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第2章 社会福祉法人の事務処理

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第2章 社会福祉法人の事務処理
第2章
社会福祉法人の事務処理
第1節
社会福祉法人の事務処理(毎年度行うもの)
第2節 社会福祉法人の事務処理(都度行うもの)
- 55 -
第1節
1
社会福祉法人の事務処理(毎年度行うもの)
予算及び事業計画の策定
(1)時期
毎会計年度開始前(3月)
(2)手続き
理事長 にお いて編 成し 、評議 員会 の意見 を聴 いた後 に理 事会の 同意 を得
る。
(3)根拠
社会福祉法人定款準則第17条(評議員会を設置しない法人)
社会福祉法人定款準則第22条(評議員会を設置する法人)
2
決算書及び事業報告書の作成
(1)時期
毎会計年度終了後2か月以内(5月)
(2)手続き
会計責 任者 は毎会 計年 度末日 にお いて決 算整 理を行 い、 総勘定 元帳 及び
各種補 助簿を 締め切 り 、 決算 財務諸 表(財 産 目録、 貸借対 照表、 収 支計算
書、決 算付属 明細書 ) を作成 して、 これを 理 事長に 提出す る。 そ の 後、監
事の監査を経てから、理事会の認定を得る。
また、 法人 事業及 び施 設の経 営状 況につ いて の事業 報告 書を各 責任 者に
おいて作成し、理事長に提出する。
(3)根拠
社会福祉法第44条
社会福祉法人定款準則第18条(評議員会を設置しない法人)
社会福祉法人定款準則第23条(評議員会を設置する法人)
- 56 -
3
監事監査及び決算理事会(評議員会)の実施
(1)時期
毎会計年度終了後2月以内(5月末)
(2)手続き
①理事 長は、 提出さ れ た決算 及び事 業報告 書 の各原 案を承 認した 段 階で監
事に提出し、監査を実施させる。
②監事 は、会 計監査 及 び業務 監査を 実施 し 、 決算理 事会( 評議員 会 )まで
に監査報告書を作成して報告する。
③決算 理事会 (評議 員 会)に おいて 、理事 長 は決算 及び事 業報告 書 の説明
を行い 、監 事から 実施 した監 査に ついて 意見 を徴し 、( 評議員 会の 意見
を聴いた後に)理事会の認定を得る。
※理事 会の認 定を受 け た決算 財務諸 表及び 監 査報告 書につ いては 、 各事務
所に備 えて 置くと とも に、当 該法 人が提 供す る福祉 サー ビスの 利用 を希
望する 者そ の他の 利害 関係人 から 請求が あっ た場合 には 、正当 な理 由が
ある場合を除いて、これを閲覧に供しなければならない。
(3)根拠
社会福祉法第44条
社会福祉法人定款準則第11条・第18条(評議員会を設置しない法人)
社会福祉法人定款準則第11条・第23条(評議員会を設置する法人)
4
資産総額変更登記
(1)時期
毎会計年度終了後2か月以内(5月)
(2)手続き
主たる事務所所在地の法務局に必要書類を提出する。
※必要書類…監事監査報告書・決算理事会議事録・決算財務諸表等
(注)資 産総額 変更登 記は5月 末日ま でに実 施するこ ととな るので 、監事監
査及び決算理事会はそのことを考慮し開催すること。
(3)根拠
組合等登記令第3条3項
- 57 -
5
社会福祉法人現況報告書の提出
(1)時期
毎会計年度終了後3月以内(6月末)
(2)手続き
「社会 福祉法 人現況 報 告書」 に必要 事項を 記 載し 、 板橋区 長 あて に 、添付
書類(※)とともに2部提出する。
※添付書類…事業報告書
前会計年度末における貸借対照表
前会計年度の収支計算書
(法人の決算書に代えて添付することも可能。)
(3)根拠
社会福祉法第59条第1項
社会福祉法施行規則第9条
6
理事会(評議員会)の開催
(1)時期
必要に応じて
(2)審議項目
(ⅰ)理事会の要決議事項(P40)
評議員会の要決議事項(P44)
※根拠通知
「社会福祉法人指導監査要綱の制定について」(平成13年7月23
日付雇児発第487号・社援発第1274号・老発第273号)
(ⅱ)補正予算
予算成立後次のような理由によって当該予算に過丌足が生ずることが
予見される場合、その事態に対応して予算の変更をするのが補正予算で
す。
①社会福祉法人の運営に要する経費の予算に丌足が生じる場合
②特に緊急に必要となった経費の支出が生じる場合
- 58 -
(3)書面による表決
書面 による 表決 を認める場 合には 、定 款第9条に 下記の 項を 加える必要
があります。
書面 により 議決 権を行使す る理事 から は、欠席の 理由及 び付 議事項に対
する意見 を表 示した 書 面を徴し てく ださい 。 なお、委 任状 による 出 席は認
められておりません。
6
前項の場合において、あらかじめ書面をもって、欠席の理由及び理
