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るのは、 住民と行政のギャップ
緑政局西部公園緑地事務所 平成6年入庁 河岸茂樹 掃のような作業はとても行政で 公園の管理について、日々の清 いう認識の違いである。例えば、 ︵もちろん全員ではないが︶と 政がやるのが当然と考えている は税金を払っているのだから行 だと考えているのに対し、住民 は、住民の主体的な参加が必要 政は地域の細かい問題の解決に である。そのギャップとは、行 るのは、住民と行政のギャップ 直接住民と話をしていて感じ に多くの要望・苦情を頂く。 に就いてはや三年目。日々、実 人庁と同時に公園の管理業務 パートナーシップについて考える あとがき できる方法は大いに活用しましょ しかし、現状ではそこまで意 識の高い地域は少ない︵と思う︶。 う。研究の支援・スタイルーノ はやりきれない。そこで地域住 民で公園愛護会を結成し、日常 今回の﹁市民の研究活動﹂に 市民の研究活動は今﹂に参考意 だから、パートナーシップで事 彩な人材と多彩なテーマが盛り 見、。経験がたくさん触れられて の軽易な管理作業を行うという 込まれています。 ウハウ等については、﹁座談会・ 域のことを一生懸命考える地域 います。北海道の支援実例は、 は、市民の研究活動の全体から を言ってくる人にその説明をし に、特に手厚く協力することか 横浜女性フォーラムの市民活動 んに報告していただきました。 動の支援﹂として、室矢昌幸さ ﹁市民・研究者・企業の研究活 研究助成を受け、﹁日系ブラジ 市民の研究活動は、私たちの 楽しみと、座談会で大石さんが ル人﹂の堀端みづきさんは、横 述べられています。人や組織と、 かにしてくれます。﹁つながる﹂ て、﹁横浜市政財界の公職追放 生活をより豊かに、課題を明ら と戦後経済復興﹂の増田弘さん アイデアや考えがつながります。 浜市立大学経済研究所市民文化 は、教育委員会教育課の地域研 つながる楽しみを、あなたも 研究センターの市民研究員とし を考える﹂の堀越久代さんは、 ﹁市民の立場から在宅ワーク 見れば少ないのですが、実に多 ても、愛護会ってなに? といっ ら始めるのがよいと思う。 業を進める上では、多少特定の た感じである。 そして何よりもパートナーシッ 仕分けになっている。正確には そのギャップを埋めるには行 プには住民と行政との信頼関係 地域に偏っても、自分たちの地 政の側からの情報の提供が必要 が必要だと思う。以前公園の改 行政はそう思っているが、苦情 なことは当然であるが、住民も 良工事を計画し、原案を持って 地元に相談に行ったところ、行 地域を本当によくしたいと思う なら積極的に行政が発信してい しようとしているとして、反対 政が一方的に勝手な工事を実施 と思う。そうやってお互いの認 を受けたことがあった。こちら る情報を収集することが必要だ 識が一致するところからやっと 究として、研究を行いました。 ﹁都市景観から風景へ向けて﹂ の説明不足もあったかもしれな メージに対して反対している感 の金丸壽男さんは、﹁横浜学﹂ パートナーシップは始まるのだ 私の考えるパートナーシップ が拭えなかった。大変苦い思い を考える会の会員、﹁﹃柳屋長十 今日から始めませんか。 とは、①基本的には地域のこと の残る経験となったが、行政と 郎の研究﹄﹂を振り返って﹂の いが、行政に対する作られたイ は地域が自分で考える、②考え 住民の信頼関係を築くことが重 川村たづ子さんは、新人物往来 ろう。 る過程において行政がアドバイ 要であると強く感じた。高級官 社の第二十一回郷土史研究賞の 究の概要をA4紙三枚以内に ニ○二九 お問い合わせは、電話六七一︱ FAX 六六三1四六一三 応募される方は、事前に研 への投稿をお待ちしています。 究誌です。﹁自主研究レポート﹂ 意見を発表し討論する行政研 ﹁調査季報﹂は職員が自由に Λ加藤V スなどを含めて協力する、③地 僚の汚職や自治体の公費不正支 優秀賞受賞者です。川村さんは、 この三者は、研究支援システム 域でまとまった方向が決まれば 出などが連日報道され、非常に まとめて企画局政策部調査課 一学べるものは大いに学び、利用 ろな所で、研究をしています。 いろいろな人たちが、いろい を利用した研究です。 行政が実行する、ということだ。 厳しい状況にあるが、悲観して までお送りください。 だから行政がパートナーシッ 第二十二回郷土史研究賞の優秀 いても始まらないので、とにか 賞も受賞されました。 プで事業をやりましょう”では 少しでも協力しあえる素地づく く住民と話す機会を増やして、 ういうことをやりたい”といい、 りができればと思う。 なく、住民の側から”地域でこ それに対して行政が協力して実 行に移すのが本当だろうと思う。 ●66 調査季報128号・1997.1