口減少社会に突入したわが国においては、将来にわたり持続可能な社会
の経済発展を構築するために、さらに、平成 27 年 8 月には、
「女性の職業生活における活躍の推
進に関する法律」
(
「女性活躍推進法」)が成立し、わが国における男女共同参画社会の実現に向
けた取り組みは新たな段階に入りました。
長岡京市では、平成 22年 10 月に制定された「長岡京市男女共同参画推進条例」に基づき、「長
岡京市男女共同参画計画 第 5 次計画」
(平成 23 年度∼平成 27 年度)を策定し、7 つの基本目標
を掲げ、男女共同参画を推進してまいりました。
このたび策定しました「長岡京市男女共同参画計画 第 6 次計画」
(平成 28 年度∼平成 32 年度)
は、平成28年4月から始まる「長岡京市第 4 次総合計画」の人権分野の男女共同参画社会の形成
の部門別計画として位置づけられ、新たに「女性活躍推進法」の市町村推進計画としても位置づ
けています。これは、これまでの男性中心型労働慣行等の見直しを図り、誰もが職場、地域、家
庭において充実した社会生活が営めるように取り組みを進め、男女共同参画社会の形成の促進を
図るものです。また、重点施策では、第 5次計画の政策・方針決定過程への女性の参画拡大に加
え、新たに4項目を追加設定し、重点施策として 5 項目と 66 の具体的施策を掲げ、様々な施策を
総合的かつ計画的に推進してまいります。今後とも、市民の皆様のご理解とご協力をいただきま
すようよろしくお願い申し上げます。
なお、この計画の策定にあたり、多くの皆様に貴重なご意見をいただきましたことに、心から
感謝を申し上げます。
長岡京市長 平成 28 年 3 月
もくじ
基本目標Ⅵ あらゆる暴力の根絶 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 52
主要課題 13 女性に対する暴力を許さない社会づくりの意識啓発 ‥‥‥‥‥ 55
第 1 章 計画策定の必要性について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1
1 男女共同参画社会とは ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2
2 長岡京市男女共同参画推進条例がめざすこと ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2
3 長岡京市の状況 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3
4 長岡京市男女共同参画計画 第5次計画のまとめ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5
主要課題 14 ドメスティック・バイオレンスに対する取り組み ‥‥‥‥‥‥ 56
主要課題 15 セクシュアルハラスメントなどの女性に対する暴力防止と被害者支援の強化
58
主要課題16 女性に対する暴力に関する相談体制の充実 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 59
基本目標Ⅶ リプロダクティブ・ヘルス/ ライツ
(性と生殖に関する健康と権利)に基づく健康支援 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 61
主要課題17 リプロダクティブ・ヘルス / ライツ
(性と生殖に関する健康と権利)に基づく女性の健康支援 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 64
第 2 章 計画の概要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11
主要課題18 男女のライフステージに応じた健康づくりの支援 ‥‥‥‥‥‥ 64
主要課題19 健康をおびやかす問題についての対策の推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 65
1 計画策定の目的 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12
2 計画の特徴 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12
3 計画の期間 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12
4 計画の位置づけ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 13
5 計画の施策体系 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 13
第 3 章 計画の内容 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 15
計画の体系 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 16
基本目標Ⅰ 男女平等・男女共同参画の意識づくり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 18
主要課題 1 男女平等・男女共同参画意識の浸透 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 20
主要課題 2 情報化社会における人権尊重・男女平等の推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 22
基本目標Ⅱ 男女平等・男女共同参画の視点に立った教育・学習の推進 ‥‥‥ 24
主要課題 3 子どもにとっての男女共同参画 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 26
主要課題 4 多様な選択を可能にする教育・学習の充実 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 28
基本目標Ⅲ 政策・方針決定過程への女性の参画拡大 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30
主要課題 5 積極的格差是正措置(ポジティブ・アクション)の強化 ‥‥‥‥ 32
主要課題 6 女性リーダーの育成 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 33
基本目標Ⅳ あらゆる分野への男女共同参画 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 35
主要課題 7 働く場における男女平等の推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 40
主要課題 8 地域における男女共同参画の推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 41
主要課題 9 様々な困難を抱える人々の支援と環境整備 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 42
基本目標Ⅴ 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現 ‥‥‥‥ 45
主要課題 10 男女が共同で行う子育て・介護などの促進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 49
主要課題 11 事業所におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの促進 ‥ 50
主要課題 12 男性にとってのワーク・ライフ・バランスの推進 ‥‥‥‥‥‥ 50
第4章 計画の推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 67
1 推進体制の整備 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 68
2 計画の進行管理 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 69
資 料 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 71
1. 用語解説索引 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 72
2. 計画策定の経過 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 73
3. 長岡京市男女共同参画推進条例 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 74
4. 長岡京市男女共同参画推進条例施行規則 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 78
5. 長岡京市男女共同参画審議会委員名簿 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 79
6. 男女共同参画の推進に関する年表 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 80
7. 男女共同参画社会基本法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 86
8. 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 90
9. 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 98
第1章
計画策定の
必要性について
第 1 章 計画策定の必要性について
1 男女共同参画社会とは 1999 年(平成 11 年)に制定された「男女共同参画社会基本法」では、男女共同参画社会を「男
3 長岡京市の状況
(1)人口の変化
女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画
する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受するこ
とができ、かつ、共に責任を担うべき社会」(第 2 条)と定義しています。
「参画」という言葉は、単なる「参加」とは違い、立案や意思決定の段階から主体的に関わり
意見を反映させることをいいます。
日本国憲法には個人の尊重・法の下の平等がうたわれていますが、就労の場や地域、家庭など
社会の様々な場面で男女不平等が存在しています。
男女の共通のテーマとして、積極的に男女の不平等をなくすと同時に、男女が共に様々な分野
わが国は 2007 年(平成 19年)に超高齢社会に突入し、本市においても人口は 8万人台で推移
するものの、2010 年(平成22 年)国勢調査では、高齢化率が 21.7% であり、2015年(平成 27年)
には 26.1% と予想され、ますます超高齢社会へと進んでいきます。
(図表 1-1)
『人生 90 年時代』を前提とした働き方や社会参加・参画、地域コミュニティのあり方、高齢期
に向けた備え等を充実し、誰もが豊かな人生を享受できる社会の実現をめざす必要があります。
また、女性は男性よりも平均的に長寿であり、高齢者人口に占める女性の割合は高いため、高齢
者施策の影響は女性の方が強く受けることを考慮することが求められています。
に参画できる社会づくりに取り組むことが必要です。
図表 1-1 年齢 3区分別人口と高齢化率の推移(推計を含む)
(市)
2 長岡京市男女共同参画推進条例がめざすこと
2010 年(平成 22 年)10 月、長岡京市においては「長岡京市男女共同参画推進条例」を施行し
(人)
(%)
90,000
40.0
実績
6,512
ました。
8,462
70,000
その中では、10の基本理念を掲げ、市と市民等の協働で、誰もがその個性と能力を十分に発
揮できる真に豊かなまちづくりに取り組むことを規定しています。
10,705
13,614
生産年齢人口
21.7
50,000
56,407
30,000
20,000
22,081
22,131
■
■
■
10.8
8.5
27.9
28.2
30.8
33.9
24,121
46,595
25.0
45,418
42,918
39,210
46,955
50,100
52,859
■
10.0
■
年少人口
5.0
10,000
(4)家庭生活と社会生活との両立
0
20.0
15.0
48,183
■
30.0
29.0
■
■
35.0
■
26.1
13.8
(1)個性と能力を発揮する機会の確保
22,755
22,199
17.5
58,248
基本理念(第 3条)
(3)あらゆる意思決定の場への共同参画
20,910
■
56,375
(2)多様な生き方の選択の自由
16,950
■
60,000
40,000
推計
高齢者人口
80,000
14,125
11,975
10,744
10,666
11,220
11,144
10,531
9,621
9,778
8,295
8,033
平成2
7
12
17
22
27
32
37
42
47
52
0.0
(年)
(5)個人の尊厳と男女平等の意識を育む教育・保育
65歳以上
(6)性と生殖に関する健康とそれを享受する権利(リプロダクティブ・ヘルス / ライツ)の保障
(7)均等で健全な就業環境の保障
15∼64歳
15歳未満
■
高齢化率
※高齢化率は、65 歳以上人口 / 総数× 100
資料 : 総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」
(8)暴力の根絶
(9)あらゆる人の人権への配慮
(10)国際的取り組みとの協調
2
◆男女平等と男女共同参画
◆高齢化率
男女共同参画とは、男女が互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮すること
をいい、それによって男女平等が達成できるものである。
65歳以上の高齢者人口(老年人口)が総人口に占める割合のこと。国連は高齢化率が 7%を超えると「高齢化社会」、14% を超えると「高
齢社会」、21% 以上になると「超高齢社会」と定義している。
3
第 1 章 計画策定の必要性について
4 長岡京市男女共同参画計画 第5次計画のまとめ
(2)世帯数
「夫婦と子どもからなる世帯」や「三世代世帯」は減少し、「単独世帯」が増加しています。「夫
婦のみの世帯」、「女親と子どもからなる世帯」も増加傾向です。
(図表 1-2)
(1)活動指標 実績値の推移
図表1-2 世帯類型別 構成比の推移(市)
(年)
1.0
14.6
平成2
45.6
5.3
7.1 3.3
42.1
0.2
5.9
6.0 3.1
1.0
20.3
12
38.9
22.4
0.3
6.6 4.1 3.4
37.2
22.7
35.0
40%
夫婦のみ 夫婦と
子ども 男親と
子ども
女親と
子ども
0.6
7.1 4.13.2
60%
26.3
80%
三世代
世帯
その他
親族世帯
100%
非親族
世帯
単独
世帯
資料 : 総務省「国勢調査」
(3)出生数と合計特殊出生率
がり続け、以降増減を繰り返しながら、2013 年(平成 25年)には1.32となっています。(図表1-3)
図表1-3 出生数及び合計特殊出生率の推移(市)
(人)
2,000
5.00
出生率
1,500
4.50
合計特殊出生率
4.00
1,519
1,446
Ⅲ 政策・方針決定過程への
女性の参画拡大
1985 年(昭和 60年)には1.73であった合計特殊出生率は1999年(平成11年)には1.22まで下
Ⅱ 男女平等・男女共同
参画の視点に立った教育・
20%
24.9
学習の推進
0%
25.4
0.4
1.1
22
24.6
6.1 4.7 3.2
1.1
17
22.9
Ⅰ 男女平等・男女共同参画の
意識づくり
0.9
17.2
7
基本
目標
0.2
3.50
1,000
785 758 790 767 781
736 734 748
708
1.73
500
2.50
938
1.58
693 708
769 788
718
761
689 658 706 688
2.00
1.50
1.38
1.32 1.22 1.27 1.24
1.26 1.30
1.26 1.32 1.29 1.29 1.32
1.15 1.22 1.21 1.12
1.00
0.50
0 昭和 45 50 55 60 平成
40
2
7
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26
0.00
(年)
Ⅳ 男女がともにあらゆる分野に
参画できるための支援
3.00
1,138
活動指標 ホームページにおける「男女共
H21 年度
現状値
実績値
H23 年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
計画最終年度
目標値
(H27年度)
62回/年
66回/年
51回/年
72回/年
91回/年
72回/年
10,118件/年
24,655件/年
20,494件/年
10,535件/年
10,292件/年
24,000件/年
男女共同参画啓発作品の応募数
35作品
11作品
50作品
101作品 103作品 50作品
男女共同参画フォーラム参加者
へのアンケートで「男女共同参
画の意識が深まった」と回答し
た人数
75人
85人
82人
72人
86人
100人
10事業/年
14事業/年
15事業/年
13事業/年
15事業/年
*49事業中
*45事業中
*43事業中
*43事業中
*44事業中
同参画政策担当」ページの更
新回数及びアクセス件数
人権教育・啓発事業の中で男女
平等・男女共同参画に関する事
業数
男女共同参画をテーマにした講
座・セミナーの参加者数
のべ484人/年 のべ437人/年 のべ515人/年 のべ526人/年 のべ556人/年 のべ550人/年
男女共同参画関連図書の蔵書冊
数
1,249冊
長岡京市の審議会などへの女
性委員の参画比率が40% ∼
60% である割合
29.5%
32.1%
40.0%
43.1%
57.9%
(18/61
(18/56
(22/55
(25/58
(33/57
審議会)
審議会)
審議会)
審議会)
審議会)
21.1%
25.8%
29.7%
長岡京市の女性管理職・監督職
の割合
12事業/年
1,522冊
1,546冊
*H22年度当初 *H23年度 当初 *H24年度当初
1,591冊
1,589冊 1,550冊
40.0%
31.3%
31.7%
34.0%
*H25年度当初
*H26年度当初
*H27年度当初
40.5%
35.4%
41.1%
44.7%
(255人
(327人
(540人
(784人
/629人)
/923人)
/1,314人)
/1,752人)
10団体
20団体
19団体
18団体
18団体
22団体
男性94.2%
男性 96.4%
男性 96.1%
男性 97.4%
男性 97.2%
男性 96.0%
女性100%
女性 98.1%
女性 100%
女性 100%
女性 100%
女性 100%
男女共同参画の視点での家族経
営協定締結数
17戸
17戸
17戸
17戸
17戸
20戸
登録手話通訳者・要約筆記者の
男性割合
5.7%
5.4%
5.2%
4.9%
6.3%
活躍推進をめざした研修への女
性職員の参加割合
47.8%
男女共同参画フロア(いこ∼る)
の承認団体数
シルバー人材センター会員の就
業率
(3人/56人) (3人/58人) (3人/61人) (4人/64人)
50.0%
7.9%
(注)1. 各年10月1日における前1年間の数値である。
2.1975 年(昭和 50年)10月分以降の人口動態は外国人を含む。
資料 : 出生数は市民課、合計特殊出生率はこども福祉課
4
5
第 1 章 計画策定の必要性について
基本
活動指標 目標
ファミリー サポートセン
Ⅴ 仕事と生活の調和
︵ワーク・ライフ・バランス︶の実現
ターの会員数
地域子育て支援センター及
びつどいの広場の男性保護
者利用者数
実績値
H21 年度
計画最終年度
目標値
現状値
H23 年度
H24 年度
H25 年度
H26 年度
(H27 年度)
依頼384人
依頼 411 人
依頼 416 人
依頼 461 人
依頼 474 人
依頼 420 人
提供151人
提供 182 人
提供 187 人
提供 191 人
提供 198 人
提供 200 人
両方101人
両方 87 人
両方 88 人
両方 101 人
両方 95 人
両方 110 人
のべ 120 人
のべ 149 人
のべ 111 人
のべ 174 人
のべ 130 人
/年
/年
/年
/年
/年
のべ121人
/年
*H21年度当初
(2)
「長岡京市男女共同参画計画第5次計画」のまとめ
基本目標Ⅰ 男女平等・男女共同参画の意識づくり
● 男女共同参画フォーラムについては男性や若い世代が増えるなど、参加者に広がりが見ら
れます。
● 様々な取り組みが行われているにもかかわらず、市民意識調査では、社会の様々な分野で
の男女の平等感は増加していません。性別、年代別で意識の差も見られ、また男性の男女
共同参画に関する意識が進んでいない状況が明らかになっています。①長時間労働が多
く、家庭の仕事にほとんど携わっていない、②育児休業を取得している男性は少ない、③
やすらぎ支援員登録者の男
性割合
8.4%
7.5%
7.8%
8.5%
8.5%
10.0%
「男は仕事、女は家庭」の考え方に賛成の割合が高い、④子育てにおいて「男の子は男の
子らしく、女の子は女の子らしく育てる方がよい」という考え方が 60%弱を占めているな
長岡京市の男性職員の育児
休業取得者数
0人
実数 4 人
実数 5 人
1人
/5 年間
/5 年間
/5 年間
実数 3 人
(1 年取得)
*2 人
*1 人
*1 人
/5 年間
(6 か月 ,1 年取得) (54 日取得)
Ⅵ 女性に対する
あらゆる暴力の根絶
パープルリボンプロジェク
ト参加者数
どです。
実数 3 人
(2 か月取得)
のべ272人
のべ 338 人
のべ 279 人
のべ 296 人
のべ 330 人
のべ 330 人
/年
/年
/年
/年
/年
/年
● 男女共同参画社会の実現に向けた意識づくりには、さらに年代に応じた効果的な啓発活動
が必要です。特に男性を対象とした総合的な施策の必要があります。
基本目標Ⅱ 男女平等・男女共同参画の視点に立った教育・学習の推進
● 教育委員会を中心に概ね、男女共同参画の視点で取り組みが進められています。また、
7.3%
防犯委員会の女性委員割合
(7 人 /96 人)
*H21年度当初
16.0%
14.9%
14.9%
11.6%
(15 人 /94人)(14 人 /94 人)(14 人 /94 人)(11 人 / 95人)
女性交流支援センターを中心に、男女共同参画に関する情報提供や様々な学習機会が提
10.4%
供され、市民の取り組みが支援されています。
Ⅶ リプロダクティブ・ヘルス ラ
\ イツ
︵性と生殖に関する健康 権
\ 利︶に基づく健康支援
● 市民意識調査によると、男性の 60% 弱、女性の 40% 弱が「男の子は男の子らしく、女の
子は女の子らしく育てる方がよい」と考えていることからも、未だ、子育てについては、
育児支援事業の各種教室、
健康相談の利用率
固定的性別役割分担意識が高い状況となっています。
30.0%
35.5%
33.0%
32.9%
36.3%
33.5%
● 少子高齢化や情報化の進展、家族形態の多様化など、子どもを取り巻く社会環境は変化
しています。次代を担う子どもたちが、健やかに、そして、性別にかかわりなく、個性
と能力を発揮し、子どもの頃から男女平等・男女共同参画への理解を深め、将来を見通
した自己形成ができるよう取り組みを進める必要があります。
ハイリスク妊婦や健康問題
を有する乳幼児など要管理
者に対する訪問実数の割合
87.1%
90.9%
86.4%
91.5%
91.7%
(420人
(465 人
(514 人
(573 人
/462 人)
/538 人)
/562 人)
/625 人)
93.0%
基本目標Ⅲ 政策・方針決定過程への女性の参画拡大
● 審議会等における女性委員や市の管理監督職における女性割合においては一定の成果を
あげています。今後も、指導的地位に占める女性のさらなる参画拡大が求められていま
す。
● 地域の様々な場における意思決定過程への女性の参画は十分とは言い難い状況です。
● 今後も、市内の商工業者や地域活動の場へのポジティブ・アクション(積極的格差是正
措置)の重要性についての情報提供をさらに進める必要があり、また、女性の参画拡大
を図るために、女性のリーダー育成に取り組むことが必要です。
6
7
第 1 章 計画策定の必要性について
基本目標Ⅳ 男女がともにあらゆる分野に参画できるための支援
● これまであまり取り組みのなかった「性的少数者への理解の促進」については、職員・
市民対象の公開研修として開催し、市民向け講座も実施しました。
● 農業や自営業従事者、在住外国人への支援については課題が残っています。また、国勢
調査によると、女性の雇用者のうち約半数が非正規雇用となっています。また、雇用形
題となっているストーカーやリベンジポルノ、面前DVによる児童への精神的虐待など、
多種多様であることはあまり認識されていません。「女性に対する暴力」を許さない意識
の醸成のためには、若年層への啓発をはじめ、出前ミーティングの実施等、さらなる施
策の推進が必要です。
● 緊急性・危険性の高いDV相談については、女性交流支援センターでの事務局対応(相
態の多様化等により、雇用契約や労働問題も複雑化しています。雇用支援のためにも、
談コーディネート)による、ワンストップ支援体制の構築が求められています。それに
労働契約法、パート労働法、男女雇用機会均等法、労働関係法制の制定や改正等の情報
は、これまで以上に関係機関との連携を強化し、DV被害者等の安全確保とともに、自
の収集や提供が必要です。
立に向けた総合的な支援の確立と体制のさらなる周知が必要です。
● 今後は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」の施行に伴い、事業所への
情報提供などを積極的に行い、総合的な就労支援施策を展開していく必要があります。
また、男女共同参画推進の拠点施設では、計画との整合性を重視した内容で、さらに充
実した取り組みが求められています。
基本目標Ⅶ リプロダクティブ・ヘルス /ライツ
(性と生殖に関する健康 /権利)に基づく健康支援
● 市民意識調査の結果からも、リプロダクティブ・ヘルス / ライツの概念についての認知
また、近年、防災意識が高まっています。地域防災計画や防災訓練の中に、男女共同参
度は依然として低く、女性が生涯にわたり、自分の心身の健康について主体的に自己決
画の視点を取り入れ、性別やライフステージに応じた自助、互助・共助の防災力を養う
定権を持ちながら管理する意識の醸成をさらに推進する必要があります。また、男女と
ための総合的な施策が求められています。そして、ひとり親家庭や障がいのある人が安
もにライフステージに応じた健康支援の環境整備や、特に女性の継続就労を支援するた
心し、自立して生きていくことのできる社会を実現するために支援に努める必要があり
め、子育て期の女性への心身のサポートが求められています。
ます。
基本目標Ⅴ 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現
● 男性の家庭や地域活動への参加支援として実施している「男性を対象とした料理講座」
では、多くの受講者に家庭での料理挑戦意欲がみられ、継続希望も多くなっています。
● 国勢調査における本市の女性の年齢層別労働力率においては、20 歳代後半では全国平均
より上回っていますが、30 歳代以降では全国平均を下回り、M 字型曲線を描いているこ
とから、女性では結婚や出産により就労人口が減少していることが推察されます。働き
続けたい女性の就労環境の整備や、男性が仕事と生活の両立が図れるよう、長時間労働
の改善や有給休暇の取得を促進するとともに、保育・介護サービスの環境整備を図って
いくことが必要です。
● 男女共同参画社会の実現には、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)が必須
条件です。市民一人ひとりが、これまでの固定的な性別役割分担意識にとらわれず、心
豊かに暮らすとはどのようなことかを考える機会を提供するとともに、事業者に、男女
ともに働き方などの見直しを図れるよう、情報提供を積極的に進める必要があります。
基本目標Ⅵ 女性に対するあらゆる暴力の根絶
● 女性交流支援センター「女性の相談室」の相談件数の推移をみると、相談件数に占める
DV 相談の割合は、増減はあるものの近年増加傾向にあります。これは、DV の認知度と
相談体制の周知が進んだものと推察されます。
● 女性に対する人権侵害は、DVやセクシュアルハラスメントだけでなく、近年深刻な問
8
9
第2章
計画の概要
10
第 2 章 計画の概要
1 計画策定の目的
1999 年(平成11年)6月に「男女共同参画社会基本法」が施行され、国では男女共同参画社会
4 計画の位置づけ
(1)本計画は「男女共同参画社会基本法」第 14 条第 3 項に基づく計画です。
の実現を活力ある社会にするための重要課題として位置づけて、様々な取り組みが進められてい
ます。
(2)本計画は「長岡京市男女共同参画推進条例」第 8 条第 1 項に基づく計画です。
また、特に「女性の活躍推進」については、男女共同参画社会の実現に向けて、社会全体の意
識改革に寄与し、広く取り組んでいくことが求められています。
この計画は「男女共同参画社会基本法」第 14 条第 3 項及び「長岡京市男女共同参画推進条例」
(3)本計画は上位計画である「長岡京市第 4 次総合計画 第 1 期基本計画」の人権分野の「男
女共同参画社会の形成」の部門別計画として位置づけられ、他の部門別計画との整合性を
第8条第1項に基づき策定するものです。また、地域の特性を踏まえながら、市民、事業者、教
図った計画です。さらに、国の「第4 次男女共同参画基本計画」及び「KYO のあけぼの
育関係者などとの協働のもと、性別にとらわれず一人ひとりが、個性と能力を十分に発揮でき、
プラン(第 3 次)- 京都府男女共同参画計画 -」を勘案し、関連する計画を男女共同参画の
喜びも責任も共に分かち合いながら、誰にとっても暮らしやすい男女共同参画社会の実現に向け
視点で横断的にとらえる役割を果たします。
た施策を総合的かつ計画的に推進することを目的としています。
(4)本計画の基本目標Ⅵを、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」第
2 計画の特徴
(1)目標(活動指標)による進行管理
第6次計画に位置づけられている具体的施策の中で、特徴的な数値(具体的な活動量や活動実
績を測るもの)を示すことによって男女共同参画の進捗状況がわかりやすくなるものを、活動指
2 条の 3 第 3 項に定める「市町村基本計画」である「長岡京市配偶者からの暴力の防止及
び被害者の保護等に関する基本計画」として位置づけます。
(5)本計画の基本目標Ⅲ、Ⅳ及びⅤを「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」第
6 条第 2 項に定める「市町村推進計画」である「長岡京市女性活躍推進計画」として位置
づけます。
標に抽出・設定します。各指標には、その数値の意味するところやねらいを記述しています。
これらは数値的な面から重点的に進めていきたい事業として、毎年度の成果を測り、フォロー
アップを行います。
5 計画の施策体系
(2)重点施策の設定
以下の 5点を重点施策として取り組みます。
1. あらゆる分野での政策・方針決定過程への女性の参画拡大
2. 女性の継続就労のための支援
3. 男性にとっての男女共同参画
4. 子どもにとっての男女共同参画
基本理念のもと、目指す方向に向けて取り組む計画の施策体系を次のとおり定めます。
≪基本目標≫ (7 項目)
目指す方向に向かうための方策
≪主要課題≫ (19 項目)
基本目標を実現するための具体的な方策
≪施策の方向≫ (36 項目)
施策を実現するための具体的な方策
≪具体的施策≫ (66 項目)
施策を実現するための事業内容
5. あらゆる暴力の根絶 3 計画の期間
計画の期間は、2016年度(平成28年度)から2020年度(平成32年度)の5か年とします。ただし、
男女共同参画に関する社会情勢の変化に対応し、適切な施策の推進を図るため、必要に応じて見
直しを行います。
12
13
第3章
計画の内容
14
第 3 章 計画の内容
計画の体系
基本目標
番号
主要課題
番号
1
Ⅰ
男女平等・男女共
同参画の意識づく
り
1
2
男女平等・男女共同
参画意識の浸透
情報化社会における
人権尊重・男女平等
の推進
国際的視野に立った男女共同参画施策の情報収集・
提供の充実
3
相談の充実
4
男女平等・男女共同参画の意識の浸透
5
Ⅲ
政策・方針決定過
程への女性の参画
拡大
3
4
5
6
子どもにとっての男
女共同参画
