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メキシコ ~国営石油会社の独占に事実上の終止符~

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メキシコ ~国営石油会社の独占に事実上の終止符~
2013年12月13日
楽読
(ラクヨミ) Vol.747
メキシコ
~国営石油会社の独占に事実上の終止符~
メキシコ連邦議会の上下両院は、同国の石油資源開発への外国資本の参入を可能にするエネルギー
改革法案などを12日までに相次いで可決しました。今後、さらに地方議会の承認も必要ながら、その過半
を改革推進派が押さえていることから、連邦議会の通過によって同法案の成立は確実視されています。
1938年に石油産業を国有化したメキシコは、75年ぶりの大きな政策転換を迎えつつあります。
同国は世界有数の産油国であり、石油関連税収への依存度が高いにもかかわらず、国営石油会社
メキシコ石油公社(ペメックス)の独占による非効率な運営や投資不足などから油田開発が大幅に遅れ、
原油生産量は2004年から2012年までに約24%減少しました。今回の法案は、メキシコ政府と外国の石油
企業が石油や天然ガス、そこから得る利益を分け合う契約を締結することを可能にするもので、海外から
の投資を呼び込むことにより、石油事業の立て直しを狙ったものです。なお、同国は、非在来型エネルギー
の推定埋蔵量も多く、シェール・オイルで世界第8位、シェール・ガスでは第6位とされています。これら資源
の開発では、専門技術・ノウハウを有する外国企業の参画が不可欠と考えられるだけに、エネルギー改革
は、北米でのシェール・ブームをメキシコにも広める可能性があります。
メキシコでは、2012年の教育改革を皮切りに、13年にはペニャ・ニエト新大統領のもと、通信改革、金融
制度改革、税制改革がまとまりました。さらに今回、エネルギー改革にも目途がついたことにより、今後、
国際競争力や潜在成長率の向上が期待されることから 世界の投資家の注目を集めると見込まれます
国際競争力や潜在成長率の向上が期待されることから、世界の投資家の注目を集めると見込まれます。
9,000
世界とメキシコの原油生産量の推移
シェール・オイル/ガスの推定可採埋蔵量
(1990年~2012年)
(2013年6月発表)
(万バレル/日)
(万バレル/日)
400
シェール・
オイル
世界(左目盛)
8 00
8,500
順位
8,000
350
7,500
7,000
300
メキシコ(右目盛)
6,500
6,000
250
90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 (年)
出所:BP
国名
シェール・
ガス
10億
シェア
バレル
75 22%
順位
国名
兆立方
シェア
フィート
1,115 15%
1
ロシア
1
中国
2
米国
58
17%
2
アルゼンチン
802
11%
3
中国
32
9%
3
アルジェリア
707
10%
4
アルゼンチン
27
8%
4
米国
665
9%
5
リビア
26
8%
5
カナダ
573
8%
6
豪州
18
5%
6
メキシコ
545
7%
7
ベネズエラ
13
4%
7
豪州
437
6%
8
メキシコ
13
4%
8
南アフリカ
390
5%
9
パキスタン
9
3%
9
ロシア
285
4%
10
カナダ
9
3%
10
ブラジル
245
3%
世界合計
345 100%
世界合計
7,299 100%
出所:米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)
※上記は過去のものおよび推定であり、将来を約束するものではありません。
■当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘
資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料
作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建
資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことが
あります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付
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