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第12期 株主通信 - TAKATA(タカタ)
株 主の 皆 様 へ 第12期 株主通信 2014 年 4月1日∼ 2015 年 3月31日 株主の皆様へ 株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 スタートさせるなど、全社的な取り組みを行っております。これらの取り組みを通じて、品質管理 このたびは、当社エアバッグを搭載した自動車の度重なる市場措置により、株主の皆様はじめ、 体制のより一層の強化・徹底を図り、皆様にご安心いただける製品をお届けすることで、早期の 信頼回復を果たすべく、全社一丸となって全力を尽くしてまいります。 当社製品ユーザー様、取引先様など関係する皆様に多大なるご迷惑・ご心配をおかけしております ことを深くお詫び申し上げます。 なお、当期はエアバッグ製品に関する自動車メーカーの市場措置に伴い、製品保証引当金繰入額 を特別損失として追加計上した結果、295 億 58百万円の当期純損失(前期は111億 44百万円 当社は、当社製品ユーザー様の安全確保、信頼回復に向け、取引先である自動車メーカー様と の当期純利益)となりました。 協力して調査・分析を行うとともに、市場措置の対応や米国運輸省道路交通安全局(NHTSA) をはじめとする関係当局からの照会・要請などにも全面的に協力してまいりました。このほど、 配当金につきましては、中間配当の実施を見送るとともに、期末配当につきましても実施を 当社の米国子会社であるTK HOLDINGS INC.は、当社製品ユーザー様の安全を最優先すべく、 見送らせていただきました。株主の皆様には多大なご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳 NHTSAに対して、当社製インフレータに関する4件の不具合情報報告書(Defect Information Report )を提出するとともに、同日付で、NHTSAとの間で、米国で市場措置を実施すること などを内容とする同意指令(Consent Order)に合意いたしました。本合意は、一部の不具合が 生じたインフレータに関するもので、NHTSAとの度重なる話し合いおよびその要請を受けて なされたものです。今回の NHTSA との 合意により、当社製品ユーザー様 の 安 全確保、信 頼 回復へ向けて、一歩前進できたものと認識しております。今後も、NHTSAおよび自動車メーカー 各社に全面的に協力し、当社製品ユーザー様の安全確保を最優先に考え、予防的措置を行って まいります。 当社では、品質に対する認識をさらに高め、さまざまな改革に着手しております。新たに立ち 上げた品質改革推進本部では、開発から、設計、調達、量産、納品までのビジネスプロセスそのも のに対する品質改革の取り組みを行い、短期と中長期での体制改革を見据えた改善の実施、 それらのグローバル展開を図ることで、リコールに繋がる可能性がある品質問題の発生を未然 に防ぐことの徹底を志向しています。また、生産工程を見える化し、徹底したものづくりのムダの 排除を柱とする生産体制改革プロジェクトを立ち上げたほか、問題発生の未然防止を図り、製品 代表取締役会長兼社長 高田 重 久 ございません。何卒事情ご賢察のうえ、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 2015 年 3月期の経営成績について 当期における世界の自動車生産台数は、米国が引き続き好調を維持し、欧州や中国におい ても弱含みながらも堅調に推移しました。一方、ブラジル、タイなど一部新興国では減少傾向 となり、日本でも前期比で減少となりました。 このような状況下、当期の連結売上高は、為替の影響もあり全地域で増収となり6,428 億 10百万円(前期比15.4%増)となりました。また、利益につきましては、日本、米州、アジアそれぞ れで増益となり、営業利益は329 億58百万円(同25.4%増)、経常利益は円安による為替差益が 貢献し406億57百万円(同 58.5%増)となりました。一方、上記の通り、製品保証引当金繰入額 526億 94百万円を特別損失として追加計上したこともあり、295億58百万円の当期純損失(前 期は111億44百万円の当期純利益)となりました。 