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参考資料1 農場基盤及び施設・設備の整備に関する調査(平成27年度)

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参考資料1 農場基盤及び施設・設備の整備に関する調査(平成27年度)
農場基盤及び施設・設備の整備に関する調査(平成 27 年度)
平成 28 年 2 月 1 日
教 育 課 程 部 会
産 業 教 育 WG 参考資料1
全国高等学校農場協会振興局
1
調査目的
国による学校農場の基盤整備並びに施設・設備の整備は、学校農場基盤整備事業の予算化が廃止となったこと
や、産業教育振興費国庫補助金の減額、地方財政の悪化等により予算の確保が困難となっている。そのような中
すでに老朽化し更新を必要とする施設・設備も多くなってきている。
一方、農業教育においては、新学習指導要領に基づく新技術に対応した指導、安全な実験実習指導、環境に配
慮した指導等、より魅力的で、効果的な指導が求められている。このため、農業高校における農場基盤整備及び
施設・設備に関する予算確保は、重要な課題である。
このアンケートは、農場基盤整備の必要性及び施設・設備の整備状況を調査することにより、学校農場基盤及
び施設・設備の整備を促進するため国への要望、及び各都道府県において活用できる資料とするためのものであ
る。
2
対 象
農業関係学科を設置している高等学校
3
アンケート結果
農業系学科を設置している学校 379 校中 323 校、85.2%の学校から回答を得た。
Ⅰ
校 種
農業関係の学科のみいわゆる単独校は 35%、
他学科の併設校は 44%、総合学科は 18%であっ
た。各校種の割合については、昨年度とほぼ同
様である。
Ⅱ
総合学科,
18%
農業学科
と他の学
科の併設,
44%
その他,
2%
農業学科
のみ設置,
35%
農場基盤整備に関すること
農場基盤整備とは、農道、圃場区画、圃場の排水、土壌改良、農場全体の排水路、灌漑設備等、農場の基
盤を整備しようとするものである。
1
今の学校の農場面積は、学科構成や生徒数に照らして適正ですか。
肯定的な回答がやや減少し、依然として見直
しが必要な状況にある。
小さすぎ
る
5%
大きすぎ
る
40%
2
図2.農場面積の適正さ
適正
11%
ほぼ適正
44%
農場基盤の整備を必要としていますか。
必要としているが約 8 割であり、ここ数年変
化がなく、依然として大きな課題となっている。
図3.農場の基盤整備の必要性
不必要
20%
必要
80%
1
3
ア 必要としていると回答した場合はどのような整備を必要としているかお答えください。
必要となっているものについては、一昨年か
ら昨年にかけて「ア:圃場や農場の排水関係」
が約 1 割増加したが、本年度の調査でも高い数
値で推移しており、依然として課題となってい
る。また、
「ウ 土壌・土質の改良」が約 5 割増
加し、新たな課題となっている。
4
図4.農場基盤整備が必要なところ
0
ア:圃場や農場の排水関係
イ:灌漑設備
ウ:土壌・土質の改良
エ:圃場の区画整備
オ:農道の整備・舗装
カ:農地の整備・統合
キ:その他
100
150
128
59
85
41
64
81
18
ア 必要としていると回答した場合、整備計画がありますか。
「イ:整備計画はない」がほとんどであるが、
昨年に比べ、
「ウ:作成中である」が約 5 割増
加している。「ア:整備計画がある」について
は昨年と同様である。
5
50
図5.農場整備計画があるか
0
100
200
41
ア:整備計画がある
イ:整備計画はない
ウ:作成中である
159
49
イ 整備計画はないと回答した場合、その理由をお答えください。
図6.整備計画がない理由
0
50
150
32
ア:学校・学科再編で見通しが立たない
イ:必要性は感じているが計画を立てていない
ウ:その他
6
100
113
49
平成 26 年度に実施された農場基盤整備に関する事業がありましたらお答えください。
図7.平成26年度に実施された農場基盤整備
0
