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唐津城天守閣展示改修基本計画 - 城内まちづくり計画プロジェクト

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唐津城天守閣展示改修基本計画 - 城内まちづくり計画プロジェクト
唐津城天守閣展示改修基本計画
平成26年3月
唐
津 市
【 目 次 】
■1.展示改修のあり方
(1)整備の方向性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
●整備の方向性の概要
●コンセプトチャート
●ユニバーサルデザイン対応の検討
●今後の課題
(2)整備の具体案・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
●展示シナリオ
●1階~5階/平面図及びイメージスケッチ
■2.有識者会議の経過
(1)委員名簿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
(2)会議の経過・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
(3)議事録の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
■3.資料編
(1)有識者会議配布資料・・・・・・・・・・・・・・・・25
(2)中近世の展示資料(参考)・・・・・・・・・・・・・56
<施設概要>
(1)唐津城概要
唐津城は、寺沢志摩守広高により、1602(慶長7)年から1608(慶長1
3)年に築城されたと伝えられている。その形は、唐津湾を望む満島山を本丸とし、
南西に広がる砂丘上に二の丸、三の丸を配置したもので、三の丸の周囲には城下町
が造られた。満島山を中心に、虹の松原と西の浜一帯の松原が弧を描いて東西に広
がっている姿から舞鶴城とも呼ばれている。
寺沢広高は、唐津城築城に並行して、松浦川の改修、虹の松原の植林、新田開発
を行い、現代に通じる近世唐津の基礎を造った。その後、寺沢家改易後、譜代大名
の大久保、松平、土井、水野、小笠原と5つもの家が転封を繰り返した。
明治維新を迎え、1871(明治4)年の廃藩置県により、唐津藩はその歴史に
幕を閉じる。1877(明治10)年には舞鶴公園として整備、1966(昭和4
1)年に模擬天守が建設されて今に至っている。
(2)唐津城天守閣の概要
・所在地
: 唐津市東城内8番1号
・規模/構造 : 地上5階、地下1階 鉄筋コンクリート造
・延床面積
: 1,329.16㎡
・竣工年
: 昭和41年
1
■1.展示改修のあり方
2
■1.展示改修のあり方
(1)整備の方向性-1
●整備の方向性の概要
1)改修の必要性
唐津城天守閣は昭和41年の開館以来、年間10万人以上の入館者を集め、観光唐津
のシンボルとしての役割りを果たしてきた。しかしながら現在、開館当時の展示ケース
の老朽化や劣化による展示品の保存状態の維持が懸念されるとともに、興味関心も知識
も多種多様な幅広い入館者のニーズに対応されていないなど多くの課題を抱えている。
2)改修の使命
唐津城天守閣の展示、施設、運営を総合的に見直し、『唐津城の魅力を最大限に引き
出して地域を元気にする「まち歩き」の拠点として観光振興への貢献』を使命とする。
3)機能
唐津城天守閣の整備では、『歴史文化を通じて地域の活性化に貢献する唐津市の「ま
ち歩き」総合ガイダンス施設』としての機能を有する事。
4)テーマ
唐津城天守閣では、唐津市の原始・古代から中世・近世に至る豊富な歴史を紹介しな
がらも、主に唐津城に関係する歴史を中心に取り扱う。
5)管理体制
唐津城天守閣の管理体制については、以下の両課が連携しながら新たな体制の構築を
を図る事を目指す。
●事業担当課:唐津市観光文化スポーツ部観光課
●展示所管課:唐津市教育委員会生涯学習文化財課
6)運営
唐津城の運営に関しては、集客力の高い施設と同時に唐津市のガイダンス拠点を目指
し、その手法については多方面から検討を行う。
3
■1.展示改修のあり方
●コンセプトチャート
【実施方針】
【3機能の目標】
【課題】
■老朽化した施設・時代遅れの展示
「城と城下町の歴史」と
「歴代城主」をテーマとした展示
2.歴代城主の事績が物語風にわかる展示
3.歴史と文化を探しに「まち歩き」に誘う展示
