...

(新)日野市特定事業主行動計画 [495KB pdfファイル]

by user

on
Category: Documents
12

views

Report

Comments

Transcript

(新)日野市特定事業主行動計画 [495KB pdfファイル]
特定事業主行動計画
平成28年3月改定
日
野 市
Ⅰ 総論
1.計画の趣旨
日野市では、次世代育成支援対策推進法に基づき、平成 17 年より特定事業主行動
計画「安心サポートプラン」を策定し、次世代を担う子ども達が健やかに生まれ育
てられるため、職員の性別や年代、子どものいるいないにかかわらず、職員が安心
して仕事と子育ての両立を図ることができる職場環境の構築に取り組んできました。
この次世代育成支援対策推進法が平成 26 年 3 月に改正され、取り組み期間が平成
37 年 3 月までの 10 年間延長されることとなりましたが、日野市においても仕事と
子育ての両立支援の取り組みが進展し、両立支援に係る制度の導入・利用の促進、
育児休業取得率の上昇等、一定の成果が出ています。
平成 28 年 4 月より、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、女
性活躍推進法とする。)が施行され、今までの取り組み状況と合わせ、自らの意思に
より職業生活を営み、または営もうとする女性の個性と能力が十分に発揮されるよ
うに、事業所において仕事と家庭の両立を図るための必要な環境整備を行うことが
求められるようになりました。この仕事と家庭の両立という観点からは、次世代育
成支援の視点と共通することも多いことから、2 法の趣旨を踏まえ、改めて本計画
を策定します。
2.計画期間
この計画は、平成 27 年度から平成 31 年度までの 5 年間を計画期間とします。次世
代育成支援対策推進法(平成 15 年法律第 120 号)の有効期限が平成 27 年度から平成
36 年度まで 10 年間延長され、この計画はその前半部分となっています。
また、女性活躍推進法は平成 28 年度から平成 37 年度までの 10 年間の時限立法で
すが、その法に基づく特定事業主行動計画の期間は平成 28 年度から平成 31 年度まで
の 4 年間を前半部分とし、計画の達成を目指すことを念頭に進捗状況を検証しながら
進めます。
3.計画の推進体制
① 次世代育成支援対策及び女性の職業生活における活躍を推進するため、日野市次
世代育成支援対策等特定事業主行動計画策定・実施委員会を設置します。なお、
構成員については、別に定める日野市次世代育成支援対策等特定事業主行動計画
策定・実施委員会設置要綱に規定します。
② 啓発資料の作成・配布、研修等により、行動計画の内容の周知徹底を図ります。
③ 本計画の実施状況については、年度ごとの行動計画策定・実施委員会において確
認し、必要に応じ計画の見直し、計画の進捗状況の周知等を行います。
1
4.対象者
この行動計画の対象となる職員は、正規職員、再任用職員及び雇用保険の対象とな
る6ヶ月以上の雇用期間のある臨時・非常勤職員とします。
Ⅱ 女性活躍推進法への取り組み
1.状況把握について
女性活躍推進法においては、特定事業主行動計画の策定に先立ち、状況を把握し課
題を分析することが求められています。本計画の策定に際し把握した項目は次のとお
りです。
① 採用者の女性割合
≪平成 27 年度採用≫
59%(病院医療職含む)
、48%(病院医療職除く)
② 採用試験受験者の女性割合
≪平成 27 年度実施≫ 39%(病院医療職除く)
③ 継続勤務年数の平均
≪平成 26 年度採用者まで≫
男性:20.5 年、女性:16.9 年
④ 職員の女性割合
≪平成 27 年 4 月 1 日現在≫ 51%
⑤ 職員一人当たり各月ごとの超過勤務 ≪平成 26 年度実績≫
時間
4 月:7 時間、5 月:7 時間、6 月:7 時間、7 月 6 時間、
8 月:4 時間、9 月:5 時間、10 月:6 時間、11 月:6 時間
12 月:6 時間、1 月:6 時間、2 月:7 時間、3 月:11 時間
⑥ 管理職の地位を占める女性割合
≪平成 27 年 4 月 1 日現在≫
13%
(市立病院、クリーンセンター、学校、幼稚園、保育園、
児童館、学童クラブ除く)
⑦ 各役職段階に占める女性の割合
≪平成 27 年 4 月 1 日現在≫
部長職 5%、課長職 16%、課長補佐職 13%、係長職 35%
(市立病院、クリーンセンター、学校、幼稚園、保育園、
児童館、学童クラブ除く)
⑧ 男女別の育児休業取得率、平均取得 ≪平成 26 年度実績≫
期間
男性:5%
50.0 日
女性:100%
373.3 日
⑨ 男性職員の配偶者出産休暇及び育児 ≪平成 26 年度実績≫
参加のための休暇取得率・平均取得