ア:圃場や農場の排水関係
イ:灌漑設備
ウ:土壌・土質の改良
エ:圃場の区画整備
オ:農道の整備・舗装
カ:農地の整備・統合
キ:その他
Ⅲ
1
5
10
15
20
18
9
8
4
7
6
14
施設・設備の整備に関すること(※施設・設備には、施設・設備に備えられる備品を含むこととする。)
貴校で農業教育に関する施設・設備は、十分に整備されていますか。
昨年と殆ど同等の値を示している。依然として
改善が進んでいない状況にある。
図8.農協教育に関する施設・設備は十分整
備されているか
ア:十分
に整備さ
れている
0%
エ:かな
り不十分
である
31%
2
イ:ほぼ
整備され
ている
12%
ウ:やや
不十分で
ある
57%
2
施設・設備の整備が不十分であると回答した場合(ウ・エと回答をした場合)の理由を次のうちから選んで
ください。該当項目が複数ある場合はすべて選んでください。その他を選んだ場合は記述してください。
昨年に比べ、「イ:施設・設
図9.不十分な施設・設備の理由(複数回答可)
0
100
200
300
備が老朽化しているにもかか
わらず、更新が十分にできてい ア:新しい技術や指導内容に対応した施
72
設・設備の整備が不十分である
ない」が 3 割増加している。老
イ:施設・設備が老朽化しているにもか
258
朽化に対する整備の遅れが、浮
かわらず、更新が十分にできていない
き彫りになっている。他の値は、 ウ:学科再編等に伴う施設・設備の整備
45
が不十分である
昨年とほぼ同様である。
5
エ:その他
3 2のアに回答した場合、新しい技術や指導内容に対応した施設としてどのようなものを考えているか、具体
例をあげてください。例:グリーンライフ用の多目的実験室
動物バイオテクノロジー用の実験、林業機械の導入、植物工場・食品加工施設、食品製造・植物工場に関
する先進設備、高性能林業機械、制御温室、農業機械実習室、一般車両・大型農業機械・重機類等車庫の整
備、グリーンライフ用多目的実習室、業務用オーブン・生物顕微鏡等、課題研究で実施しているホップ和紙
の専門的な設備、植物バイオ・生物利用・実験実習の実験棟や農業教科専用の施設等、実験実習の実験棟や
農業教科専用の施設等、GAPに対応できる施設・調整室・加工室等、イチゴ・トマト用高架式養液栽培施
設、6 次産業化に関する研究活動に必要な食品加工施設・備品等、高品質農産物の検査に必要な測定・分析装
置、CAD システムの導入・園芸施設への ICT 設備の導入、畜舎の糞尿の再利用、微生物利用の実験実習用器具・
機材、資格取得実施施設、食品・家畜衛生に関する施設・設備、販売所の整備、農業と環境の多目的実験施
設、化石燃料を使用しない温室の建設、生物活用実習施設、園芸福祉関係の施設、土壌・作物分析室、バイ
テク用の細胞融合装置(電気刺激)、野菜収納調整室、育苗施設、養液栽培施設、糞尿処理施設(ナノ化した
糞尿をメタン発酵)
、イチゴ栽培用施設・炭酸ガス発生装置・電照・採苗システム等、遺伝子解析装置等の設
置、測量機器の整備、水耕栽培の施設・設備、切り花収穫調整室等々。
4
2のイに回答した場合、下記の施設で老朽化しているものについて、具体的にどのような状態か下記の記号
でお答えください。
(該当しない場合は空欄でお願いします。
)
図10.老朽化している施設・設備の実態
0
(1)農場管理室などの管理棟
(2)資材運搬及び生徒輸送に関する一般車両
(3)大型の農業機械・重機類
(4)生物生産に関わる実験室と関連設備
(5)園芸作物栽培用の温室と関連設備
(6)収穫物等の調製室・資材庫など
(7)畜舎と関連施設・設備
(8)バイオテクノロジー関連施設・設備
(9)食品・微生物関連実験設備
(10)食品製造・加工に関する施設・設備
(11)農業土木関連施設・設備
(12)造園関連施設・設備
(13)パソコン室の施設・設備
(14)生物活用の指導に関する施設・設備
(15)グリーンライフの指導に関する施設・設備
(16)環境に関わる学習に関する施設・設備
50
100
3
43
22
5
72
5
9
68
0
6
34
16
6
91
5
32
22
11
42
29
12 11 16
77