事会に付議される事項ついての意思を表示した者は、出席者とみな
す。
(4)根拠
社会福祉法人定款準則第9条(評議員会を設置しない法人)
社会福祉法人定款準則第9条・第13条(評議員会を設置する法人)
- 59 -
第2節
1
社会福祉法人の手続き(都度行うもの)
役員(理事・監事)及び評議員の選任
(1)時期
任期満了前
(2)手続き
【役員の選任】
(ⅰ)役員の選任
評議員会で選任し、理事会の同意を得て理事長が委嘱する。
(評議 員会 を設置 して いない 場合 は 、理 事会 の同意 を得 て理事 長が 委嘱
する。)
(ⅱ)代表理事(理事長)の選任
任期初日等に理事会を開催し、新理事による互選を行う。
(ⅲ)理事の任期…2年を超えることはできない。
【評議員の選任】
(ⅰ)評議員の選任…理事会の同意を得て理事長が委嘱する。
(ⅱ)評議員の任期…2年を超えることはできない
(3)選任のモデルスケジュール例
現任期
H22.4.1~H24.3.31
H24.3.20
(現任期終了前)
H24.4.1
新任期
H24.4.1~H26.3.31
・選任関係書類の作成
・評議員会、理事会開催通知の発送
評議員会の開催
・新役員の選任
理事会の開催(任期初日)
・理事長の互選
・職務代理者の指名
・役員への委嘱状の交付
・評議員への委嘱状の交付
・役員、評議員名簿の作成
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理事会の開催
・新役員の同意
・新評議員の選任
(4)選任に必要な書類
○必要
△提示が必要
役員
×丌要
評議員
新任
再任
新任
再任
履歴 書 (※ 1 )
○
○
○
○
就任 承 諾書 ( ※1 )
○
○
○
○
身分 証 明書
○
△
×
×
印鑑 登 録証 明 書
○
○(※2)
×
×
○
△
×
×
○
○
○
○
○
○
○
○
成 年 被 後 見 人 及 び 被 保佐
人 と し て 登 記 さ れ て ない
こと の 証明 書
親 族 そ の 他 特 殊 の 関 係が
ある 者 に関 す る申 立 書
委嘱 状
※1
履歴書及び就任承諾書に押印する印鑑は、実印であることを要する。
※2
変更がある場合のみ必要。
(5)根拠
社会福祉法第36条・第37条・第38条、
社会福 祉法 人定款 準則 第5条 ・第 6条・ 第7 条 ・第 10 条 (評 議員 会を
設置しない法人)
社会 福祉法 人 定 款準則 第5 条・第 6条 ・第7条・ 第10 条・ 第16条・
第17条(評議員会を設置する法人)
- 61 -
2
代表者の変更登記及び届出
(1)時期
代表者の選任後2週間以内に登記し、遅滞なく
(2)手続き
(ⅰ)代 表理事 の登記 …主たる 事務所 所在地 の 法務局 に必要 書類を 提出する
(ⅱ)代表理事変更の届出…代表理事変更登記終了後、遅滞なく「変更届」
を各事業所管課あてに、提出すること。
※代表 者が再 任の場 合 でも、 新たな 任期に お ける代 表者と しての 登 記が必
要です。
(3)根拠
社会福祉法第28条
組合等登記令第2条・第6条
3
欠員役員の補充(欠員評議員の補充)
(1)時期
遅滞なく
(2)手続き
役員(評議員)の選任…定款の手続に基づき選任を行う。
(3)根拠
社会福祉法第36条・第37条・第42条、
社会福祉法人定款準則第5条・第6条・第7条(評議員会を設置しな
い法人)
社会福祉法人定款準則第5条・第6条・第7条・第16条・第17条
(評議員会を設置する法人)
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4
定款変更(認可申請)
(1)時期
定款を変更する事由が生じた時点で、遅滞なく
(2)手続き
(ⅰ)理事会で理事総数の3分の2以上の同意を得る。
(評議 員 会 設置の 法人 の場合 、先 に評議 員会 で評議 員の 意見を 聴く 必要
があります。)
(ⅱ)「 定款変 更認可 申請書」 を 、板 橋区長 あてに必 要な書 類とと もに2部
提出すること。
※所轄庁の認可を受けなければその効力を生じません 。
(注1)事業目的の追加や公益事業の追 加等登記事項に変更が生じたときは、
変更の登記をしなければなりません。
(注2)法人の行う事業が都内2以上の区市 町村の区域にわたる場合は、東
京都知事の認可となります。また、当 事業が2以上の都道府県の区域
にわたる場合は、都知事を経由して関東信越厚生局長又は厚生労働大
臣の認可となります。
(注3)理事・監事・評議員の定数変更等は、認可後に行うことになります 。
(3)根拠
社会福祉法第43条第1項、社会福祉法施行規則第3条、
社会福祉法人定款準則第25条(評議員会を設置しない法人)
社会福祉法人定款準則第30条(評議員会を設置する法人)
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5