多様な選択を可能に
する教育・学習の充
実
Ⅴ
仕事と生活の調和
(ワーク・ライフ・
バランス)の実現
人権尊重に立ったメディア・リテラシーの向上
番号
主要課題
番号
施策の方向
10
男女が共同で行う子
育て・介護などの促
進
21
仕事と子育てや介護との両立を実現するための支援
策の強化
11
事業所におけるワー
ク・ライフ・バラン
スの取り組みの促進
22
事業所でのワーク・ライフ・バランスの取り組み支
援
23
男性の家庭や地域活動への参加促進
12
男性にとってのワー
ク・ライフ・バラン
スの推進
24
男性にとってのワーク・ライフ・バランスを可能に
する取り組みの推進
女性に対する暴力を
許さない社会づくり
の意識啓発
25
あらゆる暴力を許さない意識の醸成
26
配偶者からの暴力防止、ストーカー規制などに関す
る学習機会の提供
ドメスティック・バ
イオレンスに対する
取り組み
27
関係機関との連携による被害者への包括的支援
28
被害者保護の徹底
29
セクシュアルハラスメントなどの女性に対する暴力
防止のための取り組みの強化
30
性犯罪などの防止に向けた啓発及び防犯対策の強化
31
相談体制の充実と対応体制の強化
32
性暴力被害者などに関する相談窓口や支援機関の周
知
リプロダクティブ・
ヘルス / ライツ(性
と生殖に関する健康
と権利)に基づく女
性の健康支援
33
性と生殖に関する理解の推進(望まない妊娠の回避
等)
男女のライフステー
ジに応じた健康づく
りの支援
34
男女のライフステージに応じた健康づくりの支援
35
心と体の健康支援(自殺対策を含む)
36
性感染症や薬物依存などについての啓発
園、学校、保育所など教育・保育の場での男女平等
教育・学習の推進
7
家庭・地域での子どもの将来を見通した自己形成の
推進
8
多様な選択を可能にする学習機会の提供
9
基本目標
固定的な性別役割分担意識の解消
2
6
Ⅱ
男女平等・男女共
同参画の視点に
立った教育・学習
の推進
施策の方向
市における女性の登用の推進
積極的格差是正措置
( ポ ジ テ ィ ブ・ ア ク
ション)の強化
10
あらゆる意思決定の場への女性の参画拡大のための働き
かけ
女性リーダーの育成
11
女性リーダー育成の支援と女性のエンパワーメント支援
13
14
Ⅵ
あらゆる暴力の根
絶
15
16
7
Ⅳ あらゆる分野への
男女共同参画
8
9
16
働く場における男女
平等の推進
地域における男女共
同参画の推進
様々な困難を抱える
人々の支援と環境整
備
12
雇用の分野における男女の均等な機会と待遇の確保
13
農業・商工自営業に従事する女性への支援
14
女性の継続就労と起業のための支援
15
あらゆる世代が男女共同参画で取り組む地域づくり
の推進
16
防災における男女共同参画の推進
17
男女共同参画の視点で活動する市民活動グループの
支援
18
高齢女性及び障がいのある女性、在住外国人の女性
などに対する支援
19
ひとり親家庭への支援
20
多様な性を認める意識の醸成
17
Ⅶ
リプロダクティ
ブ・ ヘ ル ス / ラ イ
18
ツ(性と生殖に関
する健康と権利)
に基づく健康支援
19
セクシュアルハラス
メントなどの女性に
対する暴力防止と被
害者支援の強化
女性に対する暴力に
関する相談体制の充
実
健康をおびやかす問
題についての対策の
推進
17
第 3 章 計画の内容
図表3-1-1 男女共同参画の進み具合「男女平等の考え方について」
無回答
後退した
どちらかといえば
後退した
わからない
男性 N=354
5年前と
変わらない
どちらかといえば
前進した
前進した
無回答
わからない
後退した
全ての人がその生き方に自信と誇りを持ち、自らの意思でその個性と能力を十分に発揮するこ
どちらかといえば
後退した
5年前と
変わらない
女性 N=313
どちらかといえば
前進した
前進した
基本目標Ⅰ 男女平等・男女共同参画の意識づくり
とにより、職場・家庭・地域などあらゆる場面において活躍できることは、人権尊重の意味から
も社会の持続的な発展の意味からも重要なことです。
6.1
39.9
1.0 0.3
15.0 5.1
32.6
11.0
男女平等の考え方
47.5
1.4
1.7
0.3
10.2
28.0
本市が2014 年度(平成 26年度)に実施した「長岡京市男女共同参画社会についての市民意識
調査」(以下「平成 26年度市民意識調査」という。)で男女共同参画の進み具合の実感について
0
20
40
60
80
100(%)
0
20
40
60
80
100(%)
資料:「平成26年度長岡京市男女共同参画社会についての市民意識調査」
※以下、資料名を記載していない図表は「平成26年度市民意識調査」のものです。
の設問では、5年前に比べて「男女平等の考え方」が『前進』
(
「前進した」と「どちらかといえ
図表3-1-2 男女の地位の平等感
無回答
どちらかといえば
女性が優遇
されている
女性が優遇されている
男性 N=354
平等になっている
どちらかといえば
男性が優遇されている
㻌
男性が優遇されている
無回答
女性が優遇されている
れています。また、「地域」における男女の平等感について、男性の半数、女性の40%の人が「平
どちらかといえば
女性が優遇
されている
また、本市においては、これまでも市民活動が活発で多くの市民によって様々な活動が展開さ
平等になっている
(図表 3-1-1)
女性 N=313
どちらかといえば
男性が優遇されている
男性が優遇されている
ば前進した」の合計)と感じる市民の割合は、男性では58.5%・女性では 46.0%となっています。
等になっている」と回答しています。(図表 3-1-2)
しかし、「社会全般として」は、『男性優遇』(
「男性が優遇されている」と「どちらかといえば
16.9
39.9
1.0
5.8 8.0
28.4
男性が優遇されている」の合計)と感じる割合が、男性67.2%・女性67.4%と依然として高く、「平
23.6
等になっている」の割合は 20% 弱にとどまっています。
また、「男性は外で働き、女性は家庭を守るべきである」という固定的な性別役割分担意識を
42.5
16.6
28.1
9.9
40.6
たずねる設問では、女性では『反対』(「反対」と「どちらかといえば反対」の合計)の方が多い
ます。(図表 3-1-3)
36.4
11.8
市民の約半数が男女平等の考え方は 5年前よりは前進したと感じながらも、未だ、男女ともに
②職場では
0.6
7.7 13.1
③地域では
0.6
3.2 10.9
37.1
44.7
25.6
3.2
0.3 13.7
1.60.0
14.4
8.9
45.7
29.4
ものの、男性では『賛成』(「賛成」と「どちらかといえば賛成」の合計)が半数近くとなってい
19.2
男性優遇社会であるという認識を持っています。これは、性差に対する偏見や様々な慣行、そし
3.8
20.4
1.30.0
9.3
1.0 0.0
11.5
63.3
て、人々の意識の中に形成された固定的な性別に基づく役割分担意識が根強くあるためと考えら
れます。
固定的な性別役割分担意識や男女の不平等意識は、女性の活躍推進や男性の多様な活動を制限
0
0.6
19.5 2.9 9.6
49.8
17.6
20
40
60
80
7.3
①家庭生活では
39.0
17.2
5.4
④社会通念・慣習・
しきたりでは
46.9
⑤法律や制度の上
では
6.8
14.7
⑦学校教育の場
では
3.1 14.7
⑧社会全般として
100(%)
54.8
1.4
1.1
5.1 5.6
52.0
33.9
57.9
18.9
40
60
0.8
1.4 6.2
0.3
2.8 7.1
72.0
20
0.6
5.9
20.9
42.9
9.3
0
0.8
8.8 7.3
50.8
29.4
⑥政治・行政の場
では
1.7
4.5 5.9
23.7
26.8
16.4
2.0
10.2 5.9
35.6
0.8
6.8 6.2
80
100(%)
するばかりでなく、子どもへの固定的な性別役割分担意識の再生産や、DV 等の人権侵害につな
がり、長岡京市が目指す「誰もがその個性と能力を十分に発揮できる真に豊かなまちづくり」を
図表3-1-3 固定的な性別役割分担意識
無回答
わからない
反対
どちらかと
いえば反対
こうした現状を踏まえ、市民一人ひとりが、男女共同参画社会の実現の意義を十分に理解し、
どちらかと
いえば賛成
賛成
妨げます。このように、男女共同参画社会の実現には多くの課題が今なお、存在します。
自らのこととして取り組むことが求められています。
全体
女性
男性
6.3
4.5
7.9
35.0
29.4
20.5
24.0
40.4
17.7
18.2
17.2
18.8 1.8
2.6
N=313
16.1 1.1
N=354
21.4
17.2
N=672
0 20 40 60 80 100(%) 18
19
第 3 章 計画の内容
施策の方向 2 国際的視野に立った男女共同参画施策の情報収集・提供の充実
主要課題 1 男女平等・男女共同参画意識の浸透
番号
具体的施策
3
国際的動向について
の情報の蓄積・発信
と学習機会の提供
性差に対する偏見や様々な慣行、人々の意識の中に形成された固定的な性別に基づく役割分担
意識を解消し、男女共同参画に関する認識やその意義に対する理解を深め、浸透させるための広
報・啓発活動を積極的に展開します。職場、家庭、地域、学校、メディアなどあらゆる場と媒体
具体的施策の視点
担当課
市民が男女共同参画をめぐ
る国際社会の動きについ
て、理解を深めるため、国
際的動向の情報収集及び提
を通じて、子どもから高齢者まで幅広い層の特性を踏まえ、親しみやすくわかりやすい広報・啓
供を行います。
発活動を総合的に実施します。
男女共同参画の視点に立っ
特に、固定的な性別役割分担意識は男性に強く残っており、男性に対する理解の促進や意識の
主な事業内容
4
改革を図っていきます。
多文化共生に関する
意識啓発や交流の促
進
た友好・姉妹都市との交流
事業を開催します。また、
国際理解推進事業を実施し
ます。
これまでわが国の男女共同参画施策は国連をはじめとする国際的な女性の地位向上に関する動
・国際的動向の情報収集
及び提供
・友好・姉妹都市との交流
事業の実施
・中学校米国短期交換留学
事業の実施
・多文化共生に関する講座
の開催
男女共同参画推進課
秘書課
学校教育課
中央公民館
きに連動して推進されてきました。今後も、女子差別撤廃条約をはじめとする男女共同参画に関
連の深い各種条約や男女共同参画をめぐる国連の動き、諸外国の女性が置かれた実情や支援の現
状などについて情報を収集し、本市における男女共同参画社会の実現のために活用します。
また、情報化の進展や雇用の悪化など社会環境が大きく変化する中で、一人ひとりの悩み事の
施策の方向 3 相談の充実
番号
具体的施策
5
人権意識と男女平等
の視点に立った相談
事業の充実
内容も多岐にわたり複雑化しています。現在、本市では、女性交流支援センターをはじめ、様々
な場所で多様な相談を行っていますが、さらなる相談体制の充実と連携を進めます。
市民にとって男女平等や男女共同参画の必要性についての理解促進を図るため、広報・啓発活
動は、男女共同参画社会の実現のための全ての取り組みの根幹をなす基盤的な施策です。そし
具体的施策の視点
主な事業内容
各相談員の人権意識の向上
・DV対策ネットワーク会
を図り、人権意識及び男女
議研修、男女共同参画推
平等の視点に立った人権相
進本部研修の実施
担当課
男女共同参画推進課(相談
員の所管課)
談など、相談窓口全般を充
実します。
・人権相談
条例に基づく相談及び苦情
・条例に基づく相談及び苦
の申し出に係る処理制度を
情の申し出処理制度の運
遂行します。
用
人権推進課
て、職員全てが、男女平等・男女共同参画の視点を持って各施策に取り組むことが重要です。
6
相談及び苦情の申し
出処理
男女共同参画推進課
施策の方向 1 固定的な性別役割分担意識の解消
番号
1
具体的施策
地域における固定的
性別役割分担意識の
見直しの啓発
具体的施策の視点
主な事業内容
市民の意識変革に向けた男
・地域コミュニティ協議会、
女共同参画フォーラムの開
自治会長会、民生児童委
催 や、 地 域 団 体 等 を 通 じ
員、総合型地域スポーツ
て、地域における慣行を男
クラブ等を通じた啓発
女共同参画の視点で見直す
・男女共同参画フォーラム
啓発を進めます。
の開催
・男女共同参画関連情報の
提供及び意識啓発
2
広報長岡京、ホーム
ページによる啓発
広報長岡京、ホームページ
により、男女共同参画の意
識啓発を進めます。
・男女共同参画週間等にお
ける意識啓発
担当課
男女共同参画推進課(自治
振 興 室、 社 会 福 祉 課、 文
化・スポーツ振興室)
女性交流支援センター
施策の方向 4 男女平等・男女共同参画の意識の浸透
番号
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
担当課
様々な男女共同参画施策を
推進していくために、業務
男女共同参画推進課
7
市職員の研修の充実
男女共同参画推進課
を遂行する全ての職員が、
男女平等・男女共同参画の
・市職員等研修の充実
職員課
視点を持つための意識啓発
女性交流支援センター
を推進します。
・「くらしの中の人権」を
通じた意識啓発
男女共同参画啓発作品やア
人権推進課
8
男女共同参画推進の
ための事業の充実
イデアの募集等を通じて、 ・男女共同参画啓発作品の
男女共同参画意識の高揚を
募集
女性交流支援センター
図ります。
20
21
第 3 章 計画の内容
※全ての成果指標については、
「男女共同参画社会についての市民意識調査」から抽出しています。
主要課題 2 情報化社会における人権尊重・男女平等の推進
【成果指標と活動指標】
成果指標
情報化社会において、様々なメディアは、固定的な性別役割分担意識を解消し、男女平等・男
女共同参画についての正しい理解を広めるためのツールとして大変有効です。またあらゆる機会
をとらえて、伝えたい情報や対象者にふさわしい媒体を選択し、的確な広報・啓発活動を推進し
「社会全般」として「男女が
平等になっている」と感じて
いる人の割合
ます。
活動指標
しかし、メディアは大変有効な活用媒体であると同時に、その影響力が大きいため、発信する
情報内容には十分に留意する必要があります。固定的な性別役割分担意識に基づく表現や、性の
商品化などは男女共同参画社会の形成を大きく阻害するものであり、女性や子どもに対する人権
侵害となっています。
施策の方向 5 人権尊重に立ったメディア・リテラシーの向上
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
・行政刊行物における男女
9
共同参画の視点の点検
行政機関の制作する広報物
等について、男女共同参画
の視点に立った適切な表現
・公用文作成の手引書を用
いた意識づけ
の推進をします。
・広報紙、ホームページ作
成
担当課
男女共同参画推進課
総務課
男女共同参画推進課
総務課
広報発信課
10
男性 30.0%
10,292 件/年
平成32年度目標値
14,000 件/年
男女共同参画推進課 ※
出所(担当課)
男女共同参画推進課
化の進展に対して主体的に
80.0%
女性交流支援センター
男女共同参画フォーラムを開催し、どれだけの参加者が男女平等・男女共同参画への意識を深めることや意識変革ができたかを測り
ます。
※平成 28 年度組織改正により、市民協働・男女共同参画政策監から変更
■ 成果指標(アウトカム指標)
行政活動の成果(政策の成果)を測る指標で、市民生活にどのような効果や効用があったか、
市民からの観点でどの程度の満足が得られたかを基準とします。
達成状況を測る成果指標を設定し、平成 32 年度(2020 年度)末まで取り組みます。
あらゆる世代において情報
を読み解く力をつけ、情報
66.3%
「取り組みの結果、“何”が“どのように”なったか」の指標。7 つの基本目標について課題の
メディアの特性を理解し、
メ デ ィ ア・ リ テ ラ
シー向上のための機
会の提供
女性 30.0%
男性 18.9%
出所(担当課)
内容の充実が図られているかをアクセス件数によって測ります。
男女共同参画フォーラム参加
者へのアンケートで「男女共
同参画への意識が深まった」
と回答した人の割合
的に情報を読み解き、活用する能力(メディア・リテラシー)を養成します。
行政機関の制作する
広報物などにおける
男女共同参画の視点
に立った表現の推進
女性 19.5%
平成26年度現状値
ホームページにおける市の
「男女共同参画」ページへの
アクセス数
平成32年度目標値
男女共同参画の意識啓発の進む度合いについて、ホームページでこまめに新しい情報を発信するとともに、市民の関心を惹くような
メディアの発信する情報をそのまま受け止めるのではなく、男女平等や人権尊重の視点で主体
番号
平成26年度現状値
・メディア・リテラシー等
の講座の開催
女性交流支援センター
対応できるよう、学習機会
を提供します。
■ 活動指標(アウトプット指標)
「
“どんな取り組み”を“どれくらい”やるか」の指標。主な事業について、実施内容や実施状
況を示す活動指標を設定し、毎年度の進捗状況を把握します。事業の性質によっては目標を数値
化できないものもありますが、事業に応じて進捗について報告します。
◆メディア・リテラシー(media literacy)
リテラシーとは、読み書き能力(識字)と訳され、メディアの内容を読解・活用する能力とメディアを使って表現する能力を指す。メディ
アの伝えている内容は「ありのままの現実」ではなく、社会的に構成され、一定の視点で切り取って再構成したものであることを見極め
る能力を持つ必要がある。さらに、自分たちの表現方法としてメディアを使った発信能力を持つことも重要である。
22
23
第 3 章 計画の内容
基本目標Ⅱ 男女平等・男女共同参画の視点に立った教育・学習の推進
図表 3-2-1 子育てや生き方についての考え方
どちらかといえばそう思う
上段:女性(N=313)
どちらかといえばそう思わない
そう思う
下段:男性(N=354)
そう思わない
男女共同参画社会の実現には、家庭・学校・地域での教育・学習が果たす役割はとても大きな
11.2
男の子は男の子らしく、
26.2
ものです。誰もが、性別にかかわりなく個人として尊重され、その個性と能力を十分に発揮し、
29.9
いきいきと暮らすことができるよう、様々な機会を通じての学習機会の提供や充実により男女共
31.6
そして、次代を担う子どもたちが、固定的な性別役割分担意識にとらわれることなく、十分に
4.8
28.8
育てる方がよい
30.7
子どもの世話の大部分は
同参画への理解が深まり、推進できるように努めます。
10.5
9.6
3.2
男性でも女性でも
20.3
その個性と能力を発揮でき、いかなる人権侵害もしない・受けないためには、家庭での教育、保
育所・幼稚園・学校での教育、地域での教育に人権尊重と男女平等・男女共同参画の視点がある
10.5 15.0
女の子は女の子らしく
(%)80
60
40
20
13.0
できる
28.8
0
0
20
9.3
40
60
80(%)
※「どちらともいえない」「無回答」は省略
ことが重要です。
「平成 26 年度市民意識調査」によると、
「男の子は男の子らしく、女の子は女の子らしく育て
る方がよい」という考え方に、男性の 60%弱、女性の40%弱が『思う』(
「そう思う」と「どち
図表 3-2-2 家庭教育の中で男女平等の考え方を育むため必要だと思うこと
らかといえばそう思う」の合計)と回答しており、未だ、子育てにおいては、固定的な性別役割
0%
20%
40%
60%
分担意識が高い状況である結果となっています。
(図表 3-2-1)子育て・教育を担う大人の意識に
固定的な性別役割分担意識が根強いことがわかります。
択した割合は男女ともに 50%以上となっています。(図 3-2-2)
学校教育については、「性別によってかたよることなく、個人の能力、個性、希望を大事にし
た進路指導をする」
「テレビやインターネットなどからの情報をうのみにせず、読み解いて使い
こなす力をつける教育を進める」の割合が 50%を超え、性別にかかわらず、主体的に生きる力
100%
77.5
協力しあって家事などをする
83.4
72.3
しかし、一方で、男女平等の考え方を家庭内で育む方法としては、「協力しあって家事をする」
や「『男はこう、女はこう』というような性別によって役割を決めつける言い方をしない」を選
80%
56.3
「男はこう、女はこう」という
ような性別によって役割を
決めつける言い方はしない
62.0
50.8
21.3
学校で実践されている
男女平等教育に関心をもつ
22.4
20.3
を育むことが求められています。( 図 3-2-3)
近年、若年層の失業率と非正規雇用率の高さが問題になっています。その中でも特に、女性の
場合、結婚や妊娠、出産をきっかけに退職する割合がきわめて高く、また再就職を希望しても、
正規職での雇用は厳しい状況があります。そのため、女性が経済的に不安定、不利益な状況に置
かれる現状があります。性別にかかわらず、人生を自立して生きていけるよう、子どもたちが自
また、あらゆる世代において、学びたい人が「いつでも」「どこでも」「誰でも」学べるように
13.4
15.0
4.0
その他
3.5
4.5
分らしく生きるための選択肢を狭めることがないように、家庭や学校、地域の中で、一人ひとり
の個性と能力を活かせるような労働観・職業観を育む教育を進めていくことが重要です。
14.1
学校や行政が実施する男女平等に
関する学習機会に参加する
4.3
家庭の中の男女平等を
進める必要はない
3.5
5.1
全体 N=672
女性 N=313
男性 N=354
多様な学習機会の確保と、個人の尊厳及び男女平等の意識を育む教育の環境整備を図ります。そ
して、男女共同参画を推進する拠点としての女性交流支援センターが、多様化する市民のニーズ
を捉え、男女共同参画意識の醸成につながる学習機会の提供や情報提供の充実に努めます。
24
2.4
無回答
2.6
2.3
25
第 3 章 計画の内容
図表3-2-3 小学校・中学校において重要な男女平等の取り組み
0%
20%
施策の方向 6 園、学校、保育所など教育・保育の場での男女平等教育・学習の推進
40%
60%
80%
38.2
35.8
40.4
男女平等の意識を育てる授業をする
11
72.9
76.4
69.5
性別によってかたよることなく、個人の能力、
個性、希望を大事にした進路指導をする
65.6
71.6
60,2
55.9
主な事業内容
男女平等・男女共同
参画の視点を持った
教育・保育に関する
研修の充実
・保育所内での人権研修の
一人ひとりの自立・
職業意識を育む教育
の推進
ダーに対する理解を深め、
実施
担当課
こども福祉課
男女平等保育・教育の実践
につながる研修を実施しま
・教職員研修の実施
教育支援センター
・キャリア教育の充実
学校教育課
・適応指導教室での教育
教育支援センター
・性に関する指導の充実
学校教育課
す。
徒の個々の目的意識を高め、
性別にとらわれず、望ましい
勤労観や職業観を身に付け、
自らの進路を主体的に切り開
42.9
く能力を育成します。
テレビやインターネットなどからの情報を
うのみにせず、読み解いて使いこなす力を
つける教育を進める
55.8
成長過程に応じて、性に関
62.0
50.0
13
20.7
性的マイノリティに対する配慮をする
26.5
性に関する指導の適
切な実施
13.7
13.4
13.8
である性感染症や薬物依存
等も取り入れた学習を行い
施策の方向 7 家庭・地域での子どもの将来を見通した自己形成の推進
番号
28.7
28.4
28.8
教職員に、男女平等教育に
関する研修を充実する
具体的施策
1.9
2.6
1.4
主な事業内容
担当課
して、子どもたちが、自分の
14
子どものエンパワー
メント支援
心と体を大切にし、様々な暴
力に気づき、誰かに相談する
・若年層及び各種団体への
啓発事業の推進
男女共同参画推進課
女性交流支援センター
など自分を守る力を育むため
の学習機会を提供します。
4.2
3.8
4.5
1.9
1.3
2.5
具体的施策の視点
市民活動や地域活動などを通
21.6
20.1
22.6
保護者会などを通じて保護者に
男女共同参画の啓発をする
する指導の中に現代の問題
ます。
15.5
校長や教頭に女性を増やしていく
無回答
具体的施策の視点
教 職 員・ 保 育 士 の ジ ェ ン
指導を基盤にして、児童・生
12
49.0
男女が平等に家庭の責任を
果たすことの大切さを教える
特にない
具体的施策
人間としての生き方に関わる
自分の心と体は大切なものであり、いじめや虐待に
対して『ノー』を言う、誰かに相談するなど、
小学校の低学年から自分を守る力を育む
その他
番号
・子育てサークルでの交流
地域や家庭での居場所づく
りを通じて、乳幼児の保護
者等を対象とした、性別に
全体 N=672
女性 N=313
15
地域や家庭での子ど
もの居場所づくり
とらわれない子育てについ
ての学習機会や体験活動に
おける児童・生徒の男女平
男性 N=354
活動の促進
・地域子ども体験交流活動
の実施
・幼児家庭教育学級及び家
庭教育学級の開催
こども福祉課
文化・スポーツ振興室
中央公民館
等・男女共同参画意識を醸
成します。
・児童館子ども交流体験教
室の実施
主要課題 3 子どもにとっての男女共同参画
北開田児童館
幼稚園・学校・保育所(園)で子どもたちが、のびのびと個性や能力を発揮するためには、教
育・保育現場の運営に携わる教職員や保育士の意識や姿勢が重要です。
子どもたちを指導し、日々接する教職員や保育士が男女平等・男女共同参画に係る意義を正し
く認識し、授業・課外活動などの配慮を実践するとともに、教職員全員の共通理解が図れるよう
にします。そして、子どもたちが性別にとらわれることなく、将来を見通した自己形成を図り、
発達の段階に応じた勤労観や職業観の育成を推進します。
また、子どもたちを育む家庭や地域でも、男女共同参画意識の醸成につながるよう様々な学習
や体験活動の機会を提供するとともに、新たな課題への対応を積極的に講じます。
26
◆ジェンダー
社会的・文化的に形成された性別のこと。人間は生まれついての生物学的性別(セックス /sex)がある。一方、社会通念や慣習の中には、
社会によって作り上げられた「男性像」
「女性像」があり、このような男性、女性の別を「社会的・文化的に形成された性別」
(ジェンダー
/gender)という。
「社会的・文化的に形成された性別」は、それ自体に良い、悪いの価値を含むものではなく、国際的にも使われている。
◆キャリア教育
主体的に自己の進路を選択・決定できる能力やしっかりとした勤労観、職業観を身に付け、将来直面するであろう様々な課題に対応し、
社会人・職業人として自立していくことができるようにするための教育のこと。
◆エンパワーメント
人は、生まれながらに個性や感性、生命力、能力といった power(力)を持っている。しかし、生きていく中で、差別や偏見にあったり、
暴力を受けたり、人と比較されたりという外部からの抑圧で、心が傷つけられpower(力)を奪われてしまう。自分の中にある power
(力)に気づいて自分を信じ、持っている力を取り戻すことをいう。
27
第 3 章 計画の内容
【成果指標と活動指標】
主要課題 4 多様な選択を可能にする教育・学習の充実
成果指標
ます。また、男女共同参画をテーマにした学習機会の提供や図書の利用促進を図り、特に男性に
「男女共同参画社会」という
言葉の認知度(
「よく知って
いる」「少しは中身を知って
いる」「言葉は聞いたことが
ある」割合の合計)
向けた学習機会を確保することにより、男性の男女共同参画への理解を促すとともに、市民に最
活動指標
女性交流支援センターや中央生涯学習センター、中央公民館などを中心に男女共同参画に関す
る情報提供や学習機会の提供、市民の取り組みの支援を行います。
学びたい人が、生涯を通して学べるように多様な学習機会が確保されるよう環境の整備を進め
も身近な地域の中で、多様化する市民の学習ニーズに適切に対応しながら、男女共同参画を学ぶ
機会を充実します。
若年層に向けた男女共同参画
に関する意識啓発の回数
平成26年度現状値
平成32年度目標値
女性 72.2%
女性 80.0%
男性 74.6%
男性 80.0%
平成26年度現状値
6回 / 年
平成32年度目標値
9回 / 年
出所(担当課)
男女共同参画推進課
出所(担当課)
男女共同参画推進課
中高生や大学生を対象にした男女共同参画に関する事業等の実施回数によって、若年層に対する男女共同参画意識の啓発機会の
充実度を測ります。
施策の方向 8 多様な選択を可能にする学習機会の提供
番号
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
北開田会館
様々な機会、媒体を通して
性別や年代にかかわらず、
16
生涯学習に関する情
報の提供
全ての市民が楽しく、いき
いきと学び続けられるよう、
・多様な教室・講座等の情
報提供進
生涯学習に関する情報と学
習機会を提供します。
17
男女共同参画につい
ての学習機会の拡大
担当課
文化・スポーツ振興室
生涯学習課
中央公民館
男女共同参画を推進する講
・男女共同参画を推進する
座の充実を図り、市民活動
講座の開催と関連図書の
の支援や、一人ひとりの啓
利用促進
人権教育・啓発事業の中で男
女平等・男女共同参画に関す
る事業数
15 事業 / 年
※ 44事業中
18事業/年
人権推進課
男女共同参画をテーマにした講座等の開催数によって、教育・保育及び生涯学習の場での男女平等・男女共同参画学習の機会の
充実度を測ります。
男女共同参画を推進する講
座・セミナーの開催回数と参
加者数
23回 / 年
30回 / 年
のべ 556人 / 年
のべ 600人 / 年
女性交流支援センター
女性交流支援センター
男女共同参画を推進する講座等の開催回数と参加者数により、教育・保育及び生涯学習の場での男女平等・男女共同参画学習の
機会の拡大程度を測ります。
発につながるような学習機
・男性に向けた講座やセミ
会を提供します。特に、男
ナーの開催及び情報提供
中央公民館
性の男女共同参画への理解
促進のための講座や講演会
などを開催します。
28
・男女共同参画関連図書の
利用促進
図書館
29
第 3 章 計画の内容
基本目標Ⅲ 政策・方針決定過程への女性の参画拡大
女性は人口の半分、労働力人口の 4割余りを占め、経済、地域社会などの分野の活動を担って
います。女性の活躍が進むことは、女性だけでなく、男女がともに暮らしやすい社会の実現につ
ながります。
図表 3-3-1 女性議員割合の推移(全国・京都府・市)
(%)
45
35
指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも 30%程度となるよう期待する」との目標を掲げ、
20
取り組みを進めています。
15
男女共同参画推進条例では第 11条で積極的格差是正措置として、審議会等委員の男女いずれ
30.8
30.8
28.0
30
25
参画推進の取り組みをしているところです。
府議会
市議会
40
わが国においては、2003 年(平成 15 年)に「社会のあらゆる分野において、2020 年までに、
こうした国の動きに呼応し、長岡京市においても様々な分野の政策・方針決定過程への女性の
国会
28.0
5
30.8
28.0
27.3
20.8
15.4
10
30.8
28.0
9.3
10.7
8.1
8.2
平成16
17
11.0
12.3
12.2
13.3
13.3
9.8
22
9.7
9.7
10.0
10.0
18
19
20
21
13.5
13.8
13.3
13.2
14.0
10.8
15.5
11.6
0
23
24
25
26 (年度)
か一方の委員の数が 40% 未満とならないように努力することを規定しています。
2015 年(平成 27 年)3 月 31 日現在、審議会等委員の女性の割合は、38.5% です。また、審議会
等における女性委員の参画比率が40 ∼ 60% の審議会の割合は、57.9% で、第 5 次計画の目標 40%
を達成していますが(P5「(1)活動指標 実績値の推移」参照)、未だ、女性委員の参画のない
審議会等もあります。
また、長岡京市議会議員に占める女性の割合は 27.3%(2015 年(平成27年)3月31日現在)で、
資料 : 国会は、衆議院・参議院各事務局調べ、府議会は総務省「地方公共団体の議会の議員及び長の所属党派別人員調」、
長岡京市議会は「長岡京市男女共同参画計画」進行管理報告書。各年度 3月31日現在
図表 3-3-2 審議会等委員の女性委員割合の推移(全国平均・京都府内市町村・市)
(%)
50
市区町村(全国平均)
市役所の管理職(課長級以上)に占める女性の割合は、16.7%(2015 年(平成 27 年)4 月 1 日現在)
にとどまっています。保育所・幼稚園では女性の管理職が多いものの、小学校・中学校における
女性の管理職の割合は 28.6% です。(図表 3-3-1,2,3,4)
第 189 回国会において「女性活躍推進法」を可決・成立しました。事業所における政策・方針
決定過程への女性の参画を促進させ、この機会を逃すことなく、職場における女性の活躍推進を
より一層加速させるための取り組みが必要です。
女性の様々な分野への参画拡大は、男女間の実質的な機会の平等を図るという観点や、社会の
