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2015年6月15日の週に、13%以上下落した中国A株

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2015年6月15日の週に、13%以上下落した中国A株
2015年7月
販売用資料
販売会社様内限
スペシャル・レポート
中国A株市場に関して押えておくべき3つのポイント
フィデリティ・チャイナ・フォーカス・オープン
中国A株相場は6月15日の週に13%以上下落しました。相場の調整は強気相場では珍しくありませんが、今回の
調整は、中国市場固有の要因によって変動が増幅されています。
本レポートでは、最近の中国A株相場と、ファンドのパフォーマンスについてご報告します。
2015年6月15日の週に、13%以上下落した中国A株相場
中国本土の2つの株式市場(上海と深セン)は6月15日の週に13%以上下落し、金融危機時と同様の価格変動性
の高まりがみられています。
中国株式相場では、値動きの大きさに注目が集まりがちですが、長期的な観点からは以下の3つのポイントが
重要であると考えられます。
• 特定銘柄の株価はバブルといえる水準にある一方で、割安と考えられる銘柄も存在するということ
• 相場の上昇局面では、大幅な調整や価格変動性の高まりは珍しくはありませんが、現在の中国株式市場で
は国内個人投資家が信用取引によって積極的な取引をしているため、その傾向が増幅されていること
• 中国政府は堅調な株式相場の上昇を望んでおり、その実現のための政策ツールは多く残されていること
まだ残されている投資妙味
株式相場の動きは、銘柄全般に当てはまる現象として捉えられる傾向があります。
中国A株市場の大幅な上昇を中国株全体に対する楽観の結果と捉え、足元の調整は、それが巻き戻されただ
けとする見方がその一例です。しかし、個別銘柄を詳細にみると、事態はそこまで単純ではありません。
現在、国内個人投資家の買いによってバブルといえる水準にまで上昇している銘柄がある一方で、投資妙味の
ある銘柄は豊富に存在しています。小型株のみで構成される深セン市場の中国創業板(GEM)市場は、個人投
資家による信用取引の中心となっていますが、下図のとおり、このGEM指数の株価収益率(PER)は100倍を超え
ています。
しかし、こうした高値で取引される指数がある一方、多くの大型株は割安に放置されています。下表は、堅調な
利益成長力と相対的に割安なバリュエーションを備えた魅力的な大型株の例です。こうした銘柄には、割高な
価格で取引されている小型株への熱狂が冷めた後に、投資価値が見直されることが期待されます。
中国本土市場指数のPERの推移
相対的に割安な大型株の例
140
120
上海総合指数
深セン総合指数
中国創業板指数(深セン)
100
銘柄(指数)名
PER
上海汽車
9.4
1.6
5.4%
グリー・エレクトリック・アプライアンシズ
10.7
3.3
5.8%
コンチ・セメント
11.1
1.9
2.8%
宝鋼集団
23.4
1.2
2.2%
万科集団
9.9
1.8
3.5%
フーヤオガラス
13.3
2.4
4.8%
MSCI中国
12.5
1.7
2.5%
S&P500
18.8
2.9
2.0%
80
60
40
20
0
05/1
07/1
09/1
11/1
13/1
PBR
15/1
(年/月)
(注) Fidelity Worldwide Investmentsよりフィデリティ投信作成。左グラフ期間:2005年1月4日~2015年5月19日。右表時点:2015年5月。
1
上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
4ページ目以降を必ずご確認ください。
配当利回り
2015年7月
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中国A株市場に関して押えておくべき3つのポイント
フィデリティ・チャイナ・フォーカス・オープン
国内個人投資家による信用取引
中国A株市場の売買の約80%は国内個人投資家によって占められていると考えられ、信用取引残高は約3,305
億ドル(約40兆円、2015年6月末)の規模です。最近の急落は政府による信用取引に対する規制強化がきっか
けとなっており、6月15日の週の株価下落も同様です。しかし、中国A株市場全体の規模である約9.3兆ドル(約
1,133兆円、2015年6月末)と比較すると、信用取引の規模は限定的な規模であり、信用取引解消による株式の
売却は十分に吸収できるものと考えられます。
政府による株式市場へのサポートは継続
中国政府は相場の乱高下によって投資家層の広がりが妨げられることを望んでいません。必要とあれば、市場
過熱に対する抑制策を打ち出します。一方で、経済の減速に対応した段階的な金融緩和策をとることで、長期
的には、株式市場を支える姿勢をみせています。欧米先進諸国と異なり、中国には金融政策を打ち出す余地が
まだ大きく残されていることは注目されます。
際立つ中国の金融緩和余地
8%
米国政策金利(左軸)
日本政策金利(左軸)
中国政策金利(左軸)
中国預金準備率(右軸)
欧州中央銀行政策金利(左軸)
25%
