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第7 ハロゲン化物消火設備

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第7 ハロゲン化物消火設備
第7
ハロゲン化物消火設備
第7 ハロゲン化物消火設備
1 設置を要する防火対象物(令第 13 条、条例第 44 条)
第7-1表
設置基準
防火対象物又はその部分
地階、2階以上の階
200 ㎡以上
自動車の修理 床面積
注1 1階
500 ㎡以上
又は整備及び
注2
駐車の用に供
屋上(駐車の用に供される部分に限る。
)
300 ㎡以上
される部分
機械式駐車装置
収容台数 10 台以上
令第 13 条
発電機・変圧
器その他これ
らに類する電
気設備が設置 床面積
されている部
分
注3
200 ㎡以上
鍛造場・ボイ
ラー室・乾燥 床面積
室
200 ㎡以上
その他多量の
床面積 200 ㎡以上、かつ、最大消費熱量の合計 350kW以上の火気を使
火気を使用す
用する場所
る部分
通信機器室
床面積
500 ㎡以上
危政令別表第4で定める数量の 1000 倍以上貯蔵し、又は取扱うもの
指定可燃物
駐車の用に
供される部分
可燃性固体類、可燃性液体類、合成樹脂類(不燃性又は難燃性でないゴ
ム製品、ゴム半製品、原料ゴム、ゴムくずを除く。
)
、木材加工品及び木
くず
床面積の合計 700 ㎡以上
(駐車する全ての車両が同時に屋外に出ること
ができる構造のものを除く。
)注2
吹抜け部分を共有する2以上の階で駐車の用に供される部分の床面積
の合計 200 ㎡以上
油入機器を使用する特別高圧変電設備のある場所
条例第 44 条
油入機器を使用する全出力 1000kW以上の高圧又は低圧の変電設備の
変電設備及び ある場所
発電設備
全出力 1000kW以上の発電設備のある場所
上記以外の無人の変電設備又は発電設備のある場所 注4、注5、注6
冷凍室
冷蔵室
床面積の合計
500 ㎡以上 注7
注1 屋上部分を含み、駐車するすべての車両が同時に屋外に出ることができる構造の階を除く。
注2 駐車するすべての車両が同時に屋外に出ることができる構造とは、自動車が横一列に並んで収容
されている車庫で、それぞれの車両が同時に屋外に出ることができるものをいうが、二列に並んで
収容されるものも含めて差し支えない。
注3 その他これらに類する電気設備には、リアクトル、電圧調整器、油入開閉器、油入コンデンサー、
油入遮断器、計器用変成器等が該当するものであること。
291
第4章
消防用設備等の技術基準
ただし、次のいずれかに該当するものは、これに含まれないものとする。
(1)配電盤又は分電盤
(2)電気設備のうち、冷却又は絶縁のための油類を使用せず、かつ、水素ガス等可燃性ガスを発生
するおそれのないもの(絶縁油にシリコン油を使用するものは、認められない。
)
(3)電気設備のうち、容量が 20KVA未満(同一の場所に2以上の電気設備が設置されている場所
は、それぞれの電気設備の容量の合計をいう。
)のもの
注4 無人の変電設備又は発電設備とは、同一敷地内に関係者が常時駐在していないものをいい、夜間、
休日等で断続的に無人となるものを除く。
なお、次のいずれかに該当するものは無人として扱わない。
(1)付近の別敷地内に関係者が常駐しており、有効な巡回が行われている設備
(2)当該設備の状況を監視することができる制御室において、遮断器の操作及び保護継電器等の操
作状況の監視並びに火災が発生した場合、制御室から関係場所に速やかに通報、連絡ができ、初
期消火体制がとられるもの