多様性と活力を高め、長岡京市の経済を発展していくという観点からも極めて重要な取り組みで
38.5
40
34.6
35
同時に、政策・方針決定過程への女性の登用を進めるためには、そうした場に参画するための
力を女性がつけていけるよう、施策を進めることが重要です。
36.0
34.0
33.8
33.5
31.7
30.7
29.6
30
26.5
25.7
25
20
23.0
22.5
23.3
22.2
22.7
23.3
25.0
24.0
23.0
24.2
27.2
27.3
25.1
25.6
25.1
23.9
24.2
24
25
21.0
21.9
15
す。市自らが率先して女性の参画を積極的に推進(積極的格差是正措置(ポジティブ・アクショ
ン))するとともに、事業所や地域へも積極的な働きかけを行っていくことが重要です。
長岡京市
45
また、地域の様々な活動団体での女性の参画率は総じて低く、政治、行政、事業所、地域にお
ける政策・方針決定過程への女性の参画は低い状況が続いています。
府内市町村
平成18
19
20
21
22
23
26
27 (年)
(注)1. 調査時点は原則として各年 4月 1日現在、市は各年 3月 31日現在
2. 市の 2011 年(平成 23年)以降は、附属機関、行政委員会以外で法律の定めるところにより、国等の委嘱を受ける委員 ( 人権擁
護委員、行政相談委員、民生児童委員、体育指導委員)を除外
資料 : 市区町村(全国平均)、府内市町村は内閣府男女共同参画局「地方公共団体における男女共同参画社会の形成又は女性に関する施策
の推進状況」2006 年度(平成 18年度)から 2015 年度(平成 27 年度)、市は「長岡京市男女共同参画計画関連施策の進捗状況
報告」等
◆積極的格差是正措置(ポジティブ・アクション)
様々な分野において、活動に参画する機会の男女間の格差を改善するため、必要な範囲内において、男女のいずれか一方に対し、活動に
参画する機会を積極的に提供するものであり、個々の状況に応じて実施していくもの。積極的格差是正措置の例としては、審議会等委員
への女性の登用のための目標の設定や、女性公務員の採用・登用の促進等が実施されている。男女共同参画社会基本法では、積極的格差
是正措置は国や地方公共団体の責務とされている。女子差別撤廃条約では、この措置を差別と解してはならないと規定している。
30
31
第 3 章 計画の内容
図表3-3-3 府・市町村職員における女性管理職割合の推移(京都府・市)
施策の方向 9 市における女性の登用の推進
(%)
番号
具体的施策
20
の協力要請などを通じて、
16.7
16.3
長岡京市(課長級以上)
18
14.6
15
13.6
各種審議会等への女
性の登用推進
9.4
10.6
10.2
9.8
19
8.2
7.3
6.5
6.1
用を進めるとともに女性委
管理職・監督職への
女性の登用拡大
会 の 拡 大 を 推 進 し、 管 理
職・監督職への積極的登用
20
平成18
19
員の登用推進
男女共同参画推進課 関係各課
(審議会等所管課)
20
21
・昇任試験の受験勧奨
職員課
を行います。
政策立案や実務に関する研
0
・各種審議会等への女性委
女性職員の職務能力向上機
8.5
9.4
5.9
担当課
を図ります。
9.4
8.1
5
審議会等への女性委員の登
員のいない審議会等の解消
11.7
9.1
主な事業内容
市 民 公 募 の 拡 大、 団 体 へ
京都府(課長級以上)
10
具体的施策の視点
22
23
24
25
26
女性職員の職務能力
の向上
修に、女性職員の積極的参
加を促すなど女性職員の人
材育成を行います。
27 (年度)
・女性職員の研修参加促進
やキャリアアップ研修に
職員課
よる育成
資料:京都府は「男女共同参画に関する年次報告」
長岡京市は内閣府男女共同参画局「地方公共団体における男女共同参画社会の形成又は女性に関する施策の推進状況」
番号
図表3-3-4 保育所・幼稚園・小中学校の校長・教頭の女性割合(市)
所長(保育所)
年度
計
女性
施策の方向 10 あらゆる意思決定の場への女性の参画拡大のための働きかけ
具体的施策
具体的施策の視点
園長 ( 幼稚園 )
小学校・校長
小学校・教頭
中学校・校長
中学校・教頭
く「事業主行動計画」の策
計
計
計
計
計
定の周知啓発に努めます。
女性
女性
女性
主な事業内容
担当課
「女性活躍推進法」に基づ
女性
女性
女性の役職者登用の
啓発
事業所や地域活動団体等に
平成23
10
7
5
2
10
4
10
3
4
0
4
0
24
10
9
5
3
10
4
10
3
4
0
4
2
25
10
9
5
3
10
2
10
5
4
0
4
2
じて、男女共同参画の重
26
10
9
5
3
10
2
10
4
4
0
4
2
要性を啓発し、女性の役
21
対して、様々な機会を通
男女共同参画推進課
・商工会、地域活動団体等
を通じた「女性活躍推進
法」の周知啓発
関係各課
(各種団体の所管課)
職者の増加に努めます。
資料: 幼稚園、小学校、中学校は文部科学省「学校基本調査」、保育所はこども福祉課
商工観光課
主要課題 6 女性リーダーの育成
主要課題 5 積極的格差是正措置(ポジティブ・アクション)の強化
市、事業所、地域活動で女性リーダー育成のための講座の実施や情報提供を行い、新たな女性
リーダーの発掘やその活動の支援につなげ、次世代への男女共同参画を推進します。
政策・方針決定過程への参画に係る性別による偏りをなくすため、その格差是正に向け、積極
的に取り組みます。審議会等における女性の参画比率に目標値を定めるとともに、女性委員のい
ない審議会等をなくすよう、参画が困難である要因等を調査・分析し、その対応策を検討し、働
施策の方向 11 女性リーダー育成の支援と女性のエンパワーメント支援
番号
具体的施策
きかけます。
のリーダー役割を担う人材を
養成するための研修会の実施
スの向上を図るため、女性職員の採用・登用の拡大に取り組み、活躍を推進していきます。
ついて働きかけ、女性の参画拡大につながるように努めます。
地域においては、各種団体等での意思決定過程への女性の参画を促します。
主な事業内容
担当課
事業所や地域活動、市民活動
市においては、多様な人材を活かすことで、市民のニーズに応えられる政策の質と行政サービ
事業所に対しては、「女性活躍推進法」の趣旨を周知するとともに、男女共同参画の重要性に
具体的施策の視点
22
女性リーダーの育成
とエンパワーメント
支援
・女性リーダーの発掘及び
支援のための情報提供
男女共同参画推進課
及び情報提供をします。
市民活動を通じて新たな女性
リーダーの発掘や支援につな
げます。
また、女性のチャレンジ支援
のための多方面にわたる情報
・女性支援講座を通じたエ
ンパワーメント支援
女性交流支援センター
収集と提供をします。
32
33
第 3 章 計画の内容
【成果指標と活動指標】
成果指標
基本目標Ⅳ あらゆる分野への男女共同参画
平成 26 年度現状値
「政治・行政の場」で「男女
が平等になっている」と感じ
ている人の割合
活動指標
平成 32 年度目標値
女性 19.2%
女性 30.0%
男性 33.9%
男性 40.0%
出所(担当課)
男女共同参画推進課
【働く場】
就労は、生活の経済的基盤であり、自己実現につながるものです。少子高齢化やグローバル化
平成 26 年度現状値
長岡京市審議会等への女性委
員の参画比率
38.5%
平成 32 年度目標値
40.0%
出所(担当課)
男女共同参画推進課
が進展する中で、働きたい人が性別にかかわりなくその能力を十分に発揮できる社会づくりは、
持続可能な社会の経済発展や企業の活性化という点からも、極めて重要な意義を持ちます。
本市の女性就業率をみると、2010 年(平成 22年)には 42.2% を占めています。
(図表3-4-1)年
審議会などの全委員に占める全女性委員の割合によって、政策・方針決定過程への女性の参画の進む度合を測ります。
齢階級別の労働力率では、30 歳代からは全国平均よりも低くなり、出産・子育て期にあたる 30
長岡京市の審議会等への女
性委員の参画比率が 40% ∼
60% である割合
歳代後半では、労働力率が下がる M 字型曲線を描いています。(図表 3-4-2)
57.9%
(33/57 審議会)
65.0%
男女共同参画推進課
表 3-4-3)
長岡京市男女共同参画推進条例に定める審議会などの女性委員割合を達成するため、どれだけの審議会などが達成できているか
で積極的格差是正措置の進む度合を測ります。
長岡京市の女性管理職・監督
職の割合
雇用形態の状況では、女性の2 人に1 人以上が非正規雇用者(2010 年(平成22年)
)です。
(図
31.7%
38.0%
H26 年度当初
H32 年度当初
管理職・監督職の女性割合で、女性職員が性別にかかわりなく能力を発揮できているかを測ります。
非正規雇用者と正規雇用者とでは、賃金格差があり、加えて、非正規雇用者の中でも男女の格
差があることがわかります。また、雇用が不安定になりがちで、能力開発の機会を得にくいため
職員課
にキャリア形成が阻害され、将来的に自立・安定した生活を送ることを困難にします。(図3-44,5,6)
女性が継続就労することは、生涯を通じた経済的、精神的な自立を獲得し、社会的自立につな
がります。性別にかかわらず、若い時期からの自立した生き方や働き方、家族との関係の構築が
重要です。女性が経済的自立をすることの重要性についての社会の認識、将来を主体的に選択で
きるような学習機会の提供、様々な働き方ができる環境整備、社会的サービスの充実、男性の家
事・育児・介護への参画など、女性が主体的に望む働き方ができるよう、積極的で総合的な支援
が求められています。
また、性別を理由とする差別的取扱いやセクシュアルハラスメント、妊娠・出産・育児休業等
を理由とする不利益取扱い(マタニティハラスメント)等の根絶、男女間の賃金格差の解消など、
男女の均等な機会及び待遇の確保が不可欠です。
2015年(平成27年)
9月に「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」
(女性活躍推進法)
が施行されました。この法律は、企業の「女性活躍の見える化」を図るもので、従業員数 301 人
以上の企業に対して、2016 年(平成28年)4月までに、事業主行動計画を策定し、その公表を義
務づけています。
(300 人以下は努力義務)それにより、今まで明確に規定されていなかった①
女性採用比率②勤続年数の男女差③労働時間の状況(時間外勤務も含む)④女性管理職比率など
について、現状分析を行うとともに、企業における女性の活躍推進への取り組み状況も把握する
ことができるようになります。
長岡京市においては従業員数 301 人以上の企業数は多くはないものの、こうした企業の取り組
みが中小企業の取り組みの牽引役となるよう施策を進めることが求められます。
◆M字型曲線
日本の女性の労働力率(15 歳以上人口に占める労働力人口の割合)を年齢階級別にグラフ化したとき、30歳代を谷とし、20 歳代後半
と 40 歳代後半が山になるアルファベットのMのような形になることをいう。
34
35
第 3 章 計画の内容
【地域】
図表 3-4-1 性別・労働力人口と就業率の推移(市)
市民にとって「地域」は、家庭とともに身近な暮らしの場であり、そこでの男女共同参画の推
(人)
進は、男女共同参画社会の実現にとっても重要です。
労働力人口(女性)
労働力人口(男性)
就業率(女性)
就業率(男性)
80,000
本市では、数多くの市民活動団体によって子育て支援、環境、観光、福祉、まちづくりなどの
(%)
100
70,000
75.5
76.3
活動が活発に展開されています。
80
71.4
60,000
69.6
66.2
しかし、これらの活動を男女共同参画の視点でみた場合、課題がないとはいえません。テーマ
50,000
型である市民活動の中には、構成員が男女どちらかの性に偏っていることや、一部の年齢層で占
められているなどの課題もあります。また、自治会などの地縁型組織においては、会長などの役
40,000
職の多くは男性で占められ、リーダーとして活躍している女性の割合は低い状況です。
30,000
誰もが安心して暮らせる地域をつくるためには、性別にかかわりなく、共同して活動に参加
20,000
し、男女双方の視点や意見が反映されることが必要です。
60
43.7
41.7
13,611
24,821
23,865
15,476
15,478
42.2
40
25,934
24,500
43.3
42.9
15,688
23,142
15,597
20
10,000
特に、災害時は、日常では見えなくなっているジェンダー(社会的・文化的性別)が顕在化し
0
7
平成2
ます。これまでの大災害の教訓として、被災時・復興段階には男女でニーズの違いがあることや
12
17
22 (年)
特に女性への配慮が必要となること、増大した家庭的責任が女性に集中することなどの問題が明
0
資料 : 総務省「国勢調査」
らかになっています。
これまで女性の参画が少なかった防災・災害復興の活動に女性が参画し、男女共同参画の視点
図表 3-4-2 性別・年齢階級別 労働力率(全国(女性)
・京都府(女性)・市(女性・男性))
を取り入れた地域防災のしくみづくりに取り組む必要があります。
(%)
100
93.2
【様々な困難を抱える人々】
66.0
65.9
子ども、DV 被害者の女性とその子どもなど、様々な困難を抱えながら生活している女性が増加
62.7
60
61.5
しています。
長岡京市における生活保護の受給の推移をみると、保護人数は 2013 年度(平成 25年度)以降
96.3
96.3
79.6
80
高齢単身女性、ひとり親家庭の母親とその子ども、障がいのある女性、在住外国人女性とその
96.4
74.3
72.4
66.4
64.7
62.7
64.0
63.9
68.4
68.2
96.6
96.2
72.2
71.3
92.4
70.5
69.9
75.0
60.7
64.2
68.1
66.2
59.4
61.8
40
36.9
800 人台で推移し、保護世帯数も増加しています。国の資料では、男性に比べて女性の方が相対
的貧困率(可処分所得が中央値の 50% 未満の人の比率)は高く、高齢単身女性や母子家庭の高さ
20 16.2
14.9
長岡京市(男性)
14.0
が目立ちます。女性の生活困窮の背景には、固定的な性別役割分担意識や不安定雇用、収入格差
京都府(女性)
12.4
といった社会構造等が要因として考えられます。
0
46.0
45.7
54.1
15∼19
20∼24
25∼29
30∼34
35∼39
15.4
長岡京市(女性)
全国(女性)
40∼44
30.5
45∼49
50∼54
55∼59
14.1
10.8
60∼64
65∼(歳)
再就職や新たに就労するための就労支援や職業訓練、小さい子どものいる場合には子育てや保
資料 : 総務省「国勢調査」2010 年(平成 22 年)
育情報などを提供していくことが必要です。
一方、高齢単身男性やひとり親家庭の父親など、男性であるがゆえの困難も存在します。固定
的な性別役割分担意識の解消や仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)が実現していな
い現状では一人で問題を抱え込み、孤立するなどの状況に陥りやすくなります。意識啓発など男
性への働きかけが必要です。
また、多様な家族の形態や身体機能などの違いやLGBT に対して、偏見を取り除き、正しい
理解を深められるよう、あらゆる人の個人としての人権を尊重し、多様性を受け入れる社会の実
現が望まれています。それぞれの状況の中で、就労や社会参画の促進、能力開発など自立力を高
め、様々な問題に寄り添うような支援が求められています。
36
◆LGBT
レズビアン、ゲイ、バイ・セクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害を含む)の頭文字を取った総称であり、セクシュ
アル・マイノリティ(性的少数者)を指す。個々人のセクシュアリティは、①身体の性、②心の性、③好きになる性の組み合わせででき
ているので、実際には多様性がある。
37
第 3 章 計画の内容
図表3-4-3 雇用形態別にみた役員を除く雇用者の構成割合(市)
図表 3-4-5 生活保護受給世帯数・保護人員数の推移(市)
(世帯)
(人)
平成22年
参考<平成17年>
44.0
50.4
女性
5.6
1,000
700
0%
20%
40%
60%
80%
男性
2.8
90.2
100%
0%
20%
40%
9.8
60%
80%
100%
常雇
パート・アルバイト・その他
臨時雇
労働者派遣事業所の派遣社員
(注)「常雇」は期間を定めずに又は1年を超える期間を定めて雇われている場合、「臨時雇」は日々又は 1 年以内の期間を定めて雇われ
500
476
457
565
532
503
600
653
632
612
500
400
300
300
200
200
100
100
0
26(年度)
0
平成19
ている場合をいう。期間を定めずに又は 1年を超える期間を定めて雇われているパート・アルバイトは「常雇」に含まれる。
資料 : 総務省「国勢調査」
700
600
400
正規の職員・従業員
677
641
617
800
749
712
13.9
900
846
834
798
800
83.2
1,000
保護世帯数
900
25.0
75.0
保護人員数
20
21
22
23
24
25
※各年度 3月末現在
資料:社会福祉課
図表3-4-4 労働者の 1 時間あたり平均所定内給与格差の推移
(男性一般労働者の給与水準を 100 とした場合)(全国)
(%)
80
図表 3-4-6 世代・世帯類型別相対的貧困率(全国)
(%)
女性一般労働者の給与水準
80
女性
男性短時間労働者の給与水準
75
女性短時間労働者の給与水準
69.8
70
70.6 70.9
67.6
66.5
65
60
55
59.6
60.2
60.7
61.5
63.1
62.5 62.8
61.6 62.0
63.9
65.5
64.6
65.3
67.8
71.3
69.3
50
65.9
54.2
55.3
54.2
53.8
52.5 52.6
50.8
51.2 5.07
49.9
50.6
44.5
43.7
44.3
43.8
44.0
44.3
44.4
43.9
44.0
43.4
44.3
54.8 54.7
55.5
55.2 55.1
30
27.6
48.5
49.1 49.5
50.3
50.5
50.7
46.8
19.519.4
16.9
14.4
20
26.1
25.0
24.0
53.3
47.7
46.3
48.9
44.6
38.3
32.0
54.9
43.6
59.3
56.8
43.8
51.7 51.9
42.9
60
52.3
66.9
66.8
57.8 58.3 58.1
50
45
65.9
40
55.4
男性
70
18.418.9
10.6
10
9.0 9.510.0
10.1
12.712.2
10.410.1
8.2
45.2
44.0
0
40
平
成
元
2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25(年)
高
齢
単
身
高
齢
者
の
み
そ
の
他
単
身
※1.厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より作成。
夫
婦
の
み
夫
婦
と
未
婚
の
子
母
子
世
帯
父
子
世
帯
3
世
代
世
帯
そ
の
他
夫
婦
と
未
婚
の
子
母
子
世
帯
父
子
世
帯
3
世
代
世
帯
そ
の
他
※2.「一般労働者」は、常用労働者のうち、
「短時間労働者」以外の者をいう。
「短時間労働者」は、常用労働者のうち、1 日の所定内労
働時間が一般の労働者よりも短い又は 1日の所定労働時間が一般の労働者と同じでも1週の所定労働日数が一般の労働者よりも少
高齢者(65歳以上)
勤労世帯(20∼64歳)
子ども(20歳未満)
ない労働者をいう。
※ 3. 男性及び女性短時間労働者は、男性一般労働者の1時間あたり平均所定内給与額を 100 として、各区分の 1時間あたり平均所定内
給与額の水準を算出したものである。
(備考)1. 厚生労働省「国民生活基礎調査」2007 年(平成 19 年)を基に内閣府男女共同参画局「生活困難を抱える男女に関する検討会」
阿部彩委員の特別集計より作成。
資料 : 内閣府「男女共同参画白書」2014 年度(平成 26 年度)版
2. 父子世帯は客体が少ないため、数値の使用には注意を要する。
3. 母子世帯、父子世帯の子ども(20歳未満)は男女別ではなく、男女合計値。
4. 高齢者のみ世帯とは、単身高齢者世帯を除く高齢者のみで構成される世帯。
資料 : 総務省「就業構造基本調査」2007 年(平成 19 年)
38
39
第 3 章 計画の内容
施策の方向 14 女性の継続就労と起業のための支援
主要課題 7 働く場における男女平等の推進
番号
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
担当課
女性がキャリアアップや転
女性活躍推進を支えるのは、働く場における男女平等・男女共同参画です。企業における男性
中心の意識・慣行を見直し、男女を問わず、それぞれの能力と個性を存分に発揮できる職場環境
の整備について啓発し、支援をします。
職するための学習機会や求
28
女性の継続就労・再
就職の支援
人等の情報提供を行います。 ・女性のキャリアアップや
京都府のマザーズジョブ
再就職のための支援講座
カフェなどの情報提供や、
の開催
キャリアアップ講座を開催
また、さらなるキャリアアップをめざす、あるいは転職・再就職を希望する女性に対して、能
します。
力開発や転職・再就職、起業に必要な支援が受けられるよう、情報の提供をはじめ、相談の実
女性活躍推進のための相談
施、学習機会の提供などを充実します。
窓口を通じて就労、起業・
施策の方向 12 雇用の分野における男女の均等な機会と待遇の確保
番号
具体的施策
具体的施策の視点
様々な機会を活用して、男
23
事 業所・ 就 業 者 へ の
労働関係法令等の周
知
女の均等な雇用機会と待遇
が確保されるよう「男女雇
主な事業内容
29
担当課
します。
創業に関する情報提供を行
うとともに、京都府のチャ
促進します。また、商工会
情報提供を行います。
男女共同参画推進課
・「女性活躍推進のための
ワンストップ相談窓口」
( 就 労、 起 業・ 創 業 へ の
女性交流支援センター
相談及び情報提供)
レンジ支援等の制度活用を
等を通して、起業に関する
・女性の就労と起業・創業
等に関する相談及び情報
商工観光課
提供
度に関する情報提供
主要課題 8 地域における男女共同参画の推進
用機会均等法」をはじめと
する関係法令や制度を周知
就労と起業・創業に
関する相談及び情報
提供
・男女雇用機会均等法や女
性活躍推進法等並びに制
女性交流支援センター
・労働関係法令の周知及び
情報提供
社会福祉課
本市では、市民と行政の協働によるまちづくりを進めています。市民活動団体においては、子
24
就労相談や支援の充
実
就労に関する情報提供及び
関係機関と連携した就労相
談の体制を充実します。
・福祉なんでも相談室にお
ける就労支援
育て支援、環境、観光、福祉、まちづくりなど課題解決型の活動が幅広く展開されています。
社会福祉課
こうした市民活動団体をはじめ、住民自治組織、各種団体、企業、その他の法人等に対して男
女共同参画の視点に立った取り組みが進められるよう働きかけます。
また、東日本大震災をはじめとする様々な災害の教訓を踏まえ、地域防災計画の中に、男女共
高齢者の就労機会を確保す
25
高齢者の就労機会等
の拡大
るため、シルバー人材セン
ターと連携し、男女ともに
就労機会等の拡大に努めま
・高齢者の就労機会等の拡
大
同参画の視点を盛り込むように努めるとともに、地域の中で行われる防災訓練等に女性の参画を
高齢介護課
す。
様な活動を促進するため、活動団体への情報提供や相談体制を充実します。
施策の方向 15 あらゆる世代が男女共同参画で取り組む地域づくりの推進
施策の方向 13 農業・商工自営業に従事する女性への支援
番号
具体的施策
促し、男女共同参画の視点を取り入れた取り組みとなるよう働きかけます。また、市民による多
具体的施策の視点
主な事業内容
担当課
番号
具体的施策
26
農業に従事する女性
への支援
るよう、相互連帯と知識・
技術の習得機会を提供する
ほか、能力が発揮できるよ
主な事業内容
担当課
「長岡京市市民協働のまちづ
農業に従事する女性が主体
的にやりがいを持って働け
具体的施策の視点
くり指針」
「長岡京市市民
・農業に従事する女性の研
修や交流機会の提供
・農業に従事する女性の能
協働のまちづくり推進プラ
農林振興課
30
力発揮への支援
地域社会への男女共
同参画の促進
ン」に基づき、地域の自治
・出前ミーティング等を通
自治振興室
会及び各種団体に対して男
じた意識啓発や情報提供
( 関係各課 )
女共同参画の視点に立った
うに努めます。
運営の働きかけをし、活動
の活性化を促進します。
27
40
商工自営業に従事す
る女性への支援
商工会等と連携し、女性の
活躍機会の拡大を図りま
す。
・商工会女性部活動への支
援
商工観光課
41
第 3 章 計画の内容
施策の方向 16 防災における男女共同参画の推進
番号
具体的施策
具体的施策の視点
男女共同参画の視点に立っ
31
防災・災害復興の取
り組みへの男女共同
参画
て防災・災害復興に取り組
主な事業内容
施策の方向 18 高齢女性及び障がいのある女性、在住外国人の女性などに対する支援
担当課
番号
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
担当課
男女共同参画の視点に立っ
・地域防災計画の推進
て高齢者虐待の予防と関係
防災・安全推進室
35
みます。
高齢者虐待防止に向
けた連携
機関との連携を強化し、地
域における高齢者虐待の防
・高齢者虐待の予防と対策
の強化
高齢介護課
(関係各課)
止及び早期発見を円滑に実
32
地域における防災意
識の向上
男女共同参画の視点に立っ
た、防災意識の向上を図り
ます。
・地域防災訓練の実施
・防災学習会の実施
施します。
防災・安全推進室
男女共同参画の視点に立っ
36
超高齢社会を支える
介護支援の充実
具体的施策
具体的施策の視点
女性交流支援センター及び
33
男女共同参画推進拠
点の充実
主な事業内容
・男女共同参画フロアの活
多世代交流ふれあいセン
用促進
男女共同参画の視点に立っ
担当課
37
男女共同参画推進課
障がい者(児)への
自立支援
支援及び教育支援を推進し
ます。
ア(いこ∼る)を拠点とし
・女性交流支援センターの
「介護保険事業計画」の
高齢介護課
推進
・「 障 が い 者 ( 児 ) 福 祉 基 本
計画」
「障がい福祉計画」 障がい福祉課
に基づく自立支援
活用促進と充実
在住外国人女性をはじめと
女性交流支援センター
38
長岡京市の市民活動の拠点
在住外国人女性等へ
の支援
ンターが男女共同参画の視
点で運営されるよう支援
する複合差別を受けやすい
立場の人に向けた情報提供
や相談機関との連携を行い
・在住外国人女性への情報
提供や相談機関との連携
男女共同参画推進課
ます。
である市民活動サポートセ
市民活動団体の活動
促進
た障がい者(児)への自立
・「高齢者福祉計画」及び
ター内の男女共同参画フロ
て活動の充実を図ります。
34
「介護保険事業計画」に基づ
く介護支援を推進します。
施策の方向 17 男女共同参画の視点で活動する市民活動グループの支援
番号
た「高齢者福祉計画」及び
・市民活動サポートセン
し、性別に偏らない市民活
ターでの活動促進
自治振興室
動に参加・参画したい市民
施策の方向 19 ひとり親家庭への支援
番号
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
担当課
のサポートを実施します。
・相談の充実、就労や子育
て支援に関する情報提供
女性交流支援センター
・児童扶養手当の支給
主要課題 9 様々な困難を抱える人々の支援と環境整備
39
母子家庭、父子家庭
への支援
ひとり親家庭の母親や父親
・母子家庭等自立支援給付
及び子どもに対して、総合
金事業(自立支援教育訓
的な自立を手助けします。
練給付金事業、高等職業
こども福祉課
訓練促進給付金事業)の
高齢や障がいのある女性に対しては、就業促進、能力開発、社会参画促進のための支援ととも
周知
に、高齢者虐待・家庭内暴力の予防対策を進めます。
在住外国人女性やその子どもたちに対しては、それぞれの文化的アイデンティティを尊重する
・ひとり親医療費の支給
医療年金課
ことはもとより、安心して暮らすことができるように多言語による情報提供や相談機関との連携
を深め支援を進めます。
ひとり親家庭に対しては、母子家庭及び父子家庭のそれぞれの置かれている状況に即して、精
施策の方向 20 多様な性を認める意識の醸成
番号
具体的施策
具体的施策の視点
神的、経済的問題など様々な相談や生活支援、就業支援などのきめ細やかな自立支援を行いま
・LGBT への理解を深める
す。
また、LGBTに対する正しい理解を進め、学校教育の場では相談体制の充実を図ります。ひと
り親家庭など家族の形態に対して偏見を持ち、差別や排除をすることがないよう、正しい理解を
主な事業内容
40
多様な性を認める意
識の醸成
LGBTなどの多様な性のあ
ための啓発活動や学習機
り方を尊重できるよう、正
会の提供
しい理解を促進します。
・学校での LGBT への相談
体制の充実
担当課
人権推進課
女性交流支援センター
学校教育課
深めるために啓発を進めます。
42
43
第 3 章 計画の内容
【成果指標と活動指標】
成果指標
基本目標Ⅴ 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現
平成 26 年度現状値
平成 32 年度目標値
「職場」で「男女が平等になっ
ている」と感じている人の割合
女性 16.6%
女性 25.0%
男性 23.7%
男性 35.0%
「地域」で「男女が平等になっ
ている」と感じている人の割合
女性 40.6%
女性 50.0%
男性 50.8%
男性 60.0%
活動指標
平成 26 年度現状値
男女共同参画フロア(いこ∼
る)の承認団体数
平成 32 年度目標値
出所(担当課)
男女共同参画推進課
仕事は、暮らしを支え、生きがいや喜びをもたらします。一方、家事や子育て、介護・看護、
隣近所とのつきあい、趣味なども暮らしに欠かすことのできない営みです。
男女共同参画推進課
出所(担当課)
本市においては、長岡京市男女共同参画計画第 5 次計画に基づいて、性別にかかわらず、仕事
にも生活にも責任を持ち、喜びを分かち合えるよう、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バラ
ンス)の実現に取り組んできました。
18 団体
20 団体
男女共同参画推進課
しかし、国勢調査によると、本市の共働き世帯の推移は、2010 年(平成22年)では「共働き
多世代交流ふれあいセンター内の男女共同参画フロア(いこ∼る)を拠点とした活動団体の数によって、地域での男女共同参画
世帯」が「夫が就業者で妻が非就業者の世帯」を上回っていますが、
「平成 26年度市民意識調査」
の進捗状況を測ります。
の結果では、「仕事と生活のバランスの実現」が『前進』と答えたのは女性 20.8%・男性33.1%で、
再就職セミナーや女性のため
のスキルアップ講座の実施回
数と参加率
2回/年
5回/年
のべ 8 人 / 年
のべ 50 人 / 年
「5 年前と変わらない」もしくは『後退』と答えた割合が男女ともに50%を超えています。
(図表
女性交流支援センター
仕事と家庭生活についての考え方においても、男女とも50%以上が、仕事と家庭との両立は難
再就職セミナーや女性のためのスキルアップ講座の実施回数と参加者数によって、女性の就労に関する支援の充実度を測ります。
防災学習会の実施回数と女性
参加者の割合
20 回 / 年
57 回 / 年
50.0%
50.0%
防災・安全推進室 ※
防災学習会の実施回数と女性参加者の割合によって、防災における男女共同参画意識の浸透の度合を測ります。
※平成 28年度組織改正により、危機管理監から変更
3-5-1,2)
しい、両立できる企業は少ない、育児休業後に職場復帰するのは難しいとし(図表 3-5-3)、市民
意識調査の生活実態でも、労働時間は男性が長く、家事・育児・介護時間は女性が長いという実
態があり、変わらないままです。
特に、男性の場合、厚生労働省の「雇用均等基本調査」によると、2014 年度(平成26年度)
の男性の育児休業取得率は 2.30% であり、依然として低い状況です。(図表 3-5-4)
男性の長時間労働は、子育て・家事・介護等への男性の主体的な参画を困難にし、結果として、
女性が仕事と家庭生活を両立することを難しくしていると同時に、男性の自己啓発や地域コミュ
ニティへの参加、本人の健康保持などを含めた、男性自身の仕事と生活の調和の実現も阻害する
要因になっています。
働きたい女性が仕事と子育て・介護等の二者択一を迫られることなく働き続けられ、男性が仕
事一辺倒ではなく、家庭生活や地域活動に参画できるよう、子育て支援や介護支援策を進めると
