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平成 28年度 学校経営計画
平成28年4月1日 平成28年度 学校経営計画 山王小学校長 相川 哲也 《28年度のキャッチフレーズ》 ○見える対応 素早い対応 そして みんなで対応 ○子供の心に寄り添った指導の徹底 ○アクティブ・ラーニングを意識した授業への転換 『次は何をするの?』から『次は○○をしたい!』へ 1、学校経営の基本方針 山王小学校は大正14年の開校以来、よき校風・伝統を受け継いできた。私たちはその思いや期待を しっかり受け止め、諸先輩が積み重ねてきた「山王小学校の教育」を大切にし、更に充実・発展させてい かなければならない。また、都・区の学力向上調査や全国学力・学習状況調査の結果、スポーツテスト の課題を踏まえながら、子供一人一人に徳・体・知のバランスのとれた教育活動を実践していかなけれ ばならない。そして、『心豊かで思いやりのある子』『よく考え進んで学ぶ子』『丈夫な体でやりぬく子』の 教育目標の達成を目指して、学校つくりを推進していく必要がある。 以上の点を踏まえ、次の5点について教職員の力を結集しながらよりよい学校を目指していきたい。 (1) 確かな学力を基盤とした学習活動を実践し、子供自ら進んで活動する学校 (2) 子供たちの良い面や成長した面が活発に語られる学校 (3) 学びの場にふさわしい教育環境の整った学校 (4) 教職員が互いに学び合い、高め合い、協働できる学校 (5) 家庭や地域に理解され、信頼される学校 2 学校経営目標(重点目標の設定)と方策 《社 会 的 自 立 の基 礎 》 《第3層:生きる力》 主体的に 取り組む力 自分と他者との 関係 個人と社会との 関係 《第2層:基礎・基本》 確かな学力 豊かな人間性 健やかな体 《第1層:基本的な生活能力》 読・書・計算 学習習慣 基本的生活習慣 基礎体力 基本的運動能力 体験活動 自然体験 社会体験 生活体験 心の体験 集団体験 基本的な生活習慣 (1) 中期的目標と方策 おおた教育振興プランなどの基本理念を大切にしながら、体験活動を基盤に置き、図のような徳・体・知 のバランスのある教育活動を進め、子供たちに『社会的自立の基礎』を身に付けさせていく。 1 【体験活動】 体験活動は、学びの基層であると捉え、感動を覚える直接体験の機会を多く設定するとともに、各教科 などで学んだことを実践・活用を図る。また、基本的生活習慣や集団的生活で身に付けるべき協働や耐 性を体得させながら、21世紀を担う子供の育成に努める。 【徳育】 学校の教育活動全体を通して、心の教育や人権教育の充実を図り、自尊感情を高めながら『心豊かで 思いやりのある子』の育成を進める。 第1層は、基本的生活習慣の育成(家庭との連携が必要) 第2層は、豊かな人間性の育成(規範意識や道徳的価値観の育成、自主的・実践的な能力や態度の育成) 第3層は、自分と他者との円滑化な人間関係の育成 【体育】 体育科の充実や年間行事に、健康づくりや体力づくりを効果的に取り入れ、『丈夫な体でやりぬく 子』の育成に努める。また教育相談機能の充実を図る。 第1層は、基礎能力や基本的な運動能力の育成(押す、引く、走る、跳ぶ、投げるなどの能力) 第2層は、健やかな体の育成(身体能力の向上、健康の保持・増進など) 第3層は、社会の一員であるという自覚の育成 【知育】 楽しく分かる授業の実践を進め、習得-活用-探究の学習のサイクルを確立させながら『よく考え 進んで学ぶ子』を育てる。 第1層は、「基本的な生活能力」の育成 内容:教科等の学習の前提になるもの 〔基本的な学習習慣を基盤に聞くこと・話すこと・読むこと・書くこと・計算すること〕 第2層は、「基礎・基本」の徹底 内容:授業で身に付けるもの 〔教科・道徳・特別活動等の学習指導要領の目標や内容、意欲、思考力、判断力、表現力、実 践力〕 第3層は、「生きる力」の育成 内容:総合的な学習の時間や発展学習 〔第2層で培った力の活用、身の回りの具体的な課題への挑戦、課題発見能力、解決策と 手順を考える力、実行力〕 【特別支援教育】 特別支援学級(サポートルーム)との連携を図れる校内体制を確立し、保護者の理解を得ながら、特別 支援教育との円滑な実施を進める。 (2) 学校経営の具体策 ①学力向上 ・これからの子供にとって身に付けなければいけない資質・能力は、『教師から授かる受け身の 知識量』ではなく、『知識を使って自ら何ができるかを考え、判断し、実践していく力』である。そ のためには、新学習指導要領のキーワードである『アクティブ・ラーニング(AL)』を意識しながら、 教師の指導力が問われる、インプット型の授業(詰め込み型)からアウトプット型の授業(課題解 決型、活用・探究型)へと本気で変換を図っていく。 ・「思考力・判断力・表現力」を中心に授業改善を更に進め、子供たちに確かな学力の向上を図る。 そのために、全教員が授業を公開し、互いに研鑽に励む。 ・グローバル化を意識した教育の充実を図るため、外国語指導員を活用しながら、英語活動の充 実を図っていく。 ・各学年の算数科の学習にステップ学習や東京ベーシックドリルを取り入れながら、個々の定着 状況を把握し、つまずきやすい内容の確実な習得を図る。また、放課後や土曜日の補習教室や 家庭学習の実施により学力の定着を図っていき、その到達度は定期的にチェックシートを活用 して保護者に知らせていく。 ・学習指導講師や特別支援員、特別支援学級(サポートルーム)専門員、大学生ボランティアの活用を 図ったりしながら、個に応じた指導の充実を進める。 ・朝の学習の継続や家庭学習の積み重ねを図りながら、基本的な生活能力である聞くこと・話す こと・読むこと・書くこと・計算することの定着を図る。特に低学年における家庭学習の重要性を 保護者に示し、毎日実施してもらうよう啓発する。 ・小学校期における体力の向上を図るために、昨年度の本校の体力テストの結果や体育の年間 2 計画を踏まえながら、年間を通して各学級一実践及び山王小での一実践を進める。 ・今年度は、図書館司書の派遣(70時間)や学校図書館ボランティアの活用しながら、学校図書 館の人的・物的環境作りを進める。そして、読書週間の設定や朝読書の定着を進め、国語の基 礎的な力を育む。また、各教科などの調べ学習に積極的に取り入れ、授業方法や指導形態の 多様化を進める。 ・学校支援地域本部などの協力を得ながら、企業や公共施設の方々、地域の方などの学校外の 人材を活用し、各学年とも体験活動を積極的に取り入れながら、ものづくり教育やキャリア教育 と関連付けていく。 ・電子黒板などの ICT 機器の活用を図りながら、子供が主体的に学ぶ授業改善を進める。 ②安全と安心 ・危機管理意識を緩めることなく、常に子供の安全を優先しPTAや関係諸機関との連携・協力を 図りながら進めていく。(生活指導、安全点検、看護当番、避難訓練、防犯教室、交通安全教室、 セーフティー教室、防犯パトロールなど) ・『事故は何らかの原因があって起こる』という意識を常にもち、事故を未然に防ぐための手だて を常に教職員で共通理解を図るとともに組織を生かし迅速に対応する。 ・3・11の教訓を基に、緊急連絡システムの加入を保護者に呼びかけるとともに、地震や台風など の大災害があった場合のマニュアルを教職員が理解し、子供の安全第一を常に考えながら危機 管理意識をしっかりもつ。そのために、地域防災拠点校としての訓練を地域と連携して行う。 ・食物アレルギーに対する認識を教職員が理解するとともに、予防策(保護者からの診断書、ア レルギー除去食の食器の変更)や対応策(エピペンの研修会)を講じる。 ③生活指導の充実 ・教員一人一人が子供の心をしっかり把握するために、現象面だけを捉えて子供を指導するので はなく、その子の内面やその背景まで理解した上で、個々に応じた指導を心がける。そのため に、学年会などで自分の学級の実態を気軽に話し合える雰囲気と場を設ける。また、いじめや 不登校渋り、あるいは保護者への対応などは、自分一人で抱え込まず、必要な場合は緊急の ケース会議を行い、共通理解の上に立って改善・解決策を考え、組織として取り組んでいく。 ・家庭の協力を得ながら、子供たちの規範意識(きまりを守ること、節度ある生活をすること、礼儀 正しく人と接することなど)を発達段階に応じて指導していく。 ・保護者の協力を図りながら、5月と10月を『早寝・早起き・朝ごはん月間』と位置づけ、子供の基 本的生活習慣の啓発を図っていく。 ・子供たちに善悪の判断と実行力を育てる。そのためには、子供一人一人が有用感を感じるよう 子供との会話の時間と意図的な励ましの機会を増やすよう心がける。また、よくない言動は見 逃さず、状況を適切に判断し、把握して指導に努める。 ・どの子でもいじめの被害者や加害者になったり不登校になったりする可能性があるという前提 で指導し、発覚したら隠さず素早い適切な対応をする。特にいじめに関しては、傍観者は許さな いという指導を徹底する。 ・スクールカウンセラーや特別支援コーディネーターを中心に個別指導計画を作成し、子供の抱 える問題について共通理解と対応の確立を進める。また、教育相談機関などを活用し、子供理 解を図ったり対応の多様化を進めたりする。 ・6月と11月に『子供の心サポート月間』を設定する。特に4年生以上の子供にメンタルチェックを 行うとともに、5年生は全児童を対象にスクールカウンセラーの面談を実施し、心の悩みについ てのケアーを行う。 ④小・中連携教育 ・1年生の円滑な入学を図るために、教科を弾力的に踏まえたスタートカリキュラムを作成し、ス ムーズに適応できるようにする。 ・学校行事や生活科などの授業とかかわりながら、近隣の幼稚園や保育園との連携を図る。 ・教員同士の連携は、相互に授業参観を行い課題別に協議会を行うことを継続し、指導の連携を 図っていく。 ・入学してくる子供の情報を共有し円滑な指導ができるよう、幼小、小中の情報収集をする機会を 設定する。また、他校種との学習活動の連携を模索する。 ⑤保護者や地域に見える学校教育の推進 ・「見える対応、素早い対応、みんなで対応」を合言葉に、保護者からの要望や意見或いは苦情 に誠意をもって対応していく。そのためには、報告・連絡・相談を徹底し、学校組織で対応してい く。 ・きめ細かな保護者への対応を心がけ、保護者の満足度を高める。 3 ・学校だよりや学年便り、ホームページ等の内容を工夫し、子供の姿が見えるものにしていく。 ・学校行事などのお知らせを地域に広く知らせ(学校だよりやお知らせ、学校のホームページ等) 授業参観や行事等への参加を促すとともに、子供たちの地域行事などへの参加を図る。 ・掲示物1つも子供たちにとっては教材であるという意識をもって、教室内や廊下等の掲示を工夫 し、子供の学習活動の様子が見えるものにする。 ・学校公開授業や様々な学校行事を通して子供たちの学校生活の様子をご覧頂き、保護者や地 域の方の意見や要望を生かしながら、より良い教育活動をめざす。そのために、12月までに全 保護者を対象とした外部アンケートを実施し、次年度の教育計画に生かす。 ・学校は、常に何をしているか分かる学校でなければならない。そのためには、意図的・計画的な 教育実践を説明責任の下、常にオープンにしておき、学校公開授業だけでなく、いつでも参観で きるようにしておく。 ・家庭教育の重要性を折に触れて説明するために「しつけと家庭学習のすすめ」を作成し、保護 者の意識改善を図っていく。 ・電話の対応(山王小学校○○です)や地域や保護者との接遇に留意し、山王小学校の第一印 象を高めるようにする。 ⑥服務の厳正 ・教育公務員には、職務上・身分上の義務がある。特に職務専念義務、信用失墜行為などは知 っておく必要がある。また、各自が全体の奉仕者としての自覚を高める。 ・次の信用失墜行為はしっかり認識し、都民・区民より批判を受けることのない様努めることが大 切である。(体罰の禁止、交通事故の防止、汚職・会計事故などの非行防止、わいせつ・セクハ ラ行為などの非行防止、通勤経路や方法の非行防止) ・身だしなみや言動に気を附け、子供たちの夢を育む職として自覚をもち、指導者としての気品を そなえる。また、来校者には誠意をもって接し、品位のある挨拶や言葉がけを行う。 ・出勤時から退職時にいたる職員としての務めのきまりを遵守する。(出勤簿の押印、名札の着 用、出勤札、週案など) ・パソコンなどにおける個人情報の管理を徹底し、USBメモリーやSDカードなどでの持ち出しは しない。