6 10
31
49
6 18
73
6 14 0
45
9
252
37
6
7 62
59
11
53 6 24
22
420 15 15
7 41 28
25
150
58
200
250
8
10
9
49
60
91
5
75
46
8
110
10
10
8
8
10
54
8
ア:使用不可
イ:使用できるが安全性に問題がある
ウ:使用できるが衛生上問題がある
エ:使用できるが利便性に問題がある
オ:その他
3
5 貴校で現在、整備や更新を考えている施設・設備を次のうちから選び、優先順に5つ以内でお答えください。
「各校で整備や更新を検討している施設・設備」では、優先順位順に 5 段階のポイントを乗じ(1 位には 5、
2 位には 4、3 位には 3、4 位には 2、5 位には 1)その優先順位を反映させて集計した。
「オ:園芸作物栽培用
の温室と関連設備」
、
「ウ:大型の農業機械・重機類」
、
「コ:食品製造・加工に関する施設・設備」などが、優
先度が高くなり、昨年と同様の順位となっている。
図11.各校で整備や更新を検討している施設・設備
0
100
300
400
215
ア:農場管理室などの管理棟
イ:資材運搬及び生徒輸送に関する一般車両
ウ:大型の農業機械・重機類
エ:生物生産に関わる実験室と関連設備
オ:園芸作物栽培用の温室と関連設備
カ:収穫物等の調製室・資材庫など
キ:畜舎と関連施設・設備
ク:バイオテクノロジー関連施設・設備
ケ:食品・微生物関連実験設備
コ:食品製造・加工に関する施設・設備
サ:農業土木関連施設・設備
シ:造園関連施設・設備
ス:パソコン室の施設・設備
セ:生物活用の指導に関する施設・設備
ソ:グリーンライフの指導に関する施設・設備
タ:環境に関わる学習に関する施設・設備
チ:その他
6
200
500
600
386
800
549
234
742
257
419
146
119
58
38
700
467
160
53
26
63
22
平成 26 年度に整備された主な施設・設備(備品)をお答えください。
図12.平成26年度に整備された主な施設・設備(備品)
0
10
20
30
14
ア:農場管理室などの管理棟
イ:資材運搬及び生徒輸送に関する一般車両
ウ:大型の農業機械・重機類
エ:生物生産に関わる実験室と関連設備
オ:園芸作物栽培用の温室と関連設備
カ:収穫物等の調製室・資材庫など
キ:畜舎と関連施設・設備
ク:バイオテクノロジー関連施設・設備
ケ:食品・微生物関連実験設備
コ:食品製造・加工に関する施設・設備
サ:農業土木関連施設・設備
シ:造園関連施設・設備
ス:パソコン室の施設・設備
セ:生物活用の指導に関する施設・設備
ソ:グリーンライフの指導に関する施設・設備
タ:環境に関わる学習に関する施設・設備
チ:その他
7
60
52
32
26
16
52
8
4
1
0
50
32
22
12
40
24
5
20
7 貴校で、環境に配慮した農場施設の導入について、下記から選んで記号を記入して下さい。
図13.環境に配慮した農場施設の導入
0
①
③
風力発電施設
水力発電施設
地熱冷暖房システム
⑤ バイオマスエネルギ―利用施設
4
27
太陽光発電施設
②
④
50
5
0
5
100
52
19
8
18
21
150
53
200
イ:導入希望あり
213
14
246
26
42
300
ア:導入済み
146
32
26
250
179
222
ウ:検討中
エ:希望なし
最後に
最後に、全国の各農場代表の皆様におかれましては大変お忙しいなか多大なるご協力を賜りまして、大変あり
がとうございました。農業学科設置校が僅かながらも減少傾向にある中、先生方のご協力により年々回答数も増
え、より精度の高い農場基盤及び施設・設備の整備に関する基礎資料を得ることができました。お預かりしたデ
ータを分析し、今後の要望につなげていきたいと思います。あわせて、本調査が少しでも各都道府県の予算獲得
のお役に立てることを願いつつ、皆様の御多忙中の御協力に重ねて御礼申し上げます。
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