同時に、行政、事業者、労働者が連携し、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた取り組みを
着実に進めていく必要があります。
事業所においては、ワーク・ライフ・バランスの実現は、業務の効率化はもとより、従業員の
定着や満足度の向上、有能な人材の確保、企業イメージの向上につながり、ひいては社会的信用
等をもたらします。また、男女ともに労働者の家事・育児・介護などの経験は、個人としての成
長につながり、仕事においても有効に働くことなど、ワーク・ライフ・バランスへの理解の促進
を図る必要があります。
44
45
第 3 章 計画の内容
図表3-5-1 共働き世帯の推移(市)
図表 3-5-3 仕事と家庭の関係についての考え方
上段:女性(N=313)
そう思わない
夫が就業者、妻が非就業者の世帯
どちらか
といえば
そう思わない
共働き世帯
どちらか
といえば
そう思う
そう思う
(世帯)
15,000
下段:男性(N=354)
男性就業者と非就業者の妻からなる世帯
10,000
8,988
8,975
56.2
8,233
7,452
①職業によっては家庭との
7,382
44.1
7,498
7,278
7,387
7,254
3.5 4.5
20.1
両立が無理なものがある 26.3
4.0 9.3
6,838
5,000
就業者の共働き世帯
29.7
7.0 3.8
33.9
②仕事と家庭や子育て等を
25.7
0
平成2
7
12
17
両立できる企業は少ない
38.4
6.5 5.6
22 (年)
22.4
(注)共働き世帯は、「夫、妻共に就業者である世帯」
29.1
資料 : 総務省「国勢調査」
46.0
仕事にやりがいがでる 26.8
26.8
32.3
24.9
31.4
32.6
30.7
6.1 6.4
③家庭や子どもを持つと
1.4 2.3
8.0 6.1
④子どもを産み育てるために
会社を一定期間休んだ後、
10.2 5.9
職場に復帰することは難しい 図表3-5-2 男女共同参画の進み具合「仕事と生活のバランスの実現」
女性 N=313
前
進
し
た
前ど
進ち
しら
たか
と
い
え
ば
変5
わ年
ら前
なと
い
㻌
後ど
退ち
しら
たか
と
い
え
ば
男性 N=354
わ
か
ら
な
い
後
退
し
た
無
回
答
1.3
1.6
19.2
0 20 46.0
40 㻌
5.1
前
進
し
た
前ど
進ち
しら
たか
と
い
え
ば
変5
わ年
ら前
なと
い
後ど
退ち
しら
たか
と
い
え
ば
後
退
し
た
無
回
答
(%)80
2.0
仕事と生活の
バランスの実現
60 80 100(%) 4.0
29.1
0 20 43.5
40 㻌
26.3
生活時間帯を合わせる
29.4
60 40 20
6.7
11.6 10.7
のが大変だ 0
6.7
0 20 40
60
80(%) ※「どちらともいえない」「無回答」は省略
5.4
21.4
わ
か
ら
な
い
⑤残業等で配偶者・パートナーと
6.2
2.8
12.4
60 80 100(%) 図表 3-5-4 事業所における育児休業の取得状況(全国・京都府)
全国
京都府
出産した女性労働者に占める
配偶者が出産した男性労働者に占める
育児休業取得者の割合(%)
育児休業取得者の割合(%)
平成 20 年度
90.6
1.23
21 年度
85.6
1.72
22 年度
83.7
1.38
23 年度
87.8
2.63
24 年度
83.6
1.89
25 年度
83.0
2.03
26 年度
86.6
2.30
平成 21 年度
85.6
1.28
資料 : 厚生労働省雇用均等・児童家庭局「雇用均等基本調査」2007 ∼ 2014 年度(平成 20 ∼ 26 年度)
京都府は、京都府「仕事と家庭の両立支援状況調査」2009 年度(平成 21 年度)
46
47
第 3 章 計画の内容
図表3-5-5 男女がいきいきと働ける職場をつくるために企業が力を入れること
0%
20%
40%
60%
いて総合的な子育て支援を展開しています。また、
「放課後子ども総合プラン」に基づく放課後
47.6
45.8
対策では、就学児童の総合的な放課後対策に取り組むこととしています。子育てに係る環境整備
60.4
育児休業や介護休業を取得しやすい
職場環境をつくる
61.0
は本計画でも推進すべき重点施策と考え、より連携を密にして施策を進めていきます。
また、高齢化率が 25%を超える本市では、「長岡京市第7 次高齢者福祉計画・第 6 期介護保険事
59.3
46.9
在宅勤務やフレックスタイムなど、
柔軟な働き方を取り入れる
80%
長岡京市においては、
「長岡京市子ども・子育て支援事業計画」(2015年(平成27年))に基づ
46.9
育児休業や介護休業の制度を
整備・充実する
主要課題 10 男女が共同で行う子育て・介護などの促進
業計画」
(2015 年(平成 27 年)
)の中で、認知症高齢者への施策を強化し、高齢者が可能な限り
50.2
住み慣れた地域で、自立した生活を営むことができるまちづくりを進めています。
43.8
57.1
結婚や出産にかかわらず、働き続けられる
職場の雰囲気をつくる
62.3
52.0
施策の方向 21 仕事と子育てや介護との両立を実現するための支援策の強化
番号
16.8
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
担当課
17.6
管理職に女性を積極的に登用する
16.1
男女平等・男女共同参画の
35.1
賃金や昇進などにおける男女の格差をなくす
38.0
41
32.5
子ども・子育て支援
対策の推進
24.0
研修や能力開発の機会を充実する
視点に立って「長岡京市子
に基づく事業を推進します。
こども福祉課
・放課後子ども総合プラン
に基づく放課後対策
文化・スポーツ振興室
子育てにおける市民の相互
15.0
援助組織であるファミリー
15.3
14.4
42
30.8
職場におけるセクシュアル・ハラスメント、
パワーハラスメントなどをなくす
サービスの充実
ども・子育て支援事業計画」
「放課後子ども総合プラン」
26.5
21.8
男女共同参画に関する意識向上のための
研修を実施する
・小規模保育事業等の保育
子育て支援事業の充
実
サポートセンターなど様々
な子育て支援事業を男女平
等・男女共同参画の視点に
38.0
・ファミリーサポートセン
ターの充実
・病児・病後児保育サービ
こども福祉課
スの充実
立ち、推進します。
24.6
43.2
事業所内における保育施設の設置など、
子育て支援を充実する
51.1
36.2
43
高齢者を介護する家族に対
・家族介護者への支援
し、男女共同参画の視点に
・介護保険サービスの利用
立った支援を行います。
33.6
女性や若者、障がい者、高齢者などの
雇用機会を拡大する
家族介護への支援
高齢介護課
促進
36.7
31.1
5.5
その他
7.7
3.7
3.3
特にない
2.9
3.7
2.2
わからない
2.6
2.0
無回答
3.0
全体 N=672
3.8
女性 N=313
2.3
48
男性 N=354
49
第 3 章 計画の内容
主要課題 11 事業所におけるワーク・ライフ・バランスの取り組みの促進
施策の方向 24 男性にとってのワーク・ライフ・バランスを可能にする取り組みの推進
番号
具体的施策
具体的施策の視点
関係課と連携し、事業所に対
ワーク・ライフ・バランスの実現は、業務の効率化はもとより、従業員の定着や満足度の向
上、有能な人材の確保、企業イメージの向上やそれに伴う自社への誇りの促進につながり、ひい
ては社会的信用をもたらすなど事業所の中長期的な経営戦略の一つとなるという認識を広げる必
46
ワーク・ライフ・バ
ランスの意識の浸透
と取り組みの推進
して男性にとってのワーク・
ライフ・バランスの推進や理
解を深めるための啓発や情
報提供を推進します。
主な事業内容
担当課
・男性の育児・介護休業、
配偶者の出産に係る休
暇・介護休暇取得制度等
男女共同参画推進課
の情報提供
要があります。また、男女ともに家事・育児・介護等の経験は仕事においても有効に働くことを
【成果指標と活動指標】
アピールし、ワーク・ライフ・バランスへの理解の促進を図ります。
成果指標
施策の方向 22 事業所でのワーク・ライフ・バランスの取り組み支援
番号
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
担当課
・事業所向けワーク・ライ
フ・バランスに関する啓
次世代育成支援対策推進法
44
事業所に対するワー
ク・ライフ・バラン
スの実現への働きか
け
男女共同参画推進課
発及び情報提供
に基づく事業主行動計画の
策定についての働きかけ、 ・特定事業主行動計画の推
進
労働時間短縮等の労働条件
の整備や両立支援制度の充
・育児及び介護休業、介護
実等、職場環境の整備の推
休暇等取得の啓発及び情
進に努めます。
報提供
・一般事業主行動計画制度
周知啓発
「ワーク・ライフ・バランス
(仕事と生活の調和)」という
言葉の認知度
(「よく知っている」
「少しは中
身を知っている」
「言葉は聞い
たことがある」割合の合計)
活動指標
職員課
商工観光課
平成26年度現状値
女性 55.3%
女性 65.0%
男性 65.5%
男性 70.0%
平成26年度現状値
男性の生活自立力向上のため
のセミナー等への男性の参加
者数
平成32年度目標値
のべ 83人 / 年
平成32年度目標値
のべ 100人 / 年
出所(担当課)
男女共同参画推進課
出所(担当課)
男女共同参画推進課
男性の生活自立力向上のためのセミナー等への男性の参加者数によって、男女が共同で行う子育てとワーク・ライフ・バランス
の意識の浸透が進んでいるを測ります。
主要課題 12 男性にとってのワーク・ライフ・バランスの推進
男性のこれまでの働き方を見直し、仕事と家庭生活の調和を図る取り組みを推進します。育
長岡京市の男性職員の育児休
業取得者数
識の浸透が進んでいるかを測ります。
などを進め、男性の家事や育児・介護、地域活動などへの参加を促進する取り組みを進めます。
ファミリーサポートセンター
の会員数
番号
45
具体的施策
男性向けの啓発及び
学習機会の提供
具体的施策の視点
主な事業内容
男性が生活面の 技 術 を 習
・仕事と家庭生活の調和の
得する機会の提供や、父親
ための学習機会の提供
*1 人 (2か月取得 )
実数 3人 /5年間
職員課
市職員の中で、どれだけの男性が育児休業を取得しているかによって、男女が共同で行う子育てワーク・ライフ・バランスの意
児・介護、出産に関わる休暇等の取得促進に向けた働きかけや地域活動に関わるきっかけづくり
施策の方向 23 男性の家庭や地域活動への参加促進
実数 5人 /5年間
依頼 474 人
依頼 475 人
提供 198 人
提供 200 人
両方 95 人
両方 100 人
こども福祉課
子育てにおける市民の相互援助組織であるファミリーサポートセンターの会員数によって、ワーク・ライフ・バランスを目指す
担当課
子育て家庭への地域支援の進む度合を測ります。
女性交流支援センター
としての自覚を促し、育児
に積極的に参画できるよう
啓発及び学習機会を提供し
ます。
・仕事と育児等の両立支援
に関する学習機会の提供
中央公民館
◆一般事業主行動計画
次世代育成支援対策推進法に基づき、企業が従業員の仕事と子育ての両立を図るための雇用環境の整備や、子育てをしていない従業員も
含めた多様な労働条件の整備などに取り組むにあたって、①計画期間、②目標、③目標達成のための対策及びその実施時期を定めるも
の。従業員 101 人以上の企業には、行動計画の策定・届出、公表・周知が義務付けられている。(100 人以下の企業は努力義務 )
50
51
第 3 章 計画の内容
基本目標Ⅵ あらゆる暴力の根絶
引き続き、DV を含むあらゆる暴力の防止について、積極的な情報発信と情報提供、相談窓口
の周知に努めるとともに、若年層への予防啓発をはじめとした、啓発事業の実施や学習機会の提
供が求められています。
配偶者からの暴力(ドメスティック・バイオレンス(DV))
、セクシュアルハラスメント、ス
トーカー行為、性暴力、売買春などの行為は、性別や加害者と被害者の間柄を問わず、決して許
されるものではありません。現状では、被害者の多くが女性であり、近年では交際相手からの暴
力、いわゆる「デート DV」についても、社会的問題として認識されています。
これらの暴力の背景には、男女の不平等な関係、女性に対する差別意識などに基づく、支配・
図表 3-6-1 女性の人権が侵害されていると思うこと
0%
20%
40%
ドメスティック・バイオレンス
(夫婦・パートナー間の暴力、DV)
やデートDV(恋人からの暴力)
54.5
53.7
54.0
54.0
セクシュアル・ハラスメント
重大な人権侵害です。
平成 26 年度市民意識調査によると、女性の人権が侵害されていると思うことの中で割合が高
いのは、DV、セクシュアルハラスメントでしたが、それでもその割合は男女とも50% 台にとど
まっています。(図表 3-6-1)
あらゆる暴力を防止するためには、様々な暴力に関する市民の認識を高めていくことが必要で
す。そのためには、地域社会をはじめ家庭や学校教育における男女平等や、あらゆる暴力の防止
につながる意識啓発を進めていかなければなりません。
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」
(以下「DV 防止法」という。
)は
テレビ、雑誌、インターネット
(携帯電話を含む)などの
わいせつな性情報の氾濫
22.8
24.0
21.8
電車内などでのわいせつな性情報の
氾濫(つり広告や乗客の読む
スポーツ新聞・コミックなど)
16.7
20.8
13.0
21.1
26.5
アダルト向けのビデオやゲーム
(児童ポルノを含む)
16.4
2001 年(平成 13 年)10月に施行され、国、地方公共団体には DV の防止と被害者保護が責務と
して明示されました。
42.4
38.7
44.9
ストーカー行為
2014 年(平成26 年)1月施行の DV 防止法の一部改正では、法律の名称が「配偶者からの暴力
の防止及び被害者の保護等に関する法律」と改正され、生活の本拠を共にする交際相手からの暴
24.9
29.1
20.9
売買春(援助交際を含む)
力及び被害者についても、配偶者(事実婚含む)からの暴力及びその被害者に準じ、法の適用対
象とされるとともに、接近禁止や退去の保護命令についても対象が拡大されました。
長岡京市では、女性交流支援センターに「女性の相談室」を設置し、DV を含む女性の様々な
80%
57.1
59.4
被支配の関係性が根強くあります。また、男女の固定的な性別役割分担意識、経済力の格差な
ど、男女の置かれている状況に起因する社会の構造的な問題でもあり、犯罪となる行為をも含む
60%
35.6
40.3
31.4
職場における男女の待遇の違い
悩みや相談に対応しています。また、11 月の「女性に対する暴力をなくす運動」期間と「児童
虐待防止推進月間」には、2015年(平成 27年)から「パープル&オレンジリボンプロジェクト」
として、関連性の高い DV と児童虐待の防止啓発事業に取り組んでいます。
◆配偶者からの暴力(ドメスティック・バイオレンス(DV))
配偶者、恋人その他の親密な関係にある、又は親密な関係にあった者の間で起こる暴力、また生活の本拠を共にする交際相手からの暴
力、及びこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動をいう。暴力には身体的暴力だけでなく、言葉や威嚇などによる精神的暴力、性行
為の強要などの性的暴力、人との付き合いを制限するなどの社会的暴力、生活費を渡さないなどの経済的暴力、子どもを巻き込む暴力な
どが含まれる。
◆セクシュアルハラスメント
性的な言動により相手に不快感を与え、相手の就労環境その他の生活環境を害し、又は不利益を与えることをいう。男女雇用機会均等法
では、職場において行われる性的な言動に対する対応によって労働条件について不利益を受けること(対価型)
、又は職場において行わ
れる性的な言動により就業環境が害されること(環境型)をさし、セクシュアルハラスメント防止のための事業主の義務が規定されてい
る。
◆ストーカー行為
特定の者に対する恋愛感情その他好意の感情、又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足させる目的で、つきまとい、
交際の要求、名誉・性的羞恥心を害する事項を告げる行為などを反復して行うこと。
52
33.6
35.8
31.6
男女の役割分担を
固定化する考え方
25.3
28.8
21.5
女性の社会進出のための
支援制度の不備
1.8
その他 1.0
2.5
特にない
無回答
8.9
8.6
9.3
6.7
7.7
5.9
全体 N=672
女性 N=313
男性 N=354
53
第 3 章 計画の内容
図表3-6-2 女性交流支援センター「女性の相談室」相談件数の推移(市)
平成22年度
総合相談
23年度
114
24 年度
主要課題 13 女性に対する暴力を許さない社会づくりの意識啓発
25 年度
115
140
26 年度
165
159
内DV
26
26
49
59
37
法律相談
18
22
17
22
22
内DV
4
4
4
11
3
132
137
157
187
181
内DV
合計
30
30
53
70
40
DV割合
22.7%
21.9%
33.8%
37.4%
22.1%
資料 : 女性交流支援センター
「女性に対する暴力」をはじめ、あらゆる暴力は許さないという意識を社会全体で共有してい
くために、あらゆる機会を通じての広報・啓発活動を強化するとともに、地域や学校、職場など
において学習機会の充実を図ります。
特に、自身を暴力から守るためや他者への思いやりを育てるという観点から、子どもが自尊感
情を育み、エンパワーメントができるように意識の醸成に取り組みます。
施策の方向 25 あらゆる暴力を許さない意識の醸成
図表3-6-3 配偶者による犯罪の種類・性別被害者の割合(全国)
番号
92.7%(4,120件)
総数(4,444件)
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
担当課
ド メ ス テ ィ ッ ク・ バ イ オ
7.3%(324件)
レンス、デート DV、セク
シュアルハラスメント、ス
殺人(155件)
31.6%(49件)
68.4%(106件)
傷害(2,154件)
「女性に対する暴力」
47 を許さない意識の醸
成
6.5%(139件)
93.5%(2,015件)
トーカー行為、性暴力、売
買春等の女性に対する暴力
が重大な人権侵害であるこ
とや、児童虐待と DV には
・パープル &オレンジリボ
ンプロジェクトによる啓
女性交流支援センター
発
密接な関係があることを踏
93.6%(1,999件)
暴行(2,135件)
0%
20%
40%
まえ、暴力を許さない意識
6.4%(136件)
60%
80%
の浸透を図ります。
100%
施策の方向 26 配偶者からの暴力防止、ストーカー規制などに関する学習機会の提供
女性配偶者の割合
男性配偶者の割合
番号
具体的施策
具体的施策の視点
(参考)警察庁資料より作成
女性 N=313
前ど
進ち
しら
たか
と
い
え
ば
変5
わ年
ら前
なと
い
後ど
退ち
しら
たか
と
い
え
ば
後
退
し
た
前
進
し
た
無
回
答
前ど
進ち
しら
たか
と
い
え
ば
後ど
退ち
しら
たか
と
い
え
ば
変5
わ年
ら前
なと
い
0.3 0.3
1.3 15.3
27.2
0 20 54
49.5
40 48
男性 N=354
わ
か
ら
な
い
6.1
市のセクシュアル・
ハラスメントやDVなど
女性に対する
暴力への対応
60 80 100(%) 後
退
し
た
わ
か
ら
な
い
2.5 0.3
2.5
21.8
24.0
0 20 40 及び DV防止啓発事業の
配偶者等に対する暴力への
図表3-6-4 男女共同参画の進み具合
「市のセクシュアル・ハラスメントや DV など女性に対する暴力への対応」
前
進
し
た
担当課
・DV防止啓発講座の開催
資料 : 内閣府「男女共同参画白書」2014 年度(平成 26 年度)版
㻌
主な事業内容
配偶者からの暴力防
止、ストーカー規制
等の学習機会の提供
正しい認識と法的知識を深
めるための学習機会の提供
充実
女性交流支援センター
・若年層へのDV等防止啓
発事業の推進
や、被害の未然防止や相談
窓口の周知を図ります。
無
回
答
・「デート DV」啓発冊子を
利用した学習機会の提供
学校教育課
2.5
46.3
60 80 100(%)
55
第 3 章 計画の内容
主要課題 14 ドメスティック・バイオレンスに対する取り組み
施策の方向 27 関係機関との連携による被害者への包括的支援
番号
具体的施策
基本目標Ⅵを「長岡京市配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する基本計画」(
「長
京都府配偶者暴力相談支援
センターなどの関係機関と
岡京市DV防止基本計画」)とし、特に主要課題14 では「長岡京市男女共同参画推進条例」第 18
条のもと、暴力による人権侵害に対して総合的な施策を推進します。
DV防止法が2001年(平成 13年)10月に施行され、国、地方公共団体にはDV の防止と被害者
具体的施策の視点
49
の保護が責務として明示されました。この法律は、これまで長い間、家庭の中の問題、夫婦間
DV 対 策 ネ ッ ト ワ ー
ク会議の関係機関と
の連携強化による被
害者への包括的支援
の問題とされてきた DV が犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害であることを明確にしていま
の連携を強化し、DⅤ被害
主な事業内容
・DV 対策ネットワーク会
議の運営及び連携
担当課
男女共同参画推進課
者支援のワンストップ化を
図るとともに、緊急一時保
・DV 対策ケース検討会議
護、生活の自立、心のケア
の運営と関係機関との連
など被害者への包括支援を
携及び児童虐待・障がい
行います。
者虐待・高齢者虐待ネッ
女性交流支援センター
トワーク機関との連携
す。
京都府配偶者暴力相談支援
DVは、外部からその発見が困難な家庭内において行われるため、潜在化しやすく、しかも加
センターなどの関係機関と
害者に罪の意識が薄いという傾向があります。このため、周囲も気付かないうちに暴力がエスカ
の連携を強化し、DV 被害
者支援のワンストップ化
レートし、被害が深刻化しやすいという特性があります。
このような状況を改善し、人権の擁護と男女平等の実現を図るためには、配偶者からの暴力を
50
女性交流支援セン
ターの機能強化
と包括的な支援を推進しま
す。また、女性交流支援セ
機能強化の検討
女性交流支援センター
ンターに「配偶者暴力相談
防止し、被害者を保護するための総合的な施策の推進が必要です。
支援センター」としての機
国の「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等のための施策に関する基本的な方針」
(内
能付与と相談体制の強化を
検討します。
閣府、国家公安委員会、法務省、厚生労働省)では、市町村基本計画の策定にあたっては、
①被害者の立場に立った切れ目のない支援
・育児支援家庭訪問事業の
②幅広い分野にわたる関係機関等との連携
③被害者やその家族、支援者等の関係者の安全確保への配慮
・女性交流支援センターの
実施
51
等が必要であるとし、被害者に最も身近な行政主体である市町村には、以下のことに積極的に取
児童虐待との関連性
を踏まえた支援
健康医療推進室
・「要保護児童対策地域協議
会」における適切な連携
こども福祉課
・家庭児童相談室の充実促 (要対協関係各課)
り組むよう求められています。
進
①相談窓口を設け、被害者に対し、その支援に関する基本的な情報を提供すること
②一時的な避難場所を確保する等により、緊急時における安全の確保を行うこと
③一時保護等の後、被害者が地域で生活していく際に、関係機関等との連絡調整を行い、自立
施策の方向 28 被害者保護の徹底
番号
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
担当課
に向けた継続的な支援を行うこと
DV、 ス ト ー カ ー 等 の 被 害
以上の視点を持って、DV の根絶に向けた施策を進めていきます。
長岡京市では、庁内関係課、京都府配偶者暴力相談支援センター、警察、医療機関等で組織
52
する「DV 対策ネットワーク会議」を設置し、関係機関との連携を強化するとともに、「DV 対策
加害者からの被害者
保護の徹底
ケース検討会議」において個別ケース事案への対応や調査・研究を行っています。
者保護のための住民基本台
・住民票・戸籍附票の発行
帳事務における措置や、被
制限及び閲覧制限、情報
市民課
害者の個人情報保護につい
開示の制限及び個人情報
関係各課
て、職員間の認識の共有と
保護の徹底
徹底を図ります。
また、児童への「面前 DV」が心理的虐待にあたることを踏まえ、児童虐待と DVの密接な関
被害者が地域で自立生活で
係性について、市民への啓発を行うとともに、被害者とその子どもの「安心・安全」を保障する
きるよう、関係機関と連携
施策の充実に努めます。
53
被害者の自立支援の
推進
して継続的な支援を行うと
ともに、DV 加害・被害男
性へのアプローチの仕方に
ついて検討します。
56
・関係機関と連携した被害
者への自立支援と DV加
害・ 被 害 男 性 へ の ア プ
女性交流支援センター
ローチの仕方についての
検討
57
第 3 章 計画の内容
主要課題 15 セクシュアルハラスメントなどの女性に対する暴力防止と被害者支援の強化
主要課題 16 女性に対する暴力に関する相談体制の充実
セクシュアルハラスメントには性的な関係の強要や、不必要に身体に触れるなど性的な行動の
相談窓口や緊急一時保護など、様々な暴力被害にあった場合の支援について周知を強化しま
みならず、性的な事実関係を尋ねる、性的な内容の情報を意図的に流布するなど性的な内容の発
す。相談に訪れた被害者が必要としている支援を受けることができるよう、相談員が適切な情報
言も含まれ、男女が平等でお互いの尊厳を重んじ、対等な関係づくりを進める男女共同参画社会
提供を行うとともに、市の複数の窓口での手続きが必要な場合には被害者の負担を軽減するた
の形成を大きく阻害するものです。雇用の場におけるセクシュアルハラスメントについては、男
め、同行するなど手続きの一元化を図ります。
女雇用機会均等法に基づき事業所に対する啓発等を徹底するとともに、学校、地域等におけるセ
また、被害者への二次被害を防止するため、専門の相談窓口の職員はもとより、関係各課の職
クシュアルハラスメントに対しても効果的な被害防止対策を講じます。
員や支援関係者の人権意識の向上と相談スキルの向上を図ります。
施策の方向 29 セクシュアルハラスメントなどの女性に対する暴力防止のための取り組みの強化
施策の方向 31 相談体制の充実と対応体制の強化
番号
具体的施策
具体的施策の視点
庁内における防止対策とし
54
セクシュアルハラス
メントをはじめとす
る様々なハラスメン
ト防止のための職員
研修の実施及び相談
体制の充実
て、 研 修 を 実 施 し、 セ ク
シュアルハラスメントなど
様々なハラスメントを起こ
さない職場づくりを行うと
ともに、相談があった場合
の体制を充実します。
主な事業内容
具体的施策の視点
主な事業内容
・セクシュアルハラスメン
女性に対するあらゆる暴力
・DV対策ネットワーク会
トに関して講ずべき措置
が潜在化しないように、相
議関係機関との連携強化
についての指針の周知徹
底
担当課
番号
57
職員課
・相談体制の周知及びハラ
具体的施策
相談体制の充実と関
係機関との連携によ
る対応体制の強化
スメント研修の実施
担当課
男女共同参画推進課
談しやすい体制づくりと、
緊急事案をはじめ問題解
決への対応体制を強化しま
す。
・「女性の相談室」事業の
充実
女性交流支援センター
事業所における、セクシュ
55
セクシュアルハラス
メントをはじめとす
る様々なハラスメン
ト防止のための事業
所等への周知啓発の
推進
アルハラスメント等様々な
・商工会、経済協議会を窓
ハラスメント防止に関する
口にして、セクシュアル
事業主の講ずべき措置につ
ハラスメント等様々なハ
いて啓発及び研修の情報提
ラスメント防止に関する
供等を通じてセクシュアル
事業主の講ずべき措置に
ハラスメントを起こさない
関する情報提供
施策の方向 32 性暴力被害者などに関する相談窓口や支援機関の周知
番号
具体的施策
商工観光課
主な事業内容
担当課
京都性暴力被害者ワンス
58
職場づくりを促進します。
具体的施策の視点
関係機関の周知と連
携強化
トップ相談支援センター
(京都 SARA)等、関係機
関の周知を図り、被害者支
・京都 SARA 等関係機関の
周知と連携強化
女性交流支援センター
援を進めます。
施策の方向 30 性犯罪などの防止に向けた啓発及び防犯対策の強化
番号
56
具体的施策
性犯罪などの防止に
向けた啓発と防犯対
策の強化
具体的施策の視点
主な事業内容
性犯罪や性暴力の実態や正
・性暴力などの防止に向け
しい認識についての啓発を
女性交流支援センター
行うとともに、男女共同参
画の視点に立って「長岡京
市防犯行動計画」を推進し
ます。
58
た啓発と情報提供
担当課
・性犯罪などの防止に向け
た啓発及び「防犯行動計
防災・安全推進室
画」の推進
59
第 3 章 計画の内容
【成果指標と活動指標】
成果指標
「ドメスティック・バイオレン
ス(夫婦・パートナー間の暴
力)やデートDV(恋人から
の暴力)」を女性の人権侵害
と思う人の割合
活動指標
若年層へのDV等防止啓発事
業の実施回数
平成 26 年度現状値
平成 32 年度目標値
出所(担当課)
1994 年(平成 6 年)の国際人口・開発会議で提唱された「リプロダクティブ・ヘルス /ライツ(性
女性 59.4%
女性 70.0%
男性 54.5%
男性 65.0%
男女共同参画推進課
と生殖に関する健康と権利)」は、全てのカップルと個人がその子どもの数と、出産の間隔、そ
して、時期を自由にかつ責任を持って決定すること、そして、それを可能にする情報と手段を有
することを基本的人権として認めたものです。
平成 26 年度現状値
平成 32 年度目標値
出所(担当課)
男女が互いの身体的性差を十分に理解し合い、人権を尊重しつつ、相手に対する思いやりを
持って生きていくことは、男女共同参画社会の形成にとっての前提といえます。心身及びその健
2回/年
5回/年
女性交流支援センター
中高生や大学生等を対象にしたDV等防止啓発事業の実施回数によって、若年層への暴力を許さない意識の啓発機会の充実度を
測ります。
パープル&オレンジリボンプ
ロジェクトの参加者数
基本目標Ⅶ リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
(性と生殖に関する健康と権利)に基づく健康支援
康について正確な知識・情報を入手することは、主体的に行動し、健康を享受できるようにする
ために必要です。
特に、女性は生理(月経)
・妊娠・出産・避妊・中絶・不妊・更年期を通じて、精神面を含め
健康上の様々な問題に直面します。このような問題について、男女ともに認識を持ち、留意する
*H27年度からの新規事業
のべ 300 人 / 年
女性交流支援センター
パープル &オレンジリボンプロジェクトの参加者数によって、ドメスティック・バイオレンス、デート DV、セクシュアルハラス
メントなどの女性に対する暴力や児童虐待を許さない機運の醸成状況を測ります。
必要があります。
その取り組みには、
「リプロダクティブ・ヘルス /ライツ(性と生殖に関する健康と権利)」の
視点が特に重要です。就業する女性の増加、婚姻年齢・出産年齢の上昇による出産に伴うリス
ク、働く女性の母性保護に関する課題、子育てを取り巻く社会状況の変化による母親の負担感の
増大や児童虐待などの問題、若い女性の摂食障がいや平均寿命の伸長等に伴う女性の健康に関わ
る問題の変化に応じた対策が必要となっています。
国の調査では、男性に比べ女性の運動習慣者の割合が低いことから、生涯を見通した健康な身
体づくりを推進するため、スポーツを通した健康支援を行う等の環境整備が必要です。
また、年齢階級別の自殺者数は、60 歳代が最も多く、男女別では、40歳代から 60 歳代の男性
が全体の 40%近くを占めています。その背景には、男性は長時間労働によるストレスや過労と
いった社会的状況とともに、精神面で孤立しやすいという、ジェンダー(社会的・文化的性別)
に基づく男は強いものという概念の抑圧などが考えられます。 男性の心身の健康支援や働き方の見直しへの取り組みが求められています。
また、若い世代を対象に、健康をおびやかす問題であるエイズや性感染症、望まない妊娠、薬
物・アルコール依存などについて、発達の段階に応じた内容での教育を充実させ、一人ひとりの
性と健康に関する理解と尊重の気持ちを育むことが重要です。
さらに、男女ともに 15 ∼ 34 歳の各年齢階級別の死因の第 1位は自殺となっています。こうし
た状況は国際的にみても深刻であり、若い世代で死因の第 1 位が自殺となっているのは先進 7 カ
国では日本のみ(『平成 27 年版自殺対策白書』)となっており、こうした問題への対応も求めら
