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私が 気づ いた二つ の事 小野市 立 小野 南 中 学校 一年 柴田 真 帆 私

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私が 気づ いた二つ の事 小野市 立 小野 南 中 学校 一年 柴田 真 帆 私
私が気づいた二つの事
小野市立小野南中学校 一年
柴田真帆
私は、障害を持っています。先天性四肢障害で、右手の手首から先がありません。だか
らよく、周りの人に「えっ?」とびっくりされたり、
「あの子かわいそう」と言われたりし
ます。
でも、私は自分がいやだとか、自分がかわいそうなどと思った事はありません。なぜか
というと、障害はなりたくてなったものじゃないし、自分の他にも障害を持っている人は
たくさんいるからです。それに、障害を持っていても普通に人間だからです。
たまに、周りから手を見られてコソコソ言われている時に、自分はなぜ障害を持ってい
るの?と考えることがありますが、よく考えれば普通の人と全体的にちょっと形が違うだ
けで、他は一緒なんだという答えが出てきます。
今まで保育園や小学校に通ってきましたが最初はみんな私のところに来ないで遠くから
見て、他の子たちと私のことをこそこそ言いますが、時間がたつと、少しずつ私のところ
に来て、
「手、どうしたん?」
「けが?」などと聞いてくれます。そして私が話すと、
「あっ、
そうなんや」とわかってくれて、しゃべったり遊んだりして仲良くなって、一緒にいてく
れるようになります。誰かが私のことをこそこそ言っているのを見つけたら、
「だいじょう
ぶやで」などと私をかばってくれます。すごくうれしいです。みなさんも、自分の周りに、
障害があるために普通の人と少し違っているなあと感じる人がいても、怖がったり嫌がっ
たりしないで普通に接してほしいと思います。
私は、今までいろいろな人に助けてもらいました。たとえば、図工などでハサミを使う
時に、やりにくくて遅かった時、友だちが「だいじょうぶ?手伝おうか?」と声をかけて
くれたり、
「これ出来る?これは?」とすごく気を遣ってくれたりしました。とても嬉しか
ったのを覚えています。でも、頼りすぎても自分が楽をしてしまうし、手伝ってくれる子
の行動が遅くなってしまうので、周りに迷惑をかけない程度に、私が出来るところまでが
んばり、それでも無理な時は周りの人に手伝ってもらうようにしています。正直、人に手
伝ってもらうのは、中一なので恥ずかしいし、周りの人たちは私を助けてくれるけど、私
は周りの人が困っていても、自分ができないから助けられないことがあるので、少し負い
目があります。
だから、私はできるだけ一生懸命周りを見るようにしています。周りを見れば、周りの
人が困っていることで私が助けられることがあるかもしれないからです。小さい時から周
りの人にいっぱい助けてもらった分、少しでも恩返しがしたいです。私が大きくなって、
も っ と で き る こ と が 多 く な って き た ら で き る だ け た く さ ん の 人 を 助 け た い と 思 って い ま す 。
私は障害を持っていることで二つのことを知りました。一つ目は、この地球には優しい
人がこんなにたくさんいるということ。そしてもう一つは、この世の中に外見も中身も完
璧な人なんて誰もいないということです。だから人は助け合って生きているのだというこ
とに気づきました。私の気づいた二つのことをこれからも大切にしていきたいと思ってい
ます。
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