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コンパクトで活力ある郊外部のまちづくり
1 テーマ コンパクトで活力ある郊外部のまちづくり 2 要点 キャンパスビレッジによる地域活性化 ①学生シェアハウス ②学生による交流ハウス 3 説明 ■郊外住宅地の現状と今後の課題 ・空き家発生のサイクル ・高齢化が進むと同時に空き家が増える 駅から遠いため、高齢者にとってはアクセスが困難 空き家は古いものが多く、少子化もあって入居の需要がない 治安の悪化、地域の衰退、閉店する店舗が生じる →空き家が増え続けるという悪循環 ■提案内容 地域人口の減少を食い止めるため、増え続ける空き家の有効活動の方法を提案する。 「キャンパスビレッジ」 高齢化が進みつつ空き家が増える郊外住宅地の、活力形成を目的とした取り組みとして、 空き家を利用した、学生シェアハウスと学生運営による交流ハウスにより、大学連携によ る郊外地区の元気作りを進める。 ①学生シェアハウス 空き家の有効活用、地域の活性化を目指す。ある程度の範囲(半径 300 メートル以内など) 空き家を改装し、付近の大学に通う学生をシェアハウスの形態で住まわせる。 地域貢献としての活動、駅前や町内会への関与を積極的に行う。夜中は騒がない、部外者 を宿泊させない、地域活動への関与を積極的に行うことなどのいくつかの条件を設ける。 メリット ・マンションに住むよりも安価である。 ・同大学、他大学の学生同士の交流ができる。 ・地域交流ができる。 ・学校へのアクセスが容易である。 ・地域活性化のためのまちづくりを実践することができる。 運営方式 基本的に、行政が家賃の 3 分の 1 を補助する。補助するに当たり一定のノルマを与える (例:週 1 回以上のゴミ拾いの参加等)。対象となる家は民間の仲介業者(不動産)が提供 するが、なるべく大家が近くに住むなどの配慮を図る。トラブルが発生した場合は退去を 要請する。 交通利便性の考慮の案 最寄り駅や大学付近からのバスの本数を増やす。雨の日は状況に応じて増便。 地域例)金沢区高舟台 金沢区の高舟台エリアは金沢文庫駅から離れているうえ、高台にあるためアクセスが困難 で、高齢者にとって住みにくい。交通手段はほぼ車かバスである。しかし、この地域は関 東学院大学、横浜市立大学の中間地点であるため、学生にとっては利用しやすい場所であ る。 ②学生運営による交流ハウス 空き家の有効活用、また学生同士、学生と地元の方との相互交流の場所の創出を目指す。 シェアハウスの位置する中心部に設置することが望ましい。 利用用途 ・付近の高校や大学の学内活動(部活動やサークル活動等)の成果発表の場 例)音楽系サークルのコンサート会場、美術系作品を展示した学生美術館 ・付近の高校や大学の学内活動(部活動やサークル活動等)の活動場所提供 例)吹奏楽部の練習場所 等 ・地域住民と学生の交流の一環としての講座の実施 例)学生による、高齢者向けパソコン講座の実施 おばあちゃんの、学生向けおふくろの味講座 陶芸教室 等 運営方式 シェアハウスに住む学生が講座やイベントを企画し、実施する。月一回、各住宅の担当 者と町内会が合同で運営会議を行う。広報は回覧板のほか、ポータルサイトや各大学での 告知を行う。 4 その他 近年、高齢化により顕著になった地域衰退化や、若者の地域貢献への希薄化が進んでいく 中、キャンパスタウンに住む私たちがこの問題を解決するために何ができるのかというこ とを改めて考えました。大学生になり、慣れ親しんだ地元を離れて一人暮らしする学生が、 新しい環境の中でどのように社会と関わっていくか、何を学ぶことができるのか。高齢者 は、次の世代の若者に何を伝えることができるのか。年齢層を超えたさまざまな人々との 交流によって、地域活性化を図るだけではなく、人が成長することのできる場を提供した いと考えています。