定款変更(届出)
(1)時期
定款を変更する事由が生じた時点で、遅滞なく
(2)手続き
(ⅰ)理事会で理事総数の3分の2以上の同意を得る。
(評 議員 会 設置 の法人の場 合、先 に評 議員会で評 議員の 意見 を聴く必要
があります。)
(ⅱ)「 定款変 更認可 届出書」 を板橋 区長 あ てに、必 要な書 類とと もに2部
提出すること。
※下記 の項目 のみの 定 款変更 につい ては、 届 出をも って足 り ると さ れてい
ます。
・事務所の所在地
・資産に関する事項(基本財産の増加に限る。)
・公告の方法
(注) 法人の 行う事 業 が都内 2以上 の 区市 町 村の区 域にわ たる場 合 は、東
京都知 事が 受理 し ま す 。また 、当 事業 が2 以 上の都 道府 県の 区域 にわ
たる場 合は 、 都 知事 を 経由し て関 東信 越厚 生 局長又 は厚 生労 働大 臣が
受理することになります。
(3)根拠
社会福祉法第43条第3項
社会福祉法施行規則第4条
社会福祉法人定款準則第25条(評議員会を設置しない法人)
社会福祉法人定款準則第30条(評議員会を設置する法人)
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6
基本財産の処分承認
(1)時期
基本財産を処分する事由が生じた時点で、遅滞なく
(2)手続き
(ⅰ)理事会で理事総数の3分の2以上の同意を得る。
(評 議員 会 設置 の法人の場 合、先 に評 議員会で評 議員の 意見 を聴く必要
があります。)
(ⅱ)「 基本財 産処分 承認申請 書」 を 板橋区 長 あてに 、必要 な書類 とともに
2部提出すること。
(ⅲ)所 轄庁 の 承認が あったの ち、当 該財産 を処分し た時点 におい て速やか
に定款変更認可申請(基本財産の減)の手続をとることが必要です。
(注)法人の行う事業が都内2以上の 区市町村の区域にわたる場合は、東
京都知事が承認権者となり ます。また、当事業が2以上 の都道府県の
区域にわたる場合は、都知事を経由して関東信越厚生局長又は厚生労
働大臣が承認することになります。
(3)根拠
社会福祉法人定款準則第14条(評議員会を設置しない法人)
社会福祉法人定款準則第19条(評議員会を設置する法人)
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7
基本財産の担保提供承認
(1)時期
基本財産を担保に提供する事由が生じた時点で、遅滞なく
(2)手続き
(ⅰ)理事会で理事総数の3分の2以上の同意を得る。
(評議 員 会 設置の 法人 の場合 、先 に評議 員会 で評議 員の 意見を 聴く 必要
があります。)
(ⅱ)「 基本財 産担 保 提供承認 申請書 」 を板 橋区長 あ てに、 必要な 書類とと
もに2部提出すること。
(注1)根抵当権の設定は認められません。
(注2 ) 法人 の行う 事 業が都 内2以 上の区 市 町村の 区域に わたる 場 合は、
東 京 都知 事が 承認 権者と な り ま す。 また 、 法人 の 行う 事業 が2 以 上
の 都 道府 県の 区域 にわた る 場合 は、 都知 事を経 由 して 関東 信越 厚 生
局長又は厚生労働大臣が承認することになります。
(3)根拠
社会福祉法人定款準則第14条(評議員会を設置しない法人)
社会福祉法人定款準則第19条(評議員会を設置する法人)
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8
定款変更の登記
(1)時期
定款変更の認可後、遅滞なく
(2)手続き
主たる事務所所在地の法務局に必要な書類を提出する。
○登記事項(組合等登記令第2条)
(ⅰ)目的及び業務
(ⅱ)名称
(ⅲ)事務所
(ⅳ)代表権を有する者の氏名、住所及び資格
(ⅴ)存立時期又は解散の事由を定めたときは、その時期又は事由
(ⅵ)組合等登記令別表1の登記事項の欄に掲げる事項
(代表権の範囲又は制限に関する定めがあるときは、その定め)
(資産の総額)
(3)根拠
社会福祉法第28条
組合等登記令第2条・第3条
9
登録免許税の非課税措置
(1)時期
必要に応じて
(2)手続き
「登録 免許税 法別表 第 3の1 0の項 の 第3 欄 の第1 号に掲 げる登 記 に係る
証明願 」 に 必要 事 項を 記載し 、各 事業所 管課 あてに 、必 要書類 を提 出す
ること。
(注) 東京都 又は 板 橋 区が所 轄庁で ある 法 人 であっ ても、 申請丌 動 産の所
在地が 東京 都 外 であ る 場合に は、 当該 丌動 産 の所在 地を 所管 する 行政
庁へ申請することとなります。
(3)根拠
登録免許税法第4条第2項
登録免許税法施行規則3条
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