Comments
Description
Transcript
6. 今治から世界旅行へ
今治から世界旅行へ 森野 雄樹 みなさん初めまして!私は森野雄樹と申します。現在世界中を旅してま す。そこで多くの方々のお力添えがあり今回から私の旅行記をこのINEWSで連載させて頂くことになりました!今後ともよろしくお願い致 します!まず簡単に私の自己紹介を。今治市出身。34歳。愛媛県内の病 院にて看護師として勤務していましたが’15年6月に退職。その後3ヶ月半 のフィリピン留学を経て10月24日から世界へ。旅に出る前の海外渡航 歴:10ヶ国(フィリピン、タイ、カンボジア、マレーシア、シンガポー ル、韓国、ドイツ、トルコ、ネパール、台湾) 第1ヵ国目 タイランド タイランド(以下:タイ)は別名微笑みの国とも言われており国民の 多くの方はとてもフレンドリーです。また多くの素晴らしい遺跡や海があり、タイ料理も安くて健康的であることから日本 人に人気がある東南アジア屈指の観光国です。また駐在員としてタイで働いている日本人も多く、特にバンコクには伊勢丹、 東急など日系のデパートや日本食スーパーもあり住んでも食生活には困らないと感じました。そんな魅力いっぱいのタイに私 は約1か月滞在しました。滞在中は今後の旅行のために予防接種(タイでは格安で様々な予防接種を打つことが出来ます)、 ミャンマービザの取得など今後の準備をしたり、日本で知り合った友人がタイに遊びに来るというので時間を調整して一緒 に食事をしたりしました。 タイの滞在での1番の思い出はバンコクマラソンを走ったことです。マラソンは僕の趣味の1つで以前には愛媛マラソン、 今治ハーフマラソンの完走歴もあり。今回エントリーしたのは10kmの部でした。今大会はフル、ハーフ、10kmのコースが あり、エントリーしたランナーは総勢35000人。海外からのランナーも多く多国籍なマラソン大会という印象でした。ゼッケ ンを取りに行った時、日本人専用の受付があったので日本人ランナーも多いのかなと思いました。また僕の知人で今大会ペー スランナーとして参加する方がいて、その方曰くバンコクには日本人のランニングクラブがありそのクラブからのエントリー も多いと聞きました。(後に日本人ランナーは680人と知る) 日本のマラソン大会だとスタート時間が大体朝の9時や10時ですがバンコクマラソンのスタート時間はなんと夜中の2時! これはフルマラソンのスタート時間ですが10kmでも朝6時でした。これは日中とても暑いことと交通渋滞の緩和を防ぐため だと思います。(バンコクの交通渋滞は日常茶判事なので)しかし、日本人の感覚からしたら朝6時でも十分早いですよね。 それでも寝坊せずに指定されていたスタート地点へ。そこに行くとまだスタート30分前だというのに多くのランナーが集 まっておりどこがスタート地点かわからない程でした。 ランナーの山に揉まれ待っていると1人に老婦人ランナーに会いました。なんと、その方は犬3匹も連れています。その方の 家族に話を聞くと昔はフルマラソンにエントリーしていましたが今はもう10kmくらいがちょうど良く毎年犬と一緒に走っ ているそうです。ちなみに以前は5匹の犬と走っていたとのこと。犬のエントリーにお金がかかるかどうかはわかりません (笑)この方は犬と走るランナーとして有名な方だそうで、以前日本の取材を受けたこともあるとかでもしかしたら知って いる方もいるかもしれませんね。 さて、いよいよスタートの号砲がなりました。10kmの部だけでも数千人のランナーがいますから最初から飛ばす人、マ イペースで走る人様々です。中には親子一緒に走っているランナーも見かけました。僕はというと練習中4∼5km走っただけ で息切れしてたので目標は完走としマイペースで走ることに。コースは平坦で橋の上を走るコースのため見晴しも寺院なども 見えて景色も最高でした。またエイドの補給食はスイカなどで南国だなと思いました。スタート直後は感じませんでしたが 明るくなるにつれ沿道の応援も増えており、多くの地元の人の声援に力をもらい無事ゴールできました。 ところがハーフの部では先導車両のミスによりなんと27kmもあったそうです。当然この日のために頑張ってきたランナー の怒りは大変だったそうです。タイ人の多くは温厚でマイペンライ精神(タイ語で気にしない、大丈夫の意味)ですが今回ば かりはそうではなかったようです(笑) マラソンのことばかり書いてきましたが、プーケットにほど近いピピ島では素晴らしい海に癒されたり、カンチャナブリー ではタイガーテンプルに行き虎と戯れたりと素晴らしい体験が多く出来ました。タイは自身2度目でしたがまた行きたいと思 わせる素晴らしい国だと再発見できました。 I-News 109 April/May 2016 The Spring Issue 6