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はじめに - kobelco welding
はじめに 平素は弊社製品をご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。 本カタログのご利用に当っては、以下の事項に留意し、活用頂け れば幸甚に思います。 材料は日米 規格で表示します。 JIS:日本工業規格 AWS:American Welding Society 規格は、 年 月 日時点です。規格参照時は最新の状況を一度ご 確認下さい。AWS種類はA . XXで表記しております。 規格適合状況は、次のように示します。 規格合致の場合 〈例〉JIS Z E 〈例〉AWS A . E -G 一部外れる場合(包装表示等) 〈例〉JIS Z S -H該当 〈例〉AWS A . E 該当 (注)種類は見易さを優先し、文字間にスペースを設けているものがあ ります。 ―3― 試験条件は明記なき場合、次のとおりです。 ( ) 「吸収エネルギー」はシャルピー衝撃試験でのそれであり、溶 接のまま(AWと表す) 、 mmVノッチ、試験温度 ℃で表し ます。 ( )機械的性質の一例はAW、常温の試験値です。 ( )標点距離(引張試験)は ×Dです。 (D:平行部の直径) ( )熱処理後の冷却速度は炉冷です。 ( )電源はAC電源です。 ( )極性表示は棒またはワイヤ基準で表示し、DC (+) は棒プラス 又はワイヤプラスを意味します。 船級協会や第 者検査機関の認定は、随時、追加、内 容変更、取り下げを行うことがあります。 一部の商品は需要状況等により受注後の生産となる場 合があります。 ご注意 ①本書記載のデータは代表的特性であり、保証を意味するもの ではありません。商品が該当する規格の全溶着金属試験の性 能を保証させて頂きます。詳細なデータは神戸製鋼にお問い 合わせ下さい。 ②実構造物の諸性能は、設計、鋼材成分、施工法、溶接条件、 施工者技量等による影響を受けます。実施工される条件でご 確認下さい。 ③本書の記載情報を誤使用して生じた損害については、責任を 負いかねます。予めご了承下さい。 ―4― 年春より下記商標を冠した呼称へ切替えました。但し、製品の技 術的設計変更はありません。 溶接材料の商標 ① (ファミリアーク) FAMILIAR(親しみやすい)とARC(アーク)を繋いだ造語 身近な溶接構造物で使用の多い軟鋼や N/mm 未満の抗張力を有 する鋼材用溶接材料。 ② (トラストアーク) TRUST(信頼)とARC(アーク)を繋いだ造語 高い信頼が要求される≧ N/mm 級鋼、低温鋼や耐熱鋼用溶接材 料。 ③ (プレミアーク) PREMIUM(高付加価値なもの)とARC(アーク)を繋いだ造語 合金量の多い鋼やステンレス鋼、非鉄金属用溶接材料。 商標は従来の銘柄に冠せられ、従来の銘柄は呼称を品名と改められま した。銘柄は以下に示すように「商標+品名」です。 [新旧の銘柄体系比較例] 旧 銘 柄 )B-10 )MG-50 )TGS-50 )MGS-50 )ZERODE-44 )CMA-106N )DW-308 新 銘 柄 B-10 MG-50 TG-S50 MG-S50 Z-44 CM-A106N DW-308 本書では一部、商標を以下のように短縮表記しております。 ! ! ! # ! " ―5― 溶接姿勢の呼び方変更 JIS Z の改定により溶接姿勢の記号を変更しました。 溶接姿勢 JIS Z PA 従来の記号 (参考) AWS A . PA F F PA F G PB HF F PC H G PF VU G uphill PG VD G downhill PE OH G PA PB PC PF PG PE ―6― お知らせ 弊社では様々な情報をホームページで提供しております。一部はダウ ンロードして利用も可能です。以下は一例です。 ① 赤カタ(電子ブック) 本書を電子ブック化し、タブレット、スマホでも利用出来ます。 端末に保存して利用も可能です。印刷は ページ毎に可能です。 ② 赤カタ(PDF) 本書と同内容です。PDFリーダーソフトを使うと、快適に利用 頂けます。印刷版より内容更新の反映が早いことがあります。 ③ 製品検索(PDF) 本書掲載の製品を検索出来ます。結果は本書掲載に同じです。 ④ SDS(PDF) GHS(化学品の分類・表示に関する世界調和システム)に対応 したSDSを提供しています。 ⑤ イベントおよび教育(PDF 印刷制限有) 国内外の出展を予定/実施のイベント情報を掲載し、資料ならび に教育用テキストをご覧になれます。 弊社H. P. (赤カタログ)へのアクセス 「kobelco 赤カタ」で検索するか、 右記QRコードからアクセス してください。 ―7― 溶接の安全に関するご注意 警 告 ・溶接者と周囲の人々を重大な人身事故から守 るため、必ず次のことを守って下さい。 ・溶接材料のご使用にあたっては、 以下の注意事項を必ず守って下さい。 ご使用前に必ずSDS(安全データシート)をご確認下さい。 (http : //www.kobelco.co.jp/welding/sds/index.html) ・溶接関連機器のご使用にあたっては、取扱説明書の注意事項を必ず守っ て下さい。 警 告 ・感電によって死に至ることがあります。 ・通電部には触れてはいけません。 (溶接棒ホルダにはさまれた被覆ア ーク溶接棒や溶接中のワイヤは、通電状態になっています。 ) ・乾燥した絶縁手袋を使用し、 破れたり濡れた手袋は、使用しないで下 さい。 ・狭あいな場所または高所にて溶接する時は、電撃防止装置を使用して下さ い。 なお、高所にて溶接する時は、命綱を使用して下さい。 ・溶接機ご使用の前には、溶接機の取扱説明書をよく読んで注意事項を 守って下さい。 ケースやカバーを取り外したまま使用しないで下さい。 また、適切な容量のケーブルを使用し、保守点検を行って損傷したケ ーブルは、修理または交換して下さい。 注 意 ・溶接の際発生するヒュームとガスによって、 健康を損なうおそれがあります。 ・狭い場所での溶接作業は、酸素の欠乏により、 窒息する危険性があります。 ―8― ・高濃度のヒュームやガスを直接吸入しないように、発生元の上部から 頭部を避けて下さい。 ・ヒュームや有害なガスの吸引による中毒や健康障害および酸欠による 窒息を防止するため、局所排気設備を使用するか、呼吸用保護具を着用 して下さい。 ・屋内の溶接では、全体換気を実施して下さい。特に狭い場所での溶接 では、必ず十分な換気をするか、呼吸用保護具を着用するとともに、 訓練された監視員のもとで作業して下さい。 ・脱脂、洗浄、噴霧、塗装などの作業の近くでは、溶接を行わないで下 さい。これらの作業の近くで溶接すると、有害なガスを発生すること があります。 ・めっき鋼板、塗装鋼板などの溶接では、特に注意して十分な換気をす るか、呼吸用保護具を使用して下さい。 ・溶接用フラックスを取扱う場合にも、粉じんが発生しますので呼吸用 保護具、保護めがねおよびかわ製保護手袋を着用して下さい。 注 意 ・アーク光は、目や皮膚に有害です。 ・溶接作業や溶接の監視を行う際は、十分なしゃ光度を有するしゃ光保護 具を着用して下さい。 フィルタレンズおよびフィルタプレートは、溶接作 業に合ったしゃ光度番号を、JIS T の使用基準を参考にして選定 して下さい。 ・体をアーク光に露出しないように、溶接用かわ製保護手袋、長袖の服、 脚カバー、かわ前掛けなどの適切な保護具を着用して下さい。 ・必要に応じて、溶接作業場所の周囲に溶接用しゃ光カーテンなどを設 置して、アーク光が他の人々の目に入らないようにして下さい。 ―9― 注 意 ・火災や爆発を引き起こす恐れがあります。 ・引火性の高い可燃物の近くでは、絶対に溶接しないで下さい。 ・飛散するスパッタが可燃物に当たらないよう、可燃物を取り除いて下 さい。取り除けない場合は、不燃性カバーなどで可燃物を覆って下さ い。 ・内部に可燃物の入った容器またはパイプや、密閉された容器またはパ イプは溶接しないで下さい。 ・溶接直後の熱い溶接物を可燃物に近づけないで下さい。 ・天井、床、壁などの溶接では、隠れた側にある可燃物を取り除いて下 さい。 ・溶接用トーチ先端以外の溶接ワイヤが母材側電流回路に接触した状態 で溶接しないで下さい。 ・ケーブルの接続部は、 確実に締め付けて絶縁して下さい。また、 母材側 ケーブルは、できるだけ溶接する箇所の近くに接続して下さい。 ・溶接作業場の近くに消火器を設置して、万一の場合に備えて下さい。 注 意 ・スパッタやスラグの飛散によって、目を痛め たり火傷をすることがあります。 ・溶接によって生じた高熱で火傷をすることが あります。 ・保護めがね、溶接用かわ製保護手袋、長袖の服、脚カバー、かわ前掛 けなどの保護具を着用して下さい。 ・溶接部は、冷却するまで手を触れないようにして下さい。 ―10― 注 意 ・ワイヤや溶加棒の先端で目や顔などの身体に 刺し傷を生じる恐れがあります。 ・ワイヤの止端部を外す際、ワイヤ先端部から手を離さないで下さい。 ・ワイヤの送給状態を見る時など、溶接トーチを顔に向けないようにし て下さい。 ・ワイヤや溶加棒を取扱う際には、かわ製手袋や保護めがねを着用して 下さい。 注 意 ・溶接材料の転倒、落下によってけがをする恐 れがあります。 ・溶接材料の運搬および取扱いに際して、安全靴を着用するとともに、 身体の上に落下させぬよう注意して下さい。また、腰痛を起こさない よう持ち運びの姿勢に注意して下さい。 ・ペールパック入りワイヤについては、容器に表示してある取扱い上の 注意をよく読んでから作業して下さい。 ・溶接材料の保管、 運搬時には、 転倒や荷崩れしないように積載して下さ い。 ―11―