注5 無人の変電設備又は発電設備で全出力 100kW未満のものは、ハロゲン化物消火設備を設置しない
ことができる。
注6 無人の変電設備のある場所に設けるハロゲン化物消火設備は、移動式以外のものとし、かつ、自動
式起動装置を設けること。なお、無人の発電設備のある場所に設けるハロゲン化物消火設備について
も、同様の指導をすること。
注7 冷凍室及び冷蔵室に設けるハロゲン化物消火設備は、FK-5-1-12以外の消火薬剤を放射す
るものを設けること。
2 使用の制限
ハロゲン化物消火設備に使用される消火剤のうち、ハロン 2402、ハロン 1211 及び
ハロン 1301(以下「ハロン消火剤」という。)は、
「オゾン層を破壊する物質に関する
モントリオール議定書」において、オゾン層を破壊する特定物質(特定ハロン)に指
定されていることから、使用を抑制するものであること。なお、必要不可欠な分野
(クリティカルユース)に限り、ハロン消火剤を使用することができるので、平成 13
年5月 16 日付け消防予第 155 号・消防危第 61 号(改正 17 年4月 28 日付け消防予第
87 号・消防危第 84 号)
「ハロン消火剤を用いるハロゲン化物消火設備・機器の使用抑
制等について(通知)
」を確認すること。
なお、クリティカルユースの当否に係る使用用途の種類は、第7-2表を参考とす
ること。
292
第7
ハロゲン化物消火設備
第7-2表
使用用途の種類
通信機器室等
通
用
途
例
通信機械室、無線機室、電話交換室、磁気ディスク室、電算機室、テレックス室、電
話局切替室、通信機調整室、データプリント室
TV中継室、リモートセンター、スタジオ、照明制御室、音響機器室、調整室、モニ
放送室等
ター室、放送機材室
信
機
制御室等
電力制御室、操作室、制御室、管制室、防災センター、動力計器室
器
発電機室等
発電機室、変圧器、冷凍庫、冷蔵庫、電池室、配電盤室、電源室
ケーブル室等
共同溝、局内マンホール、地下ピット、EPS
フィルム保管庫
フィルム保管庫、調光室、中継台、VTR室、テープ室、映写室、テープ保管庫
危険物施設の計器室等
危険物施設の計器室
関
係
歴史的遺産等
美術品展示室等
重要文化財、美術品保管庫、展覧室、展示室
その他
加工・作業室等
輪転機が存する印刷室
危
貯蔵所
危険物製造所、屋内貯蔵所、燃料室、油庫
塗装取扱所
充填室、塗料保管庫、切削油回収室、塗装室
危険物消費等取扱所
険
物
油圧装置取扱所
関
係
駐
タンク本体
の
他
※
油圧調整室
タンク本体、屋内タンク貯蔵所、屋内タンク室、地下タンクピット、集中給油設備、
製造所タンク、インクタンク、オイルタンク
浮屋根式タンクの浮屋根シール部分
LPガス付臭室
都市ガス、LPGの付臭室
自動車等修理場
自動車修理場、自動車研究室、格納庫
駐車場等
自走式駐車場、機械式駐車場(防護区画内に人が乗り入れるものに限る。)機械式駐
車場(左記を除く。
)
、スロープ、車路
機械室等
エレベータ機械室、空調機械室、受水槽ポンプ室
厨房室等
厨房室
加工、作業室等
そ
スタービン室、鋳造場、乾燥室
浮屋根式タンク
車
場
ボイラー室、焼却炉、燃料ポンプ室、燃料小出室、暖房機械室、蒸気タービン室、ガ
研究試験室等
光学系組立室、漆工室、金工室、発送室、梱包室、印刷室、トレーサー室、工作機械
室、製造設備、溶接ライン、エッジングルーム、裁断室
試験室、技師室、研究室、開発室、分析室、実験室、細菌室、電波暗室、病理室、洗
浄室、放射線室
倉庫等
倉庫、梱包倉庫、収納室、保冷室、紙庫、廃棄物庫、トランクルーム
書庫等
書庫、資料室、文書庫、図書室、カルテ室