唐津の魅力発信!「まち歩き」
の情報発信ステーション
4.城郭建築の格調のある雰囲気を演出
施設
■魅力ある資源が宝の持ち腐れ
・感動的な眺望、夕日を活かす
・収蔵品、他の観光スポットと連携する
【具体策(案)】
1.城と城下町の歴史と魅力が一目でわかる展示
展示
・空調設備がない、古めかしい内装を改善する
・古くなった展示テーマを更新する
(1)整備の方向性-2
歴史文化・観光情報の
総合ガイダンスの整備
「おもてなし」感のある
空間づくり
5.まちを楽しく歩ける連携ツールの整備
6.市民ボランティア控室新設
7.展示更新作業の省力化する工夫
■安全上、文化財保護上の問題
運営
・外光、階段のみの移動、地震、盗難に対処する
・誘導・説明サインを適切に整備する
工夫された円滑な情報発信
8.ITの積極的な活用
9.唐津コンシェルジェの設置
10.唐津を体験する展示・プログラムの充実
展示
参加体験型展示の充実
<改装の設計方針>
展示、施設、運営を総合的に見直し、唐津城の魅力を最大限に引き出して
地域を元気にする「まち歩き」の拠点として再整備する。
12.ワークショップ実施で成果を展示に活用
参加体験の新たな
学びの場の創出
13.参加したくなる雰囲気の空間づくり
施設
歴史文化を通じて地域の活性化に貢献する
唐津市の「まち歩き」総合ガイダンス施設
11.市民が参加できる展示の設定
参加を促す「場」づくり
参加体験の新たな
学びの場の創出
14.交流が生まれるコーナーの整備
15.雰囲気のいいカフェ・ショップの整備
16.市民・子ども学芸員等のボランティア養成
運営
市民参加の協働体制づくり
17.市民・子ども学芸員による解説・展示替
18.市民協働による勉強会・講座の実施
【 有識者会議委員のご意見 】
19.文化財の劣化を防ぎながら公開できる環境の整備
■建築 ⇒ ユニバーサルデザイン※、設備の整備
・館内動線の見直しとユニバーサルデザイン設計の導入の検討
・エアコン、トイレ、階段昇降機などの設置の検討
・外国人や子ども、高齢者にわかりやすいサインの導入の検討
※ユニバーサルデザインとは、年齢や障害の有無に関わらず、
『誰もがさりげなく使えることが重要だ』と考える設計思想。
■展示 ⇒ ストーリー性、展示演出、アミューズメント性
・唐津藩の歴代城主を中心にした展示ストーリーの展開
・内装、展示ケース、照明など魅力ある展示空間の実現
・ITの活用や参加体験型のプログラムの実施
展示
文化財の保護機能を強化
20.防犯・監視機器の導入
21.文化財を転倒させない地震対策の強化
人と文化財に優しいあり方
22.省エネ型設備の導入
施設
省エネ・UD・有効活用
リスクマネージメント
の徹底
23.ユニバーサルデザイン設計(階段昇降機、外国語表記など)
24.既存施設・設備の有効活用と倉庫の確保
■運営 ⇒ おもてなし、市民参加、まちづくり
25.効果的な展示をつくるための市民チェック
・唐津観光の導入施設としての機能(ソフト・ハード)の充実
・ボランティアガイドや学びの場としての市民参加の促進
・周辺観光施設の情報発信による回遊性を訴求
運営
合理的な運営をめざす体制
26.アフターケア体制の充実
27.学校・市民団体との連携を促すしくみ整備
4
■1.展示改修のあり方
(1)整備の方向性-3
●ユニバーサルデザイン対応の検討
区分
No.
UD対応
人
1
人的ガイド
解説員や外国語通訳など。
知的障がい者、聴覚
障がい者、外国人等
2
触察展示
触れて確かめ、五感で学ぶ参加体験型のハンズオン
展示。
視覚障がい者 等
3
解説言語
日本語・外国語(英語、中国語、韓国語の3カ国語)。
外国人
4
解説
グラフィック
色彩を色覚障がい者に対応したものとし、図版は形
や色の明度、塗り方、線の太さを有効に組合せる。
色覚障がい者、
弱視 等
5
キャプション
文字を読みやすい大きさとし、色覚障がい者に対応
するために白地に黒文字を基調とする。
高齢者、視覚・色覚
障がい者 等
6
映像
映像内容によっては、ナレーションテロップをつけるな
ど、文字解説を挿入する。
聴覚障がい者 等
7
音声ガイド
可能な限り、すべての来館者が使用でき、展示内容
に関する十分な情報を保障する。
視覚障がい者 等
8
機器操作
大型のボタンを使用するなど使いやすくする。
高齢者、
視覚障がい者 等
9
演示具
車いす使用者の視線をふまえ、見やすい傾斜角度と
する。
車いす使用者 等
10
ケース
