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Carrier マリアナ・エクスプレス・ラインズ

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Carrier マリアナ・エクスプレス・ラインズ
Carrier
マ
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航発
、日
南本
太向
平け
洋青
航果
路物
でも
那タ
覇ー
寄ゲ
港ッ
ト
リポート
シンガポール船社のマリアナ・エクスプレス・ラインズ(MELL、日本総
代理店=グローバルフレイト)は8月半ば、主力の南太平洋航路で那覇寄
港を開始した。新たなローテーションでは、高雄の次に那覇に寄港。台湾
発那覇向けの輸入貨物をほぼ一手に輸送していた有村産業が全サービス
を休止した6月以降、輸送手段を失った同貨物に対し、代替ルートを提供
する。また、初の日本寄港となる那覇での実績を足掛かりに、冷凍専用船
で輸送されるフィリピン発日本向けの膨大な量の青果物を、自社のリーフ
ァーコンテナ輸送にシフトさせる構想を練る。フィリピン、ミクロネシア、
パラオなど南太平洋の島々を巡る、ユニークなサービスを提供する同社
にフォーカスする。
CARGO OCTOBER 2008
(ミクロネシア連邦)/コロール(パラオ共
和国)/ジェネラル・サントス
(フィリピン)/
ダバオ
(フィリピン)/セブ(フィリピン)/香
港/高雄。那覇港のターミナルオペレータ
ーには産業港運を起用した。
本田社長は「那覇の貨物は大部分が輸
入でインバランスが大きい上、配船上のロ
スも多くなりがちな立地のため、母船で寄
ニッチマーケットに特化
す。その上で、
「現在、同サービスでの高
MELLは1997年の創業。シンガポール
覇は両港のウェーポートのため、寄港する
に本拠を置き、香港、フィリピン、台湾のほ
ことで発生する追加の運航時間はわずか
か、グアム、サイパン、ミクロネシアなどの南
12時間」と、同サービスのローテーション
太平洋で定期コンテナサービスを提供し
が那覇寄港に優位だと強調する。
雄とグアムのトランジット・タイムは4日。那
ている。自社運航船によるサービスは、主
力の台湾/南太平洋航路のほか、高雄/
ハイフォン間、香港/マニラ間のシャトルを
那覇に入港する
“MELL Seneko”
輸送品質の高さと定期船の利便性を荷主
那覇サービス開始後、第4船が寄港を
ではなく、有村産業が提供していた沖縄の
に訴求する計画だ。那覇で着実に実績を
終えた9月初旬現在、本田社長は「毎週貨
ライフライン、この代替ルートを提供すると
積むことで、将来的に冷凍専用船から
物が増えており、複数の船社からブッキン
いう社会的意義も認識している」
と語る。
MELLのコンテナ船に同貨物をシフトさせ
一方で、その視線はさらに先のビジネス
ア・ツー・ドアの輸送にも対応するなど、き
グを受けている」
としており、立ち上がりは
けており、今年3月に同地に現地法人を設
め細やかなサービスを提供する。
順調だ。
立。代理店を自営化することで、台湾での
営業体制をこれまで以上に強化した。日
有村産業の代替ルートを提供
那覇港10号岸壁のガントリークレーン2基
性が寄港を決めた要因だ。だがそれだけ
加えた計3ループ。高雄をハブ港と位置付
たい考え。
を見据えており、
「ダバオを中心としたフィ
MELLはそのためのアクションプランと
那覇への追加寄港に伴い今後、
「運航
リピンから日本向けに、バナナなどの青果
して、フィリピン のカガヤン・デ・オロ
状況を見ながら、スケジュール安定が必
物が冷凍専用船で大量に輸送されてい
(Cagayan De Oro)から東マレーシアを
要と判断すればフィリピン3港のうち1港を
る」
(本田社長)
と話す。那覇寄港は、
「そ
回り、那覇に接続する新たなループの開
本発着貨物には現在、高雄でワンハイライ
日本発着貨物は他船社からのスロット
ンズ、TSラインズ、チェンリー・ナビゲーシ
チャーターを利用して高雄に集め、自社サ
抜港することも検討している」
(本田社長)
の冷凍専用船のシェアを、MELLの定期
設も検討しているという。カガヤン・デ・オ
ョン(CNC)のサービスに接続して対応。
ービスに接続する体制としていたが、8月
として、那覇への寄港を重視する方針を
船サービスで切り崩すための第1歩」
(同)
ロはミンダナオ島の北部に位置し、
「バナ
東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、門司、
12日、南太平洋航路で那覇への寄港を開
示している。
という位置付けだ。
ナメジャーの大規模拠点が集積している」
博多の7港をカバーしている。
始。MELLとしては初めてとなる日本寄港
南太平洋の島々を回る独自の配船で
を実現させた。
冷凍専用船のシェア切り崩し
MELLのサービスはフィリピン3港に寄港
。バナナメジャーは通常、同地
(本田社長)
し、同地域からリーファーコンテナで積み
で出荷される青果物を自前でダバオまで
「ニッチなマーケットに特化する」
(グローバ
那覇では、台湾からの輸入貨物を一手
本田社長は那覇寄港開始の背景につ
出す青果物がメーンカーゴの1つとなって
輸送し、物量をまとめて専用船で出荷して
ルフレイト・本田誠二社長)戦略を貫く同社
に輸送していた有村産業が、6月初めに全
いて、
「那覇は既存航路のウェーポートの
いる。特にダバオはバナナ販売世界大手
いるという。そこに定期コンテナサービス
は、南太平洋側に強力なサポート体制を
「ウイークリ
サービスを休止。これに伴い、
ため効率的な配船が可能。その経済合理
のチキータ・インターナショナルや、フルー
を就航させ、専用船のシェアを切り崩して
整備している。同地域の代理店には、ミク
ーで150TEU」
(船社関係者)が輸送され
ツ、生鮮野菜などの生産・販売を手掛け
いく計画だ。
ロネシアで海運、航空、
ていた同貨物が突如、輸送手段を失う事
るフレッシュ・デルモンテ・プロデュース社
MELLは実際にバナナメジャーと商談を
倉庫事業のほか、
陸運、
態となっていた。
などの生産基地が集積。グローバルフレ
進めており、既に8月末、チキータとデルモ
ホテル事業なども手掛
これに対し、06年から台湾/南太平洋
イトの調査によると、チキータはフィリピン
ンテの青果物をダバオから那覇向けに輸
ける輸送コングロマリッ
航路での那覇寄港に向けてスタディーを
から東京、神戸、博多向けに、ウイークリ
送したという。構想どおり青果物の物流ル
ト、CTSI(Consolida-
進めていたMELLは、いち早くサービス開
ーで5200㌧のバナナを冷凍専用船で輸送
ートを変革し、ニッチなマーケットにさらに
ted Transportation
始に踏み切ることが可能だった。
しているという。
深く入り込めるか。今後の動向が注目さ
グアム、サイパンではド
70
高雄/那覇/グアム/サイパン/ヤップ
港して採算を取るのは通常難しい」と話
台湾/南太平洋サービスは、1100TEU
Service Inc.)を起用。
那覇港国際ターミナルのコンテナヤード
ービス。新たな寄港地・ローテーションは、
本田社長
型船3隻を投入する定曜日ウイークリーサ
この膨大なポテンシャルに対し、まずは
那覇初入港を記念したセレモニー
那覇向けの輸送で、リーファーコンテナの
れる。
(松下優介)
CARGO OCTOBER 2008
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