貴重品等
宝石・毛皮・貴金属販売室
その他
事務室、応接室、会議室、食堂、飲食店
のうち、人が頻繁に出入し又は常駐するもの、若しくは他に適する消火設備がない場合に限り
設置が認められる。
293
第4章
消防用設備等の技術基準
3 移動式が認められる条件
第5泡消火設備2を準用すること。
4 設置場所に応じた放出方式及び消火剤の種類は第7-3表によること。
H13.3.30
消防予第 102 号
第7-3表
放出方式
全
消火剤
防火対象物又はその部分
ハ
ロ
域
局所
移動
ハロン
ハロン
〇
〇
HFC
ン
又は
F K
2402
1211
1301
×
×
〇
×
×
×
〇
×
×
×
〇
〇
〇
〇
駐車の用に供される部分
×
×
〇
〇
×
×
多量の火気を使用する部分
ガスタービン発電
発 電 機 機が設置
室等
その他のもの
×
×
〇
×
〇
〇
×
×
〇
×
〇
〇
×
×
〇
〇
〇
〇
通信機器室
×
×
〇
〇
×
×
〇
〇
〇
×
〇
〇
×
〇
〇
×
×
×
常時人がいない部分以外の部分
防護区画の面積が1000 ㎡以上又は体積
が 3000m3 以上のもの
自動車の修理又は整備の用に
供される部分
そ の 他 の も の
常 時 人 が い な い 部 分
可燃性固体類又は
可燃性液体類に係
るもの
指定可燃
物を貯蔵
し、取り
扱う部分
木材加工品及び木
くずに係るもの
合成樹脂類(不燃
性又は難燃性でな
いゴム製品、ゴム
半製品、原料ゴム
及びゴムくずを除
く。
)に係るもの
注1 〇印は設置できることを、×印は設置できないことを示す。
注2 HFC とは HFC-23、HFC-227ea をいう。
注3 FK とは FK-5-1-12 をいう。
5 固定式(全域放出方式、局所放出方式)
(1)貯蔵容器
ア 設置場所
第6不活性ガス消火設備5(1)アを準用すること。
なお、第6不活性ガス消火設備5(1)ア(ク)の規定の「不活性ガス消火剤
の貯蔵容器置場」を「ハロン消火剤又は HFC 消火剤の貯蔵容器置場」と読み替え
ること。
イ 貯蔵容器等の充てん比
ハロン 2402 のうち加圧式の貯蔵容器等に貯蔵するものにあっては 0.51 以上
0.67 以下、蓄圧式の貯蔵容器等に貯蔵するものにあっては 0.67 以上 2.75 以下、
ハロン 1211 にあっては 0.7 以上 1.4 以下、ハロン 1301 及び HFC-227ea にあって
は 0.9 以上 1.6 以下、HFC-23 にあっては 1.2 以上 1.5 以下、FK-5-1-12 にあって
294
第7
ハロゲン化物消火設備
は 0.7 以上 1.6 以下であること。
ウ 構造等
S51.8.26
(ア)貯蔵容器等には、認定品の安全装置を設けること。
消防庁告示第9号
(イ)加圧式の貯蔵容器等には、認定品の放出弁を設けること。
(容器弁、安全装置、破壊板基準)
(ウ)蓄圧式の貯蔵容器等は、温度 20℃において、ハロン 1211 を貯蔵するものに
H7.1.12
あっては 1.1MPa 又は 2.5MPa、ハロン 1301、HFC227ea 又は FK-5-1-12 を貯
消防庁告示第1号
蔵するものにあっては 2.5MPa 又は 4.2MPa となるように窒素ガスで加圧し
(放出弁の基準)
たものであること。
(エ)加圧用ガス容器は、窒素ガスが充てんされたものであること。
(オ)加圧用ガス容器には、認定品の安全装置及び容器弁を設けること。
(カ)貯蔵容器(蓄圧式のものでその内圧力が1MPa 以上となるものに限る。
)に
は、認定品の容器弁を設けること。
(キ)加圧式のものには、2MPa 以下の圧力に調整できる圧力調整装置を設けるこ