介添休暇(配偶者出産休暇):52%
1.6 日
日数
育児参加休暇(育児参加のための休暇)
:14% 3.3 日
⑩ ハラスメント相談窓口への相談状況 ≪平成 26 年度実績≫ 2 件
※特に標記のないものは、全職員についての実績等
2.課題の抽出
上記の結果を見ると、本市における採用の女性割合については、全体として女性が
50%以上を占めていますが、病院医療職を除くと女性の占める割合は 48%となってい
ます。また、管理職の地位を占める女性割合、男性の配偶者出産休暇及び育児参加の
ための休暇取得率・平均取得日数については、課題があることが明らかになっており
ます。
2
そこで、本計画ではこれらの3つの項目を特に重視し、数値目標として掲げること
としました。
また、他の項目については、すでに本計画の母体となる次世代育成支援対策法に基
づく、日野市特定事業主行動計画「安心サポートプラン」において、適切に目標設定
がされていることから、共通の課題として扱うこととしました。
なお、任命権者ごとに課題を設定すると集団が細分化され、対応や目標設定が困難
となる場合もあることから、日野市一体として目標設定をすることとしました。
3.取り組み内容の公表について
女性活躍推進法では、特定事業主が女性の職業選択に資するものとして適切として
認める項目を選択して公表するよう求めていますが、本計画では、次の項目を公表す
ることとします。
① 採用の女性割合
② 管理職の地位を占める女性割合
③ 男性職員の配偶者の出産直後の休暇(介添休暇、育児参加休暇、年次有給休暇等)
の取得率
Ⅲ 具体的な内容
(※次世代育成支援に関するものは次 、女性活躍推進に関するものは女とします。)
1.職員の勤務環境に関すること
●いろいろな制度や仕組みの周知のために
① 次世代育成支援に係わる諸制度を周知するために職員課でハンドブックを改訂し、
全職員に配布します。また、庁内情報サービスに職員子育て支援コーナーを設け、
次世代育成支援に関わる諸制度や子育てに関する情報の周知を図ります。
② 仕事と子育ての両立等についての相談・情報提供等を適切に実施するために、職
員課の職員が今後とも対応していきます。
③ 管理職や職員に対する次世代育成支援対策に関する研修を実施します。
④ 「次世代ニュース」を発行し、子育てに関する情報を発信するなど子育てしやす
い職場環境の醸成を図ります。
(1)妊娠中及び出産後における配慮 次 女
① 出産を予定する本人を始め上司や周囲の職員も母性保護や母性健康管理のための
知識を得られるよう、必要に応じハンドブックを活用し、わからない点があれば、
職員課において適正に対応します。
② 職員は子どもが生まれることがわかったら、早めに所属長に出生予定日等を伝え、
3
所属長は妊娠中の職員の健康や安全に配慮し、必要に応じて業務分担の見直しを
行います。また、妊娠中の職員が希望する場合には、上司は超過勤務を原則とし
て命じないこととします。
③ 女性の育児休業取得率は、引き続き 100%の基準を維持し続けます。
(2)子どもの出生時及び育児期における父親の休暇取得促進 次 女
① 男性の配偶者の出産直後の休暇(介添休暇、育児参加休暇、年次有給休暇等)の
取得率 80%を目指します。
② 男性の育児休業取得率 13%を目指します。
③ 就学前の子を養育する男性職員は、積極的に育児に参加するため上記休暇の取得、
「育児参加プログラム」の作成をし、所属長は業務分担の見直しを行う等、プロ
グラムを実践しやすい環境作りに努めます。
(3)育児休業等を取得しやすい環境の整備等 次 女
ア 育児休業及び部分休業制度の周知
① 育児休業・部分休業に関する資料を制度改正の都度、各課に通知・配布します。
特に、男性職員も育児休業・部分休業を取得できることについての周知徹底を図
り、取得を促進します。
② 子どもが生まれることがわかったら、育児休業の取得手続や経済的な支援等につ
いての知識を得られるよう必要に応じハンドブックを活用し、わからない点があ
れば、職員課において適正に対応します。
③ 新人研修や管理職研修を中心に、出産や育児に関する休暇制度の説明を行います。
イ 育児休業及び部分休業を取得しやすい雰囲気の醸成
① 育児休業等経験者の体験談をまとめ、適宜、職員に情報提供を行います。また、
必要に応じて育児休業経験者の体験を聞く会を実施します。
② 庁議等の場において、定期的に育児休業等の制度の主旨を徹底させ、職場の意識
改革を図ります。
ウ 育児休業を取得した職員の円滑な職場復帰の支援
① 所属長は、育児休業中の職員に対して、休業期間中の広報紙や通知を送付する等、
業務に関連する必要な情報提供を行います。
② 所属長は、育児休業を取得した職員が復帰した際、速やかに職場になじめるよう
配慮します。また、職員として基礎的な内容(各種システム等)で、OJT研修