7%
20%
6%
5%
15%
4%
10%
3%
2%
5%
1%
0%
05/6
06/6
07/6
08/6
09/6
10/6
11/6
12/6
13/6
14/6
0%
15/6
(年/月)
(注) Bloombergよりフィデリティ投信作成。期間:2005年6月末~2015年6月末。データは月末ベース。
中国政策金利は1年物貸出基準金利。中国預金準備率は大手銀行対象の数値。
中国政府は、資本市場は経済にとって極めて重要なものであると認識しています。中国政府は資本市場への
参加者を増やすために、株式市場の相互乗り入れや新規株式公開(IPO)規制の緩和などの施策を打ち出して
います。資本市場活性化の狙いは、企業のデレバレッジ(バランスシートの健全化)や国有企業改革を促し、収
益性を基準とした民間の企業やプロジェクトへの投資を進めていくことにあります。
フィデリティではアジア全域で50名のリサーチ・チームを擁しており、中国株だけでも20名をかかえる調査体制を
誇ります。当面、中国A株相場の大きな動きは続く可能性がありますが、このような環境下においても、フィデリ
ティは、投資価値の高い銘柄を地道に発掘することによって、投資機会を見出すことができると考えています。
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上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
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中国A株市場に関して押えておくべき3つのポイント
フィデリティ・チャイナ・フォーカス・オープン
ファンドの運用実績
当ファンドは、過去1年(2015年6月末時点)で+62.26%のリターンをあげ、ベンチマークのリターン+50.93%を
大きく凌駕しています。投資テーマを限定せず、投資魅力のある銘柄を発掘することで、高い実績を積み重ねて
いるファンドです。中国株式の魅力にフィデリティの運用力をプラスしたファンドであるといえます。
設定来のファンドの運用実績と累積リターン(2015年6月末時点)
設定来の運用実績
(円)
累積リターン
累積投資額
基準価額
ベンチマーク
70,000
60,000
1カ月
ファンド
ベンチマーク
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
04/10
(設定時)
07/5
10/1
12/9
15/5
(年/月)
3カ月
6カ月
1年
3年
-8.29% 10.30% 19.84% 62.26% 156.16% 443.09%
-6.80% 8.38%
18.79% 50.93% 134.31% 373.16%
(注)累積投資額は、ファンド設定時に10,000円でスタートしてか
らの収益分配金を再投資した実績評価額です。 ただし、購入時
手数料および収益分配金にかかる税金は考慮していません。
ベンチマークは税引前配当金込で算出。
ベンチマークはファンド設定日前日を10,000円として計算してい
ます。
※ベンチマーク:MSCI チャイナ・インデックス(税引前配当金込/
円ベース)
※MSCI チャイナ・インデックス(税引前配当金込/円ベース)と
は、MSCI Inc.の算出する、中国株式の動きを示す指数です。
ポートフォリオの状況(2015年5月末時点)
投資対象別組入状況
組入上位10銘柄
*
-
*
1.1%
6.2%
H株
46.7%
銀行
6.0%
レッドチップ
12.6%
中国
保険
5.6%
その他HK株
24.9%
5 中国石油化工(シノペック)
中国
エネルギー
3.7%
A株連動証券
10.1%
6 招商銀行
中国
銀行
3.7%
その他株式
4.6%
7 中国海洋石油(CNOOC)
香港
エネルギー
3.4%
中国
保険
3.3%
9 中国移動(チャイナ・モバイル)
香港
電気通信サービス
2.8%
10 中国農業銀行
中国
銀行
2.7%
銘柄
1
騰訊控股(テンセント・ホールデ
ィングス)
2 中国工商銀行
中国建設銀行(チャイナ・コンス
トラクション・バンク)
中国人寿保険(チャイナ・ライフ・
4
インシュアランス)
3
8
中国平安保険(ピンアン・インシュアラン
ス(グループ)チャイナ)
( 組入銘柄数 : 92 )
※発行体の国籍ベース
比率
A株
国※
業種
ケイマン諸
島(英領)
ソフトウェア・サービス
6.6%
B株
中国
銀行
中国
上位10銘柄合計
44.1%
(対純資産総額比率)
※上記銘柄はご参考のため、英文表記の一部をカタカナで表記しております。実際の
発行体名と異なる場合があります。
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設定来
上記は過去の実績であり、将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
4ページ目以降を必ずご確認ください。
(組入証券総額比率)
*A株については上海A株と深センA株、
B株については上海B株と深センB株を
合算したものです。
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