また、転入職員は、前任校の個人情報を持ち出していないか確認する。 ⑦その他 ・備品管理の不徹底が監査委員より指摘されている。学校の備品は区民の税金により購入され ていることを意識し、備品管理の徹底を進める。 ・電子入力の導入に伴い、通知表などの電子化がスムーズに行えるようにする。 ・本校に勤務する教育職員として職務態度を常に意識し、「子供主役」の教育活動を推進し、教育 目標達成のために全力を尽くす。 (3) よりよい学校にするために ①あらゆる学習の基盤である学習規律や読み・書き・計算をしっかり身に付けさせましょう。 いくら教師が指導技術ばかり身に付けても、子供の学習規律が曖昧だと、効果的な授業を行う ことはできません。学習の準備、あいさつ、姿勢、発表や話し合いの仕方などの学習規律を学年の 発達段階に応じて身に付けさせていきましょう。そのためには、まず教師自身が時間を守ったり身 の回りの整理整頓をしたりするなど、率先垂範を心がけることが大切です。 読み・書き・計算などは、基本的な生活能力であると言えます。この力を身に付けるためには、何 度も繰り返しながら立ち返って学び取っていく必要があります。その際、大切なのは少しずつ目標を 高めながら繰り返して学習していくことが必要になってきます。そして、具体的で自分の努力の跡が 分かることが大切です。そのことによって、子供のやる気を引き出すことにもなるはずです。 ②教師の支援の在り方をしっかり理解して、アクティブ・ラーニングを意識した授業を進めましょう。 教師の支援には、大きく3つに分けることができます。1つ目は学級経営レベルの支援、2つめ は物的環境レベルの支援、3つ目は人的環境レベルの支援です。特に3つ目の人的環境レベル の支援は、学習を保全する支援(見守る、話を聞く)、活動を承認する支援(うなずく、代弁する、一 緒に行う)、活動を共感する支援(共鳴する、模倣する、仲間に入る)、活動を奨励する支援(褒め る、激励する、拍手する)、新たに啓発する支援(きっかけをつくる、誘いかける)、示範する支援(ヒ ントを言う、説明する、やってみせる)、助力的な支援(補充する、手助けをする)、教授的な支援 (指示する、教える)に分類することができます。このことをしっかり理解しながら、アクティブ・ラー ニングを意識し、インプット型(教え込み)の授業からアウトプット型(見守り・共感)の授業へ変換して いきましょう。 4 ③直接体験の充実を図っていきましょう。 『生きる力』って聞いたことありますよね。自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判 断し、よりよく問題を解決する力のことです。この力を身に付けるためには、教室の中で勉強して いるだけでは身に付きにくいものです。そこで、地域に出かけたり、直接さまざまな体験をしたり、 地域の方やその道の専門家をお呼びして関わりをもったりしながら、諸感覚を使った学習を行っ ていきましょう。 ④教師は授業で勝負しましょう。 子供は「分かりたい。できたい。」と思っています。できたときの喜び、分かったときの楽しさを味 わわせていきましょう。教育実習のときは、1時間の授業に2時間の事前準備をしなければいけ ないことを教えられました。10年20年と経験を積んでいけば、さらに短い時間でよりよい事前準 備できるはずですよね。でも、忙しさを口実にワークシート一枚もなく、授業を進めてしまうことは ないでしょうか。授業の基礎・基本は、発問・板書・机間指導です。この基礎・基本をしっかり身に 付けた上で、子供たちが考える時間のある授業、子供たちの意見が飛び交う授業、「分かった できた」という歓声があがる授業を心がけていきましょう。 ⑤研究授業や公開授業を通して、子供にも先生方にも笑顔が生まれる授業を創造していきましょう。 研究授業や公開授業は、とかく指導技術に着目されがちですが、指導技術の向上そのものが 目的ではありません。「教師が何を教えたか」でなく「子供が何を学んだか」が大切だと考えます。 