れています。
◆リプロダクティブ・ヘルス / ライツ(性と生殖に関する健康と権利)
1994年(平成6年)にカイロで開催された国際人口・開発会議において提唱された概念。
健康とは、身体的、精神的、および社会的に完全に良好な状態にあることを意味するが、リプロダクティブ・ヘルスは、女性の全生涯にわたる
健康の自己決定権を保障する考え方であり、リプロダクティブ・ライツは、それを全ての人々の基本的人権として位置づける理念である。リプ
ロダクティブ・ヘルス/ライツの中心課題には、いつ何人子どもを産むか産まないかを選ぶ自由、安全で満足のいく性生活、安全な妊娠・出産、
子どもが健康に生まれ育つことなどが含まれている。
60
61
第 3 章 計画の内容
長岡京市が実施している子宮頸がん、乳がんのがん検診の受診率を見ると、ともに増加してい
図表 3-7-3 心と体の健康を保つために、長岡京市に必要な取り組み
るものの20%台前半あるいは10%台後半にとどまっています。心の悩みも含め、生涯を通じた健
0%
20%
40%
康保持を推進します。
図表3-7-1 健康診断、各種検診実施状況(市)
対象者
前立腺がん
大腸がん
肺がん
胃がん
子宮頸がん
乳がん
25 年度
7,074 人
受診者
26 年度
7,074 人
3,040 人
7,074 人
2,996 人
3,017 人
受診率
43.0%
42.4%
42.6%
対象者
22,560 人
22,560 人
22,560 人
受診者
5,254 人
5,209 人
5,217 人
受診率
23.3%
23.1%
23.1%
対象者
22,560 人
22,560 人
22,560 人
受診者
1,560 人
1,218 人
1,698 人
受診率
6.9%
5.4%
7.5%
対象者
22,560 人
22,560 人
22,560 人
受診者
1,286 人
1,184 人
1,092 人
受診率
5.7%
5.2%
4.8%
対象者
18,789 人
18,789 人
18,789 人
受診者
1,968 人
1,995 人
2,428 人
受診率
20.0%
20.4%
22.7%
対象者
14,805 人
14,805 人
14.805 人
受診者
1,226 人
1,423 人
1,443 人
受診率
15.7%
17.1%
18.9%
(注)子宮頸がん検診、乳がん検診は、隔年受診のため、対象者数に対する受診者の割合と受診率は一致しない。
前ど
進ち
しら
たか
と
い
え
ば
変5
わ年
ら前
なと
い
㻌
後ど
退ち
しら
たか
と
い
え
ば
後
退
し
た
0.0 0.6
2.6
25.2
0 20 62
20.8
40 45.0
前
進
し
た
無
回
答
5.8
60 80 100(%) 市の女性の
健康保持に
関する支援
前ど
進ち
しら
たか
と
い
え
ば
変5
わ年
ら前
なと
い
後ど
退ち
しら
たか
と
い
え
ば
後
退
し
た
33.9
22.0
40.6
44.7
37.3
22.3
暴力の被害者に対する
ケア体制を充実する
22.7
22.0
42.3
リフレッシュできるような
場を提供する
43.8
41.0
生涯を通じて心身ともに
健康で過ごすための
学習機会をつくる
33.2
31.9
33.6
4.6
5.1
4.2
6.7
男性 N=354
わ
か
ら
な
い
27.5
悩みや不安をカウンセラーなどに
相談できる体制を充実する
図表3-7-2 男女共同参画の進み具合「市の女性の健康保持に関する支援について」
前
進
し
た
41.5
35.3
女性特有の病気などに配慮した
女性外来の情報を提供する
その他
女性 N=313
38.5
安心して出産できるよう
周産期医療体制を充実する
資料 : 健康推進課
80%
39.7
39.3
40.4
食生活や健康づくりに
関する情報を提供する
平成24年度
60%
わ
か
ら
な
い
特にない
無
回
答
5.4
7.9
全体 N=672
無回答
3.6
4.2
女性 N=313
3.1
男性 N=354
0.8 0.3
2.8
22.6
19.5
0 20 40 㻌
51.1
2.8
60 80 100(%) 63
第 3 章 計画の内容
主要課題 17 リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
(性と生殖に関する健康と権利)に基づく女性の健康支援
施策の方向 34 男女のライフステージに応じた健康づくりの支援
番号
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
担当課
・子育て応援教室事業、健
女性が自分の心身の健康について主体的に自己決定・自己管理を行うことができるような意識
を持てるよう施策を進めると同時に、人生の各段階に応じてリプロダクティブ・ヘルス/ライツ
62
生涯を通じた健康づ
くり対策
市民がライフステージに応
康づくり教育事業、健康
じて、主体的に健康づくり
づくり実践・啓発事業の
に取り組むための支援を行
開催
います。
の視点に立った健康の保持増進に関する機会の提供に取り組みます。また、健康診査・検診事業
ブの推進
などを通じて、更年期の疾病の早期発見、早期治療に関する情報提供や相談の充実を図ります。
性別や年代別の心身の健康
や疾病予防など、健康に関
施策の方向 33 性と生殖に関する理解の推進(望まない妊娠の回避等)
番号
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
・性と生殖に関する情報や
学習機会の提供
59
リプロダクティブ・
ヘ ル ス/ ラ イ ツ の 浸
透
/ライツの認識を深める学
・新生児訪問事業の実施
母子の健康とともに男性が
妊娠・出産期について正し
い理解を得ることを促進し
ます。
健診事業などを通じて更年
61
更年期等の健康支援
63
健康教室の充実
女性が参加しやすい方策を
女性交流支援センター
進めます。
40 歳以上の市民について、
健康医療推進室
期の疾病の早期発見・早期
治療の啓発、相談などを行
医療年金課
発を進めます。
健康教室については、特に
男女ともに心身の健康や疾
習機会を提供します。
周知啓発
60
する正しい知識の普及、啓
リプロダクティブ・ヘルス
・不妊症治療助成金制度の
妊娠・出産期等の女
性の健康と男性の理
解促進
担当課
64
年代別の健診の充実
病予防のため、特定健診等
の 受 診 を 推 進 し ま す。 ま
た、 保 健 指 導 を 推 進 し ま
す。
・長岡京子育てコンシェル
ジュ事業の実施
・総合型地域スポーツクラ
健康医療推進室
文化・スポーツ振興室
・子育て応援教室事業、健
康づくり教育事業、生活
健康医療推進室
習慣病予防教育の実施
・高齢者一次・二次予防事
業の充実
高齢介護課
・成老人健康診査・がん検
診事業、後期高齢者健康
診査事業及び保健指導の
健康医療推進室
実施
・国民健康保険被保険者健
康診査の実施
国民健康保険課
健康医療推進室
・子育て応援教室の開催
主要課題 19 健康をおびやかす問題についての対策の推進
・成老人健康診査・がん検
診事業の実施
健康医療推進室
います。
心身の健康は、ライフサイクルが多様化する中で、様々な健康問題への対応が求められます。
心と体の健康問題について正しい理解を促進するとともに、専門機関等との連携により相談体制
の充実に努めます。また、エイズや性感染症、薬物乱用など健康を脅かす問題について、正しい
主要課題 18 男女のライフステージに応じた健康づくりの支援
知識の普及啓発を行うとともに、特に若い世代に向けて、予防から治療までの情報提供を進めま
す。
「長岡京市健康増進計画」や「長岡京市国民健康保険 特定健康診査等実施計画(第 2 期)」に
基づいて、生涯にわたり健康を保持・増進できるよう包括的に健康づくりの支援を行います。
また、ライフステージに応じた健康教室や健康診査により、自己の健康を適切に管理・改善す
施策の方向 35 心と体の健康支援(自殺対策を含む)
番号
具体的施策
具体的施策の視点
主な事業内容
担当課
・医師・心理等発達相談事
るための学習を推進します。
業及び地域リハビリテー
さらに、妊産婦や子育て中の母親の母子保健に関する支援や、女性の避妊・中絶・不妊・更年
性別やライフステージに応
期等に関わる悩みの相談、様々なライフステージに応じた健康支援を行います。
じて、心と体の健康問題に
健康医療推進室
ション事業の実施
・自殺対策
社会福祉課
対する理解を深める機会を
65
心と体の健康支援
提供するとともに、専門機
関と連携して相談体制を充
実します。また、それによ
り、未然に自殺を防止する
対策を進めます。
64
・心身障がい者相談及び精
神保健福祉相談
障がい福祉課
・地域包括ケアシステム
高齢介護課
・教育相談
教育支援センター
65
施策の方向 36 性感染症や薬物依存などについての啓発
番号
具体的施策
66
性感染症などに関す
る学習機会の提供
具体的施策の視点
性感染症や薬物依存などに
関する正しい知識の普及啓
発を進めます。
主な事業内容
担当課
・女性交流支援センター情
報コーナーの充実(性感
染症・薬物依存などに関
女性交流支援センター
する情報)
【成果指標と活動指標】
成果指標
平成 26 年度現状値
「リプロダクティブ・ヘルス /
ライツ(性と生殖に関する健
康と権利)」という言葉の認
知度(
「よく知っている」「少
しは中身を知っている」
「言
葉は聞いたことがある」割合
の合計)
活動指標
女性 13.1%
女性 30.0%
男性 18.7%
男性 25.0%
平成 26 年度現状値
乳がん検診受診率
平成 32 年度目標値
18.9%
平成 32 年度目標値
25.0%
出所(担当課)
男女共同参画推進課
出所(担当課)
健康医療推進室 ※
女性に特有な乳がんの予防、早期発見や早期治療できるよう検査等を実施し、女性の健康づくりの環境の充実や、意識の浸透の
度合を測ります。
子宮頸がん検診受診率
22.7%
23.0%
健康医療推進室
女性に特有な子宮頸がんの予防、早期発見や早期治療できるよう検査等を実施し、女性の健康づくりの環境の充実や、意識の浸
透の度合を測ります。
全妊婦の状況把握率
98.8%
100%
健康医療推進室
妊娠期から子育て期に至るまでの母子保健や育児に関する様々な悩み等に対し、保健師等が総合的な相談支援を行い、妊産婦等
へのきめ細かい支援の実施状況を測ります。
※平成 28年度組織改正により、健康推進課から変更
66
第4章
計画の推進
第 4 章 計画の推進
1 推進体制の整備 3 男女共同参画施策推進拠点の充実
わが国の女性は、人口の半分を占め、世界的にみても長寿であり、世界有数の高い教育を受け
1 総合的な推進体制の整備・充実
ているにもかかわらず、その能力は社会で十分に活かされているとはいえません。
女性が自信を持って、自分の持てる力を発揮できるエンパワーメントのための機会をつくり、
男女共同参画社会の形成を図るためには、前章で述べた広範かつ多岐にわたる取り組みを展開
していかなければなりません。これらの取り組みを総合的、効率的に進めていくため、庁内の推
進体制を整備するとともに、市の各分野が連携し、横断的に推進します。
また、社会のあらゆる分野へ男女共同参画意識を浸透させるためには、施策を推進する市その
ものが男女共同参画に関する認識を高める必要があります。そのために、職員が男女平等・男女
共同参画の視点を養い、男女が対等に能力を発揮しながら市民の多様なニーズに応えられる職場
づくりの整備に努めます。
支援する場を提供するため、男女共同参画推進拠点の充実が求められています。
本市においては、女性交流支援センターと男女共同参画フロア“いこ∼る”は、男女共同参画
の推進のための拠点施設です。本計画に基づいて、学習、交流、相談、情報提供・啓発等の事業
を総合的に実施していきます。
そして、相談やその他の事業を通じて市民のニーズや課題を把握し、施策に反映することによ
り、男女共同参画を推進します。
特に、下記について積極的な取り組みを進めていきます。
(1)男女共同参画審議会の設置
有識者や公募市民で組織する「長岡京市男女共同参画審議会」を設置し、施策の実施状況の報
告並びに市民の苦情申し出などへの検討を行います。
(2)男女共同参画推進本部の設置
市長を本部長とする庁内推進組織である「長岡京市男女共同参画推進本部」を設置し、本計画
を推進するための行政内部の総合調整を図ります。
(3)男女共同参画推進本部幹事職員の配置
本計画の進捗管理とともに、市役所が男女共同参画のモデル職場となるよう、庁内での男女共
(1)市民一人ひとりのニーズをとらえ、的確な事業展開を図ります
(2)地域活動団体や市民活動団体などとの協働を進めます
(3)女性のあらゆる分野へのチャレンジを積極的に支援します
(4)職員のコーディネートやコミュニケーション能力を高めます
(5)特に、男性や子ども、若者世代に向けたアプローチに努めます
(6)DV など女性に対する暴力に関する取り組みを積極的に展開します
(7)ワンストップの相談事業を展開します
同参画を推進する横断的な推進組織として、関係各課に男女共同参画推進本部幹事職員を配置し
ます。
2 計画の進行管理 (4)財源の確保
計画推進のために必要な財源の確保に努めます。
2 市民と行政の連携・協働による推進
男女共同参画施策の着実な推進を確保するためには、長岡京市の実情を踏まえた施策を立案
し、その進捗状況を把握し、評価していくことが重要です。
そして、施策の評価にあたっては、可能な限り数値目標や各種統計や調査等による客観的な評
価を取り入れ、施策の効果の到達度を測ります。また、男女共同参画の視点から男女別数値の把
男女共同参画を推進するためには、市民一人ひとりが自分自身に関わることとして主体的に考
握ができるよう、その整備を進めます。そして活動指標を設定し、主な事業についての実施状況
え、取り組んでいくことが重要です。可能な限り市民や地域団体、市民活動グループ、事業所と
や内容の進捗状況を毎年度、把握します。第 6 次計画では新たに 7 つの基本目標について課題の
連携・協働して取り組みを進めます。
達成状況を測る成果指標を設定し、平成 32 年度(2020 年度)末まで取り組みます。
特に、地域での男女共同参画の浸透を図るために、各種関係団体との連携を強化します。
また、本計画に基づく施策については、毎年、進捗の状況を調査します。
数値目標を掲げる重点施策の達成状況は、長岡京市男女共同参画審議会に報告し、その進捗状
況を市民にわかりやすく公表します。
◆共同と協働
共同も協働もともに複数の主体が、目標を共有し、ともに力を合わせて活動することをいう。
「長岡京市市民協働のまちづくり指針」では、
「市民協働」とは、異なる多様な主体が、公共的な分野で共通の目的・課題に対して責任と
役割分担を明確にし、連携しながら取り組むこと、としている。
68
69
資料
70
資料
1. 用語解説索引
2. 計画策定の経過
◆男女平等と男女共同参画 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2
開催年月日
内容
◆高齢化率 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3
2014 年 ( 平成 26 年 )
◆メディア・リテラシー(media literacy) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 22
7月
◆エンパワーメント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 27
◆積極的格差是正措置(ポジティブ・アクション)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30
・男女共同参画社会についての市民意識調査の実施について
8月
男女共同参画推進本部(庁議)で市民意識調査内容について協議
9 月 「男女共同参画社会についての市民意識調査」実施
11 月
第2回 男女共同参画審議会
・第6次計画策定に向けて
◆ M 字型曲線 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 35
・
「男女共同参画社会についての市民意識調査」結果速報について
◆LGBT ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 37
◆一般事業主行動計画 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 50
・市長より諮問
・第6次計画策定に向けて
◆ジェンダー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 27
◆キャリア教育 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 27
第1回 男女共同参画審議会
2015 年 ( 平成 27 年 )
2月
◆配偶者からの暴力(ドメスティック・バイオレンス(DV)
) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 52
第3回 男女共同参画審議会
・
「男女共同参画社会についての市民意識調査」報告書(案)について
・第6次計画策定に向けて
◆セクシュアルハラスメント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 52
3月
市民意識調査報告書作成
◆ストーカー行為 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 52
6月
男女共同参画推進本部に「政策研究会(ワーキンググループ)」を設置
◆リプロダクティブ・ヘルス /ライツ(性と生殖に関する健康と権利)‥‥‥‥‥‥‥‥ 61
7月
第1回 男女共同参画審議会
・男女共同参画計画(第6次計画)骨子案について
◆共同と協働 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 68
「男女共同参画推進本部研修会」開催
※ページ数は用語解説文の掲載ページ
「男女共同参画社会の実現に向けて∼なぜ第 6次計画が必要なのでしょう∼」
10 月
庁内関係課のヒアリング
第2回 男女共同参画審議会
・
「男女共同参画計画 第6次計画」
(素案)について
「男女共同参画計画第 6次計画を考える市民意見交換会」開催(16 名参加)
12 月
男女共同参画推進本部(庁議)でパブリックコメント用の計画(案)を協議
パブリックコメントの実施(14 名、113 件、70 案件)
2016 年 ( 平成 28 年 )
1月
第3回 男女共同参画審議会
・
「男女共同参画計画 第6次計画」
(素案)に対するパブリックコメントの結果と
市の考え方について
・
「男女共同参画計画 第6次計画」
(案)について
2月
第4回 男女共同参画審議会
・
「男女共同参画計画 第6次計画」
(最終案)について
3月
市長に答申
パブリックコメントの回答
男女共同参画計画第 6次計画策定(冊子300部、概要版1,000 部作成)
72
73
資料
3. 長岡京市男女共同参画推進条例
性に基づく差別的取扱いを受けることなく、自立
次報告書を作成し、これを公表しなければなりま
した個人として個性及び能力を十分に発揮する機
せん。
会が均等に確保されること。
目次
前文
とを目的とします。
(定義)
(市民の責務)
第 5条 市民は、基本理念にのっとり、家庭、地域、
及び慣行が改善され、すべての人が社会活動に制
職場、学校その他の社会のあらゆる分野に積極的に
第 1 章 総則(第1 条-第7 条)
第 2 条 この条例において、次の各号に掲げる用語の
限を受けることなく参画し、多様な生き方が自由
参画するとともに、男女共同参画の推進に努めなけ
第 2 章 基本的施策(第8 条-第15 条)
意義は、当該各号に定めるところによります。
に選択できること。
ればなりません。
第 3 章 男女共同参画を阻害する行為の禁止
⑴ 男女共同参画 すべての人が性別にかかわりなく
⑶ すべての人が、市の政策及び家庭、地域、職場、
2 市民は、市、事業者及び教育関係者と協働して、
及び被害者支援 (第16 条-19 条)
個人として尊重され、自らの意思によって、社会
学校その他のあらゆる場における意思決定に、社
第 4 章 男女共同参画審議会(第20 条)
のあらゆる分野で対等な構成員として活動し、そ
会の対等な構成員として共同して参画する機会が
第 5 章 雑則 (第21 条)
の個性及び能力を十分に発揮する参画の機会が確
確保されること。
附則
保されることにより、平等に政治的、経済的、社
⑷ すべての人が、相互の協力及び社会の支援のも
第 6条 事業者は、基本理念にのっとり、雇用してい
会的及び文化的利益を享受することができ、か
と、子育て、介護その他の家庭生活における活動
る、又は雇用しようとする人について、雇用上の均
つ、共に責任を担うことをいいます。
及び職業生活その他の社会における活動に対等に
等な機会及び待遇を確保するとともに、ワーク・ラ
参画でき、ワーク・ライフ・バランスが保たれる
イフ・バランスのとれる就労環境づくりに努めなけ
こと。
ればなりません。
長岡京市は、いにしえの都「長岡京」として栄え
た時代から日本の歴史にたびたび登場し、悠久の歴
史と豊富な地下水、西山のみどりによって人びとの
暮らしが育まれてきました。
市制施行後は、京都府立婦人教育会館を誘致し、
府内でいち早く長岡京市婦人行動計画を策定するな
⑵ 市民 市内に居住し、又は市内で活動するすべて
の個人をいいます。
市が実施する男女共同参画の推進に関する施策に
取り組むよう努めなければなりません。
(事業者の責務)
⑶ 事業者 市内において、営利であるか非営利であ
⑸ 家庭、学校並びに社会のあらゆる教育及び保育の
るかを問わず、事業活動を行う個人及び法人その
場において、個人の尊厳及び男女平等の意識を育
市が実施する男女共同参画の推進に関する施策に
他の団体をいいます。
む教育及び保育が行われること。
取り組むよう努めなければなりません。
2 事業者は、市、市民及び教育関係者と協働して、
⑷ 教育関係者 市内において、あらゆる教育及び保
⑹ すべての人が性と生殖についての理解を深めると
男女共同参画推進の拠点施設として女性交流支援セ
育に携わる個人及び法人その他の団体をいいま
ともに、特に女性の性と生殖に関する健康とそれ
第 7条 教育関係者は、男女共同参画社会の形成に果
ンターを設置し、男女共同参画施策を進めてきまし
す。
を享受する権利が生涯にわたり保障されること。
たす教育の重要性をかんがみ、基本理念にのっとり、
ど、女性政策に先進的に取り組んできました。また、
た。
⑸ 積極的格差是正措置 社会のあらゆる分野での活
我が国では、昭和60年の女子差別撤廃条約の批准
動における男女間の格差を是正するため、男女の
を契機とし、男女平等の実現に向けた取組が進めら
いずれか一方に対し、活動に参画する機会を積極
れ、平成 11 年には男女共同参画社会の実現を 21 世紀
的に提供することをいいます。
の最重要課題と位置付けた男女共同参画社会基本法
⑹ ジェンダー 生まれついての生物学的性別に対
が制定されました。しかし、今なお、性に基づく固
し、社会通念や慣習の中にある男性像又は女性像
定的な役割分担意識や慣行が根強く残っており、特
のような、社会や文化によって作り上げられた社
に女性の個性や能力が十分に発揮されていない状況
会的性別をいいます。
があります。さらに、社会的な問題となったセク
⑺ セクシュアル・ハラスメント 性的な言動により
シュアル・ハラスメントやドメスティック・バイオ
相手に不快感を与え、相手の就労環境その他の生
レンスなどによる人権侵害など、男女共同参画社会
活環境を害し、又は不利益を与えることをいいま
の実現には多くの課題が残されています。
す。
こうした現状の中で、私たちは男女共同参画社会
⑻ ドメスティック・バイオレンス 配偶者、恋人そ
⑺ 経済活動の分野において、均等で健全な就業環境
のもと個人の力が発揮できること。
⑻ セクシュアル・ハラスメント、ドメスティック・
男女共同参画の視点をもった教育及び保育に努めな
ければなりません。
2 教育関係者は、市、市民及び事業者と協働して、
市が実施する男女共同参画の推進に関する施策に
力的行為は、犯罪又は人権侵害であるとの認識の
取り組むよう努めなければなりません。
もと、その根絶を目指すこと。
⑼ 男女の性別にとどまらず、性同一性障がいを有す
る人、先天的に身体上の性別が不明瞭である人そ
第2章 基本的施策
(男女共同参画計画)
の他のあらゆる人の人権についても配慮されるこ
第 8条 市長は、男女共同参画の推進に関する施策を
と。
総合的かつ計画的に実施するため、男女共同参画の
⑽ 男女共同参画の推進は、密接な関係を有する国際
推進に関する基本的な計画 ( 以下「男女共同参画計画」
社会の動向に留意し、国際的な協調のもとに行わ
といいます。) を策定しなければなりません。
れること。
2 市長は、男女共同参画計画を策定し、又は変更す
の他の親密な関係にある、又は親密な関係にあっ
誰もがその個性と能力を十分に発揮できる真に豊か
た者の間での、身体的、精神的、経済的又は性的
第 4条 市は、基本理念にのっとり、男女共同参画の
なまちづくりに取り組むため、この条例を制定しま
な苦痛を与える暴力及びこれに準ずる心身に有害
推進を主要な施策として位置付け、男女共同参画の
す。
な影響を及ぼす言動をいいます。
推進に関する施策(積極的格差是正措置を含みます。
⑼ ワーク・ライフ・バランス 一人ひとりが、やり
(教育関係者の責務)
バイオレンスその他の男女共同参画を阻害する暴
の実現を目指すことを決意し、市と市民等の協働で、
第 1 章 総則
(市の責務)
るにあたっては、これを市民等に公表し、意見を
聴くとともに、長岡京市男女共同参画審議会に諮
問しなければなりません。
3 市長は、男女共同参画計画を策定し、又は変更し
以下同じ。)を総合的に策定し、実施しなければなり
たときは、速やかにこれを公表しなければなりま
がいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を
ません。
せん。
果たすとともに、仕事と家庭や地域生活等との調
2 市は、国及び他の地方公共団体と連携を図り、市
4 市長は、社会情勢の変化に対応し、男女共同参画
第 1条 この条例は、男女共同参画の推進に関する基
和が保たれ、人生の各段階に応じて多様な生き方
民等と協働して、男女共同参画の推進に関する施
の推進のため、必要に応じて男女共同参画計画の
本理念を定め、市と市民、事業者及び教育関係者(以
を選択及び実現できることをいいます。
策を効果的に実施しなければなりません。
見直しを行わなければなりません。
(目的)
下「市民等」といいます。)の責務を明らかにすると
(基本理念)
ともに、市の施策の基本となる事項を定め、これを
第 3 条 市及び市民等は、次に掲げる事項を基本理念
総合的かつ計画的に実施することにより、市民一人
として、男女共同参画を推進します。
ひとりが人権を尊重され、その人らしくいきいきと
⑴ すべての人が、個人としての尊厳が平等に重んじ
暮らすことのできる男女共同参画社会を実現するこ
74
⑵ ジェンダーによる固定的な役割分担に基づく制度
られ、直接的であるか間接的であるかを問わず、
3 市は、率先して男女共同参画の推進に取り組むと
(施策の推進体制の整備等)
ともに、事業者の模範となるよう努めなければな
第 9条 市は、男女共同参画の推進に関する施策を総
りません。
合的かつ計画的に実施するための推進体制を整備し
4 市は、男女共同参画の推進に関する施策の実施内
容及び進捗状況について、市民にわかりやすい年
ます。
2 市は、男女共同参画の推進に影響を及ぼすと認め
75
資料
られる施策を策定し、実施するにあたっては、基
(家庭生活における活動とその他の活動との両立支
2 市長は、前項の規定による相談及び苦情の申出に
本理念をもとに男女共同参画の視点をもって、市
援)
ついて、必要に応じて、長岡京市男女共同参画審
の組織間の連携により取り組みます。
第 14 条 市は、家族を構成する人が互いの協力のも
議会の意見を聴くとともに、国、府その他の関係
3 市は、男女共同参画の推進に関する施策を効果的
と、家事、育児、介護その他の家庭生活における活
機関及び関係団体と連携を図り、適切に処理しま
に実施するため、随時、必要な情報収集及び調査
動と地域、職場、学校等における活動とを両立させ
研究を市民等と協働で行います。
4 市は、女性交流支援センター(長岡京市立総合交
流センター設置条例(平成16年長岡京市条例第 25
号)の規定に基づき設置された施設をいいます。)
す。
るため、家族はもとより地域、職場、学校等で相互
3 市長は、相談及び苦情の申出に係る処理制度への
に協力しながら一体となって支え合えるよう、必要
市民等の理解を深めるため、その普及啓発を行い
な支援を行います。
ます。
(雇用における男女共同参画の推進)
及び多世代交流ふれあいセンター(長岡京市立多
第 15 条 市は、事業者に対し、雇用における男女共
世代交流ふれあいセンター設置条例(平成21 年長
同参画の推進に関して行う活動を支援するため、学
岡京市条例第27号)の規定に基づき設置された施
習機会の提供、情報の提供、意識啓発その他の必要
第 20条 男女共同参画を推進するため、市長の附属機
設をいいます。
)を男女共同参画の推進のための拠
な措置を講じます。
関として、長岡京市男女共同参画審議会(以下「審
点施設として整備するとともに、交流、相談、情
2 市長は、必要があると認めるときは、事業者に対
議会」といいます。)を置きます。
報提供、啓発等その他の必要な事業の充実を図り
し男女共同参画の推進に関する取組の状況につい
ます。
て報告を求めることができます。
(財政上の措置)
第 10条 市は、男女共同参画計画に基づく施策を実施
するため、必要な財政上の措置を講じます。
(積極的格差是正措置)
第3 章 男女共同参画を阻害する行為の禁止及び被害
者支援
(性に基づく人権侵害の禁止)
的であるかを問わず、性に基づく差別的な扱い及び
協力し、積極的に格差を是正するための措置を講じ
人権侵害を行ってはなりません。
るよう努めます。
2 すべての人は、セクシュアル・ハラスメント及び
ドメスティック・バイオレンスを行ってはなりま
せん。
(情報及び表現に関する留意事項)
第 17 条 すべての人は、広く提供する情報において、
第 12条 市は、すべての人が男女共同参画への関心及
次に掲げる表現を行わないよう努めなければなりま
び理解を深められるよう、広報活動等を充実します。
せん。
2 市は、男女共同参画を推進する人材が育成される
⑴ 性に基づく固定的な役割分担意識を肯定し、助
3 市は、提供される情報を男女共同参画の視点から
正しく理解し、評価するための能力の向上を図ろ
うとする取組に対し、必要な施策を講じます。
長し、又は連想させる表現
⑵ 性に基づく暴力的行為を肯定し、助長し、又は
連想させる表現
【略】
【略】
営に関し必要な事項は、規則で定めます。
第5章 雑則
(委任)
第 21条 この条例に定めるもののほか、この条例の施
行に関し必要な事項は、市長が別に定めます。
附則
(施行期日)
1 この条例は、平成 22年 10月 1日から施行します。
ただし、第 8条第2項、第 19 条第 2項及び第 20条の
規定は、平成 22年 11 月 1日から施行します。
(長岡京市特別職非常勤職員の報酬及び費用弁償に関
する条例の一部改正)
⑷ 性に基づく偏見を肯定し、又は助長する表現
2 長岡京市特別職非常勤職員の報酬及び費用弁償に
(被害者支援)
第 18条 市は、セクシュアル・ハラスメント、ドメ
更年期その他の性と生殖に関する事項について、
スティック・バイオレンス等あらゆる性に基づく人
自らの意思が尊重された上で、生涯にわたり健康
権侵害を防止する施策を講じるとともに、これらの
な生活ができるよう、情報提供その他の必要な支
被害を受けた者に対し、安全と安心を最優先して関
援を行います。
係機関との連携を図り、相談及び各種制度の斡旋、
第 13条 市は、市民等が行う男女共同参画推進活動を
日額
9,600円
日額
9,600円
5 前各項に定めるもののほか、審議会の組織及び運
⑶ 過度の性的な表現
4 市は、すべての人が、避妊、妊娠、出産、中絶、
(市民等の活動に対する支援)
男女共同参画
審議会委員
情 報 公 開・個
人情報保護運
営審議会委員
組織します。
参画する機会の格差が生じている場合は、市民等と
ます。
日額
9,600円
【略】
4 委員の任期は、2年とし、再任されることを妨げま
員の任期は、前任者の残任期間とします。
保育の場において、教育及び学習の機会を充実し
情 報 公 開・個
人情報保護運
営審議会委員
報酬の額
3 審議会は、市長が委嘱する委員 15人以内をもって
せん。ただし、委員が欠けた場合における補欠委
よう、家庭、学校並びに社会のあらゆる教育及び
【略】
区分
推進に関する重要事項について審議します。
の他のあらゆる分野において、直接的であるか間接
(男女共同参画の理解を深めるための措置)
報酬の額
事項のほか、市長の諮問に応じ、男女共同参画の
第16 条 すべての人は、家庭、地域、職場、学校そ
数が総数の 10分の4未満とならないよう努めます。
区分
別表(第2条関係)
2 審議会は、第 8条第 2項及び前条第 2項に規定する