と。
エ 表示
貯蔵容器の見やすい箇所に、充てん消火剤量、消火剤の種類、最高使用圧力
(加圧式のものに限る。
)
、製造年及び製造者名を表示すること。
(2)起動用ガス容器
第6不活性ガス消火設備5(2)を準用すること。
(3)貯蔵容器に貯蔵する消火剤の量
ア 全域放出方式
(ア)ハロン 2402、ハロン 1211、ハロン 1301
第7-4表の区分に応じ計算した量以上の量とすること。なお、防護区画の
開口部に自動閉鎖装置を設けない場合にあっては、開口部の割合で計算した量
を付加した量以上の量とすること。
第7-4表
開口部に対
防 護 区 画 の する付加量
3
体積1m 当 開口部1㎡当
防火対象物又はその部分
消火剤の種類
自動車の修理若しくは整備の用に供される部
分、駐車の用に供される部分、発電機、変圧器
その他これらに類する電気設備が設置されてい
る部分、鍛造場、ボイラー室、乾燥室その他多
量の火気を使用する部分又は通信機器室
ハロン 1301
0.32
2.4
ハロン 2402
0.40
3.0
ハロン 1211
0.36
2.7
ハロン 1301
0.32
2.4
ハロン 1211
0.60
4.5
ハロン 1301
0.52
3.9
ハロン 1211
0.36
2.7
ハロン 1301
0.32
2.4
可燃性固体類又は可燃性
液体類に係るもの
指定可燃物を貯蔵
し、又は取扱う防 木材加工品及び木くずに
火対象物又はその 係るもの
部分
合成樹脂類(不燃性又は難
燃性でないゴム製品、ゴム
半製品、原料ゴム及びゴム
くずを除く。
)に係るもの
295
りの消火剤の りの消火剤の
量(㎏)
量(㎏)
第4章
消防用設備等の技術基準
(イ)HFC-23、HFC-227ea、FK-5-1-12
第7-5表の区分に応じ計算した量とすること。
第7-5表
消火剤の種別
防護区画の体積1m3当りの消火剤の量(㎏)
HFC-23
0.52 以上 0.80 以下
HFC-227ea
0.55 以上 0.72 以下
FK-5-1-12
0.84 以上 1.46 以下
イ 局所放出方式
第7-6表の区分に応じ算出された量に、ハロン 2402 又はハロン 1211 にあっ
ては、1.1、ハロン 1301 にあっては 1.25 をそれぞれ乗じた量以上の量とすること。
第7-6表
防護対象物
可燃性固体類又は可燃性液体
類を上面を開放した容器に貯
蔵する場合、その他火災のとき
の燃焼面が一面に限定され、か
つ、可燃物が飛散するおそれが
ない場合にあっては、右の表の
割合で計算した量
上記以外の場合は、右の式によ
って求められた量に防護空間
の体積を乗じた量
消火剤の量
消火剤の種類
防護対象物の表面積1㎡当
りの消火剤の量(㎏)
ハロン 2402
8.8
ハロン 1211
7.6
ハロン 1301
6.8
Q=Ⅹ-Y
a
A
Q:単位体積当りの消火剤の量(㎏/m3 )
a:防護対象物の周囲に実際に設けられた壁の
面積の合計(㎡)
A:防護空間の壁の面積(壁のない部分にあって
は、壁があると仮定した場合における当該
部分の面積)の合計(㎡)
X:
次に掲げる消火剤の種別に応じた値
Y:
消火剤の種類
Xの値
Yの値
ハロン 2402
5.2
3.9
ハロン 1211
4.4
3.3
ハロン 1301
4.0
3.0
ウ 全域放出方式又は局所放出方式が同一の防火対象物又はその部分に防護区画又
は防護対象物が2以上存する場合には、それぞれの防護区画又は防護対象物につ
いて、前ア及び前イにより計算した量のうち最大の量以上の量とすること。
296
第7
ハロゲン化物消火設備
(4)防護区画の構造等