そのために、教師一人一人が子供の実態をしっかり把握し、教師の支援の仕方を理解し、同じ問 題意識の上に立って、『チーム山王』として、同じ方向に向かって努力していきましょう。 ⑥さまざまな外部人材の活用を図っていきましょう。 本校の学校地域本部の力を得ながら、外部人材を学習の中に取り入れた授業を進めていき ましょう。また、学習指導講師や特別支援員、或いは大学生ボランティアを配置して、できるだけ 多くの大人の目で子供たちを育てていきましょう。 ⑦先入観をもって子供を見ないようにしましょう。 教師とは因果な職業です。子供をよりよく伸ばしてあげたいと思うあまり、マイナス面がよく見え てしまいます。それが積み重なって、「A さんはできない子だ」「B くんは悪い子だ」という先入観を はめがちです。子供は誰でも「できるようになりたい」「分かるようになりたい」という気持ちをもっ ています。この気持ちを大切にして、子供の『ぴかっと光るもの』に目を向けながら、「あせらず・あ わてず・あきらめず」に接していきましょう。 ⑧注意したり叱ったりする前に子供の言い分にもしっかり耳を傾け、フォローはその日のうちにしましょう。 子供がいけないことをしたら注意したり叱ったりするのは当然です。しかし、教師の一方的な注 意の仕方は、かえって逆効果になることが多く見られます。まずは子供の言い分にもしっかり耳を 傾けましょう。そして、叱ったあとのフォローはその日のうちに行って、明日も学校に行きたくなる 気持ちをもたせていきましょう。 ⑨迅速・的確・誠意をモットーに保護者や地域に目に見える対応 素早い対応を心がけましょう。 教職員の皆さんが毎日努力して頑張っていることは、仲間内ではよく分かっています。でも、保 護者や地域の方は、皆さんが頑張っていることをあまり知りません。せっかく頑張っていることを いろいろな方法を使って知らせていきましょう。見せていきましょう。また、事故が起こったときは、 そのあとの対応が問題になってきます。管理職への報告は勿論ですが、保護者へは、『先手必 勝』という言葉があるように迅速に連絡をし、事故の内容を的確に伝え、誠意をもって対応しまし ょう。やったつもりでは意味がありません。必ず保護者の目に見える形で対応していきましょう。 ⑩明るく挨拶が交わされ、正しい日本語が話される学校を目指しましょう。 まず、職員間で明るく挨拶を交わしましょう。挨拶は、人を元気付け、勇気をもたせ、人を悲しみから 立ち直らせてくれます。やがて挨拶をすることのすがすがしさは、職員から子供たちへと伝わってい きます。また、正しい日本語は、話す相手に自分の心を伝えることができます。正しい言葉を育てるこ とは、その人の人格や才能を鍛えることに結びついていきます。ぜひ教員が率先していきましょう。 ⑪時間の守れる子供を育てていきましょう。 集団生活を送る上で時間を守ることはとても大切なことです。校外に出たときの「5分前行動」、 休み時間の「2分前行動」などの指導を徹底していきましょう。そのためには、まずそれを指導し ていく教職員が授業時間を守っていきましょう。 ⑫いつでもどこでもいじめや不登校は起こることを常に意識していきましょう。 どの子でもいじめの被害者や加害者になったり不登校になったりする可能性があります。その ためには、常に子供の言動に気を配っていきましょう。もし、いじめや登校渋りの傾向が見られた ら、自分ひとりで抱え込まず、周りの人に相談して、学校全体で素早い適切な対応をしていきまし ょう。特にいじめに関しては、『傍観者は許さない』という指導を徹底しましょう。 5 ⑬たかが掲示物、されど掲示物ですよ。 何気なく廊下や教室に貼ってある掲示物。でも子供たちは、毎日毎時間、目にするものです。期 限の過ぎたものを掲示しておくなんて論外です。学年で異なる掲示物があると、保護者の不安を 招くことがあります。学年間で相談して計画的に掲示物の工夫をしていきましょう。そして、まず目 から入る教育環境から整えていきましょう。子供の作品にちょっとしてコメントがあると、子供たち は更にやる気を起こすはずです。 ⑭子供の体力つくりを学校全体で取り組んでいきましょう。 体力テストをきちんと分析した上で、学校全体で子供の体力向上に向けての取り組みを進めて いきましょう。