車いす使用者の視線をふまえ、見やすい高さと適度
な奥行きとする。
車いす使用者 等
11
壁面
パネルは、可能な限り、車いす使用者から見やすい
高さに設置する。
車いす使用者 等
12
床
車いす使用者が移動しやすい素材とし、段差のない
フラットな構造とする。
車いす使用者、
視覚障がい者 等
13
通路
ゆとりをもって移動できる広さを確保する。
車いす使用者 等
14
手すり
車いす使用者の視線を妨害しない位置に、手すりを
つける。
車いす使用者、
高齢者 等
15
待合
滞留に配慮しつつ、いす等を適所に配置する。
弱者 等
16
安全設備
聴覚障がい者等に災害時の緊急避難を伝えるために、
聴覚障がい者 等
光警報・電光掲示板の導入を検討する。
17
昇降設備
歩行や階段昇降が困難な来館者のために階段昇降
機、エレベータの導入を検討する。
展示
設備
UDの内容
5
対象者
車いす使用者、
障がい者、高齢者等
■1.展示改修のあり方
(1)整備の方向性-4
●今後の課題
1)耐震診断と補強
平成26年度に耐震診断を実施予定。その結果によっては補強工事等の発生が考えら
れるので、展示改修時期の延期が懸念される。
2)ボランティア組織との連携
市民参加の協働体制づくりには、ボランティア組織との連携は不可欠。唐津城専任の
ガイドボランティア育成なども視野に、ボランティアの人材確保を図る。
3)唐津焼美術館(仮称)の計画
天守閣の唐津焼展示改修については、現在計画中の唐津焼美術館(仮称)との展示内
容との整合性や役割分担等を考慮する必要がある為、両計画間の綿密な協議を行う。
4)段階的整備の検討
基本計画に続く基本設計までに、大枠の事業運営計画の立案を行い必要最低限なハー
ド部分(設備等)を確定して設計者に依頼する。展示改修は、一定の期間を目途として
無駄が出ない様に段階的な整備を図る事が望ましい。
5)学芸員の配置
文化財を取り扱う以上、将来的に学芸員など文化財に通じた職員の配置を検討する。
集客性を高める企画展や特別展の定期的な開催を実施する為にも必要な人材である。
6)運営体制の構築
改修の使命である『唐津城の魅力を最大限に引き出して地域を元気にする「まち歩き」
の拠点として観光振興への貢献』を果たす為の効果的な運営体制の検討が必要である。
7)新発見された古い石垣の公開
石垣修復工事にて、新たに発見された寺沢氏以前の古い石垣は、秀吉の朝鮮出兵時の
築城跡とも考えられ歴史的な遺跡資料の可能性もあるので、調査・研究にて全容が解決
したならば、集客力のある観光資源としての活用を考える。
6
■1.展示改修のあり方
(2)整備の具体案-1
●展示シナリオ
階数
5階
4階
3階
タイトル
■展望所
虹ノ松原・観光情報
周辺観光地案内AR望遠鏡
■ギャラリービジョン
■休憩・交流スペース
■自販機コーナー
飲物・お土産
■唐津の産業
肥前国産物図考
主な産物
■唐津焼
出土品・中里家寄贈品・市収蔵品
■唐津の歴史展示
①原始~古代(前史)
②中世
・松浦党と草野氏
③近世
・唐津城と城下町の成立
(寺沢、大久保、松平)
2階
・私塾や養育制度などの善政
~江戸時代のくらし(土井)
・民の苦しみ~虹の松原一揆(水野)
・幕末へ最後の藩主(小笠原)
1階
■企画展示
■ビジターコーナー
唐津デジタルコンシェルジェ
観光情報モニター
床面航空写真
■唐津体験コーナー
コマ廻し
火縄銃を持ってみよう
木組みをしてみよう
■ジオラマ
唐津城天守閣
城下町
■ショップ
お土産
■その他
ボランティア控室、倉庫
内容
点数
手法
硝子嵌込、自動扉
静止画による周辺情報
唐津城から見える海原や虹の松原、
夕陽や四季の風景などのパノラマ動画
休憩しながら交流を育む場
1式
8枚
2台
防寒設備 解説パネル
AR映像
6台
映像
1式
1式
什器類
什器類
ステージ・被せケース
更新式
捕鯨、石炭、線香、和紙など
ケース、一部既存ケース
導入映像(唐津の歴史)
展示ケース
年表
年表
備蓄銭
中国、朝鮮、東南アジア系の陶磁器
蒙古襲来絵詞(写し)
中世山城の縄張り図、分布図、写真
年表
豊臣秀吉朱印状(文禄・慶長の役)
唐津城発掘遺物、瓦、土器、唐津焼
正保絵図
南蛮大砲
知行目録
大老の松(切株)
甲冑
刀剣類、鎧
藩領図
元禄絵図(相知)
唐津名勝案内(近代図書館)図入り
古文書
塩壺,鯛の鱗(唐津城の遺物)
鬼瓦
巡見使(文書)
庄屋文書
唐津城絵図
二の丸下屋敷平面図
古文書
当時の道具・膳 ほか