のあらゆる分野における活動において、男女の間に
合には、当該委員の男女のいずれか一方の委員の
別表(第2条関係)
改正前
第4章 男女共同参画審議会
(男女共同参画審議会)
第 11 条 市は、家庭、地域、職場、学校その他の社会
2 市は、審議会等の委員を委嘱し、又は任命する場
改正後
関する条例(昭和39年長岡京市条例第15号)の一
部を次のように改正します。
自立に向けた情報提供等の必要な支援を行います。
(相談及び苦情の申出)
促進するため、市民等と協働するとともに、情報の
第 19条 市民等は、性に基づく人権侵害の相談があ
提供、施設の提供、財政的支援その他の必要な支援
るとき、又は市が実施する男女共同参画の推進に関
及び協力を行います。
する施策に対して苦情があるときは、市長に申し出
ることができます。
76
77
資料
4. 長岡京市男女共同参画推進条例施行規則
5. 長岡京市男女共同参画審議会委員名簿
※任期 2014 年(平成 26年)4 月 1 日∼ 2016 年(平成 28 年)3 月 31 日
( 趣旨 )
第 1条 この規則は、長岡京市男女共同参画推進条例
( 平成 22年長岡京市条例第15号。以下「条例」といい
ます。) の施行に関し、必要な事項を定めます。
( 定義 )
第 2条 この規則で使用する用語の意義は、条例で使
用する用語の例によります。
( 相談及び苦情の申出)
第 3条 条例第 19 条第1 項の規定による相談及び苦情
の申出を行う者は、次に掲げる事項を記載した相談
及び苦情申出書(別記様式)を市長に提出しなけれ
ばなりません。ただし、市長が当該申出を書面によ
り行うことができない特別の理由があると認めると
きは、口頭その他適切な方法でこれを行うことがで
きます。
⑴ 申出を行う者の氏名及び住所(団体にあっては、
名称及び代表者の氏名並びに事務所の所在地)並
びに電話番号
⑵ 申出の趣旨及び理由
⑶ 他の機関への相談等の状況
⑷ 申出の年月日
⑸ その他市長が必要と認める事項
( 相談及び苦情処理の決定)
第 4条 市長は、前条の規定による相談及び苦情の申
出があったときは、条例第19条第2項の規定により、
必要に応じて長岡京市男女共同参画審議会(以下「審
議会」といいます。)への諮問を経て当該相談及び苦
情の処理についての決定を行います。
2 市長は、前項の規定により審議会へ諮問したとき
は、当該申出者及び市の関係機関に対し、諮問し
た旨の通知をしなければなりません。
( 相談及び苦情処理の通知及び公表)
第 5条 市長は、前条の規定により相談及び苦情の処
理についての決定を行ったときは、その結果を当該
申出者に通知するとともに、これを公表します。
2 前項の公表に当たっては、個人情報の保護に留意
しなければなりません。
( 男女共同参画審議会)
第6条 条例第20条に規定する審議会の委員は、次に
掲げる者のうちから市長が委嘱します。
⑴ 学識経験者
⑵ 市民
⑶ 関係団体の代表者
⑷ その他市長が必要と認める者
( 会長及び副会長)
第 7 条 審議会に会長及び副会長各 1人を置き、それぞ
れ委員の互選により定めます。
78
2 会長は、審議会を代表し、会務を総理します。
3 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があると
名前
役職等
き、又は会長が欠けたときは、その職務を代理し
ます。
( 会議 )
第 8 条 審議会は、会長が招集し、会長が会議の議長
となります。
2 審議会は、過半数の委員の出席がなければ会議を
石田 秀樹
連合京都乙訓地域協議会 幹事
(パナソニックデバイス労働組合長岡京支部執行委員)
小田 智史
長岡京市商工会 理事
西條 靖子
市民公募
開くことができません。
3 審議会の議事は、出席委員の過半数で決し、可否
同数のときは、議長の決するところによります。
( 部会 )
第9 条 会長が必要と認めるときは、審議会に専門
的事項を分掌させるため、部会を置くことができま
す。
2 部会に属する委員は、会長が指名します。
3 部会に部会長を置き、部会に属する委員の互選に
より定めます。
清水 ヒトミ
○竹之下 雅代
長岡京市立小中学校校長会(長岡第七小学校校長)
ウィメンズカウンセリング京都カウンセラー
4 部会長は、部会の事務を掌理します。
5 部会長に事故があるとき、又は部会長が欠けたと
きは、部会に属する委員のうちから部会長があら
塚田 温美
京都府女性の船「ステップあけぼの」乙訓支部 理事
長濵 英子
元京都府男女共同参画監
西村 厚子
長岡京市女性の会 評議員
深澤 利男
乙訓人権擁護委員協議会 人権擁護委員
船越 聡
市民公募
かじめ指名する者がその職務を代理します。
6 部会の会議については、前条の規定を準用しま
す。この場合において、同条中「審議会」とある
のは「部会」と、「会長」とあるのは「部会長」
と読み替えます。
( 関係者の出席等 )
第 10 条 審議会及び部会は、調査審議のため必要が
あるときは、関係者その他参考人の出席を求め、資
料の提出、意見の陳述、説明その他必要な協力を求
めることができます。
( 庶務 )
第 11 条 審議会の庶務は、男女共同参画政策主管課
において処理します。
( その他 )
第 12 条 この規則に定めるもののほか、必要な事項
は、市長が定めます。
附則
(施行期日)
1 この規則は、平成 22 年 11 月 1 日から施行します。
◎細見 三英子
ジャーナリスト
森 繁男
京都女子大学発達教育学部教授
渡辺 節郎
男女共同参画フロア運営委員会(長岡京市生活会議)
(経過措置)
2 この規則の施行の日以後最初に開かれる審議会の
招集及び会長が選任されるまでの間の審議会の主
宰は、市長が行います。
◎ 会長 ○ 副会長
※ 50 音順、敬称略
79
資料
6. 男女共同参画の推進に関する年表
世界の動き
国の動き
京都府の動き
1986年
・国際婦人年(目標:平等、・婦人問題企画推進本部設
1975 年
(昭和 50 年)
発展、平和 )
世界の動き
長岡京市の動き
・「西暦 2000年に向けての ・
「婦人問題に関する意識・
議開催
新国内行動計画」 策定
動計画」 採択
・女性政策担当窓口設置
発足
(昭和 62 年)
・京都府婦人関係行政連絡
1977 年
実態調査」実施
・京都婦人関係行政推進会議
1987年
・「国内行動計画」 策定
・京都府婦人問題検討会議設
会設置
(昭和52年)
置
・京都府婦人問題協議会設
・「子どもの権利条約」 採択
置
・学習指導要領改訂 ( 中学・ ・「KYOのあけぼのプラン」・「女性のつどい(現・男女
高校家庭科の男女必修化 )
・京都府婦人問題協議会が
・国連第 34回総会
1979 年
(昭和54年)
「提言」提出
・「女子差別撤廃条約」 採
・「京都府婦人対策推進会
会議を設置
・
「KYOの あ け ぼ の フ ェ ス
ティバル」、
「京都府あけぼ
年世界会議(コペンハー
の賞」を創設
ゲン) 「国連婦人の10年
国連婦人の
(昭和56年)
年︵
∼ 年︶
1985
(平成 2年)
目標」 策定
・「婦人の地位の向上と福
責任を有する労働者の機
祉の増進を図る京都府行
会均等及び均等待遇に関
動計画」策定・公表
方について」を発表
性の相談室)」 開設
新国内行動計画」 第1次改
訂
館
・「育児休業法」 施行
・婦人問題担当大臣設置
実施
・
「農山漁村の女性に関する
・「婦人行動計画策定にか
かる市長方針」 決定
1992 年
中長期ビジョン(新しい農
(平成 4年)
山 漁 村 の 女 性 2001 年 )」
策定
・「 婦 人 関 係 行 政 連 絡 会 」
(昭和58年)
・「女ごころ相談室(現・女
・「西暦 2000 年に向けての
1991年
・
「京都府婦人海外研修」
1983 年
1996)
関する第1回見直しと評価
(平成 3年)
女平等の判断基準の考え
(昭和57年)
・「女性活動相談室」 開設(∼
ナイロビ将来戦略の実施に
・労働省「雇用における男 ・京都府立婦人教育会館開
1982 年
と意識調査」 実施
「婦人の地位向上のための
に伴う勧告及び結論」 採決
する条約)
10
1976
1990年
・「ILO156号 条 約 」 採 択 ・「国内行動計画後期重点 ・「京都府婦人の船」実施
(男女労働者特に家庭的
・「女性に関する生活の実態
・国連経済社会理事会
後半期行動プログラム」
採択
1981 年
始
・京都府女性政策推進専門家
(平成元年)
・「国連婦人の10年」 中間
(昭和55年)
共同参画フォーラム)」 開
・女性政策推進本部を設置
1989年
・「京都府婦人大学」開設
択
策定公表
・女性政策課を設置
議」設置
1980 年
長岡京市の動き
行
・国際婦人年世界会議(メ ・婦人問題企画推進本部会
キシコシティ ) 「世界行
京都府の動き
・「男女雇用機会均等法」 施
(昭和 61 年)
置
国の動き
・介護休業制度に関するガイ
設置
ドライン策定
・「婦人問題企画推進協議
・国連第48回総会「女性に ・中学校の家庭科男女共修開
会」 設置
1984 年
・「婦人の意識と生活・労
(昭和59年)
働等の実態に関する調査」
実施
1993 年
(平成 5年)
母両系主義確立 )
フォーラムへ女性を派遣
「提言」 提出
・国際家族年
婦人の地位向上のための ・「女子差別撤廃条約」 批 ・ 国 連 婦 人 の 十 年 最 終 年 ・「婦人行動計画」(第1次
1985 年
ナイロビ将来戦略(ナイ
(昭和60年)
ロビ戦略 )」 採択 (1986
∼ 2000年)
准
記 念 大 会 -京 都 女 性 の
フォーラム '85- 開催
計画)策定
・「婦人行動計画推進行政
連絡会」 設置
・「教育委員会社会教育課
宣言」
・国連世界人権会議「ウイー
始
・「パートタイム労働法」 施
行
ン宣言及び行動計画」採択
「国籍法」改正 ( 国籍の父 ・ナイロビ世界会議 NGO ・婦人問題企画推進協議会
・「国連婦人の10年」 最終 ・
年世界会議 (ナイロビ )
対する暴力の撤廃に関する
1994年
(平成 6年)
・高校の家庭科男女共修開始 ・京都府女性政策推進専門家 ・「女性プラン推進本部(現・
・国際人口・開発会議 ( カイ ・男女共同参画室設置
ロ)
・ILO 「パートタイムに関す
る条約」 及び勧告を採択
・男女共同参画審議会設置
(政令 )
会 議「KYOの あ け ぼ の プ
男女共同参画推進本部)」
ラン改定についての提言」 設置
提出
・男女共同参画推進本部設置
青少年婦人係」 設置
80
81
資料
世界の動き
・国連人権委員会
国の動き
・「ILO156 号条約」 批准
京都府の動き
・「京の女性史」発刊
「女性に対する暴力をなく ・「育児休業法」 改正 ( 介護休
1995 年
(平成 7 年)
す決議」 採択
長岡京市の動き
・男女共同参画会議設置
新KYOのあけぼのプラン」 次計画)策定
・「DV 防止法」 施行
策定(4 月)
2001年
(平成 13 年)
・「仕事と子育ての両立支援
策の方針について」 閣議決
市職員意識調査」 実施
・第 1回子どもの性の商業的 ・「男女共同参画2000 年プ ・「KYO のあけぼのプラン」・「男女共同参画プラン」(第
搾取に関する世界会議(ス
ラン」 策定
改定
2 次計画)策定
定
2002年
・アフガニスタンの女性支援
(平成 14 年)
設置
性政策係」 に名称変更
・「男女が共にいきいきと働
・「次世代育成支援対策推進
2003年
法」 施行
(平成 15 年)
・男女共同参画社会の将来像
検討会開催
の調査」 実施
・第 4 回・5回女子差別撤廃
・「働く女性を取り巻く状況
条約実施状況報告審議
調査」 実施
「京都府男女共同参画推進 ・「男女共同参画社会につい
・「女性国家公務員の採用・ ・
・「教育委員会総務課女性政
(法律)
1997 年
登用の拡大等について」 男
策係」 に組織変更
・「中学生の男女平等につい
(平成 9 年)
ての意識調査」 実施
女共同参画推進本部決定
・男女共同参画社会の将来像
2004年
・「DV防止法」 改正及び同法
議 「提言(進行管理)」 提
に基づく基本方針の策定
出
員会 (国連 「北京 +10」 世
・男女共同参画情報紙 「アン
・改正 「男女雇用機会均等法」 ・男女共同参画社会に関する ・「男女共同参画プラン懇話
施行
・「男女共同参画社会職員意
識調査」 実施
2000 年
(平成 12年)
流支援センター」に組織変
開設
・「 女 性 の た め の 法 律 相 談 」
開設
「配偶者からの暴力の防止 ・「男女共同参画計画」(第 4
・「国の審議会等における女 ・
性委員の登用の促進につい
て」男女共同参画推進本部
2006年
(平成 18 年)
決定
及び被害者の保護・自立支
次計画)策定
援に関する計画」策定
・「企画部人権推進課男女共
・「女性の再就職支援」開始
同参画担当」に組織変更
・「男女雇用機会均等法」 改
正
・東アジア男女共同参画担当
「提言」 提出
大臣会合開催
「北京宣言及び行動綱領実 ・「 ス ト ー カ ー 行 為 規 制 法 」 (12 月)
施のための更なる行動とイ
て」意見書提出
・「女性チャレンジオフィス」 更
プラン」策定
・国連特別総会 「女性 2000 ・「 男 女 共 同 参 画 基 本 計 画 」 ・「新京都府女性行動計画策 ・男女共同参画プラン懇話会
定に向けての提言」提出
開設、
「教育委員会女性交
発・地域元気力「わくわく」
識調査」 実施
規定)
チャレンジ支援方策につい
・ ア ク シ ョ ン プ ラ ン「 女 性
促進要綱」 施行
施行(女性の参画の促進を
閣議決定
プラン」策定
(平成 17 年)
・「男女共同参画社会市民意
・「食料・農業・農村基本法」
年会議」 (ニューヨーク) ク)
・「審議会等への女性の登用
施行
(平成 11年)
「女性の再チャレンジ支援
界閣僚級会合)(ニューヨー ・
2005年
会)」 設置
・「男女共同参画社会基本法」
1999 年
2 次 )」 閣議決定
府民意識調査の実施(3 月) 会(現・男女共同参画審議
・「介護保険法」 施行
催
・
「女性チャレンジネット
・第 49 回国連婦人の地位委 ・「男女共同参画基本計画 ( 第 ・ 審 議 会「 京 都 府 に お け る ・「 女 性 交 流 支 援 セ ン タ ー」
ての意識調査」 実施
サンブル」 創刊
会」設置
ワーク会議」開催
・「小学生の男女平等につい
(平成 10年)
ての市民意識調査」 実施
条例」施行
・
「京都府男女共同参画審議
「女性チャレンジ相談」開
検討会報告書の取りまとめ ・
(平成 16 年)
・男女共同参画プラン推進会
1998 年
て意識調査」実施
参画推進本部決定
くための職場づくりのため
・男女共同参画審議会設置
・「小学生の男女平等につい
の推進について」 男女共同
・「教育委員会生涯学習課女
1996 年
て意識調査」実施
・「女性のチャレンジ支援策
本部(現・男女共同参画推
進本部)」 設置
(平成 8 年)
・「中学生の男女平等につい
に関する懇話会開催
・京都府女性総合センターを ・「男女共同参画プラン推進
トックホルム )
・
「京都府男女共同参画計画- ・「男女共同参画計画」(第 3
・第 1 回男女共同参画週間
・「男女平等に関する長岡京
採択
長岡京市の動き
・男女共同参画局設置
識調査」 実施
「 北 京 宣 言 及 び 行 動 綱 領 」 ゼルプラン )」 スタート
京都府の動き
・女性プラン懇話会 「提言」
・「女性問題に関する市民意
・第4回世界女性会議(北京) ・「子育て支援総合計画( エン
国の動き
・「女性プラン懇話会」 設置
提出
業制度の法制化 )
世界の動き
施行
・「DV 防止法」一部改正
ニシアティブ(成果文書)」
・
「仕事と生活の調和(ワー
採択
2007年
(平成 19 年)
ク・ライフ・バランス)憲
・新KYOのあけぼのプラン ・「企画部女性交流支援セン
後期施策の重点項目及び数
ター」に組織変更
値目標策定
「地域女性チャレンジオ
章」及び「仕事と生活の調 ・
和推進のための行動指針」 フィス」開設
決定
・
「地域女性わくわくスポッ
ト」設置
82
83
資料
世界の動き
国の動き
・改正「DV 防止法」施行
京都府の動き
決定
員 会「 自 然 災 害 に お け る ( 平 成26年6月24日 閣 議
2014年
・女子差別撤廃条約実施状況
止及び被害者の保護・自立
支援に関する計画」改定
・「育児・介護休業法」改正
2009 年
・女子差別撤廃条約実施状況 ・新計画検討部会設置
(平成 21年)
第6回報告審議
ンパワメント」決議案採択
の実現」が掲げられる
・女性が輝く社会に向けた国
際 シ ン ポ ジ ウ ム(WAW!
Tokyo 2014)開催
(WLN)会合
動計画」策定
ネットワーク(GFPN)会
合
2010 年
・「子育て期の多様な働き方
の起業、経済的能力の強化 ・「女性活躍推進法」施行
こ∼る)」開設
について採択
2015 年
(平成 27 年)
進条例」制定
・「第4 次男女共同参画基本
・ 国 連「 北 京 +20」 記 念 会
合(第 59 回国連婦人の地
計画」閣議決定
足、行動宣言採択
ンストップ相談窓口」開設
・京都性暴力被害者ワンス
トップ相談支援センター
( 愛 称 : 京 都 SARA( サ ラ ))
開設
・ 第3回 国 連 防 災 世 界 会 議
・「男女共同参画審議会」設
( 仙 台「 仙 台 防 災 枠 組 )」
置
採択
ク・ライフ・バランス)憲
・「長岡京市男女共同参画計
章」及び「仕事と生活の調
画」(第 6 次計画)策定
和推進のための行動指針」
・女性活躍推進法による特定
改定
2016 年
・「第 3次男女共同参画基本
(平成 28 年)
計画」閣議決定
事業主行動計画策定
・「対話推進部男女共同参画
推進課男女共同参画担当」
「長岡京市男女共同参画計
・
「KYOのあけぼのプラン(第 ・
・UN Women 正式発足
策定
・輝く女性応援会議in 京都開
位委員会(ニューヨーク))
モデル創造プラン」策定
・「仕事と生活の調和(ワー
(平成 22年)
点方針 2015」策定
ルマウ・サミット)で女性
・マザーズジョブカフェ開設 ・「長岡京市男女共同参画推
・第8回男女共同参画担当者 ・「京都仕事と生活の調和行
支援に関する計画(第3次)」
・G7 首脳宣言(2015 年エ ・「女性活躍加速のための重 ・ 輝 く 女 性 応 援 京 都 会 議 発 ・「女性活躍推進のためのワ
ての市民意識調査」実施
・ 国 連「 北 京+15」 記 念 会 ・APEC 第15 回 女 性 リ ー ・ 京 都 府 家 庭 支 援 総 合 セ ン ・「男女共同参画フロア(い
ター開所
止及び被害者の保護・自立
・「男女共同参画社会につい
・
「男女共同参画に関する府
ダーズネットワーク
ての市民意識調査」実施
催
議」設置
民意識調査」実施
合(ニューヨーク)
長岡京市の動き
ズジョブカフェ開設
「配偶者等からの暴力の防
決定)に「
『女性が輝く社会』・
「配偶者等からの暴力の防 ・「DV 対 策 ネ ッ ト ワ ー ク 会
・男女共同参画シンボルマー ・
ク決定
京都府の動き
ジェンダー平等と女性のエ
(平成 26 年)
第6回報告提出
国の動き
・第 58 回国連婦人の地位委 ・
「日本再興戦略」改訂2014 ・北京都ジョブパークマザー ・「男女共同参画社会につい
同参画担当」に組織変更
ス推進コーナー」開設
ム」男女共同参画推進本部
(平成 20年)
世界の動き
・男女共同参画課に課名改称 ・「企画部政策推進課男女共
「ワーク・ライフ・バラン
・「女性の参画加速プログラ ・
2008 年
長岡京市の動き
3 次 )」策定
画 第 5 次計画」策定
「対話推進部女性交流支援
センター」に組織変更
「企画部市民協働・男女共
・マザーズジョブカフェ北部 ・
2011 年
サテライト開設
(平成 23年)
・京都ワーク・ライフ・バラ
同参画政策監男女共同参画
担当」に組織変更
ンスセンター開設
・第56回国連婦人の地位委 ・「『女性の活躍促進による経 ・京都女性起業家賞 (アント
2012 年
(平成 24年)
員 会「 自 然 災 害 に お け る
済活性化』行動計画」女性
ジェンダー平等と女性のエ
の活躍による経済活性化を
ンパワ-メント」決議案採
推進する関係閣僚会議決定
レプレナー ) 開始
択
・若者・女性活躍推進フォー ・「京都仕事と生活の調和行 ・「長岡京市男女共同参画計
ラムの開催、提言
・
「配偶者からの暴力の防止
動計画 ( 第 2 次 )」策定
画 第 5 次計画」活動指標
見直し
及び被害者の保護等に関す
る法律」改正(平成26 年
2013 年
(平成 25 年)
1 月施行)
・
「日本再興戦略」(平成25
年6 月14 日閣議決定)の
中核に「女性の活躍推進」
が位置づけられる
・改正「ストーカー規制法」
成立
84
85
資料
第8 条 国は、第3条から前条までに定める男女共同参
7. 男女共同参画社会基本法
( 平成 11 年 6 月 23 日法律第 78号 )
目次
構成員として、自らの意思によって社会のあらゆ
前文
る分野における活動に参画する機会が確保され、
画社会の形成についての基本理念 (以下「基本理念」
という。) にのっとり、男女共同参画社会の形成の促
を総合的に策定し、及び実施する責務を有する。
第 1 章 総則(第 1条∼第12条)
もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び
第 2 章 男女共同参画社会の形成の促進に
文化的利益を享受することができ、かつ、共に責
第 9条 地方公共団体は、基本理念にのっとり、男女共
第 3 章 男女共同参画会議(第 21条∼第 28条)
附則
我が国においては、日本国憲法に個人の尊重と法
任を担うべき社会を形成することをいう。
二 積極的改善措置 前号に規定する機会に係る男女
間の格差を改善するため必要な範囲内において、
第 14条 都道府県は、男女共同参画基本計画を勘案し
て、当該都道府県の区域における男女共同参画社会
の形成の促進に関する施策についての基本的な計画
同参画社会の形成の促進に関し、国の施策に準じた
(以下「都道府県男女共同参画計画」という。) を定
施策及びその他のその地方公共団体の区域の特性に
めなければならない。
応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する。
2 都道府県男女共同参画計画は、次に掲げる事項に
男女のいずれか一方に対し、当該機会を積極的に
(国民の責務 )
提供することをいう。
第 10 条 国民は、職域、学校、地域、家庭その他の社
の下の平等がうたわれ、男女平等の実現に向けた ( 男女の人権の尊重 )
会のあらゆる分野において、基本理念にのっとり、
様々な取組が、国際社会における取組とも連動しつ 第 3 条 男女共同参画社会の形成は、男女の個人として
男女共同参画社会の形成に寄与するように努めなけ
ついて定めるものとする。
一 都道府県の区域において総合的かつ長期的に講
ずべき男女共同参画社会の形成の促進に関する
施策の大綱
二 前号に掲げるもののほか、都道府県の区域にお
つ、着実に進められてきたが、なお一層の努力が必
の尊厳が重んぜられること、男女が性別による差別
ればならない。
要とされている。
的取扱いを受けないこと、男女が個人として能力を
(法制上の措置等) ける男女共同参画社会の形成の促進に関する施
一方、少子高齢化の進展、国内経済活動の成熟化
発揮する機会が確保されることその他の男女の人権
第 11条 政府は、男女共同参画社会の形成の促進に関
策を総合的かつ計画的に推進するために必要な
等我が国の社会経済情勢の急速な変化に対応してい
が尊重されることを旨として、行われなければなら
する施策を実施するため必要な法制上又は財政上の
く上で、男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任
ない。
措置その他の措置を講じなければならない。
事項
3 市町村は、男女共同参画基本計画及び都道府県男
も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能 ( 社会における制度又は慣行についての配慮 )
(年次報告等)
女共同参画計画を勘案して、当該市町村の区域に
力を十分に発揮することができる男女共同参画社会 第 4 条 男女共同参画社会の形成に当たっては、社会に
第 12条 政府は、毎年、国会に、男女共同参画社会の
おける男女共同参画社会の形成の促進に関する施
の実現は、緊要な課題となっている。
おける制度又は慣行が、性別による固定的な役割分
形成の状況及び政府が講じた男女共同参画社会の形
策についての基本的な計画 ( 以下「市町村男女共
このような状況にかんがみ、男女共同参画社会の
担等を反映して、男女の社会における活動の選択に
成の促進に関する施策についての報告を提出しなけ
同参画計画」という。) を定めるように努めなけ
実現を 21世紀の我が国社会を決定する最重要課題と
対して中立でない影響を及ぼすことにより、男女共
ればならない。
ればならない。
位置付け、社会のあらゆる分野において、男女共同
同参画社会の形成を阻害する要因となるおそれがあ
2 政府は、毎年、前項の報告に係る男女共同参画社
4 都道府県又は市町村は、都道府県男女共同参画計
参画社会の形成の促進に関する施策の推進を図って
ることにかんがみ、社会における制度又は慣行が男
会の形成の状況を考慮して講じようとする男女共
画又は市町村男女共同参画計画を定め、又は変更
いくことが重要である。
女の社会における活動の選択に対して及ぼす影響を
同参画社会の形成の促進に関する施策を明らかに
したときは、遅滞なく、これを公表しなければな
ここに、男女共同参画社会の形成についての基本
できる限り中立なものとするように配慮されなけれ
した文書を作成し、これを国会に提出しなければ
らない。
理念を明らかにしてその方向を示し、将来に向かっ
ばならない。
ならない。
形成に関する取組を総合的かつ計画的に推進するた 第5 条 男女共同参画社会の形成は、男女が、社会の対
め、この法律を制定する。
(施策の策定等に当たっての配慮 )
第 15条 国及び地方公共団体は、男女共同参画社会の
て国、地方公共団体及び国民の男女共同参画社会の ( 政策等の立案及び決定への共同参画 )
第 2章 男女共同参画社会の形成の促進に関する基本的施策
形成に影響を及ぼすと認められる施策を策定し、及
等な構成員として、国若しくは地方公共団体におけ
(男女共同参画基本計画)
び実施するに当たっては、男女共同参画社会の形成
る政策又は民間の団体における方針の立案及び決定
第 13条 政府は、男女共同参画社会の形成の促進に関
に配慮しなければならない。
第 1 章 総則
に共同して参画する機会が確保されることを旨とし
する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、男 (国民の理解を深めるための措置 )
(目的 )
て、行われなければならない。
女共同参画社会の形成の促進に関する基本的な計画 第 16条 国及び地方公共団体は、広報活動等を通じて、
第1条 この法律は、男女の人権が尊重され、かつ、社 ( 家庭生活における活動と他の活動の両立 )
会経済情勢の変化に対応できる豊かで活力ある社会 第6 条 男女共同参画社会の形成は、家族を構成する
を実現することの緊要性にかんがみ、男女共同参画
男女が、相互の協力と社会の支援の下に、子の養育、
社会の形成に関し、基本理念を定め、並びに国、地
家族の介護その他の家庭生活における活動について
方公共団体及び国民の責務を明らかにするとともに、
家族の一員としての役割を円滑に果たし、かつ、当
男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の基本
該活動以外の活動を行うことができるようにするこ
となる事項を定めることにより、男女共同参画社会
とを旨として、行われなければならない。
の形成を総合的かつ計画的に推進することを目的と ( 国際的協調 )
する。
(定義 )
第 2 条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意
義は、当該各号に定めるところによる。
第 7条 男女共同参画社会の形成の促進が国際社会にお
ける取組と密接な関係を有していることにかんがみ、
男女共同参画社会の形成は、国際的協調の下に行わ
れなければならない。
一 男女共同参画社会の形成 男女が、社会の対等な ( 国の責務 )
86
ついて準用する。
進に関する施策 ( 積極的改善措置を含む。以下同じ。) (都道府県男女共同参画計画等)
(地方公共団体の責務)
関する基本的施策(第 13 条∼第20 条)
を公表しなければならない。
5 前 2項の規定は、男女共同参画基本計画の変更に
( 以下「男女共同参画基本計画」という。) を定めな
基本理念に関する国民の理解を深めるよう適切な措
ければならない。
置を講じなければならない。
2 男女共同参画基本計画は、次に掲げる事項につい (苦情の処理等)
て定めるものとする。
一 総合的かつ長期的に講ずべき男女共同参画社会
の形成の促進に関する施策の大綱
第 17条 国は、政府が実施する男女共同参画社会の形
成の促進に関する施策又は男女共同参画社会の形成
に影響を及ぼすと認められる施策についての苦情の
二 前号に掲げるもののほか、男女共同参画社会の
処理のために必要な措置及び性別による差別的取扱
形成の促進に関する施策を総合的かつ計画的に
いその他の男女共同参画社会の形成を阻害する要因
推進するために必要な事項
によって人権が侵害された場合における被害者の救
3 内閣総理大臣は、男女共同参画審議会の意見を聴
済を図るために必要な措置を講じなければならない。
いて、男女共同参画基本計画の案を作成し、閣議 (調査研究)
の決定を求めなければならない。
第 18条 国は、社会における制度又は慣行が男女共同
4 内閣総理大臣は、前項の規定による閣議の決定が
参画社会の形成に及ぼす影響に関する調査研究その
あったときは、遅滞なく、男女共同参画基本計画
他の男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の
87
資料
策定に必要な調査研究を推進するように努めるもの
とする。
(国際的協調のための措置)
3 第1 項第二号の議員のうち、男女のいずれか一方
の会長である者又は同条第 3項の規定により指名
の議員の数は、同号に規定する議員の総数の10分
された委員である者は、それぞれ、この法律の施
の 4 未満であってはならない。
行の日に、第 24条第 1項の規定により審議会の会
4 第 1 項第二号の議員は、非常勤とする。
第 19 条 国は、男女共同参画社会の形成を国際的協調
の下に促進するため、外国政府又は国際機関との情 (議員の任期)
審議会の会長の職務を代理する委員として指名さ
報の交換その他男女共同参画社会の形成に関する国 第26 条 前条第1 項第 2 号の議員の任期は、2 年とする。
れたものとみなす。
際的な相互協力の円滑な推進を図るために必要な措
ただし、補欠の議員の任期は、前任者の残任期間と
置を講ずるように努めるものとする。
する。
2 前条第 1 項第 2 号の議員は、再任されることがで
( 地方公共団体及び民間の団体に対する支援 )
きる。
第 20 条 国は、地方公共団体が実施する男女共同参画
附 則 (平成 11年 7月 16 日法律第 102 号) 抄
(施行期日)
第 1条 この法律は、内閣法の一部を改正する法律(平
社会の形成の促進に関する施策及び民間の団体が男 (資料提出の要求等)
成 11年法律第 88号)の施行の日から施行する。ただ
女共同参画社会の形成の促進に関して行う活動を支 第 27 条 会議は、その所掌事務を遂行するために必要
し、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定める日
援するため、情報の提供その他の必要な措置を講ず
があると認めるときは、関係行政機関の長に対し、
るように努めるものとする。
監視又は調査に必要な資料その他の資料の提出、意
第 3 章 男女共同参画会議
第 21 条 内閣府に、男女共同参画会議(以下「会議」
という。)を置く。
(所掌事務)
第 22 条 会議は、次に掲げる事務をつかさどる。
定する事項を処理すること。
(施行の日=平成13年 1月 6日)
1 略
きる。
2 附則第 10条第 1項及び第 5項、第 14条第 3項、第
があると認めるときは、前項に規定する者以外の
者に対しても、必要な協力を依頼することができ
る。
(政令への委任)
1 男女共同参画基本計画に関し、第 13 条第 3 項に規 第 28 条 この章に定めるもののほか、会議の組織及び
2 前号に掲げるもののほか、内閣総理大臣又は関係
から施行する。
見の開陳、説明その他必要な協力を求めることがで
2 会議は、その所掌事務を遂行するために特に必要
(設置)
23条、第28条並びに第30条の規定 公布の日
(委員等の任期に関する経過措置)
第 28条 この法律の施行の日の前日において次に掲げ
る従前の審議会その他の機関の会長、委員その他の
職員である者(任期の定めのない者を除く。)の任期
は、当該会長、委員その他の職員の任期を定めたそ
議員その他の職員その他会議に関し必要な事項は、
れぞれの法律の規定にかかわらず、その日に満了す
政令で定める。
る。
各大臣の諮問に応じ、男女共同参画社会の形成の
1から10まで 略
促進に関する基本的な方針、基本的な政策及び重 附 則 抄