当社グループは「品質第一」を徹底し、信頼の回復に努めるよう力を尽くしてまいりますので、 株主の皆様には何卒倍旧のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。 の品質を効率よく高める新たな開発・設計手法の導入と、そのエキスパートの育成プログラムを 1 2 製品別営業概況 地域別営業概況 生産工場 21ヵ国 58工場 海外売上高構成比 88.3% タカタの自動車安全技術は、エアバッグやシートベルト、チャイルドシートなどにより乗員を直接守るパッシブ・セーフティ ・ タカタは、グローバルに展開する開発・生産・販売ネットワークを擁し、世界の自動車メーカーに自動車安全システムを システムだけでなく、センサーと連携してドライバーに警告することで、事故を未然に防ぐ手助けをするアクティブ・セーフティ ・ 供給しています。 システムまで、新しい技術を開発することでトータル・セーフティ・システムを追求しています。 製品別連結売上高比率 所在地別 売上高の推移(連結控除前) 日本 6,428 億円 5 4 2 2 16.5% 28.7% 億円 3 8 2 7 1 1 3 3 38.1% 41.2% 39.4% 1 32.3% 31.9% 1 運転席用シートベルト (モータライズド・シートベルト) 2 助手席用シートベルト (モータライズド・シートベルト) 3 後部座席用シートベルト (エアベルト) 2013.3 2014.3 2015.3 99,889 欧州 20.0 % アジア 11.7% 2014.3 112,299 エアバッグ その他製品 1 運転席用エアバッグ 1 ステアリング・ホイール 2 助手席用エアバッグ(ツインバッグ) 2 インテリアパーツ 3 ニーエアバッグ 3 チャイルドシート 4 サイドエアバッグ 4 サテライトセンサー(衝突検知センサー) 5 カーテンエアバッグ 5 ECU(衝突診断回路) (Dシェイプカーテンエアバッグ) 180,018 115,357 日本 92,263 米州 242,924 119,613 0 5 シートベルト 2013.3 2015.3 7 億円 27.2% 米州 157,458 欧州 139,912 アジア 6 6 4,155 31.6% 所在地別 外部売上高構成比 4 13.1% 5,569 所在地別 外部売上高構成比 所在地別 売上高の推移 ( ■ シートベルト ■ エアバッグ ■ ステアリング・ホイール ■ その他 ) 6 乗員検知センサー 6 歩行者頭部保護エアバッグ 7 ポップアップフードデバイス 7 フロントセンターエアバッグ 8 ビジョンセンサー (百万円) 100,000 290,880 200,000 300,000 400,000 179,831 500,000 日本 JAPAN 600,000 164,723 700,000 800,000 欧 州 EUROPE 25.9 % 42.4 % ドイツ、ルーマニア、ポーランド、チェコ、ロシア、南アフリカ、モロッコ、ハンガリー 日本におきましては、全体の自動車生産台数が前期比で減少した 欧州におきましては、景気は弱含みながらも自動車生産はドイツを ものの、受注車種の販売が好調に推移したこと、グループ企業向け 中心に好調に推移しました。当社売上高はドイツ系自動車メーカー 輸出が増加したことから、当社売上高は1,196 億 13百万円と前期比 向 け売 上 が 好 調 であったことから、1,79 8 億 31 百 万 円と前 期 比 6.5% の 増収となりました。また、営 業 14.2%の増収になりました。営業利益は 利益は円安による輸入原材料費高の影響 ハンガリー工場の立ち上げ経費、ロシアで はあったものの、増収による増益が貢献 の大 幅なル ーブル 安による損 失 の 影 響 し、93億18百万円と前期比10.1%の増益 もあり、31億 49百万円と前期比 3.9% の になりました。 減益になりました。 米 州 THE AMERICAS 米国、メキシコ、ブラジル、ウルグアイ 米州におきましては、ブラジルで自動車生産台数の低迷が継続した アジ ア ASIA 中国、タイ、韓国、フィリピン、シンガポール、マレーシア、インド、インドネシア アジアにおきましては、タイを除くほぼ全域で自動車生産台数が増 ものの、米国では米系自動車メーカーを中心に自動車生産、販売と 加しました。当社販売も中国、韓国、インド、インドネシア等で増加し も好調に推移しました。