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春風に乗ってやってくる 雪国の知恵が生み出した 黄金果実「氷室リンゴ
す! ってま 頑張 ぽらーの OPENING STORIES あ い・の う・ど に生 きる イーハトーブの大地の新鮮で安全な農畜産物は、 「いい土」と「きれいな水」、そして農家の「愛情」が育んでいます。 2 3 1. 愛情をたっぷり受けて堂々と立ち並ぶ 3 千 本のリンゴの樹に囲まれて 2. 西和賀町にあ CONTENTS / NO.194 /平成 26 年[2014] 4月号 るJAの氷室。雪が天然冷蔵庫機能を果た す 3. バランスよく果実を付けるための剪定作 ② 愛農土に生きる ぽらーの OPENING STORIES 特集 ④ 平成 26 年度 新採用職員 地域の話題 ⑧ ぽらーの NEWS 業は1月~3月に行われる。切るだけではな 4 5 く、紐で枝をくくり木の成長する方向までも誘 導する。樹々の持つ特性を知り尽くす洋一さ んの職人技が光る4.シナノゴールドは、甘さ と酸味のバランスが良く濃厚でありながらも、 さっぱりとした味わい。固めの果実と果汁の 多さ、 食感の良さが特徴5.3月に誕生した 「若 手りんご生産者グループ」 。意見や情報の交 換の場、若手農業者の仲間作りの場として 期待が高まる。忍さんは委員に就いた 1 ⑭ ちゃぐりんスクール ※ 氷室リンゴ (シナノゴールド) ンゴのおいしい季節といえば?誰もが ﹁秋﹂と即答するだろう。しかし東北に は春の陽気が漂うこの時期に 旬 を味わえ る﹁ ※氷室リンゴ﹂がある。口にすると、パリッ とした歯ごたえとシャッキシャキとしたみず みずしさに驚かされる。爽やかな香りととも に新鮮な果汁が弾け飛び、甘味と酸味の絶妙 33 なハーモニーが口中に広がる逸品だ。 東和町の山間に見事に広がる小原洋一さん のリンゴ畑。 年前、組合を立ち上げてゼロ から栽培に挑み、絶えず学び研究を続け、こ の広大で美しい圃場を作りあげてきた。﹁お れの代で終わりだと思っていたんだけどね﹂ と話す洋一さん。 しかし幼い頃から偉大な 親 父の背中 を目に焼き付けてきた息子の忍さ んが、2年前に﹁俺、リンゴやるから﹂と突然 に仕事を辞め就農。父・洋一さんが人生を懸 けて築きあげた土台と歴史を受け継いだ。﹁親 父 の リ ン ゴ 畑 を 守 り 続 け、 発 展 さ せ て い く ﹂ と語る力強い眼差しが、親子の強い絆と未来 への固い決意を感じさせてくれた。 リンゴ農家は一年中、樹々と向き合い細や かな作業を行い続けている。永年、リンゴ栽 培に愛情を注ぎ、樹と会話し続けてきた洋一 ㉒ JA からのお知らせ─ INFORMATION さん。そんな親父の 技術と思い を受け継ぐ 大きくなったら─ぼくの夢わたしの夢─ 支店行動計画 ハートでクッキング スマイルレポート 2014 年 5月の星占い ぽらーの川柳 読者の掲示板 クロスワードパズル 家の光 忍さん。最高のリンゴ作りに誇りを懸ける親 子のリレーが、季節を飛び越えた 旬 の味覚 組合員の広場 ⑱ プラザ ぽらーの を私たち消費者に届けてくれている。 ⑰ 健康百科/トラブル対策講座 リ ⑯ 営農情報 花巻農協花巻地域果樹生産部会東和支部 花巻農協若手リンゴ生産者グループ委員 よう いち 小原 洋一さ ん(65)◉ 花巻市東和町 しのぶ 忍さん(33) 春風に乗ってやってくる 雪国の知恵が生み出した ※ 黄金果実「氷室リンゴ 」 ひ むろ 氷室で冬眠する林檎たちが春の訪れと共に 目を覚ます。その奥には愛情を注ぎ続ける 農業者がいる事をご存じだろうか… 人生を懸けた33 年の歴史と受け継ぐ強い意志。 親子で営む広大な林檎畑でその熱き思いを伺った。 ㉔ 宮沢賢治幻影 光と風と ※西和賀町で行われている、 雪を使用した天然冷蔵庫「氷室」で貯蔵されているリンゴ。前年11月に収穫された 「シナノゴールド」がうまさを閉じ込めたまま眠っている。氷室には花きや農作物など、 様々 な作物を出荷まで保管するが、リンゴの品種は日持ちの良さが特徴の「シナノゴールド」のみが保管される。本誌9ページでも紹介中。 3 2014 APR. ぽらーの花巻 ぽらーの花巻 2014 APR. 2