11 男女共同参画審議会
要事項を調査審議すること。
(施行期日)
3 前 2 号に規定する事項に関し、調査審議し、必要 第 1 条 この法律は、公布の日から施行する。
があると認めるときは、内閣総理大臣及び関係各 (男女共同参画審議会設置法の廃止)
大臣に対し、意見を述べること。
4 政府が実施する男女共同参画社会の形成の促進に
第2条 男女共同参画審議会設置法(平成9年法律第7号)
(別に定める経過措置)
第30条 第2条から前条までに規定するもののほか、こ
の法律の施行に伴い必要となる経過措置は、別に法
律で定める。
は、廃止する。
関する施策の実施状況を監視し、及び政府の施策 (経過措置)
が男女共同参画社会の形成に及ぼす影響を調査 第 3 条 前条の規定による廃止前の男女共同参画審議会
附 則 (平成 11年12月22日法律第160号)
抄
(施行期日)
し、必要があると認めるときは、内閣総理大臣及
設置法(以下「旧審議会設置法」という。
)第 1 条の
第 1条 この法律(第 2条及び第 3条を除く。
)は、平成
び関係各大臣に対し、意見を述べること。
規定により置かれた男女共同参画審議会は、第 21 条
13年 1月 6日から施行する。ただし、次の各号に掲げ
(組織)
第 23 条 会議は、議長及び議員24人以内をもって組織
する。
(議長)
第 24 条 議長は、内閣官房長官をもって充てる。
2 議長は、会務を総理する。
(議員)
第 25 条 議員は、次に掲げる者をもって充てる。
一 内閣官房長官以外の国務大臣のうちから、内閣
総理大臣が指定する者
二 男女共同参画社会の形成に関し優れた識見を有
する者のうちから、内閣総理大臣が任命する者
2 前項第二号の議員の数は、同項に規定する議員の
総数の 10 分の5未満であってはならない。
88
長として定められ、又は同条第 3 項の規定により
第1 項の規定により置かれた審議会となり、同一性を
もって存続するものとする。
る規定は、当該各号に定める日から施行する。
(以下略)
2 この法律の施行の際現に旧審議会設置法第4 条第
1 項の規定により任命された男女共同参画審議会
の委員である者は、この法律の施行の日に、第23
条第1 項の規定により、審議会の委員として任命
されたものとみなす。この場合において、その任
命されたものとみなされる者の任期は、同条第2
項の規定にかかわらず、同日における旧審議会設
置法第4条第2 項の規定により任命された男女共
同参画審議会の委員としての任期の残任期間と同
一の期間とする。
3 この法律の施行の際現に旧審議会設置法第5 条第
1 項の規定により定められた男女共同参画審議会
89
資料
8. 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律
定めなければならない。
の利用等について、情報の提供、助言、関係機
2 都道府県基本計画においては、次に掲げる事項を
関との連絡調整その他の援助を行うこと。
定めるものとする。
( 平成 13 年 4 月 13 日法律第 31号 )
目次
者が離婚をし、又はその婚姻が取り消された場合に
前文
あっては、当該配偶者であった者から引き続き受け
第 1 章 総則(第 1 条・第2 条)
る身体に対する暴力等を含むものとする。
2 この法律において「被害者」とは、配偶者からの暴
第 1 章の 2 基本方針及び都道府県基本計画等
力を受けた者をいう。
(第 2 条の2・第2 条の3)
3 この法律にいう「配偶者」には、婚姻の届出をして
第 2 章 配偶者暴力相談支援センター等
(第 3 条 -第5 条)
いないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含
第 3 章 被害者の保護(第6 条-第9 条の2)
み、
「離婚」には、婚姻の届出をしていないが事実上
第 4 章 保護命令(第10条-第22条)
婚姻関係と同様の事情にあった者が、事実上離婚し
第 5 章 雑則(第23条-第28条)
たと同様の事情に入ることを含むものとする。
第 5 章の 2 補則(第28条の2)
(国及び地方公共団体の責務)
第 2 条 国及び地方公共団体は、配偶者からの暴力を防
第 6 章 罰則(第29条・第30条)
止するとともに、被害者の自立を支援することを含
附則
め、その適切な保護を図る責務を有する。
我が国においては、日本国憲法に個人の尊重と法
の下の平等がうたわれ、人権の擁護と男女平等の実 第 1 章の 2 基本方針及び都道府県基本計画等
現に向けた取組が行われている。
(基本方針)
ところが、配偶者からの暴力は、犯罪となる行為 第 2 条の 2 内閣総理大臣、国家公安委員会、法務大臣
をも含む重大な人権侵害であるにもかかわらず、被
及び厚生労働大臣(以下この条及び次条第 5項におい
害者の救済が必ずしも十分に行われてこなかった。
て「主務大臣」という。
)は、配偶者からの暴力の防
また、配偶者からの暴力の被害者は、多くの場合女
止及び被害者の保護のための施策に関する基本的な
性であり、経済的自立が困難である女性に対して配
方針(以下この条並びに次条第1 項及び第3 項におい
偶者が暴力を加えることは、個人の尊厳を害し、男
て「基本方針」という。)を定めなければならない。
女平等の実現の妨げとなっている。
2 基本方針においては、次に掲げる事項につき、次
このような状況を改善し、人権の擁護と男女平等
条第1 項の都道府県基本計画及び同条第3 項の市
の実現を図るためには、配偶者からの暴力を防止し、
町村基本計画の指針となるべきものを定めるもの
被害者を保護するための施策を講ずることが必要で
とする。
ある。このことは、女性に対する暴力を根絶しよう
と努めている国際社会における取組にも沿うもので
ある。
ここに、配偶者からの暴力に係る通報、相談、保
護、自立支援等の体制を整備することにより、配偶
者からの暴力の防止及び被害者の保護を図るため、
この法律を制定する。
一 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関
する基本的な事項
二 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のた
めの施策の内容に関する事項
三 その他配偶者からの暴力の防止及び被害者の保
護のための施策の実施に関する重要事項
3 主務大臣は、基本方針を定め、又はこれを変更し
ようとするときは、あらかじめ、関係行政機関の
第 1 章 総則
(定義)
第 1 条 この法律において「配偶者からの暴力」とは、
配偶者からの身体に対する暴力(身体に対する不法
長に協議しなければならない。
4 主務大臣は、基本方針を定め、又はこれを変更し
たときは、遅滞なく、これを公表しなければなら
ない。
な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすものを (都道府県基本計画等)
いう。以下同じ。
)又はこれに準ずる心身に有害な影 第 2 条の 3 都道府県は、基本方針に即して、当該都道
90
響を及ぼす言動(以下この項及び第28条の2 におい
府県における配偶者からの暴力の防止及び被害者の
て「身体に対する暴力等」と総称する。)をいい、配
保護のための施策の実施に関する基本的な計画(以
偶者からの身体に対する暴力等を受けた後に、その
下この条において「都道府県基本計画」という。)を
一 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関
する基本的な方針
二 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のた
めの施策の実施内容に関する事項
三 その他配偶者からの暴力の防止及び被害者の保
護のための施策の実施に関する重要事項
3 市町村(特別区を含む。以下同じ。
)は、基本方
針に即し、かつ、都道府県基本計画を勘案して、
五 第4章に定める保護命令の制度の利用について、
情報の提供、助言、関係機関への連絡その他の
援助を行うこと。
六 被害者を居住させ保護する施設の利用につい
て、情報の提供、助言、関係機関との連絡調整
その他の援助を行うこと。
4 前項第三号の一時保護は、婦人相談所が、自ら
行い、又は厚生労働大臣が定める基準を満たす
者に委託して行うものとする。
当該市町村における配偶者からの暴力の防止及び
5 配偶者暴力相談支援センターは、その業務を行
被害者の保護のための施策の実施に関する基本的
うに当たっては、必要に応じ、配偶者からの暴
な計画(以下この条において「市町村基本計画」
力の防止及び被害者の保護を図るための活動を
という。)を定めるよう努めなければならない。
行う民間の団体との連携に努めるものとする。
4 都道府県又は市町村は、都道府県基本計画又は市 (婦人相談員による相談等)
町村基本計画を定め、又は変更したときは、遅滞
なく、これを公表しなければならない。
第 4条 婦人相談員は、被害者の相談に応じ、必要な
指導を行うことができる。
5 主務大臣は、都道府県又は市町村に対し、都道府 (婦人保護施設における保護)
県基本計画又は市町村基本計画の作成のために必
要な助言その他の援助を行うよう努めなければな
第5条 都道府県は、婦人保護施設において被害者の
保護を行うことができる。
らない。
第3章 被害者の保護
第2章 配偶者暴力相談支援センター等
(配偶者暴力相談支援センター)
(配偶者からの暴力の発見者による通報等)
第6 条 配偶者からの暴力(配偶者又は配偶者であっ
第3条 都道府県は、当該都道府県が設置する婦人相談
た者からの身体に対する暴力に限る。以下この章に
所その他の適切な施設において、当該各施設が配偶
おいて同じ。)を受けている者を発見した者は、その
者暴力相談支援センターとしての機能を果たすよう
旨を配偶者暴力相談支援センター又は警察官に通報
にするものとする。
するよう努めなければならない。
2 市町村は、当該市町村が設置する適切な施設にお
2 医師その他の医療関係者は、その業務を行うに
いて、当該各施設が配偶者暴力相談支援センター
当たり、配偶者からの暴力によって負傷し又は
としての機能を果たすようにするよう努めるもの
疾病にかかったと認められる者を発見したとき
とする。
は、その旨を配偶者暴力相談支援センター又は
3 配偶者暴力相談支援センターは、配偶者からの暴
警察官に通報することができる。この場合にお
力の防止及び被害者の保護のため、次に掲げる業
いて、その者の意思を尊重するよう努めるもの
務を行うものとする。
とする。
一 被害者に関する各般の問題について、相談に応
3 刑法(明治40年法律第45号)の秘密漏示罪の規
ずること又は婦人相談員若しくは相談を行う機
定その他の守秘義務に関する法律の規定は、前2
関を紹介すること。
項の規定により通報することを妨げるものと解
二 被害者の心身の健康を回復させるため、医学的
又は心理学的な指導その他の必要な指導を行う
こと。
釈してはならない。
4 医師その他の医療関係者は、その業務を行うに
当たり、配偶者からの暴力によって負傷し又は
三 被害者(被害者がその家族を同伴する場合にあっ
疾病にかかったと認められる者を発見したとき
ては、被害者及びその同伴する家族。次号、第
は、 そ の 者 に 対 し、 配 偶 者 暴 力 相 談 支 援 セ ン
六号、第 5条及び第 8条の 3において同じ。
)の緊
ター等の利用について、その有する情報を提供
急時における安全の確保及び一時保護を行うこ
するよう努めなければならない。
と。
(配偶者暴力相談支援センターによる保護についての説明等)
四 被害者が自立して生活することを促進するため、 第7 条 配偶者暴力相談支援センターは、被害者に関
就業の促進、住宅の確保、援護等に関する制度
する通報又は相談を受けた場合には、必要に応じ、
91
資料
被害者に対し、第3条第3項の規定により配偶者暴力
害を加える旨を告知してする脅迫をいう。以下この
相談支援センターが行う業務の内容について説明及
章において同じ。)を受けた者に限る。以下この章に
三 著しく粗野又は乱暴な言動をすること。
必要があると認めるときは、第 1 項第一号の規定
び助言を行うとともに、必要な保護を受けることを
おいて同じ。)が、配偶者からの身体に対する暴力を
四 電話をかけて何も告げず、又は緊急やむを得な
による命令を発する裁判所又は発した裁判所は、
勧奨するものとする。
受けた者である場合にあっては配偶者からの更なる
い場合を除き、連続して、電話をかけ、ファク
被害者の申立てにより、その生命又は身体に危
(警察官による被害の防止)
することを余儀なくされることを防止するため
身体に対する暴力(配偶者からの身体に対する暴力
シミリ装置を用いて送信し、若しくは電子メー
害が加えられることを防止するため、当該配偶
第 8 条 警察官は、通報等により配偶者からの暴力が行
を受けた後に、被害者が離婚をし、又はその婚姻が
ルを送信すること。
者に対し、命令の効力が生じた日以後、同号の
われていると認めるときは、警察法(昭和 29年法律
取り消された場合にあっては、当該配偶者であった
五 緊急やむを得ない場合を除き、午後 10時から午
規定による命令の効力が生じた日から起算して6
第 162 号)、警察官職務執行法(昭和23年法律第136
者から引き続き受ける身体に対する暴力。第 12 条第
前6時までの間に、電話をかけ、ファクシミリ装
月を経過する日までの間、当該親族等の住居(当
号)その他の法令の定めるところにより、暴力の制
1 項第二号において同じ。
)により、配偶者からの生
置を用いて送信し、又は電子メールを送信する
該配偶者と共に生活の本拠としている住居を除
止、被害者の保護その他の配偶者からの暴力による
命等に対する脅迫を受けた者である場合にあっては
こと。
く。以下この項において同じ。)その他の場所に
被害の発生を防止するために必要な措置を講ずるよ
配偶者から受ける身体に対する暴力(配偶者からの
六 汚物、動物の死体その他の著しく不快又は嫌悪
おいて当該親族等の身辺につきまとい、又は当
う努めなければならない。
生命等に対する脅迫を受けた後に、被害者が離婚を
の情を催させるような物を送付し、又はその知
該親族等の住居、勤務先その他その通常所在す
し、又はその婚姻が取り消された場合にあっては、
り得る状態に置くこと。
る場所の付近をはいかいしてはならないことを
(警察本部長等の援助)
七 その名誉を害する事項を告げ、又はその知り得
第 8条の 2 警視総監若しくは道府県警察本部長(道警
当該配偶者であった者から引き続き受ける身体に対
察本部の所在地を包括する方面を除く方面について
する暴力。同号において同じ。
)により、その生命
は、方面本部長。第15条第3項において同じ。
)又は
又は身体に重大な危害を受けるおそれが大きいとき
八 その性的羞恥心を害する事項を告げ、若しくは
満の子を除く。以下この項において同じ。
)の同
警察署長は、配偶者からの暴力を受けている者から、
は、裁判所は、被害者の申立てにより、その生命又
その知り得る状態に置き、又はその性的羞恥心
意(当該親族等が 15歳未満の者又は成年被後見
配偶者からの暴力による被害を自ら防止するための
る状態に置くこと。
命ずるものとする。
5 前項の申立ては、当該親族等(被害者の 15 歳未
は身体に危害が加えられることを防止するため、当
を害する文書、図画その他の物を送付し、若し
人である場合にあっては、その法定代理人の同
援助を受けたい旨の申出があり、その申出を相当と
該配偶者(配偶者からの身体に対する暴力又は生命
くはその知り得る状態に置くこと。
意)がある場合に限り、することができる。
認めるときは、当該配偶者からの暴力を受けている
等に対する脅迫を受けた後に、被害者が離婚をし、
者に対し、国家公安委員会規則で定めるところによ
又はその婚姻が取り消された場合にあっては、当該
の成年に達しない子(以下この項及び次項並びに
り、当該被害を自ら防止するための措置の教示その
配偶者であった者。以下この条、同項第三号及び第
第 12条第 1項第三号において単に「子」という。)
事件は、相手方の住所(日本国内に住所がないとき
他配偶者からの暴力による被害の発生を防止するた
四号並びに第18条第1 項において同じ。)に対し、次
と同居しているときであって、配偶者が幼年の子
又は住所が知れないときは居所)の所在地を管轄す
めに必要な援助を行うものとする。
の各号に掲げる事項を命ずるものとする。ただし、
を連れ戻すと疑うに足りる言動を行っていること
る地方裁判所の管轄に属する。
第二号に掲げる事項については、申立ての時におい
その他の事情があることから被害者がその同居し
2 前条第 1項の規定による命令の申立ては、次の各
て被害者及び当該配偶者が生活の本拠を共にする場
ている子に関して配偶者と面会することを余儀な
号に掲げる地を管轄する地方裁判所にもするこ
る福祉に関する事務所(次条において「福祉事務所」
合に限る。
くされることを防止するため必要があると認める
という。)は、生活保護法(昭和25年法律第144 号)
、
一 命令の効力が生じた日から起算して 6 月間、被
ときは、第 1 項第一号の規定による命令を発する
一 申立人の住所又は居所の所在地
二 当該申立てに係る配偶者からの身体に対する暴
(福祉事務所による自立支援)
第 8 条の 3 社会福祉法(昭和26年法律第45号)に定め
3 第 1項本文に規定する場合において、被害者がそ (管轄裁判所)
第 11条 前条第 1項の規定による命令の申立てに係る
とができる。
害者の住居(当該配偶者と共に生活の本拠とし
裁判所又は発した裁判所は、被害者の申立てによ
並びに寡婦福祉法(昭和 39 年法律第129 号)その他
ている住居を除く。以下この号において同じ。
)
り、その生命又は身体に危害が加えられることを
の法令の定めるところにより、被害者の自立を支援
その他の場所において被害者の身辺につきまと
防止するため、当該配偶者に対し、命令の効力が (保護命令の申立て)
するために必要な措置を講ずるよう努めなければな
い、又は被害者の住居、勤務先その他その通常
生じた日以後、同号の規定による命令の効力が生
らない。
所在する場所の付近をはいかいしてはならない
じた日から起算して6月を経過する日までの間、
令(以下「保護命令」という。)の申立ては、次に掲
こと。
当該子の住居(当該配偶者と共に生活の本拠とし
げる事項を記載した書面でしなければならない。
ている住居を除く。以下この項において同じ。
)
、
一 配偶者からの身体に対する暴力又は生命等に対
児童福祉法(昭和22年法律第164号)
、母子及び父子
(被害者の保護のための関係機関の連携協力)
第 9 条 配偶者暴力相談支援センター、都道府県警察、
二 命令の効力が生じた日から起算して 2 月間、被
力又は生命等に対する脅迫が行われた地
第 12 条 第 10条第 1 項から第 4 項までの規定による命
福祉事務所等都道府県又は市町村の関係機関その他
害者と共に生活の本拠としている住居から退去
就学する学校その他の場所において当該子の身辺
の関係機関は、被害者の保護を行うに当たっては、
すること及び当該住居の付近をはいかいしては
につきまとい、又は当該子の住居、就学する学校
二 配偶者からの更なる身体に対する暴力又は配偶
ならないこと。
その他その通常所在する場所の付近をはいかいし
者からの生命等に対する脅迫を受けた後の配偶
てはならないことを命ずるものとする。ただし、
者から受ける身体に対する暴力により、生命又
の規定による命令を発する裁判所又は発した裁
当該子が15歳以上であるときは、その同意があ
は身体に重大な危害を受けるおそれが大きいと
判所は、被害者の申立てにより、その生命又は
る場合に限る。
認めるに足りる申立ての時における事情
その適切な保護が行われるよう、相互に連携を図り
ながら協力するよう努めるものとする。
(苦情の適切かつ迅速な処理)
第 9条の 2 前条の関係機関は、被害者の保護に係る職
2 前項本文に規定する場合において、同項第一号
する脅迫を受けた状況
員の職務の執行に関して被害者から苦情の申出を受
身体に危害が加えられることを防止するため、
4 第 1項本文に規定する場合において、配偶者が被
三 第10条第3項の規定による命令の申立てをする
けたときは、適切かつ迅速にこれを処理するよう努
当該配偶者に対し、命令の効力が生じた日以後、
害者の親族その他被害者と社会生活において密接
場合にあっては、被害者が当該同居している子
めるものとする。
同号の規定による命令の効力が生じた日から起
な関係を有する者(被害者と同居している子及び
に関して配偶者と面会することを余儀なくされ
算して6 月を経過する日までの間、被害者に対し
配偶者と同居している者を除く。以下この項及び
ることを防止するため当該命令を発する必要が
て次の各号に掲げるいずれの行為もしてはなら
次項並びに第 12条第1項第四号において「親族等」
あると認めるに足りる申立ての時における事情
ないことを命ずるものとする。
第 4 章 保護命令
(保護命令)
第 10 条 被害者(配偶者からの身体に対する暴力又は
生命等に対する脅迫(被害者の生命又は身体に対し
92
を告げ、又はその知り得る状態に置くこと。
という。
)の住居に押し掛けて著しく粗野又は乱
四 第10条第4項の規定による命令の申立てをする
一 面会を要求すること。
暴な言動を行っていることその他の事情があるこ
場合にあっては、被害者が当該親族等に関して
二 その行動を監視していると思わせるような事項
とから被害者がその親族等に関して配偶者と面会
配偶者と面会することを余儀なくされることを
93
資料
防止するため当該命令を発する必要があると認
めるに足りる申立ての時における事情
五 配偶者暴力相談支援センターの職員又は警察職
員に対し、前各号に掲げる事項について相談し、
2 保護命令は、相手方に対する決定書の送達又は
びに第 18条第1項本文の事情」とする。
かに、その旨及びその内容を当該通知をした配偶 (事件の記録の閲覧等)
における言渡しによって、その効力を生ずる。
者暴力相談支援センターの長に通知するものとす
3 保護命令を発したときは、裁判所書記官は、速
る。
第19条 保護命令に関する手続について、当事者は、
裁判所書記官に対し、事件の記録の閲覧若しくは謄
又は援助若しくは保護を求めた事実の有無及び
やかにその旨及びその内容を申立人の住所又は
8 前条第 3項の規定は、第 3項及び第 4項の場合並び
写、その正本、謄本若しくは抄本の交付又は事件に
その事実があるときは、次に掲げる事項
居所を管轄する警視総監又は道府県警察本部長
に抗告裁判所が保護命令を取り消した場合につい
関する事項の証明書の交付を請求することができ
に通知するものとする。
て準用する。
る。ただし、相手方にあっては、保護命令の申立て
イ 当該配偶者暴力相談支援センター又は当該警察
職員の所属官署の名称
ロ 相談し、又は援助若しくは保護を求めた日時及
び場所
4 保護命令を発した場合において、申立人が配偶
者暴力相談支援センターの職員に対し相談し、
(保護命令の取消し)
第 17条 保護命令を発した裁判所は、当該保護命令の
に関し口頭弁論若しくは相手方を呼び出す審尋の期
日の指定があり、又は相手方に対する保護命令の送
又は援助若しくは保護を求めた事実があり、か
申立てをした者の申立てがあった場合には、当該保
ハ 相談又は求めた援助若しくは保護の内容
つ、申立書に当該事実に係る第12 条第1 項第五
護命令を取り消さなければならない。第10条第1項 (法務事務官による宣誓認証)
ニ 相談又は申立人の求めに対して執られた措置の
号イからニまでに掲げる事項の記載があるとき
第一号又は第 2項から第 4項までの規定による命令に
第 20条 法務局若しくは地方法務局又はその支局の管
は、裁判所書記官は、速やかに、保護命令を発
あっては同号の規定による命令が効力を生じた日か
轄区域内に公証人がいない場合又は公証人がその職
2 前項の書面(以下「申立書」という。)に同項第
した旨及びその内容を、当該申立書に名称が記
ら起算して 3 月を経過した後において、同条第 1 項第
務を行うことができない場合には、法務大臣は、当
五号イからニまでに掲げる事項の記載がない場合
載された配偶者暴力相談支援センター(当該申
二号の規定による命令にあっては当該命令が効力を
該法務局若しくは地方法務局又はその支局に勤務す
には、申立書には、同項第一号から第四号までに
立書に名称が記載された配偶者暴力相談支援セ
生じた日から起算して 2週間を経過した後において、
る法務事務官に第12条第2項(第 18 条第 2 項の規定
掲げる事項についての申立人の供述を記載した書
ンターが2 以上ある場合にあっては、申立人がそ
これらの命令を受けた者が申し立て、当該裁判所が
により読み替えて適用する場合を含む。)の認証を行
面で公証人法(明治41 年法律第53 号)第 58 条ノ
わせることができる。
内容
達があるまでの間は、この限りでない。
の職員に対し相談し、又は援助若しくは保護を
これらの命令の申立てをした者に異議がないことを
2 第 1 項の認証を受けたものを添付しなければな
求めた日時が最も遅い配偶者暴力相談支援セン
確認したときも、同様とする。
らない。
ター)の長に通知するものとする。
2 前条第6項の規定は、第 10条第 1項第一号の規定
第21条 この法律に特別の定めがある場合を除き、保
による命令を発した裁判所が前項の規定により当
護命令に関する手続に関しては、その性質に反しな
該命令を取り消す場合について準用する。
い限り、民事訴訟法(平成 8年法律第109 号)の規定
(迅速な裁判)
5 保護命令は、執行力を有しない。
第 13 条 裁判所は、保護命令の申立てに係る事件につ (即時抗告)
いては、速やかに裁判をするものとする。
(保護命令事件の審理の方法)
第 14 条 保護命令は、口頭弁論又は相手方が立ち会う
ことができる審尋の期日を経なければ、これを発す
第16条 保護命令の申立てについての裁判に対しては、
即時抗告をすることができる。
2 前項の即時抗告は、保護命令の効力に影響を及
ぼさない。
3 第 15条第 3項及び前条第 7項の規定は、前 2項の
場合について準用する。
(民事訴訟法の準用)
を準用する。
(最高裁判所規則)
(第10条第1項第二号の規定による命令の再度の申立て) 第 22条 この法律に定めるもののほか、保護命令に関
第18条 第 10条第1項第二号の規定による命令が発せ
する手続に関し必要な事項は、最高裁判所規則で定
ることができない。ただし、その期日を経ることに
3 即時抗告があった場合において、保護命令の取
られた後に当該発せられた命令の申立ての理由と
より保護命令の申立ての目的を達することができな
消しの原因となることが明らかな事情があるこ
なった身体に対する暴力又は生命等に対する脅迫と
い事情があるときは、この限りでない。
とにつき疎明があったときに限り、抗告裁判所
同一の事実を理由とする同号の規定による命令の再
2 申立書に第12条第1項第五号イからニまでに掲げ
は、申立てにより、即時抗告についての裁判が
度の申立てがあったときは、裁判所は、配偶者と共 (職務関係者による配慮等)
る事項の記載がある場合には、裁判所は、当該配
効力を生ずるまでの間、保護命令の効力の停止
に生活の本拠としている住居から転居しようとする
偶者暴力相談支援センター又は当該所属官署の長
を命ずることができる。事件の記録が原裁判所
被害者がその責めに帰することのできない事由によ
裁判等に職務上関係のある者(次項において「職務
に対し、申立人が相談し又は援助若しくは保護を
に存する間は、原裁判所も、この処分を命ずる
り当該発せられた命令の効力が生ずる日から起算し
関係者」という。)は、その職務を行うに当たり、被
ことができる。
て 2 月を経過する日までに当該住居からの転居を完了
害者の心身の状況、その置かれている環境等を踏ま
することができないことその他の同号の規定による
え、被害者の国籍、障害の有無等を問わずその人権
求めた際の状況及びこれに対して執られた措置の
内容を記載した書面の提出を求めるものとする。
4 前項の規定により第 10 条第 1 項第一号の規定に
める。
第5章 雑則
第23条 配偶者からの暴力に係る被害者の保護、捜査、
この場合において、当該配偶者暴力相談支援セン
よる命令の効力の停止を命ずる場合において、
命令を再度発する必要があると認めるべき事情があ
を尊重するとともに、その安全の確保及び秘密の保
ター又は当該所属官署の長は、これに速やかに応
同条第2 項から第4 項までの規定による命令が発
るときに限り、当該命令を発するものとする。ただ
持に十分な配慮をしなければならない。
ずるものとする。
せられているときは、裁判所は、当該命令の効
し、当該命令を発することにより当該配偶者の生活
2 国及び地方公共団体は、職務関係者に対し、被
力の停止をも命じなければならない。
に特に著しい支障を生ずると認めるときは、当該命
害者の人権、配偶者からの暴力の特性等に関す
令を発しないことができる。
る理解を深めるために必要な研修及び啓発を行
2 前項の申立てをする場合における第12条の規定の
うものとする。
3 裁判所は、必要があると認める場合には、前項の
配偶者暴力相談支援センター若しくは所属官署の
長又は申立人から相談を受け、若しくは援助若し
5 前 2 項の規定による裁判に対しては、不服を申し
立てることができない。
くは保護を求められた職員に対し、同項の規定に
6 抗告裁判所が第 10 条第 1 項第一号の規定による
より書面の提出を求めた事項に関して更に説明を
命令を取り消す場合において、同条第2 項から第
中「次に掲げる事項」とあるのは「第一号、第二
第 24条 国及び地方公共団体は、配偶者からの暴力の
求めることができる。
4 項までの規定による命令が発せられているとき
号及び第五号に掲げる事項並びに第18条第1項本
防止に関する国民の理解を深めるための教育及び啓
は、抗告裁判所は、当該命令をも取り消さなけ
文の事情」と、同項第五号中「前各号に掲げる事
発に努めるものとする。
ればならない。
項」とあるのは「第一号及び第二号に掲げる事項 (調査研究の推進等)
(保護命令の申立てについての決定等)
第 15 条 保護命令の申立てについての決定には、理由
94
これを取り消したときは、裁判所書記官は、速や
相手方が出頭した口頭弁論若しくは審尋の期日
適用については、同条第 1 項各号列記以外の部分 (教育及び啓発)
を付さなければならない。ただし、口頭弁論を経な
7 前条第4 項の規定による通知がされている保護命
並びに第 18条第 1項本文の事情」と、同条第 2項
第 25条 国及び地方公共団体は、配偶者からの暴力の
いで決定をする場合には、理由の要旨を示せば足り
令について、第 3 項若しくは第 4 項の規定により
中「同項第一号から第四号までに掲げる事項」と
防止及び被害者の保護に資するため、加害者の更生
る。
その効力の停止を命じたとき又は抗告裁判所が
あるのは「同項第一号及び第二号に掲げる事項並
のための指導の方法、被害者の心身の健康を回復さ
95
資料
せるための方法等に関する調査研究の推進並びに被
する。この場合において、これらの規定中「配偶者
条、第 9条(配偶者暴力相談支援センターに係る部分 (経過措置)
害者の保護に係る人材の養成及び資質の向上に努め
からの暴力」とあるのは「第 28 条の 2 に規定する関
に限る。
)、第 27条及び第 28条の規定は、平成 14年 4 第 2条 この法律の施行前にしたこの法律による改正前
るものとする。
係にある相手からの暴力」と読み替えるほか、次の
(民間の団体に対する援助)
第 26 条 国及び地方公共団体は、配偶者からの暴力の
防止及び被害者の保護を図るための活動を行う民間
表の上欄に掲げる規定中同表の中欄に掲げる字句は、
それぞれ同表の下欄に掲げる字句に読み替えるもの
とする。
第2 条
被害者
前の例による。
害者からの保護命令の申立てに係る事件に関する第 附 則 (平成 25年 7月 3日法律第72号) 抄
12条第 1項第四号並びに第 14条第 2項及び第 3項の規 (施行期日)
定の適用については、これらの規定中「配偶者暴力
手からの暴力
相談支援センター」とあるのは、「婦人相談所」とす
一 第 3条第 3項の規定に基づき同項に掲げる業務を
を受けた者を
行う婦人相談所の運営に要する費用(次号に掲
い う。 以 下 同
げる費用を除く。)
じ。
)
第 6 条第 1 項
配偶者又は配偶者 同条に規定する
であった者
臣が定める基準を満たす者に委託して行う場合
関係にある相手
又は同条に規定
を含む。)に要する費用
する関係にある
三 第 4 条の規定に基づき都道府県知事の委嘱する婦
相手であった者
人相談員が行う業務に要する費用
第 10 条第 1 項から 配偶者
第 28 条の 2 に規
村、社会福祉法人その他適当と認める者に委託
第4 項 ま で、 第11
定する関係にあ
して行う場合を含む。)及びこれに伴い必要な事
条 第 2 項 第 二 号、
る相手
務に要する費用
第 12 条第 1 項第一
四 第 5 条の規定に基づき都道府県が行う保護(市町
の規定による命令に関する事件については、なお従
条の2 に規定す
る関係にある相
行う一時保護(同条第4項に規定する厚生労働大
る法律第 10条の規定による命令の申立てに係る同条
被 害 者( 第28
なければならない。
第 27 条 都道府県は、次の各号に掲げる費用を支弁し
二 第 3条第 3項第三号の規定に基づき婦人相談所が