その結果、当社売上高は 2,908億 80百万円 た結果、売上高は1,647億23百万円と前期比17.7%の増収になりまし と前期比 19.7% の増収になりました。 た。また営業利益もインドネシア、韓国、 また、営 業 利 益 も米 国で の 増 収による タイ等の貢献もあり、155 億 45 百万円と 増益が貢献して、55 億 96 百万円と前期 前期比 25.2%の増益になりました。 比166.4%の大幅増益になりました。 ※2014年3月期以前は、 「その他」にステアリング・ホイールが含まれています。 3 4 連結業績ハイライト トピックス 決算ハイライト 上期 売上高 (百万円) 642,810 650,000 営業利益 経常利益 (百万円) (百万円) 40,000 520,000 32,958 32,000 260,000 16,000 199,890 130,000 8,000 0 2013.3 2014.3 2015.3 0 4,638 25,656 14,493 13,197 14,725 16,000 8,561 8,000 2013.3 2014.3 0 2015.3 0 の乗員の胸部傷害を低減させる「エアベルト BEST PRODUCT OF THE YEAR 2014を受賞 769 システム Gen.2」を 開 発しました。2010 年 欧州で販売しているジュニアシート 「TAKATA に乗用車へ搭載を開始した「エアベルトシス MAXI」が、世界最大級のドイツのデザインコ テム Gen.1」に対し、普及に向けて生産性を ンペ「PLUS X AWARD」のファミリー&キッ 考慮した改良モデルで、現在、米国の自動車 ズ 部 門 に お い て、BEST PRODUCT OF メーカーで採用されています。 「PLUS THE YEAR 2014を受賞しました。 18,177 17,050 △12,000 11,718 8,140 △24,000 2013.3 2014.3 △36,000 2015.3 △21,122 △35,244 2013.3 2014.3 △29,558 流動比率 (%) (%) 100 250 80 200 60 150 39.5 40 39.3 31.0 (円) 2,000 172.4 100 0 0 0 2014.3 2015.3 2013.3 (%) (億円) 10 400 320 6 4 4.7 5.1 3.5 2015.3 240 研究開発費 (左軸) R&D比率 (右軸) (%) 6 5 4.1 230 3.8 2014.3 2015.3 0 4 243 2 1 2013.3 (億円) 2015.3 設備投資額 2014.3 2015.3 0 受賞を機に 「TAKATA MAXI」 シート一体型乗員検知システム: 助手席に の 販 売 拡 大を図るととも チャイルドシートが取り付けられている場 に、ブランドイメージの 向 合、エアバッグが展開しないように制御する 上に努めてまいります。 ことで、小さなお子様をエアバッグの圧迫に 発しました。海外に加え、日本の自動車メー 減価償却費 カーでも採用が決まり、供給がスタートして います。 320 240 160 た多機能性が高く評価されました。今回の よる怪我から守ることができる新製品を開 400 3 80 2013.3 2014.3 351 4.7 195 2013.3 設備投資額/減価償却費 160 2 0 2014.3 研究開発費/R&D 比率 8 に使用できる機能や、親の利便性に配慮し 800 400 Irvin社の航空機座席用生地は、その品質の 高さにおいて高い評価を獲得しており、米 国の大手航空会社で採用されるなど、航空 機座席市場 でシェアを伸 ばし 続 けて います。 いたジュニアシートで、子どもが安全で快適 エアベルトシステム Gen.2 134.9 ■航空機座席用生地 対象とする国際的にも権威のある賞です。 きるヘッドレストと一体化した背もたれがつ 1,770.3 1,200 50 2013.3 2,108.7 1,832.1 176 143 178 175 191 2014.3 2015.3 ■航空機用シートベルト Schroth 社の航空機用2点式シートベルト が日本の航空会社のビジネスクラス・エコ ノミークラスで初採用されました。 ン、人間工学、エコロジーなどの分野を審査 「TAKATA MAXI」は、3∼12歳頃まで使用で 1,600 180.2 20 営業利益率 5 1株当たり純資産額 グループ会社における ユニークな製品をご紹介します。 