長行の兜 ほか
唐津城鳥瞰図 ほか
エアタイトケース
1式
5枚
7点
1式
1式
1台
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
7枚
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
1式
基礎設備
解説パネル
複製
基礎設備
実物
映像 基礎設備
解説パネル
解説パネル
実物
実物
実物
解説パネル
解説パネル
実物
実物
複製
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
実物
基礎設備
静止画による情報検索
動画による観光情報
唐津城周辺の航空写真
ステージ
唐津らしい遊び体験
武具を体験
築城を体験
既存造作を修理
修理
新規製作
カウンター、棚
2台
3台
1式
1式
1点
1点
1点
1式
1式
1式
1式
情報検索
映像
床材焼付
基礎設備
ハンズオン
ハンズオン
ハンズオン
基礎設備
既存模型
模型
基礎設備
1式
基礎設備
7
■1.展示改修のあり方
(2)整備の具体案-2
●地下1階/平面図
展示改修の
ポイント
・入館口を1階から地下1階へ変更し、スロープにて高齢者や障がい者の方にも配慮
・地下 1階から上階(1階)へのエレベーター又は階段昇降機を設置
・入館口のスロープは、石垣のトンネルなどの展示演出にて期待感を高める
8
●1階/平面図及びイメージスケッチ
展示改修の
ポイント
・唐津城の華やかなイメージを訴求し、「おもてなし」感のある空間づくりをめざす
・導入として城の歴史や魅力が一目でわかる当時の町割りをした城下町ジオラマ等を設置
・唐津ならではの体験コーナーやミュージアムショップなども設置
6代藩主の旗指物
絵図「神祭行列図」(大伸ばし)
9
●2階/平面図及びイメージスケッチ
展示改修の
ポイント
・中世から近世を中心とした唐津の歴史を時系列により整理し、実物資料などにて紹介
・原始、古代から近代までの唐津の歴史を紹介する導入映像の放映と年表を設置
・壁面展示ケースを整備するとともに、企画展示に対応するエアタイトケースも設置
壁面展示ケース
導入映像:唐津の歴史
10
●3階/平面図及びイメージスケッチ
展示改修の
ポイント
・捕鯨、石炭、線香、和紙などの当時の唐津の産業を「肥前国産物図考」をもとに紹介
・解説パネルは、他の産業の解説パネルと入れ替えが可能な更新式のパネルを設置
・唐津焼は、出土品や中里家寄贈品、市収蔵品など整理して覗きケースで展示
唐津の産業 肥前国産物図考
11
●4階/平面図及びイメージスケッチ
展示改修の
ポイント
・ギャラリービジョンでは、唐津城から見える海原や虹の松原などのパノラマ映像を放映し、
4階スペースの狭さを解消するとともに、5階展望所への誘引をはかる
・休憩・交流スペースとして、イスと飲物やお土産などの自動販売機を設置
ギャラリービジョン
休憩・交流スペース
12
●5階/平面図及びイメージスケッチ
展示改修の
ポイント
・暑さや寒さ、悪天候時の対策にガラス建具と自動扉を設置し、快適な展望空間をつくる
・展望の情報補完として、各方位の景色と連動した唐津の名所案内パネルを設置
・覗くと周辺観光地の案内情報が表示されるAR(拡張現実)望遠鏡を設置
名所案内パネル
ガラス建具
AR望遠鏡
望遠鏡を覗くと周辺の観光情報が表示されます。
13
■2.有識者会議の経緯
14
■2.有識者会議の経緯
(1)委員名簿
●有識者会議名簿
氏名
職名
備考
七
田
忠
昭
佐賀県立佐賀城本丸歴史館館長
有識者(歴史)
蒲
原
宏
行
佐賀県立名護屋城博物館副館長
有識者(歴史)
山
田
洋
唐津市文化財保護審議会会長
有識者(歴史)
河内野 信
恒
まちはミュージアムの会会長
有識者(まちづくり)
田中丸 昌
子
唐津ボランティアガイドの会会長
有識者(観光)
田
島
龍
太
唐津城館長(公益財団法人唐津市文化事業団)
指定管理者
中
尾
修
二
教育委員会生涯学習文化財課長
庁内会議メンバー
晃
都市整備部建築住宅課長
庁内会議メンバー
都市整備部まちづくり課長
庁内会議メンバー
峯
中
江
勉
坂
口
政
江
観光文化スポーツ部文化振興課長
庁内会議メンバー
古
川
光
博
観光文化スポーツ部観光課長
庁内会議メンバー
15
■2.有識者会議の経緯
(2)会議の経過
●有識者会議の経過
・日時:平成25年10月1日(火) 13:30~
