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資料(石渡先生)

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資料(石渡先生)
国際開発論:日本の国際援助動向
開発援助におけるエンジニアの役割
2009年4月17日(金)、22日(水)
石渡幹夫
国際協力専門員
国際協力機構
講義の内容
• 途上国と水
• エンジニアのお仕事
• 演習:JICAのお仕事のシミュレーション
1
こどもと水:世界あちこち
フィリピン・マニラ
フィリピン・マニラ
ベトナム
フィリピン
何がおきているでしょう?
2
何をしてるでしょう?
3
さて何でしょう?
こんにちは
雨が降ってます。さて、わかったかな?
4
学校でした。
質問1:中はどうなっているかな?
質問2:何の時間?
質問2:なんでテントなの?
フィリピン・マヨン火山災害
5
誰でしょう?
6
インドネシア・ジョグジャカルタ地震
フィリピン・マニラ
7
何をしてるでしょう?
フィリピン・ミンダナオ:戦争中
8
何をしてるでしょう?
世界の水問題
9
2.エンジニアのお仕事
-国交省技官
-ADB都市開発専門官
-JICA国際協力専門員
エンジニアのお仕事:Engineering a Nation Building!
ADB:上水道
•
•
•
•
•
•
•
•
浄水場、配水管
ダム、取水堰
漏水対策
人づくり
組織づくり
料金設定:財務分析(財務諸表)
制度づくり
貧困層
10
JICA:ケニア・ニャンド川洪水対策
流域概要
洪水被害
 貧困率は約6割、HIV/AIDS感染率
は約3割、国内でも極めて厳しい
 毎年のような洪水被害
– 農作物や家畜への被害
– 子供や妊婦といった弱者へのマラリア
感染など衛生状態の悪化
– 井戸や道路等の基礎インフラの被災
– 学校の閉鎖
– 住宅の損害等
 浸水は1ヶ月以上に及ぶこともあり、
長期間にわたる高台への避難 生活
エンジニアの落とし穴に注意
11
洪水対応
プロジェクト目的
(a) 統合洪水管理計画策定


