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牛伏山通信第18号
牛伏山通信 学校教育目標 「やさしく つよく かしこい子」 高崎市立多胡小学校 〒 370-2124 高崎市吉井町塩 24-3 TEL:027-387-3217 FAX:027-387-3264 平成 24 年 11 月 9 日(金) 第 18 号 犬の飼い方、日本とドイツ 先日テレビで、ドイツの首都ベルリン市内での犬の飼い方についての番組がありました。 驚くことが多く、皆さんに紹介し、共に考えてみたいと思います。 まず、ベルリンでは犬一頭を飼うと、月々1000円の税金がかかります。二頭目から は1500円に上がります。「えっ!!」と思われるでしょうが、その理由もだんだんと 分かってきます。 ベルリンでは、犬の散歩の時、多くの人は「ウンチ処理セット」を持ち歩きません。な ぜなら、歩道の片隅に、「ウンチ処理袋」が無料で置いてあり、処理済みの袋を捨てるポ ストのようなものもあるのです。 またベルリンには、「飼い主は、1日に2回、合計で3時間は犬を散歩に連れて行くこ と」という条例があります。散歩だけでなく、犬を健康に、良い条件のもとで育てること が飼い主の義務とされ、違反すれば罰金や犬を取り上げられるなどの罰が科されます。 では誰が罰するかというと、犬の保護全般を担当する市の担当官がおり、多くの権限を 与えられています。番組の中で、「~さんの家ではあまり散歩に連れて行っていないよう だ」という通報を受け、警察官の付き添いを得た上で、その家に向かう場面がありました。 担当官は犬を詳細に検査し、栄養状態が悪いこと、運動が少ないことを飼い主に指摘し、 数週間後にまた訪問して、改善がなければその時点で罰する旨を告げて帰ります。 市内に何カ所もある専用施設には、虐待を受けたり、病気で捨てられた犬が集められて います。それらの犬は病気が治るまで手厚い看護を受け、次の飼い主が見つかるまで面倒 を見てもらえます。そこではそれぞれの犬に個室があてがわれ、その部屋の広さは東京の 学生アパートより広いくらいです。 日本のように「安楽死」ということは特別な理由がなければ行われず、犬はいずれかの 家庭で大切に飼われ、誇り高く一生を終わります。 また、長時間犬を放置しておくこともいけないとされ、職場に連れて行く人も多いそう です。番組では、仕事場に大型犬2頭を連れて行き、事務室内で仕事をしながら足下にい る犬の面倒を見ている女性が紹介されました。職場の同僚も「気分転換になっていいよ」 などと言いながら、休憩時間には犬とたわむれていました。 日本とドイツの差はどこからくるのでしょうか。日本は農耕民族、欧米は犬を仕事仲間 としなければ生活が成り立たなかった遊牧民族。だから犬に対する愛情や仲間意識は次元 が違うと考えられます。しかしそれだけではないでしょう。ペットを飼うことに対する考 え方や制度において、共同社会を生きる者同士の「義務と責任」の意識がかなり日本と違 うようです。 ドイツでは、犬が好きで犬を飼いたければ、それに応じた「義務や責任」を負う。途中 で飽きたからとか言って、放り出すことは許されません。しかし、どうしても手放さざる を得ない場合は、社会全体で面倒を見ようという意識とそれを担保する仕組みができてい ます。そういうところが日本と大きく違います。 犬の飼い方だけでなく、その他の社会制度やそれらを支える住民意識などの面で、日本 はまだまだ他の国々から学ぶべき点が多いと思いました。 澄んだ歌声が会場内を満たしました 7日(水)に音楽センターで高崎市連合音楽祭が行われました。本校からは、4~6年 生が参加し、「ともだち」と「地球星歌~笑顔のために~」の二曲を歌いました。 当日の参加校の合唱の傾向を大きく二つに分けるとすると、澄んだ歌声を追求する「頭 声派」と、元気な、はつらつとした歌声を追求する「元気派」に分けられると感じました。 本校は「頭声派」です。「頭声派」の学校も、「元気派」の学校も、それぞれ厳しい練習 を積み、工夫を凝らし、とてもすばらしかったです。 身内の欲目であることは重々承知しつつ、「多胡小の歌声が一番素晴らしかった!!」