・場所:唐津市民交流プラザ 5階会議室
・議題:①唐津城天守閣の現状と課題等についての所感
②現地視察
③唐津城天守閣の現地視察等についての所感
【第1回】
・日時:平成25年11月28日(木) 14:00~
・場所:唐津市民交流プラザ 第2会議室
・議題:①展示改修の方向性の決定
~展示改修の基本的なコンセプト
②唐津城天守閣展示改修のあり方を探る具体事例の紹介
【第2回】
・日時:平成26年3月6日(木) 14:00~
・場所:唐津市民交流プラザ 第2会議室
・議題:①唐津城天守閣展示改修基本計画策定(案)
【第3回】
16
■2.有識者会議の経緯
(3)議事録の概要
●有識者会議の主な発言要約
【第1回】
1.展示についての発言
・展示物の手入れが悪い。ライト(照明)が暗い。展示に、もっと遊び心が欲しい。
・外国の人に、展示物の歴史的背景など分かりやすい解説パネルが必要。
・展示物のアピールや宣伝不足。
・展示物の時代の流れがよく分からない。
・唐津の特色としては、歴代藩主が何人も変わった事。これを時系列にして、それぞれの
事件やエピソードを交えて紹介してはどうか。
・古文書が展示されているが、専門家にしか分からない翻訳だけになっているので、もっ
とわかりやすくした方が良い。
・展示のメインテーマをどう打ち出して行くか?それによって展示構成が決まる。コンセ
プト(テーマ)をどうするか?だ。
・全体のテーマがあると、来場者も理解しやすいと思う。
・城主が何人も変わって、歴史的資料が一緒に持って行かれ、藩系に関する資料が無い。
ただし、城下の庄屋が持っている古文書の中にも藩系資料に匹敵する物があるので、展
示改修計画と同時並行に、ボランティア等を活用して今ある古文書を解読するシステム
を作れば、改修完成時に展示資料としてそろう。
・1階:館内にトイレが無い、設置した方が良い。いろいろ展示物があるが、展示の脈略
が無い。唐ワンくん等は古くて展示用に製作していないので、唐ワンくんの空いている
着ぐるみを活用した方が良い。お城や城下町のジオラマは、再活用してフロアーの中央
に配置し、回遊して見られる様にしたらどうか。
・2階:槍が2本展示してあって、どっちが安田作兵衛の槍かわかりにくい。また、この
槍だけで、十分集客力があるので、国会図書館の錦絵など活用し、3帖ぐらいのスペ
ースで目立つように展示すべきだ。
・3階:展示されている唐津焼の分類が良くわからない、整理が必要。
・4階:レストスペースにしては狭すぎる、1階の売店に併設してカフェを設置したらど
うか。また、その際の業者選定時には、そこでしか食べられないメニューなどを提案
出来る業者を選んでほしい。
・5階:望遠鏡は無料でも良いかも。また、覗いたらAR(仮想現実)が見れる様な最新
式の望遠鏡を設置したらどうか。
・唐津城は、テレビや映画のロケ地として使われていたので、その撮影場所等を名物にす
るなどの活用を考えたらどうか。
・2階の展示は、江戸時代の5人の藩主に絞って良いのでは。それぞれの藩主のエピソー
ドを交えて展示・紹介したらどうか。
・最新機器も時間が経てば古くなるので、改修時のお金の掛け方を考えてほしい。
・1階の兜等が展示されているが説明が無い。展示場所もどうかと思う。
・4階の各地の城郭写真はいるのか?それより、2階の展示を江戸時代に絞るのなら、4
階で、中世時代の松浦党など唐津の歴史等を紹介した方が良い。
・3階の唐津焼展示を整理して、唐津の一時期の産業と暮らしの様なテーマで、展示構成
をしたらどうか。
17
・古文書の解読は、もっと時代背景などわかりやすく説明した方が良い。
・施設が中途半端な位置付けにならない様に注意が必要。
・博物館と位置付けるなら、現物資料の修復や整備が必要で、展示資料のクリーニング予
算をつけるなど、現存資料のブラシュアップが必要。また、組織体制として博物館機能
を考えた時に学芸員の配置などの運営管理の課題がある。
・観光施設と位置付けるなら、思い切ってアミューズメント施設と考え、複製を活用した
空間づくりやARなど最新情報機器の設置が出来る。要検討である。
・4階をカフェスペースにするなら、窓際の床を上げて、そこを客席にするなど景観を活
かした空間を作ったが良い。
・鎧や着物の着用体験、記念写真など、予算をあまりかけずに出来る体験スペースを設け
ると良い。特に、外国人は喜ぶ。
・キャプションの文字が小さい。
2.設備についての発言
・開館が古いと言っても、そもそもエアコンが無いのはなぜか?