の配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関す
又は援助若しくは保護を求めた場合における当該被
(都道府県及び市の支弁)
1 この法律は、公布の日から起算して 6 月を経過し
た日から施行する。
る。
(検討)
附 則 (平成26 年 4 月 23 日法律第28号) 抄
第3条 この法律の規定については、この法律の施行後 (施行期日)
3年を目途として、この法律の施行状況等を勘案し、 第1条 この法律は、平成27年 4 月1 日から施行する。
検討が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が
ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定め
講ぜられるものとする。
る日から施行する。
一 第 1 条中次世代育成支援対策推進法附則第 2 条第
附 則 (平成 16年 6月 2 日法律第 64号)
(施行期日)
第1条 この法律は、公布の日から起算して6月を経過
した日から施行する。
(経過措置)
1項の改正規定並びに附則第4条第1項及び第2項、
第14条並びに第19条の規定 公布の日
二 第 2条並びに附則第 3条、第7 条から第10 条まで、
第 12条及び第15条から第 18 条までの規定 平成
26年 10月 1日
第 2条 この法律の施行前にしたこの法律による改正前 (政令への委任)
2 市は、第 4 条の規定に基づきその長の委嘱する婦
号から第四号まで
の配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関す 第 19条 この附則に規定するもののほか、この法律の
人相談員が行う業務に要する費用を支弁しなけれ
及び第 18 条第 1 項
る法律(次項において「旧法」という。
)第 10条の規
ばならない。
(国の負担及び補助)
第 10 条第 1 項
れた場合
が前条第 1 項の規定により支弁した費用のうち、同項
第一号及び第二号に掲げるものについては、その 10
分の 5 を負担するものとする。
2 国は、予算の範囲内において、次の各号に掲げる
費用の 10 分の5以内を補助することができる。
一 都道府県が前条第1項の規定により支弁した費用
のうち、同項第三号及び第四号に掲げるもの
二 市が前条第 2項の規定により支弁した費用
第 5 章の 2 補則
(この法律の準用)
第28条の2 第2条及び第1章の2から前章までの規定は、
生活の本拠を共にする交際(婚姻関係における共同
生活に類する共同生活を営んでいないものを除く。
)
をする関係にある相手からの暴力(当該関係にある
相手からの身体に対する暴力等をいい、当該関係に
離婚をし、又はそ 第 28 条の 2 に規
の婚姻が取り消さ 定する関係を解
第 28 条 国は、政令の定めるところにより、都道府県
消した場合
第 6 章 罰則
第 29 条 保護命令(前条において読み替えて準用する
第10条第1項から第4項までの規定によるものを含む。
次条において同じ。)に違反した者は、1 年以下の懲
役又は 100 万円以下の罰金に処する。
第 30 条 第 12 条第 1 項(第 18 条第 2 項の規定により読み
替えて適用する場合を含む。)又は第28 条の2 におい
て読み替えて準用する第 12 条第 1 項(第 28 条の 2 にお
いて準用する第18 条第2 項の規定により読み替えて
適用する場合を含む。
)の規定により記載すべき事項
について虚偽の記載のある申立書により保護命令の
申立てをした者は、10 万円以下の過料に処する。
附 則 抄
(施行期日)
ある相手からの身体に対する暴力等を受けた後に、
第 1 条 この法律は、公布の日から起算して 6 月を経過
その者が当該関係を解消した場合にあっては、当該
した日から施行する。ただし、第2 章、第6 条(配偶
関係にあった者から引き続き受ける身体に対する暴
者暴力相談支援センターに係る部分に限る。
)
、第7
力等を含む。
)及び当該暴力を受けた者について準用
96
第 2条 平成 14年 3月 31 日までに婦人相談所に対し被害
者が配偶者からの身体に対する暴力に関して相談し、
の団体に対し、必要な援助を行うよう努めるものと
する。
月1日から施行する。
(経過措置)
施行に伴い必要な経過措置は、政令で定める。
定による命令の申立てに係る同条の規定による命令
に関する事件については、なお従前の例による。
2 旧法第10条第二号の規定による命令が発せられた
後に当該命令の申立ての理由となった身体に対す
る不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼ
すものと同一の事実を理由とするこの法律による
改正後の配偶者からの暴力の防止及び被害者の保
護に関する法律(以下「新法」という。)第10条
第 1 項第二号の規定による命令の申立て(この法
律の施行後最初にされるものに限る。)があった
場合における新法第18条第1項の規定の適用につ
いては、同項中「2月」とあるのは、「2 週間」と
する。
(検討)
第3条 新法の規定については、この法律の施行後3年
を目途として、新法の施行状況等を勘案し、検討が
加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜら
れるものとする。
附 則 (平成 19年 7月 11 日法律第 113 号) 抄
(施行期日)
第1条 この法律は、公布の日から起算して6月を経過
した日から施行する。
97
資料
9. 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律
( 平成 27 年 9 月 4 日法律第 64号)
目次
を営む女性が結婚、妊娠、出産、育児、介護そ
第 1 章 総則(第1条-第4条)
の他の家庭生活に関する事由によりやむを得ず
第 2 章 基本方針等(第5条・第6条)
退職することが多いことその他の家庭生活に関
第 3 章 事業主行動計画等
する事由が職業生活に与える影響を踏まえ、家
第 1 節 事業主行動計画策定指針(第7条)
族を構成する男女が、男女の別を問わず、相互
第 2 節 一般事業主行動計画(第8条-第14条)
の協力と社会の支援の下に、育児、介護その他
第 3 節 特定事業主行動計画(第15条)
の家庭生活における活動について家族の一員と
第 4 節 女性の職業選択に資する情報の公表
しての役割を円滑に果たしつつ職業生活におけ
(第 16条・第17条)
る活動を行うために必要な環境の整備等により、
第 4 章 女性の職業生活における活躍を推進するため
の支援措置(第 18条-第25条)
第 5 章 雑則(第26条-第28条)
第 6 章 罰則(第29条-第34条)
附則
男女の職業生活と家庭生活との円滑かつ継続的
な両立が可能となることを旨として、行われな
ければならない。
3 女性の職業生活における活躍の推進に当たって
は、女性の職業生活と家庭生活との両立に関し、
本人の意思が尊重されるべきものであることに
第 1 章 総則
(目的)
第1条 この法律は、近年、自らの意思によって職業生
留意されなければならない。
(国及び地方公共団体の責務)
第 3 条 国及び地方公共団体は、前条に定める女性の
活を営み、又は営もうとする女性がその個性と能力
職業生活における活躍の推進についての基本原則
を十分に発揮して職業生活において活躍すること(以
)
(次条及び第 5 条第 1 項において「基本原則」という。
下「女性の職業生活における活躍」という。)が一層
にのっとり、女性の職業生活における活躍の推進に
重要となっていることに鑑み、男女共同参画社会基
関して必要な施策を策定し、及びこれを実施しなけ
本法(平成 11 年法律第78号)の基本理念にのっとり、
ればならない。
躍の推進に関する取組に関する基本的な事項
三 女性の職業生活における活躍の推進に関する施
策に関する次に掲げる事項
イ 女性の職業生活における活躍を推進するための
支援措置に関する事項
ロ 職業生活と家庭生活との両立を図るために必要
な環境の整備に関する事項
ハ その他女性の職業生活における活躍の推進に関
組の内容に関する事項
三 その他女性の職業生活における活躍の推進に関
する取組に関する重要事項
3 内閣総理大臣、厚生労働大臣及び総務大臣は、
事業主行動計画策定指針を定め、又は変更した
ときは、遅滞なく、これを公表しなければなら
ない。
する施策に関する重要事項
四 前三号に掲げるもののほか、女性の職業生活に
おける活躍を推進するために必要な事項
3 内閣総理大臣は、基本方針の案を作成し、閣議の
決定を求めなければならない。
第2節 一般事業主行動計画
(一般事業主行動計画の策定等)
第8条 国及び地方公共団体以外の事業主(以下「一
般事業主」という。)であって、常時雇用する労働者
4 内閣総理大臣は、前項の規定による閣議の決定が
の数が 300人を超えるものは、事業主行動計画策定
あったときは、遅滞なく、基本方針を公表しなけ
指針に即して、一般事業主行動計画(一般事業主が
ればならない。
実施する女性の職業生活における活躍の推進に関す
5 前 2項の規定は、基本方針の変更について準用す
る。
(都道府県推進計画等)
第 6条 都道府県は、基本方針を勘案して、当該都道府
県の区域内における女性の職業生活における活躍の
推進に関する施策についての計画(以下この条にお
る取組に関する計画をいう。以下同じ。)を定め、厚
生労働省令で定めるところにより、厚生労働大臣に
届け出なければならない。これを変更したときも、
同様とする。
2 一般事業主行動計画においては、次に掲げる事
項を定めるものとする。
いて「都道府県推進計画」という。)を定めるよう努
一 計画期間
めるものとする。
二 女性の職業生活における活躍の推進に関する取
2 市町村は、基本方針(都道府県推進計画が定めら
れているときは、基本方針及び都道府県推進計
組の実施により達成しようとする目標
三 実施しようとする女性の職業生活における活躍
女性の職業生活における活躍の推進について、その (事業主の責務)
画)を勘案して、当該市町村の区域内における女
の推進に関する取組の内容及びその実施時期
基本原則を定め、並びに国、地方公共団体及び事業
性の職業生活における活躍の推進に関する施策に
3 第 1項に規定する一般事業主は、一般事業主行動
主の責務を明らかにするとともに、基本方針及び事
業主の行動計画の策定、女性の職業生活における活
第 4 条 事業主は、基本原則にのっとり、その雇用し、
又は雇用しようとする女性労働者に対する職業生活
に関する機会の積極的な提供、雇用する労働者の職
躍を推進するための支援措置等について定めること
業生活と家庭生活との両立に資する雇用環境の整備
により、女性の職業生活における活躍を迅速かつ重
その他の女性の職業生活における活躍の推進に関す
点的に推進し、もって男女の人権が尊重され、かつ、
る取組を自ら実施するよう努めるとともに、国又は
急速な少子高齢化の進展、国民の需要の多様化その
地方公共団体が実施する女性の職業生活における活
他の社会経済情勢の変化に対応できる豊かで活力あ
躍の推進に関する施策に協力しなければならない。
ついての計画(次項において「市町村推進計画」
計画を定め、又は変更しようとするときは、厚
という。)を定めるよう努めるものとする。
生労働省令で定めるところにより、採用した労
3 都道府県又は市町村は、都道府県推進計画又は市
働者に占める女性労働者の割合、男女の継続勤
町村推進計画を定め、又は変更したときは、遅滞
務年数の差異、労働時間の状況、管理的地位に
なく、これを公表しなければならない。
ある労働者に占める女性労働者の割合その他の
その事業における女性の職業生活における活躍
第3章 事業主行動計画等
(基本原則)
に関する状況を把握し、女性の職業生活におけ
る活躍を推進するために改善すべき事情につい
る社会を実現することを目的とする。
第 2 章 基本方針等
第 2 条 女性の職業生活における活躍の推進は、職業生 (基本方針)
第 1節 事業主行動計画策定指針
て分析した上で、その結果を勘案して、これを
第 7条 内閣総理大臣、厚生労働大臣及び総務大臣は、
定めなければならない。この場合において、前
活における活躍に係る男女間の格差の実情を踏まえ、 第 5 条 政府は、基本原則にのっとり、女性の職業生
事業主が女性の職業生活における活躍の推進に関す
項第二号の目標については、採用する労働者に
自らの意思によって職業生活を営み、又は営もうと
る取組を総合的かつ効果的に実施することができる
占める女性労働者の割合、男女の継続勤務年数
よう、基本方針に即して、次条第 1項に規定する一般
の差異の縮小の割合、労働時間、管理的地位に
事業主行動計画及び第 15条第 1項に規定する特定事
ある労働者に占める女性労働者の割合その他の
活における活躍の推進に関する施策を総合的かつ一
する女性に対する採用、教育訓練、昇進、職種及び
体的に実施するため、女性の職業生活における活躍
雇用形態の変更その他の職業生活に関する機会の積
の推進に関する基本方針(以下「基本方針」という。)
極的な提供及びその活用を通じ、かつ、性別による
を定めなければならない。
固定的な役割分担等を反映した職場における慣行が
女性の職業生活における活躍に対して及ぼす影響に
配慮して、その個性と能力が十分に発揮できるよう
にすることを旨として、行われなければならない。
2 女性の職業生活における活躍の推進は、職業生活
2 基本方針においては、次に掲げる事項を定める
ものとする。
一 女性の職業生活における活躍の推進に関する基
本的な方向
二 事業主が実施すべき女性の職業生活における活
業主行動計画(次項において「事業主行動計画」と
総称する。)の策定に関する指針(以下「事業主行動
数値を用いて定量的に定めなければならない。
4 第 1項に規定する一般事業主は、一般事業主行動
計画策定指針」という。)を定めなければならない。
計画を定め、又は変更したときは、厚生労働省
2 事業主行動計画策定指針においては、次に掲げる
令で定めるところにより、これを労働者に周知
事項につき、事業主行動計画の指針となるべきも
のを定めるものとする。
一 事業主行動計画の策定に関する基本的な事項
98
二 女性の職業生活における活躍の推進に関する取
させるための措置を講じなければならない。
5 第 1項に規定する一般事業主は、一般事業主行動
計画を定め、又は変更したときは、厚生労働省
99
資料
令で定めるところにより、これを公表しなければ
が 300 人以下のものをいう。以下この項及び次項に
ならない。
おいて同じ。)が、当該承認中小事業主団体をして女
業生活における活躍に関する状況を把握し、女
性の職業生活における活躍を推進するために改
6 第 1 項に規定する一般事業主は、一般事業主行動
性の職業生活における活躍の推進に関する取組の実
適用については、同法第 36条第 2項中「前項の」
善すべき事情について分析した上で、その結果
計画に基づく取組を実施するとともに、一般事
施に関し必要な労働者の募集を行わせようとする場
とあるのは「被用者以外の者をして労働者の募集
を勘案して、これを定めなければならない。こ
業主行動計画に定められた目標を達成するよう
合において、当該承認中小事業主団体が当該募集に
に従事させようとする者がその被用者以外の者に
の場合において、前項第二号の目標については、
努めなければならない。
従事しようとするときは、職業安定法(昭和 22 年法
与えようとする」と、同法第 42条の 2中「第 39条
採用する職員に占める女性職員の割合、男女の
律第141号)第36 条第1 項及び第3 項の規定は、当該
に規定する募集受託者」とあるのは「女性の職業
継続勤務年数の差異の縮小の割合、勤務時間、
300 人以下のものは、事業主行動計画策定指針に
構成員である中小事業主については、適用しない。
生活における活躍の推進に関する法律(平成 27年
管理的地位にある職員に占める女性職員の割合
即して、一般事業主行動計画を定め、厚生労働
2 この条及び次条において「承認中小事業主団体」
法律第 64号)第 12条第 4項の規定による届出をし
その他の数値を用いて定量的に定めなければな
7 一般事業主であって、常時雇用する労働者の数が
省令で定めるところにより、厚生労働大臣に届
とは、事業協同組合、協同組合連合会その他の
け出るよう努めなければならない。これを変更
特別の法律により設立された組合若しくはその
7 厚生労働大臣は、承認中小事業主団体に対し、第
4 特定事業主は、特定事業主行動計画を定め、又
したときも、同様とする。
て労働者の募集に従事する者」とする。
らない。
連合会であって厚生労働省令で定めるもの又は
2項の相談及び援助の実施状況について報告を求
は変更したときは、遅滞なく、これを職員に周
8 第 3項の規定は前項に規定する一般事業主が一般
一般社団法人で中小事業主を直接又は間接の構
めることができる。
知させるための措置を講じなければならない。
事業主行動計画を定め、又は変更しようとする
成員とするもの(厚生労働省令で定める要件に
第13条 公共職業安定所は、前条第4項の規定による届
5 特定事業主は、特定事業主行動計画を定め、又
場合について、第4項から第 6項までの規定は前
該当するものに限る。
)のうち、その構成員であ
出をして労働者の募集に従事する承認中小事業主団
は変更したときは、遅滞なく、これを公表しな
項に規定する一般事業主が一般事業主行動計画
る中小事業主に対して女性の職業生活における
体に対して、雇用情報及び職業に関する調査研究の
を定め、又は変更した場合について、それぞれ
活躍の推進に関する取組を実施するための人材
成果を提供し、かつ、これらに基づき当該募集の内
6 特定事業主は、毎年少なくとも1回、特定事業主
準用する。
確保に関する相談及び援助を行うものであって、
容又は方法について指導することにより、当該募集
行動計画に基づく取組の実施の状況を公表しな
(基準に適合する一般事業主の認定)
第 9条 厚生労働大臣は、前条第1項又は第7 項の規定
その申請に基づいて、厚生労働大臣が、当該相
談及び援助を適切に行うための厚生労働省令で
による届出をした一般事業主からの申請に基づき、
定める基準に適合する旨の承認を行ったものを
厚生労働省令で定めるところにより、当該事業主に
いう。
の効果的かつ適切な実施を図るものとする。
(一般事業主に対する国の援助)
組を実施するとともに、特定事業主行動計画に
定められた目標を達成するよう努めなければな
らない。
3 厚生労働大臣は、承認中小事業主団体が前項に
主又はこれらの規定による届出をした一般事業主に
規定する基準に適合しなくなったと認めるとき
対して、一般事業主行動計画の策定、労働者への周
は、同項の承認を取り消すことができる。
知若しくは公表又は一般事業主行動計画に基づく措
(認定一般事業主の表示等)
第 10 条 前条の認定を受けた一般事業主(次条及び第
4 承認中小事業主団体は、第 1 項に規定する募集に
従事しようとするときは、厚生労働省令で定め
ければならない。
7 特定事業主は、特定事業主行動計画に基づく取
り一般事業主行動計画を策定しようとする一般事業
る取組に関し、当該取組の実施の状況が優良なもの
合するものである旨の認定を行うことができる。
ければならない。
第 14条 国は、第 8条第1項若しくは第 7項の規定によ
ついて、女性の職業生活における活躍の推進に関す
であることその他の厚生労働省令で定める基準に適
第4節 女性の職業選択に資する情報の公表
置が円滑に実施されるように相談その他の援助の実 (一般事業主による女性の職業選択に資する情報の公表)
施に努めるものとする。
るところにより、募集時期、募集人員、募集地
第 16条 第 8条第 1項に規定する一般事業主は、厚生労
働省令で定めるところにより、職業生活を営み、又
20条第 1項において「認定一般事業主」という。)は、
域その他の労働者の募集に関する事項で厚生労
第3節 特定事業主行動計画
は営もうとする女性の職業選択に資するよう、その
商品、役務の提供の用に供する物、商品又は役務の
働省令で定めるものを厚生労働大臣に届け出な
第 15条 国及び地方公共団体の機関、それらの長又は
事業における女性の職業生活における活躍に関する
広告又は取引に用いる書類若しくは通信その他の厚
ければならない。
生労働省令で定めるもの(次項において「商品等」
それらの職員で政令で定めるもの(以下「特定事業
情報を定期的に公表しなければならない。
2 第 8条第 7項に規定する一般事業主は、厚生労働
5 職業安定法第 37 条第 2 項の規定は前項の規定に
主」という。)は、政令で定めるところにより、事業
という。)に厚生労働大臣の定める表示を付すること
よる届出があった場合について、同法第 5 条の3
主行動計画策定指針に即して、特定事業主行動計画
省令で定めるところにより、職業生活を営み、
ができる。
第1項及び第3項、第5条の4、第39条、第41条
(特定事業主が実施する女性の職業生活における活躍
又は営もうとする女性の職業選択に資するよう、
2 何人も、前項の規定による場合を除くほか、商品
第 2 項、第 48 条の 3、第 48 条の 4、第 50 条第 1項
の推進に関する取組に関する計画をいう。以下この
その事業における女性の職業生活における活躍
等に同項の表示又はこれと紛らわしい表示を付し
及び第2 項並びに第51 条の2の規定は前項の規定
条において同じ。)を定めなければならない。
に関する情報を定期的に公表するよう努めなけ
てはならない。
による届出をして労働者の募集に従事する者に
2 特定事業主行動計画においては、次に掲げる事項
ればならない。
(認定の取消し)
ついて、同法第40 条の規定は同項の規定による
を定めるものとする。
第 11 条 厚生労働大臣は、認定一般事業主が次の各号
届出をして労働者の募集に従事する者に対する
一 計画期間
のいずれかに該当するときは、第9条の認定を取り消
報酬の供与について、同法第 50 条第 3 項及び第4
二 女性の職業生活における活躍の推進に関する取
すことができる。
項の規定はこの項において準用する同条第 2 項に
一 第 9 条に規定する基準に適合しなくなったと認め
規定する職権を行う場合について、それぞれ準
るとき。
二 この法律又はこの法律に基づく命令に違反した
とき。
三 不正の手段により第 9条の認定を受けたとき。
(委託募集の特例等)
100
えるものとする。
6 職業安定法第36条第 2項及び第42条の2の規定の
組の実施により達成しようとする目標
三 実施しようとする女性の職業生活における活躍
(特定事業主による女性の職業選択に資する情報の公表)
第 17条 特定事業主は、内閣府令で定めるところによ
り、職業生活を営み、又は営もうとする女性の職業
選択に資するよう、その事務及び事業における女性
の職業生活における活躍に関する情報を定期的に公
用する。この場合において、同法第 37 条第 2 項
の推進に関する取組の内容及びその実施時期
中「労働者の募集を行おうとする者」とあるの
3 特定事業主は、特定事業主行動計画を定め、又は
は「女性の職業生活における活躍の推進に関す
変更しようとするときは、内閣府令で定めるとこ
る法律第12 条第4 項の規定による届出をして労
ろにより、採用した職員に占める女性職員の割 (職業指導等の措置等)
表しなければならない。
第 4章 女性の職業生活における活躍を推進するための支援措置
働者の募集に従事しようとする者」と、同法第
合、男女の継続勤務年数の差異、勤務時間の状
第 18条 国は、女性の職業生活における活躍を推進す
第 12 条 承認中小事業主団体の構成員である中小事業
41 条第 2 項中「当該労働者の募集の業務の廃止を
況、管理的地位にある職員に占める女性職員の割
るため、職業指導、職業紹介、職業訓練、創業の支
主(一般事業主であって、常時雇用する労働者の数
命じ、又は期間」とあるのは「期間」と読み替
合その他のその事務及び事業における女性の職
援その他の必要な措置を講ずるよう努めるものとす
101
資料
る。
り国が講ずる措置及び同条第 2 項の規定により地方
2 地方公共団体は、女性の職業生活における活躍を
公共団体が講ずる措置に係る事例その他の女性の職
推進するため、前項の措置と相まって、職業生活
業生活における活躍の推進に有用な情報を活用する
を営み、又は営もうとする女性及びその家族その
ことにより、当該区域において女性の職業生活にお
第6章 罰則
他の関係者からの相談に応じ、関係機関の紹介そ
ける活躍の推進に関する取組が効果的かつ円滑に実
第29条 第 12条第5項において準用する職業安定法第
して知り得た秘密については、第24条の規定(同
の他の情報の提供、助言その他の必要な措置を講
施されるようにするため、関係機関により構成され
41条第 2項の規定による業務の停止の命令に違反し
条に係る罰則を含む。)は、第1 項の規定にかか
ずるよう努めるものとする。
る協議会(以下「協議会」という。)を組織すること
て、労働者の募集に従事した者は、1 年以下の懲役又
わらず、同項に規定する日後も、なおその効力
3 地方公共団体は、前項に規定する業務に係る事務
ができる。
第 28条 この法律に定めるもののほか、この法律の実
施のため必要な事項は、政令で定める。
む。)は、前項の規定にかかわらず、同項に規定
する日後も、なおその効力を有する。
は100 万円以下の罰金に処する。
3 協議会の事務に従事していた者の当該事務に関
を有する。
の一部を、その事務を適切に実施することができ
2 協議会を組織する関係機関は、当該地方公共団
るものとして内閣府令で定める基準に適合する者
体の区域内において第18 条第3 項の規定による
の懲役又は 50万円以下の罰金に処する。
用については、この法律は、第1 項の規定にかか
に委託することができる。
事務の委託がされている場合には、当該委託を
一 第 18条第4項の規定に違反した者
わらず、同項に規定する日後も、なおその効力
二 第 24条の規定に違反した者
を有する。
4 前項の規定による委託に係る事務に従事する者又
は当該事務に従事していた者は、正当な理由な
く、当該事務に関して知り得た秘密を漏らしては
ならない。
(財政上の措置等)
第 19 条 国は、女性の職業生活における活躍の推進に
受けた者を協議会の構成員として加えるものと
する。
3 協議会を組織する関係機関は、必要があると認
めるときは、協議会に次に掲げる者を構成員と
第 30条 次の各号のいずれかに該当する者は、1 年以下
二 学識経験者
財政上の措置その他の措置を講ずるよう努めるもの
三 その他当該関係機関が必要と認める者
とする。
4 協議会は、関係機関及び前 2 項の構成員(以下こ
の項において「関係機関等」という。
)が相互の
4 この法律の失効前にした行為に対する罰則の適
第 31条 次の各号のいずれかに該当する者は、6 月以下 (政令への委任)
の懲役又は 30万円以下の罰金に処する。
一 第 12条第 4項の規定による届出をしないで、労
働者の募集に従事した者
して加えることができる。
一 一般事業主の団体又はその連合団体
関する地方公共団体の施策を支援するために必要な
(国等からの受注機会の増大)
第 3 条 前条第 2 項から第 4 項までに規定するもののほ
か、この法律の施行に伴い必要な経過措置は、政令
で定める。
二 第12条第5項において準用する職業安定法第37 (検討)
条第2項の規定による指示に従わなかった者
三 第12条第5項において準用する職業安定法第39
条又は第 40条の規定に違反した者
第 32条 次の各号のいずれかに該当する者は、30 万円
第 4条 政府は、この法律の施行後3 年を経過した場合
において、この法律の施行の状況を勘案し、必要が
あると認めるときは、この法律の規定について検討
を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるも
第 20 条 国は、女性の職業生活における活躍の推進に
連絡を図ることにより、女性の職業生活におけ
以下の罰金に処する。
資するため、国及び公庫等(沖縄振興開発金融公庫
る活躍の推進に有用な情報を共有し、関係機関
一 第 10条第2項の規定に違反した者
その他の特別の法律によって設立された法人であっ
等の連携の緊密化を図るとともに、地域の実情
二 第12条第5項において準用する職業安定法第50
て政令で定めるものをいう。
)の役務又は物件の調達
に応じた女性の職業生活における活躍の推進に
条第 1 項の規定による報告をせず、又は虚偽の報
一部を次のように改正する。
に関し、予算の適正な使用に留意しつつ、認定一般
関する取組について協議を行うものとする。
告をした者
別表第 1第 20号の 25の次に次の1 号を加える。
事業主その他の女性の職業生活における活躍に関す
5 協議会が組織されたときは、当該地方公共団体
三 第12条第5項において準用する職業安定法第50
る状況又は女性の職業生活における活躍の推進に関
は、内閣府令で定めるところにより、その旨を
条第 2項の規定による立入り若しくは検査を拒
する取組の実施の状況が優良な一般事業主(次項に
公表しなければならない。
み、妨げ、若しくは忌避し、又は質問に対して (内閣府設置法の一部改正)
おいて「認定一般事業主等」という。)の受注の機会 (秘密保持義務)
の増大その他の必要な施策を実施するものとする。
2 地方公共団体は、国の施策に準じて、認定一般事
業主等の受注の機会の増大その他の必要な施策を
実施するように努めるものとする。
(啓発活動)
第 21 条 国及び地方公共団体は、女性の職業生活にお
第24 条 協議会の事務に従事する者又は協議会の事務
かつ、その協力を得るとともに、必要な啓発活動を
行うものとする。
(情報の収集、整理及び提供)
答弁をせず、若しくは虚偽の陳述をした者
第 33条 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、
に従事していた者は、正当な理由なく、協議会の事
使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に
務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。
関し、第29条、第31 条又は前条の違反行為をしたと
(協議会の定める事項)
第 25 条 前 2 条に定めるもののほか、協議会の組織及
び運営に関し必要な事項は、協議会が定める。
ける活躍の推進について、国民の関心と理解を深め、
きは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対し
第 34条 第 26条の規定による報告をせず、又は虚偽の
報告をした者は、20 万円以下の過料に処する。
第26 条 厚生労働大臣は、この法律の施行に関し必要
附 則
(施行期日)
があると認めるときは、第 8 条第 1 項に規定する一般
関する取組に資するよう、国内外における女性の職
事業主に対して、報告を求め、又は助言、指導若し
)、第 5章(第 28条を除く。)及
第 3 章(第 7条を除く。
くは勧告をすることができる。
び第6章(第30条を除く。)の規定並びに附則第5条
報の収集、整理及び提供を行うものとする。
(協議会)
(権限の委任)
第 27 条 第 8 条から第 12 条まで及び前条に規定する厚
第 5条 社会保険労務士法(昭和43年法律第89 号)の
20の 26 女性の職業生活における活躍の推進に関す
る法律(平成 27 年法律第64 号)
第 6条 内閣府設置法(平成 11 年法律第89 号)の一部
を次のように改正する。
附則第 2 条2項の表に次のように加える。
平成 38年 3月 31日
女性の職業生活における活躍の推進に関す
る基本方針(女性の職業生活における活躍
号)第 5条第 1項に規定するものをいう。)
の策定及び推進に関すること。
第 1条 この法律は、公布の日から施行する。ただし、
の規定は、平成 28年 4月 1 日から施行する。
(この法律の失効)
第 23 条 当該地方公共団体の区域において女性の職業
生労働大臣の権限は、厚生労働省令で定めるところ
生活における活躍の推進に関する事務及び事業を行
により、その一部を都道府県労働局長に委任するこ
を失う。
う国及び地方公共団体の機関(以下この条において
とができる。
2 第 18条第 3項の規定による委託に係る事務に従事
「関係機関」という。
)は、第18 条第1 項の規定によ (政令への委任)
(社会保険労務士法の一部改正)
の推進に関する法律( 平成27年法律第64
第 5 章 雑則
(報告の徴収並びに助言、指導及び勧告)
のとする。
ても、各本条の罰金刑を科する。
第 22 条 国は、女性の職業生活における活躍の推進に
業生活における活躍の状況及び当該取組に関する情
102
いては、同条第4項の規定(同項に係る罰則を含
第2条 この法律は、平成38 年3 月31日限り、その効力
していた者の当該事務に関して知り得た秘密につ
103
長岡京市男女共同参画計画 第6次計画
発 行
長岡京市企画部市民協働・男女共同参画政策監
〒617-8501
京都府長岡京市開田一丁目1番1号
TEL 075-955-3162
FAX 075-951-5410
(代表)
発行年月
2016年
(平成28年)3月
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