での対応が難しいものについては、主管課へ依頼する等職員のスキルアップを可
能な限りフォローします。
③ 職員課は、育児休業から復帰する職員が速やかに職場になじめるように、希望す
る職員を対象に、仕事と子育ての両立について先輩職員のノウハウ等を伝える職
場復帰支援講座を実施します。
4
エ
その他
① 早出・遅出勤務を行っている職場において所属長は、保育園送迎等を行う職員に
配慮して勤務時間を割振るようにします。
② 保育園送迎等を行う職員が子育てしやすい多様な勤務形態の導入に向けた検討を
行います。
(4)超過勤務の縮減 次 女
ア 小学校就学始期に達するまでの子どものいる職員の深夜勤務及び超過勤務への配慮
小学校就学始期に達するまでの子どものいる職員の深夜勤務及び超過勤務につい
ては、本人が申し出た場合は制限されます。所属長はこのことに配慮するよう努め
ます。
イ 超過勤務縮減のための意識啓発等
時間外管理委員会にて作成した「時間外勤務の縮減に関する基本指針」に基づき
取組まれている以下の項目について、次世代育成及びワークライフバランスの観点
から検証していきます。
●1年につき 360 時間を時間外勤務の上限の目安とする。
●月 45 時間を越えて時間外勤務を命じた場合の所属長の報告。
●月 45 時間を越える時間外勤務が2ヶ月続いた職員に対する面接。
●毎週月曜日・水曜日・金曜日を全庁一斉退庁日とする。
(5)休暇取得の促進 次
ア 年次有給休暇取得の促進
① 所属長は、職員が年次有給休暇を取得できるよう、事務処理において相互応援が
できる体制を整備するようにします。
② 所属長は、職員が子ども・子育てに関する以下のような地域貢献活動等に、参加
できるような職場環境を整備します。
●子どもを安全な環境で育てることができるよう、地域住民等の自主的な防犯活
動や尐年非行防止、立ち直り支援。
●子どもを交通事故から守る活動等。
●平日に実施される子どもの学校行事や子供会行事等
イ
子どもの看護休暇の取得の促進
子どもの看護休暇制度を周知するとともに、取得に支障をきたさないよう事務処
理において相互応援ができるよう体制を整えます。
(6)固定的な性別役割分担意識等の是正及びワークライフバランス推進のための取組等
次 女
① セクシャルハラスメントやパワーハラスメント防止のための研修会を実施します。
5
② 働き方の見直しに資する多様な労働条件の整備を検討します。
③ 女性職員の相談に応じるため、女性の管理職による「キャリア相談員」を設置し
ます。
(7)採用について 女
ア 採用者の女性割合
平成 29 年度採用から平成 31 年度までの間、採用者の女性割合を平成 27 年度実績
48%(病院医療職を除く)から 50%になるよう目指します。
イ 推進に向けた取り組み
① 職員採用時、市役所や大学等で就職に向けた説明会を開催する場合は、男性職員
だけでなく、女性職員も参加します。
② ホームページにおいて、女性職員の働いている姿を仕事紹介と合わせて紹介しま
す。
(8)管理職について 女
ア 管理職の地位にある女性割合
平成 27 年 4 月現在、各役職段階に占める女性割合が、部長職 5%、課長職 16%、
課長補佐職 13%、係長職 35%(市立病院、クリーンセンター、学校、幼稚園、保
育園、児童館、学童クラブを除く)となっています。
管理職(課長補佐職以上)の地位を占める女性割合は 13%ですが、平成 32 年度
までに 20%を目指します。
イ 推進に向けた取り組み
① 平成 28 年度より、女性を多様なポストに積極的に配置します。
② 女性職員が女性管理職や先輩職員との意見交換やグループディスカッションを
行う「女性職員意見交換会」を今後も継続して行います。
③ 女性職員の意識向上、自己啓発のため、自主研修等の取り組みを支援します。
④ キャリアデザインに関する研修を実施します。
⑤ 子育て中の職員でも昇任選考を受験しやすいよう、選考日は会場に保育室を設
置します。
2.その他の次世代育成支援対策に関する事項
●子育てバリアフリー
① 施設管理担当課は、外部からの来客者が多い施設を改修する際に、乳幼児と一緒
に利用できるトイレやベビーベッド等を計画的に設置します。
② 施設管理担当課は、施設利用者等の実状を勘案し、授乳室の設置を計画的に行い
ます。
6
③ 全職員は、子どもを連れた人が気兼ねなく来庁できるよう、親切な応対等のソフ
ト面でのバリアフリーの取組みを推進します。
以上の行動計画への取組みによって、事業所としての日野市の職場環境が男女問わ
ず子育てしやすく、また、女性の活躍を推進するものとなることはもとより、この行
動計画の公表が、地域社会における次世代育成支援対策及び女性の職業生活における
活躍の推進に貢献できることを目指します。
7
Fly UP