第6不活性ガス消火設備5(4)
(イ(ア)a、ス及びタ(ハロン 2402、ハロン
1211、ハロン 1301 を放射するものに限る。
)を除く。
)を準用するほか、次によるこ
と。
なお、
「二酸化炭素」を「ハロン 2402、ハロン 1211、ハロン 1301」に「窒素、
IG-55、IG-541」を「HFC-23、HFC-227ea、FK-5-1-12」に「不活性ガス
消火設備」を「ハロゲン化物消火設備」に読み替えること。
ア HFC-23、HFC-227ea 又は FK-5-1-12 を放射するハロゲン化物消火設備を
設置した防護区画にあっては、防護区画内の圧力上昇を防止するための避圧口を
設けること。
なお、避圧口の開口面積は、次式により求めること。
A=K×Q/√P-ΔP
A:避圧口の開口面積(c㎡)
K:消火剤による定数(HFC-23 は 2730、HFC-227ea は 1120、
FK-5-1-12 は 580)
Q:噴射ヘッドからの最大流量(m3/min)
P:許容区画内圧力(Pa)
ΔP:避圧用ダクト圧力損失(Pa)
イ 指定可燃物のうち、ゴム類等を貯蔵し、又は取扱うものの防護区画の開口部は、 川崎市運用基準
階段室、非常用エレベーターの乗降ロビーその他これらに類する場所に面して設
けないこと。
ウ FK-5-1-12 を放射するハロゲン化物消火設備を設置した防護区画には、放射さ
れた消火剤が有効に拡散することができるように、過度の温度低下を防止するた
めの措置を講じること(概ね室温が0℃を下回る場合には、断熱材の設置や空調
装置による温度管理等の措置を講じること。
)
。
(5)噴射ヘッド
ア 全域放出方式
第6不活性ガス消火設備5(6)ア(ア)
(イ)及び(オ)を準用するほか、次
によること。
(ア)ハロン 2402 又は FK-5-1-12 を放出する噴射ヘッドは、霧状に放射するもの
とすること。
(イ)噴射ヘッドの放射圧力は、次によること。
a ハロン 2402 を放射するものにあっては 0.1MPa 以上、ハロン 1211 を放
射するものににあっては 0.2MPa 以上、ハロン 1301 を放射するものにあっ
ては 0.9MPa 以上とすること。
b HFC-23 を放射するものにあっては、0.9MPa 以上、HFC-227ea 又は
FK-5-1-12 を放射するものにあっては、0.3MPa 以上とすること。
297
第4章
消防用設備等の技術基準
(ウ)消火剤の放射時間は、次によること。
a ハロン 2402、ハロン 1211、ハロン 1301 を放射するもの
前(3)ア(ア)により計算された消火剤の量を 30 秒以内に放射できるも
のとすること。
b HFC-23、HFC-227ea、FK-5-1-12 を放射するもの
前(3)ア(イ)により計算された消火剤の量を 10 秒以内に放射できるも
のとすること。
イ 局所放出方式
第6不活性ガス消火設備5(6)ア(オ)及びイ並びに前ア(ア)及び(イ)a
によるほか、前(3)イにより計算された消火剤の量を 30 秒以内に放射できるも
のとすること。
(6)選択弁
第6不活性ガス消火設備5(7)を準用すること。
(7)容器弁開放装置
第6不活性ガス消火設備5(8)を準用すること。
(8)配管等
第6不活性ガス消火設備5(9)ア及びオを準用するほか、次によること。
ア 鋼管を用いるものは第7-7表によること。
第7-7表
消火剤の種類
ハロン 2402
ハロン 1211
ハロン 1301
HFC-227ea
FK-5-1-12
HFC-23
配
管
JIS G 3452
JIS G 3454 の STPG370(圧力配管用