・スペース的に館内にエレベーターの設置は難しそうだが、エスカレーター等の実現性は
検討してほしい。
・ハード面のバリアフリーについては、どのあたりで折り合いをつけるか。
・唐津城天守閣の売りは、やはり5階の展望所。より良い附帯サービスが必要。
・照明の当て方だけでも、展示物の見え方が変わる。展示物の価値がわかる様な、照明等
の演出は必要だ。
・内装は変えた方が良い。階段のタイル壁や窓が少ない。
・実際に施設を見るとバリアフリーは、かなり難しいと感じた。特に、入口をどう考える
か?地下からの入口はどうか?検討が必要だ。
・イス式のエレベーターなど階段昇降機を設置してはどうか。
・5階展望所は、寒い時期はどうするのか?工夫が必要。また、各階に窓が必要?要検討。
3.運営についての発言
・開館後、半世紀を過ぎ施設の基本的な考え方、そのもののコンセプトがずれて定まって
いないと感じる、指定管理者の立場としても整理したい。また、展示物に対する視点も
所轄部署等によって定まっていない。
・出入口や館内の導線の問題など、トータル的に考え方を出してほしい。
・以前よりは、外国語表記も多くなっていたので、少しは見やすいと思った。ただし、表
記の内容については、今後要検討。また、施設専任のボランティアガイドが必要。
・4階のカフェスペースは景観の活用など空間演出が必要。ただし、少し手狭だと感じた。
・人員体制の問題がある。人(スタッフ)が大事で、ガイドやおもてなしなど人の記憶に
残る人員サービスの提供が必要と思う。
・これまで展示ケースのクロス貼り替えやキャプションの修正・追加など、何度か改修を
やってきたが、ほぼ年中無休なので工事時間が取れないのが課題だった。今回の改修で
は、しっかりと工事期間を設けた方が良い。
・館内の導線をはじめ、天守閣周辺の桜の木や階段、エレベーターなど全体的な導線も考
慮する必要があると思う。
18
4.その他の発言
・唐津城は舞鶴公園を中心とした城内地区のシンボル。今後、修復される旧高取邸なども
含め城内の回遊性を高めるコンセプトも必要。
・広い意味での展示物として、城内の桜の木が傷んでいる。花見の時期には、集客力もあ
るので、桜の木の修復も考えてほしい。
・今、石垣再築整備で天守閣が宙に浮いている。他にも例が無く、今しか見れない物なの
で積極的にPRしないと、もったいないと思う。
・3階の唐津焼の展示に関しては、市として唐津焼美術館の構想もあるので、それとの関
係も考慮して計画したい。
・視察が出来なかったが、茶室などのその他附帯施設についても活用方法を考えてほしい。
・唐津城は学術的では無く、やわらかく観光を目的にした施設にした方が良い。
・まちづくりの視点で考えると舞鶴公園はセットなので、唐津城を中心とした公園内の整
理も必要と思う。
【第2回】
1.展示についての発言
・事例の説明にあった犬山城等のライト(照明)使い方が上手い、センス良い演出は大事
だ。また、参加体験型展示の事例で、平戸のオランダ商館では、当時のオランダの遊び
が体験出来た。数は多くないかもしれないが、唐津ならではの体験はぜひ必要だと思う。
・限られたスペースなので唐津城ならではの体験が出来れば良いと思う。例えば、唐津の
コマは独特なので、子供たちにコマ回し体験させるなど、この様な物を集めたら面白い。
・また、織田信長の古文書があるらしいので、レプリカを造って積極手にPRして集客す
るなど、唐津に特化して集客する必要がある。
・織田信長の古文書は、戦国時代に小笠原氏に送られた物で唐津城には関係がない。それ
より、庄屋たちが残した古文書が、江戸時代の庶民の生活がわかるので面白いと思う。
ただし、展示に際しては、事例説明にあった様に見せる演出に工夫が必要。
・実際に体験したが、刀の重さ比べは面白い。
・明治時代の物だが「唐津城絵図」は、唐津のお城や町並み、おくんち等のシーンなどが
描かれているので、事例説明であった屏風の様に、大型モニターで自由自在に拡大して
見れれば、唐津をわかりやすくPRする展示になると思う。
・唐津城と城下町の歴史と魅力を発信していくのが一番良いと思う。また、「おもてな
し」の観点から市民ボランティアの控室新設は大事。
・予算の中で実施なければいけないので、最低何をやるのか?唐津の魅力を伝えるには、
古文書、曳山、肥前国産物図考を利用した方が良いと考える。
・展示に関しては、唐津に特化する物になるだろうが、ボリュームは決定した方が良い。
また、展示物としては、唐津のガイダンス展示が一つの大きな目玉になるのではないか
と思う。
2.設備についての発言
・唐津城と城下町の歴史と魅力を発信していくのが一番良いと思う。また、「おもてな
し」の観点から市民ボランティアの控室新設は大事。
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・展望所は、冬は寒いのでガラス窓で仕切るなど寒さ対策を検討してほしい。また、唐津
城の入口階段が2mの高さがあるので、地下に入口を設けられないか?そこから、4階
まで小型エレベーターが設置可能ではないか?5階へは階段昇降機を設置等々の検討も
必要。
・まちづくりの視点で、唐津城の展示改修を活かす上でも周辺整備をきっちりとやらねば
と考えている。また、唐津城を基点に「まち歩き」をしてほしいと言う思いもあり、あ
る程度ルート設定も行っているが、ハード面の障害(案内板の不備やバリアフリーな
ど)をチェックし、今後の課題として解決したい。
・事業計画では東側のトイレ、売店および茶室などの新築や建て替え等も可能なので、天
守閣に納まりきれない機能や用途を、他の施設に持たせられる事も出来る。舞鶴公園全
体として整備・活用する事も視野に入れて検討していただきたい。
・ハード面については、エアタイトケース、エアコンなど基本的な条件整備は必要。
3.運営についての発言
・コンセプトチャートは良くまとまっている。ただ、実際の具体策案がたくさん出てきて
いるが、かなり費用がかかりそうだ。コストとの見合いが必要だと思う。
・実施方針の中に唐津の魅力発信「まち歩き」の情報発信ステーション「歴史文化・観光
情報の総合ガイダンスの整備」とあるが、たくさんの唐津の観光情報等を、すべて唐津
城でわかる様にする総合案内機能が必要なのかは疑問?
