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再 評 価 書(案)

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再 評 価 書(案)
再 評 価 書(案)
事業名
過疎山村地域代行林道事業
路線名等
浅 野
線
1.事業のあらまし
本路線は、東加茂郡旭町北西部に位置し、県道土岐足助線と県道豊田明智線
を結ぶ幹線的な林道です。
矢作川上流部の豊富な森林資源を構成する当地域において、林道開設を実施
し、経済的かつ効果的に森林整備を進めることにより、水源かん養機能を高め、
林業生産性を向上させるだけでなく、旭町と小原村とを結び、地域交通の改善
にも貢献する幹線として、平成7年度に国庫補助採択を受け、平成8年4月1
9日に山村振興法に基づく基幹道路の指定を受け、以降県営により事業実施し
てきました。
(1)事業概要
a.位置 起点 西加茂郡小原村大字平岩(県道土岐足助線)
終点 東加茂郡旭町大字下切(県道豊田明智線)
b.事業採択年度 平成7年度
c.実施予定年度 平成7年度から平成22年度
d.全体事業費 1,406,000千円
e.全体計画延長 9,200m
f.全幅員 5.0m
g.利用区域森林面積 253ha
h.森林蓄積 34,915m3
i.根拠法令 森林法、森林・林業基本法
(2)計画変更の推移と変更内容
該当ありません。
2.評価のポイント
(1)事業の必要性
a.事業を巡る社会情勢の変化
過疎化が進む当地域では、林業従事者の高齢化、後継者不足など林業を取
り巻く環境は厳しく、木材価格の低迷が続く中で、林業の健全な発展を期す
るためには、高性能林業機械の導入により森林施業の効率化を図ることが必
要です。
本路線は、そのための基盤整備として重要な存在であり、小原村と旭町を
結ぶアクセス道として、また、県道土岐足助線の災害時における迂回路など
の機能を有する幹線として、地域の要望が非常に高くなってきています。
b.事業の投資効果
「林野公共事業の事業評価実施要領の制定について」(平成12年3月13
日付け12林野計第73号林野庁長官通知)に基づき算出しています。
便益(B)=
1,001(百万円)
費用(C)=
617(百万円)
費用対効果(B/C)= 1.62 (≧1.00)
c.事業の進捗状況
区
分
全体計画
15年度まで
実施済
進捗率
16年度以降
事業量(延長m)
9,200
3,931
42.7%
5,269
事業費(百万円)
1,406
708
50.4%
698
d.判定結果
「A」 林道開設を早期に実施し、森林整備を進めることにより、森林の持つ
水源かん養・土砂流出防止機能等を維持・向上させ、地球温暖化防止策
にも貢献していきます。
(2)事業の進捗の見込み
a.阻害要因
特にありません。
b.今後の見通し
今までは、地形の急峻かつ脆弱な箇所が多かったため、開設単価の上昇に
より進捗率が低い状況でしたが、今後は地形条件が良好な箇所を通る予定で
あり、予算の重点投資を図り、早期完成を目指します。
また、地元においては、「県代行林道浅野線整備促進期成同盟会」が組織
されており、用地確保及び工事の推進に当り全面的に支援する体制も出来て
います。
c.判定結果
「A」 現在までの進捗率は42.7%となっていますが、今後は予算の
重点投資を図り、平成22年度までには完了の予定です。
(3)コスト縮減方策と代替案
a.工法変更等コスト縮減方策
再生資源の利用等のコスト縮減策については、従来から取り組んでまいり
ましたが、設計方法の見直しを行うなど、全体で6,454万円ほどのコス
トが縮減されました。
今後も引き続きコスト縮減を図るとともに、木材利用を積極的に進め、環境
負荷の低減に努めていきます。
b.事業手法、規模見直し等の代替案
今後の計画路線においても、経済的な平面、縦断線形で計画するとともに、
曲線部の拡幅量を縮減することで、コスト削減を行います。
c.判定結果
「A」 コスト縮減等により捻出された経費については、その分を先線の
開設に充当させることで、少しでも早く全線開通されるよう努力していきま
す。
3.総合評価と対応方針
(1)事業の必要性
「A」
(2)事業の進捗の見込み
「A」
(3)コスト縮減方策と代替案
「A」
上記の判定から事業継続を提案します。
地元の要望に応え、豊富な森林資源を活用するため、また、地域交通の改善に
資するために、早期完了すべく引き続き努力してまいります。
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