X AWARD」は、品質、イノベーション、デザイ 2015.3 主な経営指標 自己資本比率 欧州向けジュニアシート 」タカタ マキシ)が 「 TAKATA MAXI( 11,144 12,000 24,000 302,021 接する部分が膨張することにより後部座席 24,000 32,000 24,000 262,988 (百万円) 40,657 26,275 415,521 390,000 安心・安全を追求した新製品の開発 エアベルトシステム Gen.2: 当社は、胸部に 当期純利益(△損失) 40,000 556,998 通期 ■気密性に優れた特殊生地 Highland 社は、高い気密性を必要とする ライフジャケットなどの製品に使用される ラミネート生地製造における北米市場の リーディングカンパニーです。その性能は、 緊急時に使用する安全製品に要求される 厳しい条件を満たしています。 TAKATA MAXI 80 0 2013.3 シート一体型乗員検知システム 6 会社データ ( 2015 年 3 月 31日現在) 会社概要 会社名 タカタ株式会社 資本金 41,862百万円 48,775名 従業員数(連結ベース) シートベルト、エアバッグ、ステアリング・ホイー ル、チャイルドシート等の製造販売 事業内容 株式の状 況 325,473,600株 発行可能株式総数 83,161,700株 発行済株式の総数 22,736名 株主数 役員一覧(2015 年 6月25日現在) 代表取締役会長兼社長 高田 重久 取締役 野村 洋一郎 取締役 小杉 教之 取締役 清水 博 取締役 容貝 泉夫 取締役 西岡 浩史 監査役 浜村 嗣 監査役 森田 一夫 監査役 高田 千早 監査役 佐藤 正典 大株主(上位10 名) 株主名 TKJ株式会社 高田 重久 高田 暁子 株式会社三井住友銀行 エスティー株式会社 CHASE MANHATTAN BANK GTS CLIENTS ACCOUNT ESCROW 本田技研工業株式会社 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 高田 和彦 宮澤 節子 株主構成 外国法人等 7,825千株 57.2% その他の法人 47,549千株 毎年 4月1日から翌年 3月31日まで 定時株主総会 毎年 6月 基準日 定時株主総会 毎年3月31日 期末配当金 毎年3月31日 中間配当金 毎年9月30日 その他必要があるときは、あらかじめ公告して定めた日 上場市場 東京証券取引所市場第一部(証券コード 7312) 単元株式数 100 株 公告方法 電子公告により行います。なお、電子公告がやむを得ない事由により できない場合は、日本経済新聞に掲載します。 ● 公告掲載のホームページアドレス http://www.takata.com タカタ株式会社 43,361 2,400 1,711 1,300 1,250 1,234 1,000 965 853 782 52.1 2.9 2.1 1.6 1.5 1.5 1.2 1.2 1.0 0.9 個人その他 9.4% 9.4% 23.4% 0.6% 証券会社 520千株 0% 自己名義株式 0千株 免責事項 本書には将来の業績等に係る見通しが含まれておりますが、これらの情報は将来の業績を 保証するものではなく、リスクや不確実な要素を含んでおります。 将来の業績は、経営環境の変化などにより影響を受け変動する可能性があることにご留意 ください。 株主名簿管理人および特別口座の口座管理機関 東京都千代田区丸の内一丁目4 番1号 三井住友信託銀行株式会社 株主名簿管理人事務取扱場所 東京都千代田区丸の内一丁目4 番1号 三井住友信託銀行株式会社 証券代行部 (郵便物送付先) 〒168-0063 東京都杉並区和泉二丁目8 番 4号 三井住友信託銀行株式会社 証券代行部 (電話照会先) 0120-782-031 (インターネットホームページURL) http://www.smtb.jp/personal/agency/index.html 〒106-8488 東京都港区六本木一丁目4番 5号 アークヒルズサウスタワー TEL 03-3582-9228 FA X 03-3505-3025 出資比率 (%) 19,486千株 金融機関 7,779千株 株主メモ 事業年度 持株数 (千株)