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地震防災マップの作成(ゆれやすさマップ)
地震防災マップの作成(ゆれやすさマップ) 目的 我が国では、関東平野、大阪平野、濃尾平野などの平野部に多くの人が住んでいますが、このような 地域は今回のマップから、やわらかい地盤で覆われ、ゆれが大きくなることが分かります。 防災対策上、そのような場所を知っておくことは重要です。 特にゆれやすい地域に居住の方には、家具の固定、住宅の耐震診断や耐震補強などの対策を優先的に 行うなど、日頃の地震への備えの参考にしたいと考えています。 業務の流れ 震度とは、地点における地震の揺れの程度を表した指標です。その震度が被害と密接に係わることか ら、あらかじめ住民に対して震度についての情報を提供する必要があります。住民自らがその居住地の 「ゆれやすさ」について認識可能な尺度で表現したものが『ゆ れ や す さ マ ッ プ 』です。 地表面の地震動 工学的基盤の 地震動 活断層、海溝、 直下型 出典:地震防災マップ作成のすすめ(平成 17 年)【内閣府(防災担当)】 ゆれやすさマップができるまで このマップは、おおよそ次の手順で作成しています。 ①地域における地形・地質の状態、区分とボーリングデータから、「表層地盤の揺れやすさ」を詳細に 推定します。 ②想定する地震として、マップを作成する対象地域に影響の大きいものを選び出し、震源断層の規模・ 位置・形状に関する情報を設定し、その情報を元に震源断層からの揺れの伝わり方を考慮して、「地 表面付近の揺れの大きさ」を推定します。 ③「地表面付近の揺れの大きさ」に「表層地盤の揺れやすさ」を掛け合わせて、「地表での震度」を算 定します。 ④各地震で算定した「地表での震度」を重ね合わせて、「起こり得る最大震度」を抽出し、「地域の揺 れやすさ」とします。 地表・地盤情報の 国土地理院発行 50mメッシュ標高 数値地図2500 土地条件図 国土庁発行 土地分類基本調 査図 ボーリングデータ 中央防災会議資料 日本の活断層 収集、整理 (微地形区分整理) 地表面地震動の推定 (表層 S 波速度・ 地形分類図区分を中央防災会議区分へ着色区分する。 増幅度・計測震度) 50mメッシュごとに微地形区分や標高、震源等の情報よ り、工学的に計測震度を算出します。 【地表・地盤情報】 【微地形区分】 【地表面地震動の推定】 活断層型・海溝型・直下型 各々の震度予測から最大震度を採用する 地震の種類によって算出された震度分 布より最大となる震度を抽出してゆれや 【表層 30m の平均 S 波速度 の推定値 AVS30(m/s)】 すさマップを決定します。 【計測震度】 《活用方法》 住民の防災意識の向上 地震防災マップを地域住民に配布することにより、これまでは漠然としていた自宅やその近隣の 地震時の危険性に対する理解を適切に深めてもらうことが可能となります。理解を深めると同時に、 地域住民の防災意識の向上を促すことが期待できます。 住宅等の耐震化の促進 地震防災マップの配布による住民の防災意識の向上により、耐震診断や耐震改修工事といった住 宅等の耐震化に向けた住民の取組みを促すことが期待できます。 また、意識面だけでなく、耐震診断といった実際の防災対策に関する行動面での効果も期待でき ます。 お問合せ先 株式会社国土開発センター 環境事業部 富山技術部 TEL:076-420-9814 E-mail:[email protected]