コミュニティ防災、及び
既存計画見直しによるマスタープラン改定
(b) コミュニティの洪水管理(対応)能力強化





警戒
避難
啓発
経済社会活動
パイロットプロジェクト
(例:アクセス、排水、生計、
主要公共施設等)
(c) 関係機関の能力強化
12
組織
調査実施体制
 水かんがい省:責任機関
ステアリングコミッティ
 水資源管理庁:実施機関
ワーキンググループ
議長は次官
– ビクトリア湖南流域地方事務所
現地C/P
組織強化
 水資源管理庁に洪水管理課を設立
 ビクトリア南事務所に洪水管理担当官を配置
 ニャンド川水管理調整会議の設立
ケニア国「ニャンド川流域統合洪水管理開発調査」DF/R協議、及び
「ニャンド川流域気候変動に適応したコミュニティ洪水対策プロジェクト」
概略設計調査協議出張報告(案)
(2008年12月6日(土)-17日(水))
国際協力専門員 石渡幹夫
13
FLOOD DISASTER MAP
Interview Survey at 350 points
Public Hearing (November 2006)
Please refer to Page II, frontispiece (handout)
Structural Measure
Six Categories
Kisumu
•
Raising evacuation
road
•
Dyke development
•
River training
•
De-silting
•
Retarding pond
•
Catchment
conservation
Nyando River
Lake Victoria
Please refer to Page 5 (handout)
14
PRIORITY SCHEMES (1)
Strengthening of Existing Dyke (663 M)
Ahero
Design
HWL
Exist
Top Width of Dyke 4.5m
Free Board 1m
Design High Water Level
1:2 Slope
Dyke height 2 to 3.7m
Nyando River
WL
0.0
50.0
100.0
150.0
200.0
250.0
300.0
Distance (m)
Typical Cross Section
Downstream of Nyando River
Please refer to Page 9 (handout)
PRIORITY SCHEMES (2)
Network of Evacuation Roads (933 M)
Kisumu
Raising Secondary Roads
as evacuation road
Nyando River
Ahero
Rehabilitation of 8 bridges
along the A1 Road
Flow
Raising the A1 Road
(Ahero-Katito)
Please refer to Page 9 (handout)
15
Community Based Adaptation
activities
Evacuation drill
Hazard mapping
First aid
16
Masune23
Nyachoda22
17
エンジニアのお仕事:Engineering a Nation Building!
エンジニアのお仕事:Engineering a Nation Building!
 国交省
Q1 河川・道路事業の目的は?
Q2 川や道は誰のもの?
18
3.演習:JICAのお仕事の
シミュレーション
状況:
今回、JICA調査団に参加し、
スリランカの河川にて
洪水早期警戒避難プロジェクト
を形成することになった
洪水早期警戒避難体制とは?
①観測(雨量と河川水位)
②伝達(観測所から本部)
③情報発信(本部から自治体・役場、コミュニティへ)
④避難(逃げる)
19
エンジニアの落とし穴
①観測+②伝達:維持管理(予算+人員)
エンジニアの落とし穴
③伝達
Miyatsu City, Kyoto Pref., October 2004
14:10
- rainfall data over critical level
14:15
Pref. Government
- issued warning information to municipality
government
14:30
- issued evacuation information
16:30
- issued information again
17:00
- debris flow and inundation
two residents were killed
20
エンジニアの落とし穴
④避難
shelter
inundated
area
HP, MLIT, JPN
エンジニアの落とし穴
④避難:コミュニティの意識
No
47%
8
yes
46%
19%
4
15%
8
65
No
41%
yes
57%
No
16
Yes
84%
21
洪水早期警戒避難体制の整備
JICA調査団としてプロジェクトを形成する
専門家(担当)
•
総括・河川計画:全体のコンセプトづくり
•
コミュニティ防災:住民の視点から考える
•
観測伝達機器:適切な機器の選定
•
能力強化:技術者や専門家の育成
コンポーネント
①観測(雨量と河川水位)→どのように状況(大雨、増水)を把握する?
②伝達(観測所から本部)→どのように観測情報を伝える?
③情報発信(本部から自治体・役場、コミュニティへ)→どのように情報(警報、
避難勧告)を人々に伝える?
④避難(逃げる)→伝わってきた情報をもとに、どのように逃げる?
「それぞれの項目について、どのような手法が望ましいか、講義のスライドを
参考にしながら理由とともに発表せよ」
状況:概要
降水量と河川流域
地形
ケラニ川流域
22
災害被害
 インド洋大津波(2004年12月):死
者・行方不明は3.5万人に上り、約
51.6万人が移転
 洪水・土砂災害(2003年5月):死者
235名、約14万戸が被害
ラトナプール洪水
地すべり
現状と課題、対策の方向性
洪水予警報・避難システム
①観測(数箇所) ②伝達
(口頭・電話、無線)
③情報発信
④避難
伝達
?
コロンボかんがい局
23
①観測
a) 人間が測る
b)自動観測
• 夜
• 大雨
・数百万円/流域
・維持管理
②伝達
信頼性、コスト、維持管理
a. 現状(無線と電話)
安い
維持管理が簡単
伝達に時間がかかる
b. 専用回線(数十億円:建設省)
高い
確実に回線確保
独自の技術部隊が必要
c. 携帯、地上電話回線(気象庁)
安い
汎用品を活用
維持管理も外注可能
d. インターネット
信頼性?
安い
24
③情報発信
確実性、内容
○ 情報伝達
•
•
•
電話
防災回線(テポドン)
インターネット
○ 役場の体制整備:受信、分析、発信体制
人・もの・カネ
留意点:土曜の夜
④避難
25
エンジニアのお仕事:Engineering a Nation Building!
JICA:洪水対策
•
•
•
•
•
堤防・ダム
予報警報・避難
コミュニティ防災:水防
能力強化
土地利用規制、都市計画
26
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