これらと同等以上の強度
炭素鋼鋼管)のうち呼び厚さでスケ
を有するもので、亜鉛メッ
ジュール 40 以上のもの
キ等による防食処理を施
JIS G 3454 の STPG370(圧力配管用 したもの
炭素鋼鋼管)のうち呼び厚さでスケ
ジュール 80 以上のもの
イ 銅管を用いるものは JIS H 3300 のタフピッチ銅に適合するもの又はこれらと同
等以上の強度及び耐食性を有するものを用いること。
ウ 管継手及びバルブ類は、鋼管若しくは銅管又はこれらと同等以上の強度及び耐
食性を有するものとすること。
(10)制御盤等
第6不活性ガス消火設備5(10)を準用すること。
(11)起動装置
第6不活性ガス消火設備5(11)を準用すること。
なお、
「二酸化炭素」を「ハロン 2402、ハロン 1211、ハロン 1301」に「窒素、
IG-55、IG-541」を「HFC-23、HFC-227ea、FK-5-1-12」に「不活性ガス
消火設備」を「ハロゲン化物消火設備」に読み替えること。
298
第7
ハロゲン化物消火設備
(12)音響警報装置
第6不活性ガス消火設備5(12)を準用すること。
ただし、第6不活性ガス消火設備5(12)ウの規定に関わらずハロン 1301 を放射
する全域放出方式のものにあっては、音声による警報装置としないことができる。
(13)排出措置
第6不活性ガス消火設備5(13)を準用すること。
川崎市運用基準
なお、第6不活性ガス消火設備5(13)ア(ア)aの「10%」は、
「1%」と読み
替えること。
(14)保安措置
第6不活性ガス消火設備5(14)を準用すること。
なお、
「二酸化炭素」を「ハロン 2402、ハロン 1211、ハロン 1301」に「窒素、
IG-55、IG-541」を「HFC-23、HFC-227ea、FK-5-1-12」に「不活性ガス
消火設備」を「ハロゲン化物消火設備」に読み替えること。
ただし、第6不活性ガス消火設備5(14)ア(ア)の規定に関わらずハロン 1301
を放射するものにあっては、遅延装置を設けないことができる。
(15)耐震措置
第6不活性ガス消火設備5(15)を準用すること。
(16)電源等
第2屋内消火栓設備 11 を準用すること。
6 移動式
第6不活性ガス消火設備5(1)ア(イ)及び(ウ)
、6(5)から(9)まで、
並びに前5(1)イ及びウ(ア)から(カ)まで、エ、
(8)及び(15)を準用(HF
C-23、HFC-227ea に係る部分を除く。
)するほか、次によること。
(1)移動式のハロゲン化物消火設備に使用する消火剤は、ハロン 2402、ハロン 1211 又
はハロン 1301 とすること。
(2)消火剤の貯蔵量は、一のノズルにつきハロン2402 にあっては50 ㎏以上、ハロン1211
又はハロン 1301 にあっては 45 ㎏以上の量とすること。
(3)ホース接続口は、すべての防護対象物について、当該防護対象物の各部分から一
のホース接続口までの水平距離が 20m以下となるように設けること。
なお、ホースを伸長する経路、ホースの長さ、放水距離等を考慮し有効に消火で
H22.7.30
22 川消予第 583 号
きるように設けること。
(4)ノズルは、温度 20℃において一のノズルにつき毎分、第7-8表に定める以上の
消火剤を放射できるものとすること。
299
第4章
消防用設備等の技術基準
第7-8表
消火剤の種別
消火剤の量(㎏)
ハロン2402
45
ハロン1211
40
ハロン 1301
35
7 総合操作盤
第 29 総合操作盤を準用すること。
8 特例基準
第6不活性ガス消火設備9を準用すること。
300
Fly UP