またクラスの実態に応じた取り組みも計画的に進めていきましょう。 ⑮「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」を確実に行いましょう。 教職員は、学校生活すべての場で子供たちを見守り、指導し、見届けることが大切です。教育 目標を具現化するために「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」を確実に行い、責任をもって学年・学 級や専科経営に当たりましょう。分担された役割を着実に果たし、組織的に行動しましょう。「報 告・連絡・相談(ホウレンソウ)」の無さは、全く言い訳できません。「管理職が知らなかった。」では 組織として機能しません。日々の教育活動や研究・研修活動についても「報告・連絡・相談(ホウ レンソウ)」を確実に行いましょう。週の指導計画(週案)も「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」一つ です。 ⑯謙虚なるおせっかいを心がけましょう。 学校は組織体で動くとき、その力は倍増します。限られた時間の中で効果的に教育活動を進める ためには、各分掌担当者の創意工夫と責任が必要になります。さらに、全教職員が協力して、気 がついたところを互いに声を掛け合っていく姿勢が、より組織を円滑に機能させることになります。 ぜひ、謙虚なるおせっかいを心がけていきましょう。 ⑰特別支援教育の円滑な運営に努めましょう 特別支援学級(サポートルーム)との連携を図れる校内体制を確立し、保護者の理解を得ながら、特 別支援教育との円滑な実施を進めていきましょう。そのためにも、教育相談システムの更なる充実 を進めましょう。 ⑱幼・小・中の連携を進めましょう。 相互に授業参観や協議会を行うことを継続しながら、指導の連携を図っていきましょう。また、 入学してくる子供の情報を共有し円滑な指導ができるよう、幼小、小中の情報収集をする機会を 設けていきましょう。そして、学校行事や生活科等の授業とかかわりながら、近隣の幼稚園や保 育園との連携を深めていきましょう。 ⑲社会人(教育公務員)としての自覚をしっかりもちましょう。 教育公務員には職務上・身分上の義務があります。特に信用失墜行為である体罰・交通事故・ 汚職や会計事故・わいせつやセクハラ行為・情報管理の不徹底などはしっかり認識し、都民や区 民から批判を受けることのないように努めましょう。また、社会人としての身だしなみや言動には 気を付けましょう。特に来校者への接し方や電話の対応などは一期一会の気持ちで行い、山王 小学校の第一印象をより高めるようにしましょう。 平成28年度組織方針(事務職員) 平成28年度学校経営方針に基づき、学校事務を適切に遂行する。 1、予算編成及び執行に当たっては、校長の指示を受け、教育効果を高めるよう重点を定めて行う。 2、物品の購入及び会計処理については、公正・適正・迅速に行う。規定に基づく入札が必要な物品 以外でも、価格の比較を常に行い購入する。また、PR用であっても業者からの品物の受領につい ては、必ず校長または副校長に報告する。 3、施設の管理については、用務主事との連携をとりつつ、安全性を第一に整備を行う。異常がある 場合は、直ちに校長または副校長に報告する。また、校舎内外の環境は、子供の情緒に与える影 響が大きいので、安全点検などの結果を活用しながら常に整備に心がける。 4、備品・消耗品などの物品管理は、教材室や準備室の見回りを定期的に行い、適切・有効に活用さ れていない状況があれば、担当主任に是正を促すとともに、校長または副校長に報告する。また、 裏紙を使うなど、経費の節減につとめとともにリサイクルを推進し環境への負担減に努める。 5、給与・人事及び厚生に関する事務については、個人情報の保護に留意する。就学援助など子供 の個人情報にかかわる事務処理も同様に行う。 6、文書処理は、迅速に行い提出期限を厳守する。また確実に管理する。 7、電話の対応(山王小学校○○です)や地域や保護者との接遇に留意し、山王小学校の第一印象 を高めるようにする。 6