・コンセプトチャートに記載してある、これだけの内容が予算の問題を別にして、実現す
れば日本一の施設になると思う。何年もかけて整備をしていくだろうが、唐津城が唐津
の歴史的・文化的な情報発信施設になってほしい。
・それに併せて、「まち歩き」の前提として唐津の中の歴史・文化財の整備が必要。水野
氏のお墓に行くには道が通れない?農村に民間塾を開き優秀な人材を育てた吉武法命の
塾の跡やお墓を知らない見学出来ない?など、その様な歴史・文化財を見つけて活かす
のが大事。
・唐津城は鏡山以外に、唯一市内を展望できる場所。ここからの「まち歩き」を案内する
役割は期待できる。また、遠方の施設への道しるべの案内も必要。
・ボランティアガイドの人材確保が重要。「唐津コンシェルジュ」結成の動きもあるので、
唐津全体のまとまりがあるガイドの組織体制が望まれる。
・コンセプトチャートの気になる点として、「総合ガイダンス施設」とあるが単なるガイ
ド施設では無く、唐津城の魅力を引き出してほしい。また、「唐津を体験する」どんな
事で?どの様に「市民参加」させる?人・組織の問題をどうするか?等々、今後進めて
いく上で、具体性が必要になるだろう。
・今後、運営組織が重要で、一番難しいのは人材育成。人材を育てる体制づくりが必要で、
ここを考えなければ絵に描いた餅になる。
4.その他の発言
・施設の方向性をどうするのか?軸足として、市外から訪れる人を受け入れて唐津を紹介
する観光施設と考えた方が良いのではないか。市民を受け入れる文化施設となると、
色々と細かい制約が出てくると思うが。
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・事務局を観光課が担当しているので、どちらかと言えば観光施設の方に軸足を置いてい
る。だからと言って、展示物をないがしろにはしたくは無い。建物のキャパがあるが、
ある程度はお互いに共存したいと考えている。
・集客については、普遍的(一般的)な内容でも集客力があれば良いと思う。それで集
まった人達に、唐津の魅力を知ってもらえば良いのではないか。
・秋月は何故だか何度でも行ってみたくなる。昔ながらの城下町の風情が残り、雰囲気が
ある。唐津も一部分でも良いので、昔ながらの城下町の町並みを再現したらどうか。
・旧施設を、そのまま戻すのではなく活きた改修整備が必要。お茶室や売店など、天守閣
で対応出来ない機能・役割を持たせる事も十分可能と考える。
【第3回】
1.展示についての発言
・展示改修に伴い、現在唐津城天守閣に展示されている市内の方等から寄託された展示資
料については一旦返却して、必要と思われる展示資料のみ所有者の方との寄託・寄贈な
どの確認作業を行ない、場合によってはレプリカの製作をしたい。
・今井家の展示資料は寄贈いただいたが、傷みもあるので修理を進める。また、小笠原家
や市内にある資料についての調査は続行中だがどのレベルまで調べるのかは検討が必要。
・アナログな物ほど劣化が少なく、デジタルな物ほど劣化が大きい。特に映像は、すぐに
古くなる。アナログ的で簡単な物ほど、古くなっても面白い。
・城下町ジオラマに、人物やお祭りなどの生活シーンを入れるなど、こだわった補修すれ
ば、映像などデジタルに頼らなくても見ごたえのある展示物になると思う。また、シア
ター等の映像の内容は10年一度変えられれば良いだろう。
・天守閣のジオラマは学術的根拠が無いので魅力に欠ける、城下町ジオラマも町割りが良
くわからないのでは意味が無いのではないか。また、ガラスケースに入ったジオラマの
展示手法は古い。
・1階は導入展示なるので、もっと唐津城や唐津の地理的な情報を伝えるべきだ。唐津城
の全体のジオラマが欲しい。出来れば城下町まで入ったジオラマが出来るとベスト。新
しくジオラマを作り直せないのなら、唐津の地形を表す物がいる。
・まち歩き総合ガイダンス施設としているが、5階展望所のAR望遠鏡や名所案内パネル
等だけでは弱いのではないか?1階に唐津全体を示す物が欲しいと思う。
・唐津城なので1階に入ったら、すぐに近世のイメージをジオラマ等で創り上げた方が良
いのではないか。また、2階だけで歴史展示は手狭だと思うので、寺沢氏を1階に降ろ
しても良いと思う。松浦党をどこもで、展示するかは検討が必要。
・唐津は城下町の町並みを残しているので、古地図を持ってまち歩きをすると楽しい。古
地図通りに城下町のジオラマがなっていたら、まち歩きをしたくなると思う。
・ジオラマやまち歩きのテキストに、古地図を活用したら良いと思う。
・名護屋城博物館もジオラマは人気があり展示施設の顔になるので、予算がかかるかもし
れないが、ちゃんとしたジオラマを作り直した方が良いのではないか。
・築城400年を機に行われている「石垣修復工事」の情報も観光資源のひとつとして活
用してほしい。工事の概要説明等の紹介コーナーを設けてほしい。
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2.設備についての発言
・施設内の昇降設備については、耐震診断の結果でエレベーター設置の可能性があるかも
しれないが、現時点ではエレベーターを設置しない事を前提に計画を進める。
・もしエレベーターを設置すると、施設の真中の上り又は下りの階段部分で、地下1階か
ら3階までは可能かもしれない。
3.運営についての発言
・旧高取邸では、説明ボードとイヤホンガイドを準備しているが、やはり、人が人に伝え
るボランティアガイドの役割が、とても大きくなっているのを実感している。ただし、
しっかりとおもてなしが出来るボランティアガイドは、すぐには育たない。
・唐津城では、まず説明ボード等の表記物を充実させる事が重要だと考える。その内容を、
より深く言葉で説明する事で、ボランティアガイドの育成にもつながると思う、
・文化財の展示と観光の両面では運営が難しいのではないか?
