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手根管開放術に関する調査へのご協力のお願い

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手根管開放術に関する調査へのご協力のお願い
京都府立医科大学附属病院および関連施設で手根管開放術を受けられた
患者様・ご家族の皆様へ
手根管開放術に関する調査へのご協力のお願い
今回、京都府立医科大学は、手根管開放術に関する研究を実施いたします。そのため、
過去に京都府立医科大学附属病院もしくは関連施設(西陣病院)で手根管開放術を受けら
れた患者様の診療録を過去にさかのぼって調査させていただきたいと考えています。
研究の目的
手根管症候群は,正中神経の絞扼により手のしびれ,痛み,および母指の動きが障害さ
れる疾患です.外科的治療として, 手根管開放術を行うことで良好な成績が報告されてい
ます.しかし,電気生理学的検査や電流知覚閾値検査で非常に重症な手根管症候群に対す
る手根管開放術の成績は, 軽症例に比べると劣ります.その理由に手根管開放術をしても
しびれや痛みが残ってしまうことや,母指の動きがよくならないことがあげられます.母
指の動きがよくならないような非常に重症な患者様には,母指対立再建術を追加で施行す
ることもあり,リハビリテーションを含めて治療期間が延長します.この研究の目的は,
重症の手根管症候群に対する手根管開放術後の神経の回復過程を詳細に検討することで,
しびれ感や痛みの改善度および母指の筋力回復など神経の回復度合いについての情報を提
供すること,また,筋力の回復しない見込みの高い患者様には,手根管開放術に母指対立
再建術を追加することなど手術の選択肢を適切に提供することが可能となり,治療期間の
短縮につなげることです.
研究の方法
・対象となる患者様について
平成15年1月1日から平成27年8月31日までの間に、京都府立医科大学附属病院および関連
施設(西陣病院)で手根管症候群と診断され,手根管開放術を受けられた患者様が対象と
なります.
・方法について
手術患者を対象として診療録から後ろ向きの疫学研究を行います.具体的には,電気生理
学的検査における運動と感覚の神経伝導速度,電流知覚閾値,痛みやしびれ感など自覚症状,
および握力などの神経の機能回復の度合いを検討することで,術後の最終的な回復度合いの
予測が可能となり,回復の見込めない患者さまには,別の治療法を併用することも提供可能
となります.
・資料の管理について
情報はすべて匿名化され,個人が特定されることはありません.また,研究発表が公表さ
れる場合でも個人が特定されることはありません.
ご自分、あるいはご家族の情報を本研究に登録したくない場合は、平成27年11月31日ま
でに下記連絡先までご連絡ください.なお上記までに申し出がなかった場合には,参加を
了承していただいたものとさせていただきます。
本研究は、京都府立医科大学医学倫理審査委員会において,適切な研究であると承認さ
れています.この研究計画についてご質問がある場合は下記までご連絡ください。
連絡先
京都府立医科大学運動器機能再生外科学
職・氏名
講師 藤原浩芳
電話:075-251-5549
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