・旧高取邸は20数名のボランティアガイドとスタッフでまわしているが、唐津城は大き
な施設なので、かなりの人数も必要だろう。
・ボランティアガイドに働いてもらうとなると、ボランティア組織の母体をはっきりとさ
せておくべきで、市観光課または、文化事業団が母体となって組織を作って、勉強会等
を実施し、組織を強化して行く必要がある。
・ボランティアの人材不足は現実問題として多いので、人を育てる役割を母体に担ってほ
しい。また、勉強や会議、交流の場として、ボランティアの控室は大切だと思う。
・今回の展示改修を契機に、大きく充実した唐津市のボランティア組織が出来て、他の施
設にもボランティアを派遣するなど、ビジネス化が出来れば理想だ。
・ボランティアガイドは、立ち上げるのも維持するのも大変。ボランティアの方に負担を
感じさせずに、モチベーションを上げさせ、楽しみ方のひとつとして感じてもらえなけ
ればいけない。
・入場口については、唐津城天守閣が開館した当初の方法(地下1階からの入場)が良い
のではないか。またボランティア控室等は今後復元する周辺施設を利用する事も出来る。
・1階のデジタルコンシェルジェ等の案内情報的な部分は、無料に出来ないか?例えば、
隣接の売店等の施設に設置するとかはどうか。
・まち歩き総合ガイダンス施設ならば観光協会のデスクを置いて、人を常駐させたらどう
か。常駐が難しければ、TV電話でつなぐと言う方法もある。
・唐津に訪れた人が始めに唐津城に来るので観光案内のニーズはある。東側の駐車場に観
光案内所を置けないか?と観光協会にも打診をしているので、今後検討して行きたい。
4.その他の発言
・今私たちの関心は、寺沢氏以前の唐津城築城を証明する旧石垣が出てきた事。幕府の文
書等が記述していた築城年と違っている点は、歴史的な事で全国的にPR出来ると思う。
この旧石垣の実物を、何とかして唐津城の観光資源として見せられないかと考える。
・旧石垣は現石垣に被さっている状態なので、実物を見せる場合には強度的に問題がある
かもしれない。
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・実物を見せる他に、ここに旧石垣あると言う表現表示やレプリカを製作するなどの方法
で説明する事も出来る。また、映像や写真は文化財が記録しているので、これを活用す
るのは可能と思う。
・旧石垣の件は、今後の唐津城の全容解明を行なう時間のかかる作業だと思う。舞鶴公園
や唐津城全体の整備計画の中で城の縄張りなど有識者を交え、今回の天守閣内部の展示
改修とは切り離して、長期的視野で検討する課題だと考える。
・石垣は城築を語るには必要な物。これを内部の展示にどう活かすか?だが、今回の計画
には企画展示コーナーが設けてあるので、改修オープン時までの調査成果の展示や段階
的な企画展も可能ではないか。
・ゆるキャラがいると、子ども達が集まる。ぜひ、築城400年を記念して誕生した唐ワ
ンくんが唐津城にも登場してもらえる様な協力を観光協会と協議してほしい。
・今回の計画で唐津城は、まち歩き総合ガイダンス施設となっているが,大島邸も観光唐
津の結節点と言っているので、今後、言い方の調整が必要だと思う。
・唐津城の近くに昭和バスの本社がある。そこをバスの発着所にするなど、唐津城を基点
とした、公共交通機関の整備も検討してほしい。
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■3.資料編
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■3.資料編
●第1回配布資料①
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(1) 有識者会議配布資料
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●第1回配布資料②
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●第2回配布資料①
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●第2回配布資料②
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■3.資料編
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(2)中近世の展示資料(参考)
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